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「縄文語?そんな時代に言葉があったのか?いや、縄文人だって・・・。」 まあ、そういう、
なんだこれ? で借り出して、どなたも予約をお入れにならないのをいいことに、半年がかり、繰り返し借り出して、ようやく読み終えました(笑)。
本書は、一好事家による地名論である。内容には結構ややこしいところがあり、どれだけの方に迎えられるか疑わしい。 「おわりに」に 記された著者自身のことばですが、
「はい、結構ややこしかったですが、 「アオ」 から始まって、 朝鮮古語、アイヌ語、琉球語 へと進んでいく調査と推理はなかなかスリリングんで、手間はかかりましたが面白く読み終えましたよ。地名を追いかけて、いやー、大変な努力というか、さすが民俗学、旅の記録でしたね。」 というのが、ボクの感想でした(笑)。
アオ(青)、アワ(淡)、クシ(串、櫛)、ミ(三)、ミミ(耳)の五語は確実に縄文語である らしいのですが、特に、 アオ(青)を追った第1章から第3章 が面白いですね。
いかに「地名」に残されていったか! という論旨にはかなりな説得力を感じましたが、いかがでしょうね。
目次
第1章 青木、青島と縄文時代の葬地
第2章 弥生・古墳時代の葬地とアオ地名
第3章 青島を訪ねて
第4章 「クシ」の語には岬の意味がある
第5章 縄文時代に列島へ渡来した民族の言葉だった
第6章 クシと家船と蛋民
第7章 「耳」は、なぜ尊称とされていたか
第8章 ミ(御)の語源は数詞の「三」である
第9章 縄文語の輪郭
追記
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