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経営者として,やるべき仕事は何かを考えることは多い.僕は半人前の経営者で,資金繰りや総務的なことは,一切やっていない.手形を切ったこともなければ,今月の支払いを心配したこともない.営業活動や,技術サポートも自分ではやったことがないし,製品開発もまああんまりよくわかっていない.社員のよくできる人にやってもらって,僕はといえば時折口を出すだけである.では何をやっているのかと言うと,うーん,難しいところ.暇かと言われれば,予定は詰まっているけれど,十分に時間はあるように思える.何もやっていないような気もするし,「人と話をするのが仕事」といえばそのような感じかなあ.こう考えていくと,結局は「自分のやるべき仕事は何か」っていう根本的な仕事観につながってくる.顧客訪問が仕事の営業職でも,顧客とのコミュニケーションが仕事であって,(必要ではあるけれど)移動のため,渋滞の中をじっとしているのが仕事ではない.確かに運転は疲れる業務だけど,手段であって目的ではない.経営者の仕事は,「会社を経営すること」だから,日々の会社の状況をじっと観察し,顧客の言っていること,メーカーの言っていること,ライバル業者の動向なんかに目を光らせておかねばならない.あんまり忙しい,忙しいばかり言っていると,良い情報も見過ごしてしまうし,チャンスに乗る余裕もなくなってしまうおそれもある.さて,僕の今「やるべき仕事」は何であろうか.なんだか学生みたいな問いだけど,こういうことをいつも考えながら日々過ごしています.
Jan 31, 2007
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さっき「時間軸」について書いたけど,ちょっと違う視点から.「大筋であっている話し」って言うのは,細かいところで色々とすったもんだがあったり,日々の数字にはすぐには現れないこともあろうけど,少し長い目で見れば「そうなる」ことが多い.特に経済活動などは色々な要素が絡み合っているから,すぐにうまくいかないことがむしろ普通だ.でも中長期的には「その通りになる」のだから,大事なことはめげずに地道に「大筋であっている話し」を目指していくことだろう.「大筋であってる話し」とは,「かかわる人々がすべてより良くなる話し」や,「より地道にフェイストゥーフェイスで進める話し」や,「社会のためになる話し」,「人々がより幸福になる話し」などである.つまり,後から振り返って,「そりゃそうだろ」と思える「動機は善」から出た話しのことである.当社は結構誤解されたり,善から出たことが曲解されたりすることもままあるかも知れない.でもめげずに地道に,社会貢献になり,かかわる人々がより幸福になるように努力していきたいと思っている.
Jan 29, 2007
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会社は生き物だと思うけど,時間軸もなんだかそれに似ている.今日明日に何を食べるかを考えないといけないし,どうして糧を稼ぐかも重要だ.来週何しようか,今年の抱負なんかも考えたりする.それと同時に,5年後10年後,どういう自分になりたいかをビジョンとして持つ必要がある.大事なことは,将来の自分は毎日の自分の延長でしかないから,地道に今日を生きることなんだと思う.当社も,将来の理想像と今日の糧を稼ぐという二つの目標に向かって,日々努力を重ねている.両者は矛盾することもあるけれど,やはりこれも毎日の積み重ねでしか将来の理想像は達成されない.経営者の僕も,徒に将来のことばかり考えるのではなく,もちろん足元の業績もすばらしいものにしなければならないし,だからと言って理想を忘れてしまうのも良くない.今日のことと10年後の話を行ったり来たりする「伸び縮みする時間軸」を持って,健全に経営していきたいと思っている.
Jan 29, 2007
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東京駅で待ち合わせに時間があったから,ちょっと靴磨きを頼んでみた.普段は,靴磨きをしている構図(履いたまま人に磨かせている)があまり好きではないので,やらないのだが,あまりに靴が汚れていたので.ちょっと浮浪者風のおじさんだったのだけど,最初にかけられた言葉に驚いてしまった.「お客さん,ありがとうございます.結論から言います.500円の追加になりますが,染色をなさると見違えるようになります.結果は口では説明できません.楽しみにしておいてください.」最初に「エクゼクティブサマリー」までされてしまって,まるでどこかの戦略系コンサルタントのプレゼンテーションである.(当たり前だが)流暢な標準語で提案され,思わず「お願いします」と言ってしまった.その後も僕の靴を磨きながら,手入れの方法や「染色」のメリットなどをロジカルに説明された.10分ほどで1000円の経験だったけど,本当にためになった.人は侮れないものだ.それにしてもあのおじさん,抜けた前歯を治せばもっと説得力があるのになあ.それも「味」というものなのかなあ.
