話飲徒然草〜Tokyo Meanderings

話飲徒然草〜Tokyo Meanderings

2021年05月30日
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ハイキングにはまっていた頃なので、2016年ごろに書いた記事と思われます。
ピーク時には年間30回近く行っていたものですが、2018年に右膝の靭帯断裂という大アクシデントに見舞われ、リハビリに多大な時間を要すこととなり(ちなみに山歩きではなく地下鉄の構内で階段を踏み外したのが原因でした)、それ以来、山歩きとも疎遠になってしまいました。
コロナ禍が一段落したら、ワイン同様、徐々にまた再開できればと考えていますが、今では、体がついていきそうにありません。まずは、都内近郊の公園などを少し長めに歩くことからですかね〜。
【山歩き・ハイキング】カテゴリの記事
https://plaza.rakuten.co.jp/szwine/diary/ctgylist/?ctgy=15
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「今週もまたピクニックに行くの?」
最近、週末が近づいてくると、カミさんが決まって私に言う言葉です。
この言葉だけを聞くと、家族みなで週末にワイワイと出かける姿を想像するかもしれませんが、実際はそうではありません。

もっとも、私は決して家族を「放ったらかして」いるわけではなく、一緒に行こうとなるべく声をかけるようにしているのです。ただ、歩くことが嫌いなカミサンや朝早く起きるのが苦手な子供たちが私の誘いに乗ってこない、というだけのことです。
そもそもカミさんは「ピクニック」といいますが、私が出かけているのは「ハイキング」です。
ピクニックとハイキングって、いったいどこが違うのでしょうか?
日本ではいずれも遠足的な使い方をされていて、その境界は曖昧ですが、英語圏では明確に区別されています。
ハイキング(hiking)とは「徒歩旅行」のことで、健康維持や自然を楽しむため、山野を歩くこと。外国に駐在していた人が「ハイキング」に行こうと誘われて、軽い気分で行ったら、思いの外本格的な山歩きで驚いた、なんていう話も聞いてことがあります。
一方のピクニック(picnic)は、直訳すると「食事を持参しての遠足」。
自然を楽しみながら、野外で食事をすることが目的の中心であるため、移動手段は特に重視されておらず、徒歩であるとは限らないとのこと。
使い方が曖昧といえば、「ハイキング」と「トレッキング」「登山」の違いも曖昧です。
私の頭の中では、日帰りの山歩きは総じてハイキング、ハイキングの中でも中級者向け以上と言われるランクのもの(歩行時間が5〜6時間以上だったり、ちょっとした岩場やロープ場などがあるようなコース)がトレッキング、両手や道具を使って登るレベルものものや山小屋に宿泊して頂上をめざすようなものを登山という線引きをしています。
 私が週末出かけている山は、高尾、奥多摩、丹沢、山梨などのおおむね往復5時間以内で登って下りてこられるような初心者向けコースばかりですので、基本的にはハイキングです。
ただ、「ハイキング」という言葉には、カミサンが間違えたように「ピクニック」にも似た牧歌的な響きがあって、正直、50を過ぎたオヤジが趣味はなんですか?と聞かれて、「ハイキングです。」と答えるのはやや憚られます。なので、このような質問に対しては、もっぱら「山歩きです。といっても山登りというほど本格的なものではありません。」と毎回、言い訳をしながら答えています。まるで「ワインエキスパート」の資格について、ソムリエとの違いを説明するときのようです。

■無理やりワインと山歩きを比べてみる。

というわけで、今やワインと並んで、私がもっとも力をいれている趣味と言ってもよい山歩きについて、若干(かなり?)無理やり感がありますが、ワインとの比較をしてみたいと思います。

