そしてそれが一通り終わると、Y先生、間髪置くことなく「実は昨日、マイケル先生からビデオレターをもらったよ!」と言って、まだ興奮冷めやらぬ生徒たちの注目をビデオに向けさせます。で、ビデオにマイケル先生が登場したのですが、これが何と金髪の鬘をかぶったY先生その人。どうやらY先生は時々マイケル先生に変身するらしいのです。これでまた生徒たちは大爆笑。で、そのマイケル先生、「I’m Michael! Nice to see you again!」などと挨拶した後、「How do you go to school? By car? By bus? By train? By truck? By bicycle? Please tell me!」などと問いかけるわけ。
そしてしばらくこのゲームで楽しんだ後、今度はジャンケン・ゲームでもうひと騒ぎ。先に挙げた5つの乗り物の名前を書いた5種類のカードを各生徒に3枚ずつ配り、その上で互いにジャンケンさせ、勝った方が負けた方からカードを1枚もらうことで、5種類のカード全部集める、というゲームです。ジャンケンも英語で「Rock, scissors, paper! One, two, three!」と言わせ、またカード集めの交渉も負けた方が「What vehicle do you want?」と言い、勝った方は、例えば「I want a train!」と答えるというようにさせる。これで「want」の使い方を齧らせるわけですな。もし要求されたカードを持ってなかった場合は、「Sorry! Bye-bye!」です。もちろん、これらのゲームをさせている間、Y先生は細かく子供たちの様子を観察しながら、うまく遊べない子の相手になってやったり、カードを全部集めて報告にやって来る子供をほめてやったり、それはそれは上手に指導している。