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10月21日、クスロスカブさんと吉備中央町にある湯本屋旅館の鷺の巣温泉を堪能し、総社市にある高間キャンプ場でキャンプを行い、江与味の旭川林道を走るツーリングキャンプを実施した。
天気予報では、いつの間にか晴から曇りの予報に変わっていて、気温も急激に降下するとの事だったが、雨は降らないようなので決行と相成った。
仕事を片付け、カブのリアボックスにamazonで買った265円のDリングを4箇所設置し、テントマットを縛り付けていたら遅くなってしまったので、食材は近くのマルナカで調達し、ガソリンを満タンにして、午後12時30分出発。
18日の土曜日がとんでもなく蒸し暑く、家ではクーラーをガンガンに入れていた事もあり、気温が下がると言っても、まだ10月なので冬用のジャケットのインナーを外して走っていたらやたらと寒い。とうとう豪渓の駐車場でカブを止め、長袖シャツを着込んで完全防備で挑むもまだ寒い。インナーを付けて来れば良かったと後悔する。
目的の湯本屋旅館には約束の午後2時にやっと間に合う1時55分に到着。クロスカブさんはまだ到着していないようなので、ゆっくりと入浴の準備をしていると、目の前をクロスカブが通り過ぎた。おいおい!何処へ行くの?と追いかけたら旅館を過ぎた辺りで止まっていたので、駐車場に案内する。
鷺の巣温泉は吉備津彦命が負傷した際にこの湯で傷を癒したとされる温泉で、湯本屋旅館のみの温泉である。日帰り入浴は全て予約制となっており、今日は2人で2時~3時まで1時間貸切としており、入湯料は1人1,000円だ。浴室は岩風呂のような造りになっており、泉質はヌルヌルと滑りがある。冷泉なので加温してあるが、源泉掛け流しは湯温も丁度良く冷えた体は何時までもポカポカになり、非常に素晴らしい温泉であった。庭付きの座敷もあり、雪の降る日に宿泊して一杯やるのもおつな物であろう。
高間キャンプ場
の水場の水は飲めないようなので、旅館の女将に水を分けて貰って、カブのベトキャリに積載し、出発。県道78号線の大和郵便局手前を右折し、県道306号線に分岐すると道はいきなり細くなり、山間部に入って行く。クルマが通行できる幅はあるものの、すれ違いは出来ない。舗装はしてあるが木々に覆われた暗い山道はクネクネと蛇行し、落ち葉や苔が生えている。長い山道を抜けると集落が現れ、下って行くと魔法神社があるので、ここで右折して 高間キャンプ場方面に向かう。最初の内は少し広いがこの道も段々と狭くなり、木々に覆われた暗い道となり、高度を上げて2つの分岐点を過ぎ暫く走ると高間キャンプ場に到着である。下の段は広場と炊事棟や水場もあるが、このキャンプ場は更に坂を登り展望が開けた芝生サイトが人気である。
今日は平日でしかも、曇りで寒いので、こんな日にキャンプをする好き者は恐らく誰もいないだろうと思っていたのだが、サイトの一番奥にテントとクルマが見えた。先客が1人いるようだ。
早速中央のフラットな芝生にテントを設営し、宴会場の準備をしていると、クロスカブさんがまたしてもテント設営に苦労している。クロスカブさんのテントはヒロシがぼっちキャンプで使っている物と同タイプものなので、設営は簡単な筈なのに、まだやっている。今日は手伝いはしません。
やっと設営したテントにテントマットとシュラフを運び込むのだが、何故かシュラフは丸めてリアボックスの上に縛り付けてある。あの噂の毛が生えた温々シュラフだ。どうしてシュラフ袋に入れて来なかったのかと尋ねると。自慢げにこれはシュラフでは無く、両手が出せる袋のような布団だと言う。従って収納袋は付属していないので、カブに積んで走っていたら汚れるし、雨が降ったら布団がずぶ濡れになってしまいそうである。どうして素直にシュラフを買わないのか。クロスカブさんの脳の仕組みがよく分からない。
先客は流星群を見に来たと言っていたが、今夜は雲が厚く星空は絶望的だろう。焚き火用の薪を拾っていたら大きな猿が1匹出て来た。人に慣れているようで、近くに行っても逃げない。先客さんが言うにはこの猿はキャンパーの食材を荒らしに来るようなので、宴会後の片付けはしっかりしておく事にする。
