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運気を磨く〜心を浄化する三つの技法〜【電子書籍】[ 田坂広志 ] 今、ゼロ・ポイント・フィールド仮説、というものがあるそうだ。 ゼロ・ポイント・フィールドに、摩訶不思議なものが混在しているらしい。 つまり、 もし、この「ゼロ・ポイント・フィールド仮説」が正しければ、このフィールドには、この宇宙の過去、現在、未来のすべての出来事の情報が記録されており、そこに生まれたすべての叡智が記憶されている。 そして、このフィールドに繋がることによって、様々な「引き寄せ」が起こり、様々な出来事が起こるとすれば、このフィールドこそが、人類の歴史始まって以来、多くの人々が信じてきた「神」「仏」「天」と呼ばれるものの実体に他ならない。 そして、この「ゼロ・ポイント・フィールド」に繋がる方法が、昔から、様々な信仰や宗教において、「祈り」や「祈祷」、「ヨガ」や「座禅」、「瞑想」と呼ばれてきた諸種の技法に他ならない。ということだ。 そしてその瞑想(ヨガ、とか、坐禅などの)は、 すなわち、本当の瞑想の技法とは、意図的に心を瞑想の状態に「する」のではなく、ある瞬間に、心が、ふと瞑想の状態に「なる」ことを待つ技法なのである。とされる。 でもね、達磨大師にしろ道元禅師にしろ、坐禅に功徳などない、とおっしゃっており、著者のようなそれなりの?功徳、ご利益を求めるものでもない、というのが真理なのだということ、ここを間違わないようにしないと、冥府魔道に陥ってしまうことだろう。 とにかく、前向きにポジティブに生きること、そのような言葉を使うこと、これが運気を呼ぶコツだという。 そうでしょうなあ、暗い人には暗いものしかつくまい。 ゼロ・ポイント・フィールドか。 この仮説が証明されれば、神も仏もある、ということなんでしょうなあ。 興味深い。(11/1記)
2024.01.21
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認知バイアス 心に潜むふしぎな働き【電子書籍】[ 鈴木宏昭 ] 認知とは、 「心の働き」全般を指す言葉である。 心の働きはさまざまある。 ものを見たり聞いたり、そこから何かを感じることから、何かを学ぶ、覚えるなどはもちろん認知である。 また見たこと聞いたこと、知っていることを通して何かを考えたり、判断したり、創造・想像するのももちろん認知である。 それらを人に伝えるために言語を用いて行うコミュニケーションもまた認知である。 バイアスについて著者は、 一方のバイアスとは何だろうか。 偏見、固執、先入観、偏った好みなどの訳語が辞書を引くと出てくる。 「バイアスがかかっている」という言い方をよく聞くが、これは先入観にとらわれて物事の一側面にだけ注意が向けられ、その他の側面についての思慮が足りないことを指す。 このような次第だから、認知バイアスという言葉は、心の働きの偏り、歪みを指す。 ただしだからと言って、精神疾患などに見られる心の働きを指すわけではない。 こうした疾患を持たない人たちの行動の中に現れる偏りや歪みに対して認知バイアスという言葉が用いられる。とする。 極端な言い方をすれば、心は暴れ馬であり、我々には手がつけられないものとも言えよう。 ただし、だからこそ、暴れ馬である心は私ではないのだ、という結論に至る。 じゃあ、一体私は何者?となれば、上記抜き書き中の認知となろう。 その認知は、バイアスがかかっていないものともいえよう。 つまり純粋な認知、これまで私が私を指した言葉、気づき、サティというものがこの本に言う認知ではないかと思う。 著者の言葉に、 この報告は著名な社会心理学者である、リチャード・ニスベットとティモシー・ウィルソンによって「知り得る以上に話してしまう(Telling more than we can know)」というタイトルで、心理学の世界ではもっとも権威あると言われる学術雑誌で報告された。 論文にはこれ以外にも私たちが、自分の行動に影響を与えている情報に気づけないこと、自分の行ったこと自体に気づけないこと、情報と自分の行動との関係に気づけないことなどが、豊富な実験例とともに紹介されている。 心理学者、特に実験心理系の研究者は、一般に、実験参加者の言語報告を信用しない人が多い。 これは、人間不信とか、性格が悪いとか、そういうことではなく、以上のようなことがあるからなのだ。というのがあった。 これは、気づいていない悪例、悪例というより、私がいない状態、といえよう。 さて認知が私であり、暴れ馬の心をみているわけだが、認知症といわれる人は、結局私を失った人、私でなくなった人とも言えるのではなかろうか。 それはまたある意味でそのひとにとって幸せな状態なのかもしれない。(11/1記)
2024.01.20
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脳・心・人工知能 数理で脳を解き明かす【電子書籍】[ 甘利俊一 ] 難解ではあるがわかりやすい。 わからないところは飛ばして自分でわかるところだけ読んで、それが今の私の命題である、私は何者?の解につながればよいと思う。 まず、 成人の脳は高度に組織化され、ここには記憶が詰まっている。 もし新しいニューロンができたら、それはどのニューロンともつながっていないし、もし勝手に結合が生じればこれまでのせっかくの記憶(知識)を台無しにしてしまう。 だから、脳のニューロンは新生しない ──もっともらしい説明であるが、この説は間違っているということが明らかになったのだ。 海馬は、日々新しい情報をとりあえず覚える。 それは使い捨てになるかもしれない。 だから、新しいニューロンを使い、その結合を活性化して短期の記憶として使うのがよいというわけだ。 なお、日常的に細胞が新生するのは脳の中でも海馬だけだが、大脳皮質でも、損傷などの非常時には新生があるといわれる。とのこと。 脳が老化とともに衰えるという20世紀的な常識は覆された。 脳は発展し続けるのである。 次、 我々は意識を持ち、自分の心の内を知ることができる。 意識は哲学の問題として古くから議論されてきた。 もちろんこれは、脳の活動の結果として生ずるものだ。 脳科学が進んだとはいえ、「意識の科学」はまだこれからである。 素朴に考えれば、意識とは自分の意図を自分が知っていることだろう。 私がいま何を考え、何をしようとしているか、これを知ることが「意識」である。 意識は、人類が社会で共同作業をする中で発生した。 共同で作業するには、自分が何をするつもりかを人に伝えなければならない。 それには、自分が何をするつもりかをまず自分が知らなければならない。 これが意識の萌芽である。 こうした意識は、動物にもある程度は認められる。と、意識の科学はまだこれからとのこと。 ただとにかくこの心この体が自分のものということはできないけれども、それに気付くことはできその気付きこそがつまり仏教でいうところのサティこそが私は自分ではないかという仮定を立てている。 この本は、宇宙の始まりから述べられている。 その後現生人類が出現するまで駆け足の説明がある。 その中で現生人類がいかに心を獲得しそして生死という仏家の一大事にどう立ち向かったか、あるいは立ち向かおうとしているかまでは本書では明らかにされていなかった。 最近モーニングショーで墓仕舞いが話題になっていた。 それらの考えの中には、現生人類として明らかに後退しているような考えもあって私はいささかがっかりしてしまった。 宗教教育の情けなさが人の心を貧弱にしているのではなかろうか。(10/3記)
2023.12.17
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「こころ」はいかにして生まれるのか 最新脳科学で解き明かす「情動」【電子書籍】[ 櫻井武 ] こころというものがどうやら脳にあるらしいということはこのところ連続的に脳科学の本を読んで私自身納得しつつあるところだ。 そして、 私たちは自分の行動をすべて自らの意志でコントロールしていると錯覚しがちであるが、私たちの行動を意識がコントロールしている部分は、ごく一部である。 前述のように、多くの行動は下等動物と同様に、なかばプログラムによってオートマチックに表出されている。 比較的複雑な行動でも、自動的に作動している部分が大きい。 大脳基底核という部分は運動野と協調して、さまざまな行動や運動のパターンをもっており、意識は命令を下して行動をとりだしてはいるものの、多くの行動は自動的に引き起こされている。ということ。 このことは私自身感じていることだ。 この私と思われる者は私が動かしている物は実に些少で、上記のとおり、オートマチックという言葉が実にしっくりくる。 前読の成瀬先生のヨガの話では、成瀬先生は心臓を自分の意思で止めたり動かしたりできるとのこと、つまり、成瀬先生はなんとその部分がマニュアルなのだ。 脳の領域に関しては、本当によく研究が進んでおり、 陳述記憶に海馬が大きく関与していることをお話しした。 一方、情動記憶には扁桃体が大きく関わっている。 この両者は構造的にもすぐそばに隣り合って存在しており、密接な神経連絡が見られる。 このことからも、記憶と情動との深い関連がうかがわれる。 陳述記憶は強い情動に影響を受けるし、情動記憶にも陳述記憶をつかさどる海馬の機能が影響する。ということで、お互いに隣り合っている海馬と偏桃体が連絡しあっているところまで解明されている。 ということは心は間違いなく脳が織りなしているものと認めざるを得ない。 ここまでで自分なりに私というものはいったい何者かということをまとめると、脳の織り成す情動ということになる。 実をいうと私には、立って歩いたあるいは走った時の記憶がうっすらと残っているのだ。 私は私という者がそのときに発生したのではないかと今思っている。 で、それではそのことを記憶している私はいったい何者?というところでまた先に行かない。 だが、いよいよ心と脳の関係から、いいですか、私という身体をオートマチックに動かしている脳と心を紡いでいる脳が少しずつ見えてきている。 あと少しで私なりに腑に落ちる時が近づいている気がする。(9/25記)
2023.12.06
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苫米地英人VS成瀬雅春の瞑想と認知科学の教室 [ 苫米地英人 ] 天台宗僧侶にして脳科学者の苫米地とヨガ瞑想の成瀬の対談と、瞑想についてあるいはそのやり方についての成瀬に対する単独インタビューの本だ。 まず、米国で金持ちがさらに金持ちになるべくやっているヨガは、 ところが、それがカリフォルニアに行くと、いい健康法だとか、ダイエット効果があるってなってしまうのね。 まあ、それが白人的な発想だから仕方ないんだけど。 たぶん、成瀬先生もご存知だと思うんですけど、ホットヨガを創設したインド人にカリフォルニアで会ったことがあるんですよ。と似非ヨガになること。 つまりヨガにご利益を求めてはいけない。 これが基本である。 で、私の今の終活命題である、私は何者?に関し、興味深いことが書いてあった。 でもね、現世で悟りに近付こうと思う人がいたら、その人は瞑想する必要があるんです。 悟りというのは「いい死を迎えるには悟りを知る必要がある。なぜなら、自分を知る必要があるから」ということです。ということですな。 つまりあたしゃあ悟らなければならず、そのためには瞑想しなければならない、しかし今までのような野狐禅ではどうにもならんと言うのですよ、この本は。 成瀬の瞑想法が本書に垣間書かれてあったが、もちろんこの本に書かれたことを実践するだけでは先述の野狐禅に陥ること必至。 ただ方法がどうであれ瞑想が必要だということがわかった。 世尊は坐禅により悟った。 達磨も道元禅師もそうだ。 ならばブッディストであれば坐禅が一番適しているのかもしれない。 脳と心は同じものという苫米地の立場から以前読んだ彼の本では、彼は全くの唯物主義者だったはずなのに、本書ではなんとキリストの聖地でキリストの生まれた場所に気を感じたというのだから、結局、気、というものが脳や心とは別に残るものなのかもしれない。(9/24記)
2023.12.05
