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「ベニスに死す」「地獄に堕ちた勇者ども」ですっかり虜になったヴィスコンティ。あれから幾作品か観てきましたが、この二作を超えるものには巡り会えません。意識しなければ、とても50年代の映画とは思えない豪華な大作でした。(あらすじ)1866年、オーストリア軍占領下のヴェネツィア。劇場で将校マラー(ファリー・グレンジャー)と、反占領軍運動の指導者ウッソーニ侯爵の間に口論が起こる。ウッソーニは捕らえられ一年の流刑に処せられるが、居合わせた彼の従姉リヴィア伯爵夫人(アリダ・ヴァリ)は、青年将校マラーの魅力の虜になってしまうのだった・・・。燃えるような恋を知らない淑女が、若い将校に夢中になり変貌してゆく様を、情熱的に描いています。激しい想いが痛々しい。原題の「SENSO」は官能という意味なのですが、すこし違う印象です。絵に描いたような情熱的なはじまりから、早々に裏切りが見え隠れする展開はメロドラマ。「あなたを信じられない」そういいながらも盲目になって突っ走るリヴィアに、イタイものを感じる。同じ女性として、でも同情の余地はない。結局、若いツバメに捨てられた淑女は、極限まで乱れて密告という姑息な手段を使ってしまいます。愛人の死をもって愛が終わります・・・・。夢中になれなかったのは、なぜでしょうか。マラーもリヴィアも、魅力的に映らず、2時間を長く感じました。夢のように甘美さに酔う、後の作品群とはまた違った表現でブルジョアの失墜を描いた作品。戦争による背景が色々にあっても、これはラブロマンス。未成熟なふたりの恋愛はまさに見せかけで虚しい。自分がしたくないことだからこそ、批判的な見方になってしまうのかも。原作は19世紀末の短編小説。文芸作品の趣が十分に感じられる作品でした。こちらも死ぬまでに観たい映画1001本に選ばれています。監督 ルキノ・ヴィスコンティ 原作 カミッロ・ボイト 脚本 S・C・ダミーコ ルキノ・ヴィスコンティ 撮影 G・R・アルド ロバート・クラスカー 出演 アリダ・ヴァリ ファーリー・グレンジャー マッシモ・ジロッティ ハイツ・モーグ リナ・モレリ (カラー/117分/SENSO/イタリア製作)
2008.01.30
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きのうは絵本読み聞かせの集まりでした。朝から学校へ行って、これからのことを話し合い。本題からズレたトークをする母二人が、私の腹筋を鍛えてくれました。放課後はピアノの送り迎え。帰り道には、珈琲屋さんに寄ってエチオピアイルガチャフェを購入。すぐに淹れて飲んでみました。ふつうに美味しい味がします。さてさて本題の本ですが、発見がいっぱいありました。きっとイラン映画祭なんかと、リンクして発刊されたのではないでしょうか。ここに出てくる41本のイラン映画。大半がレンタル店にありませんが、オークションで手に入ります。いつか観たい作品が沢山ありました。監督・製作年・ストーリーがそれぞれに紹介されていて、写真もたっぷりです。しかも、イラン映画らしい鮮やかな色、可愛らしい小物で溢れているこの本、お家に置いておきたくなりますこれは図書館で借りたのだけど。イランでも、家族で映画を観にいくそうです。(知らなかった!)観客の目は肥えていて、映画作りに好意的だというのは、イランの作品に素人が多いのでも頷けます。日本では子ども達が主人公のものばかり手に入りますが、実際のイラン映画に占める割合はわずかだとか。健気な子ども達の奮闘を観るのが好きなのは、日本人の好みなのでしょうね~。(私含め)けれど「私が女になった日」など、そこに限定しないでも、いいものはきっと多いのでしょう。いまの邦画にはないもの。イランという国の魅力が、観たい気持ちにさせます。次は「キシュ島の物語」「ギャベ」あたりが観てみたい。キアロスタミ監督の作品もどこかで探してぜひ観たいです。監督紹介の頁は参考になりました。それから、五味太郎さん・つじあやのさん・イラン人の映画コーディネーターのショーレさんによる会談も、知らなかったことがいっぱいで、興味深い内容になっていました。
2008.01.29
