窓辺でお茶を

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August 5, 2007
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カテゴリ: 舞台
 東京宝塚劇場にて 雪組公演「エリザベート」

 トート(死神のような存在)を演じるのは雪組トップに就任した水夏希さん。少女漫画から抜け出たような容姿で人間離れした雰囲気です。エリザベートは白羽ゆりさん。夫の皇帝フランツ・ヨーゼフの彩吹真央さん、皇太后や狂言回し役で暗殺犯となるルッキーニも実力派ぞろいで見ごたえがありました。

 奔放な父を持ちドイツで育ったエリザベートはオーストリア皇帝と結婚しますが、皇帝は宮廷で唯一の男とささやかれる皇太后の言いなり。しきたりで縛られ、居場所がないと感じます。死すべき存在である人間、エリザベートに恋してしまったトート。

 ストーリーは宝塚のホームページで読んでいただくとして、自由を希求するエリザベートの気持ちには共感しますし、音楽のよさもあって感動します。自分の孤独に囚われて夫と息子の孤独には気付かなかったところがひっかかるのですが、偶像化された「オーストリアハンガリー帝国の后妃」の内面の葛藤を描いたところが、貴族や王室好きのヨーロッパの人たちには画期的なのかもしれません。そして昔からの主題である「死と乙女」が下敷きになっているように思うのですが、いかがでしょう。

宝塚公式サイト「エリザベート」
特設コンテンツでは今回の公演も含む映像がご覧になれます。

YouTubeなら 

YouTube 宝塚初演の一路真輝さんのトート
この歌はたしか宝塚版のために書き加えられたのだったと思います。ハンガリーでは宝塚版が上演されたとか。

1996年公演より「私だけに」花總まりさん


ウィーン版「私だけに」






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最終更新日  August 5, 2007 01:27:24 AM
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