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つながる脳科学 「心のしくみ」に迫る脳研究の最前線【電子書籍】[ 理化学研究所脳科学総合研究センター ] さて私は今終活の一環として、私とは何者という命題に挑んでいる。 そのアプローチで脳科学に挑んでいるが自分にしっくりした本に未だ出会ってはいない。 しかし本当に脳科学は日進月歩で、たとえば認知症で一番多いと言われているアルツハイマー病は、 正確に言うと、「アルツハイマー病」は、少なくともその初期段階においては、「記憶が失われた」のではなく、「脳のどこかにある記憶をうまく思い出せなくなったのだ」と考えています。ということがわかったことや、うつ病の研究から、 さらに我々は、マウスが経験したことのない出来事の記憶を、マウスの中に作ることまでできました。 たとえば、一度もショックを与えられていないケージなのに、ある操作をしてからそのケージに入れると、そのケージの中でフリーズする。 そういう記憶を、エングラムセルを操作して作ることができるのです。 記憶を操作して、経験したことのない記憶を作ってしまうわけです。と記憶の捏造が可能となり、さらに、 では、先ほどの方法でうつに誘導し、このテストでも〝うつ状態〟だと確認できたマウスの海馬に光を当てて、海馬にあるデートの状況記憶を思い出させることで、それにつながっている扁桃体に保存されているデートのポジティブな感情記憶を思い出させると、どうなると思いますか? なんと治ってしまうのです。 治るというのは、少し語弊がありますが、少なくとも、テストではうつと診断されなくなります。 ところが、海馬に照射した光を消すと、またうつに戻ります。 このマウスの反応は、光のオン/オフでコントロールできます。 つまり、マウスの〝うつ状態〟は、随意に非うつ状態へと切り替えられるのです。だそうで、つまり、楽しい記憶を思い出せれば、うつが治る!?のだそうだ。 こうしてみるとやはり脳という臓器は他の臓器と同じもので外部からどうにでもできるものでもあるということがわかる。 その結果私が認識しているところのこの世界は幻だという結論に至る。 そして虚無に至る。 少なくとも上記の研究からは、私というものが儚いものだということがわかる。 しかしそれにしても今まで生きてきたことというのは一体何だったのだろうか。 さまざまな記憶が蔵置された脳は破壊された途端、何もかもがなくなってしまう。 現代の脳科学の発展というものはそういうことを証明しているのではなかろうか。 この脳科学の現在地というものを私達は常時チェックしておかなければならない。(9/24記)
2023.12.04
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脳を司る「脳」 最新研究で見えてきた、驚くべき脳のはたらき【電子書籍】[ 毛内拡 ] さて今の私は、この自分とは何者?ということを知りたがっている。 極端に言えば、そのことが明らかになりさえすればよろしい、という終活に入ったのだ。 自分とは心であり、その心は脳の働きなのだ、というのがどうやら現代科学の主張していることらしい。 そのことは、 生物の体のはたらきを知れば知るほど、生物のしくみは、物質の化学反応の上に成り立っているのだということを思い知らされます。 さらに細かく分解すると、あたかもそれが生命現象の根源なのではないかと見間違うほど美しい物理学の法則にしたがって、物質同士が相互作用していることに気がつきます。 一度このような視点に立ってしまうと、私たちの「こころのはたらき」でさえも、所詮は化学物質の反応や物理的な過程にすぎないのではないかと思わざるを得ません。 このようなものの見方は唯物論と言われています。と唯物論という形で言われている。 けれども昔感じた唯物論とは違うものだ。 人間の心もまた、物質同士の相互作用によって成立しているという見方を世尊が持たれたことは間違いのないことだ。 今更上記を否定はできない。 さてそこで今回のテーマである脳=心について著者は、ニューロンを取り巻く環境が、時々刻々と変化し続け、ニューロンと相互作用をし続けることこそが「こころのはたらき」という〝状態〟なのかもしれません。と述べ、さらに本書について、 細胞外スペース、神経修飾物質、拡散性伝達、脳脊髄液、細胞間質液、細胞外電場、アストロサイト……脳のニューロン以外の要素にスポットを当て、その知られざるはたらきを紹介してきました。 これまで脳研究の興味の大部分は、ニューロンやニューロンが形成するシナプスを介したネットワークに焦点を当てたものでしたが、本書で見てきたように、脳の中にはニューロン以外にもはたらきを持った要素がたくさんあり、細胞外スペースとそれをとりまく微小環境を織りなしています。 これまで私たちが「脳のはたらきそのもの」だと思ってきたニューロンのはたらきを司る、「別の脳のはたらき」があったのです。 本書のタイトル、『脳を司る「脳」』とは、このことを意味しています。とまとめた。 私はこのことに何ら反論はできない。 どころかなるほどそういうことかと納得した。 けれどもなぜ私が私を感じているのかの私のテーマの解決には至らなかった。 つまり私を司る私の脳とはいったい何者なのかの解答を得る事が出来なかった。 ただ脳の働きを少しは理解できたことを記しておきたい。(9/22記)
2023.12.02
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睡眠の科学・改訂新版 なぜ眠るのか なぜ目覚めるのか【電子書籍】[ 櫻井武 ] 睡眠の重要性を特に感じる。 2年前に職場が変わってからおよそ1時間睡眠時間が短くなった。 その結果加齢もあるが疲労感が半端ない。 それはともかく、今回はREM睡眠とNON‐REM睡眠という睡眠の基本の勉強から。 睡眠の約75%はノンレム睡眠であり、残りの25%がレム睡眠である。 これらはランダムに現れるわけではなく、規則正しく繰り返される。 健康な眠りでは、レム睡眠は必ずノンレム睡眠のあとに現れる。 レム睡眠が終わると、またノンレム睡眠に戻る。 これをおよそ90分ごとに繰り返しているのだ。ということらしい。 レムの際夢を見ているのだが、そのとき脳は自動的にその他の活動させる脳の部位を止めていることから、夢を見ながら動くことがない。 したがって、 だから、覚醒状態から突然にレム睡眠のような状態に入ってしまうと、前頭前野が活動している状態で夢を見ることになり、非常に鮮明な夢を見ることになる。 また、このとき多くの場合、通常のレム睡眠と同様に筋肉の力は完全に脱力状態にあるため、当人は「金縛り状態」(睡眠麻痺)を体験することになる。ということになる。 これが金縛りの正体である。 そのシステムがかからないのが夢遊病ということになるのでしょうなあ。 したがって、夢占いというのは、根拠のない話になっていく。 まあ世の中徐々に科学で真相が明らかにされてきて、宗教にしても、仏教は科学的だが、キリスト教はさにあらず的な話も見え隠れする。 霊的なものは、だんだんに否定されつつある。 ケタが違うかもしれないが、あの霊体離脱状態も科学的に証明されていることだ。 私的には、要するにこの自分は一体何モノ?ということが知りたいだけだ。 それが私の終活でもある。(9/18記)
2023.11.28
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山中教授、同級生の小児脳科学者と子育てを語る (講談社+α新書) [ 山中 伸弥 ] いやしかし世の中には本当に面白くてためになる本ってあるんだなあと私は本書を読んで思った。 話が学研の学習と科学から始まる。 これなんざあ私の時代の話,成田先生はこれで文系と理系が決まっていたなんて言っているけれど,私はそう思わない。 がちがち文系の私は,科学の方が,素敵な付録ばかりで,ずっと好きだったもの。 その科学の付録で火災もどきをおこしてもなお山中教授は親からほったからしにされたという。 ほったからしがいいかどうかはわからないが,少なくとも本書における同級生二人はほったらかしで偉大になったということでしょうなあ,うらやましい。 二人とも科学者であるけれど,この二人が言葉の重要性について話していた。 いわく, 心の中で常に感謝していても,やっぱり言葉にしないと伝わらない。 「助けて」を言える力を育てるには,「いつでも助けるよ。大丈夫だよ」って周囲が伝えることです。 SOSは恥ずかしいことじゃない。 あんた,ひとりで生きてるんとちゃうで!って伝えなければなりません。だそうだ。 さて人間にとって重要なセロトニンを分泌させる一番の条件は, 早寝早起きです。 睡眠は長時間とればよいのではなく,眠る時間帯が重要です。 夜10時~朝8時の10時間より,夜8時~朝6時のほうがセロトニンをきちんと取り込めます。 とのこと。 さらに脳は, 体の機能,情動,自律神経などの働きをつかさどる「古い脳」ができてから,記憶や思考,情感をつかさどる「新しい脳」が発達し始める。 最後に適切なコミュニケーションに欠かせない「前頭葉」が育つという順番があるそうで, 夜更かししたりしてベースになる古い脳を育てないまま、塾とか習い事等々で新しい脳を育てるところに走っちゃうと,バランスが崩れてしまうの。 子どもは早寝早起きさせて,ちゃんと朝ご飯を食べさせていればすべてうまくいくのだとか。 100ページちょっとの新書だったが,本当に面白くてためになった。(3/8記)
2023.05.31
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眠れなくなるほど面白い 図解 睡眠の話【電子書籍】[ 西野精治 ] 久しぶりに睡眠の話を読みましたな。 かつて言われていた睡眠の90分周期は、 90分の倍数で起きれば目覚めが良いという説は、90分周期で出現するレム睡眠に起床のタイミングを合わせるとスッキリ目覚められるはずとして、広まった考えです。 しかし睡眠周期は80〜120分と個人差がある上に健康状態などで睡眠パターンそのものが乱れることもあり、90分の倍数がいつも1周期に当たるとは限りません。ということだ。 睡眠に関し一体全体90分周期ということを固く信じて、したがって8時間はダメ、7時間半なら良い、その次は6時間なんて勝手に思い込んでいたのだけれど、それは全くあてにならないことなのだということをこの本を読んで知ってしまった。 この90分周期の迷信は捨てなければなるまい。 それよりも大事なのは、寝始めのノンレム睡眠だそうで、 寝始めのノンレム睡眠は、睡眠周期の殆どを占め、およそ90分続きます。 ここでしっかり眠れると、その後の睡眠の質も良い状態になります。なのだそうだ。 とにかくしっかり寝始めること。 それがいちばん大事なのである。 睡眠時間が一番短い民族は日本人だそうだ。 そりゃあ長けりゃいいなんてことはないというのはわかるけれど、他の国民に比し少なすぎるのは問題じゃなかろうか。 本書によれば蓄眠は不可能であるという。 しかし20分程度の昼寝は歓迎なのだそうだ。 私は、今まで読んできた睡眠の本の中に、ほんの1分だけでもまどろむことができればかなり睡眠負債を挽回できるという記事を読んだことがある。 その方法が本書になかったのは残念である。(10/12記)
2023.01.05
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脳寿命を延ばす 認知症にならない18の方法【電子書籍】[ 新井平伊 ] いやあ、本書を読んで本当にがっかりした。 脳にとって、タバコより酒が悪い、酒は神経毒だ。 悪玉コレステロール値は下げなければならない。 低血圧も決して安全ではない。 等々何も抜書きする必要もないほど私にとってはマイナスの本であった。 読んで暗くなるくらいなら読まないほうが良いけれど結局読み屋の本性、読了せずにはおれないのだ。 でもあたしゃあ、毎日水泳しているし、その水泳を始めとしてギター弾き語り、絵手紙、料理と趣味もある。 あとね、ホッとしたのは本書によれば、睡眠時間は、6.5時間から7時間がベストということ。 6時間も8時間も悪いのだそうだ。 あたしゃあ、今、午後11時就寝、午前5時半起床のまさに6.5時間睡眠なのだ。 これが今の疲労の原因かと考えていたけれど睡眠時間はなんとベストじゃないか、本書によれば。 ああ、しかしそれにしても、抜書きせずともこんなに書けるのは、本書を読んだショックのせいではなくて読んですぐ書いているからだ。 つまりエビングハウスの忘却曲線中もっとも記憶が新しいうちだからこんなに書けるというわけで、読後すぐに書けばもっとも新鮮な記事がかけるということに気づいたのである。 まあね、ブログのアップというのは脳にとってとてもよろしことなのではなかろうか。 そしていま私の名刺上の肩書はミステリーリーダーだ。 とにかくミステリーを読み評論すること、これは趣味であり、私の今の仕事なのだ。 だから本日の発見は実に大きい。 シャクトリムシ的ではあるが読んだらすぐ書くこと、これが今の私の仕事にとっての大きなコツということになろう。
2022.10.12
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「学力」と「社会力」を伸ばす脳教育【電子書籍】[ 澤口俊之 ] この本は 実験用ネズミは野生のネズミを品種改良したものである。 野生のネズミはトンネルを掘ってそこを行き来する。 また、比較的広い場所で走り回る。 そうした本来の環境、つまり「進化的に予想している環境」略してEEE(Evolutionarily Expected Environments)に近づけることがポイントなのである。と 前頭連合野の脳間・脳内操作系が人間性をつくる。 そして、その能力のことを「人間性知能( Humanity Quotient)」、略して「HQ」と呼ぶ。 言語の神経システムやその機能の能力を「言語的知能」と呼ぶのと同じである。簡単にいえば、前頭連合野の総合的な能力がHQである。 HQも知能の一種なので、言語的知能にいくつかの要素(会話、書くこと、読むこと、など)があるように、HQにもいくつかの要素がある。 そのいくつかはヒトに特有であり、ヒトのHQにはそれなりの特徴がある。 そうした特徴を理解するためにも、ヒトの進化的特徴を押さえておく必要がある。 このことは、HQ発達のためのEEE(進化的に予想している環境)を知る上でも大切なことである。のEEEとHQの2つの言葉をきちんと抑えていないと理解できない本である。 まあいわば独り善がり本の最たるものと言えよう。 ということでまず著者は生きるための目的を後世に自分の遺伝子を残すことであると規定して話を始める。 しかしその前提は間違っているのではなかろうか。 ただ単に生物学的に遺伝子を後世に残すために私たちが生きているのであれば人生についてなど何も考える必要がなくなる。 つまり著者は生物のうちの人間であるというもの、その特性、その精神性について全く無謀な主張をしているわけだ。 そして本書の中身を見れば上記のEEEという言葉と HQ という言葉が何度も何度も繰り返されて出てくるのである。 つまりまとめれば E E E中の HQ の発達が脳教育のすべてだなどという全く不毛な文章に収斂されていくということになろう。 私は一応読了したものの全く理解できなかったというのが本当のところだ。 途中EEEという言葉とHQという言葉以外に目に入らなくなってしまった。 それ以上のことは何も分からないのである。 脳に数多ある分野のうち HQ を伸ばすことのできるほんの少しの人間特性の能力の脳の部分を伸ばすことが脳の能力を上げる最大の方法だということになるのだろうか。 自分が理解できない本もやっぱり世の中にはあるなあということと書き手が自分だけわかっていて何の説明もしないままただただEEEとHQだけを並べてゆくそんな書き方でそれを商品化してしまうという出版社の姿勢もいかがなものかと私は思った。
