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「おっ、これは刑務所じゃないか、じゃあ、あれか、あれしかないじゃないか。」 という具合で、すぐに浮かびました。
「うーん、これは、ちょっとかぶり過ぎかな?」 と、ちょっと躊躇したのですが、
「イヤ、いや、後半の出発点ということもある。そりゃあ、ヤッパリ「門」からyろう」 と思い直し、決定したのがこの小説です。
「そことちゃうの?ちがうんやったら、うーん、なんか箱の中に入っているのを見た気がする。」 全く要領を得ません。まあ、要領を得ないのはぼくの記憶の方がひどいのですが、仕方がないので 市民図書館 に出かけました。
「そうそう、これこれ、この分厚さに困らない面白さよね。」 そうはいっても、古びてしまってるんじゃないかとページをぺらぺらして、第1章の冒頭を読んでみました。ちょっと引用しますね。
「おお、心強いお言葉!」
鹿児島に行くなら是非そこにある刑務所にも行ってこいと母親に言われたら誰だってびっくりする。新年早々鹿児島のジャズフェスティバルに呼ばれているという話を実家でしていた時だった。 いかがでしょう。まあ、これなら合格でしょう。全く古びていません。テンポといい、ある種独特のリズム感といい、 鬼才・山下洋輔 の文章は健在でした。
「なに、刑務所だって」藪から棒とはこのことだ。
行けというなら行くが、あいにくおれにはまだ入る資格がない。誰か知り合いが入っているのか。差し入れか。何を差し入れるのだ。どうやって面会して、何を言えばよいのだ。パンの中にヤスリを隠して渡すのか。それともピストルか。あいにくおれは安部譲二じゃないから、これ以上思いつかない。何なんだ。すると母親はそういうことではなくて問題はその刑務所の建物なのだといった。
「それはあなた、綺麗で立派なものだっていうわよ」
刑務所がが綺麗で立派だという言い草もよく分からなかった。そんなものをなぜおれがわざわざ見に行かなければならないのだ。そう聞くと母親は当然という態度でこう言った。
「だって、あれを造ったのは、あなたのおじいさんなんですからね」
「え」
青天の霹靂とはこのことだ。
ホラ話!(笑) です。
追記2024・03・17
100days100bookcoversChallenge
の投稿記事を
100days 100bookcovers Challenge備忘録 (1日目~10日目)
(11日目~20日目)
(21日目~30日目)
(31日目~40日目)
(41日目~50日目)
(51日目~60日目))
(61日目~70日目)
(71日目~80日目)
という形でまとめ始めました。日付にリンク先を貼りましたのでクリックしていただくと
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が開きます。
追記
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