殿上人日記

殿上人日記

全て | カテゴリ未分類 | 懸賞 | 東京の旅 | 行事、地域 | 家族 | 滋賀、奈良の旅 | グルメ | 四季の移ろい | スポーツ | 馬籠より | 韓国旅行 | 中津川より | 恵那より | 美濃の旅 | 愛知、三重の旅 | 長野、山梨の旅 | 静岡の旅 | 京都の旅 | 大阪、兵庫、岡山の旅 | ヒューマン | 旅のいろいろ | 喫茶 | 菓子 | パソコン、電化品、車 | ヨーロッパ、ハワイ旅行 | テレビ、映画、音楽 | 歴史、伝統 | 買い物、主婦業 | 芸術、文化 | 日々の暮らし | ニュース、時事 | ペット、動物 | 花、植物 | 飛騨の旅 | 自然 | 子ども | 神奈川の旅 | 温泉 | 名古屋より | ブログ、リンクス、ネット | 中日ドラゴンズ | 木曽より | 夕焼け | 食べ物いろいろ | 行楽、遊び
2017年08月04日
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類



年に1,2度の機会しかなく、まとまった
お休みの行楽先はもちろん海だったりする
前に旦那と出かけたお泊り旅行は紀伊半島
勝浦や串本で、その前は日本海の天橋立と
丹後半島だった




昨秋に旦那と出かけた鹿児島旅行、初日
薩摩半島の内陸にあった知覧から南へと
向かうと、程なくキラキラ輝く海が眼の
前に広がっていた。太平洋でも日本海でも
なくってここは東シナ海で、前の九州時に
沖縄に続いて生涯3度目




どこか面白い観光先がないか、事前に
本屋で購入したガイドブックで、これは
行くべきだろうと、行先に追加したのは
射楯兵主(いたてつわものぬし)神社、
またの名を釜蓋神社だ




その名のごとく釜の蓋が山ほど並んでおり
中には二人用だというどでかい蓋もあった
釜蓋を頭上に載せて参拝をする、願掛けが
有名なのだそうだ




鳥居から10メートルほど先にある賽銭箱
まで、落とさずに頭に釜蓋を乗せていく
というのを旦那、やってみる




戦前には釜蓋を持ったり、鍋を被って
祈願をすると、戦争に行っても砲弾に
あたらず無事に帰れると、出兵をする
兵隊さんやその家族が、祈願に訪れた
そうである




勝負事にも強いという事から、スポーツ
選手らのサイン色紙もたくさん貼って
あって、指宿出身の福元選手と澤選手も
ここに参拝してロンドンオリンピックの
銀メダルとれたんだとか




更にその時に金メダルに輝いたアメリカ
チームも大会前に参拝をしているだとか
やっぱ頭に釜蓋を乗せたのかな? 祭神は
素戔嗚(すさのお)と保食神(うけもちの
かみ)である




天智帝と大宮姫が安藤実重中将を訪ねると
いうので、その接待に実重が何十石も米を
蒸していると突風が吹いて、釜の蓋が空に
舞い飛び、この地に飛んできたのを拾って
拾い神として蓋を祀り、釜蓋大明神と呼ぶ
ようになったんだとか




良縁、子宝、安産に良いという石もあった




ここからの海越しの開聞岳の姿がまた
綺麗! といっても山頂にはまるで
釜の蓋のような雲が乗っかっていたが




参道にあった立柱は以前の鳥居の跡で
昭和26年のルース台風で流されてしまい
長く海底にあったものが引き揚げられた
ものなんだとか




さてお次にやってきたのは、その近く
番所鼻自然公園だ。ここは後でテレビで
知ったけどタツノオトシゴを飼育して
いるそうで見に行けばよかった




日本地図を作る為に日本中をまわった
伊能忠敬が天下の絶景として称賛した
番所鼻は、ここに鹿児島藩の番所が
あった事から。鼻は先っぽみたいな
意味合いで、他に長崎鼻もあります




ここからも開聞岳が良く見えます。故郷に
ある円錐型の山を○○富士と言い、ここは
薩摩富士といいます。ヒオウギ貝の絵馬の
ようなものがありました




さて、ここで見モノなのはラグーンのように
岩場で囲まれた海の池で、火山活動とその後の
浸食でできた自然の産物だ




前に出かけた丹後半島に浦島神社があり
丹後国風土記や日本書紀に、丹後国の事
として、浦島の記述があったのだけども
日本各地に浦島伝説があり、ここ鹿児島
でも




海の池の中に竜宮への入り口があると
いうのだ。また海幸彦山幸彦の神話が
浦島のモデルだとも言われている。名の
如く海で漁する海幸彦と、山の猟が得意の
山幸彦が、獲物を交換しようとしたのだが




海幸彦から借りた釣り針を、海で失くして
しまった山幸彦は小舟に乗って海津見神宮
(わたつみのかみのみや)へ向かい、海神に
歓迎をされ、娘の豊玉姫と結婚して3年の間
楽しく暮らしていたそうだ




