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昨年の夏、二男と蒜山の林道ツーリングを行った時に、ライディング写真を撮っている所へ二男のセローが突っ込みTLR125が倒れた。その時の損傷はクラッチレバーの曲がり、サイドスタンドの曲がり、フロントカウルの割れだったが、帰宅後も暑さが続いていたために、そのまま放置していた。そろそろ直す事にして先ず、クラッチレバーから取り掛かる。このレバーは写真屋から貰ったTLR200用のアルミ製ショートレバーだ。当時物の新品でなかなかお目に掛かれない一品であるので、傷付けないように大事にいたのだが、何ともこのザマである。余りのショックに涙も出ない。ワイヤを外しハンドルから抜き取ったレバーをブレーキレバーに当てて曲がりを確認すると先の方が急激に曲がっている事が確認できた。鉄製ならハンマーでどつけば何とかなりそうだが、アルミだと衝撃が大きすぎると折れてしまいそうなので、万力に挟んで曲がっている箇所をバーナーで炙りながらレバーにパイプを突っ込んで曲げ戻してみるのがベストな方法だと思うが、ガレージの万力は簡易的な小さな物なので、強度的に無理だろう。さすれば折れるかも知れないが、ハンマーでどつくしかない。バーナーだとブラック塗装が燃えてしまうので、ヒートガンで熱し、ゴムハンマーでどついてみたら、少しづつだが曲がりが伸びて来た。ブレーキレバーと比べながらトンカラコンコンとやっている内に折れる事なく何とか元の形に戻ったので、グリスアップしてハンドルに取り付け、何とか修理完了であるが、今度力が掛かる転倒などしたら多分曲がらずに折れるだろう。もう次は無い。見事に曲がったクラッチのショートレバーヒートガンで炙られるアルミレバーほぼ元の形に戻ったクラッチレバー
2021.01.31
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シャリィの燃料コックの修理を終えて、エンジンも快調だが、今度はLEDに変更した右ウインカーが点灯せず、左ウインカーが点滅せずとなる不調が発覚した。左ウインカーのスイッチを入れてよく観察してみると、パイロットランプは正常に点滅するがウインカーは点くものの点滅しないが、よく見ると超ハイフラになって点滅しているので、通常のウインカーリレーを取り付けた時の症状に似ている。と言う事は中華製ICウインカーリレーが壊れた?予備の中華製ICウインカーリレーに交換してみると正常に点滅する。やはりウインカーリレーが壊れていたようだ。右ウインカーはパイロットランプは正常に点滅するが、ウインカーは点灯もしないので、ヘッドライトを外して配線を調べたら、ギボシが1箇所抜けかけていたので、奥まで差し込みテストするも変化無し、もしやと思いLEDバルブを新品に交換してみると正常に点滅した。右側は前後共バルブが壊れていたようである。ICウインカーリレーとLEDバルブ2ヶを新品に交換する事により、ウインカーは正常に戻ったが、昨年の7月にLED仕様にしてから、さほど乗っていないのに壊れたと言う事は、また直ぐに同じ症状になる事が予想される。恐らく問題はシリコン整流器と思われる。この頃の6V電装のバイクは現在のバイクのように電圧を制御するレギュレーターが無いので、エンジン回転を上げた時に、過電流が流れてしまい、死んだバッテリーでは吸収しきれないのだろう。今度壊れたら、12V化してレギュレーターを取り付け、バッテリーレスにするしかないようである。それまで、様子を見てみる事にしよう。アイドリングでも正常に点滅するようになったウインカー壊れていた中華製ウインカーリレーと6V/LEDバルブ
2021.01.29
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昨年の夏はコロナ禍だったのでセローで「ぼっちキャンプ」を行った。中華製の25L防水バッグ、ガスバーナー、クッカーを買っての出陣であったが、テントやシュラフ、飲料タンクを入れると25Lでもベルクロが締まらない状態になってしまった。これ以上大きなバッグにすると、キャリアがないと積載が不安定になる事が予想される。しかし「さすらいの野宿ライダー寺崎勉」先生はどんなバイクで旅をするにもリアキャリアは絶対に使わなかったし、積載方法も慣れており上手かった。そもそもバイクにキャリアを付けると恰好が悪いので、私も極力付けないようにしていたのだが、そうも言っていられない状況になったので、ネットで物色したら、KENプロダクトが製造販売するkenwellキャリアが目に止まった。アルミ製で美しくセロー225用もあるが1万数千円の価格となっている。鉄製にすれば1万円を切る価格の物もあるが、小さく無骨なのでやはりスタイリッシュなアルミ製が欲しい。同じ物をヤフオクで探してみると、未使用品が7,800円で出品されていたので即入札。シーズンオフのためか、誰一人として入札がなく落札と相成った。届いたリアキャリアはビニールの袋に入れられ開封もされていない新品だった。説明書を読んでみると、リアウインカーのステーが溶接されているアシストグリップを取り外して装着し、付属のウインカーステーを使用せよと書いてある。どうやらこのキャリアを取り付けるとアシストグリップは使えないようである。セローはライトの下とリアの左右にアシストグリップが付いており、車体を保持したり、引き起こしたりする時に非常に重宝するので、使えないとなると利便性に欠けてしまい、折角のキャリアが色褪せてしまうのが気に入らない。何とかなならないものかと現物を前に考えた。キャリアの取り付けは左右共アシストグリップを留めるボルトを利用する。前側は問題無いが、後側はウインカーステーがキャリアに緩衝して付けられないので、緩衝しないようにスペーサーを咬ませば何とかなりそうだ。ゴムの丸棒を切ってスペーサーにしようかと思いゴム類の入った引き出しを漁っていたら椅子の脚に取り付ける傷防止用のゴムが出て来た。仮付してみるとウインカーステーがキャリアを回避できるスペースが取れる事が分かった。早速ドリルで9ミリに穴を拡げ取り付けた。これでキャリアもアシストグリップも両方使う事が出来る事となった。目出度い。いや、実に目出度い。キャリアに付属のアシストバーを3箇所取り付けてみたが、大きな荷物を積載するには、逆に邪魔になりそうなので、その時はキャリアの下側に付け直しても良いだろう。気に掛かることは説明書に最大積載量は2kgまでと記載されている事である。キャンプ道具を満載すれば2kgはおろか10kgにもなりそうな雰囲気なので、その辺はどうだろう。両手で押さえた感触では10kg位でも何とも無さそうである。メーカーが用心のためにかなり抑えた最大積載量と思いたい。これで今年も「ぼっちキャンプ」が堪能できるというものだ。後は、すり減った前後のタイヤ交換とドリブンスプロケットとチェーンの交換を行えば完璧な野宿仕様となる。アルミ製新品のkenwellキャリアキャリア装着前の車体の状態椅子の脚先に取り付ける緩衝ゴムとそれに合わせた長ボルトゴム緩衝材のスペーサーを取り付けキャリアとの接触を回避したアシストグリップとウインカーステーキャリアとアシストグリップの両方を取り付けた車体リアキャリアが装着された車体アシストバーを3箇所取り付けたキャリア
2021.01.27
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昨年11月の小豆島登山ツーリングにシャリィで行こうとしたが、前日になって燃料コックからのガソリン漏れが発覚して断念。カブに切り替えて実施したものの、燃料コックはそのままになっていた。コックをアッセン交換する手もあるが、どうせ中のパッキンが劣化しているのだろうから、安上がりなパッキンセットのみの交換をすべく、探してみたら東京都大田区にラビットなど旧車の部品を販売しているmotoーcluster.shopなる店があり、ヤフオクにも出品していた。送料込みで1,400円だったので、購入した。パッキンセットの内容は、タンクとコックが接する部分、ストレーナーとカップのねじ込み部分、コックの切り変え部のレンコン、タンクへの取り付けビスのガスケットの4点セットなので、このセットでコック内の全てのパッキン類を交換できる。定形外郵便だったので少し時間が掛かったが無事届いたので、交換する事にした。燃料パイプを外してタンクごと取り出してみると、コック全体がガソリン妬けでドス黒く変色していたので、どうやらタンクとコックの接合部分からの漏れのようだ。カップを開け、パッキンとストレーナーを取り外すと奥にプラスネジの頭が見える。これを緩めるとタンクから燃料コックを分離する事ができる。燃料コックのツマミを留めている押さえ金具は小さなプラスネジになっていたので、中のレンコンも取替可能だ。同じHONDA純正のコックでも、新しい部品はこの押さえ金具がカシメになっているので、アッセン交換か或いはカシメをドリルで壊してビスを取り付けられるように加工するしかないので、古いコックは貴重である。どうしてカシメにしてしまったのだろう。アッセンにして儲ける為か?理由が良く分からないが、コストダウンという事にしておこう。全て外してコックの内部を洗浄して組み立てる。タンクとの接合部分のパッキンは潰れてカチカチに硬化しており、千枚通しの先でほじって何とか取り出す事ができたほど、用を為していなかった。燃料漏れはここからで間違いないだろう。カップのパッキンも硬化していたので、ここも時間の問題だった事だろう。コック取り付けビスにはガスケットが付いていなかったので、取り付けた。レンコンはまだ弾力があり、使えそうに思えたが、これも新品に交換した。コックとタンクを元に戻して、ガソリンを半分ほど入れてみたが、コックから燃料は一滴たりとも漏れないし、滲みも無い。完璧だ。しかし、燃料コックをONにしても、RESにしてみても、燃料が流れない。どうして?タンクキャップに開いている小さな空気穴が詰まっているのかも知れないと思い、キャップを外してみても結果は同じである。燃料パイプは透明パイプに交換しているので、キャブまでの燃料の流れは目で確認できるのだ。コック側の燃料パイプを外してみると燃料は勢い良く飛び出すが、繋ぐと流れない。キャブ側の燃料パイプを外してみると燃料は勢い良く飛び出すが、繋ぐと流れない。どういうこっちゃ。どうして新年早々にそう言うイケズをするのだ。こうなると残るはキャブのフロートバルブの詰まりか?面倒くさいがキャブを外して分解してみたが中は綺麗なものだ。フロートバルブにもゴミは見えないが、折角外したので全てバラして洗浄を行って圧縮エアーで仕上げる。再び組み立てて、エンジンに取り付け、コックをONにすると燃料がキャブに送られるのが見えた。何か知らないけど直った。キック1発でエンジン始動。アイドリング調整をするとスローも順調、吹けも良い。が、右ウインカーが点灯せず、左ウインカーが点滅せずの症状が出た。中華製ICウインカーリレーが壊れたか?電装を根本的にやり直す時期だろうか。悩みは尽きない。motoーcluster.shopで購入したシャリィ用燃料コックパッキンセットガソリン妬けした燃料コック硬化して潰れてしまったタンク接合部のパッキン
2021.01.25
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オーディオセット最後のCDプレーヤーの選定に掛かる。オーディオ専用はCDデッキであるが、スピーカーとアンプは廉価版を揃えたので、そんな高価な物は必要無い。従ってCDプレーヤーで十分である。それでも新品を買うと高価になるので、当然ながら中古を探す。ヤフオクを物色しているとSONY DVPーNS515 CD/DVDプレーヤーが200円で出品されていた。説明を読むと電源とCD/DVDの音出しのみ確認したが、それ以外は未確認のためジャンク品扱いとの事。リモコンは欠品のようだが必要無い。音が出ると言う事は、出力ジャック辺りも恐らく大丈夫だろうと祈りを込めて入札したが誰も見向きもせず200円のままで落札できた。送料が1,800円だが合計でも2,000円なので、撃沈しても悔いはない。届いたプレーヤーは思いの外軽い。中が空っぽではないかと疑いたくなるほど軽いが、電源を入れてイジェクトボタンを押してみると何の問題も無くCDが出し入れできた。ディスプレーも正常に表示されている。各所のスイッチ類も全て正常に作動する。アンプとの接続も問題無さそうなので、祈っただけあって当たりクジを引いたようだ。CDを聴くだけなので説明書など不要であるが、念のためにSONYのHPからPDFの取り扱い説明書をダウンロードしておいた。それではいよいよ音楽を聴いてみる。最初はiPhoneからBluetooth接続でマイルスデービスを聴く。左右のスピーカーの間隔を3m40cm離しているので、当然だがステレオサウンドがハッキリ分かる。普段使用する事はない大音量にしてみても音割れする事もないが、アンプのボリュームは上げぎみとなる。レビューであったようにこのサイズのスピーカーにしては思いの外低音が良く効いている。背面バスレフの恩恵だろうか。次はCDプレーヤーに切り替えてみると、いきなり大音量でビックリした。CDプレーヤーの場合は有線なのでかなりボリュームを絞る事になるのだろう。素人なので音質の違いは分からないがどちらも良い。これは良い。凄く良い。iPhoneで聴いていたのっぺらなジャズが魂を与えられたように生き生きと聞こえる。当たり前だが、まるで違う音楽を聴いているような違いだ。合計3万円程度でこのクオリティーが手に入るとは想像以上に大満足である。これでバイクの修理も楽しくなるだろう。200円のSONY DVPーNS515 CD/DVDプレーヤープレーヤー背面アンプとセットのCDプレーヤー(アンプの小ささが際立つ)
2021.01.23
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スピーカーはJBLを手に入れたので、次はアンプだが、ブックシェルフ型のスピーカーを鳴らすだけなので、小型アンプで十分だ。調べて行くとノースフラットジャパンのFXーAUDIOシリーズが手頃な値段で出ていた。日本のメーカーであり、価格以上の性能を秘めていると評判も良いので、決めようとしてふと思った。どうせならiPhoneの音楽やラジオも聴けた方が便利じゃね。それなら接続が簡単なBluetooth対応のアンプが便利だろうと調べてみたら、これがなかなか見つからない。やっと見つけたのが中華製のパワーアンプAIYIMA(アイワイマ)A05だ。100W×2のハイパワーで、Bluetooth5.0搭載、当然RCA入力にも対応しているので、メインにする予定のCDプレーヤー接続にも対応する。パワーアンプだがボリュームの他にベースと高音調整が付いているので、これはプリメインアンプだろう。同梱として電源アダプター、オーディオケーブル、Bluetoothアンテナが付いているのが有り難い。FXーAUDIOは電源アダプターが別売になっているのだ。インピーダンスは4~8Ωなので、JBLの6Ωに適合する。amazonの評価も高く、中華製にしてはBluetoothの繋がりも良いし、性能も良いとの事。これだけ揃って7,788円なら納得価格である。後の小物はスピーカーケーブルだが、amazonで15m巻き1,399円を購入。更にアンプとスピーカー接続用にバナナプラグ8本組760円も揃えた。取り敢えず間柱が剥き出しの板壁に合板と木材で台を作ってスピーカーを設置し、3.1mに切り揃えたスピーカーケーブルの両端にバナナプラグを取り付けてアンプとスピーカーに接続する。このアンプのスイッチは2段階になっており、上に一段上げるとONで、RCA入力となり赤いランプが点く、更に一段上げるとBluetooth接続となり青いランプが点くので非常に分かり易い。iPhoneとのペアリングも問題無く出来た。残るはCDプレーヤーだけだ。中華製AIYIMA/A05AIYIMAの背面バナナプラグ/ツマミを外してバナナ部のイモネジ2本でスピーカーケーブルを締め付けるタイプ)プラのキャップを外すとバナナプラグが接続出来るスピーカー部合板と木材で作製したスピーカー台
2021.01.21
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今年は殊の外寒いし、コロナだし、2年目を迎えたドンキーベースに籠もる事にした。どうせ籠るのなら良い音楽でも聴きながら籠もりたい。と言う事で、実家に35年程預けていたYAMAHAのスピーカーとアンプを探して貰ったが、行方不明との事なので、仕方なくお手軽なセットを組もうとネットで探してみたら、何と2万円を切る価格でJBLのスピーカーが売られていた。あの名機のJBLがブックシェルフ型(本棚などに置ける小型スピーカー)とは言え18,999円だ。1台の価格かと思ったがよく調べて見ると2台セットだ。JBLと言えば二十歳代の頃によく行った岡山の柳川交差点近くのシャインという喫茶店に知る人ぞ知るJBLの名機パラゴンが置いてあり、CBX400Fで乗り付けてブラックコーヒーを飲みながらJAZZのレコードを聞いたものだ。現在はブラックコーヒーはおろか、コーヒーが飲めない体になってしまったが、ビール、清酒、焼酎、ワイン、紹興酒、ウヰスキー、ブランデーなら何とか飲める。私の先輩も同級生も恐ろしい値段のオーディオセットを持っていたが、スピーカーは何れもJBLだった。当時からJAZZを聴くなら高価なJBLが定番で、何時かは手に入れたいと思っていたのだ。そのJBLが政府から頂いた給付金の残りで買えてしまうとは、日本も豊になったものである。JBLのブックシェルフ型は2種類あってSTAGE/A130とSTAGE/A120だ。性能はほぼ同じようだが、A130が一回り大きい分低音が若干良く効くようだ。値段も3千円ほどの差しかないので、A130を注文した。JBLはアメリカの音響器機メーカーであったが、現在はサムスン電子の子会社であるハーマン・インターナショナルの中の一ブランドとなっているようだ。amazonのレビューを読んでみると、ブックシェルフ型にしては低音が良く効いて、中型スピーカー並の能力があると高評価が多い。届いたスピーカーは大きめのブックシェルフ型のウッドとブラックのツートンで、ズシリと重い。中国製だが、各部の仕上げは申し分無く美しく、底もウッド張りである。ウッド部分も安物スピーカーに使われているようなオガライトを固めたような物では無く、無垢の木材が使われているようだ。スピーカーは筐体のサイズから2ウェイは仕方がないところだが、133ミリのウーファーと25ミリのツイーターを採用し、背面バスレフとなっている。どんな音がするのだろう。これを鳴らしてみるのが楽しみだ。最初はMJQかマイルスデービスかはたまた一発勝負の和田アキ子で行くか。コロナ禍のドンキーベースライフを楽しむとしよう。JBL STAGE A130背面バスレフ式憧れのJBLエンブレム
2021.01.19
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5月に不注意による接触により傷が付いた工作車のフェンダーと左のリアホイール。フェンダーはパテ埋めして塗装で直したものの、ホイールはブレーキダストが付いて汚いので、ほったらかしにしていたが、余りにも汚いので水洗いしたら傷が目立つようになってしまったので、修理してみる事にした。グラインダーにナイロンディスクを取り付けて大まかに傷を均して行く。あまり削り過ぎるとホイールの形そのものが変形してしまうので深い傷は残してamazonで買った2液性のアルミパテを混ぜ合わせて傷を埋める。硬化した後ペーパーやボンスターで表面を滑らかにすると、以外と綺麗になる。パテの銀色がホイールの色と良く似ているためだと思われる。仕上げはV7ドンキーのプラグカバーを塗装するために買ったホイール用銀メッキシャインをスプレーして終了である。このスプレーは上塗りにクリアなどは使えないので、そのまま乾燥させる。1週間ほど置いたら洗車もできるが、塗装面を触らない方が良いとの事。V7ドンキーのプラグカバーはプラ製だが、次第に剥げて来るので、その都度塗装している。ホーイールのアルミ面でも同じようなものだろうと、耐久性はあまり期待していない。それにしてもホイールの修理など出来ないと思っていたが、遠目では傷が殆ど分からなくなったので、やって良かった。満足である。石段に接触して傷ついたホイール2液性のアルミパテホイール用塗料修理を終えたホイール
2020.11.20
