全23件 (23件中 1-23件目)
1
昨日の盛和塾の閉会の挨拶で聞いた話しが,結構良かった.ある塾生の会社は売上の7割を占める取引先を突然失ってしまった.倒産してもおかしくない状況だったが,その社長は生き残りのために必死に再建計画をまとめ,それを稲盛塾長にどうしても見てもらいたいと考えた.塾長例会の機会を捉え,やっと見て貰うことが出来たのだが,その時の塾長のコメントに感動したと言う.一言,「やらんかよ!!(やってみせろよ)」.そう,経営者にとってどういう境地に陥っても「やらない」という選択肢はないのである.いくら倒産しそうでもどんな窮地に陥っても「やらない」というオプションはない.業績の悪い会社にいても転職の自由はない.ひたすら「やっていく」しかないのである.それを塾長は一言「やらんかよ」と表現したのだろう.やって結果を出すのが経営者,そういう意味では一人一人の社員が背水の陣で「経営者マインド」,つまり「やらんかよ」の精神で仕事に当たって欲しいと思う.
Jan 31, 2006
コメント(2)
今日は,僕が入っている盛和塾の北大阪支部の総会があった.昨年は多忙もあり(皆多忙なのだが)出席率が低く,今年は心を入れ替えての今年初参加である.この塾は「どう儲けるか」って話しでも「どう見栄を張るか」っていうお付き合いだけの会でも全くない.真正面から「人間として,経営者としてどう生きるか」ってことを共に学びあう会である.さて,今年の北大阪支部のスローガンは,稲盛塾長の第一の教えでもある「心を高める,経営を伸ばす」である.僕はこの塾に今年で丸10年も入っていているのだが,いまだにその真髄が分かってないと自分で思っている.特に最初の「心を高める」と後の「経営を伸ばす」という連関,つまりまさしく稲盛哲学の根幹がどうも分かってないようなのだ.毎日経営の実務に面しているから,後の「経営を伸ばす」という面では色々な施策を打って,多少とも成長してきたと思う.社長になって5年が過ぎたが,売上げの面では市場縮小の中では,(自分では満足してないものの)他人から見ればまあまあの成績かなとも思う.前の「心を高める」という部分でも,勿論本を読んだり塾長の教えを学んだりして,「個人レベル」ではそれなりに学んできた.でも今年のスローガンの様に,「心を高める」と「経営を伸ばす」っていうのがどうも自分の中では結びついていないってのが実感であった.稲盛さんは,「心さえ高めれば経営の結果は伴ってくるもので,稲盛哲学の実践そのものが経営である」とまで言う.そして実際,社員にも稲盛哲学を浸透させようと努力し,実際経営もご存知の通り,京セラとKDDI合わせて3兆円の企業集団を創り上げていった.しかし僕と言えば,まだまだ社内で「哲学」語るほど,自分の中でも「心」と「経営」が結びついていない状況なのだ.以上の様に自分では多少のコンプレックスを持って思ってきたのだが,今日同じテーブルに座っていた人に言われたことがある.「自分では意識していないようだが,実際の活動において「利他の心」を実践されているのじゃないか」と.これは当社の武器となっているセミナー活動や,業界の方向性を示そうとする努力,顧客に情報をなるべく多く与えようとする活動のことを説明した時に返ってきたコメントであった.確かに,社内外で「人間はどう生きるべきか」ってことは朝礼なんかでは明確に語っていないかもしれないが,会社のあり方や方向性はやはり僕と言う経営者の考え方が滲む出るものだと思う.もし当社が業界,そしてその先にある顧客の顧客,更には社会のためになることを何らかの手段でやろうとしているならば,それは経営者の心のあり方がそういう方向性を持っていることの証拠になり得るのだと.いまだに「心」と「経営」がどう結びつくのかは分からないけど,結果として当社の存在が社会のためになれば良いと思う.「社会のために顧客のために社員の幸福のために」と毎日経営の現場で考え実践することが,いつか「心と経営」の設問の答えを与えてくれるといいなあと願っている.まあ毎日修行ですよね.
Jan 30, 2006
コメント(0)
うまく言えないけど,経営者と言えども人間だから,「人間としての限界」というのを良く知らないといけないと思う.人間だから働きすぎれば疲れる,人間だから眠らなければ判断力が鈍る,人間だから不健康な生活をすれば不健康になる,食べ過ぎれば太る,格好つけたがる,成功に謙虚になれない,お金があれば買いたくなる,贅沢したくなる,さぼりたくなる,等々ってことだ.今問題になっているホリエモンだって結局生身の人間だからこそ,成功や多額の現金を目の前にして,欲望のままに行動,発言してしまった.想像だけど,裏社会の人に脅かされると人間だから怖いしお金で解決したいと思ってしまうし,実際お金で殆どのことは出来るから,想像の限り悪の勧誘の限りなんでも「試しに」やってみてしまう.「試しに」やってみたつもりがしっかりとしっぺ返しを食らう.成功している経営者だって普通に弱い生身の人間だってことだ.弱い生身の人間であるってことをもっと意識して,身の丈を考えて謙虚に生きていかねばならないのだと思う.経営者だって神でもないし万能でないし,不死でもない.風邪も引くし酒を飲めば酔っ払う「普通の人間」なのだ.気をつけて気をつけて慎重に,肉体的にも精神的にも弱い普通の人間として生きていかねばならない.こういうことって分かるかなあ.120%力を出さねば物事は進まない,120%出しながら人間としての弱さも自覚しながら慎重に謙虚に生きる.昔の武士は多分そうやって日頃の生活を送っていたのだと思う.勢いに乗りながら調子には乗らず,日々努力である.