クロスカブさんが寒いと言うので、焚き火台に火を入れる。寒い県北から来たのに、いつものジャンパーではなく薄着をしているとの事。なんで?オマケに椅子も持って来るのを忘れたとの事で、大きな割り石を拾って来て、ハンカチを敷いて椅子としていた。
落ち着いたところで、先客さんに眼下に見える水島や玉島、瀬戸内海や四国の説明を聞きながら冷えたビールを飲む。クゥ~。美味い。と飲んでいると、岡山から喫茶店の店主がやって来た。今日は3組、4人のキャンプになりそうである。
このキャンプ場は総社市となっているが、高梁市に限りなく近く、標高は553m。眺望良好で芝生、東屋、トイレ完備で薪は拾い放題。また、ネットで利用報告をするだけで無料とは片岡市長さんに感謝である。
今日の酒宴はモツ鍋である。モツはクロスカブさんが用意するとの事だったので、スープと後の食材だけ持って来た。クロスカブさんがモツは前回の天神峡キャンプで少し少なかったと思ったので200g増量して600g買ったと言うが、2人で600gはいくら何でも多すぎるだろう。しかし、買った物は仕方ないので食べ切る事にするしかない。マルチグリドルにスープを入れて、シメジ、キャベツ、玉葱、モツを入れて煮る。最後にニラを投入すればモツ鍋の完成である。酒はクロスカブさんが持参した純米吟醸「強力」720mlと本醸造「但馬」720mlだ。
前日、岡山の街で一人飲みをしたというクロスカブさんは何時もの勢いが無かったが、それでも2本空になるまで酒宴は続き、〆のうどんを食べてお開きとした。テントに潜って寝ようとしたら、隣のクロスカブさんのテントからキャーギャー五月蝿い声が聞こえる。テントの中で何かをこぼしたようであるが、面倒くさいので無視して寝た。
翌朝、6時30分鹿の鳴き声で起床。冬用シュラフのお蔭で暖かく眠る事ができた。クロスカブさんに昨夜の騒ぎは何だったのかと聞いてみたら、テントの中に入れていた水筒の蓋が緩んでいて中の水が半分ほどこぼれて、テントマットと靴下を濡らしたそうである。覗いてみるとなるほど、モンベルのテントマットに大きな染みが出来ていた。それでも自慢の毛が生えた布団は暖かかったようで、テントマットと相俟って安眠できたようである。これでやっと2年目にして最低限のキャンプギアが揃った。
今回は積載道具をなるべく減らすためにガスバーナーセットは、持って来なかったので朝食準備に再び焚き火台に火を入れる。クロスカブさんが寒い寒いと言うので丁度良かった。フランスパンに卵とベーコンを挟んで、コーヒーと野菜サラダの朝食をゆっくりと味わう。天気予報で雲の動きを確認すると、どうやら北に行くと雨に遭いそうなので、暫くここに留まる事にして、薪を追加して暖をとりながら10時頃まで、ウダウダと喋っていたら、喫茶店の店主が帰りの挨拶にやって来た。来店の約束をして見送りを済ませたら、小雨が降り出したので東屋に避難して片付けを行う。先客さんも挨拶に来て先に帰って行ったので、こちらも出発。
折角なので魔法神社に参拝。どんな魔法があるのかと期待したら、拝殿でタヌキの置物の出迎えがあった。そのまま前日のクネクネ道を引き返し、「道の駅かよう」でヒレカツ定食1,200円を食し、旭川林道を走るかどうか思案したが、今日も寒いし、雨が降りそうなので林道ツーリングは断念する事にして、ここで解散と相成った。
10月にしては寒いツーリングとなったのもその筈、帰ってニュースをみたら両日共平生の12月の気温だったようである。夏から秋を飛ばして冬になるような季候はどうにかならぬものであろうか。
湯本屋旅館の駐車場に並ぶクロスカブ110とスーパーカブ90

道路に面した 湯本屋旅館(向かいは食料品店と郵便局)
テントを張り終えたサイト
準備が整った宴会場
マルチグリドルで作るモツ鍋
酒乱を終えた宴会場
〆のうどんを煮る
林の中のカブ90
東屋の下で出発準備を整えたカブ2台
この石段の参道を登る他の道は無い
魔法神社
魔法神社社殿(拝殿にタヌキの置物が数体ある)
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