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開催日:2026.8.16(日)11:00開演場所 :梅田芸術劇場 メインホール(1,905名収容)ブロードウェイミュージカル ピーター・パンに行ってきました。プログラムミュージカルナンバーズM1 ブロローグM2 心優しい羊飼いM3 雄叫びM4 ネバーランドM5 アイム・フライングM6 パイレーツ・マーチM7 フックのタンゴM8 モリビトダンスM9 ウェンディM9A ウェンディ(リプライズ)M10 フックのタランテラM11 大人にならないM12 ミステリアス・レディM13 地下の家M14 血の兄弟M15 遠いメロディM16 フックのワルツM17 雄叫び(リプライズ)M18 心優し羊飼い(リフライズ)M19 大人になりますM20 フィナーレ/ネバーランド(リプライズ)レポート2,000円にてパンフレットを購入し、ストーリー、キャスト、ピーターパンの原作について、歴代公演資料といったピーターパンとは?について講演前に予備知識を得た訳ですが、2023年で初めて鑑賞し、その素晴らしさの虜となり、一昨年・昨年と鑑賞。そして今回4回目となる鑑賞だったので、前3回とどこが違うのかな?といった比較も含めて楽しませていただきました。印象とすれば、4年目のピーターパン役の山﨑玲奈氏は、今回がラストフライングというアナウンスが事前にされており、彼女の4年間の成長とともに歩んだ集大成感がありました。そして今回主要4役はウェンディは昨年に続いての山口乃々華氏。そして新キャストとなるフック船長の内海啓貴氏とダーリング夫人の皆本麻帆氏の両名は、昨年に比べて年齢的に若く、ピーターとウェンディとの絡みではお母さん・お父さんというよりお兄さん・お姉さん的な雰囲気を醸し出しているようで、これが昨年までとは違う雰囲気が感じられた公演になっていたかなと感じました。まとめ途中2回の休憩を挟み、3部構成にての公演でしたが、ピーターパンはの1981年の初公演から数えると今日の公演が1766回目ということで、聴き手はそのストーリーをどんな解釈でどういった演出で、そしてキャストがどんなふうに演じるのか…ということに期待することになろうかと思いますが、今年も演出は長谷川寧氏、音楽監督に宮川彬氏という基本的な枠組みは変わらずでしたが、どうやら演出の長谷川氏も今回がラストフライングとのことで、そういった部分では演出においても集大成感がありました。また鑑賞しながら去年はこんなシーンがあったっけかな…とか、基本となるストーリーは変わらないのに、初めて見るような新鮮さがあるということも、リピーターにならずにはいられない魅力なのかなと感じました。また今回、梅田芸術劇場を初めて訪れましたが、大阪のど真ん中ということもあり、この付近には阪急梅田駅、阪神梅田駅、JR大阪駅、大阪メトロ御堂筋線梅田駅・中津駅と徒歩圏内で多くの駅が集中しており、その中でもアクセスしやすいのは中津駅というAIのオススメに従っての会場入りとなりました。また今回せっかくの大阪遠征ということで、造幣局博物館、大阪城、ハルカス300、道頓堀の4か所の観光と阪神百貨店地下のスナックパーク内のローマ軒の大阪ナポリタンと阪神名物のイカ焼き。街中に点在する話題の50円自販機で50円のミネラルウォーターを入手したりと進行する物価高の中にあって、まだこんなにリーズナブルな食文化が残っている大阪の街に感動を覚えたひとときにもなりました。
August 16, 2026

開催日:2026.8.2(日) 14:00開演場所 :上田市交流文化芸術センター サントミューゼ小ホール(320名収容)読売交響楽団 上田定期演奏会 関連プログラムの読響メンバーによる室内楽演奏会に行ってきました。プログラム1.ベートーヴェン:弦楽四重奏曲 第1番 op.18-1 第1楽章 アレグロ・コン・ブリオ 第2楽章 アダージョ・アフェットゥオーソ・エド・アッパッショナート 第3楽章 スケルツォ:アレグロ・モルト 第4楽章 アレグロ2.ドヴォルザーク:弦楽四重奏曲 第12番「アメリカ」 op.96 第1楽章 アレグロ・マ・ノン・トロッポ 第2楽章 レント 第3楽章 モルト・ヴィヴァーチェ 第4楽章 フィナーレ:ヴィヴァーチェ・マ・ノン・トロッポアンコール3.シューベルト:アヴェ・マリアレポート弦楽四重奏曲 第1番 op.18-18月23日の読売交響楽団 上田特別演奏会で演奏されるベートーヴェンの交響曲第5番「運命」に関連した選曲ということで、全16曲におよぶベートーヴェンの弦楽四重奏曲の1番目の曲は、ベートーヴェンの作品群の前期にあたるとのことでした。運命はベートーヴェンの中期の作品ですが、いわゆる有名な運命の動機「タタタターン」が、既にこの弦楽四重奏曲第1番の第4楽章にも登場しているとのことで、ベートーヴェンの作品群は、前期・中期・後期とあり、それぞれ特徴があるけれど、基本となるものはすべての期を通してあるものなのだなと感じました。弦楽四重奏曲 第12番「アメリカ」 op.968月23日の読売交響楽団 上田特別演奏会で演奏されるドヴォルザークの交響曲第9番「新世界から」に関連した選曲ということで、「アメリカ」は、新世界とほぼ同時期に作曲された曲だが、ドヴォルザークが夏休みで訪れた避暑地でくつろいでいた3日間で完成させたという曲で、第3楽章では避暑地の情景も表現されていることで、それぞれの楽章で色あいの異なる情緒豊かな楽曲と感じました。アヴェ・マリアアンコールは、ベートーヴェン、ドヴォルザークとくれば…残りはシューベルト!ということで、8月23日の演奏曲シューベルトの交響曲第7番「未完成」にあやかってのアヴェ・マリアの演奏となりました。まとめサントミューゼのオーケストラ公演では、これまでも関連プログラムとして室内楽演奏会や指揮者によるアナリーゼといった催しが行われてきましたが、今回は8月23日の上田特別演奏会の関連プログラムとして、8月23日の公演チケットを持っていれば無料。持っていなくても500円という破格値でこの濃密な1時間強のステキな演奏会を聴くことができるというとてもうれしい企画であり、このあたりはサントミューゼの基本理念である育成に合致した事業展開の最たるものだなと感じた次第です。そして今日の公演では、また1曲目と2曲目の曲間のMCで、出演した4名の奏者(ヴァイオリン伊藤真奈、ヴァイオリン堀内星良、ヴィオラ正田響子、チェロ芝村崇)の皆さんがそれぞれ自分の言葉でお話をしてくださり、曲の解説だけでなく、音楽以外のプライベートなこと(ディズニーが大好き…。演奏会の前日に上田入りして別所温泉に泊まってリフレッシュした!等)もお話いただき、ある意味オーケストラ公演だけの鑑賞では知りようのない演奏家の姿を身近に感じられたひとときになりました。
August 2, 2026

開催日:2026.7.18(土) 19:00開演場所 :信州国際音楽村 ホールこだま(300名収容)クワチュール・ベー・コンサート2026に行ってきました。プログラム前半1.マクファーソン:ワルツィング・マチルダ2.フローリオ/アレグロ ドゥ コンセール3.デサンクロ/サクソフォーン四重奏曲4.ロッシーニ(バッコ編)/四重奏のためのロッシーニ後半5.QuatuorBが贈る進化系エンターテイメント【べーかるぼっくす2026】アンコール6.to be continuedレポートワルツィング・マチルダ演奏後に國末氏より曲紹介があり、それによるとオーストラリアではおなじみで日本で例えると「ふるさと」のような立ち位置にある曲とのことでした。もともと弦楽四重奏曲だということで、弦楽器に無い息継ぎという課題をどのようにクリアしてサクソフォーンアンサンブルで表現するのかということも興味深いところでしたが、そこはとても自然な形になっており、とても心地よい音楽を感じた次第です。なおこちらの楽曲は、メンバーの小山弦太郎氏が編曲したものということで、昨年のメンデルスゾーンに続いて2作目ということで遺作になります…と、さらっとブラックジョークを飛ばし会場が笑いにつつまれるという和やかなひとときになりました。アレグロ ドゥ コンセールサクソフォーンが発明されてから30年後に作られた作品とのことで、そういった意味ではサクソフォーン四重奏の草分け的楽曲になるようですが、國末氏によるとなかなか演奏される機会がないということで、私自身も初めて拝聴したのですが、サクソフォーンの艶っぽい音色が重なり合うハーモニー感がとてもシックでステキかもと感じました。サクソフォーン四重奏曲クワチュールアカデミーの課題曲にもなっている曲とのとこで、いわばお手本演奏の意味合いもあるのかなと思いましたが、クワチュール・ベーの1枚目のCDにも収録されていて、今日は先着3名で販売もあるとのことでした。私自身もこの曲はサクソフォン四重奏曲の定番として何度も聞いたことがあり、改めてクワチュール・ベーによる模範となる高いクオリティーのアンサンブルを楽しませていただきました。四重奏のためのロッシーニ音楽家としての名声だけではなく、ロッシーニ風という美食家でも知られるところですが、そんなロッシーニの楽曲がメドレーになった聴きなじみの良い曲で、私自身も昨年取り組んだ「セビリアの理髪師序曲」も登場して、大いに楽しませていただきました。QuatuorBが贈る進化系エンターテイメント【べーかるぼっくす2026】後半は、前半からうってかわってエンターテイメントショーのステージとなりました。あっとおどろくサプライズの入場から始まり、プロジェクターを使って映像による視覚的効果や各種コント類が大変素晴らしく思い切り笑って拍手する夢のようなひとときになりました。レポート的にはその素晴らしい内容を書きたいところではありますが、これからこの素晴らしいエンターテイメントを初めて体験する皆さんの楽しみを奪ってしまってもいけないので、あえて伏せておくこととします。to be continuedアンコールは、これからもクワチュールベーの活動が続くことを願いつつ、クワチュール・ベーのテーマ曲で幕引きとなりました。まとめ3年連続で、クワチュール・ベーのコンサートを拝聴させていただきましたが、前半の大真面目なステージと後半のエンターテイメントステージの構成のわかりやすさと、メンバーお一人お一人がそれぞれ自分の言葉でお話をするというところは変わらずで、とても親近感を感じました。また今回もサイン会ありということで、メンバー全員とお話させていただくことができる素晴らしい機会となりました。
July 18, 2026

開催日:2026.7.18(土) 14:00開演場所 :西部公民館 大ホールサントミューゼのアーティスト・イン・レジデンス 地域ふれあいコンサートVol.109 五十嵐薫子ピアノ・コンサートin 西部地域へ行ってきました。プログラム1.F.ショパン:ワルツ 第6番 変ニ長調 作品64-1《小犬のワルツ》2.F.ショパン:夜想曲(ノクターン) 第2番 変ホ長調 作品9-23.F.ショパン:バラード 第1番 ト短調 作品234.F.ショパン:ポロネーズ 第6番 変イ長調 作品53《英雄ポロネーズ》5.Mラヴェル:《クープランの墓》より プレリュード、メヌエット、トッカータ5.F.リスト:3つの演奏会用練習曲 第3番《ため息》6.F.リスト:パガニーニによる大練習曲 第3番《ラ・カンパネラ》アンコール7.G.ビゼー(ホロヴィッツ):カルメンファンタジー8.R.シューマン(リスト):献呈レポート演奏曲目は、7月17日の武石地域と同じため、曲ごとのレポートはいたしましせんが、改めて生演奏は一期一会ということを感じたひとときになりました。CDなどで繰り返し音楽を聴ける現代にあっても生演奏の価値が至高のものであり続けるのは、CDはスタジオで録音した演奏という固定化された演奏であって、それは同じものを繰り返し聴くだけになってしまうものになる訳ですが、生演奏は、7月17日と同じ曲であっても会場・演奏者のテンション・聴き手にリピーターがいるとしても構成は確実に変わっている…そんなことを想いながら鑑賞させていただいた次第です。そして今日の公演ではプログラム上でもアンコールが2曲になった変化点もあり、1曲目のカルメンファンタジーは、今日行われるの上田の中心街市街地で行われる祇園祭を意識しての選曲というお話があり、大きく盛り上がっての幕引きかと思いきや、サプライズで「あまりにも拍手が暖かいのでもう1曲弾きたい!」という形で献呈の演奏になり、演奏家と聴き手の一体感を強く感じたひとときになりました。まとめ五十嵐氏のレジデントアーティストとしての締めくくりは、9月のサントミューゼ小ホールでのリサイタルになる訳ですが、それに先立って合計約2週間に渡る上田滞在での小学校でのクラスコンサート、アナリーゼワークショップ、地域の公民館での3公演ということで、同じ地域をこれだけ集中的に公演して回るという機会はアーティストにとってはなかなかないことのようで、五十嵐氏からは、これからの音楽家人生の中でこの上田滞在の時間がとても大切な想い出になるとのお話がありました。聴き手としても、演奏会でのアーティストとの出会いは一期一会であることには変わりないですが、6月の真田公演も含めればこの短期間で4回に渡り、演奏やお話を間近で触れることができたということで、改めてレジデントアーティストが、演奏家にとっても聴き手にとっても大変素晴らしいものであるということを感じたひとときになりました。
July 18, 2026

開催日:2026.7.17(金) 19:00開演場所 :武石公民館 コミュニティーホールサントミューゼのアーティスト・イン・レジデンス 地域ふれあいコンサートVol.108 五十嵐薫子ピアノ・コンサートin 武石地域へ行ってきました。プログラム1.F.ショパン:ワルツ 第6番 変ニ長調 作品64-1《小犬のワルツ》2.F.ショパン:夜想曲(ノクターン) 第2番 変ホ長調 作品9-23.F.ショパン:バラード 第1番 ト短調 作品234.F.ショパン:ポロネーズ 第6番 変イ長調 作品53《英雄ポロネーズ》5.Mラヴェル:《クープランの墓》より プレリュード、メヌエット、トッカータ5.F.リスト:3つの演奏会用練習曲 第3番《ため息》6.F.リスト:パガニーニによる大練習曲 第3番《ラ・カンパネラ》アンコール7.R.シューマン:献呈レポートワルツ 第6番 変ニ長調 作品64-1《小犬のワルツ》オープニングは、ショパンでも特に親しみ感のある小犬のワルツでのスタートとなりました。演奏後に五十嵐氏より、こういう曲があるということはショパンは犬派?とお思いでしょうが、じつは子猫のワルツもあるというお話があり、調べてみたところ「ワルツ第4番 ヘ長調 作品34-3」が子猫のワルツであることがわかり、もしかすると小犬と子猫というセットでの演奏も面白いかもと感じました。夜想曲(ノクターン) 第2番 変ホ長調 作品9-2真田公演に続いての演奏でしたが、今回レジデントアーテイストとしての五十嵐氏のコンサートの中で、唯一夜の時間帯の演奏ということもあり、五十嵐氏より日が暮れる時間を楽しみながらお聴きください!ということで、本当にタイムリーだなあと感じつつ聴かせていただきました。バラード 第1番 ト短調 作品23真田公演に続いての演奏でしたが、ここで言うバラードとは「物語」とのことだそうで、よくよく楽曲を聴いて行くと、曲調の起伏もけっこうあってバラエティーにとんでいることから、じつにいろいろな場面が見えて来て、改めてバラード1番の魅力を再確認できた形となりました。ポロネーズ 第6番 変イ長調 作品53《英雄ポロネーズ》演奏に先立ってショパンの望郷の念についてのお話があり、故郷ポーランドへのショパンの強い想いを感じながら聴かせていただきました。有名な曲ではあるけれど、改めて生演奏で拝聴するのはまた格別のものという感がありました。《クープランの墓》より プレリュード、メヌエット、トッカータ9月19日のリサイタルで演奏する楽曲からの演奏曲になりますが、演奏に先立って楽曲についての解説があり、ラベルが亡くなった友人への捧げる曲として贈った曲ではあるが、悲しみにくれてばかりいては故人も浮かばれない…といった前向きなメッセージが込められているとのことでした。そして、演奏する3曲の中では難解なことで知られる「トッカータ」はラベルの楽曲の中でも特に難しいと言われ、演奏後に五十嵐氏から「無事に演奏できてほっとしました!」というコメントもあり、演奏家の心の声をより身近に感じたひとときになりました。3つの演奏会用練習曲 第3番《ため息》ここでゆう「ため息」とは、幸せのため息とのことで、想像するに加山雄三の君といつまでもを例にとると 「幸せだな~。(ため息)」といった感じになるのかな…。ということで、プログラム的には大曲にはさまれたクールダウン的な位置にもなって、ほっと一息的なひとときになりました。またこの曲は、五十嵐氏が6歳でピアノを始め、一番最初に自分から練習した曲という想い入れの曲というお話もありました。パガニーニによる大練習曲 第3番《ラ・カンパネラ》聴衆を失神させたとも言われるリストの代表曲になりますが、迫力系の演奏が多い中で五十嵐氏は繊細感を前面に出しての演奏ということで、弱奏における繊細さが際立ち、さらに絶妙な間合いと、まるで1つの劇を見ているかのようなストーリー性を感じる演奏という感じがありました。献呈アンコールは、五十嵐氏からの感謝を込めてR.シューマンのリスト編曲の献呈の演奏となりました。こちらの曲は、原曲に絢爛豪華な装飾を施したリストらしいキラキラとしたサウンド感が魅力の1曲で、暖かい調べの中にも眩い光を感じるようなイメージがありました。まとめ終演後に主催者を代表してサントミューゼの田澤氏より、クラシック音楽は今から150~200年ほど前に作られ、五十嵐さんのような演奏家を通して空間の芸術として表現され、それを同じ空間にいる聴き手が一人一人それぞれの解釈で楽しむというとても豊かな芸術であるという趣旨のお話があり、まさしくその通りだなと感じた次第です。またこの武石公民館には2度目の来訪となりましたが、十分な広さと使い込まれているが、よく鳴るピアノ。もちろん五十嵐氏の力量によるところも大きいかとは思いますが、ピアノの名曲の数々を濃厚に楽しめた1時間を過ごすことができました。
July 17, 2026

開催日:2026.7.16(木) 19:00開演場所 :上田市交流文化芸術センター サントミューゼ小ホール(320名収容)五十嵐薫子 ピアノ・リサイタル関連プログラムのアナリーゼワークショップに行ってきました。プログラムアナリーゼレポート事前にホワイトボードに五十嵐氏がびっしりと描いたムソルグスキー《展覧会の絵》-亡き親友との対話-と題して、ムソルグスキーの似顔絵とお酒。そして展覧会の絵の全曲名。こちらを旗印に、1曲づつプロジェクターで楽譜を見せていただきながらの解説が行われました。その中で特に興味深かったのは五十嵐氏の演奏家としての視点からの発見として、ビドロ(牛)とショパンの葬送行進曲がよく似ているのではないか?ということて、実際に2曲の楽譜も見せていただき得心した次第です。このあたり、葬送行進曲より展覧会の絵が30年ほど後に作られていることから、もしかしたらムソルグスキーが葬送行進曲を参考にしているかもしれないということもあるのかなと思いました。そして、ひととおり解説が終わると、五十嵐氏よりやはり私はピアノ弾きなので演奏を!ということで、展覧会の絵より卵の殻をつけた雛たちの踊り~バーバヤーガ・キーウの大門の3曲が披露され、9月19日のリサイタルのプレ本番のような熱量を感じたひとときになりました。まとめリサイタルの前に楽曲の予習として演奏者視点による演奏者の生の声を聴くことができるアナリーゼワークショップは、内容的に大変有意義なものですが、加えてリサイタルのチケットを持っていると無料で参加できたり、リサイタルに行けなくてもワンコインで誰でも聴講できる開かれた催しということで、改めて素晴らしい企画だと感じました。また、これまでのアーティストはワークショップが終わると退場してしまうことが多かったのですが、五十嵐氏はサービス精神旺盛でフレンドリーな人柄のようで、終演後に再登場して自身が描いたホワイトボートの横に立ってちょっとした撮影会という形になりました。
July 16, 2026