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G40はガソリンエンジンなのにヘッドが小さい。ひょっとしてと思って外してみたら、何と!聞いたことはあったが、初めて見るサイドバルブエンジンだった。あの独特な瓢箪のように横に長い燃焼室とピストンの隣には吸気バルブと排気バルブが並んでいる。このバルブはクランクシャフトからギアで動くようになっているのだろう。タイミングチェーンなどは使われていない。実にシンプルだ。現在の4サイクルや2サイクルエンジンが活躍する前は、このサイドバルブエンジンがクルマやバイクに搭載されていたのだそうだ。部品点数が少なく頑丈で壊れにくい長所があるものの、燃焼室の形状から高圧縮にする事が出来ないので、出力が高められず現在のエンジンに取って変わられた過去の遺物であるが、発動機などでは長く採用されていたようだ。サイドバルブエンジンは2サイクルだけかと思っていたのだが、4サイクルもあったのね。知らなかった。ヘッドの中は黒いカーボンが付着して、年式相応の汚れ具合だ。それにしてもピストンのボアが大きい。クランクを回してピストンを下げてみたが、シリンダーの内壁にはまだオイルが残っており、傷1つ無い。流石低回転サイドバルブエンジン。ヘッドカバーの内側とピストン、吸排気バルブの頭のカーボンを削ぎ落とし、ボンスターで磨いてみた。排気バルブのヘッドは熱のためか、磨いても凸凹である。マフラーを外してみると排気ポートに錆状の物が大量に堆積していた。ガスケットは銅と紙で出来ており、ぶ厚いので慎重に剥がして、再利用する。本組みをする時に液体ガスケットを塗っておけば、何とかなるだろう。G40のヘッドとヘッドボルト/3本はエンジンカバー取り付け用のボルト穴開きカーボンが体積したサイドバルブエンジンヘッド内部クリーニングを終えたヘッドカバーとピストンとバルブヘッド排気ポートに堆積したサビ
2020.11.17
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寒霞渓の登山は紅雲ロープウェイ駅から始まる表12景を巡りながら登ると四望頂に至り、尾根沿いに500m進むとロープウェイ駅のある山頂に到達し、反対側の裏8景を下って県道を1km上ると紅雲ロープウェイ駅に戻ってくる。登りが2km、下りが2.8km、全行程4.8kmの登山コースだ。登山道入口の紅雲亭からはつづら折りの急な坂道が続くが、コンクリートで非常に歩きやすい。四望頂まで名所が12箇所あり、写真と説明の看板が設置されているので分かり易い。振り向かないと見えない名所が多いので、案内看板が無かったら見過ごして先に進んでしまうであろう。丁度紅葉の季節なので、広葉樹の赤や黄色が鮮やかで美しい。名所では写真を撮るため足を止めて休憩するが、決して座り込んだりはしない。立ったまま休憩するのが登山の鉄則だ。2組の中年夫婦とソロの女性がいたが3組とも抜き去って45分ほどで、登山道が二手に分かれる「左は緩やか、右は鎖道」の看板があり迷わせるようになっているが、頭上からクルマのエンジン音が聞こえて来たので、四望頂は直ぐ近くだと判断して急峻な鎖道を選んだ。なるほど。石鎚山程ではないが、柱の付いた鎖を握らないと登れないような岩場を越えると四望頂だ。見事な絶景を前に呆然と佇んでいると、頭上で音がする。思わず仰ぎ見るとドローンだ。鳥でないと絶対行けない岩や谷を越えてドローンがゆっくりと飛んでいる。さぞや迫力のある絶景が撮れる事であろう。重いのに持って来た一眼レフでは手も足も出ない。山頂ロープウェイ駅までの間には何箇所か展望台があるので、全て立ち寄って写真を撮って回り、山頂に到着した時には既に13時前だった。頂上で寒霞渓の文字を入れて写真を撮っていると、キャバ嬢のようなネエチャンがフィリピン訛りの片言日本語で「写真撮って貰えるか?」とiPhoneを差し出すので、2枚撮ってやったら、私の写真も撮ってやると言うので、要らん世話じゃと断ったら、「ワタシ今日一人で来た。」という。意味深な言葉だが、所詮はキャバ嬢。それがどうした。腹が減ったので、昼メシでもと思ったが、観光地のレストランなんかに美味い物は無いし、保育園児が集団で遠足にも来ており、ゆっくり出来そうもないので止めにして下山する事にして、休憩中の施設の従業員に小豆島の見所の話しを聞いたら、詳しく教えてくれ、最後に下山はイノシシに気を付けな。何せこの島には3千頭いるでな。と付け加えられた。山頂の2輪駐車場では神戸ナンバーのBMWを初めとする一団が占拠して、休憩していた。この島の規模なら大型もアリだと言う事だ。山頂から裏8景登山道に入る。登山の下りは爪先に体重が掛かるので、靴紐は固く締めるのが鉄則であるが、楽な筈が体重の掛け方が変わるので足が疲れる。裏8景を楽しみつつ一人寂しくイノシシのいる山を下って行くと松茸岩があった。岩の上に大きな岩が乗っかってバランスで持っているように見える不思議な岩だ。写真を数枚撮って更に下ると、突然石門が現れた。自然の岩がくり抜かれてアーチのようになった門である。帝釈峡にも同じような物があるが、こちらは規模こそ小さいが、回りの紅葉が実に美しい。石門を潜ると小豆島第18番霊場の石門洞だ。大きな岩をくり抜いたような壁に護摩堂が鎮座し、圧巻である。ここからは道幅も広がり、クルマも通れる道になり、紅雲ロープウェイ駅へ続く県道へと繋がるのだが、この県道はカブで走った時にはあまり感じなかったが、結構な坂道となっており、ゴールまで1kmとなる。ダラダラと歩いていると何だか凄く疲れた。昼メシ抜きで水分も一切とっていないからであろうか。カブが見える頃にはヘトヘトになった。乗車支度をして、スマホで近いレストランを検索すると、小豆島町にEATなる小洒落たレストランを見つけた。これからカブでぶっ飛ばせば14時過ぎ位には着くであろう。ヘルメットは半キャップなのでサングラスを掛けて、歩いて来た道を下ると小豆島町方面に向いたワインディンロードとの分岐があったので、迷わず突っ込むが、走っても走っても山ばかりで、異変に気づいた。カブを止めてスマホで調べたら、この道はブルーラインで小豆島町には行けない。ショートカットする脇道も無く敢えなくUターンするしかない。また、やっちまった。小豆島町のEATの付近までやって来たが、店が見つからない。レストランなら店らしい看板がありそうなものだが、そんな物は見当たらない。同じ道を何度もウロウロしたが見つける事が出来ない。もうやっていないのかもと、諦め掛けた時、倉庫のような建物に小さなEATの文字があるのが目に入った。これか?国道から入った脇道に軽四が2台程度置ける小さな駐車場とどう見ても倉庫にしか見えない佇まいの上、看板も無いので知っている人でないと見つけにくい。恐る恐る入店してみると、こんな時間なのに客が2組いた。もう14時30分になっているので取り敢えず食事と言う事で、鶏肉と野菜のセイロ蒸しランチを注文。夫婦と思える2人で調理して出してくれた。セイロの中には沢山の鶏肉と10種類以上の野菜が3段になって入っており、ポン酢で頂く。冷えた体を温めてくれて、蒸し具合が丁度良く非常に美味。美味しゅうございました。ここまで来ればもう5キロ程で二十四の瞳映画村まで行く事ができるので、カブを全開にして岬の先端まで走った。小さな校舎の分校を見学して、Uターンで土庄港に向けて帰路に着く。道沿いのオリーブ公園に寄ってみると寒霞渓の山頂にいたBMW軍団が休憩していた。土産にオリーブの苗木でも買おうかと思ったが、アイリスオーヤマボックスには入りそうもないので、諦めて先を急いでいると、間も無くBMW軍団が追いついて来た。前方にクルマがいるので、カブが先頭で軍団を引っ張る恰好となった。実に気持ちが良い。晩秋の日が傾いて来たので、最後に文化財となっている富丘八幡神社の桟敷を見学しようと土庄町に入った頃、BMW軍団が何処かへ消えた。富丘八幡神社の桟敷は広い馬場を見下ろすように山裾に石垣を積んで400近い見学席が作られており、遠くから見ると何かの遺跡のように見える。現在でも神社の祭りには氏子がその桟敷に集って馬を使った神賑行事を見物するのだそうだ。祭りの当日はさぞ壮観であろう。神社は桟敷のある山の頂上に鎮座しているので、少しUターンして、鳥居を潜ってカブで登って行くと頂上に駐車場があり、瀬戸内海を見下ろす展望台にもなっている。神社の社殿は立派だが、普段は無人のようである。本日のツーリングの無事帰着を祈って神社を後にしようとした所へ、例のBMW軍団が登って来た。先頭のBMWに軽く挨拶をして、土庄港に向かう。軍団は神戸ナンバーだったので、島の反対側の姫路行き乗り場に向かうか、或いは宿泊だろう。定刻、4時30分のフェリーに乗ったが、帰りもバイクはカブだけだった。新岡山港に向かうフェリーからは島影に沈み行く夕日が実に美しく、まさにサンセットクルージングの様相を呈している。何人もの乗客がデッキに出てカメラのシャッターを押していた。新岡山港に着く頃には既に夜の帳が降りており、ライトを付けての走行となる。R2は時間的に渋滞している事は分かっていたが、渋滞を縫ってどの程度時間が掛かるのか、朝との比較をしたかったので、敢えてR2経由を選んだ結果、帰着まで40分だった。R2の方が5分早いと出た。前日に修理したカブのウインカーと燃料計も問題無く作動したし、メンテのお蔭でスムーズな走行が出来た。90ccなのでそこそこのスピードを出す事が出来るし、クルマにも追走することができる。何と言ってもブレーキドラムが大きいのでブレーキの効きはディスクブレーキと間違うほどで、ピカイチである。本日の走行距離124kmなり。今回のツーリングは登山に恐れをなして会員の皆さん全て不参加となったが、この時期にしか見ることが出来ない寒霞渓の紅葉を堪能出来た事は大きな満足となった。その分、他の名所は回れなかったので、今度は暖かい時期に走りメインで訪れてみたい。寒霞渓表12景寒霞渓表12景寒霞渓表12景寒霞渓表12景寒霞渓表12景寒霞渓表12景/鎖道寒霞渓表頂上付近寒霞渓表頂上付近寒霞渓表頂上付近寒霞渓表頂上付近寒霞渓表頂上付近寒霞渓表頂上付近寒霞渓表頂上付近寒霞渓表頂上付近寒霞渓表頂上付近寒霞渓表頂上寒霞渓裏8景/松茸岩寒霞渓裏8景/石門小豆島第18番霊場/石門洞寒霞渓裏8景寒霞渓裏8景/法螺貝岩紅雲ロープウェイ駅レストランEATEATの駐車場鶏肉と野菜のセイロ蒸ランチ二十四の瞳映画村にある岬の分校小豆島オリーブ園オリーブの実富丘八幡神社の桟敷富丘八幡神社富丘八幡神社の展望台から望む瀬戸内海富丘八幡神社駐車場フェリーの中の適当な車止めロープは無し船上からの夕日
2020.11.15
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小豆島の寒霞渓が紅葉のシーズンを迎えているので、バイクで登山ツーリングを行う事にした。小豆島は比較的近い島なのだが過去に1回しか訪れた事がない。何十年も前の事で記憶は殆どない。新岡山港から土庄港までフェリーを利用するので、乗せるバイクは小さい程料金が安くなる。因みに750cc以上だと片道2,340円、750cc未満は2,040円、125cc未満は1,720円だ。この料金は旅客運賃が含まれる。旅客運賃のみは1,090円なので、原付きバイクなら630円上乗せするだけで、お得感がある。今回のバイクは最近殆ど乗っていないシャリィにしようと前日にエンジンを掛けようとしたが掛からない。ガソリンタンクを見てみると空っぽだ。ガソリンは入れていた筈だがと思いながら、1Lほど入れて様子をみたら、フレームの下辺りからガソリンがポタポタと落ちている。タンクを外してみると燃料コックがガソリンまみれになっている。中のパッキンが終わったらしい。直ぐに修理は不可能なので、カブを使用する事にしてGSのセルフ給油でガソリンを並々一杯に満たして帰り、各種の点検と修理を行う。最近右ウインカーが点いたり、点かなかったりなのでスイッチに異常があると当たりは付けているので、ハンドルスイッチをバラして接点を磨いたら完治した。次は燃料計だ。これも1度は直したが、再び動かなくなっていたので、センサーをタンクから抜いて、エンジンを掛けようとしたら、キックの振動でセンサーの穴からガソリンが溢れそうになったので慌てて手で塞ごうとしたがステップに足が引っ掛かって、あろう事かバイクを倒してしまった。ガソリンが溢れるどころか、500cc程ぶちまけてしまった。引火すると危ないのでウエスで拭いて処理したが、折角すりきり一杯入れたガソリンを捨てただけに終わった。燃料センサーをセットしてエンジンを掛けたら燃料計の針は満タン位置まで動いた。やれやれである。タイヤの空気圧を適正値まで入れて、少し伸びたチェーンを張って、ユルユルになった右ミラーを外してナポレオンの可倒式にして左右に付けた。これでやっと整備完了である。11月11日午前7時30分出発。朝早いので着込んでいたが、足が冷たい。オーバーパンツを履くべきだったがもう遅い。真冬のような事はないだろうと暫く走ったら慣れて来た。新岡山港に行くのは初めてだったので、R2の渋滞を避けて岡南飛行場経由で児島湾締め切り堤防を渡り、児島湾大橋を渡ってのルートを選んだが、どの道も凄い渋滞だ。毎日こんなに渋滞する道をよくクルマで通勤できるものだと感心しながらクルマの脇を抜けて行く。フェリー乗り場に着いたのが8時15分。45分で新岡山港まで行ける事が分かった。発券はバイクの排気量を申告するだけで、書類や現物を見せることはなかったが、乗船場所で切符確認をするオジサンはバイクを一目見ただけで、排気量が分かるのだろうか?150ccなどは微妙と思えるのだが....。帰りの予期せぬトラブルを考慮して往復券を購入し、乗船するもバイクは私のカブ1台と寂しい限りである。8時30分定刻に出港したフェリーは朝凪の穏やかな瀬戸内海を小豆島土庄港に向けて、船足を速める。船内ではWi-Fiも使え、足湯の案内もあったが、行ってみると湯が落としてあって使用不可。ならば案内するな。小豆島は現在復路フェリー無料キャンペーンを実施しており、2名以上が乗ったクルマで指定の宿泊施設で1泊して500円以上の食事をして1,000円以上の買い物をすれば帰りのフェリー代が無料になるとの事であるが、期限が来ても予算が半分ほど残っているので来年までキャンペーンを延長するようである。どうせなら、往復無料にすれば良いのに….。しかもバイクは対象外。何でや。岡山、土庄間の所要時間は1時間10分である。9時40分から小豆島ツーリングの始まりである。カブのメンテは昨日やったばかりであるので、機関は全て好調である。今日は寒霞渓登山がメインなので、見学は通り道に近い所のみ行う事とし、最初は丁度干潮時間で島と島とを結ぶ砂浜が現れるエンジェルロードに寄ってみた。砂浜の手前にオジサンには無縁の恋人の聖地約束の展望台があったので、写真を撮ろうと登ってみたら、2組のカップルがイチャイチャと記念写真を撮っていたので、空気を読んで素早く写真だけ撮って早々に退散、カブの隣に駐めた小さなタイヤの高級そうな自転車に乗った一人旅のギャルが先に出発、途中で追い抜き寒霞渓の標識に沿って走る。カブのハンドルはスマホを取り付けるスペースが無いので、ナビは使わず標識を頼りに寒霞渓を目指す。快適ロードは段々と標高を上げて行き、カブのエンジンが唸りを上げる。高回転の伸びも良く至って快調だ。この時には何も考えず、大きな間違いを知る由も無く寒霞渓に向けて飛ばしていたのだが、銚子渓のお猿の国を通り過ぎて、暫くしてどうもおかしい事に気が付いた。お猿の国は寒霞渓山頂へ続く道の途中にある筈だ。このまま行ったら頂上まで行ってしまい登山は出来ない。やっちまった。寒霞渓ロープウェイ駅に行くには海岸沿いを走って行かなければならないのだ。時間のロスを少しでも取り返すために、海側へ下る道を探しながらUターンした。暫く走ると細い林道を見つけた。遙か下方に家並みが見えるので繋がっているようだ。落ち葉に気を付けながら下って行きながら考えた。登山は何もロープウェイ駅から始めなくても頂上にカブを置いて、裏8景から下って表12景を登っても同じじゃね。ならば、再度Uターンするか。いや待て。半分以上歩いて最後が山登りになるのはどう考えてもキツイ。やっぱりロープウェイ駅に行く事にして先を急ぐがこの時既に1時間遅れとなっている昼メシは抜きだな。やっとの事でロープウェイ駅に行く道を見つけ坂を登っていたら、あの高級自転車に乗ったギャルがのんびりと走っていた。あれほど飛ばしたのに何と自転車と変わらないじゃね。やられた。今まで私は何をやっていたのだろう。撃沈である。快適ロードで標高を上げてやっとロープウェイ駅に到着。駐車場の端っこにカブを駐めて急いで登山支度だ。トレーナーを1枚脱いで、一眼レフはウエストバッグへ望遠と広角の交換レンズはナップサックへ。無謀にも水分無し、食料無しで登山開始である。(登山編は次回に続く)分解したハンドルスイッチ正常に作動するようになった右ウインカー新岡山港に駐車するカブと小豆島行きのフェリー船上から眺望する児島湾大橋土庄港を出発する宇野行きのフェリー約束の展望台から眺望するエンジェルロード干潮で砂の道が現れたエンジェルロード
2020.11.13
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G40のプラグから火花が飛ばない。プラグコードの通電を確認するにも、発電機側のスイッチの通電を確認するにもフライホイールを外さなけらばならないので、先ずフライホイールに3本のボルトで固定されているリコイルスタータを引っ掛けるプーリーを外すのだが、真っ赤に錆びていたので、CRCを吹いて電動インパクトで一気に緩めた。次はフライホイールのセンターナットだ。共回りを防ぐストッパーを仕掛けるのが面倒くさいので、これも電動インパクトでガツンと一発で緩める。これでやっとフライホイールを外す準備が出来たのだが、このフライホイールは直径18センチもあるので大型プーラーが必要であるが、そんな物は持っていない。何か他の方法は無いかと観察したら、先程外したプーリーのネジ穴が3箇所見えた。この穴にプーラー替わりのボルトを締め込んで行けば何とかなるのでは?と思い、治具を作る事にした。ボルトを通す何か適当な鉄板はないものかと探していたら、直径6センチ、厚さ3ミリの円形鉄板が出て来た。適当な長さのボルト3本を揃え、外したプーリーに鉄板をあてがい、ボルト穴の印を付けてボール盤でボルトが通る穴開けを行う。3本のボルトを鉄板の穴に通し、フライホイールのネジ穴にセットする。鉄板の中央はクランクシャフトの頭に当たっているので、メガネレンチで3本のボルトを均等に締めて行くとフライホイールが外れるという塩梅だったが、いくら締めてもフライホイールは外れて来ない。クランクシャフトの真上の鉄板の中央をハンマーでどついてもビクともしない。更にボルトを締め付けると鉄板が曲がって来た。頑固なフライホイールだ。ウッドラフキーが固着しているのだろうか。更に締め込むとボルトの首が折れた。撃沈である。これを外すには大型プーラーを手に入れるしかないようだ。リコイルスターターを引っ掛けるプーリー/ボルトは錆で真っ赤であるプーリーを外したフライホイール穴開け加工中の円形鉄板ボルトをセット中のフライホイール首が折れたボルト
2020.11.10
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G40のキャブと燃料コックの掃除が終わったので、プラグのスパークを確認しようと、リコイルスタータの紐を引っ張ったら手応えが変である。しかも引っ張って伸び切った紐がだら~んとだらしなく出たままで、巻き取ってくれない。何度やっても同じ事だ。リコイルスタータがイケズをしているのだ。リコイルスタータの仕組みは、中に長い板バネがグルグル巻かれた状態でセットされており、その外側に引っ張り紐が付いている。紐を引っ張る事によってバネが縮み、バネが戻る事によって紐が巻かれる。発動機や草刈り機、チェーンソーなどはこの方式が主流である。バイクなら足でキックする事ができるが、小さなエンジンではキックする事も出来ない。初期の頃のスタータはバネ仕掛けが無く、クランクシャフトに繋がるプーリーに切り込みがあり、引っ張り紐の先端をコブ結びにして、その切り込みにコブを引っ掛けて紐をプーリーに巻いて引っ張っていたので、一発で掛けられないと、また同じ事をやらなければならなかったが、この方法だとリコイルスタータのバネの調子が狂ったりする事も無く、確実にプーリーを回せる。昔はエンジンを掛けるのに色々と手順があったが、時代と共に楽に掛けられるように、初期型スタータからリコイルスタータになり更にバッテリーを搭載してセルスタータに変わって行ったのである。確かに便利にはなったが、機械式から電気式へと変わる事によって機構が複雑になり、部品点数も多くなって故障する箇所も増えて来るのである。従ってパワーと快適性は程ほどにしないと、現在のバイクのように素人が弄る事ができないようになってしまうのである。果たしてそれで愛着というものが涌くのか、はなはだ疑問である。リコイルスタータのイケズであるが、不調の原因はケース内でバネが規定より伸びてしまった。長く使わないと引っ張り紐が巻いた形に癖がついて固まってしまった。経年劣化で引っ張り紐が毛羽立って抵抗となってしまう。バネの両端のフック状の形状が伸びてしまった。などが上げられるが、取り敢えず外してみる事にした。E型クリップを精密ドライバーの先で外すと分解できるが、バネまで外してしまうと、組み立てが難しくなるので、ケースの中央に仕込んであるスプリングまで外してケースを少し開けて調子をみたら強い勢いで巻き取る事が出来た。どうやらスプリング位置が悪かったらしい。再び組み立てて、スタータを引いてみると今度は大丈夫だ。引っ張り紐もバネの力でスタータの中に格納される。プラグキャップの接点部分を細いワイヤブラシで磨いて接点活性スプレーを吹いてプラグを取り付け、発電機側のスイッチをONにしてプラグのスパークを確認するもスパークしない。プラグの不良かと思い他のプラグに交換してみたがスパークしない。電気系統の何処かがが壊れている。プラグコードか?マグネトーか?発電機側のスイッチか?面倒な事になって来た。エンジンから取り外したリコイルスタータプラグコードとB6HSのプラグマグネトーに繋がるプラグコード(左)と電源線(右)マグネトーと発電機の接続配線発電機側の操作スイッチ