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2時間超の映画は面白くなくちゃキツイ、そう本に書いていた松ちゃん。初監督作品は、ギリで2時間を割っていて助かりました。この長さでも、ちょっと辛いものがあるかも。お金とCGをふんだんに使っている長編コントのようでしたが、「ごっつ」のコントのほうが面白いのは当然ですね。映画であって、コントじゃなのだし。「ジャンル分けは無意味。コメディで泣くこともあれば、ホラーで笑うこともある」と話す松ちゃんなので、これをコメディだとは決めつけまい。でも少しでもストーリーを期待すると、ガッカリする人ばかりじゃないでしょうか。(あらすじ)一人の男がテレビ・クルーの取材を受けている。彼の名前は大佐藤(松本人志)。有事の際に、政府の依頼を受けて事態の解決に尽力することを生業としていた。そしてクルーたちは、そんな大佐藤の日常に完全密着していたのだが・・・。 今はもう、日本で最後のひとりとなった大日本人。獣(怪獣)が襲ってきた時、電気パワーで巨大に変身し、やつけるのが仕事だ。そんなまったくの作り話を、あとから地味に説明しながら肉付けして、お話に入り込ませるのは上手でした。松ちゃんの話し方・素振りは、ついつい目がいく感じで、長髪の気持ち悪い大佐藤さんも、嫌ではなくなったころ・・・。変身したCG丸出しのゆるい闘いシーンに腰砕け状態。あ~、なんでこうなちゃうのかな~ と思いながら、眠い目をこすって最後まで観終えましたが、後半が特につまらなかったです。良かった所を挙げるなら、大日本人を考えついたことと、その背景。代々続く正義の味方は過去に沢山いて、もてはやされてきましたが、今では大佐藤さんただ一人。世間からは疎んじられ、先々代の祖父の世話をしながらヒーローをやってる主人公・・そんな設定が面白いです。小道具も色々用意しています。こういう突拍子ない設定は、松ちゃんは昔から上手いなーと思います。でも、最後だけ実写にした意図がわかりません。元からこうするつもりだったのでしょうか。映画らしかったのが、突然コントの雰囲気に逆戻りして、わけがわからない。日本人にしかわからない笑いだと思うな、これは。映像は、いっぱい映画を観ている方らしく、カメラアングルなどセンスを感じるシーンも多いです。観やすいのだけど、つまらない。それとも私に笑いのセンスがないだけなのか・・自分を信じて、「これはつまらない」と言っておきます(笑)監督 松本人志 製作総指揮 白岩久弥 脚本 松本人志 高須光聖 撮影 山本英夫 音楽 テイ・トウワ 川井憲次 出演 松本人志 竹内力 UA 神木隆之介 海原はるか 板尾創路 (カラー/113分/日本映画)
2008.01.28
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カナダに亡命したアフガニスタン人ジャーナリスト・ナファス。彼女は母国アフガニスタンに残してきた妹から、自殺を仄めかす手紙を受けとる。姉はなんとしてでも妹を助け出したい一心で、タリバン政権下のカンダハール目指して決死の覚悟でアフガニスタン潜入を図るのだった・・・。 「20世紀最後の皆既日食が見られる日、私は自殺します」妹からの悲痛な手紙を受け取ったナファスは、妹を助けるため、カナダから戦闘の続くアフガニスタン‘カンダハール’へと向かうのでした。親族を伴わない、女性の一人旅など許されない、命がけの数日が始まります。チャドルに身を包んだ女性たちには、いかなる権利も許されていません。医者にさえ素顔を見せることはない、アフガニスタンの女性たち。カナダでジャーナリストとなった主人公は、テープレコーダーに妹へのメッセージを録音しながら、旅を続けます。故郷へ戻ってなにを思うのか―――ラストの台詞が最後に重くのしかかります。ガイドを頼んだ少年はリベート目的で、砂漠の骸骨から奪った指輪さえ売りつけようと必死。親戚を装ってくれた親切な一家も、盗賊に合えばおしまい。とうてい簡単にはいきません。カンダハールへ行くと言えば、誰もが止める。そんな過酷な状況下で、けして諦めないナファスでしたが・・・・。ナファスを演じているのは、実際にアフガニスタンからカナダに亡命したという、ニルファー・パズィラ。ジャーナリストです。友人から同様の手紙を受け取った彼女が、マフマルバフ監督に自らの旅を撮影してほしいと頼んだのが始まりだったそう。ドキュメンタリーにドラマを乗せたものは、イラン映画に多いといいます。地雷で足を失った沢山の人々、国の悲惨な状況が、幻想的に鮮やかな色彩で映し出されます。祖国から逃げ出し、亡命できる人は幸せなのでしょう。彼女も幸せだった。けれど、足を失い、アフガニスタンに残ることになった妹を救いたいと願った時、彼女の命は確実に短くなったのを感じました。きっと救われることはない―――多くのイラン映画で感じる救いのなさを味わうばかり。表面は、チャドルに身を包んだ女性の解放を願った作品のよう。押し付けることなく、背景にあるアフガンの現状を、うまく伝えていました。戦時下に撮られた本作は、きっと色んな意味での呼びかけだったのでしょう。手紙を映画の題材としたのはよしとして、あまりにも突然終わったのが、ちょっと残念。製作・監督・脚本 モフセン・マフマルバフ 撮影 エブライム・ガフォリ 出演 ニルファー・パズィラ 、ハッサン・タンタイ 、サドユー・ティモリー (カラー/85分/SAFAR E GHANDEHAR/イラン・フランス合作)
