命の重さの不平等さ・・・ | さえりんの部屋

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2020年06月21日

最近よく考えてしまうんです。
一人の人間の命の重さって、なんだろうかと・・・

 「人は正しく平等に、生きる権利が与えられている」  と、
日本の法律でも定められているはずです。

生まれたばかりの赤ちゃんから、１００歳を超えるご老人まで、老若男女問わず
この世に生を受けている人は、皆、人として生きていく権利があるはずです。
何人たりとも、これを妨げる権利はなく、奪ってしまえば殺人です！！！

＜最近こんなニュースを見ました。＞

・２０歳の女子専門学生が公園のトイレで子供を産み、生まれた男児を放置して
死なせその学生は母親が見つけて病院へ連れて行き暫く入院しその後逮捕された。

・路上生活をしていた男性に、面白半分で石を投げいたぶって殺してしまった

これらはいずれも、たとえ生まれたばかりの赤ちゃんであろうと、
家も職も持たない路上生活者であろうと、平等に生きる権利があると
認められて、加害者が正しく逮捕、起訴されていると思うのです。

今の日本の法律はどうして殺人罪には厳しく罪を追求し、刑に服させるのに、
こと交通事故となると、人が正しく生きる権利をある日突然、無惨に奪われ、
殺されたことには何ら変わりはないはずなのに、どうしてこんなにも不平等で
罪が軽く、罰せられないんでしょうか？？？

人、一人の命の重さに何ら変わりはないはずなのに、どうしてなんですか？？？？
誰がどう考えてもおかしいのに、何故いつまでたっても明治時代の法律が改正
されないの？？？

こんなにもたくさんの人が、今もこの瞬間にも、理不尽な交通事故で無惨に
命を奪われる人が全国にはたくさん増えるばかりなんですよ！！！

自分がどんなに気を付けていても、相手は容赦なく、誰にだって平等に、
田舎でも都会でも、いつ轢き殺されるのかわからない車社会なんですよ！！！

 人の命の重さは正しく平等に守られなくては、おかしすぎます！！！！

以前、さえりんが亡くなってすぐに依頼した（今思えば腹黒い金の亡者の）
K弁護士にこのことを質問したことがあります。
K弁護士は得意げに私にこう言いました。
「殺人罪は殺されても何の保証もないから刑が重い。だけど交通死亡事故は
保険金が支払われるから罪は軽い。殺人と違って殺意がないから、刑事裁判も
所詮は形だけで殆どは最初から不起訴又は略式起訴で１００万円以下の罰金で
終わることが決まっている。稀に正式起訴されたとしても、殆どが執行猶予が
ついて加害者は刑務所に入らないようになっている。 だから、刑事裁判で労力を
使っても無駄なんです。刑事裁判はさっさと終わらせて、民事裁判を起こして
保険金をたくさんとったほうが賢いですよ！！ 」と、突然、娘を轢き殺されて
たった２ヶ月しか経っていない私たち家族にニコニコしながら言ってくるのです。

今思い出しても、腹が立つ！！！！！！

私は 「お金なんて要らないから、逆に１億円支払ってもいいから娘を返せ！！！」
とＫ弁護士に言ったけど、「それが無理だからお金を踏んだくるんですよ！！」と
Ｋ弁護士は私たちを説得して、早く加害者側の保険会社からお金をたくさん
とって、自分も成功報酬をたくさんもらうことしか考えていないようだった。
私たちのような法律に無知で、お金が取れそうな事故を抱えていて、
いいカモが来たと喜んでいたのかも知れません。

私は呆れ果てて、その翌月、昨年９月にK弁護士を解任した。
この金の亡者と一緒に、刑事裁判を闘うことは絶対無理だと判断したから。
世の中にはもしかしたらこういうタイプの弁護士の方が多いかも知れない。
そう思ったら、世も末だと落胆せざるおえません。

あれから９ヵ月。長い長い道のりを本当にたくさんの方々のお力をお借りして、
ようやく、いよいよ明日が刑事裁判３回目の意見陳述の日まで来ました。

昨日、最近頻繁に電話やメールでやり取りをしているＮ弁護士に聞いてみた。
「求刑すらこんなにも短いなんて、到底納得できるものではありませんが
１００歩譲ってせめて加害者を、執行猶予が付かない実刑に出来ますか？？」 と。

Ｎ弁護士は 「わかりません。しかし私はこれは実刑にならないとおかしい事例だと
思っています。これで執行猶予が付くなら何が実刑になるのかと言いたいです！」
とおしゃって下さいました。
私だって、本当は裁判官次第なのでどうなるかわからないことは知っています。
執行猶予が付かない実刑になることが、どれほど可能性が低いかという事も。
それでも、共に闘って下さるＮ弁護士が私たち遺族と同じ気持ちでいて下さる
だけでも、涙が出るくらい嬉しく感謝しました！！

昨日は、被害者サポートセンターあいちの「例会」遺族の会へ行っていました。
恥ずかしかったですが、私の書いた意見陳述を読んで、聞いて貰いました。
皆さんは「大丈夫だよ、自信を持って！！陰から応援してるから頑張って！！」
と温かい声援を下さいました！！とっても励みになりました。

友人のＹさんも、明日はお仕事の依頼が入ってたのをわざわざ変更してもらい
「３回目の裁判、傍聴席へ応援に行くよ！」と、言って下さいました！！
本当に心強いです！！ありがとうございます。

そしてまた、meronさん、TAVの皆様どうかよろしくお願いいたします！！

このブログを見て下さる皆さまにもたくさんお力をお借りして、
いよいよ明日、 ６月２２日（月）PM4:00 3回目の刑事裁判 

 さえりん、ママに勇気を頂戴ね 

（さえりん４歳）