2020.11.08
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HONDA GENERATOR E1000のエンジンはG40型である。エンジンサイズの割りには大きなキャブレターが付いている。キャブを外すには先ず保護フレームを分解して、キャブに付いているエアークリーナーを外す必要がある。エアークリーナーは想像していた通り、中のスポンジは少し触っただけで砕けてしまうほどボロボロになっているが、原形をとどめているだけ立派なものだ。当然再使用はできない。キャブを外して分解する。外側の汚れはそれなりだが、中は以外にも想像以上に綺麗で、ガソリンの不純物がタール状になって、更に固まったような形跡もない。長期保管のため、中のガソリンを抜いていたのかも知れない。キャブが大きく見えた理由は、このキャブはダイヤフラムを持つ負圧式キャブだったせいである。バイクでは負圧式キャブは比較的年式の新しい車体に搭載されているので、強制開閉式の後で開発されたのだと思っていたが、50年以上前既に負圧式は存在していた事に驚いた。ジェットニードルが固着して動かないので、張りついたダイヤフラムを破らないように慎重に剥がして行く。これを破ったら、スペアを探すのが大変な上にダイヤフラムは非常に高価なパーツである。長期間放置のためチョークバタフライが錆びていたので、小さなビスを外して磨いて置く。後は洗浄であるが、ジェット類を全て外し、パーツクリーナーとキャブクリーナーで全ての穴とジェット類を洗浄し、高圧エアーを吹く。バイクに比べてガスの通路が全て大きいように思える。発動機なのでバイクのようにシビアな設定は必要無いので、少々の不純物があっても作動するためであろうか。次は燃料コックの分解を行い、洗浄液に浸けて置く。パッキンのゴム類が硬化して再使用に不安を残すが、パッキンの入手が不可なら、燃料コックそのものを代替え品と交換する手もあるだろう。保護フレームを外したHONDA GENERATOR E1000ボロボロのエアークリーナー負圧式キャブと燃料コック錆びたチョークバタフライ比較的綺麗だったキャブの内部負圧式の特徴であるダイヤフラム
2020.11.06
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今年の夏のある日、父と兄が廃墟となった県北の父の実家の納屋の戸を叩き壊して40程年前に使っていたHONDAの発電機E1000を回収し、ジムニーに乗せてやって来た。何でも父が公務員だった頃、役所の船に積んで使用していた物を譲り受けて、当時としては最先端の杉や檜の枝打ちマシーンを動かすのに使用していたものらしい。納屋の中に保管されていたために、半世紀以上経過した物にしては、案外綺麗だ。一体いつ頃の物かネットで調べてみると、1965~1967年頃に作られた発電機らしい。実に53年から55年前の物だ。発電能力は交流出力100V/1.25KVA、直流出力6V、12V/8.3Aの能力を持つので、現在でも十分使用できる。手始めにガソリンタンクの中を覗いてみたら、何と!錆も無く綺麗なものだ。ガソリンを抜いていたとしても、錆が無いのは保管場所と当時の材質だろうか。何れにせよ有り難い事である。燃料コックとキャブは全バラ必須だが、ゴム部品等のHONDA純正部品は到底手に入らないだろうから、慎重に分解しなければならないが、果たして修理は可能だろうか。心許ない。HONDA GENERATOR E1000前部HONDA GENERATOR E1000後部諸元表、油脂類の表示キャブレター発電機のOutput発電機の定格出力表示
2020.11.04
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10月30日、高知県仁淀川町の日本一の清流仁淀川(仁淀ブルー)を愛でるツーリングが決行された。最初は福井県の三方五湖のレインボーラインを走る予定だったが、長期間ドック入りしていたR50の参加を考慮し、距離を短縮する為に行き先を舞鶴に変更していたが、前日になって雨の予報となり、急遽雨の心配のない四国に変更したのだ。月末のツーリングのために参加はディアベル、BMW/R50、V7ドンキーの3台となった。午前7時45分瀬戸中央道鴻ノ池SA集合だったが、給油に時間が掛かったとの事でR50が5分遅れで到着。今日は先日買ったB+COM SB6Xをディアベルと試すためにペアリングを行い、3台揃って丁度8時に出発となった。今回は骨董品のR50が参加なので、100キロ巡行でディアベルが先導するが、なかなかR50のペースが掴みにくいようだ。B+COMはアームマイクの風切り音が心配だったが、100キロ程度の速度では使用可能である事が分かった。瀬戸大橋を渡って、坂出JCTで高松道に分岐、R50を労って上分PAで早くも休憩。振動で緩んでグラグラになったR50のバーエンドミラーのボルトをディーンのモンキーレンチで締める。今度はR50が先導する。とたんにペースが少し上がり、下りでは120キロまで出ていた。60年前の骨董品にしては大したものだ。流石BMW。伊予西条ICで高速を降り、R11を松山方面に少し走り、R194そらやま街道のワインディングを寒風山トンネルを目指して上る。B+COMは一般道だと何の問題も無く会話が出来る。直線ならかなりの距離で繋がるが、カーブで相手のバイクが消えると繋がらないようだ。相手が遠く離れて通信エリア外になると電子音で教えてくれる。再びエリアに入ると電子音が鳴り、自動接続される。これがSB6Xの便利な所だ。トンネルを抜けると直ぐの、道の駅木の香で休憩。駐車場には宮崎ナンバーのハーレー2台と乗用車が駐まっており、老夫婦のグループでツーリングに来たとの事。バイクに乗車する者はみなB+COM SB6Xを使用していた。人気なのね。最初の仁淀ブルーはR194から仁淀川の支流「枝川川」に分岐し、いの町清水程野(きよみずほどの)にある「にこ淵」である。山間の細い道を上って行くと駐車場が整備され、恐ろしく急な手摺り付きの新品階段も整備されていた。瀧のある淵に降りると観光客が数人、写真を撮っていた。淵は澄んだ深い紺碧の水が湛えられ美しい。もう少し日が昇って太陽の光が当たるともっと美しい仁淀ブルーが再現されるようだが、時間がないので退散する。再びR194に出て、R439に分岐、安居川沿いに県道362を北上、安居渓谷に分け入って行くと道路脇に今日の昼食場所「安居渓谷大関」があった。店というか小屋のような佇まいで、老夫婦で取り仕切っている。今年いっぱいで店じまいをするとの事で、NHKが取材に来ており、デレクターが撮影許可を求めて来たのでOKを出して、早速名物の、アマゴの塩焼きとアマゴの握り鮨と蟹(モクズガニ)汁を注文。アマゴの握り寿司は超美味だった。もう食べることが出来ないのでゆっくりと味わいながら頂いた。食事を済ませNHKに見送られながら更に北上、絹が落ちて来るような背龍の瀧や仁淀ブルーになった水晶淵などを歩いて見学し、仁淀ブルーを堪能した。四国山脈は千メートルを超える手付かずの原生林が連なり、そこに降った雨が浸み出し、清流となって流れるので、どの川も透明度は抜群である。標高が高いのでもう紅葉も始まっており、秋晴れの青い空とのコントラストが実に美しい。岡山県では見る事が出来ない風景である。一度ゆっくりとキャンプでもしたいものだ。もと来た道を引き返し、R194に復帰、道の駅633美の里(ムササビの里)にバイクを駐めると、中年ライダーが大勢集まっていた。大豊ICまでのR439はR50が先導し、その後をV7とディアベルとで来年の阿蘇ツーリングの話しをしながら快適なワインディングをのんびりと走った。高知道大豊ICからはディアベルが先導し、高松道豊浜SAでR50が給油休憩。今回のツーリングはR50を中心に走ったので、速度控えめ、休憩多めでのんびりツーリングとなったが、これもたまには良いものだ。お蔭で5時前には帰宅できたので、海鮮湯豆腐で熱燗を3合ほどゆっくり飲んで心地良い眠りにつく事ができた。道の駅木の香で宮崎のハーレーと休憩にこ淵に降りる急階段にこ淵と瀧にこ淵に咲く山野草絶景の四国山脈今年いっぱいで店じまいする大関アマゴの塩焼きアマゴの握り鮨と蟹汁背龍の瀧水晶淵清流の安居川紅葉の始まった四国山脈とV7
2020.10.31
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V7にスマホを取り付けた時、ナビの音声を受信するためにデイトナのKIKUDAKE(聴くだけ)を購入して使用していた。ナビの音声と音楽が聴けるのでソロツーリングでは重宝していたが、唯一の不満は電話を受ける事が出来ない事であった。前回の道後山ツーリングの時に雨が降り始め、目的の温泉まで4キロ程の所で電話が掛かり、待避所にバイクを止めてヘルメットを脱いで対応した分、余計に濡れてしまった苦い経験がある。ツーリング中は滅多に電話など掛からないのであるが、一番掛かって欲しくない時に掛かってくる。世の中はそういうものだ。巷では複数ツーリングの時に仲間同士で会話ができるSYGN HOUSEのB+COMが人気のようであるが、3万円を越える価格に恐れ戦いてKIKUDAKEに妥協したのである。しかし、最新のB+COM SB6Xは電話は勿論、会話中に離脱や電波が届かなくなっても電波の届くエリアに復帰するだけで自動で繋がる仕組みが取り入れられ、より利便性が上がったようである。10月30日に笏取り虫ツーリングを行う事になり、ディアベルさんがB+COM SB6Xに買い換えたようで、使用感を試したいようなので、この話に乗ってみようかと、ネットで探してみたら、amazonで3万8千円程度、他のサイトでも3万5千円程度とあまり安売りはしないらしい。諦め掛けた時にナップスの期間限定の特売が目に止まった。価格は店頭発表とされていたので期待してオイル交換したばかりのV7で乗り付けたら3万4千円程度となっていた。安売りネットと大きな差は無いが、他に買う物もないので、国からの給付金の残りで買ってしまった。早速本体をアライのヘルメットに付属のワイヤークリップとファスナーの両方を使って取り付けた。後はスピーカーとマイクだけだが、本体とスピーカーの取り付けはKIKUDAKEとほぼ同じだが、マイクはジェット用のアームマイクとフルフェイス用のワイヤーマイクの2本がセットになっていて、どちらかが選択できるようになっている。説明書の通りジェット用のアームマイクにマイクスポンジを挿し込んで取り付けたが、風切り音が気になる。ダメな場合はワイヤーマイクをヘルメットの内の何処かに取り付ければ何とかなるだろう。次はセットアップだ。BluetoothでスマホにB+COM を認識させれば、OKである。音楽も電話もバッチリだ。これで走行中に電話にも出る事ができる。後は当日ディアベルさんのSB6Xとペアリングを行えば、会話をする事も可能となる。30日が楽しみだ。SYGN HOUSEのB+COMSB6Xセットの内容物本体を取り付けたヘルメット
2020.10.26
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V7ドンキーの前回のオイル交換から3,000キロが近づいたので交換を行う事にした。今回はオイルのみだ。オイルは前回同様カストロールの10Wー50を入れる事にする。交換作業はドンキーベースでは初めてとなるが、センタースタンドが無くても、ホイストがあるのでバイクを簡単に直立さす事ができる。今まではメンテナンスジャッキを車体下のフレームを左右に繋ぐパイプに掛けて持ち上げていたのだが、車体の左右に大きな力が掛かると不安定感は拭えなかった。しかし、今回はホイストで吊すので、バイクが倒れる心配は無いのだが、V7はセパハンなので、タイダウンのフックをハンドルに掛ける箇所が無い。トップブリッジも無理だ。購入店で教えて貰った左右のエキパイのフランジ辺りも試したがタイダウンの金具がメッキタンクに当たりそうなので止めた。残る箇所は三つ叉の真下のフレームを包むようにして持ち上げる方法だ。タイダウンを通して、ホイストで持ち上げてみると上手く持ち上がった。持ち上げると言ってもオイル交換をするだけなので、車体が真っ直ぐになっていれば良いのだ。従って、安定性を高めるためタイヤは浮かさない状態でレベルを使って水平を調整した。オイルキャップを外して、オイルパンの前側にあるドレンを緩めてオイルを抜く。排出されるオイルは黒く汚れてはいるが、真っ黒という程でも無い。前側が終わると今度は後ろ側にあるドレンを外してオイルを抜く。V7はドレンが前後に2箇所付いているので、少し面倒だが、作業性は良いので大した手間でも無い。今回はオイル量を測らずに、レベルゲージだけで量の調整をしたが、1.7L位入ったようである。エンジンを掛けて30分置いて、点検してみたら、若干多いようだが問題無いレベルなので、終了とする。これで長距離ツーリングにも安心して出掛ける事ができるのだ。タイダウンを通し、ホイストで水平に持ち上げた車体前側のドレンから排出されるオイル前後のドレンボルトとレベルゲージを兼ねたオイルキャップカストロールの10Wー5012,950キロを指すオドメーター
2020.10.24
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9月の中旬、新聞に下電バスの瀬戸大橋線が10月1日からそれまでの6便から3便に減便され、来年3月末日を以て廃止されると報道されていた。瀬戸大橋線は児島駅から高速道路の瀬戸大橋に乗り、櫃石島、岩黒島、与島を巡り再び児島駅に帰る路線で、島民の足としてまた、観光、釣り人の足として貴重な存在だったが、恐らく赤字路線だったに違いない。瀬戸大橋の架かる3島の事を調べてみると、小さな島なのに以外に面白そうな見学場所が沢山ある事が分かった。与島はPAがあるのでクルマで気軽に行けるが、櫃石島と岩黒島はこの機会を逃すと、もう行く事が出来ないと思い、9月28日にブロンプトン仲間の西さんを誘い決行する事にした。島での移動手段はこんな時の為に買った折り畳み自転車のブロンブトンだ。貴重な6便を有効に使うには児島ICバス停7時57分発のバスに乗る必要がある。7時過ぎ西さんのCX5に輪行袋に入れたブロンブトン2台を積み込み朝の渋滞を避けるため高速で児島ICまで移動、藤さんの庭先にクルマを駐めてバス亭まで歩く。よく考えてみると路線バスに乗るのは何十年ぶりだろうか。定刻より少し遅れて到着したバスにブロンブトンと共に乗り込む。乗客は釣り人が2人とオバサンが1人の3人だった。ICを登ると直ぐに高速に入りトンネルを抜けると目の前はもう瀬戸大橋だ。最初の島は香川県の櫃石島である。路線バスと島民専用の連絡道を下るとゲートがある。一旦止まってカードを入れて通過する。櫃石島にはICのある櫃石島、櫃石学校前、櫃石の3箇所に停留所があるが、どこで降りても料金は同じ220円なので、櫃石島で降車して輪行袋から出したブロンブトンを組み立てるのだが、この自転車の折り畳み方と組み立ては実に良く研究され製作されているので、乗れる状態になるまで1分とかからない。最初の目的地はこの島の名前の由来となった櫃石を探しに島の南端に向かう。晴れ渡った朝の空気と潮風が実に爽やかで気持ち良くサイクリングを楽しみながら南端近くの海沿いの道に差し掛かると小さな「櫃石」の看板が見えた。樹木が鬱蒼と茂る急斜面の獣道には両脇にロープが張られ、それを握らないと登れない。まるで登山だ。頂上に島名の由来となる大きな櫃石が鎮座していた。次は島の最南端にある歩渡島に向かう。この島はコンクリートの細い道で繋がれているので、自転車で島まで行ける。瓢箪型の島には獣道が続いており、歩いて登ると一番奥に神社らしき物が祀られていた。島から四国側の瀬戸大橋の眺望が素晴らしい。次は島を半周して坂を登り氏神の王子神社へ参拝。境内には立派な社殿と新しい社務所が見える。境内の石碑に昭和58年整備と記されいたので、瀬戸大橋建設に伴う保証金がたんまりと出たのであろう。再び坂を下って櫃石学校前のバス停で自転車を折り畳みバスを待つ。9時38分発のバスに乗り、岩黒島へ向かう料金は170円だ。高速に乗ったのも束の間、岩黒島バス停だ。岩黒島にはバス停が1箇所しかない。しかもこのバス停は橋の上だ。瀬戸大橋は基本歩行は出来ない事になっているが、バス停の付近は例外で見晴らしも良く、目の前をクルマが高速で通過していく。島にはエレベーターを使って降りて行く。クルマは100億円掛けて作ったという目の回るようなループ橋を使用する。岩黒島は直ぐに一周出来てしまう程、実に小さな島であるが、民宿が3軒もある。島の南端に向うと瀬戸大橋の真下に行くことが出来る。頭上をクルマや電車が通る音を聞いていると何だか不思議な気分になる。眼前を通る船を眺めながら、心地良い潮風に吹かれて暫し休憩。氏神の初田神社に 向参拝すると向かいが今日の昼食場所民宿岩黒だった。民宿で小学校の生徒が作ったという島内観光パンフレット貰い、島の北側にある黒石を見に行くことにした。黒石は小学校手前の細いセメント通路を下ると砂浜に出る。その砂浜の東は岩場となっており、島名となった大きな黒い石がゴロゴロしている。砂まで黒い。岩黒小学校の校舎には大きな蝉の絵が描かれている。何でも生徒が行ったクマゼミの研究が全国1位の研究となったとの事。現在全校生徒は1名、先生は11人体勢(校長、教頭、用務員を含む)だそうだが、来年は廃校になるらしい。これも仕方がないだろう。校長も教頭もいらんだろう。生徒一人に掛かる費用は一体幾らになるのだろう。日本に生まれて良かった。小学校から港に回って、防波堤を歩くと、瀬戸大橋やループ橋が綺麗にみえる。絶好の撮影スポットだ。小さな島なので、見学する所は全て回った。少し早いが11時に民宿岩黒の玄関前に自転車を駐めて、昼食とする。2階の二十帖ほどの部屋に通され、目の前の海中に設置された養殖生け簀から獲ってきた河豚の刺身と唐揚げ、蛸と鯛の刺身、赤メバルの煮付けなどとビールを少々飲みながら、80歳過ぎの老夫婦に島での生活の話を聞く。来年にはバスが廃止されるのでもう来る事は出来ないだろうと思っていたが、耳寄りな情報を得た。何でも民宿に事前に電話をしておけば、その時刻に橋上のゲートまで迎えに来てくれ、島民と関係者しか使用出来ない専用カードでゲートを開けてくれるそうだ。忘年会シーズンはクルマで島まで来る客も多いそうだ。過去30年余りでハーレーで来た人が一人いたが、自転車で来たのは我々が初めての事だとビックリしていた。橋工事の話し、民宿を最初に建てた話し、橋が完成した直後は一日100人の来客があった話し、ループ橋の建設陳情に首相官邸に行った話し等を聞いている内に時間となり、再びエレベーターで橋上のバス停に移動、12時46分発のバスに乗り、3分で与島に到着、料金は170円。与島は瀬戸中央自動車道のSAがある島なので、観光客が多い。SAには意外な見学場所がある。日時計の展望台、屋上展望台、橋桁を吊るワイヤの切断オブジェ、ヘビに見える木など今まで気にしていなかった物が沢山あり以外と面白い。遊歩道から集落へ下る細い道を見つけたので、自転車で乗り込む。密集した家々の路地を彷徨いやっと海岸に出ると、琴電バスの浦城バス停があった。このバス停の待合所は船のキャビンを再利用したものだが、真っ赤に錆びたそのヤレ具合が誠によろしい。その南に鍋島がありそこに灯台があるのだが、進入路は鉄柵で閉じられ進入禁止となっていた。残念である。今度は島の反対側を目指して進む、途中交番があった。やはり与島は大きい。島の北端はオフロードになっており、採石場の跡がある。この島からも大阪城の石垣の石が運ばれたのだろう。オフロードが切れると廃墟となった観光港が現れたフィッシャーマンズ・ワーフ跡だ。かつては大勢の観光客が訪れ観光船咸臨丸が就航していた。島を一周し、元の遊歩道への道を引き返しSAでのんびりと休憩。15時44分のバスに乗って児島ICまで向かう、料金は340円だったが、民宿の主から200円の割引券を貰っていたので、140円の支払いで済んだ。それにしても大きなバスに乗客は多くて5~6人、我々2人だけの時もあったこの路線は通常とは違い高速道路も通るので、かなり経費がかかると思われる。今まで路線維持を行って来て頂いた下津井電鉄に感謝したい。瀬戸大橋はいままで、クルマや電車に乗って通るだけで、下から見上げた事は殆どなかったが、今回の輪行で瀬戸大橋の完成により、島の暮らしが劇的に変化して便利になった反面、ブームも去って漁業に頼るしかない現実に戻り、どの島も多くの空き家が朽ち果てていた。やはり島での生活は難しそうだ。ブロンブトンの活躍により、思いも掛けない島旅ができた。まさに折り畳み自転車の真骨頂を満喫する旅となった事は満足である。櫃石島の櫃岩歩渡島から瀬戸大橋を望む岩黒島の島民専用ゲート岩黒島南端岩黒島へ降りるエレベーター岩黒漁港からの展望民宿岩黒岩黒島北端から瀬戸大橋を望む島名の由来となった黒石ループ橋とエレベーター与島の琴電浦城バス停与島SA展望台から瀬戸大橋を望むヘビに見える木