2008.01.27
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松ちゃんが、日経ENT!誌で連載していた(している?)“激辛”映画批評を1本にまとめたもの。ハリウッド大作からミニシアター感動作まで、取り上げられた全70本の中で、私が観たことがあるのは39本でした。すでに「シネマ坊主2」も出ているようです。こちらは6年前に刊行されているので、チョイスされた作品はちょい古め。松ちゃんは「ごっつええ感じ」のころ、よく観ていました。あのCDも買いました(笑)今はもうないけれど。思えば、ベルトルッチの「シャンドライの恋」を観たのは、松ちゃんがおすすめしていたのがきっけでした。笑いのプロとしてのシネマレビュー。スタンスは一貫しています。「2時間超える映画は、よっぽど面白くないとキツイ」「ハリウッド大作に辟易気味」そうそう!と思うところも案外多かったです。映画をここまで観ていて、語っているのに、しかも昨年は初監督も果たしているのに、映画があまり好きではない――これには驚きですよ~。じゃあなんで観る?面白かったのは、やっぱり語り口。さすがに笑えます。くすっ、と。歯に衣着せぬ物言いで、読みやすいし、言いたいことはわかる。自分では気づかなかったことも多くありました。たとえば、「ストレイト・ストーリー」のおじいさんがサンタに見えた――とか。赤いシャツにトラクターの緑に、白い髭。そう言われてみれば、そうだっけ。評判がいいのに、ピンとこなかったこの映画、また観かえしてみるのもいいかも。これは観たいな~と思ったのは「カノン」「TAXi」。褒めてて嬉しい感じだったのは「ライフ・イズ・ビューティフル」「雨あがる」「アメリ」かな~。ほとんどの場合、私は観客の立場で映画を観ているけど、松ちゃんは作り手として観ています。笑いの基本はネタ作りだから当然なんだけど。それで見え方も変わってくるのだな~と思うところも多かったです。毒吐く酷評は、間違ったことを言ってるということもなく、ふつうに参考になると思います。主観がはいってるのは、誰でもそうですよね。この本、図書館で借りたのですが、読んでみたのは、初監督作「大日本人」を観る前に、松ちゃんの映画観を知っておきたかったからでした。今日はさっそく「大日本人」をレンタルしてきたので、観るのが楽しみです。
2008.01.25
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以前観た「雨月物語」「御法度」が面白かったので手に取ってみました。全9話の物語は怪しげで、怪談といえるのかもしれませんが、所詮一番怖いのは人間。情念や欲や徳やらの物語。時間は掛かりましたが、それぞれに楽しんで読むことができました。雨月物語の後に収録されているのは「癇癖談」。‘くせものがたり’と読むそうです。なくて七癖。いろんな方面に執着する人々を滑稽に描き出した、伊勢物語のパロディでした。こちらは解説にもありましたが、大阪市道頓堀の辺りにあった貧民窟の描写がリアルでよかったです。他に写実的な箇所はほとんどないので、よけい目立って良いシーンでした。ほんの少しだけどユーモアも一話ごとが意外と短いので、映画などでは幅広く自由に脚色できそうな原作。溝口健二の「雨月物語」では、「浅茅が宿」「蛇性の婬」のふたつを合わせてひとつの作品にしていました。商いのため都に出たきり、戦で妻の待つ田舎へ帰れなくなった男が、数年ぶりに戻ると、やつれた妻がまだ一人きりで待っています。一夜が過ぎ翌朝、昨夜観た妻は亡霊だったと気づく「浅茅が宿」。蛇女に好かれた男が、どこまでも追われる様を恐ろしく描いた「蛇性の婬」。200年も前の読み物を読むというのも味があっていいな~。「徒然草」「伊勢物語」「源氏物語」「とりかへばや物語」など興味があるけれど、いつか手にとって読むことはあるでしょうか。恐ろしく時間が掛かるとわかっているからこそ、手を出せずに終わってしまいそうでも、現代語ですらすらと書かれていては味がない!