開催日:2026.7.5(日) 14:30開演場所 :上田市交流文化芸術センター サントミューゼ大ホール(1,650名収容)国立音楽大学ブラスオルケスター 上田特別演奏会に行ってきました。プログラム前半1.セレブレーション2.吹奏楽コンクール課題曲2026より 課題曲II ザ・ガーズ 課題曲III あつまれ おもちゃのマルチャ!3.サクソフォン協奏曲 変ホ長調 作品109 サクソフォン:田中 靖人(国立音楽大学教授)4.富士山~北斎の版画に触発されて~後半5.アルメニアン・ダンス パート16.パガニーニの主題による幻想変奏曲7.バレエ組曲《ガイーヌ》よりアンコール8.カヴァレリア・ルスティカーナより間奏曲9.マーチレポートセレブレーションコンサートのオープニングは、1991年に東京佼成ウインドオーケストラの委嘱によって作られ、明るく喜びに満ちた祝祭的な響きが特徴の人気曲という楽曲。スパークの曲は、聴き映えという点で一日の長がある印象がありますが、それは諸刃の剣という側面もあるようで、演奏ミスによるキズが目立ちやすいのかもしれず、アマチュアバンドには向かない作曲家なのかもですが、その点プロの吹奏楽団に準ずる実力を持つ音楽大学の吹奏楽団の演奏ということで、楽譜を忠実に演奏してキラキラと輝く素晴らしい聴き映えを感じることができました。吹奏楽コンクール課題曲2026よりIIのガーズとIIIのあつまれ おもちゃのマルチャ!の2曲が演奏されましたが、こちらはいわゆる編成表に準じた形で演奏人数を絞っての演奏となりました。このあたり、5月に聴いた東京佼成ウインドオーケストラの課題曲の演奏もそうでしたが、模範演奏を意識した形での演奏となりました。サクソフォン協奏曲 変ホ長調 作品109国立音楽大学教授の田中靖人氏を迎えてのコンチェルトですが、私の中で田中靖人氏といえば2010年の相模原市民吹奏楽団の定期演奏会の田中靖人氏と奏でる~真島俊夫の世界~という企画が強烈な印象として残っており、その後は2017年に上田市民吹奏楽団、2018年にメセナウインドオーケストラの演奏会へのゲスト出演もあって、比較的親しみのあるサクソフォン奏者になりますが、経歴を拝見すると国立音楽大学出身の国立音楽大学教授にして国立音楽大学ブラスオルケスターゲスト出演ということで国立づくしであることに気づかされました。演奏ではコンチェルトということで演奏者人数をぐっと絞った小編成で田中靖人氏を迎え、約15分におよぶ魅惑の演奏をじっくりと楽しませていただきました。富士山~北斎の版画に触発されて~この曲は、2014年の12月に行われた相模原市民吹奏楽団の第50回記念の演奏会の委嘱作品ということで、正式名称は「Mont Fuji-富士山・北斎の版画に触発されて-」で、作曲者の真島俊夫氏は富士山ではなくモンフジというこだわりを持っていたことが知られていますが、相模原市吹の初演から10年経った2024年に同楽団において再演があり、また今年は真島氏の没後10年という節目もあって何かと話題になりそうな楽曲という印象がありました。私の中では初演から聴いている相模原市吹の演奏が元祖ですが、超大編成の国立音楽大学ブラスオルケスターによる演奏もまた素晴らしく、演奏者が全員お若い方ということもあって印象として若々しいモンフジという感想を持ちました。アルメニアン・ダンス パート11973年にイリノイ大学吹奏楽団の指導者であったベギアンに献呈された曲とされていますが、5曲のアルメニア民謡「杏の木」「ヤマウズラの歌」「おーい、僕のナザン」「アラギャズ山」「行け、行け」をメドレーにしたように楽曲であり、50年以上経った今でもしばしば吹奏楽のコンサートは耳にする楽曲で、私自身も何度か演奏したことがあり、改めて演奏を聴きながら懐かしくも感じつつ楽しませていただきました。パガニーニの主題による幻想変奏曲5月にかわさき吹奏楽まつりで東京佼成ウインドオーケストラの演奏を聴いたばかりということもあり、やはり吹奏楽の定番曲なのだなと感じるとともに、パガニーニ特有の耳に残る調べがとても印象的でした。そしてこの曲はソロ演奏も多いので、さまざまな楽器の音色を楽しめるという吹奏楽特有の豊かな色彩感も感じるところでした。バレエ組曲《ガイーヌ》より有名な剣の舞からスタートするという強烈なインパクトのある編曲ですが、ここではオーケストラを意識した座席並びが目を引きました。具体的には、フルートやクラリネット奏者の一部がオーケストラでの定位置である中段にも配置されており、ヴァイオリンの定位置にいるクラリネット奏者の集団とは違う動きをしていたので、吹奏楽編成ではあるものの視覚的にも弦楽器パートと管楽器パートが明確に分かれている様が見て取れました。カヴァレリア・ルスティカーナより間奏曲アンコール1曲目は、指揮者より聴けばわかると思います!ということでアンコールの定番曲の1つであるカヴァレリア・ルスティカーナの間奏曲の演奏となりました。私自身ちょうど今カヴァレリア・ルスティカーナに取り組んでいるところでもあったので、大変素晴らしい演奏を耳にすることができ、タイムリーなところでした。マーチアンコール2曲目聴けばわかる曲ではなかったのですが、おそらく邦楽のマーチ?もしかするとヨーロッパ系かとも思われましたが、とても上品な形での幕引きとなりました。まとめ国立音楽大学100周年の記念事業として実現した上田時別演奏会でしたが、このハンドは管楽器専攻の3、4年生によって構成される吹奏楽団とのことで管弦楽曲の編曲作品をオーケストラよりもオーケストラのように!を目標に掲げているとのことで、だから配置にも特別なこだわりがあるのか!と得心した次第です。また練習は毎週1回6時間の授業として行われているとのことで、指揮者の方から世界一上手な吹奏楽団との自画自賛のコメントもあり、確かに若き演奏者たちが奏でる見事なサウンドに大いに魅了されたひとときになりました。
July 5, 2026

開催日:2026.7.6(日) 14:00開演場所 :イオンスタイル上田2階イベント広場(タワーレコード前)たなばたの時期の恒例となりつつある長野大学吹奏楽部のたなばたコンサートに行ってきました。プログラム1.ディスコキッド2.名探偵コナンメインテーマ3.おジャ魔女カーニバル!!4.日本を勇気づける名曲メドレーアンコール5.風になりたいレポートディスコキッド1977年の全日本吹奏楽コンクールの課題曲として知られていますが、webサイトみんなのランキングの人気投票によれば、さくらのうたに続く第2位の票を集めており、50年前の課題曲がいまだに演奏され続ける根強い人気を改めて感じたところです。楽曲は衝撃的なディスコ風のテーマから始まり、難易度が高いことで知られる金管群の細かい動き。そして「ディスコ!」のかけ声を皮切りにメインテーマへと入り、曲半ばにはクラリネットのソロ。そして後半からは畳みかけるような曲調でいっきにフィナーレへと向かう起承転結がはっきりした構成が特徴的で、そんなところも人気の秘訣なのかなと思いつつ、楽しませていただきました。名探偵コナンメインテーマ1997年リリースの大野克夫氏よる楽曲で、MCにて「長野大学吹奏楽部ではおなじみになりつつある」との紹介がありましたが、3月29日に開催された第31回定期演奏会リメンバーコンサートでも第3部の全体ステージの幕開け曲として演奏され、アニメの1シーンを彷彿とさせる凝った演出が記憶に残っていますが、リメンバーコンサートの時は現役生・OBOG・上田市消防団音楽隊の合同による大迫力の演奏に圧倒された感がありましたが、今回1年生19名を加えた令和8年度の新体制による長野大学吹奏楽部による演奏はリメンバーコンサートのそれに勝るとも劣らない圧倒感がありました。おジャ魔女カーニバル!!こちらもリメンバーコンサートの演奏曲になりますが、アニメ「おジャ魔女どれみ」の初代オープニングソングで1999年リリースの楽曲ということで、じつに27年前。考えてみればスタジオジブリの有名作品群もナウシカが1984年、ラピュタが1986年、トトロが1988年、比較的新しい印象のあるもののけ姫でも1997年と、改めて昭和末期~平成初期のアニメの楽曲群が令和の時代にじつに多く演奏されていることを、改めて感じたひとときになりました。日本を勇気づける名曲メドレーこちらはリメンバーコンサートで本プロのトリをつとめた楽曲になりますが、こちらは昭和末期~平成初期のJ-POP全盛期の頃の楽曲をピックアップしたメドレーということで、時代とすれば約35年ほど前ということになりますが、この時期の楽曲が「日本を勇気づける名曲」としてピックアップされていることに、これは19世紀のクラシック音楽が今もなお世界中で親しまれているのと同じ現象であり、言うなればJ-POPクラシックということではないかなと演奏を聴きながら感じた次第です。風になりたいアンコールは1997年リリースのTHE BOOMの楽曲ですが、アンコールの定番曲の1つとしてよく演奏されている感があり、そういえば私自身も大学時代にこの曲を演奏したことがあったかもしれず、さらに先輩or同級生or後輩の結婚式で演奏した?ようなこともあった気がして、30年の時を経て、またこの曲をこの場所で聴いている縁の不思議を感じたひとときになりました。まとめスクールバンドの演奏会では、だいたい曲名が出てこない(思い出せない)曲が1つか2つはあるものですが、今回の長野大学吹奏楽部のたなばたコンサートは、ディスコキッド+オールJ-POPクラシックの選曲ということで、自分的には琴線に触れる感が半端ないところでした。そして今年長野大学吹奏楽部は3月29日に奇跡のコラボと題して20年ぶりに復活した第31回定期演奏会リメンバーコンサートが開催され、新年度となった4月にはその効果もあってか1年生が19名加入し、総勢40名という大編成で活動しているとのことですが、ちょうど2年前のたなばたコンサートで今年は1年生がたくさん入って単独で演奏会ができるくらいの人数になったというお話があり、2年経った今、その時の1年生が3年生になり部を率いる幹部として活躍している姿を拝見し、心温まるものがありました。またこのイベントを主催しているイオンでは、演奏するスペースの提供だけでなく運営担当のスタッフさんイベントを取り仕切っており、終演後に締めの挨拶をされましたが、2年前に前部長さんが店に来て話をされ、2年経ってこれだけ人数が増えたこと、イオンスタイル上田もうれしく思います!これからも応援しますので、がんばってください!という心温まるお話もありました。確か2年前にそのスタッフさんから「行く行くはサントミューゼの単独公演が実現すると良いですね!」というお話もあったかと思いますが、その夢が3月29日に見事実現されたことを想うと、地域の音楽文化向上における民間の商業施設が果たしている役割はとても大きなものがあると感じたひとときになりました。
July 5, 2026

開催日:2026.7.5(日) 9:45開演場所 :上田高校 同窓会館2F第69回松尾祭 上田高校室内楽班 Classic concertに行ってきました。プログラム1.セントポール組曲より I Jig2.リュートのための古風な舞曲とアリア第3組曲より 第3曲 シチリアーナ3.4つのヴァイオリンのための協奏曲ロ短調第1楽章4.名探偵コナンよりメインテーマ5.紅蓮華6.カプリオール組曲より I Basse-Danse V Pieds-en-l'air VI Mattachinsアンコール7.天空の城ラピュタより「君をのせて」レポートセントポール組曲より I Jig3年生が1年生の時に初演奏した曲との紹介があり、3年生にとってのラストステージとなる今日の公演で演奏することは、3年間の歩みを振り返るといった特別な想い入れがあるのだろうと感じました。楽曲は、ホルストらしい音の動きが特徴的でおそらく作曲者が伏せてあってもそれとわかるのかなというところでした。リュートのための古風な舞曲とアリア第3組曲よりシチリアーナ第3組曲は、イタリアーナ、宮廷のアリア、シチリアーナ、パッサカリアからなり、その中でもシチリアーナは演奏頻度が高く、この曲が好きという方も多い印象ですが、しっとりした楽曲を弦楽アンサンブルのやさしい音色で楽しませていただきました。4つのヴァイオリンのための協奏曲ロ短調第1楽章3年生による演奏となりました。この曲は、全パートにソロがまわり、演奏者にとってはそれぞれ高い技量を要求されることから、ここまでがんばってきた三年生にとって集大成の演奏という感があり、ソロがリレーされる都度、それぞれの弾き手も想いが伝わってくるような感覚がありました。名探偵コナンよりメインテーマ~紅蓮華ポップスコーナーと題して、2曲続けての演奏となりました。名探偵のコナンでは、ピッチカート奏法が出てくるなど、面白いアレンジで弦楽器ならではの色彩感を感じることができました。紅蓮華では原曲が持つ緊張感がよく表現されており、重厚なアンサンブル感がとても印象的でした。カプリオール組曲よりここからは3学年全員での演奏となりました。ステージいっぱいに奏者が陣取るという圧巻の配置はじつに壮観で、そんな布陣で現代的な響きが特徴的な弦楽合奏の定番曲であるカプリオール組曲より1・5・6楽章の演奏となり、コンサートを締めくくる集大成感がありました。天空の城ラピュタより「君をのせて」アンコール曲は、スタジオジブリではおなじみの楽曲ですが、確か原作中でもこの曲はエンディングで使われていたはずで、そういった意味ではアンコール曲としてピッタリという感じがあり、まさに映画のエンドロールを見ているかのような雰囲気で楽しませていただきました。まとめ室内楽班の定期演奏会は、開催時期が3月ということもあり、ニ・三年生によるステージとなることから、一年生も加えた三学年が一同に会してコンサートを行う最初で最後の機会が、松尾祭での公演ということで、生徒さんたちもこの公演にかける想い入れは特別のものがあるというお話があり、聴き手としても全学年揃い踏みのとても貴重な演奏の機会と感じました。また今回は指揮者不在のアンサンブル形式での演奏に挑戦したとのことで、指揮者不在の困難を克服して作り上げた渾身の演奏をじっくりと楽しませていただきました。
July 5, 2026

開催日:2026.7.4(土) 13:15開演場所 :南条小学校音楽堂坂城町音楽愛好会・坂城町公民館が主催する音楽団体の音楽会に行ってきました。プログラム第1部1.坂城コーラス[男声・女声・混声合唱] ・越えてゆけ ・たとえば君が歌うのも ・地上の星2.村上小学校合唱部[合唱] ・MUSIC ・やさしさに包まれたなら ・小さくでも大きい 3.坂城オカリナ教室[オカリナ演奏] ・高原列車は行く ・ふるさと ・浜辺のうた ・風がはこぶもの4.坂城小学校[合唱] ・パプリカ ・やさしさに包まれたなら ・Believe5.童謡・唱歌を楽しむ会[合唱] ・365日の紙飛行機 ・手紙~背景 十五の君へ~第2部6.さかきハッピーブラス(南条小・村上小・坂城小)[金管合奏] ・希望の大地 ・インフェルノ7.千曲坂城クラブ吹奏楽専門部[吹奏楽] ・センチュリア ・ディスコ・キッド8.アルストロメリア[コカリナ合奏] ・wadatumi~海神~ ・ガジュマルの花 ・遠き山に日は落ちて(家路) ・夢をあきらめないで9.坂城町吹奏楽団[合奏] ・水・陸・そら、無限大 ・カイト ・ホール・ニュー・ワールド10.全員合唱 ・ふるさとレポートコーラスを皮切りに、合唱、オカリナ、コカリナ、金管バンド、吹奏楽と音楽愛好会に相応しい様々なジャンルの団体が出演し、日頃の活動の成果を発表する舞台としての音楽会と感じました。その中でも坂城町吹奏楽団についてレポートしてみたいと思います。坂城町吹奏楽団結成43年目を迎え、今年4月には2023年10月以来2年半ぶりとなる上田市交流文化芸術センターサントミューゼ小ホールにて春の定期演奏会2026を開催し、42年目となる昨年は、4月に坂城町文化センターにおいて春の定期演奏会2025を開催し、さらに10月にはさかきテクノセンターにおいて秋の定期演奏会2025を開催。今年は、春の定期演奏会2026で曲目が一区切りとなり、以降は新しい曲でリスタート。この納涼音楽会では秋の10月3日に行われる予定の演奏会の曲から3曲を先取りする形での出場となりました。水・陸・そら、無限大2000年シドニーオリンピックのために19が書き下ろした楽曲で、日本オリンピック委員会(JOC)とのタイアップによる初の日本代表選手団公式応援ソングということで、その後オリンピックごとにいろいろなアーティストの楽曲がタイアップされていくことを見れば、まさにタイアップ元祖とも言える曲ということで、四半世紀前という時間が、演奏者・聴き手の双方に懐かしさをもたらした感のある演奏となりました。カイト東京2020のために書き下ろされた嵐を代表する楽曲ですが、残念ながらコロナ禍で無観客開催となった東京オリンピックの前代未聞の1年延期…。その後の約3年に渡るコロナ禍という時代…。今となってはそんな困難な時代を象徴する楽曲の1つという印象がありますが、それは置いて、純粋に1つの楽曲として考えた時、歌詞などを見ても人生を語るようなじつに壮大な楽曲であり、そこにつく感動的なメロディーもまた心に感じ入るものがあると感じました。ホール・ニュー・ワールド1992年に公開されたディズニーアニメーション映画『アラジン』を代表する名バラード曲で、アラジンとジャスミンが魔法の絨毯に乗って夜空を飛び、新しい世界や自由な愛を確かめ合うロマンチックなデュエットシーンで歌われる至宝の名曲であり、吹奏楽の編曲版もメドレーから単曲まで多くの楽譜が存在していますが、今回演奏されたのはニューサウンズインブラス95に収録されている星出尚志氏による編曲版で、トランペットとアルトサクソフォーンのデュエットソロが組み込まれているお洒落感がありますが、坂城町吹奏楽団では、この楽譜を1995年に購入してからこれまでの31年間で11回演奏会のステージで演奏されており、ある意味楽団18番曲なのかもしれません。ふるさとコロナ禍で中断していた全員合唱が昨年から復活し、今年も継続という形で坂城町吹奏楽団の伴奏による全員合唱となりました。まとめ坂城町音楽愛好会に所属する団体の交流演奏会という位置づけになる納涼音楽会ですが、部活動の地域移行でできた千曲坂城クラブ吹奏楽専門部が出場となり、小・中の団体が揃っての音楽を楽しむことができるようになりました。また昨年に続いて各団体が演奏後に代表者のインタビューがありましたが、インタビュー者を中学生がやるということで、ストレートな質問をぶつけてくるところがじつに初々しくて、大人たちが少し困惑しつつも生真面目に答えているところがなんともほっこりしたひとときになりました。
July 4, 2026

開催日:2026.7.4(土) 10:00開演場所 :上田西高校 体育館第62回西高祭 上田西高校吹奏楽部 ステージ発表に行ってきました。プログラム 企画名 Sound palettle1.ディープ・パープル・メドレー2.おジャ魔女カーニバル3.マツケンサンバ24.J-POPの曲5.リトル・マーメイド・メドレー6.J-POPの曲(アンコール)レポートディープ・パープル・メドレーオープニングは、スクールバンドの真骨頂とも言える若さのパワーが前面に出てくる感のあるおなじみのこちらの楽曲でスタートとなりました。ご機嫌なソロも飛び出し、まずは重厚な西高サウンドに圧倒された形となりました。おジャ魔女カーニバル4名のダンス隊が登場し、くるくると回転して体の前後ろフルに生かしたダンスパフォーマンスを披露し、コミカルな楽曲の楽しさがより引き出された感がありました。マツケンサンバ2おなじみの楽曲ではありますが、演奏が進んでゆくと何やら後方が騒然となり…何かと思ったらマツケン登場~!!!ということで、マツケンに扮した吹奏楽部顧問の先生が電撃的に入場してくることとなりました。前の2曲は学生指揮者がタクトを取っていたので、先生はサポートにまわっているのかなと思っていましたが、まさに真打ち登場ということで、旺盛なファンサービスの演出もあり、大いに盛り上がりました。J-POPの曲演奏前に曲紹介がありましたが、遠くて聞き取れず…。とはいえどこかで聴いたことのあるメロディーが出てきており、曲名を想い出せないもどかしさがありましたが、雰囲気とすれば平成初期の懐かしいJ-POPということで、なんとなくチャゲアスっぽいような?というところです。リトル・マーメイド・メドレー本プログラムの締めは、ニューサウンズインブラスの人気曲のリトル・マーメイドメドレーの演奏となりましたが、照明を暗めのブルーにして、あたかも海の中を連想させる演出がとてもよい雰囲気になっており、まさに視覚と聴覚で楽しむ音楽もいいものだなと感じた次第です。アンコールのJ-POPの曲アンコールで演奏されたのはJ-POP曲だと思いますが、こちらはおそらく令和の楽曲と思われ、ミセスあたりか?というところですが、ノリノリのサウンド感でダンスの演出もあり、大いに盛り上がっての締めくくりとなりました。まとめSound palettleの企画のもと、多彩な楽曲で会場を彩りますとの宣言通り、洋楽・邦楽。時代も多彩。演出もじつにカラフルと存分に楽しませていただきました。また校内の様子も拝見させていただきましたが、西館のカフェテリアでは特別メニューが設定されており、この物価高の時代にラーメンが500円で食べられるというお得感につられて味噌バターコーンラーメンをいただきましたが、硬めの麺にからむコクのあるスープと甘いスイトーコーンという組み合わせが大変美味しく、至福のひとときを過ごさせていただきました。
July 4, 2026