2020.09.30
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娘が廃車にするボンゴフレンディーの車内にあったパーツリストを貰って来てくれた。マツダではパーツカタログと言うらしい。物は平成7年(1995年)版なので、工作車より2年古いがエンジンを始めとする機関や内外装等殆ど同じなので活用できそうだ。バイクのパーツリストは所有バイクそれぞれに殆ど持っているが、クルマのパーツリストは初めてである。手にした最初に先ずその分厚さに驚いた。総ページ数が何と786ページにも及び、一寸した辞書のようだ。サービスマニュアルと見間違う程である。マツダで買ったら幾らするのであろうか?ページをめくってみると、所々に赤ペンでパーツ番号の間違いや、単体部品の有無など細かに記入されている。このクルマのオーナーは相当のベテランかマニアだったに違いない。この貴重な一冊を大切にして、今後の工作車のメンテに役立てる事にしょう。ボンゴフレンディーのパーツカタログ圧巻の786ページ
2020.09.20
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大型台風一過が去り、天候も回復して来たので、涼しい所にツーリングに出掛けようと行き先を探していたら、道後山に「ひばごん郷温泉すずらんの湯」なる温泉があるとの事。無謀にも前日に、笏取り虫会員にLINEを流したら、暇を持て余しているディアベルが参加表明。往路は「ディアベルのタイヤサイドを剥きたい」との要望を取り入れ、6月に行った「おもじろ釜温泉ツーリング」と同じルートを走る事にした。どうせならディアベル宅からの高速クルージングコースを走ってみたいと思い、早朝から渋滞のR2を玉島まで走る。出発予定より10分前の8時20分玉島を出発。県道35号で旧R2を横切るとクルマは少なくなる。小高い峠を越えるともう矢掛だ。ショートカットで県道36号に乗り換え小田川を渡るとR486に合流だ。この道は初めて走ったが、なるほど信号も無く矢掛まで直ぐである。国道を1.5km程走ると再び県道35号に分岐して北上する。この道は鬼ヶ嶽温泉がある道で何度も走った経験があるが、高低差とカーブが連続し楽しめる道路だ。ディアベルの後をついて走るとどうしてもペースアップになってしまってあれよあれよと言う間に成羽まで来てしまった。あまりの速さで、6月のツーリングで集合場所となったJA晴の国で休憩する気にもなれず、そのままR313を4km程走り県道33号に分岐、ここから本郷までは高速クルージングコースが続き夏の暑さも何処かへ行ってしまったようである。本郷で県道441号に分岐、峠を越えると岡山県健康の森があり、巨大な水路のオブジェがあったので、最初の休憩。多分大金を投入して作られたのだろうが、誰も見る者もなく、これから風化して行くのであろうと思うと、何だかなぁ。と言う気持ちになる。坂を下ると直ぐに神郷の日本一の三連水車「親子孫水車」のお目見えだ。この水車は近くを通る中国縦貫道からよく見えるので、存在は知っていたのだが、近くで見るのは初めてだ。生憎の水曜休館だったが、見学だけは出来た。R182から新見方面へ2.5kmほどで県道8号線に分岐、伯備線と併走しながら、コーナーの多いタイトな道を北に進むと段々と道幅も広くなり、走りやすくなると県境となり、いよいよ日南町だ。道の駅「にちなん日野川の郷」に到着。予定より1時間も早くまだ11時である。客がいない食堂でダムカレーを注文したが、色を見ただけで甘そうなので、一味を赤くなるほど掛けたが味は今一つ。こういう所のカレーは殆ど辛くないのが残念だ。日南町は岡山県、広島県、島根県、鳥取県の中国4県に囲まれた唯一の町だ。この町に若松クロム鉱山跡があるらしい、観光ポスターに「廃墟好きにはたまらない。ごめんなさい。ポスターではワクワクが半分しか伝わりません。」のキャッチコピーがドンピシャだ。今度は是非セローで尋ねてみたい。この道の駅でゆっくりする筈が、12時には出発してしまった。R183を庄原方面に進むと、道沿いに樂樂福神社(ささふくじんじゃ)がある。一度訪れてみたい神社だったので早速参拝、境内に林立する大きな杉の中に佇む社殿は素朴でとても神々しい。道の駅を出発する時から雲行きが怪しかったが、ここに来て夕立状の雨になったので、暫く社務所でお茶を頂きながら、雨宿り。雨が上がったところで峠を越えて一気にすずらんの湯まで走り切ろうとしたが、峠の頂上付近で雨雲に捕まり、カッパを着る間も無く2.5kmを走り切り半分ずぶ濡れで、すずらんの湯へ到着。軒下にバイクを駐めて、雨が止むまで温泉に浸かる事にする。水曜日は近くの温泉が休日なので半額の360円となっているそうである。ゆっくりと温泉を堪能し、風呂上がりのホットココアを飲んでいると、雨が止んで陽が差して来たので出発。帰りに、受付の姉さんが食べるホオズキを土産にくれた。トマトのような味で結構おいしい。後は帰るだけだ。雨が心配だったが、天気の回復状態からカッパは着ずにバイクを走らす。東城まで快適な高速クルージング道が続く。東城からR182で福山方面へ分岐。追い越し禁止だが、クルマの交通量も少なくのんびりと、神辺まで南下し、R313に分岐して井原方面へ、矢掛のコンビニで最後の休憩をして、道口でディアベルと分かれて、5時40分無事帰還した。今回のツーリングは高速道路を利用せず、一般道のみで約300kmほど走ったが、殆どの道路が白線の追い越し可の道路だったので、快調、快適に走れて、ディアベルの皮剥きも出来た事であろう。これほど、渋滞無く、信号無く、止まらずに走れたツーリングは初めてである。車検が終わったV7のエンジンも好調で力強い鼓動を聞きながらのツーリングは程良い疲れを残し、楽しませてくれた。岡山県健康の森の水路のオブジェ神郷の日本一の三連水車勢い良く回る孫水車甘い甘いダムカレー杉の大木が見事な樂樂福神社土産に貰った食べれるホオズキ東城IC入り口付近の路上に止まるV7
2020.09.11
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夏休みで帰って来た二男と先日の野宿ツーリングで走り残した林道にトライするため再び蒜山に向かった。二男は友人との飲み会で午前様だったので、出発が昼近くとなり、往復時間の短縮のためにクルマで移動する事にした。工作車にセローとTLR125を積載して高速を使って蒜山まで走る。蒜山ICを降りると直ぐに道の駅「風の家」があるので、誰もいない第2駐車場に工作車を駐めてバイクを降ろす。バイクをトラックに乗せるには高さと幅を気にする必要はないが、ワンボックスの場合だと2台のバイクを積載する場合、バックミラーを外さないと積載出来ない。また、トラ車はハンドル幅が広いので、ハンドルを切って2台とも同じような向きに被せるようにする工夫が必要である。早速、エンジンを掛け出発だ。今日は国土地理院のMapsで調べた林道を西から攻めて行く。最初の信号で突然TLRが止まった。また、オーバーフローかとキャブを見るもガソリンは漏れていない。燃料コックがOFFになっていただけだった。やれやれ。前回の事があるので、今日はウエストバックに工具を忍ばせているので少しは安心である。林道に入る前に、オフロードを走る時はタイヤの空気を適度に抜いて、険しい所は速度を落としスタンディング姿勢をとるとクリアし易いなどのアドバイスをして突入。Mapsをみると林道は大体川に沿って奥に延びているので見つけやすい。砂利道を走り、草道を走り、ぬかるみを走り、草原を走りながら段々と東に移動して行く、最後に先日走った林道蛇ヶ乢線を走って終わりにする事としてセローを先に走らせ、終点でターン。今日はウリ坊も出なかったので、走行中の写真を撮る事にして、TLRが先に走り撮影スポットを見つけたのでストップ。少し下り坂になっていたので道を塞ぐように斜めに止めてカメラを構えると、セローがやって来た。2~3枚撮ったところで、セローが目の前に迫るブレーキを掛けているが、下り坂なので滑る。止まったと思いきやそのままTLRに衝突。TLRがひっくり返った。あぁ~あ。咄嗟にクラッチを握ったようだ。アホか!。TLRの損傷はクラッチレバーの先が少し曲がり、フロントカウルに亀裂が入った。貴重なショートレバーなのに!道の駅駐車場に戻ってエンジンを冷やすために休憩。TLRのリアフェンダーの割れをFRPで補修した箇所がオフロード走行の衝撃により、また割れてしまった。ウインカーリレーはやっぱりダメなようだ。HONDA純正に戻した方が良さそうだ。TLRはXL125Sのエンジンを搭載しており、今ままではパワー不足をあまり感じなかったが、今回はパワー不足があちこちに見え、ギア比で助けられた場面が多々あったように感じた。やっぱりTLR200を引っ張り出すか。風の家で椎茸と枝豆と蒜山大根を買って、バイクを積み込み帰途につく。少し時間があるので、野土路トンネルを通ってR181を南下、月田を通って北房に出て、北房ICからは高速に乗り、19時前には帰還出来た。バイクを降ろし、工作車を格納し、アツアツの枝豆と凍る寸前まで冷凍庫で冷やしたキリン一番絞りは最高であった。工作車に積み込んだバイク林道に向かうセローとTLR125雄大な牧草地草地の林道大山を俯瞰する丘蛇ヶ乢林道の撮影地セローの勇姿衝突され「でんぐりかえった」TLR125
2020.08.28
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盆休みに帰って来た長男と総社の山へ林道ツーリングに出掛け、僅か十数キロで突然エンジンストップ、キャブのオーバーフローでリタイヤしてしまったTLR125を工作車に積載してドンキーベースに運び込んでいた。ドンキーベースはエアコンが無いので、扇風機を回してみるも、汗が噴き出して修理する気にもならなかったが、どうも気になるので午前中の涼しい?時間を見はらかって原因究明をする事にした。シートとタンクを外し、マニホールドのボルトを外すとキャブが直ぐに抜き取る事が出来る。エアクリを外しパワーフィルター仕様にしている恩恵である。キャブは故障現場でもバラしているので、ガソリンは抜き取ってある。症状は激しいオーバーフローであったので、フロートバルブが閉じきっていない事が考えられる。フロートとフロートバルブを外してみるが、詰まりはないように見える。パーツクリーナーとエアーで掃除して、ついでにジェット類も掃除する。再び組み立てて燃料コックをON、暫く待ってみてもオーバーフローは起こらない。エンジンを始動してみると呆気なく掛かる。アイドリングも問題無い。直った。やはりフロートバルブにゴミか何かが咬んでいたのだろうか。老眼なので小さなゴミが見えなかったのだろうか。まぁ直ったのだから良しとする事にする。TLRの小さな6Vバッテリーは何年も前に上がっているので、アイドリングではウインカーが点滅しない。バルブをLEDにすれば、解決すると思い、6V~12V対応の中華ICウインカーリレーを買っていたので、取り付けてみた。試しにエンジンを掛けてみたら、何と。6Vのウインカー電球がアイドリングでも点滅しているではないか。恐るべし中華リレー。あなどることなかれ。超安物の中華リレーはHONDA純正を凌いだのだ。こうなったら、LEDバルブの交換や整流ダイオードなどの配線改造をしなくて済むので、この状態でどうなるのか様子を見てみる事にした。中華製の6〜12V対応ICウインカーリレー
2020.08.27
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蒜山野宿ツーリングの記事をアップしたらディアベルさんから、セローの記事に依ると7年ほどオイル交換していないのでは?の指摘があった。いくら何でもそんなことは無いだろうと調べてみたら、本当に7年経っていた。長距離は殆ど乗らないので、距離からすればまだ1,000キロは大丈夫な筈であるが、流石に7年は長すぎるだろうと思い、オイル交換を行う事にした。ブログを書いていて良い点は、過去の整備記録が詳細に残っている事だ。勘違いなどあっても動かぬ証拠として活用出来るのが有り難い。オイルは先日TLR125に入れたカストロールの10Wー40の残りを入れる。容量はクランクケースに1000㎤と刻されていたが、SMで確認するとオイル交換時が1L、オイルフィルター交換時が1.1L、エンジン分解時が1.3Lとなっていたので、1Lで間違いない。19ミリのメガネレンチでドレンを緩めてみると、色はそうでもないが、粘りのないオイルが出て来た。かなり劣化が進んでいるようだ。通常ならオイルを入れてバイクを直立させてオイル量を点検するのであるが、ドンキーベースにはホイストがあるので、これを使う。ハンドルだけ吊れば直ぐに車体は直立するが、更にシートにレベルを置けば完璧な垂直が出る。そうして置いてオイルジョッキにオイルを丁度1L入れてエンジンに注ぐ。エンジンを3分程回して放置。先日の野宿ツーリングに出掛けた時に、トンネル内でメータランプが点かないトラブルがあった。多分球切れだろうが、他の箇所だと厄介だなぁと思いながら帰って来たのである。早速フロントカウルをバラしに掛かる。セローのメーターを外すのは初めてである。左右のウインカーと共締めされているステーのビス4本を外し、スピードメーターケーブルを外し、メーターの裏側のステー2箇所の割ピンとワッシャ、ゴムワッシャを外せばメーターランプにアクセス出来る。ゴムのソケットをメーターハウジングから引き抜いてみると、ランプのガラスの頭が黒く変色している。球切れのようだ。ランプをソケットから引き抜いてみるとウエッジ球だ。SMによると12V3.5Wのウエッジ球を使用となっていたが、手持ちのウエッジ球は5Wしかなかったので、取り敢えず取り付けてキーをONにしてみると点灯。やはり球切れだった。カウルを取り外したついでに、バッテリーの延命のためにV7に付けていたLEDヘッドライトバルブを取り付けてみようと、H4バルブを取り出してみたが、V7用はヒートシンクがバルブのお尻に付いており、バルブから延びた延長カプラーに接続するようになっているので、バルブを固定する事が出来ず、取り付け不可と分かった。セローにLEDバルブを取り付けるには、お尻の金具が同じ形状のものでないと取り付け出来ない。ヒートシンクが無いものやバルブに付いている物は使用可能だ。ライトとメーターを再び組み立てて、オイルの量を点検窓から確かめるとアッパーレベルの少し下辺りだった。少し多いようだが許容範囲だろう。エンジンを掛けて、ライト、メーター照明の点検を終え、今回の整備は終了とする。次のオイル交換は何時の事になる事やら…..。オイル交換時のオドメーターエンジンから排出されるサラサラの7年オイルホイストとレベルで直立したセローウエッジ球の球切れだったメーター照明お尻の形状が異なるLEDバルブとH4バルブ
2020.08.23
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このところの暑さは異常とも思える高温が続いている。クーラーの効いた部屋よりは気温の低い所に避暑に行こうと盆明けの人が少ない時期を狙って、しかもコロナ対策で三密を避けるために、蒜山に野宿ツーリングを敢行するに至ったのである。8月17日所用のため出発は13時30分。若い時にはバイクにキャンプ道具を積み込んであちこちにツーリングに出掛けていたので、京都の今は無きアウトドアショップPegDownでバイク用のモンベルのテント、MSRのバーナー、コールマンのランタンなどを揃えていたのであるが、30年以上も保管していたため、使用不能のバーナーはOD、CBの両方のボンベが使える中華製バーナー2,099円を、ランタンは電池式エディオンの粗品LEDに代替えして、クッカーセット2,985円を新たに投入し、完全防水のキャリヤバッグ5,480円に突っ込んで、セローに積載したのである。蒜山までの往路はPCのGoogleマップで最短距離を探して、スマホナビに要所を中継地点として登録した。TIGRA(ティグラ)のクランプをV7から外してセローのハンドルの中央に移設したのでスマホの固定は大丈夫だ。ティグラのクランプは六角レンチ1本で簡単に脱着できるので、移設が億劫にならないのがよろしい。R180の日羽から県道57を北上、クルマが少ないので快調に走れる。吉備高原を通り抜け、有漢から奥吉備街道で北房、月田、新庄と北上を続ける。蒜山との境の野土路トンネルに入ると、一気に冷気に包まれた。冷蔵庫に入れられているようで、涼しいと言うよりは寒いという感じだ。愛媛の寒風山トンネルが18°だったので20°くらいであろうか。丁度2時間程で目的の蒜山に到着したので、林道を探してみる事にする。今日はスマホに国土地理院のMapsを入れて来ているので、林道の入口を探しやすい。Mapsは1/25000程度まで地図が拡大でき、ポインターを合わせた地点の緯度、経度、標高が表示されるのだ。従って林道の始点にポインターを合わせ緯度、経度を調べスマホのGPSでその数値の場所を探すという塩梅だ。今回はGPSを使わずとも、地図と感だけで入口は直ぐに分かった。最初の林道は砂利敷きであったが、段々と草が生え、膝の辺りまでになる。車両は入っていないようだ。草が途切れ奥深い急坂の山に分け入ると「軟弱地盤に付き進入禁止」の小さな看板があったので引き返す。辺りはイノシシが掘ったと思われる穴だらけだ。2本目は舗装路であったが真庭市が行う「里山と草原再生プロジェクト」により山の木を伐採し、山焼きを行い草原が作られている。そこには貴重な植物や昆虫が生息し、立ち入りは禁じられているが、阿蘇の外輪山を走っているかのようで、山中の林道とは打って変わって明るい。頂上には畑や牧草地が広がり眺望がすこぶるよろしい。蒜山の日差しは県南と変わらないが、湿度が少ないので爽やかな風が吹き、何時までも走り続けられるのであるが、5時が来たので道の駅「風の家」に向かう。ここでは地元の後輩君が今日の野宿地を案内してくれる事になっているのだ。駐車場にセローを駐めて、顔を洗ってアルギンZを飲んでいたら、後輩君がスクーターでやって来た。何でも候補地は3箇所、それにスーパー、コンビニ、温泉を案内してくれるらしい。直ぐにスクーターに付いて出発。走りながら指差しで食料調達店を確認、コンビニ以外は19時30分にはどこも閉店らしい。最初の候補地は蒜山の南側岡山県酪農大学校の近くの草原の中、樹木が無いので星空絶景ポイントである。次は北側の八束自然牧場公園だ。林の中にはパン屋が1軒あるが夜は無人となるようだ。あずま屋が1つ、道路を隔てた向かいには道の駅「蒜山高原」があるのでトイレに不便はない。広い芝生でトイレ付き快適ポイントである。次は蒜山三座に向かって登って行った行き止まりの牧草地。蒜山を見渡す眺めは最高だが、荒れ果てた旧牧草地のため、セローのタイヤが半分ほど埋まる絶景草原ポイントだ。今の気分で本日の野宿地は最初の星空絶景ポイントに決定した。最後に一番近い温泉、休暇村蒜山高原に案内されたが、温泉は15時迄でお仕舞いだったので、ラドン温泉「快湯館」に行く事にして、ここで後輩君と分かれた。時計を見ると18時少し前、日没までそう時間はない。のんびりとはしていられない。先ずはテントを張って温泉に行こうとしたが、野宿地までの往復時間が勿体ないと思い予定を変更。快湯館は上長田にあるので今日一番のスピードでセローを飛ばす。走りながら左手にスーパーがあるのを確認。温泉の駐車場はクルマで一杯だったので、玄関脇にバイクを駐めて入湯。内風呂、露店風呂、水風呂と設備は行き届いているが、740円の入湯料はちょっと高い。時間が無いので体と頭を洗って露天風呂に入り、最後に水で体を冷やして退散。次は走りながら見つけたスーパーで買い物だ。今夜はマッシュルームのアヒージョを作る予定だったが、マッシュルームの缶詰が無かったので撃沈。朝食用のホットドッグ用のパンも無かったので、ライスに変更。3食分の食料を買って3Lのポリタンクに水を分けて貰い野宿地へ急ぐ。もう辺りは薄暗くなっている。誰もいない野宿地に到着し、テントを張るのだがもうこの頃になると手元がよく見えないほど暗くなっていたのだが、3分で設営できるモンベルのムーンライトは手探りでも組立てる事ができるので有り難い。寝床と調理器具、明かりの準備が出来たので、先ず持参したキリンの一番絞りで喉の渇きを潤す。本来なら陽のある内にテントの設営と食事の準備を終え日が暮れてからゆっくりと酒を飲みたかったのだが、タイムオーバーをなってしまった。マグロ缶を湯煎して、スーパーで買った1本目のカップの御前酒に移行。満天の星空を仰ぎつつサトウのご飯を湯煎、ゆで卵とマグロの残りで晩飯とする。こんな星空を見るのは何年振りだろう。福島県の白河を思い出す。21時頃になってバイクのエンジン音が聞こえて来た。後輩君が自分でカットしたローストビーフを手土産に陣中見舞いに来てくれ、1時間程仕事やバイクの話しをして帰って行った。再び静寂が訪れる。御前酒が無くなったので持参した赤ワインを飲み進め、22時半頃就寝。