2022.05.09
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男は「段取り脳」でよみがえる【電子書籍】[ 米山公啓 ] 私は平成30年に現役を離れ時を同じくして妻が正職に就いた関係で主夫となった。 本書に書いてある家事はすでに4年も続けているわけだ。 掃除も料理もうまく段どっている(つもりだ)。 本書にも書いてあるが何もかも最初からうまくいくわけはなく様々な失敗を経て段取り良くなっているのだ。 さて現役引退後積極的に社会と関係を持ちたがらないとか他人の意見に耳を貸さないとか趣味や生きがいを持たないことが脳を劣化させるということだ。 社会との関係については幸い私はいまボランティア的とはいえ仕事を持っておりなんとか社会との関係を保っている。 昔から私は他人の意見によく耳を貸すタイプで今も人の意見をよく聞いているつもりだし、趣味は水泳、絵手紙、ギター、料理で妻と一緒に孫の成長を見守るのが生きがいだ。 最近良く感じるのは昔よりおしゃべりになったこと。 本書では人とお喋りをすることは脳の大好物だとするが、私は現役引退後誰彼なく人と喋るようになり、喋り始めると止まらなくなるようになった。 喋る相手がいないことは実に苦しいことだ。 この点につき著者はいつもの店とは違う店を訪れる方法があると紹介しているが、それはつまり知らない店では商品の置き場などを店員に聞いたりして会話をすることになるからだとしている。 ところで睡眠に関し著者は睡眠負債を紹介している。 つまり睡眠負債例えば8時間睡眠の人が6時間しか寝られなかったら睡眠負債が2時間生じたということでそれは2週間以内にどこかで10時間寝ることによって返済できるという考えである。 著者は脳科学者だからまさかそれが間違いだなんて決して言えないが別の本では睡眠負債の返済はほぼ不可能だというようなことが書かれていたことを考えるとこういう対論が出るのは実に面白い。
2022.05.01
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睡眠で人生が劇的に変わる生体時計活性法【電子書籍】[ 神山潤 ] 健康であるため睡眠がいかに重要であるかが書かれた本である。 睡眠が健康であるために重要なことであることは疑いのないことだが、 ところが日本では、今、あれほど声高に叫ばれているメタボリックシンドローム対策のなかに、「眠れ」という項目が入っていません。 やりすぎ、と私などは感じてしまう昨今のメタボリックシンドローム報道で強調されているのは、あくまで食事と運動です。 産経新聞は2008年5月23日付の朝刊で「健康らいふメタボリックシンドローム『特定健診・保健指導』2カ月」と題した全面記事を掲載していましたが、食と運動についてのみの記事で、眠りについての情報はまったくありません。 眠りと肥満との関係については、一言も触れていなかったのです。とメタボ対策では睡眠が重要であるのにそのことが全く欠けていることに疑問を呈するなど睡眠について非常に丁寧な意見が載せられている。 さて短時間睡眠で健康でいられる妙薬も方法もないということで いくらお話を伺っても、眠る時間がないのです。 おそらくその方は、「極上短時間睡眠メソッド」のようなものを求めていらしたのでしょうが、そのようなメソッド、方法などあるはずがありません。 私の説明を聞いて、その方も「そうですよね」とおっしゃったきり、その後、外来にはおいでになりませんでした。 常識の通用しない職場のようです。 そしてそのような新聞社が世論を形成するのです。 ある点ではオピニオンリーダーなのです。と睡眠に関しメディアのあり方を超絶皮肉っているのはとても面白い。 翻って自らを考えてみると今午前5時半起きだ。 寝るのは平均午後11時だから6時間半睡眠である。 自分ではこれでは不足していると思う。 起きて浴びる日光がセロトニンを形成すると言うが今の時期5時半はまだ真っ暗だ。 これがすでに明るくなっている春、夏だとそれでも睡眠時間が不足しているなどとは思わないのだけれどこの記事を書いている2月は間違いなく眠くて睡眠不足を肌で感じている。 この点はなんとかして解決しなければならないことだとは自覚している。 寝る時間を午後10時にすればいいのだろうがなかなかそれが出来ない。 まあなんとかしてその方向に持っていくほかあるまいな。 冒頭のメタボの話に戻るがメタボ対策で睡眠が必要なのはつまり睡眠時副交感神経優位の状態になるからだそうだ。 その事を考えずただひたすらメタボ対策を考えても功を奏さないというのが著者の考えである。
2022.04.29
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水をたくさん飲めば、ボケは寄りつかない【電子書籍】[ 竹内孝仁 ] 著者は認知症を脳の病気ではなく心の病気だとしその原因として水分不足を指摘する。 そもそもどういうわけでアルツハイマー病がただただ進行を遅らす薬だけの治療しかないのかはわからないがそのことにも著者は疑問を呈している。 いいねえ、こういう書きっぷり。 読んでいてスカッとした。 私はいつものように先入観念をもたずに本書を読んだ。 今どき水をいっぱい飲めなんてそりゃあ水毒でしょうなんて思っていた。 しかし違いましたなあ。 はっきり言ってこの本には感動した。 最近講談社α新書には感動しっぱなしだ。 それはともかく水は 飲むのは、水道水やミネラルウォーター、お茶に限定する必要はまったくない。 水とお茶の繰り返しでは、本人もうんざりしてしまう。 コーヒー、紅茶、中国茶、ココア、牛乳、ジュース、スポーツ飲料、サイダー、コーラ、カルピス、ヤクルト……。 こうしてみると、私たちのまわりには、ずいぶんたくさんの飲み物がある。 これらはすべて、水分補給に利用できる。 本人が以前から好きなものを多く飲ませるのもいいし、目先を変えて飲んだことのないものを飲ませるのもいい。なのである。 そして一日1500ml飲むことが基本だ。 すなわち1500ml尿で出る分なのである。 著者の基本的考えは 日常動作を取り戻すためのケアの基本は、『水、メシ、クソ、運動』である。 この4つのケアがされていなければ、どんな治療をしても意味がない。 同時に、この4つをきちんとすることが、最高の治療だと私は考える。である。 私は水をのぞいた3つはたしかにそうだと思う。 さらにここに水が入るということこれが重要なのだ。 実際水を摂取することで認知症的症状が治ったと言う事実があり、65歳以上の体内の水分が50%を割るというエビデンスによりそれが証明されたのだから、高齢者は水分をせっせと摂取すべしという結論に達した。
2022.04.21
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脳は悲鳴を上げている 頭痛、めまい、耳鳴り、不眠は「脳過敏症候群」が原因だった!?【電子書籍】[ 清水俊彦 ] 本は何を読もうかなどと考え書評やらその本自体に書かれているあらすじなどを読んでいわゆる先入観念をつけてしまうと結局読む機会を失ってしまう。 今回はKindle Unlimitedのうち講談社α新書の特に脳(睡眠)のカテゴリーに合いそうな本を全16冊選んで読み始めた。 本書はそのうちの一冊だった。 読み始めたらなんと頭痛持ちの方のための本だった。 頭痛とは私はあまり関係ないので途中読むのをやめようかと思ったが読了してしまった。 もちろん頭痛のシステムについての本ではあるけれど例えばセロトニンについて なお、神経伝達物質のセロトニンは、脳内物質とも呼ばれ、その多くが脳内に存在するというイメージが強いと思います。 ところが、じつは体内の大半のセロトニンは小腸内に存在しています。 必要に応じて血液中の血小板内に取り込まれ、脳血管を通して脳内に運ばれるわけです。 そのため、片頭痛の際には、小腸内のセロトニンの作用も不安定になって、それで下痢が起こるのではないかと考えられています。とか また、春先になったら、いつまでも冬の服装ですごさずに、ある程度は肌を露出して、太陽の光を適度に浴びるように心がけてください。 セロトニンの合成には太陽の光が必要とされています。 肌を必要以上に隠した状態では、皮膚でのセロトニンの合成がうまくいかず、セロトニンの分泌が不安定になってしまうからです。のような記事もありつまり今の私は雪鬱(この記事を書いているのが2月で今年は久しぶりの大雪)、コロナ鬱なので今の私にはセロトニンが不足しているということがわかったわけだ。 いずれにしろ本書を読むと頭痛持ちでなくともなにか頭の病に罹患しているのではなかろうかという不安にかられてしまう。 私以上に頭痛持ちを持っている方にとって本書はある意味治療のバイブルになりうる本ではないかと思う。 それだけ丁寧に書かれた本である。 まあそれにしても本というものの不思議を感じる。 故立花隆が言っていた小説とその他の本の違いというのが実によく分かる。 たしかに知的生活をしたかったら小説を捨て新書を中心に様々な本を読むべきだとは思う。 しかし文学研究という観点から小説を読むことはこれも知的生活ということになろうから一概に小説が知的生活を疎外するものだとは言えまい。 ただ今私は再び新書を中心とした知的生活に戻ろうとしているのはたしかだ。
2022.04.20
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成功する人ほどよく寝ている 最強の睡眠に変える食習慣【電子書籍】[ 前野博之 ] 睡眠不足について著者は 睡眠不足がうつ病だけでなく、次にあげるようなさまざまな病気のリスクを上げるということである(詳しくは第7章で説明)。「免疫力低下、心疾患、肥満、2型糖尿病、生殖機能の低下、遺伝子異常、精神疾患」という。 睡眠について語られた著書は多い。 それらを総合するとベストな睡眠時間は7時間半らしい。 私は今の仕事の前までは大体7時間の睡眠を取っていた。 そして昼10分くらいのショートスリーブをしていたので特に睡眠時間がどうのこうのと思うことはなかった。 しかし今は6時間半でしかも昼にショートスリープが難しい上片道1時間弱の通勤時間となりしかも今の季節雪鬱、コロナ鬱になっていてとても調子が悪い。 睡眠における夢は それに対し、合理的・論理的思考を司る前頭前皮質は静まり返っている。 そのために、夢の中では、起きているときのように景色を見たり、体を動かしたりできるものの、論理的思考が欠如するため支離滅裂な内容になってしまうのだ。 ただ、内容が支離滅裂になっているからこそ、既成概念にとらわれない自由な発想が可能となり、経験や記憶を自由に組み合わせて創造力を高め、画期的なアイデアを生み出すことが可能になるとも言えるだろう。 また、夢にはもうひとつの力がある。 それは「癒し」だ。ハーバード大学教授のロバート・スティックゴールド博士の研究では、起きていたときに感じた大きな感情の揺れや心配事の35~55%は、その日の夢に現れたことが報告されている。なのだそうだ。 つまり人の精神作業上極めて重要なことということになる。 しかし夢のことなど起床してしまえば全部みろっとめろっと忘れてしまうのが落ちだ。 それにしてもその睡眠のサイクルが1時間半になっていることを考えると1時間半に合わせた6時間、7時間半、9時間というのがベターということになるのだろう。 それから本書には寝溜めのことも書いてあった。 多くの本で寝溜めは不可能としているが本書で著者はそのエビデンスを披露していた。 すなわち寝溜めは可能だが不足した睡眠時間を取り返すには膨大な日数がかかるのだということ。 だからせめて一日7時間半の睡眠時間は確保したいものだと私は思った。
2022.04.19