開催日:2026.6.27(土) 14:00開演場所 :真田中央公民館 大ホールサントミューゼのアーティスト・イン・レジデンス 地域ふれあいコンサートVol.107 五十嵐薫子ピアノ・コンサートin 真田地域へ行ってきました。プログラム1.J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集 第1巻 第1番 ハ長調BWV8462.F.ショパン:夜想曲(ノクターン) 第2番 変ホ長調 作品9-23.F.ショパン:スケルツォ 第2番 変ロ短調 作品314.F.ショパン:バラード 第1番 ト短調 作品235.F.リスト:パガニーニによる大練習曲 第3番《ラ・カンパネラ》6.F.リスト:《ドン・ジョヴァンニ》の回想 S.418アンコール7.W.A.モーツァルト:トルコ行進曲レポート平均律クラヴィーア曲集 第1巻 第1番 ハ長調BWV8461722年に作られた楽曲で、ハ長調のプレリュード(前奏曲)とフーガからなる「ピアノの旧約聖書」と称される全48曲の冒頭を飾る、純粋で美しい響きが特徴の非常に有名な楽曲になりますが、この曲をオープニングで演奏するスタイルは金子三勇士氏を彷彿させるところで、五十嵐氏が原点をとても大切にしている演奏家ということを感じました。夜想曲(ノクターン) 第2番 変ホ長調 作品9-2五十嵐氏が大好きな曲との紹介がありましたが、昨年12月のコンサートで髙橋多佳子氏が観客のリクエストを受けてサプライズで演奏したことを想い出し、五十嵐氏の演奏を聴きながら演奏家も聴き手も好きな曲というイメージが湧いてきました。改めて感じるのは、ショパンの楽曲の魅力。いわゆるテイストは、ピアノでしか表現できないところがあるのかもしれず、ピアノ以外の演奏家からすればじつに羨ましく感じるところがあるかもしれないと思いました。スケルツォ 第2番 変ロ短調 作品31五十嵐氏よりショパンの曲を演奏する時は雨が降ることが多い…特にこれから演奏する2曲では!というお話がありましたが、まさに今日は梅雨真っただ中…。でもショパンの曲は雨こそがよく似合うからこそなのかなという感覚がありました。少し横道に逸れますが数年前にサントミューゼでショパン・ザ・シリーズというショパンのことをとことん勉強しようという高橋多佳子氏を講師に招いての企画がありましたが、私の中ではその時の知識がショパンの音楽の基礎になっており、そういえばこのスケルツォの第2番のあたかも呪文のような出だしがとても懐かしく感じられ、続く調べをじっくりと楽しませていただきました。バラード 第1番 ト短調 作品23五十嵐氏よりショパンでは最も有名な曲ということで紹介がありましたが、私自身がショパンの楽曲の中で一番好きな曲ということで、曲の中でも一特に好きなのが中間部の弱奏部で、この展開にはいつもショパンのテイストのお洒落さを感じずにはいられないところです。そして有名な曲だけに、これまでいろいろなピアニストの演奏を聴く機会がありましたが、ある意味課題曲的な聴き比べの楽しみも出て来て、演奏するピアニストの個性を感じることができるところも素敵だなと思いました。パガニーニによる大練習曲 第3番《ラ・カンパネラ》ここからはリストによる楽曲になりますが、五十嵐氏よりピアノ・リサイタルを始めたのはリストであるとの紹介がありました。今日ではピアノ・リサイタルは音楽コンサートでは最もメジャーな形態として定着しており、実際サントミューゼのレジデントアーティストでは少なくとも2人以上のピアニストが登場している訳で、そんなリストの代表作であるラ・カンパネラは、特に超高音。鍵盤の端っこに近い音を多用する印象が強いですが、五十嵐氏はその端っこの音が好きということも明らかになり、よりアーティストを身近に感じたひとときにもなりました。《ドン・ジョヴァンニ》の回想 S.418五十嵐氏より自分以外のピアニストが生で演奏しているのを聴いたことがないというお話があり、それだけ超絶技巧の嵐で弾くのが難しい曲との印象がありました。そして演奏に先立ってモーツァルトが作ったオペラ「ドン・ジョヴァンニ」の内容の概略のお話があり、とてもためになる予備知識を得た上で、この超大作の楽曲をオペラのストーリーを想像しながら楽しませていただくことができました。トルコ行進曲アンコールは、ドン・ジョヴァンニのモーツァルトつながりということで、おなじみのトルコ行進曲となりましたが、ドン・ジョヴァンニのテンションそのままの熱量を感じ、とても圧巻なひとときになりました。まとめ五十嵐氏の演奏を初めて聴いたのが2023年の瀧本実里フルート・コンサート in立科町での伴奏者としてでしたが、瀧本氏より「そうそうたる経歴をお持ちの素晴らしいピアニストです。」という紹介があったことが大変印象に残っており、昨年の辻彩奈ヴァイオリン・コンサートの地域ふれあいコンサート2公演での伴奏者で再びお姿を見かけ、そしてついに今年レジデントアーティストとしての演奏をじっくり聴かせていただくことができ、また直接お話させていただく機会もいただけたので、まさに地域ふれあいコンサートならではの醍醐味をより強く感じたひとときになりました。
June 27, 2026

開催日:2026.6.22(日) 13:30開演場所 :上田市交流文化芸術センター サントミューゼ大ホール(1,650名収容)2019年以来、7年ぶりに上田高校吹奏楽団の定期演奏会に行ってきました。プログラム開演前プレコンサート1.マリンバ独奏 チャルダッシュ ヴィットーリオ・モンティ第1部1.Runner of the spirit2.上田高校校歌3.民衆を導く自由の女神4.ザ・ガーズ5.翠風の光第2部音楽劇「音は時をこえて」6.Wii 似顔絵チャンネルBGM7.行進曲ハ長調「帰営ラッパ」WoO 208.ヨルク軍団行進曲WoO 189.「小組曲」 II.シチリアーナ III.スケルツォ10.愛をこめて花束を11.浪漫飛行12.カノン ニ長調第3部 オリジナルステージ Our Dream In The Night13.オープニング 夢のような庭14.空飛ぶ夢 ストームライダー組曲15.お菓子の夢 くるみ割り人形 on POPS16.ゾンビの夢 ハリウッド・マイルストーンズ17.ゾンビの夢 スリラー18.みんなの願いがつまった夢 夢と勇気、憧れ、希望19.エンディング ザ・バンドワゴン19.合唱 虹レポート開演前プレコンサート開演前のプレコンサートでは、マリンバによるチャルダッシュの演奏が行われました。マリンバによるチャルダッシュと言えば、2021年秋~2022年初頭にかけてサントミューゼのレジデントアーティストとして塚越慎子氏が上田へ訪れた際に、地域ふれあいコンサート、アナリーゼワークショップ、リサイタルの全ての公演で演奏した曲ということで、かなり強く印象に残っていたこともあり、当時の演奏を回想しつつ楽しませていただきました。Runner of the spiritオープニングは、久石譲が「走り出す高揚感と感動」を表現した楽曲で、箱根駅伝のCMでおなじみの曲になりますが、あたかもこれからはじまる演奏会が曲をリレーしてゆく駅伝のように捉えられ、オープニング曲としてはうってつけで、じつにうまい選曲をしたなと思いました。校歌いかにも校歌という曲調が印象的ですが、どちらかというと古風な感じです。演出として応援団風の数人の男子生徒が体を反り返らせてステージ前方で歌唱するというものがあり、若々しさを強く感じるところでした。民衆を導く自由の女神人気作曲家・樽屋雅徳氏の代表作の1つですが、曲目解説によればフランスの画家ウジェーヌ・ドラクロワの同名絵画をもとに、七月革命を描いた作品とのことで、革命の流れがドラマチックに表現されているところがいかにも樽屋氏の作品らしいところで、私自身もつい数か月前にマードックからの最後の手紙を演奏したところだったので、ストーリーこそ違え共通点を見出したひとときになりました。ザ・ガーズここからは夏コンに向けての演奏かと思いますが、ブリティッシュスタイルのマーチは古風な中にも気品を感じられるところで、このような曲が課題曲として全国で演奏されていることに、音楽の原点を感じたひとときになりました。翠風の光コンクールの自由曲としては定番の大曲ですが、曲目解説によれば、長生淳氏の「波の穂」「蒼天の滴」に続く作品として作曲されたとのことで、春から初夏へと移り変わる季節から夏の情景で締めくくられるという、まさにいまの季節感にぴったりの楽曲と感じ、またこれから夏へ向けてこの曲に取り組んでゆく生徒さんたちも季節感をリアルに感じてゆけるのだろうなと感じました。音楽劇「音は時をこえて」カノン進行に焦点を当てた劇とのことで、AIで調べたところ、カノン進行(Canon chord progression)は、クラシックの名曲『パッヘルベルのカノン』に由来するコード進行です。ベースラインが階段状に下降するのが特徴で、日本人の耳に馴染みやすく、数多くのJ-POPやアニソンで採用されている「魔法のコード進行」として知られています。とのことで、じつによく練り上げられた脚本とコミカルな登場人物。凝った衣装も素晴らしく、そしてなんといってもカノン進行を取り上げたということが、じつに吹奏楽部らしい音楽劇だと感じました。※都合により3部が鑑賞できなかったので、レポートが無いことを御容赦ください。まとめ上田高校吹奏楽団は、定期演奏会の他にウインターコンサートがあったりと地域の中で活発に活動している印象がありますが、パンフレットにも記載があったOBOG会の松奏会があり、会員総数1,100名以上で毎年吹奏楽を楽しむ会という演奏会を開いているとのことで、このあたり屋代高校吹奏楽班の奏鳩会と同様、世代を越えたつながりを持っていて、生徒さんたちが卒業してもずっと音楽に関わってゆける受け皿になっていることが、じつに素晴らしいことだと感じました。
June 21, 2026

開催日:2026.6.14(日) 14:00開演場所 :長野市芸術館 リサイタルホール (293名収容)昨年に続き、クラリネットだけで作るオーケストラである長野クラリネットクワイアーの演奏会に行ってきました。また縁あって、今回も演奏者として参加させて頂くことになりましたので、演奏者視点でのレポートも加わります。プログラム第1部1.シャコンヌ2.テディベアのピクニック3.ポルカ「起電盤」4.フォスタージャズ組曲5.ラグタイムアルバム第2部6.コンチェルティーノ ハ長調 クラリネット独奏 春山俊介7.ポルカ「空気の精」8.カルメン組曲 ~トレアドール(闘牛士)~ ~アラゴネーズ~ ~ハバネラ~ ~間奏曲~ ~ジプシーの踊り~アンコール9.ニューシネマパラダイスより10.クラリネットを壊しちゃった編成レポート 本日のクラリネットクワイアーの全編成は下記のようでした。 Eフラ クラリネット 2名 Bフラ クラリネット 19名 アルト クラリネット 7名 バス クラリネット 6名 コントラアルト クラリネット 2名 コントラバス クラリネット 3名また 「東京クラリネット・クワイアー」 「金沢クラリネット・クワイアー 「船橋ブレス・クラッツ」 「クラリネット・フィルハーモニー名古屋」 「浜松クラリネット・クワイアー」 「和歌山クラリネットファミリー」 「松本クラリネット・アンサンブル」 「長野市民吹奏楽団」 「メセナ市民交響楽団」 「ちるくま音楽隊」 「ウィローウインドオーケストラ」 「佐久市消防団音楽隊」 の皆さんが賛助で参加しておられました。演奏レポートシャコンヌ曲目解説によれば、ヘンデルが鍵盤楽器のために作曲した組曲の終曲にあたる曲で、愁いを帯びた主題を繰り返しながら多彩な変奏を重ねてゆく美しい曲とのことでした。またこの曲は、1994年に団が発足して初めて稲垣先生から指導を受けた曲で大切な曲であり、思い返すと2015年に私が初めて参加させていただいた第20回記念の定期演奏会でも演奏されており、荘厳な雰囲気が演奏会の幕開けにぴったりという印象がありました。テディベアのピクニック曲目解説によれば1907年にアメリカの作曲家ブラットンが書いた軽快な作品ということで、1曲目のシャコンヌの雰囲気からガラリと変わる底抜けに楽しい感じがとても印象的でした。昨今クマというと人に襲い掛かる害獣のイメージがありますが、ここではクマのぬいぐるみのテディベアがピクニックをするというシチュエーションなので、ほのぼのとした印象がありました。ポルカ「起電盤」シュトラウス2世の軽快なポルカですが、稲垣先生の話でシュトラウス兄弟はいろいろな企業組合をまわって演奏を届けていたとのことで、この曲は想像するに電力系の組合のために書かれたのかもと想像した次第ですが、そうなるとシュトラウスのポルカの題名がじつに多岐に渡っているのが少しわかったような気がしました。フォスタージャズ組曲曲目解説によれば、アメリカ歌曲の父、フォスターの親しみやすいメロディーを題材にジャズ風にアレンジした作品で「夢みる人」「ケンタッキーの我が家」「草競馬」の3曲構成になっていますが、ジャズ風アレンジにしたことで、とても粋でお洒落感が出ているように感じました。ラグタイムアルバム曲目解説によれば、1868年生まれのアメリカ作曲家ジョプリンは「ラグタイム王」とも呼ばれ、「ジ・エンターテイナー」「メイプル・リーフ・ラグ」といった作品が知られているが、そもそもラグタイムとは、アフリカ系アメリカ人の演奏家の間で流行した、シンコペーションを多用する演奏スタイルで「不規則な、ずれたリズム」という意味の「Tadded-time」が語源と言われ、同じアメリカ生まれのジャズではスウィングするのに、ラグタイムは楽譜通りに演奏する点が異なるとのことで、DNA由来によるスウィングが苦手な傾向のある日本人にとっては、楽譜通りに演奏するラグタイムは、じつは相性の良い音楽なのではないかなと感じました。コンチェルティーノ ハ長調 クラリネット独奏クラリネット吹きならだいたい知っている有名な楽曲と思いますが、私もこれまでピアノ伴奏による独奏を何度か聴いたことがありましたが、オーケストラとのコンチェルトは初だったので、どんな構成になっているのか大いに興味があるところでしたが、まずもって春山先生の素晴らしいソロ演奏の伴奏ができる幸せを感じつつ、コンチェルトの基本姿勢であるソロの演奏時は控える。ソロが休んでいる時はしっかり出るという形を守りつつ、楽曲を大いに楽しませていただきました。ポルカ「空気の精」AIによる要約では、ヨハン・シュトラウス2世が1866年に発表したポルカ・フランセーズで、空気の精(シルフィード)の軽やかで優雅な妖精たちを思わせる、繊細で美しいメロディが特徴の楽曲で、リズミカルな中にもバレエ音楽のような華やかさと上品さを兼ね備えており、ニューイヤーコンサートのプログラムでも親しまれる小品とのことですが、演奏会の構成的には大曲と大曲をつなぐ橋渡し役の1ピースとして空気感がとても素晴らしいと感じました。カルメン組曲1875年に初演されたビゼーの代表的な楽曲で、おなじみの方か多いかと思いますが、私自身は2015年に初めて長野クラリネット・クワイアーの演奏会に参加させていただいた際に演奏させていただいた想い出の楽曲でもあり、その時のCDを繰り返し聞いたりして曲のイメージを作りつつ、2026年のカルメンを大いに楽しませていただきました。ニューシネマパラダイスよりアンコール1曲目は、春山先生をソロパートでフューチャーしての演奏となりました。モリコーネの有名曲になりますが、なんとも優雅な曲想はアンコールにぴったりなところで、このあたりは同じモリコーネのガブリエルのオーボエに共通するところがあるように感じました。クラリネットを壊しちゃったアンコール2曲目は、クラリネットと言えばこの曲!という賑やかで楽しい楽曲ですが、楽しいだけでは終わらず曲の終盤に壊してしまった…と落ち込むシーンが入っている面白いアレンジで、音楽的なメリハリがとても面白いと感じました。まとめ縁あって、今回も一奏者として演奏に加わらせて頂くことができましたが、2回目の長野市芸術館のリサイタルホールでの演奏会開催ということで、1回目の時には気づかなかったクラリネットクワイアーの重厚な響きとの相性のよさを感じることができました。また今年は、それまでピアノ伴奏でしか聴いたことのなかったウェーバーのコンツェルティーノをオーケストラ版で伴奏することができたこともとてもよい経験になりました。
June 14, 2026