2008.01.24
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奈良県北部の山間地に建つグループホーム。そこでは、認知症を患った老人たちが共同生活を送っている。33年前に妻を亡くしたしげきと、赴任してきた介護福祉士の真千子は、次第に心を通わすようになるが、ある日しげきの妻の墓参りへ出掛けたふたりは、“殯の森”の中に迷い込んでいくのだった――― 喪があけるのは一年でも、気持ちが喪から立ち直る日は、別。幼い子どもを不慮の事故で亡くした真千子も、随分昔に妻を亡くしたしげきも、喪失感を抱え続けていて、そこから解き放たれるまでの姿を描いた真摯な物語でした。河瀬監督は、奈良を舞台とした作品を撮る方だそう。それだけに、土地の魅力が溢れているのは当然といえるのかも。神秘な森、妻の眠る殯(もがり)の森を、魂の限りにさ迷い歩くしげきと真千子からは、並じゃない迫力を感じます。自然なかたちで撮られた映像には、リアリティがありますが、台詞はやや聴き取りにくいです。描きたかったことはよく伝わり内容も好きだけれど、森羅万象に魂が宿ると、おぼろげにも感じて生きている日本人にとって、神秘な力にはさほど衝撃を受けない作品なのかもしれません。カンヌでは、より神秘的に映ったのではないでしょうか。 森に迷い、命の危険に晒される二人。自分が生きている実感がなくても、互いに相手を助ける行動に出るシーンが胸を打ちます。そうすることで、自分がいま生きている実感をも、得ていったのでしょう。しげきの弔いの姿を傍で見ながら、真千子が救われていくところも、よかった。人の繋がりが、いいと思える。ラストで、森のざわめきのなかにオルゴールが響いて、多少の違和感が。自然を前面に感じたあとで、無機質な音。なにか違うような気がして残念。監督・脚本 河瀬直美 製作総指揮 ヘンガメ・パナヒ 撮影 中野英世 音楽 茂野雅道 出演 うだしげき しげき 尾野真千子 渡辺真起子 ますだかなこ (カラー/97分/日本・フランス合作)
2008.01.23
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大邸宅に残って家を維持していた次女が臨終した。集まった姉妹と女中の4人の女性の心底に潜む、愛、孤独、性、死の断片をえぐり出しながら、“生”の意義を鋭く問う衝撃のドラマ。 恐ろしい作品でした。人間の内面をえぐるもの。おぞまじさにたじろぎました。末期ガンの次女アグネス(アンデルセン)が抱えるのは、死への恐怖。死の床に伏してもなお疼く性への欲望。彼女を看取る姉カーリン(チューリン)と妹マリア(ウルマン)には、結婚して家族があり、どちらも関係は崩壊しています。忍耐の限界を迎える姉、欲望を抑えられない妹、一言では語りつくせない内面の炎が、チラチラと燃え、メラメラと燃え。時折、絵画のように美しい粛然としたシーンに心休ませても、すぐ後にあるのは再びおぞまじき人の心。邸宅の壁の赤と、真っ赤にフェードアウトする映像は、いやでもラストまで落ち着きを得られませんでした。 姉妹を頼り信じていたのは、孤独なアグネスだけ。残された姉妹に、いとも簡単に引き裂かれる信頼・・・その悲痛さ。タイトルどおり、魂の限りに叫ぶシーンは、あまりの迫力に圧倒されるばかりでした。そしてもう一人。次女を優しく包む家政婦アンナ(カリ・シルヴァン)の存在があります。豊満な肉体で、姉妹たちが受け入れず注がない愛を与え、優しく包み込むアンナの迫力は美しいといえるほど。絵画のようなカットに惹かれます。死んだアグネスが蘇るシーンは、驚きと同時に当然とも思えてきます。真相がこれでは死に切れない。化けて出ておかしくないほどの仕打ち。おぞまじい利己、憎しみ、偽り。どれも並みの感情ではなくて、痛く重苦しい作品でしたが、面白かった。† †監督・脚本 イングマール・ベルイマン 撮影 スヴェン・ニクヴィスト 出演 イングリッド・チューリン ハリエット・アンデルセンリヴ・ウルマン カリ・シルヴァン (カラー/91分/スウェーデン製作/VISKNINGAR OCH ROP)
2008.01.22
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テキサスの小さな町アナリーンに、若者の社交場となっている映画館があった。そこに集まってくる若者たちの青春を描く。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 切なさを求めて観た作品でした。モノクロの画面に、乾いたテキサスの殺伐とした風景が物悲しい。切ない物語でしたが期待よりは響かず、涙は出ませんでした。小さな町の寂れた映画館。それは幾つもの映画で登場してきた胸キュンな設定です。青年たちがやがて少しだけ大人になっていく、その短い輝かしい瞬間を捉えた・・・そう言いたい所だけれど、彼らの毎日は輝いていません。町の大人も主婦も労働者も、富める者も貧乏人も、町の親分的存在・サムを除いた、登場人物みんなが荒んでいます。ここから抜け出すことが唯一の救いという、短絡的な内容でもなく、そこで生きることの諦めと、若干の希望、そんな辛さを感じる青春映画でした。 