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October 16, 2017
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カテゴリ: 今日もいい日だ
今日はまず知多半島は半田まで出張し、うちの学生が教育実習でお世話になっている小学校へ、研究授業参観に行って参りました。

 そしたらなんと、今日の研究授業は小学校1年生の国語だったという。

 もうね、小学校1年生なんて、まるで赤ちゃんみたいなもんですよ。まあ、可愛い、可愛い。

 で、見知らぬおっさんの私が教室に入って行きますと、そのちっこい連中が輪になって群がってくるの。人見知りなんて言葉は知らないみたいで。

 で、最初は口々に「こんにちわ!」「こんにちわ!」ってなもんなんですが、そのうち少し慣れてくると、「だあれ?」なんて言ってくる。そこで「○○先生の、そのまた先生だよ」とかって答えると、えらく感心してくれたりするわけよ。「先生の先生」ってのはよっぽど偉い人に違いないと思うらしいんですな。

 で、さらにもう少し慣れてくると、「ねえ、見て! 私のこの歯、グラグラだよ! もう少しで大人の歯になるの!」とか言いながら、可愛い前歯を指でグラグラさせて見せてくれたり。でまた私が大げさに、「おお、すごいな! もう大人だねえ!」などと応対していると、ほかの子供たちも群がってきて「ぼくのも見て!」「わたしのも見て!」って、まあ、えらい騒ぎになっちゃうの。

 小学校1年生って、こんなだっけなあ。私が小学校1年生のころは、もう少しひねていたような気がするけどなあ。

 でね、授業が始まるじゃん? で、実習の先生が何か質問して、子供たちが元気に「はい!」「はい!」って手を挙げる。



 超きゃわいい!!

 イエス様が「天国は子供たちのためにある」って言った意味がわかるね。


 で、もうあんまり可愛くて、授業参観どころじゃなくて、好々爺みたいになって出張終了(いいのか、それで?)。


 で、帰り道ですよ。このブログの読者ならば、私が出張の帰りにタダで戻るはずがないと知っているはず。

 そう、寄り道。今日は同じ半田にあります「かみや美術館」というところに行って参りました。

 普通、個人美術館っていうと、たいていは地方財界の大立者とかが金にあかせて建てちゃうケースが多いと思うのですが、「かみや美術館」の創立者・神谷さん(「神谷」という姓は知多半島、特に半田のあたりにすごく多い)は、弁護士さんでございます。聞いた話ですけど、この神谷さんという人は鼠小僧みたいな人で(弁護士を大泥棒に譬えるのもアレですけど)、貧しい人たちからは弁護費用はとらず、企業の顧客からはガッツリ取る、みたいな感じで、弁護士として財を成した人らしいんですな。

 で、自分の趣味と、自分の財力の範囲で、少しずつ絵を買いためていき、やがて美術館を建てたらしい。

 ということで、そんなには期待できないのかなと思いきや、ですよ。これがね、案外、いいものを持っている。

 数はそんなにないですが、村山槐多の生前ほぼ最後の作品とかね。梅原龍三郎とか、萬鉄五郎とか、児島善三郎、須田国太郎、熊谷守一、北川民次等々、なかなかの作品がある。洋画だとビュッフェね。それに、現在の展示では、マックスエルンストとか、ミロとか、マグリッドとか、マンレイもあったなあ、そのあたりの版画。

 でも、今回の展示で一番良かったのは、長谷川利行の油絵(『陸橋みち』)と、熊谷守一の油絵、それに木村忠太の大判の油絵ね。特に長谷川利行の作品は素晴らしかった。で、私がそのことを美術館の方に言うと、以前、この美術館に取材に来られた赤瀬川原平さんが、私とまったく同じことを言ったのだとか(『個人美術館の愉しみ』32ページ参照)。まあ、誰が見たって、そうだろうね。


個人美術館の愉しみ (光文社新書) [ 赤瀬川原平 ]


 それにしても、この長谷川利行の『陸橋みち』は、欲しいなあ・・・。今じゃ、天文学的な値段だろうけどね。

これこれ!
 ↓
長谷川利行『陸橋みち』




 その解説で一つ面白かったのは、北川民次のガラス絵のこと。

 北川民次は、油絵だけじゃなく、色々な技法で作品を作った人なんだそうですが、その中にガラス絵もあると。

 ガラス絵ってのは、もともとはヨーロッパはベネツィアあたりで始まった技法で、ガラスの裏側から絵の具を塗り重ねて描くのですが、塗る順序を最初からしっかり決めておかないと描けないわけね。しかも見る時は表から見ますから、左右逆転した形で描かないといけないので、結構難しいんですって。

 ところが、北川民次は割と簡単にこの技法を習得しちゃうの。

 なぜだと思います?

 民次は、それ以前に版画をやっていたので、左右逆に作品を制作するのに慣れていたから。だから、民次に限らず、伝統的に木版画経験のある日本の画家たちってのは、ガラス絵に関しては比較的楽に対応するんですって。なるほどね、って感じでしょ? 


 とまあ、そんな感じで、今日は可愛い小学校1年生たちに癒されたし、かみや美術館で長谷川利行の素晴らしい作品も見られたし、なかなかいい一日となったのでした。





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Last updated  October 18, 2017 02:15:44 AM
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Comments

釈迦楽@ Re[3]:『2001年宇宙の旅』を知らない世代(09/13) 丘の子さんへ  ああ、やっぱり。同世代…
丘の子@ Re[2]:『2001年宇宙の旅』を知らない世代(09/13) 釈迦楽さんへ そのはしくれです。きれいな…
釈迦楽@ Re[1]:『2001年宇宙の旅』を知らない世代(09/13) 丘の子さんへ  その見栄を張るところが…
丘の子@ Re:『2001年宇宙の旅』を知らない世代(09/13) 知らなくても、わからなくても、無理して…
釈迦楽 @ Re[1]:京都を満喫! でも京都は終わっていた・・・(09/07) ゆりんいたりあさんへ  え、白内障手術…

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