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2012年にオランダの実業家で富豪がマーズ・ワンという会社?計画?を立ち上げた。内容は人類を2025年に火星に移住させるので参加者を募るという大計画であり、何と2万人が応募した。これは片道切符であり、行ったら最後地球には戻れないし、窒息や寒冷やウィルスで死ぬ可能性も非常に高い。にも拘わらず驚くのは応募者が2万人もいたことだ。しかも只ではなく、35ドルの応募権を買って応募するのだからある程度冷やかしを排除できた数字である。その後2016年ぐらいまでに参加者は世界中の100人まで絞られたという。最終的には25名が火星に移住する計画なのだが、計画は遅れに遅れており、現在は2026年で無人探査飛行を達成、最初の移住者の火星到達は2031年という計画に修正されている。
恒川光太郎の本は全部好き。だけど筆が遅いのかプロットを熟考しているのか、本を出すペースがとても遅い。滅びの園(ほろびのその)は2018年に刊行されたが、文庫本がなかなか出なくてタイミングが今になってしまった。
このジャンルは「SFファンタジーホラー」とでも呼ぶのだろうか、非常に珍しいパラダイム設定である。ページをめくる毎に驚きが連続するワクワクが止まらない希有な小説である。恒川光太郎の「夜市」「金色機械」は真に素晴らしい小説なので全ての人に呼んで欲しい。(とはいえ全ての人に刺さる映画が存在しないのと同様に本もまた全ての人に感動を与えるものはない)。天才的なのはプーニーという世界中に異常発生する人間には敵となり毒となるアメーバ状の生物が、コロナが発生していなかった2018年刊行にもかかわらず非常にコロナウィルスが蔓延する状況に近似していると思えること。また、行ったらば2度と地上には帰って来られない戦いに志願者が5000人も殺到する世界は「マーズワン」に少し似ているなと思う。この小説は、仕事とは何か、働くとは何か、家族とは、お金とは、死とは、希望とは?、絶望とは?、を考えさせらえる自省小説で、非常に精密な世界が詰まっている。
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