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昨日は将棋の羽生の本、一昨日は数学関連(!)のエッセイを読んだのだが、いずれも「大局観、全体像が分かっているかどうか」の程度が大事だと言う。将棋の世界ではコンピューターの発達により、人間VSコンピューター的な話題がある。コンピューターは「如何に多くの手を速く読むか」ということが強みに対して、人間は「如何に読まないか」、つまり大局観を持って如何に少ない選択肢を瞬時に思いつけるかということが強みだということだ。数学の世界でも同じような話があって、数学の苦手な子供は図形でも数式でも、部分部分でしか考えれらない。複雑に絡み合っていたり表現の仕方が変わっていると、たちまち「わからない」ということになってしまう。大局観のある子供の発想は、これは前にやったことのある何かと似ている感じがする、この問題とこの問題は形は全然違うけれど、同じことを角度を変えて言っているのに過ぎないとか、数学で覚えなければいけないのはたかだか数十個の公理であって、どんな問題でも詰まるところはこれらの組み合わせや表現を変えたものに過ぎないとかいう様に考えるらしい。でまた将棋の話に戻って、では将棋の神様がいるとしてその知識を100とすれば、自分たちはどれくらい「分かっているのか」ということをプロ同士が話したらしい。一人の名人は「5」と言い、もう一人は「いやいや4くらいだろう」と答えた。長年名人と言われて将棋に一生をかけている人たちでも、たかだか4や5くらいしか分かっていないと自覚しているからこそ、奥深くていくらやっても飽きることがないのだろう。(いつもの)水球でもゲームの中で全体像が見えるか見えないかで「分かっている、分かってない選手」と言われる。瞬時の全員の位置関係や動きがわかり、そしてゲームを通しての展開まで見渡せればとても「分かっている選手」である。そして経営も同じで、経営の神様がいたとしたら、まだまだ1か2くらいしか分かってない。いや0.1くらいかも知れない。存命の人で経営の神様的な人はいるけれど(稲盛さんとか)それでもどこまで分かっているかというのは凡人の100倍、すなわち10くらいのものじゃないかと思う。 四六時中経営のことを考えている経営者にしてこうだから、社員が部分のことだけ、自分の仕事だけ、今日の仕事だけ、目の前に積まれた業務だけ考えていたら、仕事についても経営についても、社会についても世界についても、「分かる」様になるはずはないし、全体像を思い浮かべて自分の仕事の意義を考えることがあるはずもない。当社は「全体像」を考えていきたいと思う。社会において会社の置かれた位置や役割、この時代に存在する意味、どう社会に貢献できるのかなど、大局観を持って日々の仕事に励みたいと思います。
May 29, 2015
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今時点で大阪市で投票されたいわゆる都構想の是非結果は出ていないが、政治的な良し悪しはともかく、企業経営者の立場からは、「なんでも長く続いている仕組みは変えた方が良い」というのが実感だ。何か制度を変えた場合にはいつでもメリットとデメリットがある。誰もがうまくいっていて何も変える必要がないと思っている時でさえ、イノベーションを起こすためには現在の制度を「ご破算」にする必要がある。(話は飛躍するが)非常にレベルの高いところで戦っている欧州サッカーリーグでは主要選手がまさかの移籍をすることは日常茶飯事だし(最近もリバプールのジェラードがアメリカに移籍した)、ゼロベースで考えた場合に必ずしも現状の仕組みに落ち着くよりは、何か違った冒険的なことに帰結することも多いだろう。よく分からない時は「とりあえず変えてみる」というのが当社のスタンスだ。長く続いた仕組みは「先人の知恵」が活かされていることもあろうが、どちらかというと手垢が溜まってきて知らず知らずのうちに競争力を失っている場合が多い。しかしある時代を築いた人がまだ残っていたりするとそれを否定してしまうことになるので、遠慮して「何も変えない」ということになってしまい、結果的に「変えざるを得なくなってから変える」ということが多いのだと思う。当社は既存ビジネスのビジネスモデルを自ら否定し、常に新しいことに挑戦している企業になりたいと思う。今が否定できないということは現状に満足しているということであり、自ら退路を絶って必死に努力することもできなくなってしまうと思うから。
May 17, 2015
