Bar UK Official HP & Blog(酒とPianoとエトセトラ)since 2004.11.

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2005/10/29
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 シェリー(Sherry)と言えば、「一部のウイスキーの熟成の使われる樽の元になったお酒」という知識くらいしかなかった。以前は、ほとんど飲まなかった。だが最近、シェリー好きのブログの友人たちの影響もあって、BARで、シェリーを飲むことが多くなった。Sherry

 ワイン同様ぶどうから造るシェリーは、ワインに似ているが、味や香りやボディーはかなり違う。腐敗防止(酒精強化)のためブランデーも添加されているので、味わいはとてもしっかりしている。ワインというより、ブランデーやダーク・ラム、グラッパなどに近い感じもするし、僕はむしろ食後酒として飲む方が好きだ( 写真左 =辛口のシェリーは大好き!)。Sherry

 主な産地はスペイン・アンダルシア地方(ちなみに、スペイン(語)ではシェリーのことを「ヘレス」と呼ぶとか)。海に近いこの地方は、地中海性の温暖な気候に加えて、石灰質の土壌に恵まれ、シェリーに合うぶどうの栽培にとても適しているという。

 シェリーの樽は、ワインで満杯にはせず、上部に空間を少し残す。その方が発酵がうまく進み、発酵後しばらくすると、液の表面に白いカビのような膜が出来てくる。この膜(フロール=「花」という意味)が、シェリー独特の香りを生む秘密だという( 写真右の2枚 =多彩なシェリーは奥が深い)。Sherry

 スペインにはたくさんのシェリーがあるそうだが、残念ながら、日本ではあまり多くの種類は飲めない。美味しいシェリーが飲みたければ、シェリーの品揃えに力を入れているBARに行くのが一番。大阪だと、キタにある「A」や、ミナミの「H」などが有名だ。

 僕は勤め先の関係で、前者の「A」に行くことが多い。この「A」のマスター・バーテンダーのMさんは、シェリーに魅せられて、アンダルシア地方にも何度も足を運んだというだけあって、シェリーについてはとても詳しい。Sherry Brandy

 「A」には50種類近いシェリーが用意されている。「食前酒」のイメージが強いシェリーだが、僕はこの「A」でシェリーにもいろんな種類があり、食後に飲んでも十分美味しいことを教わった(

 それまでは、フィノ(きりっとした辛口)と、マッカランなどの熟成樽として有名なオロロソ(芳醇な味わい=甘・辛口両方ある)くらいしか種類を知らなかった僕だが、アモンティリヤード(優しい口当たりの中甘口~辛口)、オロロソ(芳醇な味わい=甘・辛口両方ある)、ペデロ・ヒメネス(甘口)、マンサリーリャ(繊細な辛口)、パロ・コルタド(オロロソとアモンティリヤードの中間)など…、実に多彩な世界があることをMさんから学んだ。Venenciador

 シェリーにはもう一つ、「ヴェネンシア」という欠かせない道具がある。長さ1mほどの弾力性のある金属製の棒の先に、円筒形のカップが付いていて、シェリーを満たしたカップを、頭のやや上くらいの高さにまで一気に引き上げながらグラスに注ぐ。そうするとグラスに落ちるまでの間、シェリーが空気に触れて、よりまろやかな味わいになるという。

 「ヴェネンシア」を使ったこのパフォーマンスをする人のことを、「ヴェネンシアドール」( 写真右 )というが、その注ぐ動作の美しさは、見ているだけでも楽しい。初めての人は、「おーっ!」とびっくりすること間違いない。

 Mさんはスペインにまで行って「ヴェネンシアドール」の資格を取った本格派。僕はひそかに、「西日本No1のヴェネンシアドール」と思っている。機会があれば、ぜひMさんに「シェリーを、ヴェネンシアで」と頼んでみてください。

 そして、できれば「ヴェネンシア」したものと、しなかったものを飲み比べ、その微妙な味わいの違いを楽しんでみるのも一興だ。たかがシェリー、されどシェリー。ほんとに奥が深い酒だと思う。

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Last updated  2005/10/29 11:16:56 AM
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kopn0822 @ 1929年当時のカポネの年収 (1929年当時) 1ドル=2.5円 10ドル=25円 10…
汪(ワン) @ Re:Bar UK写真日記(74)/3月16日(金)(03/16) お久しぶりです。 お身体は引き続き大切に…

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