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北海道立近代美術館に初めて行ってきました。とても素敵な所です。351AD8AF-3EC9-4E6C-B4C8-ABA8FDCD149E posted by (C)SEAL OF CAIN65F1710F-A389-47DA-BA4B-53D90FCFAF58 posted by (C)SEAL OF CAIN808D4E78-01F4-4F51-9B60-BED96991835B posted by (C)SEAL OF CAINNHK朝ドラの『なつぞら』の天陽くんのモデルになった画家です。32歳で亡くなり未完成となった遺作。テレビや画像、写真でなくモノホンを見てみたいと思っていました。この遺作だけでなく、一緒に生きたからこその死んだ馬の絵。ベニヤ板にペインティングナイフで1本1本細かく描かれた馬の毛。毛が擦れて見えている皮膚の感じとか、近くで見たら本当に凄いです。凄まじいまでの執念のようなものまで感じられる人のバックの新聞とか。自然と共に生きる厳しさや覚悟、孤独、いろんな物が感じられる自画像。サッと描いたようなデッサンにさえ、彼の魂が感じられるんです。命の激しさを描いたような原色の絵。モノトーンな感じの初期の頃から黄色やオレンジが印象的な原色の絵の時代へ行くのですが、ピカソの影響を受けたような作品もありました。曺良奎、海老原暎、海老原喜之助など、日勝が影響を受けた画家の作品も展示されていて、とても良かったです。神田日勝回顧展 大地への筆触昨日はGoogleのハロウィンのネコのゲームにちょっとハマりました(^Д^)ギャハ7万点台以上に行けなかった〜〜クリックよろしくです🎃👻☺️【ふるさと納税】[5112]【神田日勝記念美術館オリジナルグッズ】とことん馬セット価格:17000円(税込、送料無料) (2020/10/31時点)楽天で購入【中古】神田日勝デッサン集【中古】価格:10970円(税込、送料無料) (2020/10/31時点)楽天で購入なつよ、明日を切り拓け 連続テレビ小説「なつぞら」が伝えたかったこと [ 本庄豊 ]価格:1320円(税込、送料無料) (2020/10/31時点)楽天で購入
October 31, 2020
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セリーヌの「亡命三部作」の一作目が、この『城から城』です。 時代風景は、ドイツ支配下のヴィシー政権です。 ヴィシー政権、全然知らなくて😅 訳がわからず、時々調べながらの読書になりました。 対独協力者とされて投獄されたセリーヌは、この本ではドイツ人を蔑称である「ボッシュ」と呼び、ヒトラー、ゲッベルズの悪口も出てきたりします。「信用ならん」みたいな。 この本の研究書のようなPDFを、ググっていていくつか見つけました。 セリーヌ『城から城』における 「サン=ピエール=エ=ミクロン諸島総督」をめぐる考察 これによると、セリーヌはインタビューで以下のように言っていたそうです。 「ここ数年私はいわゆるタブーの対象となっているので,何にせよ十分大衆向け の本を書いてみようとしたのです,というのも題材はよく知られている事実だし,フランス人な らやはり興味を引かれることだし,フランスの 〔......〕歴史のある一時期を語っているのです から......つまりペタンとかラヴァルとかジクマリンゲンとか〔......〕判戦争の記憶がまだ薄れて いない時期に,その戦争で大きな役割を果たした,誰もが興味を持つような有名な人物を描くことは,少なくとも批評家や読者の注意を向けさせるものだった85)。 ドイツの悪口的なものに疑問を抱いたのですが、おそらく上の理由とフランスがドイツ支配下にあった事からじゃないかと勝手に思っています。 