窓辺でお茶を

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February 14, 2008
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 きっこさんの 裏日記





沖縄米兵、少女暴行事件について、右派の、「騒ぎすぎ」という妄言が、いかに歴史的事実を知らず、本土の人間の傲慢な態度として沖縄の人に映っているかに、知性のない右派にはわからないのでしょう。

沖縄は、琉球王国時代に、江戸幕府公認のもとで、薩摩藩により
侵略、支配され、琉球を通しての、大陸との貿易のため、体裁は王
国は残されましたが、実際には薩摩藩から重い税をかけられて、民
は塗炭の苦しみに喘いでいました。

明治維新の薩摩藩の資金源は、こうした琉球支配からもたらせた
ものでした。

そして、明治になってから、「琉球処分」というものが行われ、琉球王国は廃止され、王は最初は男爵として列せられたものの、島民にとっては、貧しさだけが残っていました。

そして、琉球処分後も、日本人(本土人)の琉球人差別は続き、従軍慰安婦にも、沖縄の女性が多く連れて行かれました。

とどめは沖縄戦です。本土防衛の捨て石とされた、沖縄では、太平洋戦争中最大の地上戦が行われたとされています。

しかし、それは被害の大きさからはそうですが、実際には米国に
よる、途方もない物量作戦と、穴があれば、見境なしに焼き払うと
いう殲滅戦の挙句、沖縄島民は、三分の一が死亡しました。

本土人によって、差別され、捨て石にされ、さらに米軍に殺され
て(日本軍による自決の強要や、スパイ容疑での処刑などがありま
した)、生き残った沖縄県民たちは、米軍が作った収容所に入れら
れました。

その後、何年か経ってから、収容所を出た沖縄県民が驚いたのは、
今の嘉手納基地など、広大な土地が、所有者に断りも補償もなく、
接収されて、米軍基地になっていたのです。その状態は今も続いて
います。

サンフランシスコ講和会議で、日本は独立を果たしたと歴史では
教えますが、沖縄はこれに含まれず、アメリカによる領有が続きま
した。

この間、誤射、事故だけでなく、意図的な銃撃、車で引き殺す、
など、今、米軍がイラクで行っているのと同じことが行われました。

1954年以降、確認されているだけで、日本全体で、米軍の事故、事件で死んだ日本人は1000人以上。これに、米軍領有時の数字は入っていません。

1970年には、米軍のあまりの横暴と、その犯罪が、米軍内部
での処分で、軽微または無罪に終わることに怒った、市民が、交通
事故を起こした米兵を取り囲み、米軍のMPと衝突して、車に火を
放つという、「コザ暴動」という事件も起きています。

それだけ、米兵の犯罪に、沖縄県民は、怒りを膨らませていたの
です。

そして1974年の沖縄返還。沖縄は日本のものとなりましたが、
本来、沖縄県民が望んだのは、「基地撤去、本土並み」でしたが、
これは、「核抜き、本土並み」にすり替えられ、基地は存続しまし
た。

その後も、「日米地位協定」により、米兵の起こす事件は、領有
されていた時と同様に、米軍側で処理され、ほとんどは本国送還で
ごまかされてきました。今回の事件で、犯人の逮捕に成功したのは、
13年前の事件以降の、地位協定の、運用の見直しの一環として、
現行犯は、沖縄県警察が逮捕拘留できるということになったからで、
基地内に逃げ込まれていたら手出しはできませんでしたし、今でも、
米軍が身柄の引き渡しを要求してきたら、日本は応じなければなら
ないのです。

以上のような、迫害と差別の歴史の中で、土地を接収されて、一
族の誰かは、米軍に殺されたという記憶がある中で、依然、沖縄で
の米兵の犯罪は、続いているのです。

この、積年の苦しみと怨念を知らずして、「騒げば補償金が入る」
っという、根拠のないデマを使って、沖縄人を愚弄する、右派メデ
ィア、右翼どもは、依然として、沖縄人を差別しているのです。
この悪質な連中こそ、米軍基地の隣に住まわせるべきです。

先日のプリンスホテルに限らず、産経新聞、サンケイスポーツの、
不買運動を始めましょう。夕刊フジも同じ、扶桑社の書籍も買うの
はやめましょう。

そして、奴らの言うことが、いかに不条理で、売国的であるかを、
上記の文を転載して、広めてください。

本土人は、沖縄に、おおきな負い目をおっているのです。

それなのに、さらに傷つける言葉を吐く、下劣な奴らを糾弾しま
しょう。









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最終更新日  February 14, 2008 11:21:01 PM
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