Jan 27, 2006
コメント(2)
会社のステージが上がっていく過程で,新しく必要になってくる人材像がある.経営者を車のハンドルに例えるなら,「エンジン」になっていく人材である.経営者のアイデアや現場から上がってくる要望を,実務レベルに落とし込んで検討し,実行する人材のことである.大抵ハードワークを身上とし,片っ端から難題課題をこなしていくような人である.当社もそうかも知れないが,大抵の中小企業はここで躓く(つまづく)ことが多い.経営者のビジョンが明確に打ち出され,現場は一生懸命働いて顧客に尽くし,事務も業務部なんかも誠実に仕事をこなしていく.これだけでは実は「次のステージ」には行けないのだ.次のステージに行くためには,現場でその日その日一生懸命頑張るだけでなく,多角化のための試行錯誤や新規事業の立ち上げといったことが不可欠になる.これを現業をこなしながら,夜も遅くプラスアルファの仕事を楽しんで,しかも実務的にしっかりとこなせる人材が必要になってくる.日々の売上げや毎日の仕事をこなしながら,同時に複数のプロジェクトを実際に進行させることが求められるのだ.会社が成長するには120%の力を出さねばならないと言う時,余計の「20%部分」を何とか出していく人たちが必要だと思う.往々にして少しずつ成長してきた中小企業は,真面目に働く現場,明確なビジョンを持つ経営者は揃っているが(だから成長してきた),「エンジン」となれる幹部がいないことが多い.一般的には現場から出てきた「エンジン」が半分,外部からヘッドハンティングしてきた「エンジン」が半分と言うのが成長企業の多くの姿ではないかと思う.そして現場からも外からも「エンジン」を持って来れない会社は,早晩成長が止まる.苦し紛れに「新規事業」に乗り出そうとしても「エンジン」なしでは失速するのは必至である.当社においては,内部の「エンジン」も育っては来たと思う.今回新しい「エンジン」も積んだので,次のステージに向けて頑張っていこうと思う.
Jan 27, 2006
コメント(2)
最近,友人に勧められて田坂広志の「使える弁証法」って本を読んだ.文面は覚えていないが,印象に残ったのは,「物事は螺旋状に発展していく」ということ.つまり,昔流行ったような事柄が,技術の発展により「より便利」になって復活を遂げていくこと.電子メールの普及は,インターネット技術の登場による昔の手紙文化の復活だし,インターネットオークションはまさしく,昔の一対一の市場の復活である.単なるリバイバルではなく,技術進歩によって同じような内容が一段レベルアップして再登場しているのだと説く.それが上から見ると同じところをぐるぐる回っているように見えるが,実は横から見るとレベルが上がっていっている「螺旋階段」のような発展形態だということだ.僕が思ったのは,会社の経営も同じようなものだということ.当社の場合,経営の要素として,営業活動,商品,顧客サポート,情報収集,広報活動,実績管理,債権管理,在庫管理,仕入れ管理,人材採用等など様々なものがあるが,その時々で課題になるものが入れ替わり立ち替わり出てくる.しかもその時はある程度解決したと思っても,ある程度の期間を経て,同じような課題がまた浮上してくるのだ.まさしく経営に終わりはないのだが,同じ課題がまた持ち上がったと見えて,実は確実にその「レベル」は上がっているのだと思う.現在の「商品力アップ」というものは,3年前の「商品力強化」という課題とは全然違ったレベルになっている.人材力アップという課題も同じで,今の問題は,数年前のレベルとは比べ物にならないくらい強化された上での更なる課題だ.またかと思わずに,一週回ってきてまた同じ項目を違ったレベルで取り組んでいるというくらいに考えていこうと思う.当社も弁証法的に,様々な矛盾を止揚していきながら,持続的な螺旋的発展を遂げていこうと思う.
Jan 24, 2006
コメント(2)
新規事業はどのように始めれば良いのであろうか?自社の事業領域を広げていくために行う「新規」な事業だから分からないことが多いのは当たり前である.リスクがあると言えばある訳だが,大抵会社経営は「前門の龍,後門の虎」で,進むも進まないも両方同等にリスクがあるものだ.また成長会社の殆ど総てが,積極的に事業展開を図って新規事業,多角化に乗り出している.問題は,やるかやらないかではなく,方法論とどのような新規事業が成功するかということだ.僕は「事業展開上論理的なステップとしてやるべき事業」で,かつ出会いがあって「人から請われて」やるものなら成功するのではと思う.「論理的なステップ」とは,現在の事業の強みを生かして展開できるもの(隣接分野への多角化),現在の事業を強化することにつながるもの(川下・川上分野への進出)などが当たると思う.「人から請われて」というのは,独りの思いつきで決めるのではなく,「こうした強みを持っている御社がこういう分野へ進出することが更なる成長の機会だと思うので,是非協力してやっていきましょうよ」と言ってくれる信用できるパートナーの存在が必要だと思うのだ.ここでは自社の強みが生かせるか,相手が信用でき相手も強みを持っているかが問われることになる.当社もいつも当社にとっての新規事業は何かを考えている.自社の強み,論理的なステップ,パートナーとの出会いなどを求めて,日々試行錯誤の毎日である.
