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山人の衣なるらし白妙の 月に晒せる布引のたき (藤原 良経) 月の光に白く晒された滝水が、仙女の衣だというわけですね。石碑は武骨ですが、歌は繊細、鮮やかなものですね。

音にのみ聞きしはことの数ならて 名よりも高き布引の滝 藤原良清 名高き評判に聞く 「布引の滝」 だけれど、もっと高い所から水が落ちてくる名瀑であるというふうな意味でしょうかね。


岩はしるおとは氷にとさされて 松風おつる布引のたき 寂蓮 法師 濁音が表記されていませんが、 「岩ばしる」 、 「閉ざされて」 でしょうかね。この歌は真冬の滝の風情ですね。滝が凍り付いているようです。




この近所にあった歌碑です。これは 紀貫之
ですね。

松の音琴に調ふる山風は 滝の糸をやすけて弾くらむ 紀 貫之 「琴に調(ととの)ふる」 「調べを合わせる」 というような、意味でしょうか。 「をや」 というところの 「や」 は、詠嘆か疑問の係助詞、「弾いているようだなア」という感じですかね。

たち縫はぬ衣着し人もなきものを なに山姫の衣晒すらむ 伊勢 「たちぬはぬ衣」 というのは 無縫の天衣 ということですね。つまりは、天人 の衣で、 着ていた人は仙人でしょうが、それ迎えるのが 「山姫」 、 山の女神 というわけでしょう。





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