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「映画で旅する世界」
という特集プログラムが 元町映画館
で始まりました。なんとなく題名に惹かれ、あてずっぽうで出かけた映画が チャン・ヤン
という監督の 「ラサへの歩き方」
という、5年ほど前に撮られた 中国映画
でした。
2400キロ だそうで、映画の中に流れている時間としては、風景の変化と子供の成長で
「感じる」時間 なのですが、帰ってきて調べてみると、
「歩いた」話 だったようです。こういうのも、 ロード・ムービー とかいうのでしょうか。
ただ、ただ、うちのめされました! でした。
「まあ、その程度のことなのだろう」 と 高をくくって見てしまうと思いませんか?
「そうやろう、トラクターか、なるほどな。」 で、先頭をくるくる回る、あの独特の 「摩尼車」 というのだと思いますが、 「自動お経唱え器」 のようなものを手にした先導役の老人が歩き始めると、残りの人たちがエプロンのようなものをつけ、手に下駄状の、だから手下駄でしょうか、をつけて、一斉に始めたのです。
五体投地! ぼくだって、言葉では知っています。大地に身を投げ出す。女も男も子供も老人も、何度かお祈りをして
「エイ!」 とばかりに投げ出して、おでこを地面で打ちながらお祈りをする。立ち上がると数歩歩いて立ち止まり、再び 「エイ!」 です。
「マッ、まさかこれで2400キロ!?」 その、まさかでした。暮らしている村のはずれから、延々と、チベットの山々の中、ヒマラヤの向こうの、ものすごい風景の中の長い長い道を、 五体投地 で進み続けるのです。
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