そして本当に命が危険に晒されていたのですから。 ちなみにドイツのフランス支配は何故行われたか、ドイツ悪玉論の神話083にありました。 この『ドイツ悪玉論の神話』は000から順番に読んでいるところです。まだ013まで読んだところですが探しましたよ。 ドイツ・ヒトラーに関しての正しい歴史については、ググってもなかなか出てこないですから。 この作品の登場人物に、対独協力者として粛清されたりレジスタンスに暗殺された人達が大勢出てきます。 『夜の果ての旅』から『ギニョルズ・バンド』までのセリーヌの作品を出版したロベール・ドノエルは1944年12月にパリの路上でレジスタンスの手で刺殺されました。 自動車会社ルノーの創始者ルイ・ルノーは、戦争中に戦車を作っていてドイツ軍に供したため戦後逮捕され、フレーヌの監獄で1944年病死。獄中で受けた虐待が原因であるとして死後家族が抗議しています。 とても面白く描かれているヴィシー政権で首相を2度務めたピエール・ラヴァルは、暗殺未遂で重症を負った際、暗殺者の処刑に反対した人ですが、本人は銃殺刑に処されました。 駐仏大使オットー・アベッツ(本ではアベーツ表記)との会話の中で、その通りだと思ったところを引用です。 ※強調したい箇所を太字にしました。 「ー前略ー 宜しい、我われがここで負けるとする! あなたがそのつもりのようだから!……それでもやっぱりこの国家社会主義からは何かが生き残るんです! 我われの思想はまた力を取り戻します!……あらゆる力をね!……われわれは種子を蒔いたんですよセリーヌ! 種子を! 血を流して!……そして思想を、愛を拡めたんです!」 しゃべりながら自分でうっとりしてた…… 「とんでもないアベーツ! 何が残るもんですか!……今に分かりますよ!…… 歴史は勝利者が書くんですよ!……屁みたいなもんでさあ、あなた方の歴史なんて!」 反ユダヤ本を書いて命の危険にまで晒されたセリーヌの本音が、こういう形で時々出てきてると思います。 とりあえず反ユダヤ本第一作『虫けらどもをひねりつぶせ』と亡命三部作の第一作のコレを早く読みたくて優先しました。 これら6作品は全て読むつもりです。 次回に続きます。 ハロウィンですね🎃👻 クリックよろしくデス☺️ セリーヌの作品(7) 城から城 [ ルイ・フェルディナン・セリーヌ ]価格:6380円(税込、送料無料) (2020/10/30時点)楽天で購入
October 30, 2020
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以前『死海文書のすべて』を読んだのですが…ジェームス・C・ヴァンダーカム『死海文書のすべて』その1ジェームス・C・ヴァンダーカム『死海文書のすべて』その2どこで発見されたとか背景とかが書かれていたものの、肝心の中身について知りたい情報があまりなく、不満でした。んで今回、デッカいビジュアル版のを図書館で借りたのですが。まあ、面白かった部分はあるものの、ナグ・ハマディ文書、ユダ福音書のような衝撃が全くなくてモヤモヤ感が残った読書でした。死海文書は謎が多いし、最初からユダヤ・イスラエルの手に渡っているので、都合の悪い物は出てこないんじゃないかと疑ってしまってます。死人も出てるんですよね。エルサレムの古物商モーゼス・ウィリアム・シャピラが、ヨルダン川東岸の遺跡から出た写本を手にいれました。写本は申命記、民数記、出エジプト記の部分を含む15の細長い黒ずんだ色の羊皮紙から成っていました。大英博物館が呼んだ専門家クリスチャン・デイヴィド・ギンスハーグ博士は90分という記録的に短い時間内で、それを贋作だと判断。人を欺いたと非難を受けたシャピラは、1884年3月9日にロッテルダムのホテルで銃自殺をしています。うーん、殺られてる可能性もあるかもですねぇ。