翌朝5時起床。テントの外はもう明るいが、出てみると霧で真っ白。テントもあずま屋の屋根の下に駐めていたバイクも雨に打たれたかのように露でズブ濡れだ。Tシャツ1枚では寒いのでジャンパーを着てトイレを兼ねて付近を散策してみる。気温の一番低い早朝は実に気持ちが良い。県南の朝では考えられない爽快さだ。野宿地に帰って、ハムエッグと味噌汁、ご飯の朝食を作る。ハムが余ったので単体で焼いて全て完食。霧が晴れるのを待ってフライングシートとテント、シュラフを干す。撤収準備をしていた所に、丁度後輩君がスクーターで見送りに来てくれた。小まめな心遣いに感謝である。ポリタンクはキャリーバッグの中で少し水漏れしていたので、タンク内の水を全部捨てた。水筒の水も酒類も飲み干したので、手持ちの水分は0の状態になったまま、林道アタックに出掛ける。Mapsによると上蒜山登山道の起点付近から林道が延びているように見える。国土地理院の1/25000の地図では幅員1.5m~3mの道は実線で示されているので、それより広い細い二重線は全て舗装路と思って良いし、それより細い点線は登山道又は石段などが混在する獣道なのでトライアルバイクでも難しいと思って良い。なので、バイクでオフロードを走るには実線が長く延びている箇所を探せば良いのである。上蒜山は以前二男と登山をしていたので、土地勘がある。実はこの広い登山用駐車場も野宿地の候補に上がっていた場所なのである。思った通り林道が谷に沿って延びている。入口に林道蛇ヶ乢線「へびがたわ」と読むのだろうか、何とも恐ろしい名前の林道だ。入って行くにつれてヘビがうじゃうじゃ出て来そうだ。しかし名前とは裏腹に砂利敷きの林道は幅員も広く走りやすい。暫く走ると熊笹で覆われた林の端に茶色の獣が3匹見えた。熊では無い猿か?いや4本足のウリ坊だ。かなり近づいたところでセローのエンジン音にビックリして熊笹の中に飛び込んで逃げて行った。熊でなくて良かった。3km程の林道は行き止まりとなったが、ブナの原生林の中を走るのは実に気持ちの良いものである。次は蒜山キャンプ場付近から小川を挟んで蒜山大山スカイラインに並行に登る林道を走り、帰りに蒜山キャンプ場に寄ってみた。高額キャンプ場とあって管理の行き届いた見事な芝で、とても綺麗でお洒落なキャンプ場にはオートキャンプを楽しむ家族連れが何組もいた。まるで団地キャンプだ。喉が渇いたので、蒜山唯一のコンビニ/セブンイレブンに寄ってコーラの小サイズを飲んで、念のためにガソリンを5L給油。二川から藤森、見明戸を通って美甘でR180に合流、月田、北房から奥吉備街道を走り、有漢から吉備高原へ。この辺りのどこかで昼飯を食べようと思い、水の調達をすべく自動販売機を探すと2台目に増量600cc入りの天然水を見つけた。ラーメンに500cc使っても100cc飲料用に回せる。県道57を途中で豪渓方面に分岐する。昼食タイムは豪渓の紅葉の葉が広がる河原で涼を取りながらに決定。メニューはラーメンライスだ。ご飯の湯煎は水の節約のために川の水を使い、コッフェル大で塩ラーメンを煮て、朝に作っておいたゆで卵を投入。1時間程のんびりしてMapsで探した最後の林道秋葉山登山道を目指して進むが、何といきなり石段だった。しかも幅員30cmの急勾配の獣道だ。国土地理院さん地図を実線ではなく点線に直しておいて下さい。これではセローでも無理と判断して帰宅する。暑いと思ったら37°もあった。ドンキーベースにセローを格納してリアタイヤを調べてみると、中央のブロックに全て亀裂が入っていた。トライアルタイヤで高速走行したためだろう。何れにせよブロックもかなり摩耗しているので、交換時期に来ている。自走による林道アタックを考慮して、今度はトレールタイヤに戻してみようと思う。蒜山は一般道でも片道2時間で行ける事が分かったし、野宿地、温泉、食料調達も確保出来る事が分かったので、暑い時期を中心にちょくちょく行ってみようと思う。最初の林道草丈が段々と高くなって行く草も絶え山へ奥深く分け入ると木漏れ日が美しい2本目の林道急坂の途中で断念舗装路の林道ミニ米塚のような人工里山頂上の牧草地北海道のような風景イノシシ?クマ?の罠ラドン温泉快湯館蒜山一のスーパーみかも夕日が沈む蒜山夜明けの野宿サイト朝食のハムエッグと味噌汁とご飯もうすぐ収穫できそうな野宿地に沢山成っていたオニグルミ恐ろしき蛇ヶ乢林道豪渓でラーメンライスの昼食
2020.08.19
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盆休みで長男が京都から突然帰って来たので、剣山スーパー林道を走る計画を立てようとしたが、日帰りが良いと言うので、獣道を求めて総社の林道に変更した。セローはブレーキのOHを始め各種整備済みである。TLR125はタイヤの歪みを修正した時に、オイル交換の記録を探したが、確認出来なかったので、カストロールの10Wー40を入れておいた。オイルはかなり汚れていたので、車体を組んだ時に交換はしていなかったようである。昼前に2台で総社を目指して出発した。なるべく幹線道を通らず、細い山道を選んで総社まで約13㎞ほど走った「おふくろ亭」で昼食を食べようと右折レーンで信号待ちをしていたら、突然TLRのエンジンが止まった。キックしても掛からないので、急いで押しながら「おふくろ亭」の駐車場に運び入れたら今度は大量のオーバーフローが起こった。どうゆうこっちゃ。今まで何の問題も無かったキャブが突然暴れ出したのだ。取り敢えず涼しい店内で軽い食事を終えて、修理に取り掛かる。幸いセローには純正工具が積載されているので、フロートチャンバーを外してみるとメインジェットに嵌まるラッパ状のプラ部品がチャンバー内に転がっていた。こいつが悪さをしていると思い込み、組み立てて燃料コックをONにすると、暫くしてキャブの上側に付いているオーバーフローパイプから大量のガソリンが漏れ出した。全然直っていなかった。キャブを分解、洗浄する必要があるが、工具も頼りないし、暑いので断念した。2ケツのセローで帰宅し、工作車で回収に向かって帰ったら午後2時頃になっていた。折角なので、今度はV7ドンキーとセローで児島方面に走り出す。いきなりV7は自信がないというので、種松山の峠を越えた所まで、V7で先導し、バイクを交換。セローで先導して鷲羽山スカイラインを走る。鷲羽山から児島、唐琴を通って渋川へ。盆休みとあって多くの家族連れが海辺でバーベキューをやっていた。王子が岳方面にそれて、涼しい山中を走り由加神社前を通って曽原に出て帰宅。オフロードトレックがプチツーリングに変わったが致し方ない。長男のV7の感想は、「セローよりは乗りやすい。音は面白いが、振動が凄いのがダメ。」マルチに慣れたらV7は癖のあるバイクになるらしい。改造後初めてのオイル交換オドメーターよりトリップメーターの数の方が多いバカヤローな中華メーター鷲羽山スカイライン瀬戸大橋を望む児島吹上
2020.08.17
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TLR125のタイヤが歪んでいるので、直す事にした。タイヤを一旦外す事も考えてタイヤレバーを用意したのだが、ネットでの評判はスプーン型が圧倒的に楽で、失敗も少ないと書かれているので、この際、購入してみる事にした。持ち運びはしないので、一番長い37cmのスプーン型3本とプロテクター4セット入りを購入、2,699円と手頃な値段だった。リアブレーキロッドを取り外し、アクスルナットを緩めておき、足踏式のリフトスタンドをアンダーガードの下に滑り込ませ、車体を持ち上げる。アクスルシャフトを抜いてリアホイール外す。ホイールを床に寝かせ、タイヤの空気を抜いてサイドのラインが均等に見えるようにタイヤの位置を決めて行く。動きが渋い所はタイヤレバーを使う。何とか修正出来たようなので車体にホイールを取り付けてみたが、修正した反対側がズレていた。やり直しである。両方を均等に合わすのは非常に難しい。合わしたつもりでも空気を入れるとまたズレてしまうのである。何年もズレたままの状態だったので、歪み癖がついているのかも知れない。それでも何回もやっている内に、前の状態よりは良くなったので、ホイールを回して見ると、タイヤがバッテリーケースに接触しなくなったので妥協する。タイヤを外さなかったので、新しいタイヤレバーの使い勝手は、分からずじまいである。スプーン型のタイヤレバ/プロテクターは1ヶ写ってない
2020.08.16
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フォルツァのSMも届いた事だし、そろそろエンジンを下ろしてみようと、マフラーを外し、リアのブレーキキャリパーも外し、ラジエターの配管やら配線も外した。残るはリンク構造と、ダンパーを兼ねる2本のエンジンマウントボルトを抜くだけである。このエンジンは上部にあるマウントボルトと後部左右にあるリアサスで吊り下げられている構造となっている。従ってエンジンを下ろすと言う事は、それに繋がるベルトプーリーケースやリアホイールまで一緒に外すと言うことである。普通のバイクのようにエンジン単体で外せないのはスクーターの宿命である。先ず、リンクの下側にあるダンパーのナットを緩めてみようと、1/2のソケットレンチの19ミリで試してみるも、全く緩まない。今度はメガネレンチで試してみるも、フロントタイヤが浮き上がるほど力を入れても緩まない。僅かに反対側のボルトの頭が動き共回りするだけである。どうもおかしいなと思ってナットをよく観察してみたら、ナットの中に細いワッシャーのようなものが見える。ロックナットだ。これが悪さをしているのかも知れない。こうなったら最後の手段で電動インパクトレンチの出番である。インパクト用の19ミリロングソケットを装着してガツンと一発やったが緩まない。ガガガガガと連続で攻撃しても反対側のボルトの頭が少し共回りするだけで緩む気配がない。ナットもボルトもカウルに覆われた車体の下なのでサビ一つ無く、ピカピカ光っているので、固着は無いと思われる。今まで幾ら固く締められていたナットでもインパクレンチで緩まなかった事は一度も無い。この先このナットを緩める方策が見つからないのだ。ダンパーのナットは諦めて、リンクのナットに挑戦してみる。このナットも同じく19ミリのロックナットを使用しているので、今度はいきなりインパクレンチで回してみるもこれも緩まない。反対側のボルトが共回りしているだけだ。困った事だ。反対側のボルトの頭を押さえようと、するが手が届かないので、車体に後ろ向きに跨がって試してみるも体勢が悪く敢えなく断念。夕方になって写真屋がランニングの途中に休憩に寄ったので、これ幸いとメガネレンチでボルトの頭を押さえて貰い、反対側からインパクトレンチの連続攻撃を仕掛けるとやっと緩んで外す事が出来たが、ダンパーのナットはどうやっても緩める事が出来なかった。SMを見ると分解している写真が添えられているので分解出来る筈である。何で緩まないのだろうそれが分からない。マフラー、ブレーキキャリパー、配管、配線を外した車体リンク上部の取り付け取り付けロックナットどうやっても緩まないダンパー取り付けロックナット
2020.08.09
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V7ドンキーの車検が迫って来たので、天気予報で降水確率の一番低い日を選んだら8月6日と出た。ネットで予約を入れて簡単な整備を行う。ブレーキは前後共パッドの残量もあるし、フルードの変色もないので、今回は交換を見送った。タイヤはフロントの純正のピレリが減ってはいるが、車検には通る溝の深さがあるので交換はもう少し先にする。リアは新品同様なので問題ない。タイヤの空気圧はかなり減っていたので規定のフロント2.2気圧、リア2.4気圧に調整。OHVエンジンなので車検毎にタペット調整をするのが望ましいようだが、異音も無いので今回は見送り。アゴスチーニのステンレスマフラーは外して純正に付け替える。灯火類は問題ない。難関のヘッドライトはCIBIEに交換したので、今回は光量不足になる事はないだろうが、光軸は調整が必要だ。何時もの雨戸調整の雨戸を昨年末に取り払ってしまったので、ドンキーベースに調整場所を作る事にした。板壁から丁度5mのコンクリートの床に長さ20cmのビニールテープを貼り、バイクに跨がった状態でライトの中心(ライトステーの取り付けボルト)までの高さを測ると0.895m。0.895mー(5m×0.895m÷100)=0.850mなので、板壁の0.850mの高さに10センチ程の長さのビニールテープを貼る。バイクに跨がってコンクリート床のビニールテープにヘッドライトを合わせて、前方の壁を照射。光軸がビニールテープに合っていたらOKなのだが、5センチ程下にズレていたので、ライトをビニールテープに合わせて少し上向きにして調整完了である。前回の車検では、ヘッドライトの光量不足に泣かされたので、用心のために、180W相当のH4ハロゲンバルブとH4LEDバルブを工具と共にカバンに忍ばせた。今日は午後1時からの予約なので、40分前に出発する。持ち物は車検証、自賠責証書、納税証明書、印鑑、現金である。晴れているのは良いのだが、バイクの温度計は既に35°を表示している。流石に暑い。しかも、純正のペコペコペコと迫力の無いマフラー音が頼りない。5分前には陸運局に到着、1時前なのに係りの職員から予約番号を告げる前に書類を渡されながら説明を受けた。サービス向上になっているのか?窓口で重量税3,800円と検査登録費1,700円の計5,500円分の印紙を貼って貰って検査レーンへ向かう。今回の心配事はヘッドライトの光軸調整のみだが、たぶん大丈夫だろうと変な自信があった。バイク専用レーンには誰もおらず、直ぐに検査となった。灯火類OK、右のマフラーに測定器を突っ込んで排ガス測定。ところが何と×。なんで?マフラーは純正に戻しているのに?係員に聞いてみようとしたら「スミマセン、間違って一番厳しい数値にセットしていました。」との事。もう一度やり直してOK。スマホで写真を撮っていたら「写真はダメです。」との事。以前まではよかったのだが、厳しくなったのだろう。しかし幸先が悪い。何か悪い予感がしてきた。今回は打音検査は無く、ハンドル幅と高さを測定。すると、高さが6cm低いと言い出した。そんな事は無いだろうと言って再度測ったが6センチ低い。ミニカウルだ。純正で付いていたあの野暮ったい「7」の大きなゼッケンが書かれたカウルは直ぐに外していたのだ。前回の車検では何の問題も無く通ったのに、今回はその6cmが引っ掛かったのだ。係員は300円払って構造変更が必要との認識を示したが、前回はそんな事は言われなかったと食い下がったら、もう一度測ってくれたがやはり6cm低い、涙目になった私の顔を見て、次の車検の時にまた指摘されるかもしれないが、今回はOKとの温情を頂いた。ブレーキ、メーター誤差のテストを終え、いよいよ最後のライトテストだ。スイッチをハイにしてややエンジンを吹かしながら測定器の表示パネルを凝視する。光量はある。何せCIBIEだ。大丈夫だ。必ず合格する。だが、結果は敢えなく×。「光軸が20上です。」との事。「ライトを触っても良いか。」と聞くとOKとの事。少し上向きにして測定するも×。よく聞いてみると20上とは光軸が中心より上側に当たっていると言う事だそうだ。それなら下向きにしなければならないのに更に上向きにしたので全くダメ。もう一度調整をやり直して、2回目のトライを行う事となる。大体の当たりをつけて微妙に調整して測定するも×。これは想定内、20上との事なので、ライトを僅か下げて見るが×。係員に汗と鼻汁と涙目になって懇願するような顔を向けて微調整を行うと再度テストしてくれた。結果はOKであった。やれやれである。テスター屋へ持ち込まずに何とか切り抜けたので助かったが、検査員の温情があったればこそである。泣きながら感謝したい。車検証を貰って一目散に退散する。ドンキーベースに帰って、光軸をビニールテープの印に合わせてみたら、かなり上を照射していた。印を下げて貼り直す。計算式が間違っていたのか、私の施行が悪かったのか分からないがこれで次回の光軸調整は大丈夫だろうと思える。いや、思いたい。アゴスチーニのマフラー床に貼った5mラインビニールテープの印に光軸を合わせる合格通知を貰っての帰途ドンキーベースに到着して一件落着のV7ドンキー
2020.08.07
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大阪難波のファクトリーギアではトルクレンチの他にエンドカッティングニッパーも購入した。この形式のニッパーは以前KTCの物を持っていたのであるが、昨年の冬にネジザウルスと共にドンキーベースで使用したのが最後で、それ以来行方が分からなくなり、事あるごとに探していたのだが、もう探す場所も無くなり、諦めていた。色々な工事の職人さんが出入りしていたので、間違って持って帰ってしまったのかも知れない。エンドカッティングニッパーは針金や配線を真っ直ぐにいとも簡単に切断出来るので、重宝していたのだが、無くなると不便極まりない。丁度クニペックスで同じ物があったので購入した。クニペックスはドイツのメーカーで、掴み物では世界一の信頼と使い易さを誇るメーカーだ。店員に聞くとやはり切れ味が他のメーカーの物とは一味違うらしい。クニペックスブランドは電工ペンチでその使い易さは実証済みであるので、これから使うのが楽しみである。現在所有する工具は最低限の物で、ホームセンターの安売りや100均の物の物もあるが、コンビネーション2本はスナップオン、サイズ違いのコンビネーション2本とプラスドライバーはネプロス、タガネと六角レンチセットはPB、そして電工ペンチとエンドカッティングニッパーはクニペックスとブランド品も少ないが所有している。ブランド工具は高価であるがそれなりによく考えられており、使い込んでも傷が付いたり錆びたりしないので、所有欲は満たすが、全てを揃えるには無理がある。厳選して買うべきであろう。クニペックスのエンドカッティングニッパー
2020.07.29
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前々から何時かは手に入れたいと思っていた工具にトルクレンチがある。重要部であるエンジンや駆動系を組み立てるのはメーカー指定トルクで締めないと不具合が起こったり時には危険な場合もあるので、きっちりとトルク管理をするのが望ましい事は分かっていたのであるが、高価であるし使用するのが面倒なので購入をためらっていたのである。ところが、先日妻がコロナ感染者が段々と増えている大阪へクルマで連れて行けという。私は「コロナがいるのでイヤだ。」と何回も断ったのだが、今日はやけにしつこい。結局長い押し問答の末、帰りに岡山の料理屋で一杯やるという事で折り合いがついた。その時間が何と既に昼の12時を回っていたのである。今日の夕刻までには岡山の料理屋まで辿り付かないと、旨い酒が飲めないので、クルマは妻のデミオにした。吉備SAで「すわきのラーメン」をかき込んでノンストップで走り丁度3時に西淀川の目的地に到着。用事が早く終わったので、難波にある工具専門店であるファクトリーギア難波店を覗いて見ることにした。この店は以前V7ドンキーの車載用にモンキーレンチを買っており、店員の知識も去ることながら、工具の種類が多く、スナップオン、ネプロス、バーコ、クニペックスなどなど有名ブランドが揃えてある。路上パーキングにクルマを駐めて、マスク着用の上速攻で物色していたら、DeeN(ディーン)のトルクレンチを見つけた。トルクレンチは信頼の東日製を買おうかと思っていたのだが、10~40ニュートンまでとなっていたので、躊躇していたのだが、ディーンは10~70ニュートンまでとなっていたので、即購入となった。ディーンは台湾のメーカーであるが、精度も高く、ブランド工具と比べても遜色がない。トルクレンチの値段も東日製とあまり変わらない。店員の話によるとスプリングはドイツ製を使っているとの事。ヘッドが抜けるので、反対に挿し込むと逆ネジにも対応する細やかさが有り難い。トルク管理を完璧に行おうとすると、レンチは2本必要となる。バイクで使用するなら大体5~40ニュートンあたりまでが多いので、それ以上は別にもう1本必要になるという事であるが、当分は70ニュートン以上の物はカンの手締めに頼る事にしよう。買う物は買ったので、大阪から逃げるように最寄りの阪神高速に乗って飛ばす。山陽道もデミオのディーゼルが唸りを上げる。速いベンツにつられて、休憩無しで備前まで到着。ブルーラインを経由して岡山の街に入る予定だったが、R2の合流地点から1キロ程手前から夕方の渋滞に捕まった。こんな時間に通った事が無かったのでビックリ。料理屋に着いたら7時前になっていた。サワラの刺身、干し鮎の焼き物、季節の炊き合わせなどをアテにキリンの一番絞りと新見の三光正宗を女将の酌で一杯やって妻の運転で帰ったのは言うまでもない。ディーンのトルクレンチ
2020.07.26