■比較その1:家計にはどちらがやさしいか?
今のところ、山歩きに軍配が上がります。
最近ワイン会などに出かけなくなり、ワイン収集の意欲も衰えたことから、ワイン関連の費用はかつてほどかからなくなりました。とはいえ、なんだかんだで年間100本の消費ペース自体はあまり変わっておらず(実はこれが大きな課題だったりします)、今もってデイリーワインをちょこまかと買い足している日々です。一本あたりの単価が安い分、つい数本まとめて購入してしまいがちで、気づけばセラーの中のワインの本数は一向に減っていないという有様。安価なワインばかりとはいえ、コンスタントに購入し続けているわけですから、年間ではそれなりの金額になります。
それに比べれば(あくまで相対的なものですが)山歩きにはそこまで金はかかっていません。凝りだすにつれて、やれウエアだのリュックだの靴だのその他アイテム類だのと、出費が嵩み始めていますが、今のところ目玉が飛び出るような金額にはならずに済んでいます。ウエアなどは、普段着にも使いまわせるし、余ったリュックは防災用品を入れておけるので、それなりに重宝します。
イニシャルコストに加えて、ランニングコストが安いことも魅力です。週末一日がかりで山を歩いても、かかる費用は交通費と昼食代ぐらいのもの。街中で散財しない分、トータルとして節約に役立っている感すらあります。


■比較その2:家族のウケはどちらのほうがよいのか?
我が家の場合は僅差で山歩きだと思います。
山歩きが家族の不興を買うのは、週末ひとりで家を空けることと、泥だらけになって帰ってきて、洗濯物が増えることぐらいです。
一方でワインについては、長年部屋の一角に鎮座しているワインセラーや、日々届く宅急便、洗い物の障害となるとカミサンの不興を買い続けている巨大なグラスなど、多く前科?があります。
「ワイン会=家族を置いてひとりだけ豪勢なコース料理を楽しんでくるもの」という微妙に妬みの混ざった刷り込みがカミサンの中にあるのも心象を悪くしている要因かもしれません。
もっとも、夫婦でワインを嗜む家庭ならワインに対する心象はもっと良いでしょうし、この辺はいかに家族を巻き込むかで全然違って来るのだと思いますが。

■比較その3:職場の同僚や友人との話題に事欠かないのは?
これは、ワインでしょうね。
山歩きの場合は両極端で、周囲を見回しても、成人して以来、ほとんど山に登ったことのない人という大半な一方で、「学生時代に山岳部に所属していた」とか「ワンゲルのサークルに入っていた」というような本格派の方も少なくありません。私自身がまだ初心者ゆえ、そういう人たちとはなかなか話がかみ合わないのが辛いところです。
ワインについてはどうでしょうか?資格をもっているような愛好家も社内に数人いますし、そこまでのマニアでなくても、ワイン人口の裾野の広がりを反映してか、「こないだどこそこのレストランで飲んだなんとかという銘柄が美味しかった」とか、「◯◯というワインがオススメだ」などという日常会話が聞こえてきたりします。ちなみに、最近ワイン関連の活動に関しては鳴りを潜めているせいか、職場には私がワイン愛好家であることを知らない人も増えてきました。先日たまたま会社にジェロボアムのシャンパーニュが送られてきて、「Jeroboamってどういう意味なんだろうね?」と若い人たちが話していたので、シャンパーニュのボトルサイズについて説明したら、「なんでそんなに詳しいんですか〜」と妙に感心されたりしました。(笑)