さらに…クムラン墓地の遺体から独特な埋葬型式が確認され「宗教的」ユダヤ人の習慣を指し示しているのかもしれなかったり、他所から運ばれてきた女性の遺体があったりと謎が多く、研究をしようにも、イスラエルがクムラン墓地の発掘を禁止してしまい、これ以上の研究は望めないそうです。当時のキリスト教のいろんな派の暮らしとか、宝のありかが書かれた写本とかは面白かったものの、キリスト教にそった話ばかりで、新たな事実とかはこの本ではあまりなかったと思います。ちゃんとした翻訳本が出たのが2018年ですから、ほんとに最近になってやっとって感じなんですね。図書館にリクエストってした事ないんですが、入れてくれたりするのでしょうか。かなり気になるけど、12巻もあるから大変ですね。死海文書-全12分冊※例によってTwitterで呟いておりますのでこちらからスレッドを是非ご覧くださいませ。クリックよろしくデス☺️もうハロウィンかあ。Amazonにはあるっつーのに楽天は「ご注文できない商品」ですってo(*`ε´*)o 死海文書大百科 ビジュアル版 [ フィリップ・R.デイヴィス ]2018年にぷねうま舎から、原典からの初めての日本語訳が出ています。最近になってやっとこういうのが出たのですね。1 共同体の規則・終末規定 (死海文書 1) [ 死海文書翻訳委員会 ]
October 15, 2020
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ナグ・ハマディ文書の次はユダの福音書を読もうと決めていました。ナグ・ハマディ文書の翻訳本があまりに読みにくかったんで、迷いつつエレーヌ・ペイゲルス&カレン・L・キングのコレを読むことに。いやもう、驚きの連続でした。新約聖書では最大の裏切り者で悪人であるユダですが、事実は全く逆です。12使徒の中で唯一ユダだけがイエスの正体をわかっていて、役割を担ったんです。「ユダの裏切り」はイエスの計画の実行でした。12使徒の方が裏切り者でした。イエスの魂は永遠に生き続ける天上界のアイオーンで、本当の神は混沌の創造主であるヤハウェ(ここではサクラス、他デミーウルゴス、ヤルダバオートが同一です) ではありません。以下引用です。ちと読みにくいですが😅強調したい部分を太字にします。『ユダ福音書』によれば、根本的問題は、「十二人」───ここでは、教会の指導者としての役割を担っている者───は、イエスが何者であるかを知りもしなければ、神が何者であるかさえ理解していないのである。彼らは、神は、もっぱら苦難と犠牲を要求していると思いこんでしまっている。しかし、『ユダの福音書』の著者───および初期の教会内部の者たちもまた───は、次のような問いの前に立っていた。そのような教えについて、神はどう考えるかと。その場合は、神は、山羊や牡牛の喉を切る者なのか、あるいは、最悪の場合───人身供犠───という凄まじい流血なしには、どうしても人間の罪をゆるすことができない存在なのか。ユダヤ教聖典でアブラハムの神が最後に拒んだとされている犠牲───小児犠牲、たとえ自分の息子であっても───を要求するそのような神をキリスト教徒は礼拝しなければならないのか。いかなる神であるゆえに、その信奉者たちを受け入れる前に、神は苦しみもだえながら死んでいくことを人間に要求するのであろうか。───自分自身の息子ならなおさら。━━━中略━━━『ユダ福音書』をはじめ新発見の文書が示しているのは、かくも偏狭で、かくも怒り狂う神───残虐でさえある神を礼拝するのは途方もない間違いであると主張するキリスト教徒が一部に存在していたことである。 イエスは、サクラスを崇拝し犠牲を捧げる使徒を嘲笑っていました。そして、そのような者たちは霊も魂も滅びると。ナグ・ハマディ文書でも使徒たちの怒りっぽさ嫉妬深さが気になった点があったんです。マグダラのマリアがそれで悲しんでいる場面もありました。