Jan 24, 2006
コメント(0)
昨日は社会人(経営者)としての勉強の話を書いたが,今日もその続き.振り返ってみれば,全くの学生の時を除いても相当期間,勉強と言うか社会人のための準備をしてきたような気がする.僕の場合それが特に長くて,今役立っていると思っていることを足していくと相当期間になる.まずは高校の時の水球の経験3年間.これは単なる高校生の時期だけど,高校生としての学生生活とは別個の本当に集中した時間だった(今も役に立ってる).社会人になって勤めた銀行は在籍した4年弱の間はまったくの「研修期間」.給料を貰いながら,実地の経験を沢山させてもらった.でも控えめに言っても「本チャン」じゃなかったから,これも勉強期間としてカウント.そしてその後のアジア経済研究所での1年研修,ケンブリッジでの3年間の留学期間(内1年は台湾),これらを足すと全部で11年にもなる.これに大学生の期間(留年して5年)と浪人時代1年を足すとなんと17年だ.17年も結構な大人になってから,いわゆる「勉強」してきたことになる.経営者としての経験はまだ6年だから,準備期間にもまだまだ足りない.全然「働いている」って実感や疲労感がないからなぜかなと思っていたが,そりゃ「準備17年,実労6年」なら疲れてないのも飽きないのも当然だ.まだまだということですね.
Jan 23, 2006
コメント(0)
人間としては勿論,経営者としてどのような勉強をしておくべきなのだろうか?子供の頃や学生の時は大体やるべきことは明らかで,教科書,塾のテキスト,またはクラブの練習内容など,目的も手段も誰もが分かっていたり,他人が与えてくれることが多かった.まあ今から考えると楽なもんだ.社会に出ても新人の頃やまた大企業の場合には,研修があったり,仕組みがしっかりしていて業務内容がマニュアル化されていたりするから,まあ10年目くらいまでは「何を勉強すべきか」は結構明確だと思う.社会人になって10年も過ぎれば「何をどのように勉強,経験すべきか」と言うこと自体が大きな課題になってくる.この頃には「正解が一つでない問題」,さらに「そもそもの問題設定自体」が問題になってきて,そういった設問に対して日頃どういう準備をしておくかが課題になってくるのだ.僕は経営者だから,「そもそもの問題設定」の更に前の「そもそもの会社の目標はどうあるべきか」自体も考えなければならない.順序からすると,「会社の目標設定」⇒「目標達成のための課題設定」⇒「設定された課題を解決するための手段の選択」⇒「選択した手段を達成するために必要な努力や専門知識」,ということになるのだろう.経営者が陥りやすいワナとして,結果だけで判断してしまって,うまくいっててもうまくいってなくても,「地道に日頃勉強することを怠る」ことであろう.経営者だから自分の直感や好みだけでものごとを決める,なんとなく経営者仲間の間の「ノリ」で話しを決める,流行に乗った事業を突如始める等々の事業展開は,地道な研究や勉強をした上なら良いのだが,経営者と言うお神輿に乗って「なんとなく」やっちゃうとエライ目にあうのだろうと思う.さて,人間結局得意な方法でしか勉強できないから,僕はなるべく本を読んだり資料を調べたりすることで経営判断に必要な情報を得ている.読書は趣味で,今は仕事が趣味だからいわゆる「経営本」を沢山読む.リアルで事実は小説より面白いから,飽きることなく楽しみながら勉強しているつもりだ.これからも気を引き締めて地道に勉強は続けていこう.
Jan 22, 2006
コメント(0)
やっと明日,今月5日の初出勤から数えて初めての休日である.東京⇒アメリカ⇒東京を経て,やっと今週半ばから大阪だった.風邪を引いていたりして体調いまいちだったが,忙しくしているうちに何だか治ってしまったようである.今年は最初から,積年の課題を一つずつ片付けていっているようで気分がいい.特に今年から加入の堀上くんが元来の実務能力を発揮して,てきぱきと仕事をこなしていってくれるので,僕は経営判断,担当者は営業的な仕事に,事務や業務はまたそれに専念することが出来てよくシステムが回転するようになった.元々,当社の社員は真面目によく働くのだが,システムが潤滑に回るようになればより回転は速くなっていく.仕事に方向性が出てくるようになり,やったことの結果が少しずつ現われてくるようになると思う.そう考えると,やはり何も一人の力ではなくて,皆の力が発揮できる土壌が時期的にも整ってきたとみるべきなのだろう.「動機は善でも,システムがなければ結果は出ない」ってことをよく考えて,環境作りにも注力していこう.
