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2010.08.16
XML
カテゴリ: 読んだ本
訳 : 猪熊 葉子
2008年10月 岩波少年文庫より


たどる帝国の辺境で、挫折と挑戦、出会いと別れを経て、やがて“辺境のオオカミ”として
生きる決意を固める。ローマン・ブリテン四部作の最終編。

(表紙裏 紹介文より)


時代は4世紀頃。
コンスタンス帝が出てくるので、337~350年のどこかと思われます。
作者の後書きによると、343年にスコットランド低地で起きた闘争が、
事件のモデルとなっているそうです。

主人公は百人隊長アレクシオス・フラビウス・アクイラ。
アブシーナに駐留するブリテン歩兵隊(二百人隊)の司令官でした。

が、砦に氏族が攻め入ってきた時、砦を率いる司令官として致命的な判断ミスを犯し、
部下を多く喪わせてしまいます。
その罪を問われて、辺境守備隊に左遷。

辺境守備隊の部下達は、元は氏族の出身であり、クセの強い一筋縄ではいかない者ばかり。
彼等は自分で狩った狼の毛皮のマントをまとっています。
狼を狩るのは、自分のマントを作る時に1回だけ。
正規軍とは違う価値観を持っており、「オオカミ」と呼ばれる彼等を理解し、
やがてその信頼を勝ち得て、強く頼もしい司令官へと成長していく様が描かれます。

このシリーズで書かれてきたアクイラの一族は、強く勇敢な人達ばかり。
なのにアレクシオスのスタートは失敗&挫折だったので、最初、感情移入しにくくて
ちょっと困りました。


これがローマン・ブリテン四部作の最後になります。
全員がアクイラ一族で、1つの指輪を代々受け継いでいっているのが
流れる歴史を象徴的に表していると感じました。

四部作の中で一番好きだったのは「第九軍団のワシ」。
他3作はローマの衰退の気配が濃くなるからかもしれません。


これ以降は詳細な感想となり、当然ですが全てネタバレとなります。ご注意ください。










攻め込んできた氏族達に使者の首を砦内に投げ入れられます。
救援は来ない、と判断したアレクシオスは部下全員を率いて撤退を決意。
こういう時は砦を防衛して援軍を待つことと決められている、
と反対した部下の意見を押し切って。
そして撤退中に追い打ちをかけられ、多くの部下を死なせてしまいます。
ところが、命からがら他の砦に辿り着いたアレクシオスは、投げ入れられた使者の首は
偽物で、そのまま砦を防衛していれば大損害を出さずに済んだと知らされるのです。

叔父が高い地位だし、臆病で逃げたわけではないと認められたのでカステッルムに左遷。
でも無能の烙印を押されたわけです。

うーん・・・・。
どうなのよ、この主人公?とテンションが下がる私。(^^;

しかも行った先の辺境守備隊は部下達は誇り高く、排他的で、独特の文化を持っている。
こんな中でやっていけないよ~と思ったんですが。
アレクシオスは注意深く部下達の気質を探り、理解して行動することで
彼等の信頼を勝ち得ていくんです。

え?こんなことができちゃうヒトなの?と意外でしたよ。
無能ってわけじゃないんじゃん。

そして近隣の氏族の部族と友好的な関係を築き、その族長の長男と親友になります。
親友・クーノリクスと共に狼狩りに出かけ、自分のマントを作り、
『辺境のオオカミ』らしくなっていくアレクシオス。
やがてクーノリクスが父の後を継いで族長となり、辺境守備隊との関係も良好。
このあたりが一番いい時代でした。

しかし、そこへ事件が勃発。
他の砦の大隊司令長官(アレクシオスにとっては上官)が視察に来たのです。
オオカミ隊の気質など全く理解しない司令長官は、クーノリクスを侮辱。
クーノリクスはアレクシオスのために耐えてくれましたが、クーノリクスの弟・コンラは
司令長官への嫌がらせのために、司令長官の馬を盗むのです。
アレクシオスは「馬は迷って逃げた」と言い張って(もちろん司令官は信じてない)、
部下達を馬探しにやります。
でも行き違いがいくつも重なって、コンラも部下達も引き下がれない感じになり、
結局、馬は死に、コンラは盗人として捕らえられることに。
司令長官はコンラの処刑を決定。
コンラの死によって、辺境守備隊とクーノリクス率いるヴォダディニ族は決裂するのです。

そして、この事件は最悪の時期に起こったのでした。
複数の氏族達が、結束してローマ軍に蜂起しようとしていた時期だったのです。
これがきっかけで、戦端は開かれました。
というか、そのために仕組まれたようなところもあったかも。
コンラを煽った娘がいて、どうもそれが戦端を開きたい部族の回し者くさかった。

多数の氏族連合に攻め込まれて、アレクシオスは砦からの撤退を決意。
まるでアブシーナの再現のように。
でも、勇敢なオオカミたちはアレクシオスの下で戦い、多くの犠牲を出しながら
ローマ軍の残っている砦に辿り着くことに成功しました。

その間に、すごく悲しいことが。
撤退の途中で無人の砦に入った時、ヴォダディニ族に攻め込まれて
部隊が全滅の危機に陥りました。
その時、アレクシオスがクーノリクスに1対1の戦いを申し出て、自分が勝ったら
部隊を助けるように要求したのです。
有利に攻め込んでいるクーノリクスは受ける必要なんかなかったけど、申し出を受ける。
2人は、心は親友のまま死闘を繰り広げ、クーノリクスは命を落とすのです。
何でこんなことに?(T_T)
全ては大隊司令長官のせいだ!!と腹立たしかったです。(-_-#

そして行き着いた砦で、アレクシオスは自分の砦に撤退を伝える使者が
出されていたことを知ります。
使者はカステッルムに来なかった。
アレクシオスは自分の判断で、アブシーナとは逆に部下達を救ったのでした。

この功績が認められて、アレクシオスには出世の道が開かれます。
と同時に、オオカミ隊のようなメンバーの司令官としての任務も示され、
選択を迫られます。
迷うことなく、司令官の道を選ぶアレクシオス。
見守っていた北ブリテン最高司令官の叔父は
「おまえの母親はまた泣くだろう。しかし、おまえの父親は誇りに思うだろう」と
両手をつかんで、アレクシオスを讃えたのでした。

この叔父は、カステッルムへ行く直前、アレクシオスの行動を苦々しく
叱りつけた人だったので、認められて嬉しかったろうと思います。
でも、もっと嬉しかったのは副官のヒラリオンが、自分と一緒に付いてくる道を
選んでくれたこと。
クーノリクスのように親友になれるかわからないけど、友情を深めていける存在を
得たのはよかったと思うので。

なんだか冒頭と終盤で同一人物と思えなくて、違和感はありましたけど、
話にぐいぐい引き込まれて面白かったです。






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Last updated  2010.08.17 17:30:36
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