何故自分たちよりもマリアを愛するのか? と問い詰める弟子たち。この点を見ても『ユダの福音書』まで読まなければ、わからない部分が多いのだと思いました。とは言え、そもそもイエスが選んだはずの12使徒のユダ以外が、何故揃って愚かなのか謎だったり、ユダを入れて12人のはずが「12人から離れなさい」ってユダ抜かしたら11人ではないの? と思うんですが、「12」という数字が絶対で、矛盾してても常に「12人」と言わなければならないみたいな感じなんですね。あまり気にせずに読んだ方が良いのでしょうか。しかし今までのイエスの印象と違い『ユダ福音書』のイエスは好感が持てたし、生贄の犠牲に関しては正しい事を言っていました。動物や人間、妻や子供でさえも生贄にする血の儀式を神が好む事には、キリスト教徒だけでなくユダヤ人さえも非難抵抗していた者が少なくなかったと書かれています。以下引用です。『ユダ福音書』では、犠牲を要求し、しきりに殉教を勧告しているのはほかならぬ祭司たちであるが、その背景には、最高の政治的権力者がひかえている。そして殉教者の数が多ければ多いほど、教会の名声は高められ、おそらく祭司達の位階は上昇し、権力者の究極の勝利が現実に約束されるものとなる。そして約束するのは神なのである。 なるほど。そういう事なんですね。殉教や動物・人身供犠に怒り弟子たちを嘲笑うイエス。血みどろの生贄にあふれた神殿の批判。キリスト教ユダヤ教の信者が皆聖書を読んでいるのか疑問なんですが、この聖書の神がどういう者かを『ユダ福音書』は明確にしています。この本は広く読まれるべきだと思います。実際に行われてきた人身供犠の儀式について、以下のサイトに詳しく出ています。血の中傷反ユダヤ主義Twitterでつぶやきながら読んでいたので、さらに詳しくはTwitterのスレッドを是非ご覧くださいませ。クリックよろしくデス☺️【中古】 『ユダ福音書』の謎を解く /エレーヌペイゲルス,カレン・L.キング【著】,山形孝夫,新免貢【訳】 【中古】afbグノーシスの変容 ナグ・ハマディ文書・チャコス文書[本/雑誌] (単行本・ムック) / 荒井献 大貫隆ユダとは誰か 原始キリスト教と『ユダの福音書』の中のユダ (講談社学術文庫) [ 荒井 献 ]解読ユダの福音書 [ ジャック・ファン・デル・フリート ]【中古】原典ユダの福音書 / ロドルフ・カッセル/マービン・マイヤー/グレゴール・ウルスト 他
October 13, 2020
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世界の創造主で偽神である「ヤルダバオート」について、もうちょっと引用します。わかりやすいやつを。 まず、世界種子と汎種子混合体の堆積から大いなる支配者が発生する。そして神的なものと同じように上昇し、蒼穹にまで達するが、それよりも上にあるものを知らず、下にある第三の子性にも無知であったため、自らが最高の存在だと思いこんで、世界内の個々のものの創造に取りかかる。 『真理の証言』より引用です。この神は一体どういう神なのか。まず第一に、彼はアダムが知識の木から食べる事を妬んだのである。そして第二に、彼は「アダムよ、お前はどこにいるのか 」と言った。この神には予知能力がなかったのである。つまり、この神は初めから無知であった。 ソロモンやダビデをボロクソ言ってて笑いました🤣このソロモンはダビデが姦淫によってもうけた子であり、悪霊たちのお陰でエルサレムを建てた者である。 ナグ・ハマディ文書でいちばん衝撃だったのが、ヤハウェの正体です。神と悪魔は逆なんだって陰謀教示者の方が書かれてたのを何度も拝見していたのですが、ナグ・ハマディ文書を読んで、ほんまや!と思いつつビックリでした。思い上がった混沌の偽神の上のプレーローマ界にはモノホンの神々がいるという。