窓辺でお茶を

窓辺でお茶を

January 6, 2007
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カテゴリ: 舞台
 日本青年館にて宝塚のミュージカル「ヘイズ・コード」を観ました。安蘭けいさんと遠野あすかさんという宝塚星組の新主演コンビ(トップという言い方は変わったのかしら?)の最初の舞台です。

 1930年代ハリウッドには映画制作倫理規定(ヘイズ・コード)という自主検閲があり、映画制作倫理規定管理局(PCA)に認められないと大手映画館では上映できませんでした。主人公のレイモンド・ウッドロウ(安蘭けい)は何をやらせても成績優秀だったのですが映画作りの夢をあきらめ、それでも映画にかかわっていたくてPCAに勤めています。今認定を与えるか査察している映画の監督は学生時代の親友。ヘイズ・コードではキスの長さは3秒までと決まっているのに、コンマ数秒オーバーしているから撮り直しするよう言うレイモンドに女優のリビィ(遠野あすか)はそれではこの場合の演技がおさまらない、と反論します。反発しあいながら相手が気になるふたり…

こういうコメディーを スクリューボールコメディー というのだそうです。劇中劇(映画)もおそらく当時流行ったスクリューボールコメディーなのでしょう。

 宝塚大劇場や東京宝塚劇場での公演と違い、ショーはありませんが、ダンスパーティーや映画の撮影シーンでタップも含むダンスシーンがたくさんあるので華やかさもあり、結びもハッピーエンド、新コンビの息のあったところも見せてくれて、年の初めに観る舞台にふさわしい、幸福感を与えてくれる公演です。

 私は宝塚はたまにしか観ないのですが、友人がビデオを貸してくれた「王家に捧ぐ歌」(ヴェルディのオペラアイーダを下敷きにしたストーリーにオリジナルの曲をつけた)では、男役の安蘭けいさんがエチオピアの王女アイーダを演じてとてもよかったです。他の友人が「雨に歌えば」もとてもよかったと言っていましたし、その後「ベルサイユのばら」では大阪でアンドレ、東京でオスカルを演じるなど、努力家の実力派なのですね。声も耳に快く、もっと前から見ていればよかった。

 遠野あすかさんは顔立ちもかわいくて歌も安心して聞けました。

 客席降り(客席の通路に出演者が降りて来る)もあって、通路際に座っていたらすぐ横にタキシード姿のジェンヌさん(パリジェンヌにならってタカラジェンヌというのです。文法的に変だとか言いっこなし)が立ったので、わくわくしてしまい、自分のミーハー度を確認しました。

 最初そういう振り付けだと思ったのですが、あすかちゃんが落としたアクセサリーを安蘭けいさんがさりげなく拾ってあげ、あすかちゃんが安蘭けいさんの背にまわしていた手をありがとうというように動かした、そんな役と現実が一瞬交錯する瞬間をファンは喜ぶのですよね。そしてはまっていくのです。



金色の表紙です。宝塚を通して知り合った方の本です。

 今日はいつもおつきあいいただいているブロガーのお仲間からちょっと浮いてしまいそう…





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最終更新日  January 7, 2007 12:39:06 AM
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