心のポテトサラダ

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2009/10/16

出る杭　の巻

(6)

カテゴリ：カテゴリ未分類

僕の「早朝自転車」の定番コースがいくつかあります。

今朝は、6時半に目が覚めたので、ご近所公園コースでお茶を濁したけど、昨日は「武庫之荘コース」でした。
阪急武庫之荘で折り返し、中学生からの長い友人宅の前の公園で休憩していました。

復路のコースを考えながら、何故か「猪名川土手コース」の光景が頭に浮かんできました。
土手脇から広がる大阪空港を見るたび、「小学生の時、あそこの芝生で遊んだなあ」と思い出します。
当時は芝生ではなかったのかもしれませんが、川沿いを歩いて藪を抜けて難なく広大な滑走路に出れました。

やろうと思えば、そのまま歩いて飛行機の横まで行けます。
でもおっちゃんに見つかると叱られるし、子供心に「それはあかんやろ」と、飛行機の離着陸を見たり、走り回ったりして一時遊んで飛行場を後にしていました。

僕の子供の頃のことでしょう。
当時は多摩川の土手が滑走路になってて、フェンスも何もなく見物してたようです。

僕の大阪空港といい、今から思えば危険です。
でも、自分で危険回避しながら「なんでもあり」の時代でした。
トラックの荷台に乗せてもらって遠くに行ったこともあったし、やりたいことを結構自由にやってたように思います。
オープンスポーツカーだって、いっぱい走ってました。
大人だって、いい加減だったけど自由だったように思います。
そして大らかでした。
その代わり、人の命はずっと安かったけど。

随分前の朝日新聞の記事です。
『若者よ出るくいになれ

それらはサッカーの決定力に影響を及ぼしていないのか。
相模湾からの潮風が吹くJ2湘南ベルマーレの練習場。試合形式の練習でシュートを外した選手が同じ場面のシュート練習を繰り返していた。北京五輪代表を率いた反町康治監督の指示だ。「いいイメージで終わらせたいんだ」
日本選手はシュートを打てる好機でもためらう。一度外すと、さらに打たなくなる。スペインにコーチ留学した反町監督は「ここで外したらどうしよう、また同じことになるかもしれない、と思うのは日本人独特のメンタリティー」と感じている。そう思わせないために、シュート練習をさせていたのだ。
反町監督には日本人FWの多くが自信なさそうにしているように見える。「海外の選手とは背中が違う。例えば、元イングランド代表のFWオーウェン。身長は173cmなのに、ペナルティーエリアでは大きく見えるんだ」
スポーツメンタルトレーニング指導士で東海大教授の高妻容「氏は日本のスポーツ教育に見られる欠点修正主義」が、ここ一番で弱気の虫を呼んでいると分析する。

03年に発足した日本フットボール学会。サッカーを学問的に分析する会だ。同学会員でスポーツ社会学を専攻している筑波大付高サッカー部の中塚義美監督は、日本のスポーツ教育が人格形成と強く結びつけられることが「出るくいは打たれる」につながると指摘する。
「1人の個を伸ばすよりも、共同体義を育てる人格形成を強調するあまり、異能を削ってしまうかもしれない」。同じことを反町監督も言う。「秀でたやつはその部分を削られ、平均化した選手ばかりになる。結果、海外のように『オレが、オレが』という選手がいなくなる」
ただ、中塚監督は共同体を育てる青少年指導で我の強さが消える半面、人格形成を求める教育的視点が教師としては必要だとも思う。「ジレンマ」。中塚監督の一言が、サッカーを含めた日本スポーツの抱える現状とも言える。』

シンクロナイズドスイミングコーチの井村雅代さんが、TVでこんなことを言ってました。
「いちいちコーチの方を向いて、「次どんな練習をすればいいですか？」と聞く顔をする子が多くなっている」
コーチに練習を管理されてる選手は大きく育たないから、何も教えない期間を設けたりするのだそうです。
自分で考えないと。
楽天の監督の野村さんもそんなことを言ってました。

僕も全く同感で、コーチングする時は、子供達を教えていた時も含めてずっとそういう姿勢を貫いてきました。
他人に正解ばかりを教えられ、それに従って行動し、試行錯誤、つまり失敗の少ない人は、大きく育たないように思います。
結局、物まねじゃなくて、オリジナルでないと。

そう言う意味で、「危ないから」「・・・だから」と管理されすぎたところで育つと、どうしても「やってもいいのかな？」と臆病になり、失敗を恐れて積極的な行動に出ない人になるように思います。
失敗が少ないと学びも少ないんじゃないかなあ。

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