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6つの脳波を自在に操るNFBメソッド たった1年で世界イチになるメンタル・トレーニング【電子書籍】[ 林愛理 ] 脳波を自由に操ることができるようになった小林陵侑はワールドカップでの勝利数が多くなり今この記事を書いている何日か後にオリンピックジャンプの結論が出ているだろうから本書の信憑性が担保されることになるだろう。 6つある脳波のうちアルファ波は次のとおりであり、 次にアルファ波です。 以下の五項目をご覧ください。 ①趣味に充てる時間を十分に確保している ②友人などから能天気だといわれることがある ③穏やかな性格だ ④あまりストレスは感じない ⑤ときどき、やる気が出ないように感じる いかがでしょうか? やはり五項目のうち、該当する項目が多いほどアルファ波が強く発生しています。 就寝前や休日に自宅でアルファ波が出ているのは望ましい状況です。 しかし、仕事中にアルファ波が強く出ていては、職場で高い評価は得られないでしょう。 私は現在このアルファ波が一番高い。 そもそも現役引退後仕事で成功する必要もなくなったのでこのアルファ波が常に出ているように努力したいものだ。 このアルファ波が充実すれば睡眠の質も向上するとか。 その睡眠 前項で触れたように、脳を活性化させるうえで重要なのは睡眠です。 そして理想の睡眠時間は一日七~八時間程度です。 多忙で十分な睡眠時間を確保できない人も少なくないと思いますが、せめて質の良い睡眠をとるよう努めるべきです。ということでありやはり睡眠時間を7時間半は取りたいものだと思いつつ今の職場に通勤するには平均午後11時入眠午前5時半起床の6時間半睡眠が気になるところだ。 ほかに脳を活性化する方法として ところでガムを嚙むのも、ちょっとした脳トレになります。 嚙むたびに脳から口を動かす指令が届きますが、話をするときと同様、脳に大きなエネルギーを消費させます。 だからこそ、脳が鍛えられるのです。とか そのため、脳の細胞を活性化させるためにも、水がとても大切になります。 一日二リットルを目処に摂取するように心掛けてください。とか まず、読書が好きなら本や新聞を読むべきです。 というのも、文章を読むときは目を動かします。 すると自然にベータ波が出る。 こうして電車のなかの読書は脳を活性化するのです。とガム、水、読書の効用が語られる。 これらのうちガムは往復の通勤車内で噛んでいるし読書はこのとおり積極的であるからこれからはしっかり水分補給をしたいものだ。
2022.04.15
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「精神科医の禅僧」が教える 心と身体の正しい休め方【電子書籍】[ 川野泰周 ] ラーメン瞑想とは ポイントは、「ゆっくり」と「変化を楽しむ」ということに尽きます。 ラーメン屋さんへ行って、自分の前にラーメンが出てきたら、いきなり食べるのではなく、まずはじっくり眺めます。 「スープの色がきれいだな」「おいしそうだな」「海苔はここにあって、卵はこんなふうに乗っているな」「チャーシューが柔らかそうだな」とラーメンの様子を細かく観察し、心の中で言葉にします。 細かくといっても、せいぜい30秒くらいの話です。 あまり時間をかけすぎても、ラーメンが伸びてしまいますから。 そして、次に香りを嗅ぎ、十分に堪能したら、いよいよ食べはじめます。という方法でそれは次のようなシングルタスクの1つである。 だからこそ、「今、ここにある、たった1つの作業に意識を集中させる」というマインドフルネスがより有効なのです。 たとえば、呼吸に集中する「呼吸瞑想」もマインドフルネスですし、「食べる瞑想」「歩く瞑想」「坐禅を組む」も立派なマインドフルネス。 アプローチはいろいろあります。 結局、何をやっているかといえば、強制的にシングルタスクにすることで、脳を休め、リフレッシュさせているのです。 つまり脳の疲労はマルチタスクからやってくるので、脳を元気にするには徹底的にシングルタスクにすべし、というのが本書の髄である。 坐禅における数息観はまさにシングルタスクというわけだ。 さて本書を読了し定期の歯科健診後長井市のラーメン二段でラーメン瞑想をやってみようと妻と勇んで行ったら正午過ぎ行列ができていまして… 結局すき家に行くことになり、ラーメン瞑想はかなわなかった。 まあね、近いうちきっとラーメンを食べることになるだろうが、このラーメン瞑想については忘れてしまっているんじゃないかな。 つまり、何でも今なんですよ、今すぐにしなければ意味がないのである。 よくよく考えてみれば、たしかにマルチタスクのときのプレッシャーとかストレスは半端ない。 それはまた細かい心情の人に多い特徴でもある。 3つも4つも同時に仕事をこなしてその上自分に来た電話ではないかと気にかけている人がいる。 まさにマルチタスクで脳の疲労感は相当なものだろう。 甘いものを食べてしっかり仕事を続けていたが、私は潰れてしまわないかと実に心配だった。 1つのことに集中! これが脳を疲労させないコツなんですねえ。 勉強になりました。
2022.01.27
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BRAIN DRIVEN パフォーマンスが高まる脳の状態とは【電子書籍】[ 青砥瑞人 ] 本書では本に書いてある通りするのではなく、本の内容を自分なりに咀嚼し消化して自分なりの方法を身につけよと主張する。 まさに正しい主張だ。 そういう本を鵜呑みにするなという方向に今の風潮として向かっているのかもしれない。 それはともかく幸せホルモンのセロトニンややる気ホルモンのドーパミンをどのようにして出すかということで、例えば セロトニンは朝につくられやすいので、朝日が重要と言える。 朝日でなくても3000ルクス以上の光量でセロトニンが合成されるという研究があるが、3000ルクスを超える人工光はなかなかない。 毎日無料で安らぎを与えてくれる太陽に感謝し、脳の状態を整えてもらおう。 や、副交感神経優位にするため、 瞳孔の収縮も自律神経によるものだ。 「眩しいなぁ」と薄目になるくらいの光量を浴びているときは、副交感神経を誘導しやすい。 朝日や夕日を見て目を細めている状態が心地良く、落ち着く感覚がある人もいるだろう。 唾液の分泌も副交感神経のため、ガムを噛んだり、飴を舐めたりするのも有効だ。 ガムは先ほどの咀嚼に伴うセロトニン効果の可能性もある。 重要な面接やプレゼンで緊張し、交感神経が活発化したとき、口の中がカラカラに乾いて唾液が足りないと感じた経験はないだろうか。 唾液は自分の状態のバロメータにも使える。 そのようなときは、自分を落ち着かせる方法を導入してみるといいかもしれない。とか、ドーパミンを最大にするのに、 たとえば私の場合、ボトムアップ系の欠乏状態をトップダウン系に生かす方法として、大好きなコーヒーを利用する。 大好きなコーヒーが目の前にあるのに、見るだけで飲まない。 飲みたいと思っているときに、ドーパミンの量は最大値になる。 ポイントは、まずはこの状態に「気づく」ことが第一段階である。 次にその「飲みたい」状態にあるボトムアップのモチベーションを、どこに活用したいのか意識的に誘導する。 この「注意のシフト」をトップダウンで指令するのが第二段階である。 別の理由で最大化したドーパミンに気づいたときに、自分がいまやりたい仕事に意識を向けることで転用するのだ。 ドーパミンが出ている状態は変わらないので、うまくいけばドーパミンの効能をやりたい仕事に活用することが期待できる。 これは訓練によって可能になる。のような方法がある。 またある人はキャベツを3玉買ってきてひたすら千切りして心を休めるのだそうだ。 こうして見るとやはり心は脳の働きなのだろうか。 ともかく経験上日の光と気分は相関関係がある。 要するに朝日とガムとコーヒーとキャベツはこの先精神の安定に欠くことのできないアイテムということになろう。 まあそれにしても本を読むことは実に難しい。 いくら早く読んでも身につかなければ何にもならない。 だからといって遅く読んでいたら数多の本を消化できない。 だから読書というのはある程度の犠牲を要する。 もし本書をもっともっと理解したいと思うなら何度も読み返さなければなるまい。
2021.10.27
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大人の脳習慣【電子書籍】[ 林成之 ] 糖質否定論に対する反論。 それは 糖質はエネルギー消費の前に補給する。 昼によく動くなら朝食をしっかり摂る。 脳のエネルギー源となる糖質は適切に供給すると効果を発揮するが過剰な摂取は血中濃度を乱高下し眠気を催す恐れがある。 そこでエネルギー消費を逆算して食事の予定を組んでみよう。 昼に脳のエネルギーを多く消費する人は朝はしっかり炭水化物を摂り、朝昼晩の3食以外にもおやつにバナナを食べるなどして補給すると良い。 一方で夜にエネルギー消費が多い人は朝は野菜や果物を中心として午後に多くの炭水化物を摂取すると良い。というものである。 炭水化物を摂らなければ脳は活性化しない。 次、 カフェイン紅茶を飲むと会話が盛り上がる、前頭葉の働きが活発になる。 紅茶には論理的思考力や表現力を司る前頭葉を活性化させる効果があることが分かっている。 紅茶とコーヒー、緑茶をそれぞれ飲んだ後の脳を測定したところ中でも紅茶を飲んだ後の脳では前頭葉の活発な働きが見られた。 これは紅茶を飲むとコミュニケーション能力の向上が期待できるということだ。 ただしカフェインの摂り過ぎはアルファー波を減少させてしまうこともある。 飲み過ぎには十分に注意する。とある。 たしかに紅茶の効用はある。 私自身紅茶が好きでかなりの頻度で紅茶を飲んでいるがその結果健康状態が保たれている。 本書を読むと糖質否定論はなんと野暮なものよと思いにかられる。 糖質は上手に摂取したいものだ。
2021.08.21
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睡眠力 〜仕事のパフォーマンスを上げる睡眠マネジメント〜【電子書籍】[ 水野雅浩 ] すぐに寝ることができる方法は、1.横たわり、舌、顎、目の周りなどを意識し、顔の筋肉をリラックスさせる。2.肩の力を抜き、その後片腕ずつ、上腕、前腕と順番に力を抜いていく。3.息を吐き、胸をリラックスさせ、続いて足の力も抜いていく。4.10秒かけて頭の中をできるだけ空っぽにし、次の3つのイメージから1つ想像する。 ①あなたは穏やかな湖に浮かぶ小舟の上で横になり、視界には澄み切った青空が広がっている。 ②あなたは真っ暗な部屋の中で黒いベルベッドのハンモックに横たわっている。 ③あなたは10秒間「何も考えない、何も考えない、何も考えない……」と自分に言い聞かせる。というもの。 顔、肩、腕、胸、足、頭の順にリラックスし(か、か、う、む、あ、あ)湖の小舟に横たわる。 私はちょっとやってみたがこれは本当にすごい睡眠法ですぐに眠ることができる。 私は今はそうではないが、大学時代ほんとに眠ることが困難になってその結果大学にいけなくなってしまったのだった。 こんな私がよく大学を卒業でき40年近くに渡る仕事をきちんと全うできたものだなと自分自身に驚いている。 眠ることは何にもまして大切な健康法である。 眠るのが趣味と答えることができる人は幸いだ。 眠るのに必要な物質にトリプトファンがある。 それは、 白米にもトリプトファンが含まれています。 こう考えると、味噌汁と納豆と白いご飯と明太子という典型的な日本食が大切ということが見えてきますね。と白米こそ眠るための必要な食物ということが本書には書かれているのだ。 とにかくこれまで悪者にされ続けてきた白米の面目躍如だ。 トリプトファン=白米。 うーむいい公式だ。 そして体内時計を整える2つめの習慣は、「朝ごはんを食べる」こと。 という。 つまり朝ごはんこそ白米がベストというのが本書の結論である。
2021.08.02
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ボクはやっと認知症のことがわかった 自らも認知症になった専門医が、日本人に伝えたい遺言 [ 長谷川 和夫 ] 本書を読んでいるうち涙が止まらなくなった。 こいういう本で泣くことになろうとは夢にも思わなかった。 著者は認知症研究の第一人者にして自らも認知症になった方である。 慈恵医科大学を卒業後聖マリアンナ医科大学の教授を務めていた。 その先生が自ら認知症だと告白したわけだ。 朝はしっかりしているのだという。 しかし夕方からがしっちゃかめっちゃかなんだそうだ。 そんな先生の生活の状況を読んでいたら不覚にも涙が出てきたというわけだ。 私の高校の同級生に精神科医がいるが、彼は聖マリアンナ医科大学卒なので多分長谷川先生から習ったのではなかろうか。 それだけに彼(同級生)の診断は確実だと思う。 長谷川式という認知症の検査は有名である。 ただし内海聡に言わせれば長谷川先生は諸悪の根源とでもなるのだろうか。 先生は、 実際に自分が認知症になってみて実感したことは、認知症は、いったんなったら固定したもののように思われがちですが、そうではないということです。 たとえばボクの場合、朝起きたときは調子がよいのだけれど、だんだん疲れてきて、夕方になると混乱がひどくなる。 でも、一晩眠るとすっきりして、またフレッシュな新しい自分が甦ります。 つまり、そのときどきの身体や心の具合によって、認知症はよくも悪くもなる。 だから、「一度なってしまったらおしまい」とか、「何もわからない人になった」などと思わないでほしい、特別扱いしないでいただきたいと思います。という。 その先生の一日は、 ボクの一日は、日めくりのカレンダーで今日の日付と曜日を確認することから始まります。 もっとも、認知症になったからと思って買った日めくりも、ここ半年ほどはめくること自体を忘れていることが多いようで、最近は、家内にいわれて見ると何日分もたまっていたりします。 それから朝食。 クロワッサンが好きでよく食べます。 あと、これは朝食ではありませんが、オムレツも好きです。 そのあとは理容室に行ったりします。 週に一度、デイサービスに行くほか、リハビリの人が家に来てくれたり、自分でマッサージを受けに行ったりすることもあります。 午前中はいいけれども、午後になると頭が疲れて、もやもやしてきます。 買い物のお金をすでに払ったのに忘れてしまったり、意図していないことをしゃべって、あとでしまったと思ったり。 老いと認知症の両方だから、正直、情けなさやもどかしさを感じることもたくさんあります。というもの。 いつかは自分も歩む道だと思ったりして涙が出てきたんだね。 人生の考え方はいろいろあって、蝶をみてみろ、蝶の本当の姿は蝶であって青虫や蛹でもない、人間も老いてこそ人間だという考えもある。 老いて認知症になるのも人生なのだろうか。 そうは言っても著者がいうとおり少しでも症状を遅らせるべきものなのだと思う。 そのための努力をゆめゆめ怠るなというのが先生のメッセージだったように思う。