Jan 23, 2007
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最近リニューアルした近くのスポーツクラブにたまに行って,マシンやら水泳などをしている.僕はひたすらトレッドミルの類に汗を流すのだが,隣でエアロビクスのクラスをやってる.エアロビって思うのだけど,「ひたすら人の命令に従う運動」の様に思えてどうも好きになれない.若いインストラクターが右の足を上げろと言えば足を上げ,左にツーステップといえばそれに従う.それを何十人がそろってやっているのだから,ちょっと傍目には滑稽に思える.大体僕は人にあれこれ言われるのが嫌いで(だから社長業が向いているのかも?),エアロビといえど,その通りにやるのは耐えられない.右向けと言われれば,左に向いてしまうような気もして,やっぱりこういった運動は駄目だなあ.でもやってる人たちは本当に楽しそうだ.老若男女が汗を流しながら,気持ちよさそうに運動している.これって頭を空っぽにして,インストラクターの指示通りに体を委ねている快感なのだろうか?仕事においても,もしかしたら,「言われたとおりに」,ひたすら身体を動かすのが楽で気持ちいいのかも知れない.でも実はそれだと創造性は生まれない.そしてそんな社員ばかりでは会社は成長もしない.やるときはやる,でも群れることなく自分の頭で考えて,どうせやるなら動かすインストラクター,そしてそのインストラクターを雇う経営者,ってトレッドミルの上で考えてしまうのは,ぜんぜん気分転換になっていないなあ.
Jan 22, 2007
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僕の使っている「楽天ブログ」の管理画面が変わったのだけど,実はユーザーから非難轟々のコメントである.別にどうってことないし,デザイン的にも機能的にも良くも悪くもなっていないのだけど,これだけ非難が集まること自体,非常に興味深いものがある.楽天ブログは無料のサービスだから,別にそれほど文句を言われる筋合いはないと思うのだけど,ある意味,「変化」に対する人々の感覚は非常に保守的であるということかもしれない.僕はまったく反対で,「良くなるかも知れないんだったら(そうならないかも知れないけど),変えた方がいいんじゃない?」と思う方だ.仮に大した改善が見られなかったとしても,「変える」こと自体にも意義があると思っている.ゼロから見直しやり直してみて,それで大して良くならなかったらそれまでのやり方が正しいということだし,良くなれば儲けものだ.ましてや大幅な改善を実現しようとすれば,「変える」と決心なしではあり得ないから,やはり「どっちでも良ければ変えてみよう」位の判断をしていると思う.もちろん,上述のブログ管理画面の様に,部外者的な人から批難を受けることは,ままある.でも,それにも負けず,「変えていく」意思を持っていないければならないと思う.当社もセミナーなどで,無料で情報提供を行い,また良かれと思っていろいろなことを改善,変革しようとしている.これからも傲慢になることなく,謙虚に,しかし同時に勇気を持って「改革」を提案していこうと思っている.
Jan 20, 2007
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また仕事術の続きです.「全体を知る+自分の役割を果たす=仕事術」と昨日の最後に書いたが,「全体を知る」と「自分の役割を果たす」の間にあるのが,実はフィロソフィー(哲学)である.後者の「自分の役割」だけになってしまうと,場合によってはセクショナリズムや自分の仕事さえすれば良いという弊害も生まれてしまう.システムがあっても魂がこもらなければ,結局は全体としてのシステムもうまく動かない.当社の場合は,顧客はもちろん,他の社員にも親切にするという哲学を持った社員を採用していると思う.社内標語的には「クロスオーバー」というキーワードで,「自分の役割を知りつつ,困った人がいれば役目をクロスオーバーして助けていく」という精神だ.「全体を知れ,そこで自分の役割を果たせ,だけど役割に縛られず自分が貢献できることはそれを超えてやりましょう」というのが理想の「システム+哲学」論だ.なんだか「仕事術」から「組織論」,「経営論」みたいになったけど,まあそういうもんじゃないかな.