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フォルツァのサービスマニュアルがヤフオクに800円ほどで出ていたので、早速入札。終了日まで5日もあるので、毎日チェックして競合者がいると、直ぐさま最高入札額を更新して対処しつつ終了日の夜を迎えた。その日はNHKのコロナの感染状況を見ながら、アジのタタキ、カボチャの煮付け、素麺入り味噌汁のアテで地酒をしこたま飲んで、実に気分が良かったので、焼酎に手を掛けようとしたが、フト我に返って入札の事を思い出した。何時かの失敗は二度と繰り返さないのだ。我ながら流石である。学習したのだ。妻に9時45分の終了時間に間に合うようにスマホのアラームのセットを指示し、食卓にノートPCを運び込み体勢を整えた。ヤフオクの画面をチェックすると2,000円程で私が最高落札者に変わりは無い。今日の目出度い落札に用意周到抜かりは無いのだ。しかし、定刻にはまだ時間がある。普段なら布団に入って酒場放浪記などを見ているのだが、妻と娘が「半沢直樹の10倍返しだ!」のビデオを見始めたので、つられて見ていると一番面白い所で、妻のスマホのアラームが鳴った。今回は5分前に安全装置を仕掛けているのだ。早速PCに目をやると入札額が更新されている。直ぐさま入札するも更新額が多めに設定されているため時間が掛かる。やっと最高額を更新するもまたその上を越される。値段は既に3,500円を超えているが敵もしつこい。1分前になって相手の入札が止まった。やれやれ、やっと諦めてくれたか。よしよしと思いビデオに目をやると最高潮の100倍返し!が出たところだった。メールを見ると「あなたが最高入札者です」の文字のままゴールを迎えた。こちらも100倍返しだ!何の問題も無い。早速金の支払いを終えようとおもむろにオークション画面を見たら、信じられない光景が目に映った。「他の人が最高入札額を更新しました」の文字が…。終了直前に滑り込み入札が行われたのだ。それなら延長戦がある筈だが、その設定は無かったようだ。半沢直樹ごときにうつつを抜かしている内にサービスマニュアルが手元からスルリとこぼれ落ちてしまったのだ。何と言う不覚。半沢直樹もどんでん返しで左遷されてビデオも終わったので、ヤケ酒を煽って寝た。後日、フォルツァのサービスマニュアルは1人の競合も無く、4,450円と送料210円で落札出来たのでやっと溜飲が下がった。8月になったらエンジンを開けてみるとするか。フォルツァのサービスマニュアル
2020.07.21
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ピカピカに仕上げていたTLR125(TLR200のフレームにXL125Sのエンジン搭載の改造バイク)だったが、軒下保管が祟って埃まみれの上に各所にサビが発生していたので、昨年洗車してドンキーベースに運び込んでおいた。HONDAの名機XLだけあって、長い放置期間でもエンジンは1発で掛かる。山に乗り入れて調子を見てみようと、少し手を入れる事にした。先ずは台湾製のリアサスである。取り付けた時にはメッキがピカピカ光っていたのであるが、軒下とは言え、カバーも掛けず5年も放置していたら、雨風に晒され赤サビが発生している。日本製ならここまではならないであろうが、外国の安物はメッキが薄いのか、下処理が悪いのか早いものではサビが出るのに一年持たない。まぁそれは分かっていて買ったのだから仕方無い所である。サビは上部のメッキ部分と片方のロッドに点サビなので、今ならまだ間に合いそうだ。通常スプリングを外すにはスプリングを縮めなければならないが、このサスはスプリングの隙間から薄スパナを挿し込んでナットに掛ける事が出来たので、治具を使わずとも分解、組み立てする事が出来た。サビはボンスターで落として、オイルスプレーをタップリ吹いておいた。これからは、屋内保管となるので当分は大丈夫だろう。エンジンは掛かるが、5年前の6Vバッテリーは当然ご臨終となっているので、アイドリングではウインカーの点滅がおぼつかない。藤さんがコンデンサを2ヶも持って来てくれたので、バッテリーレスにして、更に12V化する事で解決しようと考えている。タンクの塗装に膨らみが出てサビが出て来たので、一度塗り替えたのだが、また同じように塗装が膨らんで少しサビも出て来ている。何故このタンクだけこんな事になるのかさっぱり分からないでいた。塗料もウレタンで、硬化剤も規定値で混ぜている。下処理に薄付けパテを少し使用したが、パテの乾燥時間の問題かも知れないと思い2日程乾燥させても同じ結果になってしまっていたのだ。ところが、昨年エアーコンプレッサーをドンキーベースに運び込む時にタンクの中で何か音がしたようだったので、揺すってみたらチャポ。チャポ。と音がする。水だ。外の排水溝の上に運び出してドレンボルトを緩めると茶色に濁った大量の水が出て来た。たまにはドレンを抜いて水を出すメンテをサボったお蔭で、エラいことになっていた。高圧洗浄機でタンク内を洗い、乾燥させた。タンクのカプラにウオーターセパレーターを取り付けているから大丈夫だと思っていたが、あんなに大量の水が入ったタンクから送られて来るエアーはきっと水混じりだろう。それが塗料の膨らみに繋がったのではないかと思われる。3度目の塗装で原因が分かるかも知れない。何れにせよ走行には支障がないので、サビを落として磨いたサスを取り付けて山に出掛けてみる。エンジン音とパワーフィルターの吸気音、それとエキパイとマフラーを繋ぐパイプから少し排気が漏れている音、マフラー音が混ざり結構な音量となる。TLR200よりはかなり大きな音である。山に入ってガレ場を登ってみる。台湾製のガチガチサスであるが、トライアルのような技を使う事無く走るだけなら何の問題もない。ギア比も狙った通りにやや低速重視なので、急坂でも軽々と登り切り、125ccとは思えないパワフルさはTLR200と遜色ない程である。ブレーキはTLR200と同じ前後共ドラムであるが、オフロードトレッキングでは必要にして十分であり、定番のTLMのディスクブレーキを移植するまでもない。獣道、ガレ場、河原などを走って、帰路は国道を走ってみた。ギアを繋いで加速し、6速に入れての巡行は四輪車に十分追従出来るだけのスピードとなり、追い抜かれてヒヤリといった事もないのだが、アスファルトの高速走行はブロックタイヤの摩耗が早いので、幹線道路はあまり走りたくないし、TLには似合わない。エンジンはトラブルも無く至ってスムーズ、吹けも良かった。ブレーキ、サスも問題無い。シフトレバーは角度を僅かに下向きにした方がもっと乗りやすいかな。タイヤはIRCツーリストの新品なのでグリップも良いが、帰ってみると、タイヤの右側のショルダー部分に一部擦り跡があった。バッテリーケースが接触したらしい。このケースはTLM50用を加工して取り付けているので、タイヤとのクリアランスが狭かったのではあるが、一部だけ接触という事はタイヤかリムが捻れているという事だ。リアタイヤを浮かせて回してみると明らかに捻れている。タイヤ取り付け時の施工ミスなら良いが、リムが歪んでいたら厄介な事になる。磨き終わったリアサス塗装が膨らんだタンクTLR125の勇姿
2020.07.18
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V7ドンキーの車検が近くなって来たので、2年前の悪夢が頭をよぎる。あの憎きヘッドライトだ。V7の純正ヘッドライトはリフレクターの形状が悪いのか、ハイビームだと基準の15000カンデラまで届かないので車検に不合格となってしまうのだ。前回は店主から教えて貰ったウルトラCで難所を切り抜ける事が出来たが、同じ手を使うにはテスターセンターで3,240円を払って調整を行って貰わなくてはならないので、他の手を考えていたのだが、妙案が思いつかない。店主の話やネットを検索すると、確実なのはライトをケースごと交換する方法である。V7に適合するライトはあの有名なシビエである。昔はライトと言えば信頼と光軸の美しさで舶来のシビエかマーシャルが憧れであったが、何せ高額なので、国産の小糸かPIAAで 我慢していた。更に調べて行くと、MOTO CIBIE HM20なるバイク専用ヘッドライトが適合するようである。MOTO CIBIEにはライトケースがメッキとブラックの2種類用意されていたが、メッキ製は現在廃番となっているようである。どちらかと言うと断然メッキが欲しかったのに誠に残念であるが、致し方ない。MOTO CIBIE HM20 ブラック 180∅ H4 12V60/55W 専用ボディ、リム、ポジションソケット付16,229円ナリ。フル装備の割りに思ったよりも安かったので、10万円の給付金もある事だし、購入に踏み切った。CIBIEをネットで検索するも公式ホームページはおろか、情報が極めて少ないのは何故だろうかと思い調べてみたら、CIBIEはフランスのメーカーだったが、フランスのValeo(ヴァレオ)に買収されて、ブランド名だけ残っているらしい。今ではPIAAもヴァレオの傘下となっているようである。何だかなぁ~。届いた段ボールには、あのCIBIEのロゴ入りの黄色いステカーが貼ってあった。感動である。この歳になってやっと憧れのCIBIEを手にする喜びは何物にも代えがたい。先日工作車に取り付けたMOMOと言い、この度のCIBIEと言い、若い頃憧れていたブランド品が政府の給付金のお蔭で手に入ったのである。安倍さん有り難う。震える手で開封するとビニール袋に入れられたピカピカのCIBIEが鎮座していた。ほんの少し黄味を帯びたガラスのレンズはCIBIE独特の美しいカットラインが施され、旧車の雰囲気がたまらない。V7を含め最近のバイクはプラののっぺらレンズのマルチリフレクターに取って変わってしまって、まるで味気がない。それに比べるとCIBIEの美しさが一層際立つ。レンズの中央付近に小さく型抜きされたCIBIEの文字が控えめで、何とも好感が持てる。欲を言えばライトケースがプラでは無く鉄製なら完璧であったが、V7純正もプラだったので贅沢は言うまい。作業は純正ヘッドライトの取り外しから始める。リムの下部にあるビスを1本抜き取るだけでライトケースからリムが外れる。ライトとポジションが一体となったカプラを抜いて、ケース両サイドのボルトを外せばライトは簡単に外す事が出来るのは良いのだが、ライトケースに残ったオス型カプラを外すには、ケースと一体となった爪を起こしながら素早くカプラを引き抜かねばならず、ケースの爪が割れはしないかと冷や汗物であった。ネット情報ではCIBIEのライトケースはV7純正に比べて僅かに小さいので、ライトステーとの間にスペーサーを入れる必要があるとの事だったが、2014年にマイナーチェンジが行われたV7レーサー最終バージョンの現車では何故か純正部品のようにピッタリ合ったので、その必要はなかった。CIBIEのライトにはH4のハロゲンバルブも付属されていたが、ポジションは配線のみでバルブは無い。安い物なのでこんな所でケチらず入れておけば良いのに…..。V7の配線が加工無しでそのまま使えるので、同梱のポジション配線は使用しない。バルブは純正から交換していたLEDを取り付けようかと迷ったが、CIBIEなら明るく見えるかも知れないし、H4のレトロな色具合の方が雰囲気が良いので、そのままとした。夜間乗ってみて明るさが足らないようならLEDを取り付ける事にする。ポジションは交換していたオレンジLEDを付け替えた。カプラを繋いでリムをライトケースに嵌め込み、3本のビスで固定すれば完成なのだが、CIBIEライトのもう一つの欠点は左右の光軸調整機能が付いていない事である。ライトステーを左右に動かす事は無いので、上下の調整だけ出来れば良いとの考えだろうが、普通どのバイクにも左右の調整機能は備わっているのが普通だと思うのだが……。CIBIEは全てそうなのだろうか?何はともあれ待望のCIBIEが付いた。やはりカットライン入りのレンズは美しいし、丸みを帯びて前方に少し膨らんだ造形も好感が持てる。ライトを付けてみると、柔らかなH4バルブの光りが照射された。V7純正のH4よりも明るいように思える。夜に乗って見るのが楽しみである。これで、今夏の車検は大手を振って一発合格間違い無しである。今日は前祝いでキリン一番絞りと地酒2合に焼き豆腐の「アテ」で車検完全勝利の祝杯を挙げるとしよう。CIBIEが到着カプラを外すのが大変だったV7のライトケースライトケースから取り外したV7純正の配線とカプラH4バルブが装着されるCIBIE(左)とLEDバルブを装着したV7用(右)CIBIEのライトケース(左)とV7のライトケース(右)ライトステーに隙間無くピッタリ収まったCIBIEのライトケース取付が完了したCIBIEのライト 美しい!レンズが前方に膨らんだCIBIEのライト点灯したCIBIEのライトV7純正とCIBIEのライト
2020.07.05
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4年前に買ったシャリィのバッテリーがご臨終となって久しい。このシャリィは6V電装なので、6Vの小さなバッテリーでは、乗らずに長期間放置していると、充電しても回復出来なくなってしまうのである。エンジンを掛けてもアイドリングでは電圧不足でウインカーが点滅しない。新品バッテリーを取り付けても同じ事の繰り返しになってしまうので、将来のバッテリーレス化を見据えて手始めにウインカーをLEDにしてみる事にした。レギュレーターが付いていないので、バッテリーが稼働しないと高回転になった時にバルブが切れるかも知れないが、バルブが切れたらレギュレーターを取り付ける事にして、取り敢えずやって見ることにした。必要な物は6V用ICウインカーリレーと6V用LEDウインカーバルブそれに整流ダイオードだ。ICウインカーリレーはamazonで6V~12V対応のハイフラ防止2ピンを592円で確保。6V/LEDウインカーバルブは手持ちを使用。整流ダイオードはエーモンの製品を買おうとしたが、2本で500円近くするので、amazonで探したら、足に被膜は無いが、同じ1A用20本で467円なる激安品を見つけた。シャリィのウインカー表示ランプはメーターの中に1灯となっているので、整流ダイオードが必要になる。ダイオードには英語のサイズと性能表が添付されていたが、電気の通過方向は記されていなかったので、電球配線にダイオードを咬ませてバッテリーに繋いで確かめたら、灰色に塗られた方が電気を止める側だと分かった。表示灯の純正配線は橙が左ウインカー線、水が右ウインカー線に接続するようになっているので、これは取り外し、手持ちの中央接点が電源、周囲がアース接続のソケットを使用した。ダイオード2本の入力側にそれぞれ左右のウインカー線を繋ぎ、出力側2本を表示灯の電源配線と共に束ねて接続、アース線はライトケース内のアース端子へ割り込ませる。ダイオードと配線の接続部分には熱収縮チューブを被せドライヤーで炙って密着させて絶縁対策を行った。バッテリーの後ろに取り付けてある大きなウインカーリレーをICウインカーリレーに交換し、ウインカーバルブを全てLEDバルブに交換して、エンジンを掛けてみる。ウインカースイッチを入れると、それまでは電圧不足で点滅しなかったウインカーが元気よく点滅している。表示ランプもウインカーの切替に応じて正常に点滅している。中華製のICウインカーリレーと安物整流ダイオードがきっちりと仕事をしている。エンジン回転を上げてアクセルを煽ってみたが、バルブ切れは起こらないので、これで少し様子を見てみる事にする。20本入り整流ダイオード整流ダイオードとその接続部分を熱収縮チューブで覆った表示灯配線純正ウインカーリレー(右)とLED対応ICリレー(左)アイドリングでも正常に点滅するウインカーと表示灯
2020.07.03
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フォルツァの燃料タンクのサビ落としが終わったので、車体に取り付けた。パッキン類と燃料センサーは新品が来てから取り付ける事にする。燃料フィルターと燃料ポンプは圧縮エアーを通した限りでは詰まりはないようだ。燃料ポンプのカプラも繋いで、ポンプから来る燃料パイプの端をペットボトルに突っ込み、ポンプの作動状態を確認するべく、キーをONにするとポコポコポコとポンプが動く音がしてペットボトルの中へ勢い良くガソリンが送られて来る。燃料ポンプはどうやら正常に動いているようだ。燃料パイプをキャブに繋いで、始動を試みる。セルボタンを押してモーターを回すがエンジンは掛からない。何回やっても沈黙したままだ。燃料をキャブ内に強制的に送ってやってもダメである。キャブのドレンを緩めてみると燃料が排出されるのを確認して、再びエアークリナーエレメントを外して挑戦したが惨敗である。燃料は来ている。火花も飛んでいる。空気も一杯入っている。しかし、掛からない。掛かる予兆もない。やはりキャブだろうか?面倒だが再びキャブを取り外し、点検してみるも綺麗なものだ。洗浄しながら考えるが、エンジンが掛からないのはどうもキャブの不良では無いような気がする。プラグを外してセルモーターを回してみたら、プラグホールから液体が勢い良く飛び散った。何だろう。最初に安全のために少量垂らしたエンジンオイルだろうか?それにしては量が多い。キャブを外したインテーク側を懐中電灯で照らしてみると、バルブの端っこに緑色の液体が僅かに残り、バルブ回りがびしょ濡れになっている。オイルでもガソリンでもない。明らかに冷却水だ。ガスケットが抜けて冷却水がエンジン内に流れ込んでいるのだろうか。それしてはリザーブタンクの冷却水は減ってはいるがまだ残っている。エンジンオイルを抜いて確認してみたら、汚れてはいるが、水が混じったような形跡はない。と、言う事は燃焼室から上の位置で冷却水が漏れ出しているのか。PLを見ながらキャブを取り付けていた時のエアーインジェクションからのパイプとラジエターからのパイプを間違っていなかったかと、再確認するも間違いはなかった。そうなると矢張り冷却水漏れだろうか?燃焼室はびしょ濡れか?エンジンを開けてみないと分からないだろうなぁ。もう捨てるしかないかも知れない。燃料タンクと燃料ポンプを取り付けた車体プラグを外したエンジンキャブを外したインテーク水滴が付いている吸気バルブロッド
2020.06.27
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フォルツァの分解をして行く内に、どうしても必要な交換部品が出て来たので、エンジンが掛かれば発注を掛けるべく、パーツリストを探していたら、ヤフオクに沢山出ていた。この車体は書類によると形式はMF06。トランクに貼ってあるシールによると型番はNSS250A2である。この型番に限定すると出品点数は減ってしまうが、それでも送料出品者負担で550円の格安品を見つけた。届いたパーツリストは平成17年発行で、使用感の全くない殆ど新品のように綺麗な物だった。これは有り難い。フォルツァNSS250A2用パーツリスト
2020.06.25
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腐ったガソリンで酷い事になっていた燃料タンクに使い古しの黒く濁ったサビ取り液を入れて2日ほど置いていたが、注文しておいたタンククリーナーが届いたので、中の液を排出した。最後にサビの大きな塊が出て来たので、まだ取り切れていないサビがあるようだ。中を覗いてみると水で洗った時とあまり変わらない状態だ。給油口付近のサビは僅かに取れているようだが、使用後何年も経っている使い古しのタンククリーナーは効果が無かったようである。この結果は折り込み済みで、全然期待はしていなかったので、ショックは無い。今回新たに購入したタンククリーナーはエーゼットの製品だ。以前は花咲Gを愛用しており、その効果は十分満足の行くものだったが、何分高価なので、クラブマンの時にはラベンのタンククリーナーを使用してみた結果、同じような効果が現れた。それならばと今回は1ℓ2,200円という格安のタンククリーナーを使用してみる事にした。希釈倍率や使用法はどれも皆同じなので、遜色はないと思うのだが…..。タンク内のサビが出なくなるまで水洗いしていて、おかしな事に気が付いた。古いタンククリーナーを入れた時に燃料ゲージと給油口の蓋は閉めたが、燃料パイプは栓をするのを忘れていたのだが液漏れは無かった。燃料パイプは給油口より少し低い位置にあるので、液漏れをしなければならない筈である。もしやと思って不要品のワイヤを突っ込んでみると20cmほど入る。息を吹き掛けてみると貫通していないようなので、パイプにエアーガンの先を突っ込みコンプレッサーの圧縮エアーを吹いてみると「ボン」という音と共に何かがタンクの中に落ちた。たぶんガソリンが腐った不純物とサビがパイプを塞いでいたのだろう。危ない!危ない!燃料パイプの貫通を見落とす所だった。タンククリーナーを50°のお湯で20倍希釈にして、タンク内を満たす。燃料パイプにはビニールホースを繋いで反対側の口を給油口より上にしておき、2日間ほど放置してキャップを開けてみると、クリーナー液が見えない。タンクキャップも給油口付近も赤サビのままだ。液が何処からか抜けているので探してみると、燃料センサーの取付付近が濡れている。パッキンがダメのようなので、今度は給油口を下にして放置した。2日程放置して中のサビ取り液を抜いてみると、黒ずんだ液に変色している。サビの塊も少し出て来た。燃料センサーの穴から懐中電灯を突っ込み、給油口から竹ベラを使って入り組んだ所にある見える範囲の小さなサビを落として、サビ片が出なくなるまで水洗いを繰り返す。中を覗いてみると鉄の地肌が綺麗に見えている。最後にタンククリーナーの原液を3倍に薄めてリンスをして、内部をドライヤーで乾かす。最初はどうなるかと心配したが、思ったより綺麗にサビ落としが出来たので良しとしよう。エーゼットも遜色無く使える事が分かった。エーゼットのタンククリーナーサビ取り中のタンクサビ取りが終わった給油口付近燃料センサー口から見た内部の様子燃料センサーと給油キャップ
