PR
カテゴリ
カレンダー
購入履歴
キーワードサーチ
コメント新着
【送料無料】淑やかに燃える口づけを [ エリザベス・ホイト ]
RITA賞最終候補にも残ったという本作。
メイデン通りシリーズの第3作で、1作目から因縁のある盗賊王ミッキー・オコーナーと孤児院経営者の妹サイレンスの話だ。
2人の因縁は、ミッキーがサイレンスの夫の船から荷物を盗んだことに遡る。船長を務めるサイレンスの夫は、船主からその責任を問われ、窃盗罪で訴えると脅される。夫の窮地を救うべく、ミッキーの屋敷に直談判にいったサイレンス。そんな彼女に一晩屋敷に留まるように言い、なにかあったかのように乱れた服装で家に帰すという卑劣な行為を代償としたミッキー。結局、船荷は戻ったものの、夫との関係は破綻し、彼女はふしだらな女という烙印を押されることとなった。その後、夫は死に、孤児院で働くことになった彼女に、ミッキーは自分の娘を名乗らず預けることにした。
ここからが、本作の物語となる。
チャーミング・ミッキーとも呼ばれる盗賊王のサイレンスに対する態度は矛盾の塊だ。どん底に突き落としておきながら、自分の娘を預け、彼女を庇護しようとする。その行動は罪の意識からではなく、ただ現在の感情に突き動かされてように思える。この辺がどうにも憎めない。かなり魅力的な人物に見えるのだから。
サイレンスは、前2作ではあまり好意的には見られなかったのだが、今回はその汚名を十分に挽回している。
貧民街セントジャイルズが舞台というだけでなく、予測不能なストーリー展開は、新鮮だ。
次回は、どうみても窮地に陥ったサイレンスの兄ウィンターの話。
この人も謎の多い人物なので、楽しみだ。
待ちわびた愛 [ シェリー・トマス ] 2014.11.11
忘れえぬ夢の湖で [ リサ・クレイパス ] 2014.06.17
愛の吐息は夜風にとけて [ エリザベス・… 2014.05.19