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「あんな、一遍上人って知ってるやろ。その人はな、ここでなくなりはってんや。そやから見といで。まだ昼には早いからな。」 で、下車すると ザクロの木 でした。
まあ、愚かしい会話をしていますが(笑)、 「じじゃく」 と読んで、立派なお坊さんが亡くなることですね。 入滅 とか 入寂、入定 とかと、同じような意味ですね(笑)。ちなみに、今日の徘徊の題にしている 遷化 も、 「せんげ」 と読んで、ほぼ同じ意味のようです。 「この示寂って、なんて読むんや。どういう意味や?」
「知らん、しじゃくかな。死んだいうことちゃうかな?」
「檀林は?」そのようですね、ここは 時宗 の中心的なお寺の一つということですね。
「ああ、それは、多分、学校とか修業場やと思うで。」
チャンと お寺
と 一遍上人
の由緒を書いた看板もありますが、素通りして境内です。
Hさ
ん
は、
「ほんなら行っといで。わし、駐禁取られたらいややから、車停めるとこ探すわ。」 で、境内ですが、右手に 鐘撞堂 です。 1995年 の震災の跡での再建のようです。自由に鐘を撞いていいのかどうかわかりませんが、通り過ぎた後、後ろから来ていたはずの誰かが撞いたのでしょうか
ゴーン・・・ と いい響き がして、
あれ??? チッチキ夫人 が小走りで追い抜いて行きましたが、ほかには誰もいません。素早い動きでしたね(笑)。
で、結構、広い 境内
で、右手は修業場とか、いや、 阿弥陀堂
でしょうか。
右手の奥にお賽銭箱があって、なかなかの風情の面白い 石仏さん
が座っておられました。

旅ころも 木の根 かやの根 いづくにか 身の捨られぬ 処あるべき こんな 和歌 というか、 御詠歌 というかがある人ですね。 鎌倉時代 、もともとは 伊予の松山 の人のようですが、この地でなくなったようですね。所謂、 遊行聖 と呼ばれて、 時宗 の開祖ですね。
で、この隣にあったのが、 石塔
でつくりあげられている ピラミッド
でした。上にも貼りましたがもう一枚ね。なかなか壮観でしたよ。
戦前には、ここに 阿弥陀堂
があったそうですが、多分、戦災で焼けてしまったのでしょうね、戦後になって、無縁供養のために建立された 無縁如来塔
だそうです。戦災の中で、多くの人が無縁仏として亡くなったわけですが、町中全部が焼けたこの地に、
こんなピラミッドがあったとは! と、心底驚きました。
隣には 六人のお地蔵さん
です。 六地蔵
というのだそうですが、お一人、お一人がちがう所作をなさっているのが面白いですね。
最後に、本殿の前の デカい石灯篭
です。
なんか、これは、古そうです。戦災にも地震にもマケズニここにいたという感じがいいですよね(笑)
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