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2025.06.12
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ワン・ビン「青春 — 帰 —」元町映画館​
​​​​​  元町映画館 ワン・ビン の最新ドキュメンタリィー 「青春 三部作」 を特集上映してくれました。 第一部「青春 春」 は昨年の今頃見ましたが、残りの 第二部、第三部 は、多分、初公開で、今回初めて見ることができます。​​​​​
​ で、ぼく自身の日程の都合にそって、 第3部「青春 帰」 をまず見ました。​
​​​​​​​  「青春」 というこの作品は 第1部「青春 春」 からそうなのですが、 ワン・ビン監督 がドキュメンタリィーの舞台として選んでいるのは 浙江省湖州市 織里(しょくり ) という町の 子供服縫製工場 です。映像に映し出される登場人物は、その工場で働いている人たち、まあ、中には40代とかの男性、30代とかの子ども連れの夫婦もいますが、おおむね、 10代後半から20代の男女 です。画面に登場すると名前と年齢、出身州の名前が出てきます。​​​​​​​
​​​​​​​  浙江省 揚子江下流 、中国の地図を思い浮かべると 上海あたりの州 ですが、働いている人たちの出身は 揚子江流域の農村地帯 から、遠い人では 福建省 あたりの人までいます。国内では 農民工 と呼ばれているらしいですが、要するに出稼ぎ労働者の人たちです。縫製技術、要するに電動ミシンの扱い方は見よう見まねで覚えて、あとは出来高払い。最終的には、おそらくミシンの使用料から、寝泊まりする雑魚寝の部屋代まで天引きされた給与なのでしょうね。1着仕上げて3元から5元くらいの労賃のようですが、1元というのは20円くらいですから、彼らが
​​ 躍進する中国経済を下支えする最底辺の労働者たち ​​
​  だと考えて間違いないでしょうね。​​​​​​​
​​​​  第3部 は、その労働者たちの、日本でいえば旧正月、中国では 春節 という お正月の帰省 の姿を描いていました。
 座席はもちろんのこと通路に至るまで、足の踏み場もないほど込み合った帰省列車や乗り合いバスのシーン。駅まで迎えに来てくれた家族や知り合いのトラックや乗用車が舗装などもちろんしていない山間やがけっぷちの泥道を進んでいく有様。仕事場で仲良くなった二人の帰省した村での結婚式。
カメラ は、職場や青年たちの住んでいる部屋でもそうなのですが、
​「どうやって撮っているの?」​
​と、その密着ぶりを尋ねたくなるほどの距離感で、経済成長を成し遂げつつある現代中国の底辺で働く人たちの生活や仕事、交通手段の実態に密着して、文字通りリアルです。そして、その密着性、直接性が国家の外面(そとづら)に対する強烈な皮肉を内包した実態暴露映像を作り出していて、実にスリリングですね。​​​​
​​​​​​​ そういう意味で、実際にどうなのかは知りませんが、ボクには、この映画が現代の中国での公開を許可されるとは思えませんが、一方で、勘違いのないように言えば、カメラの被写体に対する愛は比類のないものだといっていいと思います。第三者の視線の冷たさというか、ためにする道具としての被写体ということをかけらも感じさせない、
​慈しみに満ちた眼差し
​を作り出していると思うのです。
若い彼らが働いている姿 も、 貧しい故郷の村 の様子も、村の道で繰り広げられる 結婚式の大はしゃぎ も、故郷の大きな川の岸部で釣りをする、 久しぶりに会った友達同士 も、​
​促促と胸に迫るのです。​
​カメラ は。何の抵抗もなくそこにいます。そこが、​
​ワン・ビンのすごさ!​
​でしょうね。 拍手! ​​​​​​​
 チラシによれば、 第2部 226分 だそうですが、この 第3部 も、 150分を越える長尺 でした。ほぼ、何の事件も起きないといっていい映像に、そんな時間、座り続けていることさえこたえる老人が、まあ、腰の塩梅は気にしながらも、まったく退屈しない理由はいったいなんでしょうね。ボクは、製作者たちの苦労もさることながら、映画表現の可能性に賭ける、 ワン・ビン という監督の 思想の深さ が、映像としてにじんでいるからだと思いますが、どうでしょうね(笑)。
 さて、 第2部 226分 に挑戦ですよ(笑)。

監督・撮影 ワン・ビン王兵
撮影 リウ・シェンホイ ソン・ヤン ディン・ビーハン シャン・シャオホイ 前田佳孝
編集 ドミニク・オブレー シュー・ビンユエン リヨ・ゴン
2024年・152分・フランス・ルクセンブルク・オランダ合作
原題「青春 帰」英題「Youth (Homecoming)」
2025・05・26・no079・元町映画館no303



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追記
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最終更新日  2025.06.15 11:56:30
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