開催日:2026.6.13(土) 10:00開演場所 :信州国際音楽村 ホールこだま(300名収容)&野外ステージ信州国際音楽村 開村39周年記念 信州ルネッサンス2026野外フェスティバルに行ってきました。プログラム野外ステージ会場1.式典オープニング・依田保育園2.信州国際音楽村開村39周年記念式典3.丸子中央小学校金管バンドクラブ4.丸子北小学校金管部5.ラウアエ ポーマイカイ6.ナネア フラ7.長野大学吹奏楽部8.レア フラ マーラマ9.和太鼓サークル「和(NAGI)」10.真田つわもの隊11.丸子中学校吹奏楽部12.丸子北中学校吹奏楽部13.上田ベリーダンス レイミーズ14.dance studio PEEPS(ピープス)15.武石キッズダンス 武石ダンスカンパニー16.Ulana Pua17.上田市消防団音楽隊18.スペシャルコンサート#ブラスシンデレラ ・アルセナール ・木曽節幻想feat.ラトゥール ・セドナ ・宝島ホールこだま会場1.ウクレレアンサンブル ホアロハ2.上田ウィーンアカデミートロンボーンアンサンブル3.上田ウィーンアカデミートランペットアンサンブル4.ら・ら・らクらリネット5.上田ウィーンアカデミークラリネットアンサンブル6.長野二胡楽友会7.マンドリーノ 青いくるみ8.上田ウィーンアカデミーフルートアンサンブル9.フルートアンサンブルFilare(フィラーレ)10.ふわふわ木管ふれんず11.音楽村 ギターアンサンブル12.尺八「岩田組」13.殺陣集団 陸14.ホールこだまエンディングアクト15.三井清夏with信州国際音楽村少年少女合唱団レポート今年は天気にも恵まれ、たくさんの出演・出店があり、キッチンカーや各種販売テントが敷地いっぱいに展開されるという賑わいを感じさせる信州ルネッサンスとなりました。パフォーマンスステージは、野外ステージ会場とホールこだま会場の2会場で同時に進行するのでどちらかを選んで鑑賞する形となります。おおよそ、大編成のチームはパノラマ会場、小編成のチームはこだま会場という感じですが、今回はクラリネット関連の演奏と#ブラスシンデレラスペシャルコンサートでの演奏と出演団体のいくつかの発表を鑑賞いたしました。上田ウィーンアカデミートロンボーンアンサンブル市村信持先生率いるアンサンブルチームですが、ウィーンゆかりの楽曲を数曲演奏されました。また市村先生の誕生日が近いということで、サプライズでハッピーバースデーと花束の贈呈という心温まる演出がとても印象的でした。上田ウィーンアカデミートランペットアンサンブルロビーに演奏曲プログラムが置かれていたので曲目を列挙すると1.リヒャルト・シュトラウス 『ウィーン市祝典楽曲』から2.「ロッホ・ローモンド」 スコットランド民謡3.ベートーヴェン最後の交響曲第9番、その第4楽章の主題4.ウェーバー オペラ「魔弾の射手」より「狩人の合唱」5.シェイクスピア「夏の夜の夢」よりノクターン『夜想曲』6.ビゼー「組曲アルルの女より前奏曲」7.『英雄行進曲集』よりラ・レジュイサンス/歓喜また簡潔な曲目紹介も記載されており、とてもわかりやすかったです。上田ウィーンアカデミークラリネットアンサンブル例年9月に行われる上田-ウィーンアカデミーのクラリネットパートによるアンサンブルですが、アカデミーの指導役である廣田喜美先生のもと、教室の発表会での演奏を経て、今年はモーツァルトの後宮からの誘惑序曲とワーグナーのエルザの大聖堂への行列の2曲の披露となりました。また大編成アンサンブルに先立って、廣田先生以下4名の皆さんがらららクらリネットのユニット名にて、ヒケティックのバルカンダンスより第1番『幸せの踊り』第3番『速い踊り』とマスカーニの歌劇『カヴァレリア・ルスティカーナ』よりの2曲が披露されました。上田市消防団音楽隊スーザの美中の美から始まり、ミセスグリーンアップルなどのJ-POPのヒット曲。そして懐かしのチャゲアスのYHA!YHA!YHA!を経て締めくくりは昭和歌謡のまた逢う日までと馴染みのある楽曲でまとめられており、防災の呼びかけや団員募集のノボリなども音楽隊らしい演出と感じました。いつも感じるのは20名という人数で感覚的には40名くらいの音圧を感じる重厚なサウンド感で、訪問演奏の機会が多いとのことなので、まさに野外演奏のスペシャリスト集団なのかもというところです。スペシャルコンサートサクソフォーン奏者でスーパーコモロウインドオーケストラの指揮者でおなじみの小山弦太郎氏による指揮のもと、ゲストにサキソフォックスからラトゥールくんを迎えて4曲の演奏となりました。↓アルセナールヤン・ヴァンデルローストの代表曲の1つですが、吹奏楽をやってきた多くの人たちが、1度は演奏したことがあると思われる気品あふれる楽曲で、私自身もこれまで10回くらいは演奏してきており、おなじみ感があったのですが、それだけに演奏者の多くが「自分のアルセナール」という流儀のようなものを確立しており、ブラス・シンデレラ初回の練習において小山先生から「まずは御自分のアルセナールは忘れて下さい!」とリセットの依頼があり、まず全員が0ベースに戻り、そこからブラス・シンデレラとしてのアルセナールが構築され、約60名が心を1つにして演奏できたのではないかと感じました。木曽節幻想feat.ラトゥールラトゥールくんをゲストとして迎えるにあたり、追榮祥氏によって作曲された楽曲ですが、じつは追榮祥氏の楽曲は難易度が高く、ズーラシアンブラスでも追榮祥氏の曲は1コンサート1曲までという制限をかけているとのことでした。私も追榮祥氏の書いた他の曲の楽譜を拝見したことがあるのですが、アマチュアにはちょっと厳しい…と率直に感じたものですが、プロの方でも難しかったのかと得心した次第です。そんな追榮氏が練習6回で仕上がる曲をという依頼を受けて心をつくして書いていただけたとのことで、決して簡単ではないけれどしっかりと練習すればできる曲として、ブラスシンデレラ練習ではこの曲にけっこう時間を費やしたけれど、仕上がったという達成感がありました。セドナ小山先生よりこの曲を演奏するにあたって、まずはセドナの景色を見ましょう!という御指導がありました。音楽はこんなふうに演奏したいというイメージが大切ということを改めて意識した曲になりましたが、それを形成する上で景色を見るとということが必要不可欠と言えるのかもしれません。この曲はネット上の風聞では難易度は易しいが演奏効果が高いとのことで、トロンボーンやクラリネット、フルートのソロが散りばめられる見せ場もあり、本当にコンサート向きだなと感じた次第です。宝島ゲストプレイヤーのラトゥール君が再登場して、すみっこの方に鎮座して演奏が始まりました。しかしラトゥールくんといえばアルトサックス…。そして宝島にはおいしいアルトサックスのソロがある!予定ではアルトソロは小山先生の担当であり、ゲネプロでも小山先生がお一人で演奏されていましたが、曲の中盤、サックスのソロが近づくと当たり前のようにラトゥールくんが舞台中央のソロマイクへと歩みを進め、しばらく小山先生と小競り合いになりましたが、最後は二人ではもるという形に落ち着き、最高のソロとなりました。その後は金管のソリを経て最高のフィナーレとなりました。まとめ16時すぎに少し空模様が怪しくなり雨もパラついてきましたが、なんとか雨にはならずで天気が持ちました。そんなことから人出も盛況でまさに信州ルネッサンスという名に相応しい充実したイベントという感がありました。また出店も多数出ていて大変賑やかでした。そして今年もひんやりと冷たいパティスリーRuRuの信州産いちごを使った絶品のいちごクレープをいただきました。
June 13, 2026

開催日:2026.6.7(日) 14:00開演場所 :上田市交流文化芸術センター サントミューゼ大ホール(1,650名収容)上田東高校吹奏楽班 第41回定期演奏会に行ってきました。プログラム第1部 クラシックステージ1.セドナ序曲2.2023年度課題曲II ポロネーズとアリア3.2026年度課題曲II ザ・ガーズ4.巨人の肩に乗って第2部 フェスステージ ~Spark~第3部 スペシャルステージレポートセドナ序曲アメリカの作曲家ライニキーが、オハイオ州のケッタリング市民吹奏楽団創団40周年を記念して委嘱を受け2000年に作曲した楽曲で、その曲想はアリゾナ州の砂漠の町セドナの景観にインスピレーションを得た形となっており、演奏する際にも、まずはセドナの景観を見るということが、楽曲のイメージ作りの近道であると感じるところですが、私自身がちょうど1週間後にこの曲を演奏するという縁もあって注目して聴かせていただきました。東高校の吹奏楽部の皆さんの演奏は、まず冒頭からかなりのアップテンポで、若々しさを感じるじつに力強いもので、よい意味でスクールバンドの勢いというものを目の当たりにした感がありました。ポロネーズとアリア3年前の課題曲ですが、一度聴くと耳に残る特徴的なメロディーで、そういえばこういう曲あったな!と記憶がよみがえりました。また聴きながら2015年の課題曲であるプロヴァンスの風を連想してしまうところがあり、いつかは演奏してみたい欲望をそそられる曲だなと感じるところがありました。ザ・ガーズ今年の課題曲で、今年の東高校のコンクールで演奏すると思いますが、ブリティッシュスタイルの格調高い雰囲気がどこかアルセナールに似ているなと演奏を聴きながら感じました。また演奏に先立って東高校のユニフォームである赤ブレザーがザ・ガーズ(近衛兵)のユニフォームと似ているというお話もあり、そう考えるとまさにこの曲を東高校が選ぶのはベストチョイスではないかと思いました。巨人の肩に乗って冒頭の堂々たる金管群の重厚なファンファーレが相当に格好良い曲ですが、私的にはスターウォーズに出てくる大型船を連想するようなところがあり、そういった意味では宇宙の音楽のような神秘的で壮大な部分もあるのかなと思いました。この曲をひと夏かけてコンクールの自由曲として磨き上げるとのことで、とにかく楽曲のスケールが大きいので、完成した曲を是非聞いてみたいと感じました。※都合により1部しか拝聴できなかったので、2部以降のレポートがないことをご容赦ください。まとめ演奏会のテーマが「 」ということで、これは聴き手が自由に想像して欲しいという願いが込められているとのことで、音楽は時間の芸術とも言われることから、まさにこの場所・この時間に居合わせた人たちだけが共有できるものなので、そういった意味では自由な裁量を委ねられたということは、ある意味聴き手冥利に尽きるのではないかと感じました。
June 7, 2026

開催日:2026.6.6(土) 13:30開演場所 :上田市交流文化芸術センター サントミューゼ大ホール(1,650名収容)上田染谷丘高校吹奏楽班 第37回定期演奏会に行ってきました。プログラム開演前ロビーコンサートA.サックス五重奏 フレンドライクミーB.金管八重奏 華円舞第1部1.プロローグ・ワン2.夕映えの丘3.空中都市「マチュピチュ」~隠された太陽神殿の謎4.『惑星』より木星第2部 タイムトラベル5.人生のメリーゴーランド6.ディープ・パープル・メドレー7.Paradise has no border8.Another day of sun9.ホール・ニュー・ワールド10.サウス・ランパート・ストリート・パレード第3部 マーチング11.It don't mean a thing12.楽器紹介のためのミッキーマウスマーチ13.MEGALOBANIA14.シンフォニア・ノビリッシマ&レ・ミゼラブルアンコール15.宝島レポートプロローグ・ワンオープニングは、未来への希望と新たな始まりの意味が込められている楽曲で、チューニング音でスタートし、スネアを合図に堂々たる金管ファンファーレ。そして指揮者は演奏が始まってからサプライズ的に登場し、曲の後半から曲調がポップスになるというドラマチックな構成がとても印象的でした。この曲は私も2024年に演奏したことがあり、とても親しみを感じつつ楽しませていただきました。夕映えの丘これまでマーチを選曲していた染吹が、今年はマーチでない曲に挑戦というお話がありましたが、これまでの演奏会で何度か課題曲を聴く機会があり、私的には今年の課題曲4曲の中ではこの曲が一番好きかもと思いはじめていたところで、改めて聴くことができ、しあわせなひとときになりました。空中都市「マチュピチュ」~隠された太陽神殿の謎今年の夏のコンクールの自由曲とのことで、とても気合の入った演奏が印象的でした。この曲は、2004年にに川口市・アンサンブルリベルテ吹奏楽団の委嘱によって誕生した楽曲でその後2019年に改訂版が出ているとのことですが、私の中で空中都市=ラピュタのようなイメージもあり、そんなことも想像しながら神秘的で壮大な演奏を楽しませていただました。『惑星』より木星今年のマーチングパレードコンテストで演奏する曲とのことで、まずは座奏にて曲を仕上げるという意味合いもあってのプログラム入りなのかなと感じました。冒頭がジャパグラ12に似ていたので、あれと思いましたが、すぐに木星でおなじみののフレーズが登場してまぎれもなく木星!ということで楽しませていただきましたが、木星といえばその強大な引力で小惑星や隕石を集めて地球の盾になっているとか、必ずしもそうではなく軌道を変えて太陽系内部へ小惑星を送り込むこともあるなど諸説ありますが、いずれにしても太陽系や地球にとって木星は無くてはならない大事な惑星なのかなと感じつつ演奏を聴かせていただきました。人生のメリーゴーランド第2部は、タイムトラベルというテーマのもとバック・トゥー・ザ・フューチャーのテーマでスタートしました。100年後から来た楽団員のナカモルド。そして現代の楽団員フカッチオ、ジェイユー、ミオラとの交流を通じてどうやったら楽しい演奏ができるのかという成長物語を描く話ですが、演奏の1曲目はスウィングアレンジの人生のメリーゴーランドでピアノソロや各楽器のソロが登場するお洒落な印象がありました。余談ながら、人生のメリーゴーランドは昨年から今年にかけて演奏しましたが、どのアレンジを見ても比較的手ごわい感じがあり、このスウィングアレンジもきっと難しいのだろうなと感じるところでした。ディープ・パープル・メドレーニューサウンズインブラス'96に収録されていた楽曲ですが、今ではすっかりスクールバンドの定番曲として定着しており、その激しさは大人と違って無限の回復力がある高校生にこそふさわしい楽曲なのだろうと曲を聴きながら感じた次第です。Paradise has no border東京スカパラダイスオーケストラの代名詞のような曲ですが、さかなクンがバスサックスで登場して話題になった曲ですが、曲中ではトロンボーンのソロがとても印象的でした。Another day of sunラ・ラ・ランドのオープニング曲で、日本では2017年に話題となった曲ですが、お待ちかねの舞踊班とのコラボ曲となり、ラ・ラ・ランドらしい衣装を纏った舞踊班のキレキレのダンスと吹奏楽班のキレキレの演奏の融合がとても素晴らしいと感じました。私的にこの曲は2018年に松本で開催された大阪桐蔭高校吹奏楽部のアルプス一周特別公演でダンスを交えた演奏がいまでも強く印象に残っており、それを想い出す懐かしいひとときにもなりました。ホール・ニュー・ワールドカラーガード隊の演出が入っての演奏となりました。この曲は、ディズニーの楽曲中でも吹奏楽用にいろいろなアレンジが存在していますが、今回聴いたのはあまり聴いた記憶がないアレンジであり、カラーガード隊との融合もあってとても新鮮な感じがありました。サウス・ランパート・ストリート・パレード一昨年、昨年に続いての演奏となりましたが、染吹の18番曲として定着しつつある伝統の1曲という風格が出てきた感がありました。また今年入った11名の1年生によるフレッシュなダンスも飛び出し、大いに楽しませていただきました。It don't mean a thing3部はマーチングステージということで、皮切りにデュークエリントンの代表作、スウィングしなけりゃ意味がないでのスタートとなりました。マーチングステージはその動きを立体的に見るために2階席・3階席という高い位置からの鑑賞が推奨されるアナウンスもあり、染吹がマーチングにかける情熱の一旦を感じることができました。楽器紹介のためのミッキーマウスマーチ楽曲の特徴である楽器紹介を意識したソリをうまく利用してコンテを作っている感じがあり、次々と主役が入れ代わる様がとてもわかりやすかったです。また1年生のマーチングデビュー曲であり、総勢46名による動きは、じつに壮観でした。MEGALOBANIAゲームミュージックの曲とのことで、ただよう緊張感が印象的でした。低音が格好良いという紹介もあり、尺としてはコンパクトながらいろいろな要素が凝縮されている感がありました。シンフォニア・ノビリッシマ&レ・ミゼラブル昨年のパレードコンテストで演奏した曲とのことで、今日はその集大成としての演奏となりました。曲とすれば昨年の座奏演奏から1年以上練習してきている熟成感のあるところで、県大会金賞・東海大会銀賞という実績も伴ったクオリティの高い演奏に引き込まれたひとときになりました。宝島アンコールは定番のこの曲ですが、舞踊班のダンスも加わって会場全体で盛り上がった感がありました。また舞踊班の振付はまさに宝島で宝探しをしているようなイメージで作られており、いつもは宝島という題名と曲が乖離した形で演奏したり聴いているイメージがあるのですが、今日はそれがうまく融合したような感覚がありました。まとめおおよそ2時間半の公演でしたが、開演前のロビーコンサート。1部の座奏。2部のタイムトラベル。3部のマーチングという曲だけでも17曲という盛ったプログラムなのに、2部ではしっかりしたストーリーがあるキャラクターによる演出。そして目玉となる舞踊班の踊り。3部では楽譜を見ない暗譜という形でのマーチングではどうやったらこれだけの曲を覚えられるのだろう…やっぱり努力の賜物なのだろうと感じつつ、その動きに魅せられるマーチングと、見どころ聴きどころ満載と感じました。
June 6, 2026

開催日:2026.6.3(水) 18:30開演場所 :長門町民センター 集会ホールサントミューゼの上田地域定住自立圏連携事業 山崎由貴 ユーフォニアム・コンサート in 長和町へ行ってきました。プログラム1.E.エルガー:愛のあいさつ2.L.デンツァ:「ナポリ」フニクリフニクラによる変奏曲3.E.エルガー:ロマンス Op.624.V.モンティ:チャールダッシュ5.P.スパーク:イナのためのうた6.P.スパーク:パントマイムアンコール7.成田為三:浜辺の歌レポート愛のあいさつオープニングはヴァイオリンやチェロのコンサートでは愛のあいさつでのスタートとなりました。まずはユーフォニアムの金管楽器としての柔らかな音色と山崎氏の演奏スタイルをこの名曲で感じさせていただきました。「ナポリ」フニクリフニクラによる変奏曲おなじみのフニクリフニクラを少しづつ難しくしてゆくという変奏曲で、このスタイルは基本となるモチーフがあり、そのモチーフを繰り返す都度、脚色・変化させてゆくというのは、バロック時代から続く音楽の手法そのものであり、モチーフが繰り返される都度、音符が増えてゆき、山崎氏の超絶技巧ぶりに圧倒されたのははもちろんですがプロの奏者としての確かな技量を目の当たりにしたひとときになりました。ロマンス Op.62山崎氏よりエドワード・エルガーといえば?ということで、オープニングで演奏した愛のあいさつや威風堂々の話題が挙がり、そんな中でもこんな歌心のある曲もあるということでロマンスの紹介がありました。私の中では、エルガーの三大名曲の一角としてエニグマ変奏曲のニムロッドも思い浮かんだところではありましたが、そんなエルガーの歌心満載の楽曲を、ユーフォニアムのしっとりした音色で存分に楽しませていただきました。チャールダッシュ弦楽器ではおなじみのチャールダッシュですが、その音符の細かさから管楽器での演奏は困難を極める…過去にクラリネットで1回だけ聴いたことはありましたが、木管楽器に比べてさらに難易度が高いと思われる金管楽器でこの曲に挑戦ということで山崎氏から「ちょっとユーフォニアムでは無理かなと思ったんですが、挑戦します!」という力強い宣言があり、その超絶技ぶりを目の当たりにし、度肝を抜かれたひとときになりました。イナのためのうたここからはユーフォニアムのために書かれた楽曲を演奏するということで、山崎氏の同級生に伊那市出身のユーフォニアム奏者がいて、この曲は伊那のためのものと言い張っているというお話がありました。まさしく題名はその通りなので、親日家のスパークだけにもしかして本当に伊那をモチーフにして書いた曲なのかとAIに聴いてみたら「ニュージーランドのユーフォニアム奏者、リキ・マクドネルの委嘱によって作られました。「イナ(Ina)」とは、彼が当時亡くしたばかりだった妻の叔母の名前を指しています。」とのことで、伊那と関係は無かったのですが、それはそれとして山崎氏とすればこの曲は長野県の曲としてとらえており、上田でのそばを食べた話などを交えつつ、私も伊那の風景を想像しつつ楽しませていただきました。パントマイムユーフォニアムの王様とも言うべき楽曲ですが、山崎氏が中学生の頃にこの曲と出会い、プロを目指したきっかけとなった曲というお話がありました。ユーフォニアムでできることをすべて詰め込んだ曲とのことで、私も過去に吹奏楽をバックバンドとするコンチェルト形式でこの曲を聴いた記憶がありましたが、今回は至近距離で伴奏がピアノのみというソロの演奏が際立つ形でじっくりと堪能させていただきました。浜辺の歌アンコールは、ここまで無かった日本の歌の演奏となりました。この曲を聴いてユーフォニアムの音色と日本の歌はとても相性が良いという印象を受け、改めて日本人で良かったな…という想いがわいてきました。まとめ上田地域定住自立圏連携事業ということで、上田市に隣接する自治体の中で毎年1回地域ふれあいコンサートに準ずる形で行われる60分のコンサートの今年度の第2回目になりますが、この長門町での公演を拝聴するのは私自身3回目で、ホールの構造としてステージの背面がガラス張りになっていて解放感があり、今回は季節柄、ちょうど日没の時間とマッチングしてステキなグラデーションが楽しめた次第です。そして山崎氏の演奏を聴くのは初めてでしたが、ユーフォニアムの紹介でホースと漏斗を使って楽器の音を出るしくみを紹介するなど、聴き手をより楽しませてくれる工夫や、この60分のコンサートの中で超絶技巧を要求される曲を3曲も演奏するなどプロ奏者としての確かな実力も存分に感じ、またどこかで機会を作って是非その演奏を拝聴してみたいという想いを強く持ちました。
June 3, 2026

