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入場に際して配られた 絵葉書
でじっとこちらを見つめているのが主人公の少女 エストレーリャ
です。 彼女
の 「南へ」
の旅立ちのシーンの、期待に満ちた美しい表情に見とれていると映画は終わりました。納得ですね(笑)。なにもいうことことはありません(笑)、そんな感じでした。
どんなに風が吹いても「南」をさし続けている。 という、謎というか、暗示的なラストシーンのナレーションが耳から離れないのですね。ところが、 イベリア半島 の 「北」 と 「南」 というイメージがボクのような極東の島国の人間には全く浮かばないのです。
アグスティーン! 父 を探す 母の声 を階下に聞きながら、暗い部屋で目覚めた娘は、枕許の振り子を見つめ、父が、もう帰ってこないことを確信したようです。
「お父さんには、何か秘密がある。」 子どもから大人になる儀式を終える年ごろになった エストレーリャ の 眼差し に、 父の秘密 、 父と母との秘密 、 父ともう一人の女性との秘密 、 父とおじいちゃんとの秘密 、 秘密の山 は少しづつ姿、形、その輪郭をあらわし始めめるのですが、そんな、 ある朝 、秘密を残したまま、 父 は消えてしまいます。残されたのは自らを撃ち抜いた遺体とあの 振り子 だけです。

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