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また昨日も母校の水球を観に行って指導してきたのだが、まだまだ「個別場面のストーリー」や「試合の流れ」が分かっていない。「個別場面のストーリー」とは、ある場面で「チームとして」どのように動けば得点になるのか、相手の攻撃を防げるのかという一連の動きのことである。例えば、相手選手がシュートを打つ体勢になる、その瞬間にカウンターアタックを狙って自チームの選手が飛び出す、シュートが外れる、中継選手がボールを貰ってしっかりトップの攻撃選手にパスする、その選手がシュートを打つのを見計らって(その前に)、相手のカウンターを防ぐために他の選手は防御に回るという一連の動き、つまりはストーリーである。試合においてはこうした成功ストーリーを積み重ねていって、得点を積んでいく。水球はプレーヤーが7人だから、ボールを持った選手と持っていない選手が連動することが必要だ。そのためには何がその場面でのストーリーなのかが分かっている必要がある。しかしチームとしてそれが共有されていないと、個別の選手が自分だけで必死に頑張ってはいるのだけど、歯車か噛み合わない、ボタンを掛け違う、選手ごとに思惑が異なってしまい、個人は強くてもチームとしては弱いということになってしまう。大事なことは、言葉をかけ合ったりして「ストーリーを共有すること」である。さらに個別のストーリーは、「試合展開」という 大きな流れに位置づけられていなければならない。試合の出足で行うプレーと終わりの方では違ってくるし、勝っている展開、負けている展開では状況も異なるので、個別ストーリーに違いがあって当然だ。これは会社経営でも全く同じで、勝ちパターンの「成功ストーリー」を瞬時に皆が共有出来て、そのための個別役割をそれぞれがしっかり果たすという組織が強いのだと思う。 そして長期的に会社が反映するには、成長段階に応じた個別ストーリーを描くことも大切。ほんとに、水球から学べることは多い(僕だけ?)。
May 11, 2015
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しっかり仕事が出来ている、頑張っている、充実しているというのは相対的で、「自分が立てた、想定している目標に対してどうか」ということが問題だ。目標が低ければどんな努力をしていても「よくやっている」ということになるし、非常に高い目標を立てている人や組織にとっては、「そんなのまだまだ全然甘い、通用しない」と反省しきりの内容となる。 水球でも全国大会目指して、しかも全国大会でも良い成績を狙っているチームにとっては、ローカルの試合で勝ったり負けたりしているくらいだと全くダメ、そんなことで本気で頑張っているのかと問われることになるし、適度に運動して青春を楽しみたい高校生にとっては「気持ち良い汗」で心地よい経験にもなり得る。会社でも同じで、給料を賄ってようやくなんとか黒字が出ることを目標にしている組織では、人並みの努力、普通の努力、頭もそんなに使わなくてものんびりやっていけるかもしれない。一方で自社の強みを活かして業界でも活躍する、仕事を通じて社会を良くしていきたいと考えている企業であれば、どんなに黒字を出してもどんなに働いていても十分ということはない。飽くなき努力を重ねていって、それでも目標が少しでも満たされるかどうかというのが本当のところだと思う。これは人生でもそうで、高い目標を掲げれば掲げるほど、それで満足ってことはない。目標はあくまで高く、だからこそ人生は厳しいけれど振り返ってみると豊かでやりがいのある、悔いのないものになるのだと思う。
May 6, 2015
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春になってから休み中は母校の水球を観に行くことも多くなってきた。この時期はシーズン本格化の時期で、なるべく多くのチームと練習試合をする良い機会だ。母校のチームは長らく低迷気味で、インターハイ、国体といったいわゆる全国大会には近年出場できていない。様々な要因があるだろうが、今年は久々にメンバーや指導者が充実し、希望の持てる年になりそうである。で他校との練習試合を観ていて改めて思ったのだが(そして試合後に選手にも話をした)、「チャンスでのミスは二点分の失態である」ということだ。カウンターアタックをして味方選手が数的有利を作って必死に泳いでいる時に、イージーなパスミスをしてしまう。攻守が入れ替わって逆に相手に得点を決められてしまうケースだ。一見なんでもない、不注意に近い基本的なミスなのだが、「得点チャンスを潰した」ということで一点マイナス、「逆に相手にイージーなチャンスを与えて決められてしまった」ということでもう一点マイナス、合計二点分不利な結果をもたらしてしまう。この二点を取り返すためには、素晴らしいシュートを決めるだけでは単に一点分しか取り返したことにならない。シュートを二回決めて(しかもその間相手には点を決めさせないで)やっとチャラになる勘定である。従ってイージーなミスをする位なら、単にチャンスを活かせない方がまだまし、ボールを持ってじっとしていた方がましって話である。水球は二桁得点くらいしか入らないから(例えば10対5とか)、二点と言えばとても大きい。4クウォーターでこういったミスを1回ずつすればそれだけで得点差8点分のマイナス、すなわち絶対に勝てることはない。これは仕事でも同じ、前に一歩進むところがバカなミスを犯し、逆に競合にしてやられてしまうことは、プラスマイナスで二点分の失態ということ、会社カルチャーとしても「チャンスは必ず決め切る」ということを徹底していきたいと思います。
May 4, 2015
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