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感想を書きあぐねていたら2021年の アカデミー賞
を取ってしまって、ますます書きにくくなってしまいました。
しかし、この帰郷のシーンで マクドーマンド
の表情が変わりました。このシーンで、彼女は ファーン
の 「我が家」
であった建物に入り、
荒れ果てた「生活の痕跡」 その一つ一つと再会し、裏庭にでて、遠くの山並みに向かって歩き出すかとみえて、しばらく佇みます。そこには ファーン の人生の風景がありました。
現状の社会の与える自由が、自由の本当の姿であるのかどうかを疑う勇気、そして新しい人間の価値を発見していこうとする意志が、自由を発展させる生命力ではなかったか。ラスキも次のように述べていた。 「あらゆる自由を全うする秘訣は依然勇気である。」 ファーン を始め、 この映画の登場人物たちは、 「現状の社会」 からすべてを奪われた人たちだといっていいと思います。しかし、 リンダ がそうしているに違いないように、たとえすべてを奪われてしまったにしても、生きている限り、 「新しい人間の価値を発見しようとする意志」 だけは捨てない、
自由を希求する人間! であることをやめない人々の姿を映画は撮ろうとしていたと思いました。
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