Jan 20, 2006
コメント(1)
当社は害虫駆除業界にいてビジネスを行っているが,将来はどういう分野でどういう事業を行っているのだろう.会社は勿論市場環境に左右され,また僕自身まさかこういう業界にいるとは思っていなかったから,勿論将来は分からない.でも会社は経営者の意志のあり方の通りになっていくという考え方もあるから,あながち全く僕の考えていることと違うようにはならないのだろうとも思う.前書きが長くなったが,僕は子供の時から何か社会の,それも豊かな日本ではなくて途上国の貧しい人のためになるような仕事がしたいと思ってきた.それも日本人がまず働かないような環境で,しかも創造的な手法で貢献したいと願ってきたのだ.いまふと考えると,当社が持つ昆虫の技術や製品力,それにマラリア関連のビジネスってまさにそれに当たると思う.まだまだアフリカなどの途上国では100万人単位でマラリアなどの感染症によって子供たちが死んでいる.あのビルゲイツも巨大な基金を作って莫大な額をこうした感染症予防のために貢献しているのだ(寄付予定額5兆円を超えると言われる).自前の事業で十分収益を上げて,それを自社の専門技術で創造的な方法で途上国に還元できたら結構素晴らしいなと思っている.考えてみれば僕の大学の同級生や先輩後輩の多くが外務省などの省庁で働いている.銀行時代の友人は勿論金融界,留学時代の友人はやはり世銀や国連などの途上国援助関連の機関で働いていることが多い.ほぼ僕だけが中小企業経営をしているのだが,考えてみるとこれは友人の中で僕しか出来ない役回りだったのだろうと思う.僕らがこの分野で成長し,事業を発展させ収益を上げ,十分貢献できる力がついた時に始めてこれまでの人脈が急に生きてくるような気がする.それまでおそらく10年,僕が50歳くらいになったらそういった状況になっていたいと思う.その時は政治家になっている友達ももっと増えているだろうし(既に数人いる),官僚の友人はもっと偉くなっているだろうし,サラリーマンの友人はそろそろこういった事業に手を貸してくれる時期になっているかも知れない.事業で十分利益を上げて,専門性ももっと磨いていって,事業とシナジーを持った上で国際社会に貢献する.こういう将来の計画に向けて,日々地道に努力していくべし.
Jan 18, 2006
コメント(0)
日曜日にアメリカから帰国して,早速昨日今日と東京出張であった.今ある会社と新規事業の打ち合わせをしていて(田之江くん,堀上くん同行),これも当社を一段成長させるものとして期待している.時差ぼけで朦朧としながらも実りある会議を終え,夜は夜で会食を楽しんだ.こうやってちょっと異業種の方たちとディスカッションをするのは楽しいですね.知らないことが沢山あって,すごく勉強になります.今日は日本ペストコントロール協会の理事会である.今年入社した堀上くんとその後に行われる新年会に出席した後に帰阪予定である.
Jan 17, 2006
コメント(0)
無事日曜日の夜に帰国したのだが,現在月曜日の早朝2時半で目が覚めてしまった.いつもは時差も関係なく調整できるのだが,今回は飛行機で寝すぎたのが悪かった.で,手持ち無沙汰でブログである.日曜日に出て日曜日に帰ってくる出張は業務上は効率が良いけど,体力的には大変だ.世の中の社長でいくつになってもフルに働いている人(例えば364.5日毎日14時間働く働く日本電産の永盛社長)が沢山入るけど,本当に感心する.経営は,というより何でも最後は体力勝負ですよね.「頭と身体を目一杯同時に動かすこと」が成功の秘訣だと思う,何にせよ.今年に入ってまだ一日しか出社していない.今日,明日も出ているから久しぶりの会社は水曜日以降になりそうである.それでも一応業務は回っているから,会社にいて通常業務を黙々とこなしてくれている皆さんに感謝.今年の当社は「一歩進んだ状況に上がる」ための,実力を試される年のような気がする.当たり前の努力をして少し良くなってシステムもある程度構築できたのがこの5,6年間だとしたら,今年からはステップアップのための「第二創業期」に入っていくのだと思う.僕自身,今の業界を自分で選んだわけでもなく,基本的なビジネスモデルは変わっていない.これからはビジネスモデル自体の創造をしていくチャレンジングな時になっていくのだと思う.さて後4時間くらいで行動開始だ.何とかもう一眠り.
Jan 15, 2006
コメント(0)
今回も結構買い物をした.日本にいる時は買い物する時間もないので,服や鞄などの日常品は海外出張のときにすることが多い.妻の服や靴,化粧品なんかもよく買ってくる.今回購入したのは,定番のTUMIの鞄(また買ってしまった.何個も買うってことは結局使い勝手が良くないってことかも知れないなあ),スーツ(セールで安かった.サイズ直しも一日でしてくれた),妻の服(シャツ,ジーンズ,Tシャツなど)である.子供連れだと買い物どころではないので,良く考えたら自分の服も妻の服も殆ど僕が(海外で)買ってきている.海外で買い物をすると気付くのは,一流か一流半位まではどこの都市に行っても同じだってこと.シンガポールでもフロリダでもロンドンでもそれに東京でも,どこでも品揃えも値段も似たようなものだ.これをグローバリゼーション(国際化)と呼ぶのか分からないけど,マックスマーラはどこでも同じだし,勿論ルイヴィトンやグッチ,エルメスは全く同じである(行かないけど).もっとカジュアルなブランドはちょっとローカルで,例えばアバクロやバナナリパブリックは(多分)アメリカにしかないし,これがアジアの都市だとちょっと違うアジアブランドが展開されている.でも似たり寄ったり,どこのショッピングモールでも大した違いはない.便利だけど,余り面白くない世の中でもある.でも実は学生のような旅をすると,国によって全然違うことが分かる.飛行機に乗ってタクシーでホテルに入って,仕事してホテルで食事をしてショッピングモールに行く今の旅のスタイルだと,どこに行っても同じようなものだが(言葉も英語で足りる),バスに乗って歩いて,安ホテルに泊って地元のスーパーや市場に行って,地元のレストランに行くスタイルだとまた全然違う側面が見えてくる.旅のスタイルによって見えるものが違うってことだが,効率性が大事な今の出張では旅の醍醐味は味わえない.いつか子供が大きくなって気楽に夫婦で旅が出来るようになったら,また学生の時みたいにダイハードな旅をしてみたいなあ(多分,妻はお腹をこわして文句を言うと思うけど).