開催日:2026.5.31(日) 14:00開演場所 :上田市交流文化芸術センター サントミューゼ大ホール(1,650名収容)上田市民吹奏楽団の定期演奏会に行ってきました。プログラム開演前1.木管五重奏 ノヴェレッテ 2.管打楽器七重奏 「もののけ姫」セレクション前半1.フローレンティナー・マーチ2.あつまれ おもちゃのマルチャ!3.管楽器のためのフィナーレ4.交響詩「魔法使いの弟子」後半5.生まれかわりの旅~出羽の山々に想いを馳せて~6.バレエ音楽「白鳥の湖」より I.情景(第2幕 第10曲) II.ワルツ(第1幕 第2曲) III.白鳥たちの踊り-4羽の白鳥の踊り(第2幕 第13曲IV.) IV.チャルダッシュ:ハンガリーの踊り(第3幕 第20曲) V.終曲(第4の区 第29曲より)アンコール7.「吹奏楽のための第一組曲」より IV.ギャロップ8.夕焼け小焼け~夕日レポート開演前アンサンブル開場直後に大ホールのエントランスにて木管五重奏によるノヴェレッテの演奏。続いてステージにて管打楽器七重奏による「もののけ姫」セレクションの演奏が行われました。アナウンスによれば早く来場された皆さんのために演奏しますとのことで、うれしい配慮だなと感じました。フローレンティナー・マーチ曲目解説によれば、「イタリア大行進曲」との副題がついており、もともとは「トスカーナのバラ」という題名だったとのことで、作曲者のフチークがフィレンツェに旅したときに作曲されたとされていることもあり、バラの咲く頃のフィレンツェを想像しながら聴かせていただきました。あつまれ おもちゃのマルチャ!マルチャとはマーチのイタリア語であり、タイトルをあえておもちゃのマーチとせずマルチャとした作曲者の意図が気になるところですが、遡ってゆくと音楽の源流はイタリアにありということで、そのあたりを表現したくてマルチャにしたのかもしれないなと想像しつつ聴かせていただきました。管楽器のためのフィナーレ現在コンクールの課題曲は、著名な作曲家による委嘱作品と一般からの公募作品による折半という形で構成されている訳ですが、この曲はぐるりよざでお馴染みの伊藤康英氏による委嘱作品ということで、作曲家としてもコンクールの課題曲ともなれば、徹底的に深堀りされることがわかっているので、かなり気合を入れて作るのかもしれず、そんなことを想像しながら演奏を楽しませていただきました。交響詩「魔法使いの弟子」魔法使いの弟子といえば、あの有名なフレーズが耳なじみですが、曲目解説によれば動くほうきのモチーフはファゴットによって主題が提示されるとあり、ファゴットの独特な音色とコミカルな主題の相性は確かにぴったりだなと感じました。今回は、魔法使いの弟子が出てくる演出がある訳ではないのですが、演奏を聴きながらほうきが次々と水を運ぶ様子と弟子があわてふためく様子がじつにクリアーに見えてくる感じがあり、これは本当に楽しい曲だなと感じた次第です。生まれかわりの旅~出羽の山々に想いを馳せて~山形交響楽団創立50周年記念委嘱作品として2022年に初演された作品で、出羽三山をモチーフにしているとのことですが、私も2014年に羽黒山の五重塔を見て、2446段の石垣を登って参拝したことがあったので、リアルな映像としてイメージを共感できるところがあり、演奏を聴きながら、そういえば石段の途中にあった「名物力餅」のお店はまだあるのかな?といったふうに想い出を回帰させることができました。演奏後には、作曲者の小田実結子氏のインタビューもあり、曲の中に階段をイメージする音階があり、じつはそこは演奏者にとっては表現が難しいところといった裏話も聴くことができました。バレエ音楽「白鳥の湖」より演奏を聴きながら、まだコロナ禍真っただ中だった2021年11月7日に新国立劇場バレエ団 白鳥の湖<新制作>(演奏:東京フィルハーモニー交響楽団)をまさにこのサントミューゼの大ホール(当時は客席が1つとばしで定員が半数に絞られていたので、チケット発売直後にも関わらず3階席の端っこを確保するのがやっとだった)で鑑賞したことが昨日のことのように想い出されました。そして今日の演奏で改めてチャイコフスキーの音楽の魅力である叙情的で流麗、メランコリックな旋律と和声、華やかで効果的なオーケストレーションというものが三拍子揃った白鳥の湖の世界にすっかり引き込まれたひとときになりました。「吹奏楽のための第一組曲」より IV.ギャロップアンコールは、A・リードの第一組曲でアンコールの定番として有名なギャロップの演奏となりました。恥ずかしながら私自身この曲は初めて聴いた次第ですが、ここ2年の間にリードの第5交響曲さくらと吹奏楽のための第3組曲「バレエの情景」を続けて演奏した縁もあって、題名はわからずともなんとなくリードっぽいのかなということで、後で曲名を知って得心した次第です。夕焼け小焼け上田市吹の定期演奏会のフィナーレは鉄板とも言えるこの曲ですが、記念すべき第1回定期演奏会のプログラムの1つで演奏され、2回以降はずっとアンコールで演奏されてきた歴史ある曲ということで、今回も変わらぬ舞台が夕焼けのようになる演出も楽しませていただきました。まとめ毎年感じることですが、市民バンドは練習時間の制約もあって年1回の演奏会のところが多いのですが、そんな中にあって上田市民吹奏楽団は春の定期演奏会と冬のポップスコンサートと2公演を行っており、地域の皆さんに音楽文化向上の機会をより多く提供していると言えます。またSNS等による広報活動も幅広く手掛けていてり、パンフレットの裏面には公式Webサイト、X、インスタグラム、フェイスブックのQRコードが掲載されており、とても活発に活動が行われている様子が見て取れました。
May 31, 2026

開催日:2026.5.30(土) 18:30開演場所 :上田市交流文化芸術センター 上田市立美術館 2階展示室郡馬交響楽団 弦楽四重奏 ナイトミュージアムコンサートへ行ってきました。プログラム1.ロウ:踊り明かそう2.ロジャース:シャル・ウィ・ダンス3.レハール:《メリー・ウィドウ》ワルツ4.クライスラー:愛の喜び5.エルガー:愛の挨拶6.シューマン:トロイメライ7.宮沢賢治:星めぐりの歌アンコール8.八木節レポート踊り明かそうオープニングは、美しいユートピアにちなんだ曲として、宮沢賢治の童話集『注文の多い料理店』に収録された代表作の一つ『鹿踊りのはじまり』の踊りに着目した選曲ということでの演奏となりました。シャル・ウィ・ダンス続いての踊りの曲は、サウンド・オブ・ミュージックでおなじみのロジャースの楽曲からお洒落なこちらの曲の演奏となりました。曲を聴いていて、ナイトミュージアムコンサートによく似合う選曲だなと思いました。《メリー・ウィドウ》ワルツ甘いメロディーが特徴的なレハールの代表作メリー・ウィドウのワルツですが、弦楽四重奏ならではのメロディーのリレーも素晴らしく、各楽器の音色の違いを楽しみつつ、すばらしいアンサンブルを堪能させていただきました。愛の喜び宮沢賢治の作品の根底には愛があるということで、「愛」にちなんだ楽曲の1曲目として宮沢賢治と同時代に活躍したクライスラーのおなじみの曲の演奏となりました。この曲はヴァイオリンのコンサートではよく耳にしますが、弦楽四重奏で聴くというもまた違った魅力があり、とても新鮮味がありました。愛の挨拶愛にちなんだ2曲目は、エルガーの愛の挨拶という名曲の素晴らしさを感じるとともに、この曲はソロでも素晴らしいが、弦楽四重奏になるとより音色の要素が増えて色彩感がぐっと増してくるように感じました。トロイメライクララへの愛の作曲家として知られるシューマンの代表作の1つですが、宮沢賢治は作品中でこの曲を登場させており、お気に入りの曲だったというエピソードもあったそうで、改めてその甘いメロディーを感じたひとときになりました。星めぐりの歌宮沢賢治による作曲で、2022年の郡馬交響楽団上田定期演奏会で宮田大氏がソリストアンコールで演奏したり、昨年の藤井氏と早川氏によるオーボエ&バンドネオンツアーTours vol.12で取り上げられるなど、音楽家の心に響く楽曲としての印象がある曲ですが、それを弦楽四重奏で聴けるという幸せを感じたひとときになりました。八木節アンコールに一番力を入れているというコメントの通り、本プログラムより一段音量アップしての気合の演奏となりました。郡馬・栃木で語り継がれる八木節ということで、群馬交響楽団にとってはまさにご当地曲ということで、いわゆる18番的なこなれた感もあり、高揚感を持って楽しませていただきました。まとめ美しいユートピア関連イベントとして開催されたミュージアムコンサートですが、井上房一郎が建設し、長らく郡馬交響楽団の本拠地だった郡馬音楽センター建設に着目し、さらに井上房一郎と上田でおなじみの芸術家である山本鼎との親交など、たくさんの縁が絡み合った企画との紹介がありました。さらに今回演奏する郡馬交響楽団の弦楽カルテットのヴィオラ奏者である太田玲奈氏が上田出身であることから、オープニングトーク、さらにサプライズで終演後のトークも行われるなど、上田市交流文化芸術センターがサントミューゼと上田市立美術館との複合施設であるという利点を最大限に生かした催しだと思いました。またミュージアムコンサートということで、美しいユートピアと常設展の展示をコンサートの前後に鑑賞できるという計らいも、音楽と美術の融合という芸術の極みを感じさせるところがありました。
May 30, 2026

開催日:2026.5.10(日)14:00開演場所 :相模原市民会館(1,264名収容)相模原市民吹奏楽団のグリーンコンサートに行ってまいりました。プログラム開演前プレコンサートA.サクソフォーン4重奏 ガラスの香り(福田洋介作曲)テーマ 市吹のガガガ第1部1.歌劇「ポーギーとベス」 (G.ガーシュウィン作曲/J.バーンズ編曲)2.バレエ音楽「ガイーヌ」より 剣の舞 (A.ハチャトゥリアン作曲/稲垣卓三編曲)3.ザ・ガーズ (星出尚志作曲) -2026年度全日本吹奏楽コンクール課題曲II-4.管楽器ためのフィナーレ (伊藤康英作曲) -2026年度全日本吹奏楽コンクール課題曲IV-5.交響曲第2番~還暦-乙巳~ 相模原市民吹奏楽団創立60周年記念作品第2部6.ディズニー「白雪姫」より口笛吹いて働こう~楽器紹介のための~ (F.チャーチル作曲/真島俊夫編曲)7.ガールズメドレー8.インザムード (J.ガーランド作曲/山下国俊編曲)9.学園天国 (井上忠夫作曲/山下国俊編曲)10.「崖の上のポニョ」Highlights (久石譲作曲・高橋宏樹編曲)11.翼をください~バンドと合唱のための~ (村井邦彦作曲/宮川彬編曲)アンコール12.SOUSA'S HOLIDAY(スーザス・ホリディ)星条旗よ永遠なれ (J.P.スーザ作曲/真島俊夫編曲)13.Yours! (建部知弘作曲)レポートガラスの香り開演前のプレコンサートもテーマ「市吹のガガガ」に準じた楽曲となりました。この曲は、AIによれば、サクソフォンアンサンブルで非常に人気のある楽曲であり、アール・ヌーヴォーのガラス工芸に触発されたジャズ・テイストな作品とのことで、実際に聴いてみた印象としては、艶っぽい音色を持つサクソフォンのアンサンブルにピッタリの楽曲だなと感じました。歌劇「ポーギーとベス」今回、コンサートのほぼ全ての楽曲に「ガ」がつく選曲とのことで、オープニングはガーシュウィンの「ガ」でスタートとなりました。曲目解説によれば、この曲は、1935年に作曲された1920年代のアメリカ南部を舞台にした乞食ポーギーと情婦ベスの純愛と悲劇を描いたものということで、題名はわりとよく耳にして知っていたのですが、改めて聴くのは初めてに近かったかもしれず、とても新鮮味がありました。楽曲全体はガーシュウィン色が感じられるのですが、不思議な感覚として耳に入ってきたのが終盤のホルンソロで、感覚としてブラームスの交響曲第1番第4楽章に出てくるホルンソロに似ている感じがあり、このあたりガーシュウィンが狙ったのか…はたまた編曲者バーンズがそうしたのか…。ただの偶然か…。もしかするとつい数日前にブラームスのホルンソロを聴いたばかりということもあり、そのメロディーが頭に残っていて、ちょっと似た雰囲気と音の並びが出て来て、そのように感じられたのかもしれません。バレエ音楽「ガイーヌ」より 剣の舞2曲目は、ガイーヌの「ガ」ということで、疾走する感覚が特徴的な楽曲ですが、これまでのイメージとすれば、なんといってもシロフォンが硬い音色でメロディーを奏でるということが真っ先に出てくるところですが、今回聴いてみて改めて思ったのはトロンボーンのグリッサンドもかなり特徴的であり、この曲を構成する要素として大きいものを占めているのかもと感じました。そしてそんな激しい曲だが、終わり方がとてかわいくなっているのがハチャトウリアンの遊び心のように感じられました。ザ・ガーズザ・ガーズとは、イギリスのバッキンガム宮殿の近衛兵のことであり、その姿を描いた作品であることが容易に想像できるところですが、曲目解説によればブリティッシュスタイルの行進曲とのことで、改めてブリテッシュスタイルのマーチとはこんな曲?という感覚で聴かせていただきました。聴いていて感じたのは、ふとヤン・ヴァンデルローストのアルセナールとどこか似ているということで、ヨーロッパマーチの風を感じたひとときになりました。管楽器ためのフィナーレいろいろな楽曲のフィナーレが織り込まれた曲で、聴き手とすればなんとなくそんな感じなのかという形で受け止めるところと思いますが、この曲はおそらく演奏して「このフレーズはこの曲のフィナーレかな?」と直感的に発見してゆけるので演奏してこそ価値がある曲という印象を受けました。余談ながら、過去にスターパズルマーチという曲がありましたが、同じように星に関する曲がパズルのように組み込まれていていて、それと似た面白さがあると感じた次第です。交響曲第2番~還暦-乙巳~昨年の定期演奏会で相模原市民吹奏楽団創立60周年記念作品として初演された楽曲ですが、今回、いわゆるコンクールカット版での演奏となりました。このあたり、楽曲が大変素晴らしいためどこをどうカットするのか?ではなく、どこをどう残すのか…ということでおそらく悩まれたことと思いますが、完成した抜粋演奏は、あくまでも聴き手の感覚にはなりますが、最初からこういう曲だったようにも思える自然で見事なものでした。ディズニー「白雪姫」より口笛吹いて働こう~楽器紹介のための~2部のスタートも市吹のガガガということで、「が」っき紹介のための楽曲でのスタートとなりました。こちらは、福本先生の楽器紹介のもと、パートごとに演奏者が入場しながらとてもにぎやかに楽器を学べた次第です。吹奏楽のコンサートではこういった楽器紹介のための曲というのは比較的よく耳にしますが、こういう曲をやると、パートの連帯感(仲間意識)が深まるのではないか?と感じる所です。私自身も3月に同じディズニーつながりの楽器紹介のための小さな世界を演奏したばかりということもあり、演奏者視点で感じた次第です。ガールズメドレー昭和から令和までのいろいろなガールズポップをメドレーにした楽曲ですが、ここでは恒例の新入団員による楽しい演出がありました。また衣装もパートごとに大変凝っていて、見て聴いて楽しめたところです。楽曲的には、ピンクレディー、松田聖子という昭和の大御所をしっかり押さえた上で、平成の代表格AKB48。そして令和の新進気鋭のアイドルまでを網羅しており、聴き応えも相当にありました。インザムードグレンミラーオーケストラの代表曲にのせて、グリーンコンサート恒例の共演中学校である大沢中学校吹奏楽部の3年生の皆さんがパートごとに決めポーズをしながら入場となりました。毎度のことではありますが、とても微笑ましいと感じるひとときになりました。学園天国司会を務める高松氏と福本先生より「参加型です!」とのお話があり、聴き手はかけ声での参加となりました。また大沢中学校吹奏部の2年生の皆さんによる演出もあり大いに盛り上がりました。「崖の上のポニョ」Highlights崖の上のポニョより深海牧場、ポニョの飛行、母の愛、いもうと達の活躍、母と海の讃歌、崖の上のポニョがメドレーになった楽曲ですが、2年生による壮大なポニョのストーリーを連想させる素晴らしい演出が入り、楽曲とともにポニョの世界へ浸ることができました。そしてこちらはロケットミュージック社のゴールドポップシリーズということで、約8分のシンフォニックアレンジで、歌唱あり、ソロありと聴き応えが相当にある楽曲と感じました。私の中ではポニョというとこれまで崖の上のポニョのイメージしかなかったのですが、劇中でこれだけの楽曲が使われていることを知り、また他のジブリ作品に比べて演奏頻度もそう多くはなかったことから、とても新鮮味がありました。翼をください~バンドと合唱のための~宮川彬氏による素晴らしいアレンジ!というご紹介がありましたが、そういえば2014年の結成50周年の演奏会では宮川彬氏による指揮での演奏があったな…ということを想い出しつつ、懐かしい気持ちで楽曲を楽しませていただきました。私自身このニューサウンズインブラスによる宮川彬氏の編曲版の翼をくださいは所属楽団でも楽譜を保有しているため、何度も演奏してきていますが、合唱付きとなると合唱サークルと合同でもしない限りはなかなか実現しないところではありますが、そこは相模原市吹の大編成ならではの強みということで、演奏者を絞って合唱隊を編成するということをしていたようで、大いに聴き応えがありました。SOUSA'S HOLIDAY(スーザス・ホリディ)星条旗よ永遠なれアンコールは締めの「ガ」ということで、アメリカ「が」っしゅうこく公式行進曲となる星条旗よ永遠なれを真島俊夫氏が格好良くアレンジしたこちらの楽曲の演奏となりました。Yours!相模原市吹だけの門外不出の楽曲となるYours!ですが、大沢中学校吹奏楽部の2年生も入って超大編成での演奏となりました。今回のソロはそれぞれ中学生が担当し、前半がフルート二人、後半がアルトサクソフォーンで演奏され、また新たなYours!の歴史が刻まれたと感じることができました。まとめこの時期恒例のグリーンコンサートですが、恒例の中学生とのコラボはいつも楽しみな訳ですが、ここ最近の部活動の地域移行の流れから、活動や発表の場が少なくなってしまった中学生の皆さんを救済する形でコラボする団体が増えている印象があります。そんな中、ずっと以前から将来の団員確保も見据えた種まきという願いを込めたコラボの取り組みを続けられている相模原市吹の皆さんの先見の明は素晴らしいものがあると感じました。また市吹のガガガがテーマとなっていましたが、このような一貫性を持つテーマを定めてコンサートを企画するというのもなかなか難しいと思いますが、見事な構成を組まれていてそのあたりの発想力にはいつも感心させられるところで、今回もとても楽しいひとときを過ごさせていただくことができました。
May 10, 2026

