2004年11月16日
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カテゴリ: Classical Music
2004年11月16日 上野・東京文化会館
サイモン・ラトル指揮 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団来日公演
Berliner Philharmoniker Japan Tour 2004
Chefdirigent: Sir Simon Rattle

ドボルザーク交響詩「野ばと」op.110,B.198
マーラー交響曲第5番嬰ハ短調

午後6時15分、上野の改札を出ようとすると、楽器のケースを抱えた楽団員と思しき男性が数人たったと出て行き、楽屋口へ急いで入っていった。今頃?
客席は、男性が8割、女性が2割。女性用トイレに列ができてないなんてここ最近では新鮮。

プログラムには来日メンバーの名前がドイツ語のみで載っている。

だだーっと楽団員が席につき始めると拍手が。ダニエル・スタブラヴァ(シュターブラヴァ Daniel Stabrawa)の姿も。1列目。きょうはコンマスではない。安永さんもいない。日本人のバイオリン奏者、町田琴和さんは2列目。
コンサートマスター(ブラウンシュタイン、Braunstein)が現われると大拍手。
そしてラトル。大大大、拍手。

フルートのエマニュエル・パユはいない。フルートのソリストはアンドレアス・ブラウ。

客電は落ちないまま始まる。そうなのか?
1曲目「野ばと」。
ピアニッシモで始まる。
トランペットのソリスト(タルケヴィという人?)が途中でたったか出て行く。舞台裏で吹いている。終わると今度はトランペットの2人連れで戻ってきた。隣りのトロンボーンが「やあ、お帰り」って感じだった。
曲が終わってラトルが手を下ろしても3秒くらい「シーーーン」。まさか余韻を楽しんでるんじゃないよね。東京公演でこれとは。サントリーじゃないから?? 曲目ぐらい予習してこようね。(ちょつと恥…

休憩入って2曲目。

確か、マーラーの時はシュターブラヴァの前に別の楽譜が置いてあったような気が。野ばとのときは多分ブラウンシュタインと同じ楽譜を(2人で1つの楽譜台)見ていたと思うのだが。
楽譜をめくる楽団員の、めくった後、弦で楽譜を押さえる仕種がなんか好き。
ホルンのドールは時々しか楽譜をめくらなかったけど、同じページ数ではなくバイオリンに比べるとあまりめくらなくてよいようになっているのかなあ。

第1楽章
『重々しい足取りで、厳格に、葬列のように』

トランペットのソロで始まる。パカパパーン、パカパパーン、…。
トランペットが野ばとでは2人しかいなかったのに(前半は1人)、第5ではいっぱいいた。4人?
トランペットソロのガボール・タルケヴィ氏は元バイエルン放送交響楽団の首席トランペット奏者だったそうだ。引き抜かれたのでしょうか。

第2楽章
『嵐のように、大いなる激しさで』
Sturmisch Bewegt Mit Grosster Vehemenz
第1楽章が終わって咳き込む声だらけだが、それを押さえ込むようにすぐ第2楽章に突入するラトル。
迫力だなあ。

第2楽章が終わってラトルは指揮台を降りて一息ついている。
ホルンソロのソリスト(シュテファン・ドール?)が楽譜台とホルンを抱えてラトルの指揮台の左斜め前に立つ。ヴァイオリンのソリストたちにひやかされながら。

第3楽章 スケルツォ
『力強く、速すぎず』
Scherzo,kraeftig nicht zu schnell
ホルンソロ、これがすっごくかっこよかった! 華があった。気持ちよーく鳴らしていた。
私は左サイドだったのでホルン奏者やバイオリンのソリストたちと目配せするラトルの表情がよく見えた。
第3楽章前半の方のバイオリンのピチカートでは第二バイオリンソリストのシュターデルマンがラトルとにこにこアイコンタクト。このおじさんは結構ラトルの精神安定剤的な存在かもしれない。(推測です)

第3楽章が終わってラトルはにっこにことホルンのソリストをねぎらう。それを見たお客さんの一部が勘違い。拍手が起きたのだ。は、恥… ここは東京だよね? ヴァルトビューネじゃないよね??

第4楽章 アダージェット
『非常にゆっくりと』
Adagietto sehr langsam
金管さんひと休み。ホルンのソリストさん、定位置に戻ってお疲れさま。この人ってまじめっぽいなあ。ずっと楽器の調子を調べていた。(ドールは1995年のヴァルトビューネ、アメリカン・ナイトでもすでにいる。この頃は今よりちょっとやせてる。)

第5楽章 ロンド・フィナーレ アレグロ・ジオコーソ
Rondo-finale, Allegro
第4楽章の最後の音が消えないうちにラトルが鋭く、ホルンソリストに合図。間髪をいれず第5楽章に突入。
各パートが競い合うように演奏していく。はっきり各パートが浮き立って聞こえる。まるで3Dの映画や、飛び出す絵本みたいな感じだ。
オーボエもほとんど地面と平行に構えて吹き鳴らす。ホルンも下を向けず前に構えて吹き鳴らしている。なんかすごい。

終了。ブラボー、ブラボー。大拍手。
ラトルのカーテンコール、1回目は普通。コンマスの背に手を置いて退場。
2回目はダーッとコントラバスに一直線。ソリスト2人と握手。コントラバスのナビル・シェハタ(?)というとっても若いソリストは中近東系の顔立ちの方で、懸命に始まる前に練習していた2人のうちの1人。イケメン。

3回目はやっぱり行った。ホルンソリストのドール(?)の下へ一直線。肩を抱き合い、何事かしゃべっていた。お客さんも惜しみない拍手。その後ペットのタルケヴィ(?)のところへ。彼にも大拍手。

4回目は木管のところへ行きましたよ。ここだけ見てもわかる。ラトルはみんなに気を使っている! おしゃべりがないのは残念だったが、このパフォーマンスで楽しましてくれた。
最後にコンマスに耳元で何かつぶやいて退場。コンマスは全員を解散させた。
オケがいなくなり、お客さんが帰り始めても拍手はやまず、ラトルはまた出てきた! 偉いなあ。

フジ特番のブラームスのリハを見なおしたが、全然マーラーのときと編成が違う。(バイオリン少ない?)コンマスもスタブラヴァで、その横に安永さんだった。

※トーマス・ティムは若き天才らしい。1973年生まれのまだ30か、31歳。それでベルリンの第二バイオリンの首席。余裕だったのも道理だ。
コンマスのやはり若い兄ちゃん、Guy Braunstein (イスラエル出身)も1971年生まれのまだせいぜい32か33歳。若い!

第一・第二の最前列の4人はスーパー集団だったのね。有名人だらけ。ラトルだけではない、まさにベルリンフィルはレアル・マドリードだった。(今、レアルはバルサにボロ負けしたばっかなのであまり引き合いに出したくないですけどね~)ラトルが「マルコヴィッチの穴だ~」と言ってたっけ。それだけのカリスマ集団を率いるのは更にカリスマで、しかも人格も人心掌握力も必要とされよう。95年にはあんなに若々しかったラトルが実際この目で見てすごく急激に老けていた。負けないでがんばってほしい。おこがましいけど。





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最終更新日  2004年11月22日 00時32分05秒


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