Jan 14, 2006
コメント(2)
今日でアメリカ出張も最終日である.風邪も大分と治り時差も丁度なくなって来たので,今日はうって変わって快調に視察を楽しめた.昨日までの辛さがなんだったんだって感じである.やはり体調がいまいちだとちょっと辛いですよね,特に海外出張.こういう展示会に来ると,日本でも売れそうなものがたくさんあるなあっても思う.商売はさておき,僕が自分の家に欲しいなと思ったのがドアや窓,それにランプ類だ.雰囲気のある重厚な製品が多数出ている.ランプなんてよっぽど買って帰ろうかと思った.またアイデア商品的なもので,巻き取り式の網戸があった.窓の端に縦長の小さなボックスがあって,網戸はその中に巻き取られてしまう.丁度新築中の自宅のバルコニーが大きな窓になっているので,両端にこの巻き取りボックスをつけておけば,窓を開放しながら網戸が閉めれるのだ.欲しいなあ.それにブランドがドアのガラスの中に入っている製品もあった.大きいガラス窓がついているドアで,ブラインドが二枚のガラスの間に挟まっているのだ.手動と電動式があって,ブランドを開けたり閉めたりすることが出来る.勿論ガラスの間に挟まっているから,埃もたまらずメンテフリーである.こういったアイデア商品も含めて「良い商品」を見つけるのは比較的簡単なのだが,ビジネスとなるとそこからが大変だ.やはりきちんとした販売ルートを持って,しかも顧客を説得できる説明ツールやそういう営業機会を十分に持っていないと,「良い商品」というだけでは成功しないことが良く分かる.特に「家」ということになると,高額商品だから「駄目なら取り替えれば良い」という訳にはいかない(どんな商品でもどうだけど).当社がこういう建材市場に入っていくには,既存の強みを生かして,現在の住宅市場で欠けている要素を埋めていくようなサービスや商品展開が望まれると思う.これから勉強だ.来週も沢山案件が待ち受けている.今日は後,買い物でもして息抜きだ.連日昼は展示会,夜は日本との連絡に追われていたものね.
Jan 14, 2006
コメント(0)
流石に1600社の展示会はデカイですね.昨日はようやくざっと半分周り,残りの半分を回る予定である.朝から来ているのだけど,1時間歩いたところで休憩.時差がまだ残っているし若干風邪気味なので,休み休み活動している状況だ.ほんと海外出張はいつも体力勝負である.これだけ展示会社があるととりあえず何でも揃っている.日本には余りないなと思うのは,やはりドアの種類であったり様々な窓.こちらは圧倒的なメーカー(日本で言うトステムとか)が存在しないようで,結構中小っぽいところが様々な商品を出している.ステンドグラスなんかも結構出ていて面白かった.家も手作り感覚である.興味のあった断熱材も様々で,日本でも導入出来そうなものが複数あった.なんだか面白そう.逆に冷蔵庫やガスコンロなんかは巨大で,日本だととても入らない.豚の丸焼きが出来そうなオーブンなんかも.流石アメリカ.アジア人で目に付くのはやはり中国人.それに韓国人も多く,展示も結構出している.日本人は観光っぽい雰囲気で,ましてや展示は殆どが大手の(日立・マキタや,ノウリツなど)アメリカ現地法人で,中小企業は殆ど出てない(でも畳屋さんがあってびっくりした).中小企業が海外に出てこないのは,中国や韓国勢に比べてそういう積極性がないとも言えるが,むしろ出る必要がないほど日本が良い市場であることの証明かとも思う.出張も終盤になってきた.今日と明日,歩き回ってこようと思う.
Jan 12, 2006
コメント(0)
今日から三日間の予定で,国際ホームビルダーズ展示会に参加である.ここオーランドはとても気候が良く,日中は25度位にまで気温が上がる.朝,ホテルからタクシーで会場に向かう.予想通り巨大な展示会場で,展示会社は1600社らしい.登録が混雑するかと思ったが流石アメリカ,巨大展示会に来る数万人の参加者をこれまた何十(何百?)の受付デスクで軽くさばいていた.一番混む初日の展示会会場オープン直前に到着したが,待つこともなく登録が済んだ.会場はとても広いが,一社一社のブースもまた巨大だ.お陰でゆったりして回れる.数万人の参加者がいるはずなのだが,結構(日本の基準からすると)閑散としている.2時間歩き回って疲れてきたのでちょっと休憩(ちょっと風邪気味)しながらブログへ投稿.最近はどこでも無線LANがあって(但し有料が多い),「どこでもブログ」状態である.便利なのかせわしいのか分からないが.僕が住宅産業に興味を持ち始めたのは,勿論当社の主要顧客である白蟻業者さんの多角化のため.白蟻防除業とはすなわち家を長持ちさせるための住宅サービスの一環だから,白蟻以外にも出来るサービスがあれば,既存の工務店や施主へ提供することが出来る(はずだ).自分自身家を建てて(もうすぐ完成)思ったのが,工務店業界がすごく遅れていること,情報や商品の種類が案外少ないこと,とりあえず滅茶苦茶高価であることなどである.ビジネスの基本である「より良い商品・サービスをより競争力のある価格で提供する」チャンスがこの業界には十分あると感じている.今回の展示会視察は,住宅業界にはまあ素人の僕の勉強のためと,まず手始めに始めようかなと思っている商品の研究のため.今日から3日間歩き回ることになるが,運動もかねて頑張ろうっと.
