ワイン生産者を訪れるため、2005年の春にブルゴーニュとシャンパーニュに行ってきた。訪問した生産者は全部で37。テイスティングアイテムは約330。レストランで飲んだものも含めると約350アイテム以上。本当によく飲んだ日々だった。
不定期になるが、現地での出来事を数回に分けて書いていこうと思う。
シャンベルタンの畑
訪問した生産者は以下の通り。括弧内は生産者の所在地。
訪問時に飲んだワインは、ボトル詰めされた2003年と、バレルの2004年が主体。たまに古いビンテージも飲んだ。どれを飲むかは生産者の方針次第。生産者によっては、未完成品であるバレルを出さないところもあった。
バレルのものについては、マロラクティック発酵途中のものもあり、当初は、良さがわからないのではと危惧していた。しかしこれだけテイスティングした結果としては、たとえマロの途中であっても、ある程度の善し悪しはわかることが判明した。すばらしい作り手のワインは、マロの途中であってもおいしい!
今回の旅の目的は、一素人が楽しむために訪問しただけで、ジャーナリズムなどは目指していない。そのためワイン名やビンテージなどに間違いが含まれていてもご容赦いただきたい。とくに畑名付きのワインについては、生産者が畑名しか言わないこともあり、ヴィラージュ(村名)とプルミエ・クリュを間違っている部分もあると思う。いちおう気になったときには「これはヴィラージュですか」と聞いていたのだが、一日に何件もまわると、酔っぱらってしまうのだ(笑)。
あと後悔したのは、ボイスレコーダーを持って行けば良かったということ。かなり良い話をしてくれた生産者もいたのだが、それほどメモを取らなかったので(取れないといった方が適切かも)、あとになってろくに思い出せずに後悔している。それに1年前の話だしね。
今回はプロローグということで、1件だけ紹介。次回からは、3-5件紹介したいと思う。
モノポールと思われがちなクロ・デ・ランブレを1樽だけ作っていることで知られるトープノ・メルム。小さな作り手と思いきや、10ヘクタールの畑で16種類のワインを作っている。それなりに大きなドメーヌだった。今回は赤ワインしかテイスティングしていないが、オークセやサン・ロマンでは白も造っている。
訪問時は元気のよさそうなマダムが出てきたが、テイスティングは娘さんに対応していただいた。親子ともども元気で明るそうな人柄が印象的。
2004年ものは、マロの途中ということもあって全体的に微発泡しているものが多い。全体的に青みを感じる味わい。2004年の中では強いてあげればマゾワイエールが良かった。2003年はかなり甘くバランスを崩しているように感じた。
バレル以外で良かったのは2002年のBel Air。1997年のシャルムはスケールが小さめ。残念ながらクロ・デ・ランブレは飲めなかった。
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