殿上人日記

2009年04月27日

宿場の桜。枝垂桜。今年はこれが見納め

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テーマ： ★信州大好き★(735)

カテゴリ：長野、山梨の旅

　　　　　　　　　散らぬまに立ち帰るべき道ならば

　　　　　　　　　　　　　　　　　都のつとに花も折らまじ

　　南朝の宗良親王が遠征の際に、この地に立ち寄られ
　　桜の花の美しさに感銘を受けたという「尾花ヶ崎」は
　　かつては、現在の伊那市の「伊那部（いなべ）宿」の
　　南端にあったという

　　以前から出かけたいと思っていた伊那部宿に、せっかく
　　ならば桜の時期に出かけてみたい。宿場の中程にある
　　長桂寺の枝垂桜は、もう終わりがけのようだった

　　医者、学者、俳人として活躍をした中村伯先が、幼少時に
　　植樹をしたという樹齢２５０年程の枝垂れの「伯先桜」は
　　長野県文化財、伊那市指定天然記念物に指定をされている

　　伊那部宿は、伊那街道（中馬街道）の宿場であり、東は高遠城下
　　西は権兵衛峠を越えて木曽へ通じる交通の要所に位置をしており
　　天正十九年の「太閤検地帳」に十六軒の町並みがあったという

　　江戸時代中期に宿場が整備をされて、本陣、問屋などが作られ
　　街路の中央に角川が流れ、柳や樫なども植えられた

　　明治時代に三州街道が宿場の下段に並行をして開通をした為に
　　伊那部宿は、江戸時代の形態を色濃く現代に残すことが出来た

　　明治２４年の夏には、日本アルプスの父といわれるイギリス人
　　登山家のウェストンが、木曽から西駒ケ岳を１日で踏破をして
　　この伊那部宿に泊まったという

　　高遠藩内でも屈指の豪農で、造り酒屋を営んでいた井澤家の
　　お屋敷は宿場内で唯一の破風屋で、宿場の天保年間の二度の
　　大火でも最南端に位置していた為に焼失を免れて、今は一般
　　公開をされている

　　すぐ裏手には、春日城跡の桜があふれ落ちるように咲いて
　　いたのだが、時間がないのでここからの見物で我慢、我慢

　　路地裏にひっそりと建つ「旧上伊那図書館」は、１９３０年に
　　建てられ、外観は重厚さを感じさせ、内装は漆喰の壁や装飾が
　　華やかで、「大正末期・昭和初期の思潮をよく反映した近代建築
　　として、伊那市の有形文化財に指定をされており、改修後には
　　公開される見通しだ

　　ここにもまた、今が盛りの見事な枝垂桜

　　お隣の南箕輪（みなみみのわ）村にある大芝高原は、日帰りの
　　温泉施設や、先秋の村民あげてのイルミネーションでもここで
　　紹介をしているが、今年の春にジェラードや、手作りパンなどを
　　楽しめる施設が新築オープンとなり、足湯も併設された

　　このボリュームのあるダブルのジェラードで３００円。娘は
　　大満足し、その横で私は足湯に大満足　　

　　ここにも枝垂れがあるがまだ早く、グランドなどを取り囲んだ
　　染井吉井は見頃のようだ

　　数日前にはつぼみで近くの水仙で我慢をした、駒ヶ根市の
　　光前寺にリベンジだ。まだ少し早いけど、今回を逃したら
　　当分は伊那谷の用事も必要もないので、桜を見逃す事になる　

　　このお寺は、人々を苦しめた魔物を身をもって退治をした
　　霊犬の早太郎で有名で、それにちなんだ、かわいいワンコの
　　「早太郎おみくじ」があった

　　さすがに桜も飽きたのか、娘は門前の土産物屋で、飯田の
　　赤飯饅頭を売っていたので、花より饅頭。ほかほかのをパク！

　　これが今年最後の伊那谷の桜となったが、飯田市周辺の桜や
　　○○○桜（つぼみだった・・・）などなど、来年にリベンジを誓う

　　そして、念願のＥＴＣ本体が旦那の車に週末に取り付けられ
　　娘がゴールデンウィークの終わりに帰宅する時は、久しぶりに
　　恵那山トンネルを通過できるかも？　五千円程の公的な補助
　　だとかはまだやっているのか、終わったのかも判らないけど
　　予約を取りながらも、長期の入荷待ちは店の責任だからと
　　その分はお店側で割引をして貰った

　　２０年以上にわたり、旦那の車３台をその系列で新車を買って
　　私や息子の車なども共に、普段から車検や、純正タイヤ購入
　　オイル交換をお願いしてるからこそのサービスなのだと思う