Jan 11, 2006
コメント(0)
シカゴ経由で無事,カンザスシティーに到着する.結局家からホテルまで(予想通り)24時間近くかかった.既に現地時間夜10時過ぎ,レストランも閉まっていたのでルームサービスでサンドウィッチを注文,(これまた予想通り)ベーコンたっぷりの肥満料理であった.翌朝訪問先の会社の人に迎えに来てもらう.妙な名前の人だなと思ったら(元?)ベトナム人であった.ベトナム戦争の末期にアメリカに逃げてきた南ベトナムの人である.結構ヨーロッパにはいるのだけど(特にフランス),こんなアメリカでもド田舎にちょっと珍しい.ビジネスはビジネスで目的を達成して良かったのだが,それより興味深かったのはその担当者の趣味.ベトナム人にしては背も高く(180センチ台),首も太く体格もかなりしっかりしている.アメフトかレスリングをやってたのかなと思って,雑談の中で聞いてみたらなんと「喧嘩で鍛えた」とのこと.全くのストリートファイトから始まって,それから同好の士が集まって「喧嘩トレーニング」をしているらしい.なにやら映画の(ブラビ主演)「ファイトクラブ」みたいだが,僕がそのことを言うと「映画で描かれているのは娯楽レベルだ」って言ってた.一応,体育館のようなところを借りてヘッドギアなどをつけてスポーツみたいなものだが,ルールはなし(つまり何でもあり).1対1で勝負し,他の人は周りを囲んで見物するらしい.彼も勿論家族持ちでホワイトカラーの37歳なのだが,本当によくやるなあって感じである.ちょっと想像つかないなあ.ただお互い友人なので,故意に怪我をさせることは極力避けてはいる.あくまで良識的な社会人(?)が強さを競うことが目的なので,グループ間の闘争みたいなことはないらしい.ここはアメリカ,やはり「武闘派の国」なのである.夕方にはまた飛行機でオーランドに向かう.何故か首都ワシントン経由で,着くのはまた夜中の12時を過ぎる.先月手術した鼻がまだ完治していないせいか,飛行機の気圧の変化が結構こたえる(特に耳が痛い).今晩から5泊同じホテルなので,気候の良いフロリダで日中歩き回って体調維持に努めることにしよう.
Jan 10, 2006
コメント(0)
経営者やビジネスマンとして進化するとは,「自分でやらない」,逆に言うと「自分しか出来ないことをやる」ってことだと思う.最初は誰でもいわゆる「担当者仕事」を量をこなすところから始まる.コピーを大量に取ったり単純な事務仕事や,顧客に情報を伝える,訪問する,資料をまとめるなどの比較的単純な業務内容だ.これが段々と職責が重くなってくると,「担当者仕事」だけでは駄目になってくる.中小企業では「担当者仕事」を効率的に当然の様にこなして,更に「自分が本当にすべき仕事」を見つけることが必要だ.「自分が本当にすべき仕事」とは,他の人より自分がうまく出来て,かつ会社全体にとって役に立つ仕事.他の人が見落としたり,勿論能力や経験的に自分がやる方が効果的と思われる仕事を段々と見出していかねばならない.スポーツ(勿論水球)での経験で言うと,チームメイトに指示を出してあれやれこれやれと言いつつ,自分は次の展開を予想して動く.ディフェンスの時だと自分も敵のマークをこなしながら(=担当実務),全体のバランスに目を配りながらやられそうなところをカバーすることを予測する(=経営管理).またマイボールになりそうな雰囲気を感じ取って(=市場把握),次のオフェンスの展開を準備する(=成長戦略).こういったことだ.スポーツの場合も会社の場合も,こう言った「動き」は上司から書類で与えられるものではなく,自分で「発見し実践し,結果的に自他共に認められる」ものだと思う.だって何が見落とされているか,何がその人がより効果的に出来るかなんて,その当人じゃないと分からないから.スポーツだってプレースタイルや役割は自然と出来上がり,事後的に監督やコーチに認められるものなのだ.更に役員レベルになると,「自分ではなるべく実務をしない」ことすら求められる.勿論「実務が分からない」では困るが,実際上会社の発展のためには常に「見落とされている大事なこと」や「余裕がないから検討されてない長期的課題」のような問題に目を配らないといけない.皆が自分の担当業務をこなして会社が問題なく回っているように見えても,経営者がやらないといけないことって実は山ほどある.中小企業であれば,勿論実務もやり,かつ会社の成長の基盤も同時に築いていかねばならないから大変である.大事なことは,実務の山に埋もれてそれで「必死に働いている」と思ってしまわないこと.「貧乏暇なし」と言うが,もしかしたら「考える暇」を持たないから「貧乏」なのかも知れない.結局,職責が重くなり担当業務が多くなると,「担当実務も基盤作りも」っていうことになってくる.こうして皆どんどん忙しくなっていくのかも知れないですね.これは出来る人の宿命であり,実は仕事の醍醐味.一緒に頑張りましょうね.