若者たちを描きながら、同時に大人たちの人生を浮き彫りにしていく脚本が見事でした。見所はそにあるといっても、いいのかもしれません。童貞とバージンを捨てることに躍起になる若者。これはアメリカの青春映画に多いですね。。ちょっと苦手。そこに登場する、町の映画館やバーを経営する親分肌のサム(ベン・ションソン)。彼がいることで、頼りない若者たちも、うだつの上がらない大人たちも、何気に繋がりあって日々を暮らしていたのですが・・・・突然のサムの死で、町の様子は静かに変わっていくのです。大きな衝撃もなにもない、ほんとうになにもない、代わらない毎日が悲しいです。けれど確かに確実に、人は歳を重ねているし、子どもは大人になっていく。昨日とは違う今日がある。暗い殺伐とした町に、最後まで通行人の登場しない町に、忍び寄ってくるのは不気味な足音。朝鮮戦争に出征する親友と、閉館することの決まった思い出の映画館で、最後の映画を観る若者たち。これから先の未来は、いつか明るいのでしょうか。主人公が不倫の仲だった人妻の元へ帰るとき、切れない負の連鎖に見えて悲しい。 今では大物となった役者陣の若かりし日をみるのも、ひとつの楽しみですね。シビル・シェパードはドラマ「こちらブルームーン探偵社」が大好きでした。その頃までずっと変わらない美貌を、こちらでも観られます。監督はこれまた大好きな「ペーパー・ムーン」のピーター・ボグダノヴィッチ。監督・脚本 ピーター・ボグダノヴィッチ 製作 スティーヴン・J・フリードマン バート・シュナイダー 原作・脚本 ラリー・マクマートリー 撮影 ロバート・サーティース 出演 ティモシー・ボトムズ ジェフ・ブリッジス ベン・ジョンソン エレン・バースティン アイリーン・ブレナン ランディ・クエイド クロリス・リーチマン シビル・シェパード サム・ボトムズ (モノクロ/118分/アメリカ映画/THE LAST PICTURE SHOW)
2008.01.21
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医師イーサクは50年に及ぶ業績を讃えられ、名誉博士号授与のため、息子の住むルンドへと赴く。息子の嫁マリアンヌの運転で式場へ向かう途中、青年時代を過ごした旧宅に立ち寄り、過去を回想するイーサク。その後、ヒッチハイクの若い三人組に出会って、人生の価値を見つめ直していくのだった―――・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 主人公・イーサク老人の心の変化を、夢と白昼夢と現実を織り交ぜて描いた、切ないような物語。医師としての50年、人付き合いを嫌い、神経質で孤独に生きてきたイーサク。嫁のマリアンヌが指摘するように、傍から見れば立派な紳士であっても、家族にとっては受け入れがたい冷酷に感じる気質の人物です。それは母も同じ、息子も同じ。親子三世代に及ぶもの。夫の厭世が理由で夫婦の仲がこじれ、マリアンヌは義父イーサクを頼って身を寄せている設定ですが、結局父もまた厭世の鏡のようで頼りにはなっていません。そんなイーサクとマリアンヌが、博士号授与のためルンドへと向かう車の旅を、出会う人々も絡めて描いた、ロードムービーです。冒頭の悪夢が、素晴らしい。何かの象徴か、針のない時計。暗く人気のない街に、顔が消えかけた男がひとり現れて消える。馬車が壊れながら走り、振り落とされた棺桶には自分が横たわっている。ぞくっとする、悪夢です。死期の近いことを予感させるような、死への準備をしているような、記憶の断片に降りていくイーサクの夢々には、心が奪われました。うつつと同じくらいに夢のシーンが、この作品を形作っています。今までの生き方が変わるとき。イーサクには、それがたった一日で起こりました。息子の嫁との車の旅、若い三人のヒッチハイカーとの出会い、過去を受け入れて乗り越えていくのに、歳なんて関係ありません。イーサクはおじいんちゃんであっても、沢山のものを、まだ乗り越えていなかったのでしょう。弟に奪われた恋人との思い出、妻の不倫・・・。そんな痛々しい過去さえ乗り越えたら、あとは瑞々しい野いちごの記憶。恋人が笑っていた、両親が釣りをしていた湖のほとりへ、彼の原風景が広がるラストに幸せな切なさと感慨が湧いてきました。血は争えない息子も、きっと希望ある未来を手にする。そんな仄かな期待が残りました。マリアンヌの苦しみが理解できるようになったことが、救いです。旅行者の三人組が、暗くなりがちな物語の、いいアクセントになっていました。女ひとりに男ふたり。快活な女学生は、イーサクが若き日に恋焦がれた女性と同じサラという名。ビビ・アンデショーンが二役で演じています。サラに昔の恋人の面影を見、白昼夢を見、夢に癒され治されていく、ちょっと不思議なお話でした。こちらも死ぬまでに観たい映画1001本に選ばれています。監督・脚本 イングマール・ベルイマン 撮影 グンナール・フィッシェル 音楽 エリック・ノードグレーン 出演 ヴィクトル・シェストレム 、イングリッド・チューリン 、グンナール・ビョルンストランド ビビ・アンデショーン 、グンネル・リンドブロム 、マックス・フォン・シドー (モノクロ/90分/スウェーデン/SMULTRON-STALLET)