Jan 18, 2007
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昨日は仕事術として,「個人としてがむしゃらに頑張るだけでなく,チームとして効率的に顧客に貢献できる様に頑張ることが大切だ」と書いた.今日もその続き.組織内での「情報の共有化」が大事だと言われ,当社も実際にそれには相当気を使って実行している.皆が各個人のスケジュールを知り,今日の活動状況を知り,誰に会って何を話したかを共有する.もちろん,数字で把握できることはなるべくその数字を共有し,企画や商品の開発情報,さらには社員間のやり取りまで情報共有することに努めている.でも「情報の共有化」は,「チームとして力を発揮する」最初のステップに過ぎない.次のステップはもちろん,「情報を共有した上で,誰がどのパートを受け持つのかを明確にすること」である.そしてこのステップで大切なのは,「誰がそのパートを受けもった方が良いか」を決めることだと思う.例えば,営業担当者は「会社の窓口」である.顧客の信頼を勝ち取り,頼られる存在になって初めて商品も買ってもらえる.但し,会社というチームとして顧客に満足してもらうには,技術的なサポートは専門部隊が,受注関係はコールセンターが,入金状況などの管理は経理が分業して行った方が良い.営業担当者のバックでそれらの機能が動き,何かあれば営業担当者が「窓口」として顧客にソフトに伝えた方が良い.こうして組織として有効に動くには,営業担当者と顧客とのやり取り(営業プロセス),受注状況,入金状況,技術サポート状況という情報が共有された上で,例えば入金に問題があればすぐに経理部がチェックして営業担当者に伝えるという連携が必要だ.つまり,「情報共有化+分業体制の明確化=チームとしての有効性」ってことかなあ.逆に言うと,二番目のステップがないと,担当者にとって要らない情報が増えすぎて,逆に情報に埋もれてしまうことにもなりかねない.そうすると,「全体を知る+自分の役割を果たす=仕事術」っていうことになるのかも知れない.まあ仕事って理屈じゃないことも多いけど,だからこそ理屈で割り切れるところはそうしましょってのがうちのやり方でもある.さあ,今日もみんなの日報を読んでから寝ることにしようかな.
Jan 17, 2007
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僕は巷に本に書かれている「仕事術」みたいな系統だったものは持っていないが,多分あるスタイルで効率化を図っていると思う.大事なことは,「個人の仕事術」ではなくて,「会社としての仕事術」,すなわち組織としてどれだけ効率的に仕事が出来ているかなんだと思っている.10人の組織なら10人が全体として,どれだけ有効に仕事が出来ているか,30人なら30人,100人なら100人の組織として,全体でどれだけの結果が残せているかが重要だ.これが一人の個人事業主であっても,外注先や協力業者なんかも含めたネットワーク全体で仕事をしていると考えると,その全体がどれだけ効率的がが問われることになる.そうすると,「個人の仕事術」とは,自分が個人でがむしゃらにがんばることだけでもないような気がしている.「全体を見渡して,全体が効率化・有効化するような動きをすること」ということになるんじゃないかな.いわばこれも団体スポーツと同じで,例えば,引退した中田選手は姿勢よくいつも周りをキョロキョロしながら,チームとしての効率化を図っていた.そして自分がボールを持つと,「キラーパス」一本で組織としての結果を生み出したのだ.大事なのは,自分一人でドリブルしてがんばることではない,チームとして点を取れば勝ちなのだから.僕はそういう訳で,日報を読み,社員間のメールに目を通し,日計表をチェックし,社員のスケジュールをチェックし,会合に出かけ,展示会などにも参加しながら,いつも周りを見渡している.そして,ここぞというところで「キラーパス」を出そうとしている.またそうすることで自分自身の磨耗を避けることも出来るし,逆に周りを見ないといいパスは出せないから.これも良い社員,良いネットワークがあって初めて出来ること.周りに感謝しながら,今日も一日がんばるぞ.