これをそのまま信じる訳ではありませんが、聖書の神がずっと嫌だった私には、とても痛快でしたし、それならわかる!と思いました。第二に、イエス・キリストの仮現論と受難の話でした。元々イエスも好きではなかったんで😅これまた痛快でした。大田俊寛『グノーシス主義の思想〈父〉というフィクション』に以下のように書かれていました。グノーシス主義の解釈は、聖書を切り裂いてゆくのである。ナグ・ハマディ文書の解説書ではない翻訳本を全巻読み、グノーシス主義の事がだいぶわかってきたと思います。この後『ユダの福音書』を『悪魔の起源』のエレーヌ・ペイゲルスの本で読みました。後にレビューをUP予定ですが、非常に重要な書です。【中古】 『ユダ福音書』の謎を解く /エレーヌペイゲルス,カレン・L.キング【著】,山形孝夫,新免貢【訳】 【中古】afbユダの福音書で新たな展開があります。これまで読んできたナグ・ハマディ文書も、ユダ福音書を読んで、そういう事か!と納得する所もありました。こちらも是非読んでいただけたらと思います。クリックよろしくです☺️Twitterのスレッドを是非ご覧くださいませ。Twitterスレッド『ナグ・ハマディ文書Ⅰ』Twitterスレッド『ナグ・ハマディ文書Ⅱ』Twitterスレッド『ナグ・ハマディ文書Ⅲ』Twitterスレッド『ナグ・ハマディ文書Ⅶ』グノーシスの変容 ナグ・ハマディ文書・チャコス文書 [ 荒井献 ]ナグ・ハマディ文書 I 救済神話 岩波オンデマンドブックス 三省堂書店オンデマンドナグ・ハマディ文書 II 福音書 岩波オンデマンドブックス 三省堂書店オンデマンドナグ・ハマディ文書 III 説教・書簡 岩波オンデマンドブックス 三省堂書店オンデマンドナグ・ハマディ文書 IV 黙示録 岩波オンデマンドブックス 三省堂書店オンデマンド
October 9, 2020
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Q資料 イエスの言葉ばかりを集めた語録集を「Q資料」といいます。エヴァンゲリオンQとかQarmyとかウルトラQとか「Q」って何かとよく使われるアルファベットですよね。Q資料と関係あるものもあるのでしょうか。ちなみにエヴァンゲリオンは「福音」の事です。ギリシャ語で「エウアンゲリオン」ラテン語表記で「EVANGELION」だそうです。「Q資料」は主に預言文書的な言葉を集めたものだそうです。言葉はギリシャ語で「ロゴス」と言い、ロゴス=イエス とも言われています。新約聖書の『マタイによる福音書』『ルカによる福音書』ナグ・ハマディ文書では『トマスによる福音書』などがQ資料と言われています。このトマスがイエスの双子の兄弟と見做されているユダ・トマスです。ユダ・トマス 私はどーもイエスの言葉の感じが好きになれなくて(;´Д`)「○○な者は禍いだ、○○な者は幸いだ」っつーアレ、なんか嫌なんですよね。やけにエラそうだし。双子の兄弟であるトマスに対しても、こんな上から目線ってなんで? と思ってしまいます。『闘技者トマスの書』から引用します。兄弟トマスよ、この世にあって時がある間に、私に聞きなさい。そうすれば私はお前に、お前が心の中で測り知ろうとした諸々の事柄について啓示してあげよう。 こんな兄弟嫌だわ(笑) 兄ならわかるけど双子ですからね。しかしトマスは兄弟であるイエスの弟子になってるんですよね。なんか謎。そしてイエスの復活を疑ったという話が聖書に出てきますが、イエスの復活に関しては論争がおこったみたいな話を見たような気がします。そりゃそーだよな。聖書によれば、結局トマスはイエスを見て信じる訳ですが、その時のイエスの言葉「わたしを見たから信じたのか。見ないのに信じる人は、幸いである。」(ヨハ20:19)これ怖い思想だと思いますよ。人を騙す言葉ですね。確証の無いものを信じるのは危険だと思います。