2008.01.19
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インドに興味を持ったのは、なにがきっかけだったのだろう。佐々木丸美作品から、仏教にちょっと興味を抱いて、周りまわって遠藤周作氏の「深い河」に辿りついた。この本は、暫く味わったことのない感慨を与えてくれて。以後、インドに行きたい気持ちが膨らみ続けています。家族旅行はしたくない(というかできない?)いつかひとりで、インドを訪れてみたい。そんな、漠然とした目標を持っています。いつになることやらだけれど。なので、この本を見たとき、即座に読みたいと思いました。北インドにはじまり、南インド、東西インドまでを三度に分けて一人旅した、中谷美紀の旅行記です。(全三巻)彼女は同じ歳頃の女性で、一番憧れるタイプの人。女優としての才気もさることながら、シンプルでスマートに生きている、心の強い人だと思う。日本の若手女優の中でも、群を抜いて魅力的だと思っています。映画「嫌われ松子の一生」クランクアップ後、心身ともに疲れきった状態で向かったのがインドでした。映画自体もすごくパワーのある作品だったけれど、演じた彼女のエネルギーも相当だったんですね。一人で旅したい、そう思ってから、それでも試練が多そうなのは気が付いていました。けどここまでとは!肝の据わった中谷美紀さえ、ハプニング満載! 想像を絶する国のようです。ガンジス川に入ること(たとえ足だけでも)これはしてみたいことのひとつだったけれど、大腸菌は危険数値で、普通の暮らしを営む私たちには無茶なことなのかと知ると・・・ちょっと寂しかった。除菌シート必需品の入念な旅だったのに、体を壊してしまったりして、かなり手ごわい様子に、インド恐るべし!と何度思ったことか。一人旅は怖いから、いつか友だちを誘って――なんてふと思ったりもするけれど、これじゃ断られます、きっと。海外旅行は一等インドに行きたいの、そんな友達も今はいないし・・・。文章はとても読みやすくて、人柄が出ていて好ましいです。時折、くすっと笑える所も多くて。趣味のヨガはかなり極めているようだし(本場でも)、英語は堪能で(自身は謙遜しているけれど)、旅の間はお肉を一切口にしなかったそうです。なによりも綺麗ですよね~心身ともに。こういう女性は憧れる。そんな人が書いた旅行記だもの、参考になりました。ああ、私は騙されないで、病に倒れないで、この国へ行けるだろうか。物乞いにきっぱりした態度がとれるのだろうか。脅しに近い観光客への売りつけを、果たして断れるんだろうか・・・。並々ならぬ勇気が必要です。恐るべしインド。読んでいる間、カレーがすごく食べたくなりました。
2008.01.11
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とある消防署が主催するダンスパーティーで繰り広げられる狂騒。破綻と混乱の中、ミス消防士の栄冠は誰の頭上に輝くのか?そしてこの宴の先にあるものとは―――? 大好きな「アマデウス」のミロス・フォアマン監督作。スローで緩くて、そこがなんともいい味でした。パーティーの目玉は消防士によるミスコン。そして消防署長に、最上のシチュエーションで誕生祝を贈ることでしたが・・・(ちなみに署長さんは、ガンで余命わずかな85歳のおじいちゃん)消防署の慣れない面々が、ミスコンをとりしきるので起こるテンヤワンヤ。マナーもへったくれもない客人は、パーティの景品を盗んでいったり、逢引したり。娘を無理やりミスコン候補に選べと強制するおじさんまで現われる始末。ドタバタの終結は、消防隊らしい形で訪れます。今ひとつ笑えず、しっくりくるコメディではなかったけれど、楽しかった。「アマデウス」といい「カッコーの巣の上で」といい、素性の悪さ?やおふざけと、シリアスな面の均整がとれていて心地よいです。真面目で不真面目。足取りの軽さのようなものを感じます。お話の始めには、人形劇で有名なチャコスロバキアらしい、可愛らしいキャラクターが登場していました。あれはMGMでいうライオンなのかしら。 古さを感じさせつつ楽しめる、緩いコメディ。こちらも死ぬまでに観たい映画1001に選ばれています。火事で焼け出され、雪の上に運び出されたままの家具。(写真・右)こういった戸外の構図、よく見ますね。好きです。監督 ミロス・フォアマン 脚本 ヤロスラフ・パポウシェク 撮影 ミロスラフ・オンジェーチェク 音楽 カレル・マシェク 出演 ヤン・ヴォストゥルチル 、ヨゼフ・シェバーネク 、ヨゼフ・コルプ (カラー/71分/チェコスロバキア・イタリア合作/HORI, MA PANENKO)
2008.01.07