Jan 9, 2006
コメント(0)
5日に今年初日の経営会議と新年会を終え,6日・7日は早速東京出張であった.今年も忙しそうだなあ.東京へは今年入社(つまり先週木曜日)の堀上さんにも同行してもらった.昨年末の大掃除の時には在庫調査を手伝ってもらい,入社二日目には早速早朝からの東京出張で,さぞかし人使いの荒い会社だと思ったかも知れない(はい,そうです).そして今日からはアメリカ出張である.夜の飛行機なので,昼過ぎに(とうとう出せなかった年賀状の代わりの)寒中見舞い用に写真を撮ってもらいに近くの写真館に行った.撮影する人がいつも面白可笑しく笑わせてくれて,子供たちも無事笑顔でスナップ写真である.こういうのって助かる.さて今回の出張目的は,以前から視察したかったアメリカ国際ホームビルダーショウで,1600社くらいの住宅関連資材展である.開催地のオーランドは3年前のNPMA(全米害虫駆除大会)でも訪問しているから,あまり目新しい感じはしない.ディズニーランドなんかがある家族向けリゾート地だから,一人で出張の僕には無関係.ほんとアメリカ出張って,あまりウキウキしないんだよな.なんだか近所のガヤガヤした大型ショッピングセンターに行くくらいの感覚である.日中の展示会視察を終えると毎日結構暇だろうから,今回は大型モール(フロリダモール)に隣接するホテルを選んだ.展示会は5時までだから,夜は買い物三昧である.丁度,自宅を新築しているので,(日本で買えば法外な値段の)カーテンや多少気に入ったインテリアがあれば買って送ろうと思っている.こうやって定期的に世界中から情報を集めることって大切だと思う.特に経営者自らが目で見て来るって,今後の事業展開にも役に立つに違いない.しっかり働いてこようと思ってます.
Jan 8, 2006
コメント(4)
当社の第34期も今日から始まった.朝から経営全体会議を行い,全社員に対して年頭恒例の「当社経営戦略と目標について」僕からたっぷり二時間話しをしました.僕も対外的には今の市場環境や,業界が進んでいく方向性,海外の情報や新しいビジネス戦略などをプレゼンすることが多いのだが,会議を余りやらない当社の中で話す機会は滅多にない.特に営業事務をやっている人や出荷担当など業務に関わる社員に対して,当社の経営戦略みたいな大上段な話しをすることは年に一回くらいだ.しかし会社経営と言うのはおそらく全部つながっている話しで,市場環境があり当社の戦略があり,それをブレークダウンした戦術や顧客別の作戦などがあり,そこに製品開発戦略や注力商品戦略,またまた顧客をサポートしていくための情報提供やセミナー開催などの個別計画が絡む.勿論毎日ベースでは,正確に受注作業を行いミスのない様にタイムリーに商品を届けることが大切になる.最終的には利益をいくら現金の形で残すかの勝負になるから,仕入れ交渉や売上債権の早期回収,在庫の管理や売れ筋商品の分析などが必要になる.要するに,少ない人数で複雑でかつ合理的効率的なシステムを動かすには,個々のパーツとなる「仕組み」が有機的につながって同時にうまく動くことが重要になる.要するに,今日はこういった全体像を皆に分かってもらう様に説明をしたつもりだ.勿論たった二時間で全体を理解するのは難しいかも知れないが,僕らはこういうことを一から毎日積み上げて創り上げているから,当社の社員は大体普段から理解してもらっていると思う(希望的観測).さて明日から早速東京出張,土曜日に帰ってきて日曜日からはアメリカである.年初は暇かなと思って大分前に予定を入れたアメリカだが,実際その時になってみると結構忙しいですね.帰国してからがまた大変そう.いつも忙しい当社ですが,今年は飛躍の年になりそうな予感はしています.皆さん,頑張りましょうね.
Jan 5, 2006
コメント(0)
昨日は当社のキーワードとして「3つのS」について書いたので,今日は「3つのC」について.これは「コミュニケーション(Communication)・クロスオーバー(Cross Over)・コントリビューション(Contribution)」の頭文字である.一つ目の「コミュニケーション」はその通り,いわゆる「報告・連絡・相談」を徹底することである.数年前の当社はこの社内コミュニケーションが余り行われない文化があった.個々の営業担当者が何をしているか誰も知らないし,横の連絡,縦の連絡が不十分であった.これをIT技術を駆使することで,皆が必要な情報にアクセス出来また横のつながりを強化するために日報システムを強化していった.今では大分と情報共有が出来てきたと思う.それでもまだまだ(様々なレベルからではあるが)一方的発信に留まっている感があり,これを単なる「報告・連絡」という「情報共有レベル」に留まらず,共有した情報を基に皆で知恵を出し合う「議論のレベル」にまで高めるのが当面の課題である.二つ目の「クロスオーバー」は,一応形の上ではある職責や部門割りを越えて,クロスオーバーしながら会社の共通目的に協力しようという考え方だ.当社の様な小さい会社でも,大企業病の様に部門間の縦割りの問題とか,他の部門や担当者の問題を横目を見ながら他人事の様に捉える風潮がある.これを部門や職責という垣根をクロスオーバーして我が事のように(実際「我が事」なのだが)一緒に問題解決に当たりましょうってことだ.大体中小企業は誰でも一人何役もやらないといけない.中小企業で縦割りの仕事って本来ありえないのだ.仕事が出来る人に仕事が集まる法則があるけど,どんどん出来る人は自分の仕事を増やしていって欲しいと思う.これがクロスオーバーの考え方だ.三つ目のコントリビューション(貢献)は,会社の共通目標に対して自分はどういう貢献が出来るかと言うことを常に考えるということである.嫌な仕事も貧乏くじを引いたと思わずに,自分が出来る貢献と捉えて前向きに取り組んで欲しいと思う.上にも書いたが仕事が出来る人は,結局会社に対する貢献度が大きく,またどんどん仕事が集まってきて更に貢献が大きくなるものである.僕としてはそういう貢献を正当に評価して経済的にも報いて生きたいと思う.余談になるが,当社の目的の一つに「業界で一番給料の高い会社」にするというものがある.一人一人の生産性を高める仕組みづくりをしっかり行い十分会社に貢献してもらって,十分給料でも報いていくという良い循環を保っていきたいと思っている.バブル以降の経済調整期においては,リストラやら給料カットなどが進められたが,結局優秀な人は薄給では会社にいないものだ.貢献してもらえる人を業界で一番の評価で報いる,これを目標に今年も頑張ろう.この「3つのS」もまだまだ使えるなあ.少しずつ達成できて来たがまだまだと言えばまだまだ.皆さん,キーワードを胸に頑張りましょうね.
