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2019.04.12
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観察映画第8弾 想田和弘 「THE BIG HOUSE」 元町映画館

 まず、チラシのキャッチコピーがすごいですね。

ついに想田和弘がアメリカで観察映画を撮った。観察映画史上最高のスペクタクル!​

 観るまでに、何度か予告編とも出会っていました。
​「フーン、すごそうやな。一人で撮ってるんと違うわけか。 観察の十戒 ってなかったっけ。まあ、相手がデカイからな。」​
​ ちなみに 「観察映画の十戒」 というのは以下の通りです。(映画の公式ページの記事中にあります。)​

1. 被写体や題材に関する リサーチは行わない
2. 被写体との撮影内容に関する 打ち合わせは 、原則 行わない。
3.台本は書かない。 作品のテーマや落とし所も、撮影前やその最中に設定しない。行き当たりばったりでカメラを回し、予定調和を求めない。
4. 機動性を高め臨機応変に状況に即応するため、 カメラ は原則僕が一人で回し、 録音 自分で行う
5. 必要ないかも?と思っても、 カメラは なるべく 長時間 、あらゆる場面で回す。
6.撮影は、 「広く浅く」ではなく、 「狭く深く」 を心がける。「多角的な取材をしている」という幻想を演出するだけのアリバイ的な取材は慎む。
7. 編集作業でも、予め テーマを設定しない。
8.ナレーション、説明テロップ、音楽を原則として使わない 。それらの装置は、観客による能動的な観察の邪魔をしかねない。また、映像に対する解釈の幅を狭め、一義的で平坦にしてしまう嫌いがある。
9. 観客が十分に映像や音を観察できるよう、 カットは長めに編集 し、余白を残す。その場に居合わせたかのような臨場感や、時間の流れを大切にする。
10.制作費は基本的に自社で出す 。カネを出したら口も出したくなるのが人情だから、ヒモ付きの投資は一切受けない。作品の内容に干渉を受けない助成金を受けるのはアリ。
​​​  で、映画が始まりました。1時間30分を経過したところで、一度だけ時計を見ました。それ以外は、ずっと画面にくぎ付けでした。観終わって、不思議だと思ったことが一つありました。画面に翻弄され、まあ、夢中になってみていたわけなのですが、 「驚いた」 という印象を持つシーンがなかったことです。​
​ アメリカで一番大きなフットボールスタジアム、だからまあ、世界一なんでしょう、をドキュメントしているフィルムなのですが、 「観察映画」 の常で、映像の解釈は見ているぼくにゆだねられています。​
​ この映画では、観客の、その場の臨場感をいかにつくるか、観客をその場にいかに引き込むかが 想田和弘 の編集の肝のようです。 ​​
 ぼくは、監督の意図通り、映画の画面に引き込まれて見て、これが、巨大スタジアムの、ではなく、アメリカそのもののドキュメントだと感じました。
​​ にもかかわらずなのか、そうだからなのか、 「ええーっ、そうなん?」 とか 「はー、そうか、すごいなー」 とかいうシーンはなかったと感じました。
​ただ、一か所、映画が始まってすぐ、 「国歌」 が、画面には訳詩付きで、10万人の大合唱で流れ、
「星条旗」 がはためく シーンに グラッ ときただけです。予想通りの展開なのですが、国技館の 「君が代」 とは違っていました。​ ​​
「やっぱり歌やな。 自由の国、勇者の故郷か。 これが、アメリカなんや。」
​ それででしょうか、自分が映画の中に何を見ているのか、はっきりわかった気がしました。 トランプ の選挙カーが通ったり、 クリントン 支持のTシャツの女性が映ったりする。けれど、それは表層であって、アメリカが、まずあるのです。きっと。​
 見ていて、だんだん冷静になっていきました。驚きや、感動じゃなくて、じっと見ている自分を感じるのです。 想田監督 が編集で意図した物語を見ていたのかどうかはわかりません。しかし、映画を、そして、映画を通じてアメリカを 「観察」 していたことは間違いないと思います。
「なんや、アメリカ国歌って、やっぱ、軍歌やったんやんけ。」​
 ちょっと、負け惜しみのようですが、ぼくなりのアメリカ再発見です。
 見終えたぼくは、まあ、そんなことをつぶやきながら、 元町 の街に出ました。なんだか、たくさんの人が歩いていて、歩きにくいほどでした。 南京町 もごった返していました。裏路地にまわって、小さなお店を覗きながら 大丸 の前に出ました。

 日差しが、やっぱり、残暑でした。スクランブル交差点を渡っていると、 甲高い中国語 が聞こえてきました。
​「アメリカがあり、中国がある。イヤハヤ、ナントモ。えらい時代や。」
​​監督の 想田和弘 「観察映画」 に関してこんな本も書いています。それはまた 「読書案内」 で。​

​ところで 「港町」 の感想はこちらをクリック ​。​​    
2018-08-25                ​​​

追記

 ところで、このブログをご覧いただいた皆様で 楽天ID をお持ちの方は、まあ、なくても大丈夫かもですが、ページの一番下の、多分、楽天のイイネボタンを押してみてくださいね。ポイントがたまるんだそうです(笑)​​



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最終更新日  2024.03.03 21:23:42
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