2020.08.26
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解決する脳の力 無理難題の解決原理と80の方法【電子書籍】[ 林 成之 ] まずこころがどこにあるかという課題から入らなければならない。 しかしこのことは、今やこころは脳にある、として脳科学者が譲らないところまできている。 すなわちこころは脳なのである。 その仕組みは A 10神経群は、危機感をつかさどる「扁桃核」、好き嫌いをつかさどる「側坐核」、言語や表情をつかさどる「尾状核」、意欲や自律神経をつかさどる「視床下部」などが集まった部分です。 A 10神経群では「好きだ」「嫌いだ」「おもしろそうだ」「興味がない」といった「感情」が生まれ、情報にレッテルがはられます。 感情のレッテルをはられた情報は、次に「 ③前頭前野」に入ります。 前頭前野は、情報を理解・判断する部分です。 その後、情報は「 ④自己報酬神経群」を介して「 ⑤線条体─基底核─視床」「 ⑥海馬回・リンビック」に持ち込まれます。 このような流れの中で、脳はA 10神経群から海馬回・リンビックまでの神経群を総動員して情報を取り込み、思考し、考えや記憶、こころなどを生み出すのです。 ②~⑥の神経群は一つの連合体として機能しているので、私はこれらの神経群を総称して「ダイナミック・センターコア」と呼んでいます。というものだそうだ。 つまり考えも記憶もこころも同じ桁にあるということになる。 これがまぎれもない自己である。 そういう結末になったときの空虚さはなんだろう。 著者はさらに 実は、脳の機能を高める秘訣は「本能」と「こころ」にあります。 というのも、「脳機能」は「本能」「こころ」と三位一体となって働くものだからです。 「本能を磨き、よいこころを持つことが脳機能を高める」と言ってもいいでしょう。と続ける。 自己が本能を磨きよいこころを持つべきだということだ。 自己が自己であると認めていることは実に不思議なことだ。 そこにこころが生じるのは上記のような脳のメカニズムによるのだ。 したがって人生は幻想だと言うことになるのだろうか。 難しい領域に入ってしまった。
2020.08.02
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頭に酸素をもっと送りなさい 藤本憲幸 コロナ禍で図書館が使えない。 貸出業務は再開されたが、閲覧ができない。 実は、図書館の効果的な利用法の一つに午睡ができることがある。 午睡のおかげで今まで健康だったという実績もある。 午後図書館に入り、目を瞑り思索を重ねていくうちにほんの少しまどろむ。 これだけで疲労は回復していたのだ。 それが今はできない。 図書館の代わりに午後喫茶店に入り、知的生活を重ねているがなかなか午睡はできないのだ。 そこで本書を読んだところ、①吸気――息を吸い込むことで、宇宙の生命エネルギーを体内に入れること。 吸う量によって人間の能力や肉体に差が出てくる。 ②止息――息を止めること。 これは、エネルギーをチャージする。 瞬間的な爆発力を得る場合は、クムバクを十分に行ない、一気に息を吐く。 私たちが不快なものや触れたくないものを見たり、恐怖感に襲われたとき、無意識のうちに息を止めるのも、生命エネルギーをチャージし、突然の襲撃に爆発的な力を発揮するための本能的な動作だといえる。③吐息――息を吐くこと。 体内の邪気を吐ききることで、病の根元を体内から出してしまうために行なう。というような呼吸法をしなさいということだった。 そこで深呼吸をしてみたところ、意外にこれが効く。 書いてあるとおり酸素を脳に送り込むことで疲労が回復することがわかった。 更に具体的に、◎ 胸式呼吸1 肋骨を左右へ大きく広げ、両鼻孔から息を大きく吸い込む。(7秒)2 肋骨に空気を十分満たした後、少しずつ肋骨を圧縮する感じでゆっくり吐き出していく。(10秒)◎ 腹式呼吸1 腹から息を大きく吐き出しながら、腹壁をへこませる。2 続いて横隔膜を収縮し、下降させてから、大きく息を吸い込み、下腹がいっぱいになるまでに吸い込む。(7秒)3 最後に横隔膜をゆるめて上に上げながら、腹壁をへこませて息を吐き切る。(7秒)◎ 完全呼吸1 息を全部吐き切り、腹部、胸部、肩部の順でゆっくりと息を吸い込む。(8秒)2 ほんの少し息を吐いて上半身の力を抜き、クムバク(息を止めること)する。(16秒)3 腹部、胸部、肩部の順でゆっくりと息を吐き、完全に吐き切る。(8秒)というのが基本だ。
2020.07.15
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【中古】 「頭のゴミ」を捨てれば、脳は一瞬で目覚める! /苫米地英人【著】 【中古】afb 時間についての考え方に、 一方、アビダルマ仏教哲学では、「時間は未来から現在、過去へと向かって流れている」とされています。 現代分析哲学でもそういう見方があります。 私はこの時間観に賛同するものです。という考え方がある。 先日読んだ禅マインドでも、道元禅師がそのような考えを持っていたということを著者が紹介していた。 その概念は、川上からボールが流れてくるとしてそのボールは未来から過去へ流れていくという考え方だそうだ。 結局私は、時間が過去から未来に流れるという固定観念に凝り固まっていてボールについてはうっすら理解しつつその大要を理解することができないのだ。 だがその概念は、私にとってとても面白いものであり、もう少し勉強したいものだと思っている。 次、高いエフィカシーについて。 高いエフィカシーを維持するためにどうすればよいのかというと、ネガティブな自己対話をなくし、ポジティブな自己対話をルールにすること。 右の例でいうと、「不況だし」「資格もないし」「この先、大丈夫だろうか」などはすべてバツ。 臆病風が吹いたり、失敗したりしたときには、「自分(君)らしくない。自分(君)はもっとできるんだから」と自己対話するのを習慣にします。 エフィカシーというのは、自己評価のことだ。 そうだね、自分を高く評価せずして誰が自分を高く評価するというのだ。 この、ポジティブな自己対話はとても重要なことではなかろうか。 何も自分を卑下することはない。 これからネガティブな言葉を吐いたら、自分に罰金を課すくらいの気持ちで行けばいいのかもしれない。
2020.07.05
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生活習慣を変えなくても、深い眠りは手に入る【電子書籍】[ 今枝 昌子 ] 要するに本書は、足裏健康法なのである。 足裏を毎日継続して1分間さすったり、もんだりするだけでOKなのだ。 その足裏は、 五指の付け根にはリンパ腺、そのやや下には目と耳、僧帽筋などの反射区が分布しています。 そこから下にいくと、右側に甲状腺、中央に右肺、中央下に小腸などの反射区があります。 右足には上行結腸、盲腸の反射区が分布しているのに対し、左足には下行結腸やS状結腸の反射区があり、肝臓の反射区は右足側にあるというふうになっています。 というもの。 本書に図解で詳しく書いてある。 そして、 頭部、四指、僧帽筋すべてのマッサージで、片足わずか30秒。 両足で1分間です。ととてもシンプルな健康法だ。 これで深い眠りを手にすることができるのだそうだ。 ちなみに、頭部は親指、四指はその他の指、僧帽筋は、その四指の下あたりのところ、これを30秒ずつ合計1分毎日継続してマッサージをしなさいというのが本書の要点だ。 で、私が読後毎日やっているかと言うと、やっていない。 そもそもこの本を読んだことすら忘れてしまっていた。 ただし、実はこの本を読みながら実践したときは、本当に気持ちよかった、ということを付記しておく。
2020.06.16
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アタマがどんどん元気になる!!もっと脳の強化書2【電子書籍】[ 加藤俊徳 ] 脳科学は驚異の進歩を遂げていて、加齢とともに衰えるというかつての定説はなくなり、また、欲求のために暴走する器官であることも解明されている。 本書1冊で現代の脳科学が十分わかるくらいの内容で、密度が濃い。 今更1から脳のことを勉強しても追いつかないのはわかっているが、本書を何回か読んで、脳のことを理解していきたい。 さて、まず欲求について。 「欲求」には、2つの方向性があります。 ひとつは、過去に経験して満足したことを、もう一度経験したいという欲求。 もうひとつは、今まで経験したことのない、未知の経験をしたいという欲求。 脳は快楽を求めますから、過去の記憶を覚えていて、「あのときと同じ心地良さをまた味わいたい」と望み、一方で、「まったく新しい刺激を受けたい」と望みます。 人間は、繰り返し経験していると、それがどんなに心地良いことでも慣れてしまいますから、同時に新しい刺激を追求するのでしょう。なのだそうだ。 何をしたいのかということがわからないのは、脳が普通に機能していないせいかもしれない。 次、暴走する脳の制御について。 最初にご紹介するのが、「脳番地シフト」という考え方です。 欲求の暴走を止めるには、目の前にある欲求を「別の方向に向かせる」ことが必要です。 そこで、ある欲求が発生したとき、その欲求が関わっている脳の働きを、別の脳活動に置き換えるのです。 というもので、例えば、ポテトチップスがやめられない場合、同じ口感覚の、ガムを噛む、とか、ハーモニカを吹くなどに切り替えることで簡単にやめられるという。 そのほか、役に立つ内容が盛り沢山だ。 先に書いたとおり、これから何回か読みたいものだ。
2020.06.10
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寝ても寝ても疲れがとれない人のための スッキリした朝に変わる睡眠の本【電子書籍】[ 梶本修身 ] 睡眠がなぜ重要かと言うと、 また、たとえ睡眠をとっていたとしても睡眠の質が悪く疲れを十分に解消できずにいると、体に様々な影響をもたらします。 代表的なものは生活習慣病です。 がん、脳卒中、高血圧、糖尿病。 これらはすべて、疲れが原因で引き起こされる可能性がある病気です。 その他にも、口内炎や歯槽膿漏などの口の病気、胃炎・胃潰瘍・十二指腸潰瘍などの消化器の病気、花粉症・じんましん・アレルギー性鼻炎の慢性化など、蓄積した疲れは、様々な病気のリスクを引き上げてしまいます。 したがって、我々は健康でいるために、たまった疲れを解消できる質の良い睡眠をとる必要があるのです。だからだ。 こうしてあらためて文章にされると、今まで当たり前に接してきた睡眠というものを見直す契機になることは確かだ。 ところで、自律神経の矛盾から眼精疲労が生ずるのだとか。 ヒトは近くのものを見るときには、副交感神経が優位になるという仕組みがあります。 副交感神経が優位になるのは、リラックスしているときや休息状態に入ったときです。 しかし、デスクワークで作業を行うことはリラックスや休息状態というよりもむしろ、ミスしないよう緊張したり、集中力を高めようとしている状態といえます。 これは本来、交感神経が優位なときの状態です。 ここで自律神経の働きに矛盾が生じます。 この矛盾が自律神経の中枢を疲れさせてしまいます。 その結果として、目の疲労感が生じるのです。というのだ。 なるほどねえ、現代人は矛盾の中で生きているのだ。 そういうことだ。
2020.06.07
