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お蔭さまで閲覧数が167,000件を超え、お気に入りに登録いただいているフォローアーの方も6,700名強いらっしゃいます。ともかく、内容の深さ、正確性を旨として投稿に努めますので、よろしくお願いいたします。2015年7月に「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」に関わる世界遺産に認定され、明治時代の遺構部分がその構成資産として認定された長崎県の端島(通称「軍艦島」)には、認定前の2011年8月に夫婦で訪れたことがありますが、今回会員である「炭鉱の記憶推進事業団」の九州視察旅行に参加し、14年ぶりに再訪しました。JR長崎駅からは路面電車で行くのが情緒もあってお薦めです。電車は他市から譲り受けたレトロな車体ほか、モダンなデザインの車体も走っているので、見飽きません。軍艦島へのクルーズに乗船する前に、2015年9月に開設された「軍艦島デジタルミュージアム」を訪れました。上陸しても立ち入りが制限されている地域の遺跡群の姿や全盛期には人口密度が世界最高だった人々の生活ぶりをVR、プロジェクトマッピングで再現する施設です。当時のアナログ写真も若干ですが展示されています。軍艦島の歴史や人々の暮らしを知ったうえで上陸すると感慨が一層深まります。前回11年前に軍艦島を訪れてから、色々集めた写真集、ビデオも今回の訪問の事前勉強として役立ちました。特にビデオは世界遺産認定前のまだ崩壊がそれほど進んでいない時期に、現在の制限された見学コースからは全く分からない島の北側、東側地域の内部をドローン撮影したもので非常に貴重です。デジタルミュージアムで公開しているコンテンツより充実しています。上陸記念に利用したクルーズ老舗の「シーマン商会」からいただいた記念資料一式です。最盛期の1959年にはこの島に5,259人も住んでiいて、人口密度は東京23区の9倍でした。プライバシーのほぼない暮らしを送っていたのですから、高給による最新電化生活の代償に不自由することもさぞ多かったと推察されます。長崎に渡航して、そのまま島に帰ってこない方も結構おられたようです。端島炭鉱拡張の歴史や地下炭坑の伸長過程がよく分かります。急斜度で伸びる鉱脈に沿って坑道が海底1000m付近まで伸びていて、先端は軍艦島からかなり離れていました。前回訪問時にはこんな立派な岸壁はなく、軍艦島クルーズの運営会社は1社しかありませんでしたが、現在は3社もあるそうです。今回利用した「シーマン商会」の遊覧船です。知床の事故もあったので、救命胴衣や緊急出口、最寄りの陸地の方向を確認をしてしまいました。長崎港内にはこのような巨大クルーズが連日寄港しているそうで、写真のクラスは乗客2,500名程度の中クラスであり、最大は4,000名の大型船になるそうです。観光立国への変貌を実感しました。30分ほどで端島が見えてきました。左側が軍艦の艦首に当たります。上陸は波が高いとできません。上陸して見学できるのは艦首側に限られます。元々は半分以下の大きさで埋め立てにより、大正、昭和の時代に拡張されました。豊かさの中で育った人間には、アルカトラズのような絶海の孤島に見えます。艦尾側にある左手が端島病院で、右手が鉱員アパートです。同じ端島病院の14年前の姿です。右手鉱員アパートの屋上構築物がまだ崩落せずに残っていました。山手にあった上級職員用の社宅です。上級職員、職員、日給鉱員、下請け鉱員、下請けアルバイト鉱員など、職階に応じて住居が異なります。何だか、階級社会を象徴するようです。左手が小学校、右手が病院です。小学校の前は広い運動場でした。左手が端島小学校です。屋上に増設したコンクリート造の教室棟は崩落しています。小学校屋上の増設階を比べてみてください。並んでいるのは日給鉱員用の高層アパート群59号ー61号棟で、台風などに対する護岸機能を果たすために岸壁に対して直角に建物が配置され、窓が少ない設計でした。百葉箱のように見えるのは、端島神社の御社です。台風による高波が建物を超えて降り注いでいたようです。16号棟から10号棟までの日給アパートで、屋上では子供農園が作られ、子供たちに田植えや稲刈り、野菜作りを体験できるようになっていました。ガス爆発事故以降は海底600m以上のメイの鉱脈を水没で放棄せざるを得なくなり、急激に鉱員数が減って、子供農園もわずか3年で閉鎖されたようです。廃墟の裏側に回れば、高層ビルの密集で日当たりがよくなかったことがうかがえます。そのうえ、共同トイレ、共同浴場など、プライバシーのない過密空間で濃密な人間関係を強いられる人々の生活ぶりにただ驚きます。鉱員の奥さんと下請けアルバイトの若者が駆け落ちしたようなこともあったようです。「人はどのような環境にも適応できる」とは言え、当時の随筆を読むと「流れ者が多かった」とあります。この過密環境と地下1,000m近い海底での坑内勤務には高給の魅力も色あせがちで人々は日々選択を迫られていたと思います。高給を背景にTVの普及率は100%で日本一でした。共同アンテナではなく、戸別アンテナなのが時代を感じさせます。中央にあった木造の映画館などは崩落しています。島の南側の岸壁からいよいよ上陸です。ただ、現在の見学コースは写真の赤線部分のみです。残念ながら、いかに制限されているかが分かります。北側、東側はクルーズ船で沖から眺めるにとどまります。桟橋からの歩行トンネルを途中で出て見学コースに繋がっていますが、本来は島の北側まで長く続いていました。左手のレンガ積みの護岸は明治時代の遺構で今回の世界遺産構成資産に認定されています。歩行トンネルが南側の桟橋から島の北側アパート地域まで炭鉱施設の下を通って繋がっていた昔の姿です。現在は南側の一部のみ、見学通路として使われ、途中から鉄扉で封鎖されています。左手のレンガ積みの壁面は端島炭鉱の司令塔だった総合事務所の前にあった倉庫の壁です。これが明治時代の構築物として世界遺産になりました。軍艦島は大正、昭和に拡張、増設された遺跡が多いのですが、これらは世界遺産を構成するものではありません。レンガ壁面を支える補強鉄筋アングルがはっきり見えます。14年前の姿です。明治時代に構築されたレンガ積み壁面には、世界遺産認定のためにその後加えられた鉄筋の補強はまだありません。第2坑口棟です。竪坑は全部で4棟ありましたが、ガス爆発事故による水没や老朽化で1974年の閉山時まで稼働していたのはこの第2坑口と第4坑口でした。第2坑口棟です。鉱員は階段を上がって、頂上のフロアから秒速8mの高速エレベーターで地下600mまで下りて、7段に重なった坑道で採掘作業に当たりました。最深部の坑道は地下1,010mでした。1907年(明治)40年に構築されたレンガ積みの護岸壁が世界遺産の対象となりました。見学コース終点の展望スペースから右側に見えるのは、1916年(大正5年)に日本で初めて建築された高層鉄筋コンクリート造のアパ-トです。鉱員アパート30号と言われ、当初4階建てしたが、さらに7階建てに増築されています。すでに中央部分の崩壊が進み、天井と床が抜けています。14年前に訪れた時のほぼ同じ地点からの姿です。中央部分の崩落もありませんでした。現在の崩落部分のクローズアップです。現在の崩落部分をさらにクローズアップしてみると、ビルの中央部分がアトリウムのように吹き抜けだったことが分かります。当時の入居者の話では日当たりが悪く、低層階はかなり湿気が多かったようです。当時の屋内写真です。基本的に六畳一間と台所で、独身の下請けアルバイトや新入鉱員が入居したようです。後方は鉱員アパートです。65号棟、正式には「報国寮」と呼ばれ、317戸のマンモス棟でした。65棟「報国寮」のクローズアップです。コの字型になっていて、中央は子供公園になっていました。「潮降り街」と呼ばれていた島の北東地域です。共同購買所がありましたが、通路には島外から船に乗って生鮮野菜などの行商が沢山来ていました。海が荒れても定期船が運航し、接岸できない時は揺れる縄梯子に身を任せて上陸したそうです。生活用水は当初給水船3隻に頼っていましたが、1957年に長崎までの5kmに及ぶ配水管2本による海底水道で賄うようになりました。密集したアパート棟の間を縫うように通路と階段が走っていました。写真左下に端島神社の参道に続く有名な地獄段が見えます。家族棟とは言え、最低限の六畳一間のスペースです。トイレは共同です。この人たちはどこに消えたのでしょうか。元住民の方々は思ったより再訪される方は少ないようです。専業主婦などはほとんどおらず、懸命に働いていたようです。商品化された精炭を選炭場から貯炭場に運搬するベルトコンベアの支柱だけが残り、和歌山県の有名な景勝地の橋杭岩のように並んでいます。桟橋から帰路の乗船です。事前に当時の生活ぶりを調べてきたので、炭鉱遺跡巡りに終わらず、何か過去の世界を訪れたような気分になりました。今から見れば、危険と背中合わせの過酷な生活ですが、当時の日本人は何か元気があったように感じます。お蔭さまで本ブログも色々なテーマで閲覧数が167,000件を超えました。ほかのテーマにも興味があられたらご覧ください。「市川團十郎 愛之助 映画国宝を10倍楽しむ」:https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/diary/202508230000/「歌舞伎 事始め 鑑賞教室から京都南座・大阪松竹座公演へ 愛之助、中車、鴈治郎、獅童」https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/diary/202405120000/「安くて美味しい和牛ステーキ 山垣畜産」:https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/diary/202405190000/「遺品整理、終活、断捨離ズルズル伸ばしていませんか?」:https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/diary/202404200000/「本当のセレブに招待される 1」:https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/diary/202404070000/「本当のセレブに招待される 2」:https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/diary/202405060000/「本当のセレブに招待される 3」:https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/diary/202405070000/「帯状疱疹 早く治して神経痛に苦しまないために」:https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/diary/202508190001/「詐欺画面にご注意 アカウントブロック等」:https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/diary/202404160001/「緊急必読:商品/投資詐欺サイトにご注意! 私も盗られました」:https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/diary/202405020000/「趣味の園芸 ガーデニング」:https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/diary/202406130000/「バラで楽しむ」:https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/diary/202405090000/「芝生は奥が深い」:https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/diary/202406110000/「北海道 絶景お薦めスポット」:https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/diary/202402090003/「タウシュベツ川橋梁 ついに上端部崩落」:https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/diary/202404150000/「北海道 痛快ロードを快走!」:https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/diary/202402260005/「全日本 痛快ロードを快走!」:https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/diary/202403020000/「北海道 今昔物語 遠くに足音が聞こえる」:https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/diary/202402260004/「史上最悪三毛別ヒグマ羆7人惨殺事件 本当の現場を突き止める」:https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/diary/202403110000/「北海道 トロッコで楽しさ倍増!」:https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/diary/202403060001/「ベントレー 最新フライング・スパー・スピードに乗る」:https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/diary/202507230000/「私のクルマ趣味歴 愛するクルマたち」:https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/diary/202402090000/「バイク趣味の歴史 愛するバイクたち」:https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/diary/202402090001/「プラモデルを極める―軍用機編」https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/diary/202403100000/「B17アメリカ実機現地取材」:https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/diary/202403100002/「プラモデルを極める:B17の作りこみ」https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/diary/202403100001/「帆船模型を楽しむ 戦艦ヒーロー」:https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/diary/202402210000/ ほかにも色々投稿していますので、お気軽にご覧下さい。投稿テーマ一覧です。https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/diaryall/
2025.11.30
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お蔭さまで閲覧数が167,000件を超え、お気に入りに登録いただいているフォローアーの方も6,700名強いらっしゃいます。ともかく、内容の深さ、正確性を旨として投稿に努めますので、よろしくお願いいたします。散々迷いに迷ったGT3RSでしたが、この3か月くらいは全力で中古車探しに明け暮れ、結局992 GT3RSバイザッハPKGの2025年式最終生産ロットを買うことに決め、現在納車待ちの状態です。◆GT3RSをなぜ買わないか:https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/diary/202406160000/◆絶対失敗しないGT3RS中古車選び:https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/diary/202510310000/そのような状況の中で、ポルシェ・エキスぺリエンス・センター(PEC)東京のHPを観ていると、何と992GT3RSヴァイザッハPKGの「デモンストレーションラップ」が11/24で終了するとの案内が出ているではありませんか。もともと、納車されれば、愛車で訪問し、1日のうちにインストラクターが愛車に同乗でマンツーマンの指導を受けられる「ドライビング・プログラム」とレーシングドライバー運転のPEC所有車に同乗する「デモンストレーションラップ」の両方を楽しもうと考えていた矢先でしたので、随分驚きました。何はともかく、PEC東京に詳細を問い合わせ、同乗走行可能日を教えていただいて、仕事の都合を無理やり調整し、11月の期限前に関西から木更津への日帰りで訪問することにしました。6:00始発の新幹線に乗って、品川駅で下車、8:30発の高速バスに乗り換えて木更津駅をめざしました。木更津駅東口までの料金は片道1500円で、所要時間は約1時間。助かりました。海ほたるを経由してアクアラインを走行。JR木更津駅東口からはタクシーで20-25分くらいです。料金は帰路に電話で呼んでもらうので迎車料金も加算され、写真の通り、往復で7,200円も掛かりました。😢 高速バスに比べ、何と高いこと。PEC東京の正面玄関に10時過ぎに到着。正面受付で早速、本日の走行予定を確認し、11:45からのGT3RSヴァイザッハPKGの「デモンストレーション・ラップ」を2回申し込みました。1日で16:00からもあります。料金@18,000X2=36,000円です。なお、天候などの走行条件が厳しいため、事前予約はできず、当日のフロントでの申し込みだけになります。同乗ID2枚とストライプをいただき、カフェでひと休み。パンフ記載の全長2.1kmのコースは写真右側白線の本館から出発し、右回りのワインディングコースになります。バックストレッチにシケインが設けられていて最高速度は170-180km/hに抑えられています。シケインが無ければ、岡山TIサーキットのように220-240km/hまで出るでしょう。鈴鹿のショートコースのように、コーナーが奥になるほどきつくなり、逆バンクが加わるようなトリッキーさはありません。素直なコースです。走った印象では「つくばサーキット」に最も似ている感じで、ラップもよく似ています。もし「つくば」で走れば、1分を切るのは確実で、58-59秒台は行くと思います。テクニカル・コースですが、コーナーでの退避ゾーン(ライト・ブルー部分)をたっぷり取ってあり、スピンアウトした走行車が出ても、中断なく他車は走行できます。手前のT字路は本館への誘導路になります。CORNESの館山にあるプライベート会員制クラブ「MAGARIGAWA」の全長3.5kmコースに比べ、高低差はありませんが、ストレートが短いのでスピードは出ません。比較参考に、こちらはMAGARIGAWAの左回り3.5kmコースです。最高速度は280km/hの設計で、488ピスタで実際260km/h前後出ました。ストレート終端の右コーナーが緩く登っているので、恐怖感は少ないです。PEC東京が「つくば」なら、こちらは「FISCO」です。スピードが乗っているだけに左回りで右内側の最終登坂コーナーを上ると頂上手前でコース前方が一瞬見えなくなるのが怖いです。ひと休みしてアイス・コーヒーを飲んだ「レストラン906」です。PECはグローバルで10拠点あり、PEC東京は9番目に開設された拠点で、アジアでは上海に次いで2番目。当日は韓国からの来訪者も居て、話したところ、992GT3RSは韓国では型式認定を受けられず、公道を走れないとのことでした。CUPカーのGT3も展示されていました。992GT3RSはこのGT3さえを凌駕する性能ですから、考えると恐ろしいです。シングルスロットルからツインスロットルへの変更、カムプロファイルの変更、インテークマニフォールドの形状変更、ECUのマッピング変更により、トルクを470Nm→465Nmに落として、最高速度を318km/h→296km/hに抑えても、出力は510PSから525PSに上げて、高回転域の伸びとレスポンス、最高速度への到達速度をさらに絞り出した印象です。トルクがないと速度は出ませんので、実際FISCOを走らせてもGT3は1,500mのホームストレッチでおそらく280km/h前後しか出ないはずなのでGT3RSを抜かせず、中間加速に勝るGT3RSのほうが速いでしょう。因みにニュルブルクリンクでは両車は同じ6分56秒台で最高速度は249-251km/hでした。それにしても、465Nm、525PSとは700-800台を誇る他のプレミアム・スポーツカーに比べてかなり低い値です。高回転型のNAエンジンによるレーシングカーを極めたいポルシェの意地を感じさせます。これ以上、トルクや出力を上げるには排気量を増やすか、ターボ化するか、軽量化するかの3択しかありませんが、重量が増えればRRの操安性の悪さを助長してしまうので、これが限界かも知れません。尖らす一方で、GT3では6速MTと7速PDKが選択できますが、992GT3RSでは7速PDKだけで、しかもギア比を近づけてクロスミッションにしているので、7,000-9,000の高回転を素人でも維持しやすくなっているそうです。とは言っても、一心不乱にパドル操作を強いられるでしょうが・・。懐かしの「Rothmans」はもはや使えないので、「Roughroads」とは泣かせます。整備サービスコーナーも併設されています。2階にはドライブ・シミュレーターがズラリ。私は実車の運転感覚とかなり違うので敬遠。別の乗りモノですね。待っている間に正面玄関前にGT3RSヴァイザッハPKGが展示駐車され、気分が次第に高揚してきます。PEC東京の憎い演出です。外装が白とシルバーの2台があり、本日は白に同乗することになりました。そのうちに同乗予定の白のGT3RSが点検を終えて登場。「デモンストレーションラップ」を始める前にも、入念にウォーミングアップ走行を行い、タイヤを温めていました。やはり、まじかに観るとカッコイイ。このあと、2.1kmのワイディング・コースを3周しました。同乗中は安全のため、静止画、動画の撮影はできないので、お見せできないのが残念。代わりに992GT3がニュル(PEC東京のコースは元々ニュル北コースのカルーセルコーナー等を真似て設計)でタイムアタックした時の動画があり、強烈な横Gtとダウンフォースを除けば全く同じ感覚なのでご覧ください。https://www.bing.com/videos/riverview/relatedvideo?q=992+GT3+0%e2%86%92200km%2fh&mid=A74A806588CBF01EBEF2A74A806588CBF01EBEF2&FORM=VIREPEC東京で類似コーナーが取り入れられた、本家のニュルブルクリンク北コースのカルーセルコーナーです。急な右カーブで落ちていく感じです。今回同乗した状況を説明しますと、シートベルトは意外にも3点式でヘルメットの着用はなし。出発前に愛車ドライブの参考になるよう、プロドライバーと走行条件を打ち合わせました。具体的には、ドライブモードを「トラックモード」にしていただき、TC OFFにしないであくまで「グリップ走行」に徹して最速走行をお願いしました。出発前のブリッフィングでは、ちょっとアクセルを踏むとタコメーターはあっという間に9,000rpmに達し、あっという間に1,500rpmに落ち込みます。シンガーポルシェを思い出しました。コックピットドリルとしては、ステアリングのリムに「ドライブ・モード」「ESC/TC」「PTV」「PASM」の4つのダイヤルボタンがあるので、取り敢えずは「トラックモード」におけるダンバー減衰率、タイヤのロードホールディング性、ダウンフォースなどの各調整項目と基準値のレクチャーをしてもらいました。かなり複雑な調整が可能なようですが、色々な項目相互の関係もあるので、ちょっと聞いたくらいでは頭に入りませんでした。4つのダイヤルをセットしては実走行を繰り返してドライブフィールを試すという調整作業を体得するにはオーナーも大変でしょう。写真は路面がウェットの前提で調整した状態を例示していますが、同乗当日は快晴で路面温度も上がっていたので、基本的に-3や-4でセットされました。走り出すと注文通り、いきなり全開走行に入り、平均ラップは私の簡易測定値を基に、ドライバーに教えていただいたところ、1分1-2秒とのこと。コース長は2.1kmですから、平均124km/hで最高速度は170km/h前後とのことでした。通常992カレラでの平均ラップは1分22-25秒前後なので、かなり速いです。エンジンは7,000-9,000rpmを維持するため、PDKだけに頼ることはできず、パドルを1周で5-6回操作、ほとんどがシフトダウンでした。ショートストロークの高回転型エンジンでエンジンブレーキは効きにくいので、パドルによるキックダウンを多用するそうです。フットブレーキは1周で6-7回ですが、軽く踏むにとどめ、エンジンブレーキに主に依存していました。私は後方を振り返れないので確認できませんでしたが、ドライバーによると急減速時のリアウィングの可変調整式アッパー動作によるドラッグ・リダクション・システム(DRS)も減速に大きく寄与していたそうです。かつての愛車ルーフBTR3.4以上のかなり暴力的な加減速の連続で、横Gが想像以上にものすごく、嵐のよう翻弄されました。ルーフBTR3.4はまだロードカーの範疇でしたが、GT3RSは「グループ5」にそのまんま参加できそうです。以前の同乗体験として、ルーフのBTR3.4でFISCOを黒沢元治様に同乗したり、フェラーリ458、296GTBアセットフィオラノに岡山TIサーキットなどでレーシングドライバーに同乗したことがありますが、今回くらいきつい横Gとダウンフォースによる左右と上下の振り回しはありませんでした。992GT3RSのダンバーが非常に固く、電子制御とリアの335/30ZR21タイヤで強いアンダーステアを封じこめています。しかし、ロール、ピッチの抑制までには至らず、路面からの突き上げは少なくても、上下、左右の振り回しが極端に激しい印象でした。この辺りは左右後輪のトルク配分をデフの進化した電子制御で行い、タイヤへの負担をかなり軽減しているフェラーリ488ピスタや296GTBとはかなり異なります。この完璧なトルク配分がデュアルミッションによる円滑な変速、減速やロールなしの完璧な姿勢制御を実現しているので、パドルを使わなくてもサーキットを爆走できます。ドライバーに技量を求める「スーパーGT」クラスのようなレーシングカーに対し、高出力、高トルクでも電子制御で安全マージンを確保し、素人でも飛ばせるプレミアム・スポーツカーの違いです。今回のGT3RS同乗に一番近いほかの体験としては、桑名市にあるナガシマスパーランドの4大絶叫ジェットコースターのうち、左右旋回を激しく繰り返す「ダブル・ワイルド・マウス」です。このコースターでも脳震盪になりそうで正直なところ、かなり気分が悪くなり、30分以上、休んでいましたが、今回のGT3RS同乗も同じ症状になりました。どちらも「アドレナリンが出る」と喜んでいられるような軟弱レベルではありません。因みに「白鯨」や「スチールドラゴン」などの他の絶叫ジェットコースターは主に音とスピードで恐怖を煽るだけで、振り回しは続かないので脳震盪はほとんど起こりません。「ダブル・ワイルド・マウス」:すばしっこい野ネズミのように入り組んだコースを走り抜ける小型ジェットコースターです。全長400mのショートコースながら、右に左に急旋回が連続するように設計されており、PEC東京のワインディングコースのコンセプトに近いです。ぜひ、GT3RSのプロドライバードライブ同乗の疑似体験をお楽しみください。今回の「デモンストレーションラップ」で私以外に次に同乗された中年男性も同乗後に2階で休まれていました。私の2回目同乗は3番目の走行になる予定でしたが、冷や汗が出て少し休んでも気分が回復しないので結局、2回目の同乗をキャンセルさせていただきました。(18,000円は返金いただきました。ホホ・・)1回だけとは言え、タイヤのグリップ限界でのコーナリング速度の高さが実感できたのが、大きな収穫でした。296GTBではかなりコーナリング速度を上げているつもりですが、GT3RSで同じ速度で回ろうとしても、技量不足でポテンシャルの30%も引き出せないことを思い知りました。992GT3RSでは私の場合、エンジン回転を3,000-4,000rpmまで落としてしまっているのが最大の課題です。フェラーリのように低回転でのトルクがないので、PDKだけに頼らずパドルでキックダウンを繰り返して高回転を維持する必要があります。明確に運転方法を変える必要があります。また、怖がりなので振り回されてステアリングにしがみつく傾向があるため、肩に力が入り、ステアリング操作が遅れるのも課題です。ジムカーナ練習でもっと横Gに慣れる必要を痛感しました。同乗を終えてからもドライバーとお話しすることができて、非常に参考になりました。今回の体験は大変な手間とお金を掛けた価値あり!帰路は高速バスの中でも気分がすぐれず、品川駅から寄り道せずに新大阪行きの新幹線に乗りました。トホホ・・この貴重な体験を愛車納車後に活かしたいと思います。ともかく、百聞は一見に如かず。有意義でした。GT3RSヴァイザッハPKGが素人に媚びないストイックなマシンであることを再認識し、「大変なマシンを買ってしまった」と嬉しいやら、恐ろしいやらです。今後も引続き、更新しますので、よろしくお願いいたします。なお、このブログは閲覧数が167,000件を超えて、関連するテーマも色々投稿していますので、お手すきの時にご笑覧ください。「ポルシェGT3、GT3RSをなぜ買わないか。」https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/diary/202406160000/「絶対失敗しないポルシェGT3RS 中古車選び」:https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/「本当のセレブに招待される 3」:https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/diary/202405070000/「買わなかった2台の名車」:https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/diary/202402210002/「フェラーリ296スペチアーレのオーダー枠をなぜ辞退したか」:https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/diary/202508010000/「ロータス エミーラ 2026 3.5L V6SE国内第1号車をオーダー」:https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/diary/202508020000/「私のクルマ趣味歴 愛するクルマたち」:https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/diary/202402090000/「絶対買ってはいけないフェラーリ」:https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/diary/202403300000/「Very Best Ferrari 488ピスタ Pista」:https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/diary/202402160000/「フェラーリに任意保険をいくら掛けるべきか?」:https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/diary/202403300001/「免責200万円!フェラーリ高額モデルの車両保険コスパ追求」:https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/diary/202504120000/「Future Best Ferrari 296GTB」:https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/diary/202402170001/「296GTB サーキットで実力チェック」:https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/diary/202404190000/「296GTB 北海道東北ロングドライブで実力チェック」:https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/diary/202407090000/「本当のセレブに招待される 1」https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/diary/202404070000/「本当のセレブに招待される 2」:https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/diary/202405060000/「パソコン バックアップ・ストレージ・デバイスの選択」:https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/diary/202510130000/「詐欺画面にご注意 アカウントブロック等」:https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/diary/202404160001/「緊急必読:商品/投資詐欺サイトにご注意! 私も盗られました」:https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/diary/202405020000/「ブルースロックからブルースへ これだけは聞きたい厳選名盤4枚」:https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/diary/202404010000/「マニアなら一度は乗りたいアストンマーチン」:https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/diary/202402120000/「最後の1台になるかも アストンマーチンVantage ヴァンテージ徹底試乗」:https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/diary/202511240000/「アストンマーチン Vantage ヴァンテージ 発表特別招待会 期待通り!」https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/diary/202503130000/「軍用機 飛燕甲 キ61-1実機取材」https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/diary/202406200000/「米軍戦闘機細部作りこみ」https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/diary/202403190000/「プラモデルを極める―軍用機編」https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/diary/202403100000/「B17アメリカ実機現地取材」:https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/diary/202403100002/「プラモデルを極める:B17の作りこみ」https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/diary/202403100001/「トンプソンM1921「シカゴタイプライター」「トミーガン」」:https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/diary/202402260001/「帆船模型を楽しむ 戦艦ヒーロー」:https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/diary/202402210000/「市川團十郎 愛之助 映画国宝を10倍楽しむ」:https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/diary/202508230000/「ゆめぴりか 銘柄米令和6年産無洗米5kg 税込み3,980円!値崩れ開始」:https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/diary/202508190000/「安くて美味しい和牛ステーキ 山垣畜産」:https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/diary/202405190000/ほかにも色々ありますので、お気軽にどうぞ。投稿テーマ一覧です。https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/diaryall
2025.11.24
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お蔭さまで閲覧数が165,000件を超え、お気に入りに登録いただいているフォローアーの方も6,700名強いらっしゃいます。ともかく、内容の深さ、正確性を旨として投稿に努めますので、よろしくお願いいたします。そもそもアストン・マーチンに興味を持ったのは3代目のVantageで高いスポーツ性に加え、伝統的な車内外の高級感に魅せられたからでした。しかし、何台か2-3年落ちの中古車を実際に試乗したところ、ショートホイールベースの運動性能やトルクフルなDOHC V8エンジン、前後ともダブルウィッシュボーンの柔軟なサスには満足したのですが、シングルクラッチの6速ATのガサツなタッチとギア音が気になり、購入に至りませんでした。その後、結局はV12のDB9とDB11AMRを乗り継いだわけです。https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/diary/202402120000/その後、フェラーリのパーフォーマンスの高さに圧倒されて、ピスタや296GTBに乗り換えていきます。Vantageに関しては、ノッペラ顔の4代目には魅力を感じませんでしたが、2025年1月にモデルチェンジした5代目モデルを八光の特別招待会で検討し、その好印象結果をすでに投稿しています。https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/diary/202503130000/今回、特別招待会のフォローとして「アストン・マーチン神戸」八光店長の畑中様による特別の計らいで5代目モデルの試乗車を存分に走らすことができました。畑中様にはDB11AMRを1日お借りして龍神ドライブウェイを一人で走り回り、購入を即決した因縁があります(笑)。元町の旧居留地にある「アストン・マーチン神戸」を訪れ、試乗しました。本来芦屋や西宮の顧客を誘引するには三宮の東側のほうがいいはずですが、この立地はイギリス本社から指定してきたそうです。CORNES神戸ショールームも近く、東インド会社以来のレガシーを感じます。さすがに大人の街のたたずまいとピッタリ合っています。20年ほど前に初めて惹かれた3代目のVantageやその後購入したDB9、DB11とも全て外装はジェットブラック、ホイールはダイヤモンドカットのシルバーでしたが、この試乗車の外装「アルミナイト・ブロンズ」にホイールが「サテン・コッパーブロンズ」の組合わせも中々渋みのある素敵な配色で気に入りました。本国デザイナー指定の配色だそうです。特別招待会では室内で見て、旧型よりも大きく口を開けたフロントグリルのデザインが少々気になっていました。しかし、このように戸外でメッキグリル仕様を見ていると、外装と溶け込んでそれほど気になりません。ポルシェ992カレラ・シリーズよりも大きなエアインテークのフロントデザインは長けていると思います。アストンマーチンでは最もスポーツ性の高いVantageですが、それでもベンツのセダン以上に存在感が強いデザインです。DODC V8 4.0LツインターボのエンジンはメルセデスのAMG製にアストンマーチン独自のチューンを加えています。トルクは800Nmもあり、特筆すべきは実用回転域の2,750-6,000rpmに亘ってフラットな特性を持っていることです。試乗して改めて感じるのは、市街地走行でプレミアム・スポーツカーとしてのFun to Driveを楽しむには、1,000-3,000rpmでもトルクがあり、重厚なエキゾースト・サウンドに浸れることが必須であり、それに乗り心地と良好なロードホールディングの両立を実現できる電子制御ダンパーが加われば、理想だということです。8速のデュアルミッションも非常になめらかであり、5速から3速に掛けてのキックダウンが特に優れていました。ブレーキの踏み加減で5速→4速、5速→3速に自由自在に瞬間変速でき、フェラーリ296GTBには及びませんが、488ピスタと同等と言える絶妙なチューニングが施されていました。Vantageはそのようなプレミアム・スポーツカーとしての高度な要求に十分応えてくれたので非常に気に入りました。カタログデータでは最高出力は680ps、最高速は325km/h、0→100kmは 3.4秒です。試乗した感じでは高トルクに支えられて70km/hからの中間加速が非常に鋭く、オーバー300km/hは確実、0→200kmも7秒台で行けると確信しました。今回の試乗の前に、ポルシェの992カレラTと992GT3RSヴァイザッハPKGにかなり走りこんでいたので、比較の印象が強烈に残りました。ショートストローク、高回転型でトルクの薄いポルシェのエンジンは高回転、高出力を維持するためにはMTとの組み合わせやPDKに頼らないパドル操作補助が必要であり、そのための操り感がまさにFun to Driveになる訳です。ドライバーには高い技量を要求し、プロとアマの差が極端に出るクルマだと今さらながら思います。内装も無機質でラクジャリー感は全くなく、トラクションコントロールもリアのブレークを制御することが主眼で、ローリングや路面からの突き上げを無くすことにはあまり注力していないようです。紛れもなくストイックなマシンであり、目指すところがプレミアム・スポーツカーではないことがはっきり分かりました。ホイールベースは270.5cmでDB11の285cmよりもコンパクトであり、試乗しても運動性、回頭性に優れ、不満はありませんでした。タイヤはフロント275/35 ZR21 9.5J、リア325/30ZR21 11.5Jと、DB11AMRよりサイズ、太さともに一段階大きくなり、運動性能の向上を図っています。試乗では走り出した当初にアクセルを踏み込むと、ドライブモードがスポーツであるにも関わらず、これだけ太いリアがスキッドして驚きましたが、トラクションコントロールの問題というより、タイヤが温まっていなかったのが原因と思われます。走りこんでからはトラックモードでも完全なグリップ走行に徹することができました。定評のあるリアビューです。迫力が伝統のエレガンスを壊していないのが、アストンマーチンの真骨頂です。なかなか人が運転する姿を見る機会が少ないので、貴重な印象になります。フェラーリを強く意識したサイドのキャラクターラインがよく効いていて、スポーティな印象です。リアが丸まったローマやそれを是正した後継のアマルフィーに比べ、洗練されたデザインのまとまりを感じます。アルミ削り出しのノブやスイッチとコノリーレザーの組み合わせがクラフトマンシップを実感させ、アストンマーチンならではのラクジャリー感を演出しており、私にはこれがたまりません。また、スイッチ類を過度にタッチパネル化せずにアルミ削り出しノブの物理スイッチにしているのも、質感や運転中の操作を考えると嬉しいです。このような豪華な作りこみが重量増につながっています。DB11 AMR V12の1,870kgに比べ、1,745kgと軽いものの、フェラーリやポルシェのようなライバル車に比べ200kgは重いです。どちらを取るか、選択の問題です。正反対であるロータス・エリーゼやアルピーヌA110Sのような軽さがスポーツカーの運動性能に大きな優位性を与えることは理解していますが、それでも実際乗ってみると操安性よりもチープさが気になって、チョイ乗りでは絶賛しますが、買う気がしないのです。私と同じ志向の方がいると見えて、2026年3月に受注終了するA110にもGTSというA110Sの豪華版がラインナップに追加されていますが、ドアステーは依然アルミ剥き出しのナビ無(スマホのカップリング前提)ながら1,200万円です。オプションとして、カーボン仕様はサイドスカートの外装に留め、ドア、センターコンソール等のカーボン内装やアルカンターラ巻きのステアリングは止めて、ここはコノリーレザーで決めたいです。ピアノブラックに仕上げられたセンターコンソールの一番上に位置する大きな円錐形のボタンを回すと、ドライブモードをスポーツ、スポーツ+、トラックの3モードから選択でき、トラクションやダンバーの硬軟、エキゾーストノートの大きさを変化できます。さらにトラック・モードではTC1からTC OFFに相当するTC8まで8段階で、ダンバーの減衰率やタイヤのグリップレベル、ABSの効き具合などのトラクション特性をきめ細かくセットで調整できます。これはフェラーリで言えば、296GT3のようなチャレンジのワンメークレーシングカーの個別独立調整機能をセットで段階的に簡便調整できるようにしたものです。公道走行ではTC1-2くらいで十分でしょう。シートは全面をコノリーレザーにもできますが、コンフィギュレーションでは座面、背面をアルカンターラ仕様にしました。ターゲットとした「Vantage S」の車両本体価格は現在見積りで2,760万円ですが、カーボンセラミックブレーキ132万円、プレミアム・オーディオシステム122万円や全面プロテクションフィルムの本国施工97万円、シートのエアコンディショニングなどのオプションを選択すると、支払い総額は3,547万円になりました。1-2年内に売ってしまうと、走行距離が短くてもリセールバリューが非常に低くなるので、買う場合は4-5年乗る覚悟が必要でしょう。フェラーリとは違います。ショールームにはスピードスターモデルも展示されていました。ソフトトップは10秒以内で展開され、強度もかなりしっかりしていました。ベントレーと同レベルの品質です。シートの高さを低くするとヘッドクリアランスは身長183cmの私でも問題ありませんでした。キャビン容積はクーペより小さくなるので、車内で感じる没入感は強いです。ダッシュボードや内装の丁寧なコノリーレザーの仕上げはさすがです。オプションでカーボンボディのバケットシートやアルカンターラとのコンビネーションシートも選べます。乗降が楽な跳ね上げドア。使ううちに気が付きます。このロードスターでは車両本体価格2,860万円に398万円のオプションで総額3,258万円に仕上がっていました。今回の徹底試乗で、正直なところ、私にとっては将来最後の1台になるかもという想いがしました。今後、296GTBだけでなく、ポルシェ992GT3RSやロータス・エミーラ3.5L V6SE 6MTにも走りこめば、このような予感が変わるかも知れませんが、都度更新していきますので、引続き、ご覧いただければ嬉しいです。閲覧数が165,000件を超え、クルマに関する別稿テーマもご覧ください。https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/diary/ctgylist/?ctgy=1「アストンマーチン Vantage 期待通り!」https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/diary/202503130000/「マニアなら一度は乗りたいアストンマーチン」:https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/diary/202402120000/「フェラーリ296スペチアーレのオーダー枠をなぜ辞退したのか」:https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/diary/202508010000/「ポルシェ911 992カレラT ついに買う。Fun to Drive!?」:https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/diary/202503160000/「買わなかった2台の名車」:https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/diary/202402210002/「本当のセレブに招待される 1」https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/diary/202404070000/「本当のセレブに招待される 2」:https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/diary/202405060000/「本当のセレブに招待される 3」:https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/diary/202405070000/「ベントレー 最新フライング・スパー・スピードに乗る」:https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/diary/202507230000/「フェラーリに任意保険をいくら掛けるべきか?」:https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/diary/202403300001/「免責200万円!フェラーリ高額モデルの車両保険コスパ追求」:https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/diary/202504120000/「修復歴?フェラーリ488スパイダー あま猫 騒動に思う」:https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/diary/202501310000/映画 Ferrari 観ました。情熱と狂気、愛憎と迫力レースシーン」:https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/diary/202407160000/「Future Best Ferrari 296GTB」:https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/diary/202402170001/「296GTB サーキットで実力チェック」:https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/diary/202404190000/「296GTB 北海道東北ロングドライブで実力チェック」:https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/diary/202407090000/「難関 フェラーリ ドライ・カーボンの補修」https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/diary/202507230002/「Very Best Ferrari 488ピスタ Pista」:https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/diary/202402160000/「なぜ458スペチアーレを買わなかったか、復元車の魅力とは?」:https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/diary/202404180000/「絶対買ってはいけないフェラーリ」:https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/diary/202403300000/「最強ポルシェ992GT3RSレーシングドライバーに同乗!」:https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/diary/202511240001/「ポルシェGT3、GT3RSをなぜ買わないか。」https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/diary/202406160000/「絶対失敗しないポルシェGT3RS 中古車選び」:https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/「Singer シンガーポルシェに乗る」:https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/diary/202409220000/「ロータス エミーラ 2026 3.5L V6SE 国内第1号車を発注!」:https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/diary/202508020000/「京都北野天満宮スーパーカーミートに参加 」:https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/diary/202504280000/「六甲展望台サンデーミートに行く」:https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/diary/202404290000/「全日本 痛快ロードを快走!」https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/diary/202403020000/「私のバイク趣味 愛するバイクたち」:https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/diary/202402090001/「パソコン バックアップ・ストレージ・デバイスの選択」:https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/diary/202510130000/「詐欺画面にご注意 アカウントブロック等」:https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/diary/202404160001/「緊急必読:商品/投資詐欺サイトにご注意! 私も盗られました」:https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/diary/202405020000/「ブルースロックからブルースへ これだけは聞きたい厳選名盤4枚」:https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/diary/202404010000/「VANが青春だった。石津謙介さん」:https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/diary/202404300000/「遺品整理、終活、断捨離ズルズル伸ばしていませんか?」:https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/diary/202404200000/「軍用機 飛燕甲 キ61-1実機取材」https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/diary/202406200000/「米軍戦闘機細部作りこみ」https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/diary/202403190000/「プラモデルを極める―軍用機編」https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/diary/202403100000/「B17アメリカ実機現地取材」:https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/diary/202403100002/「プラモデルを極める:B17の作りこみ」https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/diary/202403100001/「トンプソンM1921「シカゴタイプライター」「トミーガン」」:https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/diary/202402260001/「帆船模型を楽しむ 戦艦ヒーロー」:https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/diary/202402210000/「市川團十郎 愛之助 映画国宝を10倍楽しむ」:https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/diary/202508230000/「歌舞伎 事始め 鑑賞教室から京都南座・大阪松竹座公演へ 愛之助、中車、鴈治郎、獅童」https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/diary/202405120000/「ゆめぴりか 銘柄米令和6年産無洗米5kg 税込み3,980円!値崩れ開始」:https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/diary/202508190000/「安くて美味しい和牛ステーキ 山垣畜産」:https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/diary/202405190000/「趣味の園芸 ガーデニング」:https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/diary/202406130000/「バラで楽しむ」:https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/diary/202405090000/「芝生は奥が深い」:https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/diary/202406110000/ほかにも色々ありますので、お気軽にどうぞ。投稿テーマ一覧です。https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/diaryall/
2025.11.24
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