■比較その4:健康によいのは?
そもそも運動とアルコール飲料を比べること自体ナンセンスですが、ここは言うまでもなく「山歩き」でしょう。
よくワインは健康によいと言われます。「フレンチパラドックス」、「ポリフェノール」、「リスベラトロール」といった言葉は今さら当誌の読者に解説するまでもありませんが、ワインが健康に良いというのは、どこまで行っても所詮は「酒としては」という注釈つきの話であって、大量にアルコールを摂取しつづければ、健康を害する可能性が高まることは言うまでもありません。では、体によいという場合のワインの適量はどれくらいなのかというと、たいてい「グラス1~2杯」などと書かれています。しかし、愛好家がワインを飲み始めたら、グラス1~2杯では終わるとは思えないし、そもそも保存性に難のあるワインを一日1~2杯に留めるというのも厳しい話です。加えて、ワインのつまみとしてつい脂っこいものを食べてしまうことも各種の数値を悪化させる要因となります。
山歩きを始める前は、週末、一日5キロ程度ウォーキングをすることを習慣づけてていました。なぜウォーキングを続けていたのかといえば、年々悪化の一途をたどっている血糖値やコレステロール、血圧といった数値の改善のためというのが大きな理由で、これらの数値の悪化の背景のひとつに、長年続けてきたワインライフがあることは疑いの余地のないところです。
 そんな折、昨年の秋に、木の根につまずいて足の甲を剥離骨折するというアクシデントに見舞われました。一か月ほど足首を固定していたおかげですっかり足の筋肉が弱ってしまい、少し負荷のかかるリハビリをと思って、高尾山に登ってみたのが、山歩きにはまるきっかけでした。
山歩きの効果はてきめんでした。ここ数年続けていた「糖質制限」がこのところすっかり有名無実化してきているにもかかわらず、夏前に受けた血液検査の結果は、すべての数値が基準内に収まっていました。これも冬場から夏前にかけて毎週のように山歩きに出かけた賜物だと言えます。
週末の街中ウォーキングは、1時間も歩けばかなり退屈しますが、山歩きであれば、たとえ低山であっても、登山口までの往復や登り下りで3〜4時間程度は楽に歩きます。それに標高差500mもしくはそれ以上のアップダウンが加わるわけですから、当然消費カロリーは増えます。初級向けと言われる高尾山ですら、60キロ台後半の私が登ってるだけで、おにぎり5個分程度のカロリーを消費するというデータもあるそうです。
さらに、山歩きによって筋肉がついて基礎代謝が上がるということもありますし、土の上を歩くことで、膝にも結果的には優しいと思われます。
というわけで、最近は忙しい週末であっても、長めにウォーキングする気持ちで、我が家から近い高尾山界隈まで足を延ばすことにしています。これが週末の山歩きの回数が増えている理由です。

■比較その5:メンタルによいのは?
 前項と関連しますが、ことメンタル面への影響ということではどうでしょうか。
どちらも大いに寄与してくれているという面では引き分け、過去からの積み重ねという意味ではワインに軍配をあげたいと思います。
ワインを飲み始めたのは30代半ば。当時は仕事のプッシャーがキツく、残業も今とは比べ物にならないほどこなしていました。余暇の時間にひたすらワインにのめり込むことで、結果的にオンオフを上手く切り替えられました。40代前半は職場環境に恵まれず、ストレスから鬱状態になりかけたこともありました。そんな時に、最終的に私の心の均衡を保ってくれたのはワインという趣味でした。そういう意味ではワインと出会うことができたのは本当によかったと思っています。
一方で、酒量が増え始めたのもこの頃からでした。純粋にワインを愉しむということ以上に、気づけば日常のストレスから逃れるための手段としてワインを毎晩飲むようになっていたという側面は否定できません。
そんな中、健康のために始めた山歩きですが、始めてみると、精神的にとてもリフレッシュできるのを実感するようになりました。
少し負荷のかかるコースで一途に山頂を目指し、適度に汗をかくことで、積もったストレスが雲散霧消します。ことさら山頂をめざさなくても、ハイキングコースを数時間歩くだけでも実に爽快な気分になります。
この文章で表現しずらい「リフレッシュ」感覚はいったい何なのだろうと思っていたのですが、先日、「森林浴」に関する記事を読んでいてはたと合点がいきました。山歩きを通じて、知らず知らずのうちに、私は週末に森林浴をしているのだと思います。
 森林浴の効能については、フィトンチッドという成分によるリラックス効果、NK細胞の増加や免疫力アップなど、ネットで検索するといろいろと出てきます。ワインにおけるアントシアニンとかリスベラトロールの効能といった議論を思い出しますが、あまりここでは深入りしないことにします。とはいえ、総論としてリラックスやストレス軽減といった効果があることについては、大いに共感できるものがあります。
そういうことで、平日はワインを飲んで仕事のストレスを忘れ、週末には山にでかけて思いきりリフレッシュする、というのが最近の私のスタイルです。
では、山歩きの休憩中にワインを楽しむのはどうだろうと声も聞こえてきそうですが、山を歩いている途中で飲むと、トイレに行きたくなったり、足元がふらついて怪我をしかねません。ボトルがユサユサとリュックで揺られるのも好ましくないし、グラスも碌なものを用意できない、ということで、山歩きの途中でワインを、というのはお勧めできるものではありません。同様に、山歩きから帰ってきた後で飲むワインも、アルコールの吸収がよくなるせいか、あるいは疲れているせいか、普段より酩酊しやすいので、適量を守るよう気を付けるようにしています。