Jan 16, 2007
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会社経営に「ラッキー」は確かにあるけれど,僕はそれ程,運が強い方でないので(抽選やギャンブルは全然駄目),「やるべきことはやる」ということにしている.たまに社員から,「どうして当社は色々な案件が舞い込み,なんだか恵まれているような気がするのですがどうしてですか?」と聞かれることがある.僕は決まって,「やることやってるから」と答えることにしている.「売り上げが順調に増えているのは,他社に比べ営業活動を積極化しているため」だし,「ネットワークが広がってきているのは,積極的に色んなところに顔を出しているから」だし,「技術的に頼りにされるようになってきたのは,選任の技術サポートスタッフを養成している」からだし,「社内情報が共有化されているのは,情報共有化システムを積極的に取り入れているから」だし,まあ何でも「良いところにはそれなりの理由がある」のだと思う.「やることやって」初めてチャンスが,理屈通り,しかも過不足なくやってくるのであって,やることもやらずに持続的に企業が成長する訳ないと思っている.斬新なビジネスモデルも大事かも知れないが,やはり経営の神様は公平で,やるべきことをやることが大事なんじゃないかなあ.さて,明日からも「やることやる」だけの日々が続く.「商いは飽きない」とは,よく言ったもんだ.今年もがんばりましょうね.
Jan 14, 2007
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この間,出張時にふと空を見上げて星を見たんだけど,星ってずっと見ていても飽きないなあと思う.都会の空に浮かぶ星は,周りの光に邪魔されてなかなか見えないんだけど,それでも目を凝らしていると段々と目が慣れて見えてくる.星はそれぞれが自分で光る恒星や太陽などに照らされて光る衛星などがあるけれど,数万年前の光が今地球に届いていると思うと不思議に感じる.地球も広いけれど,空を見ていると宇宙は時間的な感覚がなくなるほど大きい存在なのだ.こうしてふと上を見上げると,今世にあくせくと生きる自分たちが馬鹿らしく思えてくる.いい車に乗ったり高いスーツを着たり,飲み屋で騒いだりするのもまあ「誤差」の範囲かなあ.あまり拘っても,「宇宙における塵のまた塵」みたいなもので,かわいいものだ.「塵のまた塵」だから,逆説的に,一生で一つでいいから「意味のあること」ができるかが問われていると思う.「意味のあること」って難しいと思うけど,この世に自分が生まれてきた意味を示したいと思う.星を見ながらこんなことを考えていると,首が痛くなってきました.明日は整体かなあ.
Jan 11, 2007
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ある商品・サービスを何故購買するのかと言えば,それはその商品・サービスが「必要」だからだ.当たり前のことなんだけど,なかなか実態は難しい.「生活必需品」という言葉があるけど,人(もしくは企業)が商品を購買するときには,「必要じゃないけど買う」という様には決して思わない.それが他人から見て到底必要と思えないものでも,その人にとっては「とっても必要なモノ」だから買うのだ.大きな買い物である住宅にしても,雨風を避けるという「必要」以上に,趣味や欲望を反映したものになる.寒冷地でもないのに,暖炉を買う場合もあるし,でも買う本人にしてみれば,それも必要不可欠の「生活必需品」なのである.そして,本当に欲しくて買う以上,「コストパフォーマンスとデザインに優れた商品」を吟味することになる.世間で言う「奢侈品」だから,「適当に」選ぶのではなくて,真剣に仕様などを検討することになる.当社の顧客である害虫駆除業界にしても,エンドユーザーである飲食店や食品工場が「虫がいない空間」を切実に望んでいてはじめて購買行動に至る.誰も「適当に」薬剤を散布して欲しいとは思っていない.白蟻駆除というサービスも,「絶対白蟻に家を食べられるのは嫌+サービスを安心して受けたい」というニーズに真剣に応えないといけない.また親しい会社が耐震補強金具を提供しているが,耐震補強を絶対に必要と感じさせられるか,絶対に必要だと感じている人の(多くの商品からの)選別の目をクリアーできるかが鍵になる.つまり,どんなにニッチで,一見誰も真剣に考えていない様な商品・サービスであっても,それを購買する人にとっては,「絶対に必要」で吟味の対象になる真剣勝負である.供給する側が,自社製品・サービスを卑下して,「適当な商品を適当に売る」姿勢では,真剣に「生活必需品」を購買している消費者のニーズには応えられない.特に企業間取引においては,不必要なモノは絶対に買わないから,質実ともに優れたものしか市場に残らないし,商品だけではなく,それに付随する付加価値(情報やデリバリーのスムーズさ)が吟味される.まあ供給側も購買側も,真剣勝負ってことだ.供給側が甘えを見せたら生き残れないってこと.新年から「プロ意識」を持って活動したいと思う.