キリスト仮現論 「キリスト仮現論」というのがありまして、イエスの身体性を否定する教説だったり、キリスト=セツ説がセツ派の思想であります。そもそもイエスって実在したの? て思うんですけど、そういう単純な話ではなく、身体性の否定みたいな複雑な話になってます。多分『悪魔の起源』だったと思うんですが、イエスが出てきていろんな奇跡を起こしたあたりが、かなり唐突で不自然で懐疑的な人たちが多かったみたいな事が書いてあったよーな気がするんですが。違っていたらスミマセン。『エジプト人の福音書』の訳注から引用します。歴史上のイエスはセツの見掛け上の出現形態、いわばセツが「着た」衣服に過ぎなかったと見なされている。いわゆる「仮現論」の一種。 ヤコブのアポクリュフォンの解説から引用します。「イエス」と「キリスト」を区別して次のように説いた-ヨセフとマリヤの子イエスはあくまで一人の人間であったが、正義や知恵に非常に優れていたため、ヨルダン川で洗礼を受けた際、至高神のもとから「キリスト」が鳩の姿で彼の上に降って人間イエスと合体した。すなわち受難と復活をしたのは人間イエスだけであり、キリストはその直前にイエスを離れていた(キリストは神的な存在であるから、論理的必然として、受難する、すなわち死ぬことはありえない)。 『真理の福音』の解説でも、ヴァレンティノス派などのグノーシス派におけるキリスト論の特徴は「キリスト仮現説」だと書かれています。『多いなるセツの第二の教え』の解説から引用します。「仮現論」は大まかに言えばイエスの肉体ないし死が「見かけ」だけのものに過ぎなかったという教説である。 しかし特殊な例にすぎないとされています。イエスの受難 大田俊寛『グノーシス主義の思想〈父〉というフィクション』でも言及していますが、キュレネ人シモンがイエスの身代わりになったという話が『大いなるセツの第二の教え』に出てきます。十字架を肩に担いだのは別の者、シモンであった。彼らが茨の冠をかぶせたのは別の者であった。私は喜んでいたーー上から、アルコーンたちのすべての富を、そして彼らの虚しい思い込みの迷いから出た子孫とを見下しながら。そして、彼らの無知を私は笑っていた。彼らの力すべてを私は奴隷にした。 解説にあった文から引用します。……従ってキリストは受難もしなかった。そうではなく、キュレネ人のシモンという者が徴用されて彼の代りに十字架を背負ったのであり、この男が人々の無知と迷いのゆえに十字架に付けられたのである。シモンがイエスであるかのように見えるように、イエスによって姿を変えられた後で。他方、イエス自身の方はシモンの姿になり、立って彼らを笑っていた…… Twitterのつぶやきにメモ的に書いてましたので、もうちょい詳しい事はこちらのスレッドから是非ご覧くださいませ。Twitterスレッド『ナグ・ハマディ文書Ⅰ』Twitterスレッド『ナグ・ハマディ文書Ⅱ』Twitterスレッド『ナグ・ハマディ文書Ⅲ』Twitterスレッド『ナグ・ハマディ文書Ⅶ』クリックよろしくです☺️葡萄のバナーですね。この前シャインマスカットを食べましたがお菓子みたいに甘かったです😋グノーシスの変容 ナグ・ハマディ文書・チャコス文書 [ 荒井献 ]ナグ・ハマディ文書 I 救済神話 岩波オンデマンドブックス 三省堂書店オンデマンドナグ・ハマディ文書 II 福音書 岩波オンデマンドブックス 三省堂書店オンデマンドナグ・ハマディ文書 III 説教・書簡 岩波オンデマンドブックス 三省堂書店オンデマンドナグ・ハマディ文書 IV 黙示録 岩波オンデマンドブックス 三省堂書店オンデマンド
October 8, 2020