開催日:2026.5.9(土) 15:00開演場所 :カルッツかわさきホール(2,013名収容)かわさき吹奏楽まつりへ行ってきました。プログラム第1部1.2026年度吹奏楽コンクール課題曲 III あつまれ おもちゃのマルチャ! 伊藤士恩 IV 管楽器のためのフィナーレ! 伊藤康英 I 夕映えの丘(第35回朝日作品賞) 森山至貴 II ザ・ガーズ 星出尚志2.パカニーニの主題による幻想変奏曲 J.バーンズ第2部1.付喪神 J.マッキー2.おとのは -吹奏楽のための- 後藤元信3.三つのジャポニズム 真島俊夫 I. 鶴が舞う II. 雪の川 III.祭りアンコール4.マーチ・かわさき J.バーンズ2026年度吹奏楽コンクール課題曲全4曲の演奏となりましたが、いわゆる全日本吹奏楽連盟から販売されている課題曲参考演奏を収録した東京佼成ウインドオーケストラの生演奏ということで、まさにお手本中のお手本になるのかなという感覚かありました。指揮の大井氏よりIVについては、コンクールでは繰り返しなしで演奏してくださいとありますが、今日はコンクールではないので繰り返しありで演奏しますというお話があったり、小編成対応版のIとIIでは、編成を小編成にして演奏するといったこだわりもあってライブならではの楽しみのひとときになりました。パカニーニの主題による幻想変奏曲パカニーニの主題を用いて、吹奏楽を構成する各楽器の最もおいしい部分を引き出す形で作られた曲とのことですが、この曲はコンクールの自由曲の定番として過去にたびたび耳にしてきた楽曲ということもあり、どこか懐かしいひとときになりました。付喪神つい2カ月ほど前に私自身もこの曲を演奏したこともあり、今回この曲をかわさき吹奏楽まつりで東京佼成が演奏するというのを見て、是非きいてみたいと思い来訪したところもありましたが、今回の演奏では、初演したシエナウインドオーケストラの協力を得て、配置図を入手し、初演を再現する形での演奏となりました。意外だったのは、なんとクラリネットが3名という編成であり、吹奏楽では1パート複数人が当たり前の編成の中で、いわばクラリネットのサウンドを核としない曲の構成になっているのかなと推測した次第です。そして指揮の大井剛史氏は目まぐるしく変わる変拍子が指揮者にとってはおそろしい曲…という率直な感想を聴くことができ、プロの指揮者にとってもこの変拍子はなかなかのものだったのかもと感じました。そして演奏を聴きながら、演奏時に私自身が攻略にかなり苦労した部分をどのように演奏するのか?と注意深く聞いていたところ、その箇所に差し掛かると、奏者の顔に緊張感が出て、より気合が入ってアンサンブルする感が伝わってきたので、やっぱりそこはプロでも難しかしい箇所だったのだな…と得心した次第です。おとのは -吹奏楽のための-作曲者の後藤元信氏が大学生の時に作曲したとのことで、大井氏がピカイチの曲と評価した曲との紹介がありました。そして今日の演奏のためにさらに見直しが行われ、近日中に楽譜が発売とのことで、今日はいわゆる最終版の初演という形での演奏となりました。実際に曲を聴いた感想としては、ハーモニーがとても美しく繊細で、吹奏楽特有の色彩感あふれる響きがよりくっきりと感じられるような印象がありました。三つのジャポニズム 東京佼成ウインドオーケストラの委嘱作品で2001年初演という紹介があり、真島俊夫氏没後10年ということで、生前の楽団員との想い出話や3楽章についての解説がありました。この曲は、いろいろなバンドの演奏を何度も耳にしてきましたが、大井氏が「私たちの曲」と銘打ったことから、元祖の演奏を初演から25年を経て生演奏で聴くことができたという喜びがありました。マーチ・かわさきかわさき吹奏楽まつりの恒例のアンコール曲とのことでしたが、調べてみたところ平成16年の川崎市制80周年を記念し、川崎市と川崎市教育委員会の委嘱により作曲された作品とのことで、当初アルフレッド・リード氏へ委嘱されていたが、作曲に取りかかることのできないまま平成17年に逝去してしまったので急遽バーンズ氏に引き継がれたもので、明るく親しみやすいマーチに仕上げられていますという内容の楽曲で、まさにご当地ソング感があっていいなと思いました。まとめ東京佼成ウインドオーケストラの演奏というと、一昨年・昨年にドラゴンクエストのコンサートで拝聴しましたが、今回初めて吹奏楽オリジナル曲の演奏を聴く機会となり、課題曲や定番曲。そして新しい吹奏楽曲。委嘱作品まで幅広いバリエーションで楽しませていただきました。また指揮の大井氏から最新の吹奏楽事情のお話も伺うこともでき、充実したひとときになりました。
May 9, 2026

開催日:2026.5.6(水) 14:00開演場所 :松本市音楽文化ホール・メインホール(693名収容)フィルハーモニックオーケストラ松本の11thコンサートに行ってきました。プログラム前半1.ブラームス:大学祝典序曲(11分)2.ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番(35分) ピアノ独奏:石黒美音 I Moderato - Allegro c-moll II Adagio sostenuto E-Dur III Allegro scherzando C-Dur ソリストアンコール 葉加瀬太郎:情熱大陸後半3.ブラームス:交響曲第1番(50分) I Un poco sostenuto - Allegro II Andante sostenuto III Un poco allegretto e grazioso IV Adagio - Piu andante - Allegro non troppo,ma con brio - Piu allegroアンコール4.久石譲:天空の城ラピュタよりレポート大学祝典序曲コンサートのはじまりは、ブラームスの2つある演奏会用序曲のうちの一つであり、引用された4つの学友歌と自作主題とを有機的につなぎ合わせた楽曲で、私的には2024年にメセナ市民交響楽団の第10回記念定期演奏会のオープニングとして演奏されたのを拝聴して以来となりました。4つの学友歌のうち最終曲の"Gaudeamus igitur(いざ楽しまん)"は、中学の音楽の教材として配布された「私たちの愛唱歌集」に載っているおなじみの学生歌ということもあって、親しみを感じつつ楽しませていただきました。ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番新進気鋭のソリスト石黒美音氏を迎えての演奏となりました。曲目解説によれば、フィギュアスケートの浅田真央選手のソチ五輪の伝説のフリーで第1楽章が使われていたとあり、私もリアルにそのシーンは見て記憶に残っており、その時の光景を想い出しつつの拝聴となりました。第1楽章はピアノの重厚な低音から始まり、重厚なオーケストラの演奏へとつながるのが印象的でした。続く第2楽章は、とてもおだやかな曲調の中、見どころのピアノのカデンツァがあったりと癒しのひととき。締めの第3楽章は、緊張感のあるピアノの技巧的な調べとそれを讃えるかのようなオーケストラという形が続き、やがてフィナーレへ向かって盛り上がりを感じさせ、やがてあの有名なメロディーが登場し、フィナーレへ突入。曲が締めくくられました。演奏後にはソリストインタビューがあり、オーケストラとの共演という夢を果たせた!と涙ぐむ石黒氏の姿がとても印象的でした。情熱大陸ソリストアンコールは、指揮の近藤氏のヴァイオリンと石黒氏のピアノのコラボによる情熱大陸となりました。このあたり、一人では心細いという石黒氏の願いを受けて登場した近藤氏の優しさを感じた次第です。終盤からはオーケストラも加わってのフィナーレとなりました。交響曲第1番曲目解説によれば、ブラームスが生涯をかけて尊敬するベートーヴェンを強く意識した作品で、交響曲第10番とも呼ばれているということで、大変有名な楽曲ではありますが、改めて曲の作られた背景に想いをいたして聴かせていただきました。全4楽章で50分という大曲ではありますが、それぞれの楽章をじっくりと聴いて、最終の第4楽章では、ホルンの大活躍が印象的。そして朗々と流れる栄光の主題がまさにベートーヴェンの姿を感じさせる物という意味がこういうことかと理解できた次第です。天空の城ラピュタよりアンコールは、メインの曲の作曲家の小品を取り上げるパターンが比較的多い印象ですが、近藤氏よりアンコールはみなさんになじみのある曲をということで、ラピュタの演奏となりました。吹奏楽ではおなじみのラピュタですが、オーケストラで聴くことはこれまで無かったので、とても新鮮な感じがありました。まとめ2024年の7thコンサートに続いての拝聴となりましたが、改めて年2回の公演を高いクオリティーの演奏でこなし、しかも入場無料ということで、なかなかできることではないと感じました。そしてNEXTの第12回演奏会はチャイコフスキーのバレエ組曲「くるみ割り人形」が演目にあるということで、都合がつけば是非聴いてみたいと感じた次第です。
May 6, 2026

開催日:2026.5.5(水)14:00開演場所 :高崎芸術劇場 大劇場(2,027名収容)群響 午後の名曲コンサート2026 第1回に行ってきました。プログラム前半1.オッフェンバック/喜歌劇《天国と地獄》序曲2.グリーグ/ピアノ協奏曲 イ短調 作品16 ピアノソロ:髙木竜馬 第1楽章 アレグロ・モルト・モデラート 第2楽章 アダージョ 第3楽章 アレグロ・モデラート・モルト・マルカート ソリストアンコール R.シューマン/子供の情景より 第7曲「トロイメライ」後半3.ドヴォルジャーク/交響曲 第9番 ホ短調 作品95 B.178「新世界より」 第1楽章 アダージョ~アレグロ・モルト 第2楽章 ラルゴ 第3楽章 モルト・ヴィヴァーチェ 第4楽章 アレグロ・コン・フォーコアンコール4.ドヴォルジャーク/スラヴ舞曲 第2集 作品72-7レポート喜歌劇《天国と地獄》序曲コンサートのオープニングはやはり序曲ということで、約10分の尺の曲ですが、美しい弱奏部も素晴らしく、編成にハープが入ることで、いっそう上品さが出ているように感じました。そして終盤でお待ちかねの有名なギャロップの登場となりますが、たいてい天国と地獄と言えば、このギャロップを想像する方が多いかと思いますが、今回はフルで聴くことができたので、天国と地獄の魅力はギャロップだけではないということを改めて感じることができました。ピアノ協奏曲 イ短調 作品16今回のコンサートの目玉であるグリーグのピアノ協奏曲は、第16回エドヴァルド・グリーグ国際ピアノコンクールで優勝及び聴衆賞を獲得した髙木竜馬氏がソリストを務めるということで、まさに18番中の第1番みたいなところで、必聴の価値があると感じていましたが、実際に聴いてみてグリーグによる曲の素晴らしさと演じ手であるソリストの名演。それを支えるオーケストラとのコラボがじつに見事で言葉が出ないところでした。聴きながら一つ残念に感じたのは、座る位置をピアノの右側にすればよかったな…ということで、今回左側に座ったのでソリストの指さばきはばっちり見えるが、音は鍵盤の先のピアノの中の弦から発している訳で、過去に金子三勇士氏が言っていた「音が良いのは右側です。」ということを想い出し、自己責任ながらせっかくの名演を音響ではちょっともったいなかった感がありました。子供の情景より 第7曲「トロイメライ」ソリストアンコールはこちらの楽曲ですが、髙木氏のソフトタッチ感。そしてあえて小さな音で弾き、耳をすまして聴いてもらおうという狙いが感じられました。このあたり、2,000人を超える大ホールで後ろの方まで音が届いているのか心配になるくらいでしたが、そういえばチェロの宮田大氏も「より小さな音で弾いて行きたい。」というお話をされていたので、小さくても通る音は芸術の極みなのかも?などと考えつつ、よく耳をすまして楽しませていただきました。ドヴォルジャーク/交響曲 第9番 ホ短調 作品95 B.178「新世界より」一般的にはドヴォルザークで通っていますが、今回のパンプレットの記載でドヴォルジャークとなっていたので調べてみると、これはドヴォルザークがチェコの作曲家であり、チェコ語の発音により近いドヴォルジャークの表記も用いられているとのことでした。そしてこの楽曲は、ドヴォルジャークが1893年に作曲した最後の交響曲で、日本国内における三大交響曲の一角を占める有名どころではありますが、私自身はここ数年間を振り返るとフル演奏は、2021年と2024年の2回しか聞いておらず、その他に第2楽章の抜粋演奏を何度か耳にした記憶があり、そういった意味では午後の名曲コンサートで取り上げていただき、これまでの演奏を復習するような形で楽しませていただくことができました。スラヴ舞曲 第2集 作品72-7アンコール曲は、ドヴォルジャークの出世作と言われるスラヴ舞曲より第7番:アレグロ・アッサイ ハ短調 4分の2拍子の演奏となりました。ここ最近の傾向として、アンコールの無いコンサートもある中で、しっかり聴衆の期待に応えてアンコールをしていただけるという心意気に感謝しつつ最後の1曲を楽しませていただきました。まとめ今年度より新たに始まった企画である午後の名曲コンサートの第1回公演ですが、今年度中に第2回、第3回が企画されているとのことで、先々楽しみなところです。また会場となる高崎芸術劇場は、高崎駅から徒歩10分ほどというアクセスの良さとガラス張りの解放的なホワイエと最新の設備を備えたホールということで、そのあたりの素晴らしさも感じたひとときになりました。
May 5, 2026

開催日:2026.5.5(月) 14:00開演場所 :千曲市文化会館 あんずホール(760名収容)GW恒例となっている長野県の吹奏楽伝統校である屋代高校吹奏楽班のOBOG会である奏鳩会のコンサートに行ってきました。プログラム第1部1.コンサートマーチ「虹色の未来へ」2.ミュージカル「レ・ミゼラブル」より第2部 特別演奏~屋代高校吹奏楽班のみなさんによる演奏~3.屋代高校校歌4.夕映えの丘5.白雪姫セレクション6.テンプター第3部~屋代高校吹奏楽班3年生の皆さんと合同演奏~7.ANTHEM 「アンセム」~吹奏楽のための8.銀河鉄道999~奏鳩会による演奏~9.ディズニーヴィランズ・メドレー10.タイタニック・メドレーアンコール11.エルクンバンチェロレポートコンサートマーチ「虹色の未来へ」オープニングは、2018年度の全日本吹奏楽コンクールの課題曲より。当時は人気の課題曲で演奏していた団体が多かった記憶がありますが、久しぶりに聴いてみると未来への希望を彷彿とさせるあたたかな調べがとても心地よい楽曲と感じました。余談ながら、この曲はウインズスコア社長の郷間幹男氏による作曲ということもあってか、現在ウインズスコアにてすぐに楽譜を購入できる形となっているので、2018年当時に楽譜を入手していなかったバンドでも容易に演奏することができる楽曲となっています。ミュージカル「レ・ミゼラブル」よりレ・ミゼラブルもいろいろな編曲版がありますが、その中でも今回演奏された森田一浩氏の編曲版は、冒頭のリコーダーアンサンブルという画期的な演奏からはじまって、じつにドラマチックで聴き映えのする構成で、コンクールの自由曲としても度々耳にするところでしたが、おそらく今日のステージで演奏しているメンバーの多くが一度なりと演奏している方が多いと考えられ、そのためか演奏に手慣れた感があり、終盤のピッコロの見せ場ではバンダ演奏を取り入れるなど、円熟の演奏という印象を受けました。屋代高校校歌パンフレットの裏面に屋代高校校歌の記載があったので、プログラムには無いがどこかで歌うのだろうな…と予測しておりましたが、2部の始まりでの演奏となりました。余談ながらつい1か月ほど前に、私自身も出身校のOBOGとして現役生の主催するコンサートに出演させていただき、その時に校歌を現役生と一緒に演奏させていただくという機会があったのですが、やはり学生時代の校歌というものは決して忘れることのない格別なものがある訳で、そういった意味では奏鳩会のコンサートで校歌が歌われるということは世代間をつなぐ接着剤のような役割として必須なのだろうと感じた次第です。夕映えの丘先週のスーパーコモロウインドオーケストラの演奏会に続いて2回目の拝聴となりましたが、少し影のある寂しげな曲調から明るい明日へとつながる変化がとても心地よく、2026年の課題曲の中では一番好きかなと思えるようになりました。こういう曲ならばコンクールが終わった後もコンサートの1ピースとして長く演奏され続けるかもという予感もありました。白雪姫セレクションワンソング~口笛吹いて働こう~歌とほほえみと~ハイホー~小びとのヨーデル~コラール~いつか王子さまが収録されているBRAIN社の販売譜ですが、元祖ディズニー・メドレーと曲がかぶるところがあり、どこか懐かしく聴かせていただきました。7分半という尺も演奏会のメインプログラム級として聴き応えがありました。テンプター初めて聴く曲だったので調べてみましたが、それによれば第11回以降のシンフォニックジャズ&ポップスコンテストの課題曲として作曲されたとのことで、「テンプター」とは悪事へ誘惑するものの意、定冠詞"the" が付くと、転じて「悪魔」の意味になり、この曲での「テンプター」のイメージは、藤子不二雄A氏のマンガで描かれるあのセー ルスマンのイケメンホストバージョンといったところでしょうか。とのことですが、いろいろなパートにソロがあり、これまたコンサートを盛り上げる1ピースとして良曲だなという印象を受けました。ANTHEM 「アンセム」~吹奏楽のための2010年の初演奏以来、もう何度目の拝聴か…という感じですが、改めて想うのは、何度聴いても心に響く素晴らしい曲だということ。そしてそうなると毎年1回は聴いておきたい曲になってきていることに気づかされたところです。繰り返しになりますが、いわゆるそのバンドでしか演奏することができない門外不出の曲を持っている団体はそう多くはないはずで、さらにこのように毎年その曲を演奏して語り継いでゆくということになると、私の知る限りでは相模原市民吹奏楽団のYours!くらいしかありません。そんなことから、アンセムをまた次回も聴けることを楽しみにしたいと感じました。銀河鉄道999劇場版エンディング曲ですが、こちらはロケットミュージック社の販売譜で20人以下でも聴き映えがするように書かれた小編成対応版ということでしたが、それを80名越えの大編成で演奏すると、大ユニゾン感が前面に出て来て、それもまたよいと感じたひとときになりました。ディズニーヴィランズ・メドレーこの曲について私的にはファンティリュージョンの短調バージョンというイメージを抱いていますが、改めてこういう素材に目をつけた鈴木英史氏もなかなかの卓見だなと思うところですが、光と影。光だけでは成り立たない。光は影がなくては輝かないみたいなところもあり、こういった曲の存在意義は大きいと感じずにはいられないところでした。タイタニック・メドレー1997年に公開された不朽の名作タイタニックですが、私自身1つの映画を劇場で複数回見ることはほぼない中で、タイタニックだけは劇場で3回見たという想い出の作品であり、その音楽をこのような形で聴けたことが感無量なところでした。エルクンバンチェロアンコール曲は、屋代高校の18番とも言うべき曲ですが、控えていた生徒さんたちも合流して、おそらく楽器を持っている全てのメンバー(実行委員長の発表では120名超)がステージに集まり、超大編成での演奏となりました。まさに奏鳩会コンサートという吹奏楽の祭典の締めくくりにふさわしいど迫力のグランドフィナーレになりました。まとめ奏鳩会コンサートは、コロナ禍によって2020年~2022年は行われず、2023年は関係者のみ。そして前々回、5年ぶりに一般公開という形で完全復活。今年はその3回目となった訳ですが、出演メンバーを拝見すると幅広い年代の方が参加する一方で令和以降卒業の若い世代の方が増えてきており、屋代高校吹奏楽班の伝統が脈々と引き継がれていることを改めて感じました。
May 4, 2026

開催日:2026.5.3(日) 14:00開演場所 :スタジオ シャコンヌ若葉きらめく音楽会に行ってきました。プログラム前半1.花のワルツ op.87 /E.ケーラー2.2つの間奏曲 /J.イベール3.夢と小さなワルツ(フルートソロ) /A.カプレ4.こうもり変装曲(オーボエソロ) /山洞智5.フルートとオーボエのための協奏的二重奏曲 op.51 /P.A.ジュナン後半6.登山列車と雨男 /坂上領7.THAT'S THE ANSWER!(オーボエソロ) /服部隆之8.後悔と決心(フルートソロ) /G.ショッカー9.ブラジレイラ「スカラムーシュ」より /D.ミヨー10.地球の詩 /三浦真理アンコール11.風笛〜あすかのテーマ〜 /大島ミチル12.ブラジレイラ「スカラムーシュ」より take2レポート花のワルツ op.87演奏会のスタートは、チャイコフスキーではないケーラーの花のワルツということで、演奏後に渡辺氏よりケーラーはフルートのエチュードで有名な作曲家という紹介がありました。楽曲は、優雅なワルツでフルートとオーボエが交代で旋律をとるような形となっており、その入り組んだ感じがたくさんの花が重なり合って咲いているかのような情景を連想させるところでした。2つの間奏曲とてもお洒落な曲を多く使ったフランスの作曲家イベールの作品ということで、1つ目の曲は中世ヨーロッパを感じさせる古風な感じ。2つ目の曲は、スペインや北アフリカを感じさせるエキゾチックな雰囲気が特徴的とのことでした。演奏をききながら感じたのは、ピアノは風景を表現して、フルートとオーボエが人を表現し、いろいろ会話をしながら旅をしている(オーボエとフルートの音色が違うのが異なる二人をくっきりと印象付けている)…そんな情景が浮かんできた次第です。夢と小さなワルツ(フルートソロ)作曲者のカフレは、ドビュッシーの曲をオーケストラ化したことで名前を残した方とのことですが、そんなカフレのオリジナル曲は、どこかドビュッシーの色を感じさせるところがありました。このあたり2022年に演奏を拝聴した泉真由氏がドビュッシー押しのフルーティストという印象があったので、おそらくフルートの淡い音色は、ドビュッシーの音楽と相性が良いという感じがあるので、その影響を受けたカフレの音楽もまた素晴らしいと感じたひとときになりました。こうもり変装曲(オーボエソロ)変奏曲ではなく変装曲というのが、編曲者のダジャレとのことでした。これは、原作となるオペレッタのこうもりが喜劇であるということも関係しているようで、石井氏より喜歌劇こうもりの楽しい様子をお話いただきました。そして演奏はおなじみのこうもりのフレーズをけっこう原形に近い形でつなげてあり、とても楽しめました。フルートとオーボエのための協奏的二重奏曲 op.51演奏に先立って作曲者のジュナンについてお話があり、優れた技量を持っていたフルーティストでもあったそうで、その楽曲は超絶技巧も入っていて、この曲を演奏するにあたりフルート奏者にとっては受難(ジュナン)というジョークが飛び出しました。またこの楽譜は、いろいろな編成でできるようになっているとのことで、今回はフルートとオーボエとピアノの3重奏にての演奏となりました。曲中には、フルートとオーボエによるペアカデンツァのようなところ。ピアノのソロやそれぞれのフルートとオーボエがかけあいで演奏するようなところと、いろいろな形が出て来て音楽的にとてもバラエティーにとんでいて楽しめる曲だと感じました。登山列車と雨男演奏に先立って渡辺氏がアドリブを勉強したいと思った時に出会った坂上氏の音楽に感銘を受け、弟子入りしたというお話があり、ある意味渡辺氏の坂上氏へのリスペクト選曲という位置づけかなと思いました。楽曲は、坂上氏が幼い頃に訪れた箱根登山列車でのわくわく感を曲にしたものだそうで、ブラジル系のラテン風リズムに乗ったご機嫌の音楽を楽しませていただきました。THAT'S THE ANSWER!(オーボエソロ)1997年に放映された「神が宿った」と評された世界的なマエストロを主人公にした番組「それが答えだ!」のオープニングテーマで、曲紹介をした石井氏自身は、リアルタイムでは番組を見ていなかったそうですが、小説化されたものとサウンドトラックが高校時代の吹奏楽部で大流行りしたそうで、込められた想い「音楽はみんなのもの」に感銘を受けたとのことでした。そんな感動的な楽曲を約30年の時を経てまた聴けるという縁を感じつつ楽しませていただきました。後悔と決心(フルートソロ)演奏に先立って渡辺氏が6人兄弟の真ん中という衝撃の事実が明らかにされました。6人兄弟という大家族ゆえに音大を諦めたこと。それでもフルートという楽器が無くなった訳ではないので紆余曲折を経て音楽の道へ戻ってきたことなどのお話がありました。そんな渡辺氏の半生の縮図がこの曲に込められているようでありました。ブラジレイラ「スカラムーシュ」より前半に演奏したイベールと同じ時代に生きたミヨーの作品とのことですが、この曲はけっこうあちこちで演奏されていて、いろいろな編成で聴いたことがありましたが、フルートとオーボエという異なる音色のハーモニーがとても多彩感があって、サンバの賑やかさがより感じられるところがありました。地球の詩もともとは合唱曲とのことで、夜明けを彷彿とさせる前奏を経て、語り掛けるような主題がとても感動的で、地球で生きる全ての人たちの営みを感じさせる壮大なものがありました。風笛〜あすかのテーマ〜アンコールは、オーボエを世に知らしめた曲で有名なこちらの楽曲ですが、今回はフルートとのコラボという新鮮なサウンド感を楽しませていただきました。まとめフルート渡辺幸絵氏、オーボエ石井聡恵氏、ピアノ山極遥香氏の地元音楽家で構成された若葉きらめく音楽会ですが、その命名は、生成AIで導き出されたようで、まさにいまの時期にぴったりのすばらしいもので、時代はAIという認識を改めて感じた次第です。そしてスタジオシャコンヌのオーナーから施設の紹介がありましたが、それによると昨年10月にオープンしたスタジオシャコンヌにあるピアノは90年前に作られたものだが、じつは今のピアノは大きなホールで演奏することを想定して作られているので、この90年前のピアノがこのスタジオにとってはちょうどよいスケールの楽器であること。またスタジオの大きさから、演奏者が奏でた音が壁で跳ね返ってもう一度空間に響くという日本国内でも珍しい音響であること。そして響き止めとしてカーテンで調整したり、パイプの入ったボードを複数設置して無駄な音を吸収する工夫が施されていて公共のホールでは聞けないような音響が楽しめるというお話があり、練習・コンサート問わずに利用できるステキな施設だなという印象を受けました。
May 3, 2026

開催日:2026.5.1(金) 19:00開演場所 :長野県中野市ソソラホール 小ホール藤井貴宏・田所千佳 オーボエ&ピアノ デュオコンサートに行ってきました。プログラム前半1.三つのロマンスOp.22/C.シューマン 1.Andante molto(歩くような速さで) 2.Allegretto(やや快速に) 3.Leidenschaftlich schnell(情熱的な速さで)2.私を泣かせてください/G.F.ヘンデル ~オペラ「リナルド」より~3.オーボエソナタOp.166/サンサーンス 1.Andante(歩くような速さで) 2.ad libitum-Allegretto-ad libtium(自由に~やや快速に~自由に) 3.Molto allegro(きわめて快速に)後半4.オーボエソナタ FP.185/F.プーランク 1.Elegie(哀歌) 2.Scherzo(スケルツォ) 3.Deploration(嘆き)5.この道/山田耕筰6.からたちの花/山田耕筰7.アラベスク第1番/C.ドビュッシー ※ピアノソロ8.ベッリーニのオマージュ/A.パスクッリアンコール9.ガブリエルのオーボエ/E.モリコーネレポート三つのロマンスOp.22コンサートのオープニングは、クララ・シューマンの3つロマンスとなりましたが、藤井氏によればこの曲はロベルト・シューマンの3つのロマンスの返礼的な意味合いを持って書かれたとのことで、同じ曲名を持つこの2曲の関係性はずっと気になっていたので、それが明らかになりすっきり感がありました。また現代のピアニストが暗譜でリサイタルをするという文化はクララが始めたという有名な逸話も飛び出し、ピアニストの田所氏がちょっと渋い顔になるという一幕があり、それは大変な労力が必要ということが改めて感じた次第です。また、過去の記憶の中でこのクララ・シューマンの3つのロマンスを初めて聴いたのはコロナ禍で演奏会が激減していた中で開催された2020年8月のサントミューゼのワンコインソワレで第3楽章の抜粋でヴァイオリンの伊藤文乃氏。そしてフルで聴いたのは2024年の石上真由子ヴァイオリン・リサイタルにおいてであり、ヴァイオリンとオーボエの違いも感じつつ、楽しませていただきました。私を泣かせてください過去の藤井氏のコンサートで何度が聴かせていただいた楽曲ですが、音楽は1つの旋律を繰り返してゆく際、変化させてゆくのが文化だというお話があり、どのように変化させてゆくかは演じ手に任されているものではあるのですが、今回は、あらかじめどのように変化させるかを楽譜化しているものを演奏するとのことで、ちょっとその古い楽譜を見せていただきましたが、改めてイメージをふくらませる、変化させるということが、いわゆる歌うということにもつながっているような気がして、それが音楽の楽しみなのではないかと感じた次第です。オーボエソナタOp.166昨年のオーボエ&ピアノDUOコンサートでも聴かせていただきましたが、そういった意味では藤井氏の18番の1曲なのかなと感じるところです。楽曲は、サン=サーンスが亡くなる直前の84歳の時に書かれたとのことで、藤井氏によれば無駄なものをそぎ落とし、まさに人生の回顧録的なピュアな音楽であるということで、おなじみ感も手伝ってじっくりと3楽章を楽しませていただきました。オーボエソナタ FP.185後半のスタートにあたり、ソナタとは?というお話がありました。大衆的には冬のソナタなんてのもありますがそれと一緒ということで、小さい作品群の集まりのことを言うとのことでした。そしてこの曲は、プーランクが生涯で一番最後に書いた曲とのことでした。そして親交のあったロシアの作曲家プロコフィエフの訃報をきいて捧げた楽曲ということで、2楽章にプロコフィエフの曲を挟み込むなど故人に対する畏敬の念が感じられるとてもステキな楽曲と感じました。この道~からたちの花この2曲はイングリッシュホルンにて演奏となりました。楽器の基本として大きくなるほど低い音が出るというお話がありましたが、当たり前といえばそれまでですが、同族楽器とはいえオーボエとイングリッシュホルンの音色は同じではないことは明らかで、ただ単純にオーボエが大きくなったものがイングリッシュホルンではないのかなと感じたひとときになりました。アラベスク第1番田所氏によるピアノソロでの演奏となりました。演奏に先立って伴奏用に上フタの開きを目いっぱいにして響きが開放されたピアノの音色は格別なものがありました。今回使われたピアノはヤマハ製ですが、私的には、やや落ち着き感があり好みの音色と感じました。そしてアラベスクはドビュッシーの代表曲の1つですが、ドビュッシーらしい瑞々しさを満喫することができました。ベッリーニのオマージュ締めくくりは、楽しい曲ということで、やはり音楽といえば発祥の地イタリア!ということで、オーボエ奏者でもあった作曲者のパスクッリについてのお話もはさみつつ、超絶技巧も入り、親しみやすいメロディーが特徴的なイタリアテイスト感のある楽曲を大いに楽しませていただきました。ガブリエルのオーボエアンコールは、ここ数年藤井氏がほぼ全ての公演で演奏していると思われるこちらの楽曲で締めとなりました。これまで何度も聴いてきたガブリエルのオーボエですが、今回2年前にできたばかりのソソラホールのとてもステキな響きとともに至福の時を感じつつ聴かせていただきました。まとめ藤井氏より今回のコンサートは、オーボエのために書かれた曲を多くチョイスしつつクラシックテイストでプログラムをまとめたが、そもそもクラシックは音楽の源流であり、クラシックを起点として様々な音楽が生まれた歴史があり、そういう意味では、現代のJ-POPなどもクラシックの親戚と言えるという見解が示されました。このあたりはまさにそうだなと感じた次第です。
May 1, 2026

開催日:2026.4.26(日)14:00開演場所 :上田市交流文化芸術センター サントミューゼ大ホール(1,650名収容)2019年以来7年ぶりに上田アンサンブルオーケストラの演奏会に行ってきました。プログラム前半1.W.A.モーツァルト 音楽劇《劇場支配人》序曲 ハ長調 K.4862.W.A.モーツァルト ピアノ協奏曲第24番 ハ短調 K.491 ピアノ独奏:木内貴大 第1楽章 アレグロ 第2楽章 ラルゲット 第3楽章 アレグレット後半3.F.メンデルスゾーン 交響曲第3番 イ短調《スコットランド》 Op.56 第1楽章 アンダンテ・コン・モート-アレグロ・ウン・ポコ・アジタート 第2楽章 ヴィヴァーチェ・ノン・トロッポ 第3楽章 アダージオ 第4楽章 アレグロ・ヴイヴァチッシモ-アレグロ・マエストーソ・アサイアンコール4.夕焼け小焼け5.ふるさとレポート音楽劇《劇場支配人》序曲 ハ長調 K.486オープニングは、1786年に「フィガロの結婚」と同時期に短期間で書かれたモーツァルトらしい洗練された序曲とのことで、軽快で明るい曲調が印象的でした。改めてコンサートのオープニングはやはり序曲だなと感じ、これからはじまるコンサートへの期待感がふくらみました。ピアノ協奏曲第24番 ハ短調 K.491ソリストの木内氏を迎えての協奏曲となりました。曲目解説によれば、モーツァルトが作曲したピアノ協奏曲の中では、短調の作品は本作と「第20番ニ短調」の二つしかないとのことで、その中でも本作は唯一短調で始まり短調で終わるとのことで、私の記憶の中では交響曲第25番もそうですが、モーツァルトの数少ない短調の作品群はじつは好んで演奏されているので演奏機会が多いのではないかと感じました。そしてこの曲の特徴は、第1楽章の終わり近くで演奏されるカデンツァがモーツァルト自身による曲が残っていないため、演奏者に委ねられていることであり、今回は木内氏自身の作曲によるカデンツァを楽しませていただくことができました。交響曲第3番 イ短調《スコットランド》 Op.56総演奏時間50分にもおよぶ超大曲ですが、4つの楽章を切れ目なく演奏するよう指示があるということで、メンデルゾーンは楽章間の沈黙で曲の連続性が途切れてしまうことを嫌ったのかもと思いました。そしてこの曲はメンデルゾーンの生涯最後の交響曲で1829年のスコットランド旅行で得たインスピレーションを基に作曲されたとあり、旅という非日常はインスピレーションを得やすいのかなと感じました。そしてパンフレットの最初のページに音楽監督・指揮の高橋秀氏のスコットランド旅行記という記事が掲載されており、インスピレーションのもととなったポリドール古城と隣接する廃墟となった修道院の写真が掲載されており、旅行でメンデルゾーンが見た同じ景色を体感して楽曲の指揮をより充実させたいとの想いが伝わってきました。夕焼け小焼けアンコール1曲目は、コンサートが終わったので帰りましょう!的な定番曲で、上田市民吹奏楽団の定期演奏会でも定番化している楽曲でもあり、大曲スコットランドの後のクールダウン的な意味あいも感じつつの拝聴となりました。ふるさとアンコール2曲目は、おなじみのふるさとですが、プロのオーケストラだとアンコールもクラシックの定番になることが多い中で、こういった馴染みの曲をアンコールで聴けるというのが市民オーケストラならでは楽しみなのかもと感じました。まとめ上田アンサンブルオーケストラは2回目の拝聴となりましたが、活動の拠点は東御市の田中駅駅前のホールとのことで、前回の2019年の記録を顧みると2009年に専用の練習場が完成し・・・とあり、改めて専用の練習場を持つ団体は多くの団体が苦慮している練習場所の確保という点において悩まなくてよいので、その分音楽活動に専念できるのだろうなと感じました。またパンフレットの最後には次の演奏会の予定も掲載されており、今後の活動が楽しみなところです。
April 26, 2026

開催日:2026.4.25(土)14:00開演場所 :上田市交流文化芸術センター サントミューゼ大ホール(1,650名収容)長野県小諸高校出身のプロ音楽家が集結し、2017年4月に旗揚げ公演を開催後、9回目の公演となるスーパーコモロウインドオーケストラの第9回演奏会に行ってきました。プログラム前半1.オリンピカ2.シェルタリング・スカイ2026年度全日本吹奏楽コンクール課題曲より3.課題曲1 夕映えの丘4.課題曲3 あつまれ おもちゃのマルチャ!5.紺碧の波濤後半6.ファンタスティック・シナノ・ランド~信濃の国~7.吹奏楽のための民話8.バスマンズ・ホリデイ チューバソロ:三村大生9.SKWOスペシャルラテンメドレー2026アンコール10.オーメンズ・オブ・ラブ11.宝島レポートオリンピカコンサートのオープニングは、1992年に長野市民吹奏楽団の創立記念を祝うためにJ.ヴァンデルローストに委嘱され、同楽団の指揮者である稲垣征夫氏に献呈されたというこちらの作品ですが、演奏後の小山氏の話では長野市吹の創立記念と1992年に決まった長野オリンピック(1998年開催)を祝しての命名という意味もあったようで、キラキラとしたサウンド感が祝典の雰囲気を感じさせ、改めて1998年の長野オリンピックを想い出したひとときになりました。シェルタリング・スカイJ.マッキーの楽曲に対する私のイメージとして、ここ最近演奏したストレンジ・ユーモアと付喪神からの印象からアラビア風・変拍子をたくみに使った演奏効果といった印象を持っていましたが、この楽曲は同じ作曲家とは思えない素朴さがあり、曲調とすれば穏やかでどこかエルガーのニムロッドを連想させる雰囲気があり、そのハーモニーの美しさを感じるひとときになりました。夕映えの丘~あつまれ おもちゃのマルチャ!2026年度全日本吹奏楽コンクール課題曲よりということで、プロ集団の演奏会としてコンクールに出演するアマチュアバンドやスクールバンドへの課題曲の模範演奏的な意味合いを持つ選曲になろうかと思います。ユーチューブでそういった模範演奏的のものはよく見かけるところではありますが、やはり実際にステージ上で奏者が演奏しているというのは、リアルな息遣いや間合いといったものも伝わってくるので格別であり、大変貴重な機会だと感じました。紺碧の波濤今回のプログラムのメインとも言える大曲で、コンクールの自由曲として取り上げられることが多い楽曲ですが、解説によれば「悲劇の英雄」をテーマにした楽曲でとてもドラマチックなストーリー性を感じさせるところがありました。そしてプロ集団による演奏ということで、細部までピカピカのクオリティーが感じられました。この曲を聴きながら、創作者である作曲家は想いのままに音符を並べて世に作品と呼ばれる楽譜を送り出しているけれど、その評価は表現者である演奏家がどれだけ忠実に楽譜を音にできるかで決まる訳で、それは作曲家もよくわかっていて、初演演奏で演奏者を讃える作曲者というシチュエーションは相互信頼を具現化したものなのだろうと改めて思いました。ファンタスティック・シナノ・ランドスーパーコモロウインドオーケストラのテーマ曲ともいうべき楽曲で、今回ついにCD化(本日の演奏をライブ録音)と楽譜販売が決定し、来年の今頃には実現するというアナウンスがありました。またこの曲はコロナ禍で補助金獲得を目指して取り組んだ楽曲だったが、残念ながら落選…楽曲作成代をスーパーコモロのメンバーが自腹で負担したという事実も明かされました。改めて信濃の国をモチーフにしたアレンジは他にもいくつか聴いたことがありますが、この曲のアレンジの特徴とすれば、あまり原曲を崩していないという点があり、そこにうまくファンタスティック感を加えているというところが絶妙なところで幅広い人たちが楽しめるのかなと感じました。吹奏楽のための民話吹奏楽黎明期に絶大な人気を誇った楽曲として紹介されましたが、私自身も何度か演奏したことがあり、じつに味のある古風な魅力を感じるところですが、そんな名曲をプロ集団のクオリティーで聴くのはまた格別なものがあると感じました。バスマンズ・ホリデイ今回のソロフィーチャー曲は、チューバが主役!ということで、三村大生氏による粋な演奏を楽しませていただきました。演奏後のインタビューで小山氏からチューバの魅力は?と問われた三村氏が、このよう大編成の中にあってもしっかり音を立てることができるという意味合いのお話をされましたが、考えてみればバンドの低音の要であるチューバの音が立つというのは、必然なのかなと感じた次第です。SKWOスペシャルラテンメドレー2026レギュラープログラムの最後を飾るのは、10分以上におよぶ大メドレーでした。収録曲はラテンということで、アフリカン・シンフォニー、コパカバーナ、ブラジル、ティコティコ、エルクンバンチェロをけっこう長めにつなげてあり、かなりの聴き応えがありました。オーメンズ・オブ・ラブスーパーコモロウインドオーケストラ演奏会のアンコール定番曲ということで、楽しいアンコールの時間が始まったという感じがありました。ある意味、聴き手もそれを期待しているところがあるので、安定の楽しさを感じたところです。また今回はつい1カ月ほど前にこの曲をこのステージで演奏したばかりということもあって、より親近感を持って楽しませていただきました。宝島オーメンズ・オブ・ラブからのノンストップでパーカッションがつなぐ形で曲がスタート。そして今回は最初のアルトソロを村田淳一氏。後半のロングソロを指揮者の小山弦太郎氏がサクソフォーンを持ってきてソロを担当するお約束の演奏となりました。まとめ2年ぶりにスーパーコモロウインドオーケストラの演奏を聴かせていただきましたが、変わらないパワフルさに加えてさらに洗練度が増したサウンドを感じました。また今回は来年10回目の演奏会を迎えるにあたりCDを作成するということで、ライブ録音用のマイクがステージ上にたくさん設置されており、今日の演奏がどんな形でCD化されるかがおおいに楽しみなところでありました。
April 25, 2026