Jan 8, 2007
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今日は第一土曜日ということで,当社では出勤日である.午前中に,これまたメーカーの方が来られて打ち合わせ.3時間に渡って今期の戦略を練った.やはり「打てば響く」会社とのパートナーシップは面白い.夕方は早目に会社を出て,近くに新装オープンしたスポーツジムへ.去年はかなりの運動不足と暴飲暴食で大分と体重が増えてしまったので,今年は反省モードで定期的に運動しようと思っている.僕の場合,休日は家族との時間があるので,勝手にジムに出かける訳にはいかない.平日のニッチ時間を利用して,短時間で運動することにしている.会社にとって,「経営者の健康リスク」ってのが結構大きい問題である.健康でも歳をとれば徐々に意欲がなくなり,無理も犯さずリスクもとらなくなるのに,不健康であればなお更である.健全な体に健全な精神が宿るとはよく言ったもので,経営者(=リーダー)に元気がないと,その組織全体の活気が失われてしまう.だから僕は,これから運動を「仕事と思って」行うことにしようと思っている.そう言えば,韓国の害虫駆除ダントツのトップ企業のCEOは,(まだ40歳前なんだけど)毎朝6時過ぎからホテルのジムに通っているらしい.理由を聞くと,「心身ともに常に最高の状態で経営判断をしたいから」とのことであった.まあ,なんだかんだ理由をつけているが,結構僕は健康マニアなので,運動は大好きである.スポーツもやり始めるとのめり込みそうになるので自制してたんだけど,40歳も過ぎたことだし,まあいいですよね.出張先でもなんとか少しでも運動することにしよう.
Jan 6, 2007
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今日は当社の仕事初めであった.例年通り,午前中は経営全体会議.前期までの振り返りと,今期の経営戦略を僕がパワーポイントを使いながら説明していく.経営戦略は,ここ数年の積み上げもあって,大分と精緻でレベルの高いものになってきたと思う.様々なシステムが構築され,それを動かす人間も大分と育ったり増員してきたりした.現状ステージのおける仕上げとも言える数字上の目標設定と,昨年から徐々に実行に移している新規案件とがうまく両輪で達成できればいいなあと思う.特に数字的には前期にも増しての高い目標を設定した.業界全体のパイが縮小していく中,大幅アップを狙っている.不思議なもので,前線で戦っている営業担当者からは悲観的な声は聞かれない.むしろ「やるための方策を考える」という非常な前向きな姿勢だと思う.まあ,「出来ないです」って言われても,「出来ない理由」を徹底的に聞き出して反論する社長が相手では,最初から前向きにならざるをえないのかも知れないけど.夕方からはこれまた恒例となった新年御礼会である.全社員に加え,仕入先のメーカー,地元の金融関係者などを招待しての会で,今年は総勢70人弱の規模となった.今回は少し趣向を変えて,「当社の概況と経営戦略」と題して,僕が30分ほどプレゼンを行った.非常に高い目標を立て,業界を変えていこうとする当社の計画に対しては,周りの応援も欠かせない.当社の考えていることを説明し,賛同してもらって協力いただき,出来れば共栄できるようにしていくことが大切だ.それには接待やら何やらではなくて,こうして真正面から経営方針を説明することもたまには必要なのだろう.特に「持たざる経営」を標榜している当社としては,アウトソースしたり,協力してもらったり,共同開発を行ったりすることが,経営戦略的にも重要だと思っている.さて,明日も当社は第一土曜日ということで出勤日である.非常に熱心な取引先が朝から来社されて,今年の戦略会議が予定されている.こうして来週休み明けからトップギアで仕事が出来る.こうやって休みまでつぶして当社の出勤日にあわせてくれるパートナーも頼もしいなあ.こちらも期待に沿うようがんばろうと思う.