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ナグ・ハマディ文書(写本)とは、1945年にエジプトのナグ・ハマディ村の近くで見つかった初期キリスト教などの失われていた文書のことです。ギリシャ語からコプト語に翻訳されたものがほとんどで、欠損の多い写本の状態と翻訳の問題もあり、実にわかりにくいものとなっています。4巻の後半なんか訳注読んでるようなもんで結構つらいもんがありました ^^; 図書館で借りて読んだのですが、私が借りたのは、この種類のⅠ〜Ⅳです。グノーシスの変容 ナグ・ハマディ文書・チャコス文書 [ 荒井献 ]グノーシス主義をちゃんと知りたかったので、正典の翻訳で読みたかったのですが、とっっても読みにくくて、例えば何行の欠損とかってのをいちいち訳注に書かずに本文にカッコ書きで入れてくれた方が良いなーとか思いつつ読みました。もっと新しい版のものは、多少改善されてるかもしれません。ソフィアの過失 最初の『ヨハネのアポクリュフォン』は、めちゃ衝撃でした。『アルコーンの本質』『真理の証言』などにも言及がありますが、旧約聖書の神はヤハウェ(又はエホバ)ですが、グノーシスの神話によれば「ヤルダバオート」他たくさんの呼び名があります。天上の世界をプレーローマ界といい、アイオーンという神々が住んでいましたが、その最下層に位置するソフィアが伴侶の同意無しに至高神との関係を欲した事により、醜い「ヤルダバオート」が産み出されました。『ヨハネのアポクリュフォン』の解説より引用します。世界は自分自身がソフィアの過失の子であるヤルダバオートによる「こしらえ物」に過ぎず、人間はその世界を脱出して、「第一の人間」である至高神のもとへ還ってゆくべきなのだ。 このヤルダバオートが第一のアルコーン(支配者)となり、物質界を支配して思い上がり「私こそ神である。私の他に神はいない」などと言い、『アルコーンの本質』では深淵の底へ投げ捨てられる場面もあります。聖書では美しい天使ルシファーが神に抵抗して地に落とされますが、グノーシスの神話では聖書の神が投げ捨てられるんですね。エヴァ 聖書ではアダムの骨から作られた事になっているイヴ(エヴァ)ですが、グノーシスの神話ではエヴァは力ある者で「すべての生ける者たちの母」なのです。『この世の起源について』より、アダムのところへやってきたヤルダバオートの企みの所を引用します。彼の上には忘却をもたらそう。そして彼が眠っている間に、教えてやろうではないか、あたかも彼女(エバ)が彼の助骨から生じてきたかのように。それは女が仕える者となり、彼が彼女を治める者となるためである。 サタン(蛇) 聖書でおなじみの「リンゴ」のシーンですが、嫉妬深い神が人間をバカなままにしておきたいが為に、知識の木からは食べるな、食べると必ず死ぬことになる、と言います。『アルコーンの本質』より引用します。すると教示者である蛇は言った、「お前たちは決して死ぬことはない。なぜなら、彼がそうお前たちに命じたのも、妬んでいるからなのだ。むしろ、お前たちの目が開くことになるであろう。そして、お前たちは善と悪とを知る神々のようになるだろう」 『三部の教え』より引用です。彼らは命令を発し、脅かし、彼の上に大いなる危険つまり死をもたらした。造物神が最初の人間に味わうことを許したのは、ただ悪しきことだけであった。そして、二重の実をつけたもう一本の木から食べることを彼に許さなかった。 次回はイエスの事など書きたいと思います。クリックよろしくデス☺️※Twitterのスレッドにちょこちょこ呟いておりましたので、より詳しい内容をこちらから是非読んでみてくださいね。Twitterスレッド『ナグ・ハマディ文書Ⅰ』Twitterスレッド『ナグ・ハマディ文書Ⅱ』Twitterスレッド『ナグ・ハマディ文書Ⅲ』Twitterスレッド『ナグ・ハマディ文書Ⅶ』ナグ・ハマディ文書 I 救済神話 岩波オンデマンドブックス 三省堂書店オンデマンドナグ・ハマディ文書 II 福音書 岩波オンデマンドブックス 三省堂書店オンデマンドナグ・ハマディ文書 III 説教・書簡 岩波オンデマンドブックス 三省堂書店オンデマンドナグ・ハマディ文書 IV 黙示録 岩波オンデマンドブックス 三省堂書店オンデマンド
