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2021.01.03
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​​ 灰田高鴻「スインギン・ドラゴン・タイガー・ブギ(1)」(MORNING・KC)


​  ゆかいな仲間 ヤサイクン がいつも届けてくれるマンガ便ですが、2021年の初荷に入っていたのがこのマンガです。
灰田高鴻「SWINGIN’DORAGON&TIGER BOOGIE」(講談社) ですね。​

​​​ パンク一筋だった ヤサイクン ですが、ここの所、漫画は ジャズ らしいですね。 石塚真一 「ブルー・ジャイアント」 で目覚めたのでしょうか。
 今回は​
​​「ジャズが日本にやって来た頃、若者たちがやってたんだなあ~。ボンボンと!」​​
 ​と 石塚真一 が腰巻でおっしゃっている、この国のジャズ・シーンの始まりの物語のようです。​​​
​ 舞台は、朝鮮戦争に送られるアメリカ兵たちが駐屯している 米軍朝霞基地。 マンガの中にも描かれていますが、 キャンプ・ドレイク と呼ばれていたのですね。そこのクラブで糊口をしのいでいた和声ミュージシャンたちの中に、福井の田舎からウッド・ベースというのでしょうか、コントラバスを担いでやってきた少女 「トラ」ちゃん が紛れ込むところからマンガは始まりました。​
 このマンガが描かれている当時、 ナベサダ、雪村いずみ、フランキー堺 、エトセトラ。ぼくでも知っている1060年以降のビッグ・ネームですが、この米軍キャンプのクラブに出演していた皆さんですね。時は 1950年代 の前半という感じでしょうか。
​​ マンガのストーリーは、メガネのベース奏者、 オタジマタツジ君 「トラ」ちゃん との間にあるらしい因縁をめぐって進むようですが、今のところ「記憶喪失」という、まあ、ありがちといえばありがちな設定で、うやむやです。​​
​​​​  オタジマ君 の記憶をよみがえらせたい一心で声を張り上げて歌う 「トラ」ちゃん が、どうも天才エンターテナーであるらしいと見込んだバンマス 丸山君 が、彼女をボーカルにすえて立ち上げたバンドが 「スインギン・タイガー・ブギ」 というわけでした。​​​​
 さて、ここからどう展開するのでしょうかという、肝の所で、やっぱり、第1巻は終わるわけですが、このマンガの、重要ポイントは、どうも、この裏表紙の上の方に記されているスタンダード・ジャズの曲目にもあるようです。


 この国のジャズというよりも、デキシーランド・ジャズに始まる「ジャズの歴史」そのものを、ついでに音で振り返ってはいかがというたくらみのようです。
 主人公が 女性ボーカル ベース奏者 というのが、なんとも渋い設定です。絵柄はどっちかというとヘタクソなんじゃないかと思うのですが、展開にはそそられますね。 第2巻 が楽しみです。



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最終更新日  2021.01.04 17:20:26
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