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脳はバカ、腸はかしこい 腸を鍛えたら、脳がよくなった (知的生きかた文庫) [ 藤田 紘一郎 ] 著者は腸内細菌の学者だ。 したがって腸に関する著書が多い。 本書は、著者の得意分野である腸と、人間の本質とも言える脳との比較論だ。 そもそも腸は生物にとって最も古くから存在する臓器だが、脳はつい最近のもの、らしい。 したがって、人間そのものが脳に振り回されているのだとか。 その点腸は頑固に人の健康を考えて行動しているのだとか。 さて、本書でも、糖質カット論が出てくるのだが、その論点は、これまでの栄養学とか、健康論とはまた違った観点で主張される。 すなわち、糖質は脳が欲しがるもの。 腸は嫌う。 糖質は最終的に人を焦がす。 腸あるいは腸内細菌にとって不必要なものだ。 以上の理由から、著者も糖質カットの生活をしている。 こういう観点から訴えられると、私も糖質カットしなければならないと思ってしまう。 毎日2.4キロの水泳や知的生活の維持のためにはエネルギー源として糖質は欠かせないが、それを摂取しすぎるのはよくない。 必要最小限の糖質に抑えたいものだ。 それが私の場合どれだけなのかは、これからの生活で見極めなければならない。 ちなみに今試験的にやっているのは、糖質について、昼食時おにぎり一個というもの。 さらに、夕飯後余計なお菓子を食べたりしないようにしよう。
2020.05.04
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ストレスに強い脳、弱い脳 そのカギはセロトニンが握っていた!/有田秀穂【合計3000円以上で送料無料】 ストレスに負けないための物質がセロトニンであり、その原料はトリプトファンということ。 それは、 トリプトファンをたっぷり含む食べ物と言うと豆類、赤みの魚、乳製品、卵などが上げられます。 日本の家庭料理には豆腐、納豆、味噌のように豆類がよく使われますので、普通に食べていればセロトニンが不足することはないでしょう。ということで、まず不足は考えられない。 脳内にトリプトファンを取り込むには炭水化物の助けを借りなければならない。 また、ビタミンB6も必要。 ということは、玄米が必須ということになりますな。 そして今に盛る、炭水化物カット、ということは、ことセロトニンと合成に関してはありえない話ということになる。 次、ストレスと仏教の話。 ストレスはお釈迦様の言葉では、苦、に当たります。 お釈迦様は悟りを開くまであらゆる苦行をして自分自身にストレスをかけました。 その結果、何一つとして苦に打ち勝つものは見いだせないことを知りました。 つまり生きることは苦であり、その苦に勝つことはできないというのがお釈迦様の結論だったのです。 仏教にいう、苦、こそストレスだと著者はいう。 ならば一体どうすべきなのか。 無駄な抵抗をやめることだと著者は結論づけている。 つまり、無謀な喧嘩はしないこと、ということですな。 若い折り、つんけんして、とんがっていた。 そういうのがだめだということだ。 かなわないのだから、無駄な戦いはしないこと。 簡単にいえば、ストレスで自己に負荷をかけないこと。 これが重要なことですねえ。
2020.04.26
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「私」は脳ではない 21世紀のための精神の哲学【電子書籍】[ マルクス・ガブリエル ] 前野隆司の本を読んで私は少し鬱気味になっていた。 ところがこの本を読んで少し復活してきたところである。 前野論とはこの本は真逆ですな。 前野論は自己が幻であるとする。 そこを著者は 私、は脳と同一視できるとする推定の最大の弱点の一つはそのように推定するとあたかも脳が私達を謀って、私や外界が本物であるかのように思わせているという印象を与えてしまうことです。 というのも私たちは実のところ現実そのものではなく脳がその現実をもとに作り上げるイメージを認識できるのに過ぎないのですから。 そうなると私たちの精神が働く生活のすべては一種の幻想か幻覚であるということになってしまいます。 このテーゼを私は、なぜ世界は存在しないのか、の中で、神経構築主義、というキーワードのところで批判しました。 神経構築主義は私たちの精神的素質はすべて現実のイメージを作り上げる働きをする脳部位と同一視できると推定します。 私たちはこれらのイメージから自分を解き放ちイメージと現実を比較することはできません。とするのだ。 前野論を真っ向否定する論で私はほっとした。 そうでないとずっと鬱っぽくなってしまったに違いない。 それはともかく上記の著者の考えはまた前野によれば計数的でないと批判されることになるだろう。 つまり、弱点の打ち返しの連続ということになるのだ。 それはともかく、自己が脳の幻想であってはならないと強く私は思う。 ただその点について明らかな考えがきちんとでてくれたらいいと思う。 すなわち前のの言う計数的な面で明らかにしてもらえればそれで済むのだ。 次の一文は、 でもこれだと矛盾が生じます。 私は一方では存在しないことになっています。 これはセンセーショナルなテーゼで脳研究と進化論がそれを証明したということになっています。 ですがもう一方では私は恒常的なものではないにせよ自我(エゴ)トンネルとして存在しているのです。 メッツィンガーは、私達は社会に合わせて幾通りにも自己モデルを作り出すことができそれは生物の進化における非情な生存競争の中の淘汰を通じて形成された仕組みだと考えます。として、脳研究+進化論が結局前野論になったと言わんばかりの論調だ。 とすると、脳研究+進化論を崩していかなければならないということになるだろう。 そこまでの論証がなされていないのが本書の弱点であり、残念だった。
2020.02.24
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「死ぬのが怖い」とはどういうことか [ 前野 隆司 ] 脳科学者の観点から死後の世界はないということ、自分自身は幻覚に過ぎないということを述べた本だ。 死後の世界はともかくまずもって自分というものが一体何者なのかということは近頃とても気になっているところ、どうも私の理解力では著者の主張をよく理解できないことがわかった。 それはともかく、 死後の世界を信じる方や 自分はスピリチュアルな能力が備わっているという方には酷なことを言うようだが、それらは残念ながら科学的に証明されていない、つまり統計的に見てその信憑性が十分確からしいということが、薬の効き目の研究や心理学研究と同じように検証されていない。 検証できないということは帰納的に確からしいとは言い難いと考えるのが一般的な科学的立場だ。 だから死後の世界もスピリチュアルな能力も残念ながら現時点では眉唾と考えるべきだというのが僕の意見だ。 現時点では、と書いたのは統計的に証明されればいつでもそれを受け入れる用意があるということだ。 それが現代人の科学的立場だとして、著者はスピリチュアルであるとか死後の世界を科学的な統計が取れていないという理由で否定するのだ。 そしてそのスピリチュアルなものとか死後の世界というものを感じる人の心について 僕たちの心はそもそもどの体に宿ってもいいのではない。 一つの体に一つの心という幻想がセットになっているだけだ。 ただそれだけのことだ。 どんな人間にも心はひとつ。 不滅の霊魂のようなものを想像するからその不滅の霊魂が生まれたばかりの赤ちゃんに宿るようなイメージが生まれる。 不滅の霊魂を信じていなくても心が何か体から独立した不思議な存在だというような捉え方をするから先ほどの問が出てくる。 それに対し心は脳からあるいは身体から生じたものでありしかも脳が作り出した幻想にすぎないと考えれば上記の問は無意味だ。 そう問うこと自体が間違っている。* 上記の問とは、なのになぜ僕だけが僕なのかという疑問も湧く。 (略) ものすごい数の人間の中であるいは生物の中でどうして僕の心は僕の体と対応している のだろうか。 というもの。と断じるのだ。 それではその脳が紡ぎ出した自分というものを感じているのは一体誰なのかという問題が出るのではないのか。 仮に幻覚として全てを否定しても何かが見え何かが聞こえそれを感じている自分がおり、よって心は脳が紡ぎ出した幻覚論は明らかな解決論とは言えないと思う。 それにしてもとても難しい問題だ。 そう簡単に解決できるような問題ではなさそうだが、こうしてまずは科学的アプローチから語ってもらうのはとても価値あることだと思う。 自分が一体何者なのかということを考える第一歩となる本だったことは間違いない。
2020.02.23
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【中古】 100歳まで成長する脳の鍛え方 /加藤俊徳【著】 【中古】afb 脳は老化することなくどんどん成長していく臓器だということを主張している。 脳は人間の体の中でも一番寿命が長い部分なのです。 鍛え続ければ脳は120歳まで生きる力を持っています。 という。 そのためにしなければならないことは不断の訓練だ。 たとえば、 ◎ 経済評論家長谷川慶太郎さん 「僕は人前で講義するなど物を申して自分の生活の糧にしているので、今まで口を訓練してきた意識がある。だから成長するのも当然。僕は全然驚かないよ」とおっしゃいました。 その訓練方法は口述筆記とのこと。 先生は本を執筆する時手で原稿を書かず話した言葉を原稿に起こしてもらうのだそうです。 話す時には原稿用紙が頭の中に浮かんでいて句読点まで全て言葉で説明すると言います。というようなこと。 長谷川さんの口述筆記はとても有名なことだが、ここまで具体的なことは知らなかった。 口述筆記そのものが訓練であり、またそのための訓練も欠かさないという。 さてその口述筆記であるが、確かに筆記よりも効率的なのかもしれない。 しかし、口述筆記の筆記者が必要だし、結局原稿用紙に起こさなければならないことを考えると本人にとっては便利でも時間がかかる。 ところでこの本のブログ記事の抜き書きは口述で起こしたものだし、自分のコメントはキーボードを叩いて書いたものだ。 私も長谷川さんのマネをして口述筆記と洒落込んだことがあったが、今は書き言葉はきちんとキービードを叩いて書くようにしている。 その方がロスが少ないし、書き言葉になるからだ。 口述だと結局直しなどが必要となるので効率が悪いことに気づいた。
2020.02.19
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【中古】 「頭がいい人」のメンタルはなぜ強いのか 中公新書ラクレ/保坂隆(著者) 【中古】afb 気力が枯れたら、 ゴロゴロしながら適当に寝たり起きたり食べたりして過ごしていると自然と体力が回復してきます。 すると枯れ果てていた気力の泉からコンコンとエネルギーが湧き出してくるのがわかります。ですって。 こんなのありかなあ。 そもそもゴロゴロしたくないもんなあ。 健康のため決まった時間に食事はしたいしさあ。 スランプに陥っていてもなんとかブログはアップしたいし。 著書の考えにはあまり賛同できない。 昨年暮れに妻の叔母が亡くなった。 76歳だった。 女性にしては若くして亡くなったという感じだ。 死因は致死性不整脈だった。 心臓の病だ。 そこで次の一文を抜き書きした。 手首の内側の親指側を触ると脈を打っているのがわかる筈です。 中にはこの脈拍が全く不規則な人がいます。 このような状態は脈を触れただけでもわかりますし、心電図をとればもっと正しく診断できます。 ほとんどの場合、弁膜症や冠状動脈硬化症などの心臓の病気が見られるので正しい診断が必要です。 とのこと。 もっとも叔母の場合健康診断で心電図には異常が認められなかったとのこと。 突然死は突然に来るということか。
2020.02.04
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【中古】 「頭がいい人」は脳のコリを上手にほぐす / 保坂 隆 / 中央公論新社 [新書]【メール便送料無料】【あす楽対応】 健康でいるために必要なのは朝食であり引きこもらないということだろう。 朝食で元気溌剌になる事例は、 普段午前中いっぱいは気分が優れず何もする気にならないのに泊りがけで旅行へ行くと朝から元気溌剌という人がいる。 なぜこれほどまでに気分が異なるのだろう。 美しい景色の癒やし効果や温泉の効能などもあろうが、最大の原因は朝食にあると私は睨んでいる。のように旅行先でしっかり朝食を摂ったときのことを挙げている。 確かになぜ旅館やホテルの朝食はあれほど美味しいのだろうと不思議に思う。 とすればやはり朝食が必要なのだという著者の考えは正しいということになろう。 でもさあ、家ではどうしても朝食を食べる気にならないという人は多いのではなかろうか。 どうも著者の挙げたこの事例だけでは朝食の必要性の説得力にかけると思わざるをえない。 定年退職してから妻が正職に就き土曜日私は一人になる。 そんな時私はどこへも出かける気にならず、ふと、引きこもりではないのか、と考えることがある。 引きこもり段階が更に進むとますますやる気が起きなくなり何も手につかなくなってしまう。 手につかなくなるのは仕事だけではない。 生活全般なのだ。 この段階に入ると心にぽっかり穴が空いたような気分になり、何もせず部屋の中でじっとしている日が続くことさえある。 上記は、引きこもりについての著者の一考察であるが、こういうふうになる可能性が私にはある。 こんな日の私の一日は、私の作った朝食を妻と一緒に摂り、妻を見送った後、食器の後片付け、朝ドラ視聴、掃除をして、ブログをアップしたり、読書したり、ギター弾き語りをしたりして昼食である。 昼食は私が作り置きした常備菜を中心にして食べることになる。 この日は妻は、早出なので、午後4時過ぎに帰宅、一緒にプールに行き泳ぐ。 買い物をして帰り、夕飯の支度を2人でする。 晩酌あり。 妻が帰るまで一歩も外に出ないことが多く、そんなときは上記のような危惧がある。 そもそもこれは引きこもりではないのかと思う時があるのだ。 逆に1時間でも車で外を徘徊したいりすると気が気分が爽やかになるということもわかった。 だからできるだけ外に出るべきだという論は正しいのだと思う。 自分の引きこもり状態を今後どのように是正するかが私の大きな課題である。