Jan 4, 2006
コメント(0)
当社では僕が社長に就任した2000年から,「3つのSと3つのC」をキーワードにしている.「3つのS」とは,スピード(Speed)・ システム(System)・ セーブ(Save)の頭文字を採った言葉だ.最初の「スピード」とは勿論,他社に負けないスピードで物事を進めることを意味する.即決即断,今日言われたことは今日中に行う,顧客からの要望には速やかに応えることなどを意味する.当時の当社では社内で情報が滞留していることが多く,また顧客と直接接する営業担当者は個人商店状態だったから,組織としてスピード感を持って業務を進める意識が薄かったように思う.この5年でかなり改善は出来たが,その分顧客の期待も大きくなっているので,まだまだスピードアップが必要だ.二つ目の「システム」とは,個人の技に頼らない,というか個人の能力を最大限に生かす仕組みづくりである.新規客を開拓するシステム,既存顧客に満足してもらうシステム,勿論業績の分析や営業プロセスの管理システムなどがこれに当たる.担当者が失敗するのはシステムが機能していないから,営業担当者によって売上げが違うのは営業システムがしっかりしていないから,同じ担当者でも売れる仕組みがあればもっと業績を伸ばせるなどの思想による.これは以前に比べればかなり出来てきた.しかし完成度はまだまだ上がると思っている.三つ目の「セーブ」は経費削減のこと.この数年は殆どブレーキをかけず,むしろ積極的に経費を使うことで営業成績を伸ばしてきたと思う.同じ効果を上げるには最小の経費で,いや売上げを伸ばしつつ経費を削減する工夫がこれから求められると思う.経費を削減するのは,勿論会社の財務体力を更に改善するため.会社が財務的に安定してこそ,社員や社会に還元することが出来ると思うのだ.大体会社にお金がないことほど惨めなことはない.個人なら多少節約して清貧な生活をすれば良いが(それは気にならない),会社にお金がないと良い人材に巡りあっても採用できないし,将来に向けた投資も出来ない.経営者なのにお金がなくて支出や投資の自由がないのは,面白さ半減かそれ以下なのである.それなら自分の給料を減らして会社で使ったほうが良いとさえ思う.今年もこの「3つのS」を実践していく年になりそうである.社長就任時に思いつきの様に考えたキーワードだが,まだまだ使えるなあって思います.
Jan 3, 2006
コメント(0)
年末の31日から二泊,近くの有馬温泉に家族旅行.子供の頃から年末年始は小旅行に出ることが恒例で,大掃除やらおせち料理の準備なんかを全部パスして逃避行である.有馬はここ高槻から高速道路で50分ほどの距離で,近くの非日常空間ってところである.勿論歴史ある温泉地なのだが,バブル時期を経て,ここ10年くらいで改装しているところが多いようだ.昨年は有馬グランドホテルという大型旅館に泊ったのだが,それはそれで結構良かった(特に食事).でも人気旅館のようで今年は予約取れずで,代わりに兆楽という旅館へ.ここも大人向けの全室37部屋の老舗で良かった.多分人気いまいちでちょっと鄙びた感じなのだが,逆にそこが良かった.(心づけのお陰か)担当女将はとても愛想が良く,客数が少ないので大浴場もほぼ貸切状態.人が少なくスタッフが多いって本当に贅沢ですね.温泉も食事も十分堪能しました.子供たちも持参したDVD再生機を部屋のテレビにつないで大喜び.やはりこれに限る.2日の昼過ぎには帰ってきて午後早速会社へ.年末の掃除が途中で書類などの整理をする.いわゆる「参考資料」が山の様にあって,1年間使わなかったものはすべて廃棄処分した.半分以上捨てたかなあ.情報を集めるには時間と費用はかかるが,活用しない情報はなるべく早く見切りをつけた方が良い.必要になればまた取り寄せれば良いし,大体のものはネット情報となっている.便利ですね.年始早々,東京出張と連続してアメリカに展示会視察に行く予定だ.今年もバタバタするんだろうなあ.
Jan 3, 2006
コメント(0)
全23件 (23件中 1-23件目)
1