2020.06.23
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タンクのサビ落としが手間取っているので、セルも回るようになった事だし、エンジンを始動してみる事にした。プラグを外して確認してみると焼け具合は良好のようだ。セルを回してみて火花も勢い良く飛んでいるのを確認した。取り外しにも手間取ったが、取付はもっと大変だったキャブをやっと取り付け、燃料パイプをサブタンクに繋いでガソリンを入れてみる。エアークリーナーはケースだけで中身は外している。キャブのドレンボルトを少し緩めて、ドレンパイプから燃料が出て来るのを確認して、セルボタンを押してみる。が、掛からない。セルをいくら回しても掛かる気配もないし初爆もない。何故だ?キャブのクリーニングが甘かったか?エアークリーナーを外しているからなのか?それとも燃料ポンプを外しているからなのか?燃料回りの配線を外しているからなのか?分からない。キャブを外すのは面倒なので、怪しい箇所を潰して行くしかないだろう。試しにエアークリーナーケースからパーツクリナーを吹き込んで、始動を試みたがダメだったので、エアークリーナーを取り付け、ケースを組み立てて試したがこれもダメだった。プラグを外して確認してみると少し濡れていたので、ガソリンは来ているようだ。次は、燃料タンクを取り付け、配線を元に戻してから、始動を試みてみよう。ダメだったら面倒だがキャブを外すしか無いだろう。取り付けに手間取ったキャブサブタンクに燃料パイプを繋いで始動を試みる火花は問題無いプラグ
2020.06.21
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フォルツァのセルモーターが動かないので、取り外してみる事にした。セルモーターはエアークリナーケースを取り外した奥に2本のボルトで固定されており、片方のボルトには太いアース線が共締めされている。上部のゴムキャップをめくると電源線を留めているナットがある。ボルトを外してモーターを引っ張るとギアから外れて抜ける。小さなギアが付いた軸を指で回してみると抵抗なく回る。バッテリーに直付けして繋いでみると問題無く回るので、モーターの故障ではないようだ。再び、モーターとバッテリーを車体に取り付けて、セルボタンを押すと、バッテリー脇にあるスターターリレーからカチカチカチと音がするもセルが回る気配がない。スターターリレーが動いていてセルモーターが動かない原因の殆どはバッテリーの電圧不足らしいので、フル充電して再びセルボタンを押してみたら、モーターが少し回って止まった。やっぱりバッテリーだった。このバッテリーは3年程放っておいた物を充電しては使っているので、寿命が過ぎていて、何回充電しても直ぐに電圧が下がってしまう代物だが、原因究明に何とか役に立った。セルモーターが回らないのはバッテリーを新品にすれば解決する事が分かったので、YTZ12S互換BMZ12S(3,444円)をamazonで購入した。取り付けてセルボタンをを押してみると当然の如くセルモーターは勢い良く回った。何処も壊れていなかったのね。バッテリーに繋いで作動テストを行うセルモーターYTZ12S互換BMZ12Sバッテリー
2020.06.19
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フォルツァの燃料タンクを苦労して取り外したので、剥き出しになったエンジンを点検して見るも、オイル漏れの箇所は見当たらない。外側から見えるガスケットも綺麗な薄グリーン色がそのまま残っている。エンジンは大丈夫のようなので、次はキャブだ。外装に守られていたので一見綺麗に見えるが、燃料タンクの状態からして、分解清掃は必須だろう。取り外しは上から抜き取る方法だと思うが、平成14式の私にとっては最新式のバイクのキャブは覗いただけで、非常に難解だ。何本ものパイプが連結されキャブの回りをのたくっており、電気配線も2箇所程ある。何が何なのかさっぱり分からない状態である。取り敢えず車体側からキャブに取り付けられているパイプ全てとアクセルワイヤホルダを外す。正攻法でエアークリーナーケースの取り外しから行うべく分解を始めると、真っ黒に汚れたエアークリーナーエレメントが出て来た。恐らく新車で購入してから一度も交換した事がないのだろう。インシュレーターバンドを外緩め、エンジン側も緩めようとしたが、こちらは幅広バンドで2本のビスで留められている。一本は緩める事が出来たが、もう一本はキャブのステーに取り付けてあるカプラーが邪魔で、どうやってもドライバーが挿し込めない。カプラーを外しての作業だろうが、ステーからカプラーの外し方が分からない。カプラーにマイナスドライバーを挿し込んでロックを解除すれば外れるのだろうが、どうやっても外れないので、マニホールドごと外して車体から抜き取る。初期型クラブマンのツインキャブを外すのが面倒くさいと言い続けて来たが、フォルツァの方がもっと面倒くさい。このキャブは負圧式のCVキャブレターだ。電気式のオートチョークが仕込まれており、アクセルワイヤに繋がるバタフライの反対側にも配線が繋がっているがこれが何かは分からない。一番ビックリしたのはキャブにエンジン冷却水の配管が繋がっていた事である。何のため?キャブを冷却するため?いや、逆か、寒冷時に冷却水の湯で温めるのか?良く分からないが、初めて見る機構だ。高性能とか排ガス対策とか燃費向上とかメーカーに与えれる試練は多伎に亘り、その1つ1つを創意と工夫で乗り越えて行くには、機構が段々と複雑になって行く事は否めないが、その分だけ素人の手出しが難しくなって行くのであろう。概ね平成10年以降のバイクは年々複雑さが増しているようだ。どうしても外せなかったカプラーは手元でドライバーを挿し込むと直ぐに外れた。取付はバンドを締めてから、カプラーを挿すだけで良い。フロートチャンバーを開けて、中のジェット類を確認すると、どれも酷い事になっていた。タンクと一緒で綺麗に見えるのは外側だけだった。全てのジェット類を外してキャブクリーナーに漬け込む。負圧ピストンも固着して動かないのでキャブクリーナーをタップリと吹き掛けて置く。スロットルワイヤのブラケットは動くには動くが固いので、CRCを吹いて、何回も回して置く。エアー吸い込み装置やオートチョークも外して洗浄、穴の貫通を確かめるて、本体の掃除をしていると、スローパイプが詰まっている事に気が付いた。キャブクリーナーに漬けたり、高圧エアーを吹いたり、細針金でつついたりしてやっと貫通した。ジェット類を掃除し、ボンスターで磨いて洗浄の後組み付け、負圧ピストンをドライバーの先で押し上げてみると、キャブクリーナーのお蔭か、固着は直ぐに解けたのでダイヤフラムを外して全て洗浄。スロットルワイヤのブラケットも軽く動くようになった。ガソリンに浸かっていなかった場所は綺麗だったので、洗浄が上手く出来ていれば、大丈夫な筈である。さて、どうなるか?シート下の点検口から見たキャブ真っ黒に汚れたエアーエレメントスロットルの反対側に付いた電気配線固着して動かないピストンダイヤフラムフロートチャンバーを外したキャブ内電気式オートチョークエアーダイヤフラム?
2020.06.17
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数年前から工作車(ボンゴフレンディー)のハンドルが中の芯とウレタンが剥離して、握るとグニュグニュして気持ち悪いし、外の表皮だけ握って中の芯がついて来ないのは危険さえある。次男の引っ越し時、妻に風の強い高速を運転させたら、「このハンドルはどうなっとるん!」「新しいのと変えないと危ない!」と言って、あれから一度も運転しなくなった。何とかしないとなぁ。と思いながらも日にちがどんどん過ぎて行ったある日、昼飯のラーメンを啜っていたら、妻が唐突に「ハンドルはどうするん!」と切り出して来た。早く新しいのに変えないのなら、娘に見積を取らすという所まで話しが進んだので、本格的に検討する事にした。純正ハンドルはエアバッグ付きなので、全て替えるとなるとたぶん大金がかかる。エアバッグは使えるので、マツダでハンドルだけ見積を出して貰い、その金額を見て検討する事にしたのだが、その金額が何と32,087円と出た。秘密の割引を使っても2万円は有に超えるのだ。同じ金額を出すなら社外の恰好良いステアリングが買える事を思うと、どうしてもそちらへ傾く。調べて見ると車検はエアバッグを取り外していても、警告灯さえ点かなかったら通るそうである。後は任意保険だけだ。これで決まった。最初に調べたのがボスである。折角、社外ステアリングを買っても、古い工作車に適合するボスが無かったら、この計画は灰燼に帰してしまうのである。ネットで検索してみると、日本のメーカーでHKBスポーツ(東栄産業株式会社)がフレンディーのエアバッグ車用ボスを販売していたが、配線の仕様によって3種類あり、型番で問い合わせるも現物を見ないと分からないとの事なので、バッテリーケーブルを外して、エアバッグを取り外す。エアバッグはハンドルの裏側にある4本のボルトで固定されているだけなので直ぐに外せる。配線の種類と色を確認するとORー205が適合する事が分かった。ORー205はRXー7にも適合するようである。しかし、高い。送料込みだと8千円以上もするのでアウトレット品の送料込み7,400円で妥協した。しかも、年末に事務所の備品を購入して溜まっていた楽天ポイントを使ったので、0円だ。次はステアリングだが、社外品は大昔にカローラDX1800ディーゼルバンに乗っていた時に、小径ウッドステアリングを付けて以来だ。あの時は、径が小さ過ぎて挙動がタイトになっていたので、それも考慮しながら、憧れのナルディーかMOMO中から選ぶ事にしたのだが、ナルディーは高価なので無難なMOMOにした。工作車のハンドル径は38∅だが、MOMOはラインアップの殆どが35∅となっている。3cm小径となるが問題無い範囲である。本当は牛革が欲しかったが、値段で妥協した。届いたボスは実に安っぽい。警告灯キャンセル用の配線なども同梱されていたが、ボスのブーツは薄いプラ製で高級感がまるで無い。ホーン金具はステアリング同梱を使用せずボス同梱の安っぽい方を使用する。取り付けた感じは、35∅に小径となったが、メーターパネルの視認性は変わらない。握りはハンドル上部が純正より細いが、形状は良いし握りやすい。ブラック仕様でMOMOのロゴも小さく目立たないが、内側の赤いステッチがスポーティー感を醸し出している。(工作車にスポーティー感は必要無いのだが…..。)運転した感じは、ややタイトだが、問題ないレベル。小径な分乗り降り時に足に余裕が生まれた。初めて取り付けた憧れのイタリア製の17,553円のMOMOステは実によろしい。エアバッグにアクセスするには裏側にある4つのメクラ蓋を外しボルトを外すだけハンドルから外したエアバッグホーン金具が分からず仮付けしたハンドル取付が完了した憧れのMOMOステ
2020.06.15
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フォルツァの給油口を開けて恐ろしい光景を目の当たりにしたので、先ずここからやっつける事にして、外装を剥いで行くのだが、手順が分からずあっちを緩めたり、こっちを外したりでなかなか進まない。スクーターの外装は大きくそれを留めている物はボルト、ビス、プッシュターンリベットと様々であり、数が多い。しかも、よく見えない箇所に隠すように仕込まれており、下手に力を加えると破損してしまう危険性大なので、慎重にならざるを得ない。これだから、全体を安っぽいプラで覆われたスクーターは好きになれないのだ。最初は両サイドのスカートを外し、邪魔になる大型シートを外し、リアと一体となったサイドカバーを外そうと試みたが、左右の分離が難しそうだ。無理して外しても復元が難しそうなので、左右繋がったまま後方へずらせる事にした。要は燃料タンクとキャブを取り出し、エンジン回りの点検をしたいだけなので無駄な分解はしない。サイドカバーが後方へ動いたので、股の部分からフロントパネルに繋がるカバーをやっと外す事が出来た。普通のバイクに比べスクーターは機関部を全て大型外装で隠しているので、点検や修理を行うには、大変な労力を有するので、普通の人は先ずやらないであろう。壊れるまで乗って、いざ修理となると巨額な費用が必要になるので廃棄する。これがスクーターの運命のような気がする。一人でブツブツ言っている内に、やっとタンクの全貌が見えた。ボルト6本でガッチリ留められているのは良いが、フレームの間のタイトな隙間にギリギリで納まっている。外し方を暫し考えたが、冷却水のリザーブタンクを外せば何とかなると思えたので、外しに掛かるが、フロントパネルが邪魔になってアクセスする所が正面の隙間しか無い。これ以上パネル類を外したくないので、スパナで取り付けボルトを1/4回転ずつ緩めやっと外した。タンクを留めている最後のボルトは先程外したリザーブタンクのボルトの直ぐ隣だが、スパナは掛からないので、ユニバーサルジョイントを咬ませたソケットレンチで何とか外せた。外してみるとリザーブタンクと同じステーで留められていた。最初からこのボルトを外せばリザーブタンクも外せたのね。これでやっとタンクを外せると思いきや、フロントパネルが邪魔になってどうやっても外れない事が分かった。あと少しの所なので、クリア出来る様に設計したら良いのに。スクーターはこういう所にもスタイル優先の弊害が現れる。1つ部品を外すのに関連する物を全て外さないとアクセス出来ないのである。フロントパネルを留めているビスを全て外して引っ張ってみると、パネルが緩んで大きく曲げる事が出来る様になったので、タンクの接触箇所を逃がして、外しに掛かるが、今度は両サイドのサブフレームが邪魔になるのでそれも外す。それでもタンクは外せない。タンクの形状からして車体の右側には外せない。必ず左側からだが、その外し方が分からない。もしかしてアンダーカウルを外さないとダメなのか。しかし、タンクを外すのにそれ程難しい構造にしてあるとは思えないし、取り付けてあるので必ず外せる筈であると思いながら、知恵の輪を解くように試行錯誤を重ねてタンクを斜めにして行くと突然外れた。やはり左側からだった。やれやれ。タンクを外すだけで一体何個のパーツを外し何本のビスやボルトを外した事か。普通のバイクなら燃料パイプを抜いて、タンクを留めているボルト1本を外すだけだ。ものの1分も掛からないのになぁ。さて、苦労して外したタンクであるが、結構重い。10年物のガソリンがかなり詰まっているようだ。燃料ゲージを外してみるとサビの塊となっていた。4ℓのオイル缶に腐って変色したガソリンを入れてみると、満杯と少しで、最後はサビの塊も一緒に出て来た。鉄棒を突っ込み底の方を探るとペースト状の感覚が手に伝わって来る。厄介な事になるような予感を感じつつ、タンクの内壁をゴリゴリやって、台所用洗剤と水を入れてシェイクしながら排出すると、水と一緒にてんこ盛りの大きなサビと団子状になったガソリンの末路のペーストがボタボタと出て来た。洗剤と水を入れてシェイクを数度繰り返し中を覗いてみると、サビが剥がされて金属の地肌が見えている。これだけでかなりのサビが落ちたようなので、後はタンククリーナーでトドメを刺すべく使い古しのクリーナーを入れて暫く放置してみる事にする。シート裏のカバーを外すとバッテリーとキャブの点検口が現れるカバーを剥いだ右側燃料ポンプと思われる物が取り付けてある左側苦労して取り出したタンクタンクを外した車体/アンダーカウルの上に小石が溜まっている燃料ゲージとタンク
2020.06.13
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先月、馴染みの造園屋が「10年以上不動となっているスクーターに、また乗りたいので、修理して貰えないか。」と依頼があった。丁度手が空いたのか、6月8日唐突にラダーを取りに来て夕刻、軽トラに乗せて持って来たが、運悪く私はツーリングに出掛けた日で留守。一人で大汗をかきながらドンキーベースの入口まで引っ張って来ていた。ツーリングから帰ってスクーターをドンキーベースに格納し、大雑把に点検してみる。このバイクはHONDA FORZA(フォルツァ)MF06/250ccのスクーターだ。スクーターは嫌いなので、散髪屋のオヤジが形見にくれた初期型タクト1台しか持っていない。ニーグリップが出来ない乗車姿勢とプラスチックの塊のような外装はどうも好きになれないのだ。しかし、今回は他人のバイクで、「直らなかったら捨てる」との事と、ミドルスクーターの構造を見てみたくて引き受けたのである。現車は倉庫に保管していたので、状態は悪くはない。バッテリーは当然死んでいるので、手持ちのバッテリーに繋いで保安部品の確認を行う。ウインカー、ストップランプ、ライト、テールライト、ホーン全て問題無く作動する。エンジンを掛けてみようとセルボタンを押すがリレーの音だけでセルが回らない。セルが壊れているのだろうか。セルは後回しにして、アクセルを捻ってみると、重いが何とか動く。ピストンの固着は無いようだ。フロントパネルの右側に見慣れないレバーが付いている何のレバーだろうかと操作してみたら、リアのパーキングブレーキだった。それに見慣れないスイッチもある。アイドリングストップスイッチだ。平成14年頃のスクーターにはもうこんな省エネ機構が備わっていたのには感心する。勿論ABSも付いていた。パワーもまずまずで、高速にも乗れ、ゆったりとした乗車姿勢で楽に乗れるこんなバイクが売れるのも分かる気がするが、私は絶対に買わないだろう。燃料タンクとコックが気になって探したが見当たらない。色々といじくり回しているとフロントパネル下の蓋を開けると給油口とラジエターのリザーブタンクがあった。と言うことはフォルツァは水冷エンジンなのね。スクーターの事は良く分からないので、ネットで調べてみたら、エンジンを掛けるには左のリアブレーキレバーを強く握ったまま、セルボタンを押すと、へッドライトが消灯してエンジンが掛かるようである。ブレーキレバーの握りが甘かったり、サイドスタンドが出いてもエンジンは掛からない仕組みになっているようである。安全対策とは言え何と面倒くさい機構なのだろう。早速、説明書通りの手順でセルボタンを押すも、セルは回らない。セルモーターの点検をする必要があるようだ。ついでに燃料タンクのキャップを鍵を使って開けて見ると…..。恐ろしい物を見てしまった。給油口の縁まで真っ赤な錆が迫っており、中を懐中電灯で照らしてみると奥まで恐ろしい程の赤サビが蔓延しているではないか。10年以上とは言え、倉庫保管なのでそんなに酷い状態ではないだろうと思い、安請け合いをしたのだが、えらいバイクを掴まされたと半分後悔したが、これも向学のため、コロナによる外出自粛協力のためと思う事にして何とか復活させてやりたいと思う梅雨入りの日であった。走行8244kmてんこ盛りのタンク内のサビ
2020.06.11