Jan 5, 2007
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僕は中小企業の経営者ということになっているが,この規模の経営者として面白いことがひとつある.それは,「社長が考えた企画は滅多に没にならない」ってことだ.良くも悪くも社長次第って中小企業にとって一般的だとは思うけれど,考えてみればこれ程責任重大なことってない.僕も結構思いつく方だが,もちろん全部当たる訳ではないし,むしろ外れの方が多い.そうすると逆説的だが,「失敗のマネージメント」みたいなものが大事になってくる.つまり,「失敗しても大きく失敗しないこと」,「失敗を無駄にせず,そこから学んで次につなげること」が重要だ.「社長の企画は没にならない」からこそ,あまり思い込まず,謙虚に振舞いながら致命的なミスを避けるようにしたいものだ.逆に,「社長の企画しか出てこない」ことも在り得る.社員の企画は没になることが多くて,社長の企画は大抵通るのであれば,社員も馬鹿らしくて企画なんかやってられない.でもそれでは企業としては弱いと思うし,何より「自分でやっている」感覚がなくなっていくことが怖い.この辺りのバランス感覚は実際上は難しい.「中小企業は社長頼み,でも社長だけでは成長しないことも事実」なのだ.当社もそろそろその辺りの踊り場に立っているのかもしれない.今期からチーム制を採用し,東京チーム,大阪チーム,九州チームが競い合って目標を達成していく仕組みに変えた.自主的に各営業リーダーが個別戦略を練り,社内外の経営資源を存分に使いながら,活動していくことになる.さて,今年はどうかなあ.出過ぎず引っ込み過ぎず,全力でサポートしていくことにしよう.
Jan 4, 2007
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当社に限らず,経営戦略の基本は,「収益=差別化×回収エンジン」だと改めて思う.「差別化」を行うためには,オリジナルの商品・サービスを提供し,オリジナルのビジネスモデルを構築し,オリジナルの事業機会を顧客に提供することが必要となる.そしてそれらを可能にする創造性豊かでユニークな人材が適材適所に必要になる.差別化と同時に,しっかりとそれらの差別化要因を収益に結びつける「回収エンジン」が必要になってくる.散々情報提供をしても,「打っても響かない顧客」を相手にしていたんじゃあ収益が実現しない.「打てば響く顧客」をしっかりと選別し,共栄共存できる相手にこそしっかりと当社の強みを享受してもらいたいと思う.もちろん,当社にも顧客が響けるような具体的な商品やサービス,事業プランを提供することが必要だ.しっかりと差別化しつつ,しっかりと売り上げも立つ商品展開をしなければならないと言うことだ.当社も明日が初出勤だ.半期に一度の経営全体会議の後,仕入先のメーカーなどを招いての新年会,それに明後日も第一土曜日ということで打ち合わせなど.9日から出勤の会社も多い様だが,一足先にスタートすることも悪くない(よね?).経営戦略の基本に戻って,今期もがんばっていきたいと思っています.
Jan 4, 2007
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当社は12月決算だから,新年を迎えると同時に新しい期に入る.これはこれで気持ちの整理がつき易くて,非常に気に入っている.外国の企業も大抵12月決算だもんなあ.今年の当社は,さまざまな事柄に挑戦していくことになる.「挑戦する」というより,半ば自然の流れで,「挑戦することになった」という方が当たっている.これまで進めてきたことが段々と熟してきて,期してか期せざるか,今年同時的に挑戦するタイミングとなったのだ.僕にとっては,社長業を7年やって,そろそろかなあという気はしていた.大抵,僕の場合,3年から5,6年で一つのことをやり遂げることが多かったから,7年で次のステージというのはちょうど良いようなタイミングなのだ.まあ具体論は追々ご説明するとして,新年に当たってもう一度,謙虚にハードワークを心がけていきたいと思っている.ビジネスにあまり「ラッキー」というものはないから,やるべきことをやって好機を待つという姿勢で臨みたい.さてさて,明後日5日が初出勤である.みんなどんな顔でくるのかなあ.
Jan 3, 2007
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