2020.02.03
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脳によい1日1回の習慣 栗田昌裕 まず記憶のメカニズムは次のようになる。 物忘れは従来から高齢者の特徴とされてきました。 果たしてそのように考えて良いものでしょうか。 (略) 第一段階はいわば記憶の玄関です。 ここでは目で見たり耳から聞いたりしたものを感覚記憶と呼びます。 記憶の第二段階は玄関の次の部屋のできごとです。 感覚記憶の中で注意を向けたものだけが頭に入ります。 これを短期記憶と呼びます。 (略) 記憶の第三段階は更に奥の部屋に情報を入れることになります。 覚えたいと思ったものは長期記憶として蓄えるのです。 というのが記憶のメカニズム。 三段階を経て記憶が定着するということなのですね。 つまり感覚記憶を取捨選択し蓄えるというシステムだ。 著者は速読法で有名な方だが特に視覚脳というものを重視する。 本書ではそのような状態に応ずるために時間と空間のセンスを高く維持する、時空脳開発、をすることで対処します。 そして心身をよく用いて視野全体を用いて見る力(=視知覚空間回路、すなわち、視覚脳の性能)を高めることでいわゆるボケ予防も含めて能力を維持し高める技術が良い習慣として身に付くように紹介します。 つまり著者の結論は結局のところ視野を広げることにあるのだ。 著者の本は今まで何冊も読んだが結局視覚に収斂されるというわけだ。 つまり何冊読んでも同じだということになる。 広い視野が速読の奥義だというのだ。 確かに広い視野でぼーっとして見ても人の判別ができる。 だからその能力を高めることは速読の能力も高まることになるだろう。 しかしそれは危ういものでもある。 すなわち、その精度という点で大きな過ちを生むこともあるのだから。 一つの能力として視野を広くすることは必要だが、そのことだけに頼るのはやめたほうがいい。
2020.01.12
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ストレスに強い脳、弱い脳 そのカギはセロトニンが握っていた! 有田秀穂 現役を退いて、ストレスにさらされることが少なくなり、それはそれで幸せなことだと思う。 多幸感が増えたことは確かだ。 逆に、ボランティア的な仕事ではあるが、ほんの少しでもストレスが加わると、とたんに気分が悪くなる。 では人間にとっての重しにあたるものは一体何なのでしょうか。 それはセロトニンという神経伝達物質です。 セロトニンは脳内にあるセロトニン神経から分泌される物質で、これが脳内にたっぷり存在していれば、だるまの重しがしっかりとしている状態になります。 セロトニンこそが、図太い心、を作る復元力の源なのです。 本書でも日光の重要性が説かれている。 ことほどさように重要なセロトニンは、太陽の光、をしっかり浴びることが基本だという。 セロトニン神経を鍛える基本は次の3つです。1 太陽の光を浴びる2 リズム運動3 スキンシップ 確かに晴れの日の気分と天気の悪い日の気分は全く違う。 これは間違いなくセロトニンが分泌されているかどうかなのだろう。 リズムというものに関しては、運動が推奨されている。 ジョギングやウォーキングは一定のリズムを取っているからいいのかもしれない。 私は水泳派だが、これもリズミックなのは間違いないので、セロトニンを発生させるのに効果があるはずだ。 後は夫婦仲を良くしましょうということですよね。 妻とのスキンシップはとても重要なものだと思う。 孫とのスキンシップも同様。 セロトニンは幸せの物質ということが言えそうだ。
2019.12.31
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睡眠はコントロールできる【電子書籍】[ 遠藤拓郎(医学博士)×江川達也(漫画家) ] 学生時代、昼夜逆転現象が起きてしまって、困ったことがあった。 現役時代、夜勤もあったが、睡眠障害が起きなかったのは幸いだった。 サーカディアンリズムがらみで、問 体内時計がずれやすい人は普通の人と何が違うんですか。答 おそらく光に対する感受性が弱いんでしょうね。 普通の人は朝カーテンを開けて朝日を見た瞬間に体内時計がリセットされる。 でも感受性が弱い人はじっくりたくさん光を見ないとリセットがかかりにくいんです。 と、朝の光の重要性が本書でも説かれている。 雪国では朝の光は冬になると浴びることができない。 冬至の頃の朝は午前7時でも暗いときがあるし、冬はまず日光などささないと考えて間違いない。 まあ、それでもとにかく朝の光を意識することが重要だ。 眠りの1サイクルが90分ということから、本書では、4時間半熟眠法、というものを推奨する。 4時間半熟睡法、のポイントは3つあります。1 4時間半という時間。2 平日と土日で睡眠時間にメリハリをつけること。3 体温調節でコアタイムに眠ること。 でも4時間半では持ちません。 しっかり7時間半取りたいものだと思っているが、結局6時間ということもあって、昼に調整しているのが現役を引いてからの私の現状だ。 特に正職になった妻は朝早く出勤する時もあり、そのときは午前5時起きしなければならない。 朝まだ暗い午前5時、朝の光などさしもしない。 現実と理想の違いとはこんなものだ。 本のとおりになどならない。
2019.12.30
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「夜ふかし」の脳科学 子どもの心と体を壊すもの (中公新書ラクレ) [ 神山潤 ] いわゆるサーカディアンリズムについては、永らく地球の24時間より長い25時間と言われてきたが、これまた最新の研究で、 大多数の人の生体時計の周期は地球の一日の周期である24時間よりも長い。 正確には約25時間という説と24,2時間という説とがある。 最近、生体時計の周期が24時間よりも短い家系があることが報告されたが、この家系は早起き早寝であった。 ちなみにマウスの生体時計の周期は23時間、リスザルは25時間である。とのことだ。 つまり我々は常に最新情報をチェックしておかなければならない宿命があるということだ。 それはともかく、朝しなければならないことは、朝の光を浴びることと朝食なのだそうだ。 生体時計を地球時間に同期させる時に有効な因子は何かというと、これが、朝の光、食事、社会的環境で、中でも朝の光による同調作用が最も効果的と言われている。 朝に光を浴びることによって、周期が24時間よりも長い生体時計の周期は、毎日無意識のうちに短く調整され地球の周期、24時間に、同調するのである。 朝食が必要とか必要ないの議論ではなくサーカディアンリズムの観点から朝食は必要なのだというのが正解のようだ。 それから、本を丸呑みしてはいけない。 疑ってかかるということも実は必要なことだ。 本を読めば得をする、なんてことを書いている読書論(術)は大嘘だ。 我々は多くの本を読み吟味し、そして、本とはかくも役立たずなのかということを知らなければならない。
2019.12.28
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すべての疲労は脳が原因すべての疲労は脳が原因2<超実践編>【電子書籍】[ 梶本修身 ] さて今回は脳や疲労に関する本を一気に10冊以上読んだ。 梶本修身、という人が書いた本は、この 2 冊と思っていたら、3 もあった。 とにかく、脳科学とか健康に関する話は最も新しい情報を取り入れていないと大変なことになる。 かつての誤った情報を真に受けていると大やけどをする。 この後、抜き書きで紹介するが、乳酸、に関することなど 180度違うものになっている。 このことは、家計、経済に関する部分でも述べたことだ。 とにかく、今日の情報が明日役に立たないなどということが起きている。 いま一生懸命ブログの更新に努めているが、 長時間のデスクワークやパソコン作業などで脳を使い続けると、こめかみのあたりが重くなる、頭がぼんやりする、肩がこる、など体の部位になんらかの症状が現れると同時に、飽きた、という感覚を覚えることがあるでしょう。 それらは正に脳が発する疲労のアラームですが、このうち、飽きた、という感覚は脳そのものが疲弊してきているという警告として注目する必要があります。ということで、飽きた、が一つのバロメーターであることに注意しなければならない。 決して頑張ろうなんて思ってはいけない。 疲労した時騒ぎ出すと言われるヒトヘルペスは、 宿主の体で疲労因子FFが長期間増加していることをヒトヘルペスウイルスが感知すると、これ以上この体にとどまっていては共倒れになってしまう、という危機感から体の外へ逃げ出そうとし、唾液、皮膚粘膜などに出現します。 これを、ヒトヘルペスウイルスの再活性化、と呼びますが、その結果唾液中にはヒトヘルペスウイルスの量が増えまた唇の周りや脇腹などには水ぶくれのようなもの(水疱)が生じます。 このヒトヘルペスウイルスの動きは時に、船底に潜んでいたネズミ達が船の様子を常にモニタリングしながら難破しそうになったらまっさきに船から逃げ出そうとする状態、などと例えられます。なのだそうだ。 これが出たときは疲労しているということでこれまた無理をしてはいけない。 先程述べた乳酸の新情報は、 かつては、運動をすると筋肉に乳酸がたまる、この乳酸が肉体的な疲労を起こしている、と考えられていましたが、これは間違いです。 最新の研究で乳酸は疲労物質ではないことがわかっています。 それどころか乳酸はむしろ疲労を軽くしてくれることも判明しています。ということ。 疲労を感じるのは脳だということ。 よほど無理な運動をしない限り、決して筋肉が疲労することはないのだそうだ。 原則、脳が参った、をしているとき、無理をしてはいけないということだ。 次、活性酸素の小ネタについて。 活性酸素は他の物質に対する反応性(活性)が高く強力な、酸化作用、を持っています。 酸化とは、他の物質の電子を奪うことですが、電子を横取りされた方の物質は不安定になり正しい機能が果たせなくなります。 そして自らを安定させるために、他の物質から電子を奪おうとするため、周りの細胞や組織にドミノ倒しのようにダメージが広がります。 人の体はこうした酸化ストレスに長期間にわたってさらされると、老化、ガン、動脈硬化、シミ、シワ、白内障、などの症状が現れます。 疲労も活性酸素による酸化ストレス、ダメージによって引き起こされるのです。 ということらしいですな。 無理をするな、無理をするな、などといくら言われてもついつい無理をすることもあるし、のんべんだらりんとしていればボケるだろうし、いやはや、生きることは難しい。
2019.12.27
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【中古】 私が知っている脳の非凡なる現象 最先端の医学者が到達した、脳科学の最前線 /西崎知之(著者) 【中古】afb 一昨年定年退職の後、1年間再任用となり正式な職員となっていたが、昨年からは非常勤嘱託という形で、 勤務時間も短くなり当然給料もどんと安くなったけれども自由な時間が増えた。 反面妻が正職になった。 その理由は、妻は美容師だったが、私と結婚し子育てに入ると同時に辞め、その後パート店員等をしていた。 その後福祉の職に進み段階を経て、介護福祉士、介護支援専門員(ケアマネージャー(ケアマネ)) の資格を取得した。 ちょうど私が定年退職間際、定年退職、その後の時期で、せっかく取った資格を活かしたいという希望で正職になった。 現在妻は土曜日勤務し日曜日休み、月曜日から金曜日までのいずれかの1日が休みになり、私といる時間が半減した。 私は土曜日引きこもることが多くなった。 その引きこもりについて 例えば認知症で最も悪いのは家にずっといて何もせずにぼんやりしていることです。 これでは脳に刺激が届かずシナプスが退化する一方です。 使わない筋肉が衰えるのと同様にシナプスも使わないと退化するのです。と本書では引きこもりが脳に悪いと指摘している。 特に 年をとってからは気をつけるべきことなのかもしれない。 自分が元気がなくなったなあと最近感じる。 原因は引きこもりだ。 一人でドライブするだけで心が晴れ晴れするし、何も買わなくてもウィンドウショッピングをすれば生き生きするということを感じる。 いかに引きこもりが悪いかということを感じた。 次に、朝食の是非についてであるが 、 脳のエネルギーの源となる最も重要な栄養素がブドウ糖(グルコース)です。 ブドウ糖は砂糖そのもの以外に、米、パン、麺類などの、炭水化物にたくさん含まれています。 睡眠中にも脳のブドウ糖は消費され朝起きた時には脳のブドウ糖が不足しています。 従って朝起きて朝食をとらないとブドウ糖が脳に供給できないため脳の働きは鈍ります。 つまり脳の働きを良くするために朝食は非常に重要ということです。という。 朝食抜きという悪いことを現役時代してきた。 朝食の完全カットということはしたことがないが、ブチダイエットという形で ひどい時にはそれこそコーヒー一杯、お茶一杯ですますこともあった。 この文章は非常に重い。 年をとればダイエットよりも栄養を十分に摂取することが重要である。 現在は朝食をしっかり摂るように心がけてその結果体重は3 kg くらい増えてはいるが、そこで止まっており、 朝食で十分な栄養を摂取してそれが脳に送り込まれているということを非常に感じている。 健康のために栄養に気をつけるということは非常に重要なことである。
