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まず、チラシのキャッチコピーがすごいですね。
ついに想田和弘がアメリカで観察映画を撮った。観察映画史上最高のスペクタクル!
観るまでに、何度か予告編とも出会っていました。
「フーン、すごそうやな。一人で撮ってるんと違うわけか。 観察の十戒
ってなかったっけ。まあ、相手がデカイからな。」
ちなみに 「観察映画の十戒」
というのは以下の通りです。(映画の公式ページの記事中にあります。)
1. 被写体や題材に関する リサーチは行わない 。 で、映画が始まりました。1時間30分を経過したところで、一度だけ時計を見ました。それ以外は、ずっと画面にくぎ付けでした。観終わって、不思議だと思ったことが一つありました。画面に翻弄され、まあ、夢中になってみていたわけなのですが、 「驚いた」 という印象を持つシーンがなかったことです。
2. 被写体との撮影内容に関する 打ち合わせは 、原則 行わない。
3.台本は書かない。 作品のテーマや落とし所も、撮影前やその最中に設定しない。行き当たりばったりでカメラを回し、予定調和を求めない。
4. 機動性を高め臨機応変に状況に即応するため、 カメラ は原則僕が一人で回し、 録音 も 自分で行う 。
5. 必要ないかも?と思っても、 カメラは なるべく 長時間 、あらゆる場面で回す。
6.撮影は、 「広く浅く」ではなく、 「狭く深く」 を心がける。「多角的な取材をしている」という幻想を演出するだけのアリバイ的な取材は慎む。
7. 編集作業でも、予め テーマを設定しない。
8.ナレーション、説明テロップ、音楽を原則として使わない 。それらの装置は、観客による能動的な観察の邪魔をしかねない。また、映像に対する解釈の幅を狭め、一義的で平坦にしてしまう嫌いがある。
9. 観客が十分に映像や音を観察できるよう、 カットは長めに編集 し、余白を残す。その場に居合わせたかのような臨場感や、時間の流れを大切にする。
10.制作費は基本的に自社で出す 。カネを出したら口も出したくなるのが人情だから、ヒモ付きの投資は一切受けない。作品の内容に干渉を受けない助成金を受けるのはアリ。
追記
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