そろそろ国へ帰らねばと思った海幸彦は
山幸彦の釣り針と、霊力のある玉を貰い
それを使って海幸彦を服従させたそうで
ある。山幸彦と豊玉姫の孫が神武天皇と
なって、海幸彦は隼人の祖であるのだとか




他にも沖縄のニライカナイ伝説や、南方の
ミクロネシアのカーニムエンソ伝説なども
あって、その類似性から普遍的な物語でも
あるのかな




さてさて、その海の池を作っている周囲の
岩礁ですが、干潮時などには歩けるように
整備がされています




とりあえず、こうゆうのは一周をしたく
なります。こんな時に津波でもきたらと
思うとビビりますが




海の彼方といえば、常世(とこよ)の国
ってのもありますね。永遠不変な理想郷
垂仁天皇が田道間守(たじまもり)に
不老不死の非時香菓(ときじくのかくのみ)を
探しに遣わしたそうである




田道間守は非時香菓8竿8縵を持って
常世国から帰ってきたのだが、既に
天皇は崩御をしており、嘆き悲しんで
天皇の陵で自殺したという




垂仁天皇陵(菅原伏見東陵)とされている
奈良の宝来山古墳の周濠内に小島があるが
これが田道間守の墓とされる。非時香菓
とは、今の橘であるとか




なんて言っているうちに、南国らしい
風景の中、開聞岳も近づいてきた




近くで見ると、先っぽが見えない為か
結構、丸っこくかわいらしい開聞岳は
日本百名山で、942メートルの火山だ
今回の心残りは、イッシーでも有名な
池田湖に行けなかった事




でも近くにある西大山駅には行きました
団体バスもやってくる、有名な観光地に
なっているここは




JRの最南端の駅。北緯31度11分に
あるんだそうで。西は佐世保だそうで
北は稚内、東は東根室みたいですね
佐世保位は行きたい




旦那は、先程のように風景の綺麗な
観光地は好きですが、なんとかの地
みたいなのは、興味がないみたいで
早く旅館に行って、温泉に入りたい
ようだ。まっ、そうゆうのは私の性分
には合わないし




今回の旅行もついつい、あそこも
ここもとあちこち立ち寄ってたし
鹿児島についてから帰るまで旦那が
ずっと運転してたしなぁ・・・




とはいっても私のような人間が知らない
土地で運転は無謀すぎるし、何とかの地
ゆかりの地、発祥の地があればとりあえず
立ち寄りもしたい。素通りも出来ない




ここでの目的は実はJRの方ではなく
私は黄色いポストがあるとネットで
知って、こちらに食いついたのだけど
池田湖はそんな訳でスルーした。山に
雲もかかっていたし




という訳で午後5時過ぎには、旦那の
おまちかねの温泉リゾートホテルに到着
指宿いわさきホテルで、名物の砂風呂
なんかも早速、やってみました~




お部屋のベランダからはこんな感じで




夕食はレストランのバイキングタイプ
でした。巨大ホテルなどはこのタイプが
多いですね




黒豚とか、さつま揚げとか鹿児島の
名物料理もあります。でもやっぱり
かなりな大食いでない限りは、会席
料理とかより寂しい気も




デザートはいろいろ




食後に浜辺へと続くホテルの庭園に
出てみました




この日は普段より大きく見えるという
この前の夜がスーパームーンだったん
ですが雨で見れず




望遠だとこんな感じでした




これがあこがれだったんですよ。山国では
見れない、海に月の光の道が出来るの




次の日の朝のバイキング。私の経験上
昼ごはんは、いつになるかわからない
ので、しっかり食べておきます。無論
早起きをして朝ご飯の前に温泉にも
入ってきましたよ




早朝の海の朝焼けがとても美しくって、ふと
私が思い出したのは、補陀落渡海(ふだらく
とかい)。仏教において、西方には阿弥陀仏の
浄土があるように、南方には観自在菩薩(観音
菩薩)の住まいの補陀落があるというので




ウィキペディアより
>南方に臨む海岸に渡海船と呼ばれる小型の
>木造船を浮かべて行者が乗り込み、そのまま
>沖に出るというものである。その後、伴走船が
>沖まで曳航し綱を切って見送る




>場合によっては、さらに108の石を身体に
>巻き付けて、行者の生還を防止する。ただし
>江戸時代には、既に死んでいる人物の遺体
>(補陀洛山寺の住職の事例が知られている)を
>渡海船に乗せて水葬で葬るという形に変化する

ともかく海の彼方には、人知を超えた不思議な
世界があったようだ




       平成28年11月に鹿児島県で撮影

にほんブログ村 旅行ブログへ
にほんブログ村

PVアクセスランキング にほんブログ村





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2017年08月04日 08時32分54秒
コメント(41) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: