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グリフイス@ Re:GN125オイル交換(06/23) エンジン綺麗ですね。新車みたいです。ち…
turu164 @ Re:フロントブレーキ修理(05/09) こんな新車のようなバイクは初めてです。…
906tom@ Re:フロントブレーキ修理(05/09) 太田ガレージに入庫する中古物件にしては…
turu164@ Re[1]:TY50/12年振りのエンジン始動(05/02) グリフイスさんへ 今年は不動車になってし…
グリフイス@ Re:TY50/12年振りのエンジン始動(05/02) バイクも車も同じですが、ほおって置くと…
2021.03.25
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カテゴリ: SUZUKI RH250

キャブ、燃料コック、タンクの清掃が終わったので、車体に組み付けて始動を試みる。タンク内には安全のため混合油を1Lほど入れて、燃料パイプは中が見える半透明の物を臨時につけた。コックをRESにすると燃料がパイプの中を流れる筈だが、流れない。このバイクのコックは落下式なので、自然にキャブに流れる仕組みになってる筈である。
コックは綺麗に掃除したので、詰まりはないと思う。キャブからパイプを抜いてみると、燃料が飛び出して来た。と言う事はフロートバルブが動いていない?キャブをを取り外してフロートバルブを点検してみると動いていない。バルブシートとの当たりに問題があるようだ。
キャブのオーバーホールを行った時にバルブシートが固着して外れないので、ラジオペンチで挟んで抜いた為に内部の当たり面に傷が付いたのかも知れない。鉄棒にボンスターを巻き付けて只管磨く。更に磨いてフロートバルブを挿し込んでみると、今度はスムーズに動いた。よしよしこれなら大丈夫だと、再び組み立てて装着、燃料を送るがキャブに流れない。何で?
バルブシートが奥まで入っていないので、フロートアームがバルブを早めに閉めてしまうのかもと考え、再びバラしてバルブシートを外してみるが、適正にセットされていた。しかし、燃料は流れない。当然キャブ内の燃料通路は掃除してあるので、燃料注入口からパーツクリナーを吹いてみるとフロートバルブからちゃんと流れ出て来る。
それなら、キャブ内の圧力の関係かと考え、上部のキャップを外してピストンバルブを抜いて試してみるが、流れない。ついでにドレンスクリューを抜いて試してみるが流れない。
消去法で残るはフロートアームの角度くらいしか思いつかない。フロートチャンバーのビスを全て抜いて、チャンバーを手で押さえながら燃料パイプを繋ぎ、チャンバーをキャブ本体からゆっくりと離して行くと、突然燃料が流れ出した。
これでやっと謎が解けた。フロートチャンバーを本体にキッチリ取り付けた状態では、フロートの角がフロートアームを押し上げバルブを閉めた状態になってしまっているのである。だからフロートチャンバーを取り付けると燃料が流れないのである。
しかし不思議だ。何の異常も無く走っていたバイクが、何年か放置をしていたとは言え、こんな事になるのだろうか?分解清掃した時にフロートアームの汚れは落としたが、デリケートな部分なので大きな力を掛けた覚えは無いし、現物のフロートアームも正常に見える。
仕方が無いので、フロートアームのバルブが当たる部分を少し曲げて調整して組み付けると今度は燃料がキャブに流れて行く。キルスイッチOFFの確認、プラグを外して発火の確認、チョークを引いて、キック。キック、キック、キック。6回目で突然掛かった。暖機の後にアイドル調整を行い、アクセルを開けると高回転も大丈夫だ。少し乗ってみたが、2スト250ccのパンチのある加速は健在である。これでやっと手放す準備ができた。




フロートの下方に付いた角でフロートアームを押し上げる構造のキャブ

復活を遂げたSUZUKI/RH250






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Last updated  2021.03.25 10:17:45
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