■比較その6:リスクは?
考えたくありませんが、直接命に係わるようなリスクという意味では山歩きのほうがリスクが高い気がします。
前項で書いたとおり、ワインはアルコールですから、多量に飲み続ければ、健康へのリスクは避けられないでしょう。とはいえ、急性アルコール中毒にでもならない限り、すぐに命の危険にさらされるようなことにはなりません。一方で、山歩きには(あまりないこととはいえ)「怪我」「遭難」「クマ、蛇、スズメバチなどとの遭遇」といった、まったく別のリスクがあります。命にかかわらないまでも、山上で怪我をして動けなくなったりすれば、山岳救護隊を呼ぶといった悲惨な事態になりかねません。
私のような経験の浅い初心者でも、下りで膝を痛めて這う這うの体になったり、ひとけのないところで巨大なハチと一対一になって焦ったことがありました。とくに今の私はソロで(ひとりで)行くケースがほとんどなので、大げさと思われるかもしれませんが、雨具や救急用品、ライト、熊除けの鈴など、いざというときの用意は怠らないようにしています。

■比較その7:長く続けられるのは?
  私より一足先に定年になった職場の先輩はここ数年、週末に絵画教室に通うのを楽しみにしています。先日、彼の書いた絵を見せてもらったところ、プロの作品と見まごうような出来栄えに驚かされました。老後も長く続けられる趣味という意味では、実によい趣味を見つけたものだなぁと感心しました。 (※Sugar7さんのことですが、今ではほとんどプロです。)
  ワインについて、最近当コラムでネガティブなことばかり書いたり、ワインを飲む頻度と量を減らそうと頑張ったりました。多少は効果が上がったとはいえ、やはり日々のワインはやめられないよなぁと、最近は逆にワインのありがたさを実感しています。とりあえず健康面で許される限り、細く長くワインを飲み続けていきたいと思っています。
  山歩きは昨年末から凝りだした新たな趣味ですが、リラックス効果やストレス軽減だけでなく、より積極的に健康増進に寄与してくれるという意味で、ワインと相互補完の関係を築けるように思います。経済面でもそれほど負担にならないというのも魅力です。そういう意味では、今回のコラムのタイトルは「微妙な関係」ではなく、実は「絶妙な関係」なのかもしれません。
ただし、ワイン以上にこちらも、「健康であること」とくに足腰が健康であることが続けていく上での絶対条件になります。ペースを上げすぎたり、調子に乗ったりして怪我で長期離脱するのは最悪です。
 ワインと山歩き、いずれも長く続けるためには、ペースを上げすぎず、節度をもって、というのが肝要でしょう。





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Last updated  2021年05月30日 11時03分02秒
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shuz1127 @ Re[1]:バルコ・ヴィエホ・カベルネ・ソーヴィニヨン2023(09/02) saladさんへ 少し涼しくなってくると、妙…
salad@ Re:バルコ・ヴィエホ・カベルネ・ソーヴィニヨン2023(09/02) あまりお口に合わなかったようで残念でし…
shuz1127 @ Re[1]:ショック!かわばた酒店さん自己破産申請‥(06/08) Henryさん 貴重な情報のご提供ありがとう…
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