2019.10.28
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親切は脳に効く【電子書籍】[ デイビッド・ハミルトン ] 本書は親切が脳に良好な影響を及ぼすということ及びその結果老化の防止あるいは健康というものも手に入れることができるということを主張する。 だんだん気分が良くなるのは親切の正しさと親切から生まれる人とのつながりからだ。 しかもそれは主観的な感情ではない。 親切によって脳内の化学物質に変化が起きるとする研究がある。 親切はプラスの感情に関わる神経伝達物質ドーパミンやセロトニンの分泌量を増やし絆のホルモンとも言われるオキシトシンも作り出す。 さらに親切によって脳内の天然モルヒネやヘロインとも呼べるエンドルフィンが作られる。 親切は完全に合法な物質と完璧にハイな状況を作り出せるのだ。 オキシトシンという物質が非常に重要なようで、親切によりこの物質が作り出され、その結果抗酸化となって健康になるという仕組みのようだ。 親切にすることでオキシトシンを作れるのだから親切に抗酸化と抗炎症の作用があるということは自信を持って断言できる。 つまり親切こそ健康と老化防止の重要な方法ということになる。 そのためには思いやりが大事でありそこから親切が伸びていくということを覚えておかなければならない。
2019.10.24
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生涯健康脳になるコツを教えます! らくらく認知症予防法 (健康人新書) [ 瀧靖之 ] 有酸素呼吸運動と赤ワインの効用を説いている。 まず、有酸素呼吸運動。 有酸素運動は心肺機能を高めて脳への血流を増やしてくれると同時に認知症リスクにつながる血管系の病気を減らしてくれます。 免疫機能も高まるので遺伝子を傷つける活性酸素なども追い出してくれます。 次、赤ワイン。 適度な飲酒は血行を良くしてくれストレスの発散にもなります。 赤ワインは活性酸素を抑制するポリフェノールが多く含まれていてグラス1杯程度なら健康に良いとも言われています。赤ワインには新しく生まれた脳の神鶏脂肪の生存期間を長くする効果があるという研究もあります。 だそうだ。 有酸素呼吸運動も酒類とりわけ赤ワインもいいものと言われているが、当然反論もあるわけで、要するに、過ぎたるは及ばざるに如し、ということだろうが、やりすぎの運動は活性酸素を増やし、老化を早めるし、酒類は、百害あって一利なしと言い切る人もいるようだ。 運動が健康に不可欠というのは今や定説である。 緩やかな有酸素呼吸運動である、ウォーキング、が奨励されるのは適度な心拍数が維持されるからだろう。 酒類は、好き好きではなかろうか。 毎日の締めに晩酌が欠かせない人もいるわけで、その人から酒を取り上げるのはいかがなものか。 健康と語り合って適度な飲酒をすることは何も問題ないのではなかろうか。 科学的ではないが、私はそう考える。
2019.09.05
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すぐやる! 「行動力」を高める“科学的な”方法【電子書籍】[ 菅原洋平 ] すぐやる!ことができたらどれだけ良かったろうと現役を退いた今私は思う。 今更すぐやる必要性はなくそのせいか思ったより時間のすぎるのが早い。 起床からおよそ6時間後に1〜30分目を閉じる。 眠くない時間帯に一度脳に休憩をとらせてあげましょう。 脳は視覚を遮断しないと休憩できない臓器なので目を閉じることが不可欠です。 というが今は昼寝をしないでいられない。 ボランティア的な第二の仕事をしているが昼食後は昼寝をしないと仕事にならない。 これも脳に休憩させている状況なんでしょうねえ。 次、学生だったら…。 帰宅したらカバンから参考書とノートを出して一行目に日付を書くということです。 日付を書いた後は自由にダラダラして構わないという条件です。 ということだそうだ。 つまり強制的に日付だけを書くと言う方法ですな。 ダラダラなどできないから結局勉強を始めるという仕組みでしょう。 恐ろしいですよねえ、これでその後の人生がほぼ決まってしまうなんて。
2019.08.15
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心を生みだす脳のシステム 「私」というミステリー (NHKブックス) [ 茂木健一郎 ] 認識というのは単純なものではなく 例えば目の前にマグカップがあるとしよう。 マグカップを認識するという場合私たちは通常その形や色その上に書かれている文字などを認識するプロセスを考える。 しかしギブソン的な考え方に従えばより重要なのはそのマグカップが私たちにどのような行為を可能にする (アフォードする)かということである。 私たちはそのマグカップの取っ手を持つことができる。 取っ手を使わなくても底の方を手で持つことができる。 その中に水を入れることができる。 スプーンで叩いて音を出すことができる。 それどころかそれを取り上げてどこかにぶつけることもできる。 私たちはマグカップを見るときその形や色だけでなくそれが持つアフォーダンス(行為の可能性)も同時に認識している。 このことが環境と相互作用をしながら生きていく私たち人間を含む動物の認識を考える上で重要であるとギブソンは主張したのである。というものらしいが、何やら難しくて読みきれない。 単純に考えると要するに上っ面なものではなく深く考えることが認識というもの、ということなのだろうか。 私たちの心理的な時間の流れは受動的に感覚的クオリアが生み出されるプロセスで働く感覚的同時性と能動的に志向性が作用するプロセスで働く志向的同時性の二つの要素のせめぎ合いで決定されると考えられる。 このような複雑な心理的時間の成り立ちはそのまま私たちの体験のリアリティーを生み出す脳というシステムの成り立ちの本質に結びついている。 心理的時間は決して物理的時間と等価ではなくむしろ脳の中のニューロン活動のシステム論的性質から生み出される全く新しいもうひとつの時間なのである。 この文章もまた咀嚼しきれないけれど多分時間は誰にでも平等だという誤った考えをお持ちの方に鳴らす警鐘だ。 時間は平等ではない。 そのことはすでに相対性理論からも証明されているところこれは脳科学から導き出されたことでもある。 両者は相容れないけれど、時間が誰にでも平等だ、などというつまらない理論を突き崩す根拠の大きな柱になる。 それでも時間は大事に使いたいものだ。
2019.07.20
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忘れたい過去が最短1分で消える! [ 小池 義孝 ] 顕在意識と潜在意識の関係は 顕在意識がリードを取って潜在意識を動かす、心の自然治癒力を動かすという発想が全ての基本です。 テーマとなる決められたキーワードを潜在意識に指示して後は放っておきます。 意識できる顕在意識と意識できない潜在意識との関係性は完全に分離されたものではありません。 顕在意識から潜在意識に潜在意識から顕在意識にと相互に影響を及ぼし合える関係性です。であり、たとえば怒りについては ◎ 時間の止まった怒りを消すワーク 潜在意識に向けてこう指示します。 私が本当は怒っていること。 止めた怒りを動かす。 指示を唱えたら目を閉じて1分から90分の間何も考えずにぼーっと過ごします。 自然と何かが浮かんでくるのは構いません。 潜在意識のあなた自身は顕在意識が記憶にないのも含めて、時間の止まった怒り、を検出します。 そして怒りの感情を動かして燃料となる苦痛を消費します。 ワークの時間なりに潜在意識は仕事をしてくれます。 その際全てを同時には行えません。 ワークを行うと優先順位の高いものが選ばれます。 感覚が敏感な方であれば怒りやイライラを自覚するかもしれません。 全く何も分からなくても大丈夫です。 潜在意識は必ずリクエストに応えてくれます。 ワークが終了したらそのまま普通の生活に戻ってください。という風に潜在意識に語りかけ後は任せるというものらしい。 ある意味他力本願である。 あるいは他力本願のシステムというのはこういうものなのかもしれない。
2019.07.16
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世界のエリートがやっている最高の休息法 脳科学×瞑想で集中力が高まる まず食事について◎ 毎日摂取したほうがいいもの 野菜、果物、ナッツ類、豆類、芋類、全粒穀物、魚、エクストラヴァージンオリーブオイル、チーズ、ヨーグルトとする。 私の場合ほぼほぼ摂取しておりますなあ。 ただし、これらのものを全部摂るとなるとかなりなカロリーオーバーとなるのではと危惧しなければなりません。 上記のものについてはほぼ常備菜と言う形で常時冷蔵庫あるいは冷凍庫にストックされております。 次、本書の本論、つまり最高の休息法=脳のパフォーマンスを高める方法について、1 ON-OFFの切り替えの儀式を持つ。 特定の音楽を聞く、シャワーを浴びる、など。 脳は2つを同時にできない。2 自然に触れる。3 美に触れる。 美しいという感覚は脳の報酬系(背外側前頭前野)などへ作用するとされる。4 没頭できるものを持つ。 好きなことに集中すると報酬系が刺激される。5 故郷を訪れる。 育った場所には安心がある。としております。 一見当たり前のことのように思えますが、これが実はなかなか難しいことだ。 順にいうと、今のところ特にこれと言ったルーティンはもっていないが、そもそも私が生活しているところが田舎なので自然にはいつも接しているし、美術館の年会員になって絵画などの美には触れており、水泳、ギター、知的生活、絵手紙等には没頭しており、また、そもそも故郷の県に暮らしていて、生まれ育った街には今般高速道路が開通して30分でいけるようになり、ほぼ毎週行っている状況である。 以上栄養面と環境面から本書が伝えたかったことについて私はすでに実行済みということがわかったのである。
2019.07.12
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パテカトルの万脳薬 脳はなにげに不公平【電子書籍】[ 池谷裕二 ] 男は子孫のためになるべく早めに子供を作らなければならない。 というのは コング博士らはさらに徹底的に配列を比較しDNA変異の原因がほぼ父親の精子にあることを突き止めました。 さらに父親の年齢が鍵を握っていました。 今回の調査対象では父親の平均年齢は29.7歳でしたが年齢が高ければ高いほど変異の数も多かったのです。 1歳増えるごとにDNA 変異が平均2個増えました。だからである。 今の科学はDNA等を中心に飛躍している。 その一方先進的な脳科学者である著者が そもそも心には2つの側面があってこれを混同すると議論が迷宮入りします。 英語で表現すればマインドコンとソウルに対応する2つです。 マインドは学習や経験によって変化するものです。 一方ソウルは 変わらない何かです。 魂と言って良いかもしれません。とソウルの存在を指摘しているのは興味深い。 今の脳科学者は心が脳にあると言って譲らないとばかり思っていたからだ。
2019.06.21
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脳はこんなに悩ましい (新潮文庫) [ 池谷裕二 ] ストレス回避法の重要性について著者は次のように述べている。 結局両者に同じ量の、ペンタガストリン、が点滴されます。 にもかかわら押すボタンがあるグループはストレスホルモンの上昇量が1/5くらいで済んだのです。 (略) ストレスから逃げる必要はない。 ボタンと言うストレス回避法があることを認識するだけで既にストレスを解消したのと同じ効果があるのです。 上記の論から考えるに趣味のような上等なストレス回避法のみならずボタンを押すという単純なことでも結構なのだということなのだろうか。 確かに趣味に没頭すればいい加減なことができなくなり逆にストレスが溜まりそうでもある。 上記論で重要なのは、ストレスから逃げる必要はない、ということではないか。 ストレス回避法、というのはいわば逃げ道のことでしょう。 いい仕事をするには背水の陣を布けというがそれはストレス的には間違いだということになる。 過度のストレスをためないためにやるべきことは、逃げ道の設定、ということでしょうか。 趣味も、したくなくなったり、したくても時間がなかったり、さまざまだが、できるだけ続ける心意気は必要だろうし、とにかく続ける覚悟を持つということが重要だと思う。 そうしないと萎んでしまう。 趣味は単純ではないがストレス回避法の重要な一つでもあるということを忘れてはなるまい。
2019.06.14
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