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ある村に突然と姿をあらわしたモモ。村の人々は円形劇場跡に部屋を作り、そこにモモを住まわせ、やがて大人にも子供にもなくてはならない存在となっていった。だが、平和だった村に、不気味な灰色の男たちの影が忍び寄る・・・。 読み聞かせしながら、楽しく読み終えた『モモ』。映画になっていることは知っていましたが、今回初鑑賞です。イメージどおりのところも、そうでないところもありました。原作が先だと不満も多い、そう覚悟していたおかげか、さほどガッカリすることはありませんでした。意外と古い作品ですが、時間泥棒は今の時代にもリアルに通じるテーマですね。せかせかと生きる大人たち。都市化するにしたがって、余計な時間がなくなることを、灰色の男の登場で寓話化して描いた現代の縮図。子どもたちと純粋なベッポじいさんだけが、その異変に気づくところなんか、妙にリアルです。時間を花として描くこと―――このイメージ、映像にするのはほんとうに難しかったのではないでしょうか。あまりに独創的で。自分の中にあるイメージとの差異が、一番大きかったシーンでした。灰色の男たちが銜えた葉巻と、盗んだ時間との関係は、わかりやすくて映像もいい感じ。スキンヘッドの男たちが集まると、それなりに恐怖感も湧いてきます。子供向け映画であることは明らかだけれど、雰囲気は出ています。エンデというと「ネバーエンディング・ストーリー」の映画化が、「モモ」の後に成功して、有名ですね。それを期待してしまうと、ちょっと落ちる出来です。「ネバーエンディング・ストーリー」は、ファンタジー世界に魅せられて、子どもの頃幾度も観ましたが、これまで原作は冒頭しか読んだことがないままでした。今ごろ、原作本を手に入れて読み聞かせしながら読んでいます。映画と全然違うのでびっくり!前半しか描かれていなかったのですね~。甲羅に浮かび上がる文字で会話する、30分前の未来を知っている亀、カシオペイアが可愛かった灰色の男たちの通らない道、見つからない道を、予測しながら歩けてしまうカシオペイアの素朴なすごさが微笑ましいです。ゆっくりした足取り、スローテンポが、原作でも映画でも好ましい。冒頭にはミヒャエル・エンデご本人も、ちゃっかり登場しています。 「灰色の男たちにねらわれるモモ」 最後は、カシオペイアの甲羅に「おわり」って出ればもっとよかった!モモのように、人の話にじっと耳を傾けられたらいいですね。そうでありたい。話が聞けるってすごいこと!それをわからせてくれる物語でもあります監督 ヨハネス・シャーフ 原作 ミヒャエル・エンデ 脚本 ヨハネス・シャーフ 、ローズマリー・フェンデル 、マルチェロ・コスチア 撮影 クサファー・シュヴァルツェンベルガー 音楽 アンジェロ・ブランデュアルディ 出演 ラドスト・ボーケル 、ジョン・ヒューストン 、ブルーノ・ストリ レオポルド・トリエステ 、マリオ・アドルフ (カラー/105分/西ドイツ・イタリア合作/MOMO)
2008.01.06
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冬休みの自由研究のテーマを地球温暖化に決めた我が子と、前々から気になっていたドキュメンタリーを観ました。クリントン政権下で副大統領を務め、2000年の大統領選挙ではブッシュ候補と激戦を展開、大接戦と混乱の末に敗れ去ったアル・ゴア氏。彼のライフワークでもある環境問題について、世界各地で講演活動を続ける姿に密着したドキュメンタリーです。とりあえず、講演の見事な構成と巧みな話術にひきこまれて、学べて為になる90分。二酸化炭素がみるみる増加していくグラフ、人口増加のグラフ、未来にある危機は明らかです。私が学生の頃、世界の人口はたしか52億人と習っていたのが、いまや65億人。北極の氷がなくなる日がくるなんて、考えてもみませんでした。北極グマが溺死するなんて未来、ありえないと思ってた。それなのに21世紀の地球は、驚くほど破壊が進んで、いま意識を変えないと手遅れになりそうです。出来る限りエコな自分でいたいと、思います。アル・ゴア氏は立派です。息子さんが交通事故で生死を彷徨う大怪我をしたときの経験。自然に囲まれて暮らした経験。実家はタバコ農家で、愛煙家の姉が肺癌で亡くなってからは、家業を廃業するに至ったこと・・・すべて糧にして正しいと思うことを信じて突き進んでいるような、立派な好人物のようでした。しかし、所々に現れる政治的な訴えが、いやに多くも思え、ちょっと脱線してないか?・・・と、考えさせられないでもありません。政治家なのだから、当然なのか。良くも悪くも、京都議定書に署名だけして批准していないアメリカを、動かすには政治から変えないと!という当然の意思の訴えでもあるのでしょう。だからプロパガンダ映画といっても、差し支えはなさそうです。監督 デイヴィス・グッゲンハイム 製作 ローレンス・ベンダー 、スコット・Z・バーンズ 、ローリー・デヴィッド 製作総指揮 デイヴィス・グッゲンハイム 、ジェフ・スコール 編集 ジェイ・キャシディ 、ダン・スウィエトリク 音楽 マイケル・ブルック 出演 アル・ゴア (カラー/96分/アメリカ製作/AN INCONVENIENT TRUTH)
2008.01.04
