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2020.08.19
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アナ・ルイーザ・アゼベード「ぶあいそうな手紙」シネリーブル神戸

​​​​​ ​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​ ゴジラ老人 を自称している シマクマ君 は太り過ぎで困っています。歩くことが今のところ苦になりませんから、とにかく外出して歩くことを目指していますが、 行き先のない「散歩」 、あるいは 「ウォーキング」 は苦手です。
 というわけで、酷暑の中、今日も シネリーブル にやって来ました。 神戸駅 から歩きはじめて、 元町映画館 でちょっとおしゃべりをして、もう一息歩きます。
 今日の狙いは ​「ぶあいそうな手紙」​ です。題名が不愛想なので不安でしたが、何となくな予感はありました。で、大当たりでした。
ブラジル 南部、 ポルトアレグレ の街のアパートで一人暮らす エルネスト が主人公です。彼は​ 78 の独居老人ですが、どうも目が不自由なようです。
​​​ 彼は隣国 ウルグアイ からやって来て、もう、何十年も ブラジル で暮らしているのですが、 ウルグアイ には友達がいるようです。その旧友の死の知らせの手紙が届くところから物語が始まりました。​​​
​​​  ほとんど目の見えない エルネスト がどうやって手紙を読むのか、どうやって返事を書くのか、という人間喜劇風のトラブルをめぐって、エキセントリックな ブラジル娘ビア との出会い、葉巻を吸う隣の老人 ハビエル との交友を軸にした展開で描かれている、宣伝の文句のとおり 「ハート・ウォーミング」 な作品でした。 ​​​
 こう書くと、お気楽なコメディかなにかのように聞こえるかもしれませんが、この映画は、所謂 「ウェル・メイド」 「ヒューマン・コメディ」 ではないと思いました。
 というのは、隣国 ウルグアイ 公用語 スペイン語 であり、 ポルトガル語 が使われている ブラジル では、家政婦としてやってくる女性には スペイン語の筆記体 の故郷から来た 手紙が読めない ということが当たり前の事実として描かれてる 南アメリカの歴史 を抜きにこの作品は成り立ちません。
 加えて、 40 ​​​​数年前 ​​ エルネスト は何故 ウルグアイ から ブラジル にやって来たのかという理由が、彼が映画の中で朗唱する詩の文句と、ブラジル娘 ビア が最初に彼の書棚から盗み出す本が 「休戦」 という作品であり、 ビア エルネスト が薦める映画が 「自転車泥棒」 であるというところに暗示されているようです。​​​​​​
 ぼくも知りませんでしたが、気になって調べてみると 「詩」 「小説」 マリオ・ベネデッティ という、 1970 年代後半から 80 年代半ばにかけて軍事政権であった ウルグアイ からの 亡命作家 の作品だそうですし、 「自転車泥棒」 は言わずと知れた イタリア映画の傑作 ですが、 70 年当時の ウルグアイ を始め、南米で民主化運動をする学生たちに人気のあった作品だったのだそうです。
​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​
​​​ マテ茶をウルグアイ風に入れながら、親しくなった ビア にさしだす エルネスト 「故郷喪失者」、「ディアスポラ」 としての人生をなにげなく描きながら、思いがけない結末を用意していた監督 アナ・ルイーザ・アゼベード はただ者ではないと思いました。​​​
エルネスト を演じる ホルヘ・ボラーニ と隣人 ハビエル ホルヘ・デリア が、彼の地では名だたる芸達者であるに違いないと思いましたが、 ​ビア​ 役の ガブリエラ・ポエステル の、印象的な目は二度と忘れないと思いました。​​​​​
 それにしても、酷暑の中、歩いて行った甲斐があったというものでした。 ブラジル映画恐るべし でした。 
  監督 アナ・ルイーザ・アゼベード
  製作総指揮 ノラ・グラール
  脚本 アナ・ルイーザ・アゼベード  ジョルジ・フルタード
  脚本協力 セネル・パス
  撮影 グラウコ・フィルポ
  編集 ジバ・アシス・ブラジル
  音楽 レオ・ヘンキン
  キャスト
     ホルヘ・ボラーニ(主人公・エルネスト)
     ガブリエラ・ポエステル(ブラジル娘・ビア)
     ジュリオ・アンドラーヂ(息子・ラミロ)
     ホルヘ・デリア(隣人・ハビエル)
     アウレア・バチスタ
  2019 年・ 123 分・ブラジル 原題「 Aos olhos de Ernesto
  2020 08 18 シネリーブル神戸no63
追記2020・08・27
チッチキ夫人 ピーチ姫 が、久しぶりの二人映画を楽しんできたようです。

「おかんがキッパリ言うとったから、安心した。」
「なにを?」
​「 エルネストと息子 の様子に感動したらしくって、私らの老後はほっといてくれていいよって。」​
「?????」
「親子は、ああでなくっちゃって。」
「でも、あの息子、金は援助してたやん。」
「うちの場合、ない袖は振れない。それが現実や。」

 わけのわからない会話で申し訳ありませんが、主人公の最後の出発に心が動いた チッチキ夫人 が、何か口走ったようです。
​ ところで、 シマクマ君 エドゥアルド・ガレアーノ という ウルグアイの作家 を見つけてしまって、興奮しています。​
 感想どころの話ではなさそうです。
追記2023・04・01

うーん、3年ほど前の話を、全く覚えていない自分が怖いのですが、これから、だんだん、そうなるのでしょうね。 まあ、そんなことを考えながら修繕しました。

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最終更新日  2024.01.05 20:52:16
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