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コロナも小康状態ということで皆さんムズムズしている所へ福さんからツーリングの提案があった。すると仕事が無く暇なのか参加者が10人にもなったので3密を避けるため温泉は入らない。食事は分散。田舎道を走る。の誓いを立てての開催と相成った。今回の参加車はハーレー4台、デアベル、側車付きゴールドウイング、ゼファー750、BMW、YZF-R6、V7の10台だ。行き先は玉造温泉近くの道端にある「おもじろ釜温泉」である。この釜に持参した玉子を浸けて温泉玉子にして食すためだけに、大の大人が方々から集まり、片道220キロも掛けてのツーリングである。最初の集合場所はR313沿いのJA晴れの国岡山神楽の里だ。1時間半もあれば、十分だろうとのんびり支度をしていたら、出発が大幅に遅れてしまった。R180までは裏道を通って予定通りだったが、高梁へ向かうR180は遅いトラックで思うように走れず時間だけが過ぎて行く。辛抱出来ないので、玉川から成羽へ迂回する山道に入ったが、ナビの到達時間が逆に増えてしまった。どうやら近道ではなく遠回りになったらしい。その分信号もクルマも居ないので、スピードでカバーする事にしたのだが、到着予定より7分遅れとなってしまった。当然皆さんお揃いであった。ゼファーが途中でエンジン不調につき、リタイアだそうだ。車検を受けたばかりなのにどうした事だろう?デアベルが先頭でYZF-R6、V7、ハーレー、ゴールドウイングと続き気持ちの良いワインディングを新見まで走る。主要国道は信号が多いのでストレスが溜まるばかりであるが、こんな道は爽快そのものである。次の集合場所ローソン新見高尾店ではハーレー3台と復調したゼファーが高速を使って先回り到着していた。何でも、プラグキャップが緩んでいて失火をしていたらしい。デアベルが先頭で8台を引っ張るが、伯備線沿いの山道では残念ながらハーレーはついてこれない。神郷から鳥取県の日南町に抜け、最後の合流地点「道の駅にちなん日野川の郷」に到着。BMWと合流して山陰道の安来ICを目指す。雲一つ無い青空が広がり、目映いばかりの新緑の道を疾走するのは本当に気持ちが良い。エンジンも快調に回っているようだ。安来ICからは宍道の「しじみラーメン」組と松江の「うなぎ」組に分かれてそれぞれの最寄りインターに向かう。途中の料金所でシートベルトの検問をやっていたが、バイクは関係ないので、当然スルーだ。宍道ICから直ぐのR9沿いにしじみラーメンを喰わせる「かみあり製麺」がある。昼少し前だが、満員だ。しじみラーメン増し増しの食券を買う。増し増しは普通のしじみラーメンにしじみのカゴが更に2つ付く、しじみてんこ盛りラーメンなのだ。ラーメン自体は塩ラーメンなのだが、しじみのダシが良く効いて美味い。少し物足りない方は替え玉も用意されているのが有り難い。名物ラーメンを食べたところで、R9を松江方面に引き返す。今日の目的の「おもじろ釜温泉」は玉造温泉街の入口近くの道路沿いにポツンとある。直径1m程の円筒形の石釜の中央から温泉が流れ出ており、釜にはステンレスのフック付きの桟が渡してある。このフックに卵を入れたネットを吊って温泉玉子を作るという塩梅だ。湯の温度は70°位なので20分程で硬めの温泉玉子が出来上がる。2つ作ったが熱くて食べられないので持って帰る事にした。実は温泉玉子はあまり好きではないのだ。ここでハーレー3台とBMWの県北組と分かれて帰路につく。玉造温泉から横田町を抜けておろちループまではYZF-R6がスマホナビで道案内。途中で給油も済ませたので安心して道の駅奥出雲おろちループに到着。建物内はマスク着用でないと入れないとの事、お蔭で建物内の土産物売り場は来店者0人。街中でもマスクをしていない人が増えているのに、こんな奥出雲の山中でコロナ対策が徹底している事がある意味凄いと感じた。駐車場で出雲に帰る途中のW650さんと少し話しをして、今度はV7が先導し、東城ICで中国自動車道に乗り、大佐SAで休憩。北房JCTから岡山道を経由し、日没時間が長くなった岡山路を少しオーバー気味で走るが、賀陽ICを過ぎたあたりから、ディアベルが辛抱出来なくなり、飛び出す。間髪を入れずにYZF-R6が猛追する。何時もの流れ解散で今回のツーリングは無事幕を閉じた。ローソン駐車場にてかみあり製麺の店構えしじみラーメン増し増しおもじろ釜温泉ツーリングの車列
2020.06.09
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GB250クラブマンのエンジンを掛けてみようと燃料コックをONにしたら右のキャブからガソリンが漏れて来た。それもかなりの漏れ方だ。キャブのどの辺りだろうかとコックのON、OFFを繰り返しながら調べて行くと、フロートチャンバーの繋ぎ目から流れ出ているように見える。フロートチャンバーのガスケットは車体の組み立てが終わった後に燃料漏れを起こしたので、左右共新品に交換している。しかも3年前の話だ。たった3年でガスケットが劣化するとは考えにくいが、前回はキャブを外さずに、セルモーターとブリーザーケースだけ外して、フロートチャンバーのビスに短いドライバーを挿し込んでガスケットを何とか交換した。小さなドライバーで、しかも下側から上にあるビスを締めたので、力が掛からずビスが緩んだのかも知れないと思い、セルモーターとブリーザーケースを外して短いドライバーで締めてみるが、緩んではいないようだ。ガスケットの交換時にゴミでも嚙んだかも知れないので、フロートチャンバーを外してみるが合わせ目は綺麗なものだ。チャンバーのガスケットはまだ弾力があり、フワフワしている。そうなると、やはりチャンバーを締め付ける力が弱いのだろうと考え、M4のキャップボルトを買ってきて、スプリングワッシャを取り付けて六角レンチで締め付けてみた。これなら大丈夫だろうと燃料コックをONにすると、ダダ漏れである。全く何も変わっていない。もうこうなったらキャブを外して確かめるしかないのだが、初期型クラブマンのツインキャブを外すのは超面倒くさいので、出来る事ならやりたくないのが本音であるが、致し方ない。キャブを外すには、バッテリーケースを外し、エアークリナーケースのボルトを全て緩め、リアフェンダーに繋がっている金具やボルトを全て外さないと辿り付けないのだ。オマケにタイトなフレームにパイプ類や配線がごちゃごちゃしているので、分解も組み立ても順番通りにやらないと、やり直しになるのだ。やっとキャブを外して燃料パイプを繋いでガソリンを送ってみると、チャンバーの継ぎ目のように見えるが、よく見ると違った。左右のキャブを繋ぐパイプから漏れているようだ。このパイプの位置はエアークリーナー側、つまり、キャブの後ろ側なので車体に付けた状態では死角になって見えない場所だ。そこから漏れたガソリンがチャンバーを伝って滴っていたのだろう。短い連結パイプを抜いてみたら、両サイドに小さなOリングが嵌まっていた。どうやら漏れの原因はこのOリングの劣化が濃厚のようだ。Oリングは偶然にもTYのキャブのドレンボルトのOリングを交換しようとして、先月amazonで18種類225ヶセットを447円で買っていたので適合するサイズを探してみると太さが僅か足らないが5ミリ径が嵌まった。中華製だが材質もNBR(耐油)なので大丈夫だろう。接続パイプから古いOリングを外そうと精密ドライバーで抉ったら2つとも砕けた。もうガソリン止めの要を果たしていない。キャブに新しいOリングを嵌めた接続パイプを取り付け、燃料を流してみると漏れない。見事に燃料漏れは収まっている。やはり接続パイプのOリングの不良だったようだ。キャブを取り付け、全ての物を元に戻す面倒くさい作業を終え、エンジンを掛けてみる。チョークもキッチリと機能しており、ウインカー、ストップ、灯火類も問題無い。左のリアウインカーレンズを留めるビスが無くなっていたので、補充して、チェーンのサビ落としを行い、注油して今回の整備は終了である。特定できた燃料漏れの場所中華Oリングセット中華Oリングを取り付けた連結パイプと砕けたOリング組み付けが完了したキャブ整備が終了したGB250クラブマン
2020.06.04
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セローのフロントブレーキは2ポットキャリパーではあるが、シングルなので、至って単純である。従ってエアー抜きも簡単な部類に入るであろう。クラブマンもTLM220もRH250も注射器を使ってキャリパー側からフルードを逆流さすとエアーは簡単に抜けた。一番手こずったのはゼファーのWディスクだが、遊びが少し大きいものの、制動に問題無い所まで何とか持って行けた。セローも同じ方法でキャリパーのブリーダーバルブから注射器でフルードを押し込むと、かなりの抵抗がある。カップの底の小さな穴を良く見てみると詰まっているようにも見えるので、細い針金で穴を通すが良く分からない。更にフルードを押し込むとマスターカップに出て来たので、カップが一杯になるまでフルードを押し込んだ。もうタッチは戻っている筈であると思い、ブレーキレバーを握るとスカスカである。何で?エアーは嚙んでいない筈である。レバーを握って通常のエアー抜きを行うもエアーは出て来ない。カップの中を覗くと底の方に汚れが見えるし、フルードを吹き出す小さな穴の状態が気になる。キャリパーは掃除をして新品シールを入れたので、不具合は無いと思う。バンジョーボルトの銅ワッシャーも確認して取り付けたので、残るはマスターシリンダーだ。しかし、シリンダーからはオイル漏れは確認できない。オイル漏れも無いのに不具合が起こるものだろうか。不思議だが、何かの原因が潜んでいるかも知れないと思いマスターシリンダーを分解する事にした。ピストンを押さえているスナップリングを外すのが大変なのでやりたくはないのだが仕方が無い。ホームセンターで買ったスナップリングプライヤーは先が短いので狭いシリンダーの中に入れずらいのだ。ゼファーでも苦労した記憶がある。悪戦苦闘の末やっと外す事が出来、中を確認するも汚れも無く綺麗なものだ。ゴムのパッキン類の劣化も無い。何処にも異常は見当たらない。カップの小さな穴に極細の針金を通し貫通を確認し、洗浄の後組み立てる。SMにはスナップリングは再使用不可となっているが、変に曲げたりしていないので大丈夫と思い再使用した。もう一度キャリパー側からフルードを注入し、マスターのエアー抜きを行うもタッチは戻らない。何処でエアーが嚙んでいるのか分からない。キャリパーのピストンかも知れないと思い、外して確認するもフルードの漏れは無く、動きも正常だ。バンジョーボルトに空気溜まりが有るのかも知れないので、レバーを握って一瞬だけボルトを緩めるもエアーは出て来ない。押してもダメなら引いてみる事にした。カップにフルードを満杯にして注射器のホースをブリーダーバルブに取り付け、中のフルードを吸い出した。カップ2杯分ほど吸い出したのでこれで大丈夫と思い、レバーを握ってみるとやはりスカスカだ。分からない。暗礁に乗り上げてしまった。エアーは何処にいるのか。それとも致命的なミスに気づいていないだけなのか?車体からブレーキラインを全て取り外し、水に沈めてみようかとも考えたが、後が大変なので思い直して、ブレーキホースを眺めていると曲がりが気になった。早速、留めている3箇所のクリップを外し、ホースを真っ直ぐに伸ばして、更にそのホースを叩いてみる。暫く放置して、レバーを握ったままマスター側のバンジョーボルトを一瞬緩めてみる。するとシュッという音と共にエアーが抜け、タッチが戻った。やっとエアーの隠れ家を突き止めた。エアーはホースの曲がりに潜んでいたのだ。そう言えばセローは他のバイクに比べてホースの曲がりが大きいので、押したり引いたりしても、気泡が少し移動するだけで、ホースの中に残ってしまう事があるのだろう。カンシャクを起こして叩き壊してやろうかという衝動に駆られたが、また一つ良い勉強になった。ブレーキのエアー抜きをナメてはいけないのだ。しかし、保管していて突然ブレーキのタッチが無くなる原因は分からず仕舞だ。トラックのアルミ荷台の中に保管していたために、夏の高温で、フルードが急激に劣化したか、フルードが湿気を吸って劣化したか。しかし何処も液漏れしておらず、フルードもタップリ入っていたブレーキラインにどうやって空気が混入したかは説明できない。それでも長いトンネルを抜けたので気を良くして、3年前から買ってある新品のリアのブレーキパッドを取り付けて、フルードを入れ替えた。ピストンをを外してのオーバーホールはフロントブレーキのトラウマがあるので、今回はやらない臆病者の私がいる。フロントの新旧ブレーキパッド通常のエアー抜きを行うも気泡が出て来ないフロントブレーキキャリパー分解したマスターシリンダーマスターシリンダーカップの底にある2つの穴/右側の小さな穴が詰まりやすい注射器を使ってのフルード注入も効果無し3箇所の留め金具を外したブレーキホース一瞬緩めたらエアーが抜けたマスター側のバンジョーボルトエアー抜きが完了したフロントブレーキ/磨きが終わったディスクカバーを装着3年前に買っておいたリアブレーキパッドスパナを挿し込んで容易に押し戻す事ができるリアブレーキピストンリアブレーキに取り付けた新品パッド赤サビが出ていたナンバープレートステーを塗装前後のブレーキ修理を終えたセロー225
2020.06.02
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昨年の年末にセローをドンキーベースに運び入れる時にフロントブレーキを握ったら、レバーのタッチがおかしい事に気づいた。レバーがハンドルに付くまで握り切れてしまうのだ。しかもブレーキは殆ど効かない状態である。フルードが漏れたのかと思い床やキャリパー辺りを見たが漏れた形跡は無かったのでそのままにしていたが、原因を調べる事にした。マスターシリンダーカップを外して中のフルードを確認しようと、皿ビスを外しに掛かるが、固着していてなかなか緩まない。このビスはどの車種でもよく固着してしまう事が多い。無理に外そうとして+の頭をナメてしまう事があるので、ショックドライバーを使って慎重に緩めたが片方をナメてしまった。こんな時のために買っておいたパーフェクトドライバーの出番がやって来た。ドライバーの先を潰れた溝に差し込み更にハンマーで叩き込む。ドライバーの軸をバイスで咥えドライバーの頭を押さえながらバイスを回すと何とか緩んだ。丁度その時、妻がホームセンターにプランターに植える花を買いに行くと言うので、手伝いをするという名目で付いて行ったが、花には目もくれずネジ売り場へ直行してM4の10ミリ平ビスを物色する。ステンレスとユニクロの2種類あったのでどちらにしようかと悩んだ。ステンレスは錆びないが、アルミとの相性が良くないし、また固着して最悪ドリルで破壊する時の事を考えるとユニクロの方がやり易いと思い、ナット、ワッシャ付き7本入り108円を1袋握りしめてレジに向かおうとすると妻がやって来て「もう花は1人でクルマに運んだし、そのネジ1つ買うのに何時まで掛かっとるん!」と情け容赦のない言葉を浴びせるので、ビスは妻に買わせた。ホームセンターから帰って潰れたビスを抜き取りカップの蓋を開けると、変色はしているものの、フルードはタップリと入っている。それならブリーダーバルブが緩んでエアーが入ったのだろうか。エアー噛みはマスタ-側では無さそうなので、キャリパー側から通常のエアー抜きを行うが、新しいフルードの色に変わっても一向にエアーが抜けないので、キャリパーをバラしてみたら、ピストンの汚れが酷い。パッドももう少しで交換時期の減り具合だったので、他の部品と共にモノタローから取り寄せた。モノタローは検索画面に直接PLのパーツ番号を打ち込めば、直ぐに部品が表示されるので有り難い。キャリパーを車体から取り外し、コンプレッサーの圧縮エアーでピストンを抜き出す。セローのピストンは大、小の異型ピストンが2つなので、片方を抜いたらもう一度嵌めて、抜け防止の押さえをしてもう片方を抜く。キャリパーの中には少しゴミがあったが、サビは無いようだ。シリンダーから出ていた箇所のピストンの汚れが酷いのでボンスターにピカールを付けて磨いた。ピストンシールとダストシールに添付のグリスを塗って新品に交換。再び組み付けて、フルードを入れてエアー抜きをするもブレーキレバーのタッチが戻らない。どうしてだ?これから、どうやってもエアーが抜けない負のスパイラルに入り込んで行く事になる。変色はしているもののフルードはタップリと入っているマスターシリンダーカップピストンを抜く前のキャリパーキャリパーから抜いたピストンゴミが少し見えるキャリパー内磨き終わったピストンYAMAHA純正ピストンシールと社外品のパッド
2020.05.31
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TYの修理が一ヶ月程お預けになったので、久し振りにセローのエンジンを掛けてみようとキーをONにしたら、ニュートラルランプが弱々しく光ってセルも回らない。テスターで電圧を測ってみると11.2Vしかない。トリクル充電器に繋いでいたとは言え、調べて見ると前回交換が2013年8月、もう7年近く経っている。中華バッテリーをユアサバッテリーを凌ぐほどの寿命にするトリクル充電器の威力は凄まじいが、流石にご臨終のようだ。新品バッテリーを買うべくネットで調べてみると、セロー225WEのバッテリーはVTZ7Sだがこの型番は今や希少となっており、値段も割高になる。現在では同じ60AのYTZ7Sが主流のようだ。サイズを調べてみるとVTZ7Sが114×71×106、YTZ7Sが110×68×104となっており、YTZ7Sの方が僅かに小さいので取り付け可能である。YTZ7SはYAMAHAではトリッカーやセロー250に採用されているようなので、このバッテリーでも問題は無いだろうと思いamazonで購入(2,508円)した。届いたバッテリーとご臨終バッテリーを並べて比べてみると、サイズは殆ど同じと言って良い。仕様書の寸法通り、僅かだがYTZ7Sの方が小さい。新しいバッテリーに交換してセルボタンを押すと、軽やかにセルモーターが回り、エンジンが掛かる。暖機を終えチョークを戻し、保安部品の点検を行う。ウインカー、ストップ、ホーン全てOK。ヘッドライトは消灯出来るように、ハンドルにスイッチを付けているので、ライトスイッチON…..。点かない。OFF、ON点かない。もう何年も前から時々ヘッドライトが点かなくなる事がたまにあったが、何かの拍子に突然点っていた。配線の接続か断線の症状であるが、何時も直ぐに直っていたので点検作業が延び延びになっていたのだ。今度はライトカウルを叩くも点灯しないので、原因を確かめる事にする。セローのライトカウルは直ぐに取り外しが出来るように、左右のフロントフォークに取り付けてあるゴムバンドを外し正面中央下のビスを1本外すだけの仕組みとなっている。トライアルバイクなら保安部品を外して.....。などの使用方法が考えられるが、セローをそんな使い方をする人がいるのだろうか。疑問である。このセローは平成9年式の4JGなので、ヘッドライトの常時点灯仕様となっているが、義務化は平成10年4月からなので常時点灯でなくても大丈夫と言う事で、ヘッドライト消灯スイッチキットを組み入れているのだが、その辺りが怪しい。エンジンを掛けたまま配線をいじくると突然点灯した。配線を1本1本触って行くと緑色の配線の不良を突き止めた。テスターで導通を確かめると断線している事が判明。原因は狭いライトカウルの中に新たに2つのカプラーを取り付けたために、圧迫と振動により断線したものと思われる。修理してもまた同じ事が起きそうなので、取り外してノーマル配線に戻す事にした。しかし、このセローは常時点灯義務化前年の製造なので、現在のバイクのように、エンジンが掛かってから少し間を置いて点灯する仕組みでは無く、セルが回ると同時に点灯するので、バッテリーが弱ったらセルが回らなくなる可能性がある。エンジン始動時の電力消費を抑えるために、LEDバルブに交換も視野に入れておく事にする。トリッカー・セロー250用のバッテリー(左)とセロー225用のバッテリー(右)セロー225用のバッテリー(左)とトリッカー・セロー250用のバッテリー(右)
2020.05.29
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いよいよ車体の組み上げの最終段階の部品となったシートだ。現車に付いていたシートは中のスポンジが丸見えになる程に激しく破れスチールのシートベースはサビで朽ち果て原形を留めていなかったが、写真屋が持ってきてくれたシートは表皮以外は十分使える上物である。しかし、問題はシート表皮である。TYの表皮は格子パターンが加熱プレスされており、この模様を作る事は出来ない。汎用の表皮を買って張ろうかとも思ったが、どうもシックリ来ない気がするので、シート屋さんに見積を取ってみることにした。小さなシングルシートだし、形状も簡単なので、ビックリするような金額では無いだろうと、写真と共に加熱プレス以外で格子パターンの加工が出来ないか?とのメッセージを付けてメールを送ったら返信が来た。格子パターンの型押しは出来ないが、ミシンステッチなら出来ると言う事で、ミシンステッチとパイピングを施行して張り替え金額が税込み25,300円との事。ビックラこいた。TYには贅沢過ぎる。以前ネットでタイ製の表皮を販売しているサイトがあったのを思い出して、検索するもなかなか見つけられない。TYのブログ記事を頼りにしつこく探すとやっと見つかった。DACHI(ダチ)TY125用スタンダードシートカバー送料、手数料、税込6,952円。これで十分だ。届いた表皮は縫製もシッカリしており、内張りも付いている。それに格子パターンも純正と同じだ。表皮の品質が少し安っぽい感はあるが、問題無い範疇である。表皮が届く迄にスチールのシートベースのサビを落とし、塗装を施し、取り付けステーが付いていなかったので、現車のベースから外しこれも塗装、ゴムクッションも2つ欠損していたので、現車のベースから補充しておいた。表皮の取り付けはベースの△の爪を起こし引っ張りながら爪に刺して行くのだが、シートの形に縫製されているし、小さなシングルシートなので、シワが出る事も無く取り付け出来た。やはり格子パターンがあると、純正のようで恰好良い。写真屋から貰ったシートベースとアンコ表裏共多少赤サビが出ているシートベースグラインダーとスポットブラストでサビを落としたシートベース塗装を終えたシートベースステーを取り付けたシートベースダチのシート表皮シート表皮の裏側ベースに取り付け中の表皮完成した純正と変わらないシート
2020.05.26
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