♪Guitar Music Page☆ミ

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2006年06月24日
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ようやく、峠を越え、やっと私たちのペースで歩いていけるわ、そう思っていた矢先....








・・・・・・・






彼女はひどい雨に打たれました。。



僕は雨が降るのを知っていたのに、傘まで用意していたのに、、、





それは夕立のように急に訪れ、彼女をずぶ濡れにさせ、雨が止むまで僕は必死になって、彼女を雨から守ろうとしました。






しかし、その努力も空しく、彼女は崩れてしまいました。



彼女のずぶ濡れになってしまった服は自然に乾くまで待つしかなかったのです。

そのためにはできるだけ僕も手助けをしました。




でも、それは時間が経たないとどうしようもない事実なのです。















でも、いつまた崩れるかはわからないまま、僕は彼女を元気づけました。




「全て、天から降って来るものは、雨だけではないんだよ。

雨も、キミを苦しめたくて降って来たワケじゃないんだ。

ほら、だって雪だって降ってくるだろう?

でも今回でよくわかったでしょ。

あなたも事前に準備はしておく必要があるって。」




彼女は次第に元気を取り戻し始めました。





・・・・・・・・・・




でも、彼女は雨雲が嫌いになってしまいました。


次第に彼女は雨雲を避けるようになりました。




大好きな場所に行ったり、お買い物をしたり、友達と会ったり・・・







僕は何度も

「雨雲を恐れてちゃダメだよ。そんな事で自分は振り回されちゃ、人生楽しくないよ。」


と言い続けました。



でも、必ずと言っていいほど彼女は雨雲とよく遭遇します。


雨雲は彼女の事を何とも思っちゃいません。







彼女は一日だけ、前々から家を飛び出す日を決めていました。


天気予報は、、、、晴れだと言っていました。



その時晴れと言っていても、雨雲はその日を知らずにすくすく大きくなっていきました。



とうとう彼女は一日だけ、前々から家を飛び出す日は雨になるだろうと勘違いして、家に籠りました。



でも、僕は彼女を放ってはおけませんでした。



「一緒に外へ出よう。きっと晴れてるよ。きっと何かが変わるはずだよ。」



その日はとてもいい天気でした。




「ねっ、外に出ればこんなにいい事だってあるんだよ。」


「そっ、そうですよね。でも、まだ、私の服、乾いていないんです。

でも、何か、その頃が妙に懐かしくなってしまって、、、、

私、もっと雨に打たれたかったです。」


なんて事を話しているうちに、彼女はこんな歌を歌い出しました。





「また出会ったら一緒に笑いあいたい

そんな日がくるのを 待っているからね

宝物だから



何気ないあなたからの一言で

そんなことでふたりは離れてしまったけれども

お互い今も強く思う



ただ過ぎ行く思い出そんな風に出来ない

あなたとの時間は何にも変えられない



いつかまたどこかで出会ったとおしたならば

笑顔で話せるように

いい恋をしてまたいつか新しい私をみてほしい



嫉妬しても怒らないで抱きしめてくれてた

そんな優しかったあなたでした・・・・



あなたの香りも癖も

あなたと見た空も

あなたと歩いた道も



あなたに出会えて本当に嬉しく想う

たくさんのあなたとのアルバム達もメールも

大切な私の宝物だから・・・」 倖田來未 Someday より引用。




僕はこの歌を聴いて、本当に「愛」って素晴らしいな、って思いました。





お互い、自分の気持ちに素直になればそれで良かったのに・・・








「もう、大丈夫。



雨は激しく降り注いだね。でも、雨が妙に懐かしいけど、雨が憎いんでしょ。

だから、今はとてもそれで傷付いてしまっているのはどうしようもない事実。


大事なのは、あなたがこれからいかにして自分の気持ちを切り替えて、雨雲に立ち向かうか、

それができないのであれば、一生、思い出に浸っておきなさい。



今以上に傷つくことはもうない。



でも、



それじゃあ、今までのようになんて絶対、元には戻らないよ。」





彼女はもう一度、あの頃に見た夕日が観たいと言いました。



でも同じ景色はもう二度と眺める事はできないって・・・・・



その代わり、キミがあの頃に見た夕日よりも綺麗な景色が観れる場所へ連れて行く事はできるよ。



でも、僕も自信はないんだ・・・・



キミに気に入ってもらえるかなんて僕にもわかんないし、その景色をみてキミは呆れるかも知れない。



それでもいいんだ。




キミに見せたい場所がある。


キミに聞いてほしい事がある。


キミと話したいことだってある。








・・・・・・・・・・・・・・










彼女はそれから僕を残して、勇敢に雨雲と降りしきる雨の中を走って行きました。









彼女が走り去った後の雨は次第にキラキラと輝く雪へと変わりました。







それはそれは、綺麗な雪が、大地を覆いました。








夕立の雨、降りしきる季節なのに、彼女はそんな大地を真っ白な銀世界へと変えていきました。










世界に一瞬、雪をもたらしたそんな彼女の脆く、儚い物語。




今は夏だっていうのに・・・・・











THE END...





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最終更新日  2006年06月27日 22時47分16秒
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