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この作品の面白さは、そのストーリーから。地球から出発して1年6ヶ月、地球時間では2000年もの時が流れているとう設定です。無事帰還できても、彼らが生きた地球は最早ない・・・そんな旅を続けている宇宙飛行士たち。彼らは未知の惑星に不時着し、彷徨った挙句に、原始の頃の人間を発見するのです。しかし、人間は下等な生き物で言語も持たず、すべてを支配するのは猿。そこはまさに猿の惑星なのでした―――おなじみの猿が、未知の惑星でありながら英語を喋っていることに、ツッコミたくなるのは当然。しかし、そのツッコミこそが、ラストで大きな衝撃への伏線になっていたりするから面白い!唯一生き延びる主人公テイラー(チャールトン・ヘストン)は、文字が書けること、話ができることを、必死で猿のジーラ博士(K・ハンター)や彼女の恋人である考古学博士に訴えます。次第に友情を結んでいく件は、今観ても十分に楽しむことができました。不時着した直後はじれったいけれど、逃走劇のあと、ラストの衝撃までは、後半物語が加速していきます。考えられた作りは、さすがシャフナー監督。明らかにされていく、この惑星の秘密・・・これは、けっこうなサプライズだと思います。テイラーが美しい原始人ノバ(リンダ・ハリソン)を見初めるあたり、進化した人類の種の保存までを考えているなんて、このお話の奥の深さがよくわかりますね。続編は4本が作られていて、どれも未見ですが、さらに内容は掘り下げられているそうです。この作品についてはヤスカイさんが、先日ブログでアップされていたので、ご興味のあるかたは足を向けてみてくださいね。随分まえ、子どもの頃に観た以来でした。有名なわりに記憶に残っていなくて、面白かった記憶も薄いのは、内容が案外難しく知的なテーマを扱っていたからだと思われます。こちらも、死ぬまでに観たい1001本の映画に選ばれています。それにしても、チャールトン・ヘストン。若かりし頃、どんないい演技をしていても、「ボウリング・フォー・コロンバイン」で見せた無神経なあの後姿が消えない。‘全米ライフル協会’のイメージは消えてはまた浮かぶのでした。監督 フランクリン・J・シャフナー 製作 アーサー・P・ジェイコブス 、モート・エイブラハムズ 原作 ピエール・ブール 脚本 ロッド・サーリング 、マイケル・ウィルソン 撮影 レオン・シャムロイ 音楽 ジェリー・ゴールドスミス 出演 チャールトン・ヘストン 、キム・ハンター 、ロディ・マクドウォール リンダ・ハリソン 、モーリス・エヴァンス 、ジェームズ・ホイットモア (カラー/113分/アメリカ製作/PLANET OF THE APES)
2008.01.03
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現在シリーズ第二弾が公開中の「ナショナル・トレジャー」。インディー・ジョーンズ好きな人には興味をそそる、そんな映画ではないでしょうか。お正月に相応しい、ディズニーらしい、アクション大作です。 ―歴史学者にして冒険家のベン・ゲイツ(ケイジ)は、何世代にも渡るゲイツ家の夢を継ぎ、相棒の天才ハッカー、ライリー(バーサ)と共に、伝説の秘宝の謎を探っていた。やがて、それはアメリカ独立宣言書の中に、巧妙に隠されていると判明するのだが――― 「ダヴィンチ・コード」風の謎解きを前半で楽しんだあと、後半にはしっかり松明を持って地下に眠る財宝を探す主人公がいる! 期待通りの作品でした。舞台はアメリカでも、宝は考古学の美術品。4千年の歴史、守るはフリーメイソン。そんな定番要素がちゃんと入った、大人も子どもも楽しめる冒険アドベンチャーでした。ニコラス・ケイジは、ついつい観てしまう役者さんです。頭の切れる博識な主人公・ベン役は、彼にぴったり。カッコいいとはお世辞でもいえないけれど、映画に熱中するうちカッコよく見えてくるのだから、不思議。彼が演じる主人公は、けっこう好みだったりします。ベンをサポートするのは、若き相棒ライリー。このライリーが、とぼけた役柄で終始ほのぼの笑わせてくれます。会話に笑いがあるのは、この手の作品には欠かせません!独立宣言書を通じて知り合った、公文書館の美人博士アビゲイル(クルーガー)も、成り行きでベンらに加わって、三人の謎解きと冒険が始まります。ついに、宣言書の謎を解くのでしたが・・・同じく宝を狙う、元仲間の野心家イアンは、武器を持って彼らから謎を解くカギを奪おうとするのです。裏をかき、さらにその裏をかく。文字通り、ハラハラドキドキな2時間でした。さっそく続編が作られたということは、シリーズは続くのかもしれませんね。これなら公開中の「リンカーン暗殺者の日記」も、いずれDVDで見たいです。インディーから「ハムナプトラ」、そして「ナショナル・トレジャー」へ。あるのはやはり、浪漫でしょう。この手のものは時代は変わっても、きっと作られていくのでしょうね~監督 ジョン・タートルトーブ 製作 ジェリー・ブラッカイマー 、ジョン・タートルトーブ 原案 ジム・カウフ 、オーレン・アヴィヴ 、チャールズ・シーガース 脚本 コーマック・ウィバーリー、マリアンヌ・ウィバーリー、ジム・カウフ 撮影 キャレブ・デシャネル 編集 ウィリアム・ゴールデンバーグ 音楽 トレヴァー・ラビン 出演 ニコラス・ケイジ 、ダイアン・クルーガー 、ハーヴェイ・カイテル ジョン・ヴォイト 、ショーン・ビーン 、ジャスティン・バーサ (カラー/131分/アメリカ製作/NATIONAL TREASURE)
2008.01.02
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