October 3, 2020
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四王天延孝の本とセリーヌが書いている事と一致する事、他にもたくさんの本が出ている事から、ユダヤ人問題が深刻だった事がわかります。嫌いとかの話しではないんです。恐ろしい存在なんです。危険なんです。セリーヌは良く調べていたし、詳しかったと思います。「イスラエル世界」という新聞も見つけて読んたりしていました。当時のフランスの首相はユダヤ人で、フランスがユダヤに支配されていたのを実感していたのでしょう。以下引用です。アーリア人は機会あるごとに……真っこうから被害を受けてしまい、忍びがたきを堪え忍び、それがため台無しになり、総崩れになり、一体全体なにが起こって、どうなっているのかなと、ほんの寸刻も訝ってみる間もなく、くたばってしまっている……なんと悪どい手口ではないか?……生きていたときと変わることなく、すこしもインチキに気づかぬまま、腹の底まで騙されたままくたばるのだ。アーリア人はまるごと、そっくり体ごと…全身全霊を傾けて、もっとも始末のわるい、貪欲かつ破壊的な寄生虫、ユダヤ人の繁栄と栄冠のために働いているのだ!そしてそのことに全然気がついていない、われわれが二十スー支払うと、そのうち十五スーはユダヤ人の銀行屋のところへ行ってしまう」 アーリア人に限った話ではないですね。ドストエフスキーも反ユダヤ主義者でした。ググッて見つけた記事を拝借しますが、以下のように書かれていました。1873年にドストエフスキーは、ロシア民衆が飲酒で堕落したままであれば、「ユダヤ人たちは民衆の血をすすり、民衆の堕落と屈辱を自分たちの糧とするであろう」とし、農村はユダヤ人に隷属させられた乞食の群れとなると警告した。 ロシアにおける反ユダヤ主義この本にもこんな事が書かれていました。ドストエフスキーのこんな予言をご存知かな「ヨーロッパのあらゆる富が蕩尽されたころには、われわれに残されているのはユダヤ人の銀行だ!」 日本に関しての言及があったので、引用しておきます。ー前略ー それにあの支那と日本の戦争はどうか? あれも地上のあらゆる戦争と同類だ。その意味するところは、黄色の舞台での世界的闘争の一場面、ユダヤ派と反ユダヤ派、日本の軍国主義者に対するユダヤ=チャイナ=ロシアのコミュニストの死闘の一場面に他ならない……あと何世紀もしないうちに、この世には、この闘争に明けくれるための時間と空間、人間しかいなくなるだろう。ユダヤ人たちの反ユダヤ人たちに対する闘争…… 陰謀論で「カバール」って言葉がありますが、もしかしてコレから来てるのかな?(^Д^)世界のユダヤ集団全体の立法権が《カハール》と呼ばれていることをご存知かな? 『シオンの議定書』も書かれています。前文読んでいただきたい気持ちもありますが、ブログに書くのは大変すぎるので😅 写真全部載せるのも何なんで、こちらのスレッドから是非読んでいただけたら、と思います。後半です。クリックよろしくデス☺️【送料無料】 セリーヌの作品 虫けらどもをひねりつぶせ 第10巻 評論 / ルイ・フェルディナン・セリーヌ 【全集・双書】価格:6600円(税込、送料無料) (2020/9/28時点)セリーヌの作品(13) リゴドン [ ルイ・フェルディナン・セリーヌ ]価格:4379円(税込、送料無料) (2020/9/28時点)セリーヌの作品(11) 死体派 [ ルイ・フェルディナン・セリ-ヌ ]価格:4620円(税込、送料無料) (2020/9/28時点)
October 2, 2020
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