開催日:2026.4.18(土) 14:00開演場所 :信州国際音楽村 ホールこだま(300名収容)サキソフォックス・マニア inすいせん祭りに行ってきました。プログラム第1部1.FOX2000 ロゴ2.バロック・ホウダウン3.美女と野獣4.銀河鉄道999第2部5.幻想即興曲6.スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス7.天空の城ラピュタメドレー第3部8.サルベージ大作戦(キューティーハニー)9.おんぼろ月夜10.ディープ・パープル・メドレー11.オーメンズ・オブ・ラブアンコール1曲あり 曲目不明レポートFOX2000 ロゴおなじみのFOX2000ロゴのファンファーレにてスタートとなりました。今回もサキソフォックスに加えてパーカッションのナマケモノちゃん、ピアノのベスちゃんが加わった最大6名での公演ということで、幅広い音楽表現が印象的でした。バロック・ホウダウン今回、2014年に発売されたアルバム「サキソフォックスのおまちかね」からのメインのピックアップということで、まずはディズニーのエレクトリカル・パレードで有名な疾走感あふれるこちらの楽曲でときにしっとり感を出したソロもちりばめられたアレンジでの楽しいひとときになりました。美女と野獣演奏に先立っておなじみのサキソフォックスの紹介がありました。ラトゥールくんのおっちょこちょいぶりはすっかり定着してしまった感がありますが、それもいいキャラと感じました。そして一人一人がチョイ演奏を披露してゆく訳ですが、そのラトゥールくんがボレロの一節を演奏し、それに負けじとラフィットくんが続き、マルゴーくんは前奏部分、ムートンくんは前奏の超イントロと四人の張り合う様子がとてもいじらしいところでした。そして美女と野獣の演奏はラフィットくんのソロによるしっとりした演奏がとても印象的でした。銀河鉄道999ピアノと打楽器が入ったバージョンでの演奏となりました。冒頭のお洒落感のあるピアノソロから、どんな銀河鉄道999になるのかなと思いましたが、スウィング調のとてもお洒落な演奏となりました。幻想即興曲第2部の始まりは、恒例のピアノによる独奏演奏となりました。ショパンを代表する楽曲ですが、改めてショパンの楽曲は、ピアノにしかないテイストだなと感じつつ、その見事な演奏を存分に堪能させていただきました。スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス題名が長いので言えるかどうか…ということが話題になる楽曲ですが、単語として考えるとスーパーカリフラジリスティックとエクスピアリドーシャスの2つに分けるとわりと簡単なのかもというところです。そして演奏は、テンポの変化がかなりあって、サキソフォックスの超絶技巧を見せつけられてあっと驚く演奏になりました。リクエストコーナー(天空の城ラピュタメドレー)天空の城ラピュタメドレー、魔女の宅急便メドレー、紅の豚メドレーの3曲からのチョイスとなりましたが、拍手の一番大きかった曲ということで昨年から採用されているデジベル計測器を用意して科学的根拠に基づく納得の決定で天空の城ラピュタメドレーに決まりましたが、今回はキツネさんたちも納得しての演奏となりました。フレンド・ライク・ミーアラジンでおなじみの楽曲ですが、改めてこの曲はサックスアンサンブル+ピアノ+パーカッションという編成によく合う楽曲だなと思いました。4人のサクソフォーンのソロの持ち回りとピアノのソロも入り、とても粋なところでした。サルベージ大作戦(キューティーハニー)こちらですが、そもそもサルベージとは沈没船を引き上げることなので、音楽的にはボツになった曲を引き上げて演奏するという意味を持つとのことでした。今回は事前投票で5曲の中から選ばれたキューティーハニーの演奏となりましたが、アニメのシーンを想い出させるとても艶っぽい演奏から、歌詞はなくとも歌詞を感じるような臨場感のある演奏でした。おんぼろ月夜おぼろ月夜の演奏がボロボロになるというコントでの演奏でしたが、ボロボロの楽譜とともに伴奏と合わない調の演奏や脱線など、サキソフォックス兄弟のやりとりに笑いが止まらない楽しさがありました。ディープ・パープル・メドレー伝説のイギリスのハードロックバンドですが、日本では吹奏楽アレンジによる楽曲がスクールバンドの定番曲の1つになっている影響で、その認知度が高くなっている印象があります。今回バーン・ハイウェイスター・ブラックナイト・スモークオンザウォーターが登場しましたが、とてもおなじみ感を持って楽しませていただきました。オーメンズ・オブ・ラブオーメンズ・オブ・ラブといえば真島俊夫氏による吹奏楽アレンジが最も有名なところですが、サクソフォーンとパーカッション、ピアノによるアレンジもその真島氏版の豪華さを意識したようなところが感じられ、とてもステキだなと感じました。まとめ今回もプログラムが配布され、全体を通して次に来る曲がわかった状態で楽しませていただきました。また次の日に行われるズーシアンブラスマニアのブログラムも掲載されており、一石二鳥感がありました。そして今回も、演奏後に行われるB.Y.O.B.パーティーにも参加させていただきました。このBYOBとはBringYour Own Bottleの略とのことで、自分の飲み物は自分で持ってきてね!という持ち寄りパーティーとのことで、メインのパエリエは主催者側から提供され、アツアツの食感を楽しませていただきました。
April 18, 2026

開催日:2026.4.11(土) 13:30開演場所 :上田市交流文化芸術センター サントミューゼ小ホール(320名収容)2023年10月以来の、サントミューゼ小ホールでの定期演奏会のレポートです。また演奏会のテーマは「名曲コレクション」で、さまざまなジャンルで名曲と呼ばれる楽曲を取り上げました。プログラムオープニング1.コヴィントン広場第1部 2.コンサートマーチ’873.ウエスト・サイド・ストーリー・メドレー4.正解5.グレン・ミラー・メドレー第2部 アンサンブルステージ6.坂ブラクラッツ くるみ割り人形より花のワルツ7.坂ブラクラッツ ウエスト・サイド・ストーリー・メドレー8.おにぎしブラス 東京・中山G1競争 競馬ファンファーレ9.おにぎしブラス 1億5千万の奇跡第3部 坂ブラ2025 オータムステージ10.ひまわり11.優しいあの子12.星の船13.にじいろ14.ルパン三世メドレ 愛のテーマ~ルパン三世のテーマ'79アンコール15.タイム・セイ・トゥー・グッパイ16.銀河鉄道999 劇場版レポートコヴィントン広場この曲は、吹奏楽愛好家に人気の高いジェイムズ・スウェアリンジェンの代表曲の1つですが、1985年にバーンハウス社から楽譜が販売されたということで、私の記憶の中でもちょうどその頃のコンクールでこの曲を演奏する団体が多くて重複があったり、曲想が楽しそうでうらやましく思ったものですが、そんなことから、この曲は吹奏楽の名曲!としての価値が相当にあると思いました。コンサートマーチ'871987年度の吹奏楽コンクール課題曲Cとして世に出た楽曲ですが、1987年の課題曲というと、風紋(課題曲A)、渚スコープ(課題曲B)、ムービング・オン(課題曲D)、マーチ・ハローサンシャイン(課題曲E)があり、やはり風紋の人気が突出していたのでコンサートマーチ'87はマイナーだったのかもしれませんが、楽曲の内容とすれば、マーチとはいえ夜明けを彷彿とさせる壮大なオープニングから始まり、いくつかのテーマをリレーしてゆくという多くの要素が入っており、内容がとても濃密で音楽を勉強するには恰好の教材であり、そういった意味では良曲なのではと感じた次第です。ウエスト・サイド・ストーリー・メドレー昨年10月の秋の定期演奏会からの継続曲であり、1年という時間をかけて仕上げてきた集大成の演奏という位置づけですが、楽曲的には「アメリカ」「トゥナイト」「マンボ」という毛色の異なる3曲をピックアップしていることから、メリハリがあって粋を感じるところがありました。特にマンボでは、掛け声が何度か出てくることから、司会者からの日頃のうっぷんを晴らしまょう!という案内もあって、観客としても思い切り声を出して盛りあがれる効果も期待できるところで、このあたりはさすが吹奏楽ポップスの父と言われる岩井氏の編曲だなと感じた次第です。正解演奏前に司会者から歌詞の一部を朗読がありました。この曲は、NHK総合「RADWIMPS 18祭」のために書き下ろされた楽曲で、企画は2018年9月9日に「18歳世代」1,000人とのコラボライブとして行われたものですが、私の中では2025年末の紅白歌合戦での大合唱団を従えての演奏が強く印象に残っており、18歳世代向けの曲だけに卒業ソングとしてもぴったりだったのだろうなと感じながらの演奏となりました。グレン・ミラー・メドレー昨年10月の秋の定期演奏会からの継続曲であり、名曲コレクションでの位置づけはジャズの名曲となりますが、グレン・ミラーの名曲「茶色の小びん」「イン・ザ・ムード」「タキシード・ジャンクション」「アメリカン・パトロール」「ムーンライト・セレナーデ」を岩井氏がメドレーに編曲したもので、こちらもソロもあって見せ場ありでした。一部のパートでソリストが交代したこともあって、同じ曲でありながら、また違った魅力が出てきた感がありました。くるみ割り人形より花のワルツチャイコフスキーの楽曲の中でも一二を争う人気曲、メジャー曲というイメージがありますが、メランコリックな王道のテーマとは別にちょっと暗めのテーマもあり、さらに合いの手は音符が細かいということで、吹きこなすのはなかなか大変なところですが、管弦楽ではさっと過ぎ去ってしまう目立たない音符が生きたらいいなということで、あえてテンポを落としての演奏となりました。また今回坂ブラクラッツでは2曲とも花にちなんだ曲ということで、特製の花の冠を身に着けての演出も入り、まさに花の季節にふさわしい花と音楽の競演という形になりました。瀬戸の花嫁演奏に先立って司会の方の歌唱が入り、会場が大いに盛り上がったところでの演奏となりました。この曲を聴いていて感じたのは、第1テーマは明るい(新しい生活への希望)のに第2テーマが暗め(新しい生活への不安?)になるというのが瀬戸の花嫁あるあるみたいなところがありますが、これは花のワルツの構成との共通点ではないか?時代的なものからすれば、瀬戸の花嫁の作曲者が花のワルツを参考にして曲の構成を作ったのかも…と言えなくはないのかなと思いました。東京・中山G1競争 競馬ファンファーレ演奏に先立ってトランペット奏者が馬の鳴き声から始まる「おんまはみんな」を演奏しながらのメンバー入場となりました。そして全員が入場してからファンファーレとなりましたが、まさに午年にふさわしい選曲がナイスと感じました。1億5千万の奇跡信州上田といえばサマーウォーズ!ということでせっかくの上田開催ということもあっての選曲と思いますが、作品のクライマックスシーンでヒロインの夏希が花札で敵と戦うシーンで流れる楽曲であり、私もしばらく前にテレビで放映した時の録画を見てサマーウォーズはやはり面白いな!と思ったところだったので、花札のシーンをリアルに想い出しながら楽しませていただきました。ひまわり昨年10月の秋の定期演奏会からの継続曲であり、さらに磨きをかけたソロ演奏はついに暗譜という域まで達しての演奏となりました。原曲は、1970年公開のイタリア・フランス・ソビエト連邦・アメリカ合作のドラマ映画で、ソフィア・ローレンが演じる主人公のジョバンナが行方不明になった夫を探して訪れる広大なひまわり畑の映像が作品を象徴するシーンになっている作品での曲ですが、その音楽はヘンリー・マンシーニによるもので、主人公の絶望感にも似た悲しみをアルトサクソフォーンが歌いあげる…。まさにそんな演奏の集大成になった感がありました。優しいあの子2019年のNHK朝の連続テレビ小説100作目「なつぞら」の主題歌ですが、広瀬すずが演じるなつが冒険する様子を描いたフルアニメーション「なつと動物たちの小さな冒険」が、90秒の動画を2,100枚以上の作画で描き、劇場版アニメを越えるクオリティーを誇っていたということはなつぞらあるあるなのかなというところです。そして歌詞の最後に「コタン」という言葉がでてきますが、これはアイヌ語であり、舞台となった北海道を表現するのによい言葉だなと感じたひとときになりました。星の船昨年10月の秋の定期演奏会からの継続曲であり、坂ブラとしては織姫と彦星に1年間寄り添った形となりましたが、今回はさらにイメージをふくらませて、より感情がこめられた演奏になったように思われ、その込められたストーリーをしみじみと感じられたひとときになりました。にじいろ演奏に先立って司会者がどんな歌だったか?ということで歌唱がありました。この曲は絢香の代表曲の1つになりますが、NHK朝の連続テレビ小説「花子とアン」のために書き下ろされた後も、その希望的な曲調からCMCFソングとして使われた良曲ということで、吹奏楽で演奏してもとても明るくて良い音がする印象がありました。また所々にソロも組み込まれて見せ場が多く、コンサートの1ピースとしても良いのかな感じました。さくらのうた私自身は、つい2週間前に演奏したさくらのうたですが、その時はつぼみ~開花宣言が出たさくらの花が、この2週間で3分咲き→5分咲き→7分咲き→満開と進み、今日は散り始め。1年でわずか2週間しかない花の季節をリアルに感じながらこの曲を演奏リレーできた幸運に、これはよい想い出になるなという感がありました。ルパン三世メドレ 愛のテーマ~ルパン三世のテーマ'79坂ブラとしては、コロナ禍の時期の2021年春の定期演奏会に演奏した想い出の楽曲になりますが、ソロパートが複数出てくることから、コンサートピースとして見せ場も多く、後半からのスリリングな'79のテーマはまさにエンディングへ突入してゆく勢いがあり、最高潮に達して終わるという申し分ない楽曲だなと改めて感じました。タイム・トゥー・セイ・グッパイアンコール1曲目は、つい先日のミラノ・コルティナオリンピックで競技生活の有終の美を飾った坂本花織選手のテーマ曲というイメージがあるこちらの楽曲の演奏となりました。感動的なテーマと締めくくりにふさわしいタイトル。いわゆるアンコール向きの曲というのは世の中にたくさんあるけれど、こんなステキな曲があったのだと改めて感じたひとときになりました。銀河鉄道999 劇場版アンコール2曲目は、短く濃密に!ということで、あえてジャパグラ12の銀河鉄道999劇場版の部分からの演奏となりました。曲紹介で指揮者がもう曲が1曲しか無いんで(ナインで)と言ったのですが、私もその時気づけず、後でそういえばこれは無いんでと999でをかけていることに気づいた次第です。まとめ坂ブラとしては結成40周年記念演奏会以来のサントミューゼ小ホールでのコンサート開催となりましたが、改めてその響きの素晴らしさを感じるとともに、この上田地域にこのような素晴らしいホールがあるという幸せを感じたひとときになりました。また今回名曲コレクションと題して、様々なジャンルの楽曲がプログラムされましたが、ある方に演奏者も聴き手も楽しめるプログラムというコメントをいただき、改めてアマチュア音楽の在り方を考えさせられたひとときになりました。
April 11, 2026

開催日:2026.4.9(木) 18:30開演場所 :坂城町文化センター 大会議室齊藤健太 サクソフォン・コンサート in 坂城町に行ってきました。プログラム1.ドゥメルスマン:ファンタジー2.シューマン:献呈3.ヴィードフ:はかないワルツ4.ザンテ:日本の歌によるファンタジー5.プラネル:ロマンティック組曲 第4番 感傷的なワルツ6.ラヴェル:ハバネラ形式による小品7.ボルヌ:ビゼーのカルメンの主題による華麗なる幻想曲アンコール8.ビゼー:「アルルの女」より間奏曲レポートファンタジーコンサートのオープニングは、サクソフォンの音色が映えるこちらの楽曲となりました。聴いていてどこかで一度聴いたことがあると感じたのですが、過去の履歴を見てもヒットせずということで調べてみたのですが、どうやら楽譜的にはオリジナルの主題による幻想曲として売られており、原題がファンタジーということで曲名と音楽が一致しなかったようです。献呈演奏に先立ってシューマン夫妻の結婚にまつわる逸話のお話がありました。齊藤氏によれば周囲の猛烈な反対を裁判沙汰まで起こしてやっと克服し、やっとクララとの結婚に漕ぎつけたロベルトが喜びの中で作った曲ということで、まさに幸せにあふれた曲調とサクソフォンの艶深い音色による調べで周囲がピンク色に染められたように感じました。はかないワルツ演奏に先立ってサクソフォンを開発したアドルフ・サックスについてのお話から、サクソォーンについての話になり、基本的にE♭調のアルトサクソフォーンがC調のピアノと合わせにくいということで、それならばと開発されたC調のサックスもあるという話で、そのC調サックスのためにたくさん曲を書いたのがヴィードフということで、アップテンポのご機嫌なワルツを楽しませていただきました。日本の歌によるファンタジー外国人から見た日本の歌という視点で、浜辺の歌をモチーフにした変奏曲というイメージでしたが、最初の1節でまず原曲を演奏し、その後変化してゆくスタイルが面白いと感じました。聴きながらふと、そういえばスパークが日本的な曲を作ったというリフレクションズ~ある古い日本俗謡による~という曲もあったなと想い出し、生まれも育ちも違う外国人が日本について感じる雅とはこんな感じなのかもしれないなと思いました。ロマンティック組曲 第4番 感傷的なワルツフランスの作曲家プラネルの作品とのことで、齊藤氏がたびたび語っている白黒映画というキーワードに沿って、2曲前のはかないワルツはアメリカ人が感じる白黒映画。この感傷的なワルツはフランス人が感じる白黒映画ということで、その対比などを感じながら楽しませていただきました。ハバネラ形式による小品スペインのバスク地方にルーツを持つラヴェルの楽曲とのことで、もともとはヴァイオリンとピアノによる曲をサクソフォーンとピアノで演奏という形になりました。ヴァイオリンとサクソフォーンの違いで最も大きいものは、弦楽器と管楽器ということで、管楽器は息継ぎが必要…なので連続した長いフレーズには向かないということになりますが、おそらく齊藤氏もそのあたりところを意識しながら演奏しているのかなと感じました。ビゼーのカルメンの主題による華麗なる幻想曲フルートのために書かれた曲をサクソフォーンで演奏とのことでしたが、齊藤氏が奏法によって音色の幅があるのがサクソフォンの特徴というように、この曲ではフルートに寄せた音色と感じました。楽曲の方は、カルメンでおなじみのメロディーもところどころ顔を出して、基本はカルメンの世界観の中にいるという感触がありました。「アルルの女」より間奏曲アンコールは、ビゼーのカルメンの主題による華麗なる幻想曲を受けて、今度はビゼーのオリジナル作品であるアルルの女より間奏曲が演奏されました。この曲は私も演奏したことがあり、印象的なのは前奏の力強い低音。そして主題は流暢なメロディーということで、そこはピアノとサクソフォーンでそれぞれがとても素晴らしい表現をされているように感じました。まとめ齊藤健太氏は日本で二人しかいないアドルフ・サックス国際コンクールで第1位を受賞したスーパープレーヤーということで、圧倒的な演奏技量は言うまでもないことですが、わかりやすく歯切れのよいトークも素晴らしくエンターテイナーとしても素晴らしい音楽家という印象を受けました。
April 9, 2026

開催日:2026.4.4(土) 13:30開演場所 :エコールみよた あつもりホール(322名収容)軽井沢を拠点に活動する廣田喜美先生の生徒さんたちによる発表会に行ってきました。また前回に引き続き上田ウィーンアカデミーで廣田先生にお世話になっている縁でクラリネットアンサンブルの一員としての出場もありました。プログラムオープニング講師演奏0.花のワルツ(抜粋版)/チャイコフスキー前半クラリネット独奏1.ディズニーメドレー 星に願いを/リー・ハーライン ハイ・ホー/フランク・チャーチル 美女と野獣/アラン・メンケン2.クラリネット協奏曲第3番より 第1楽章/カール・シュターミッツ3.シチリアーノ/フォーレ クラリネット五重奏曲より Adagio/ベールマン4.クラリネット協奏曲ロ長調より/ヨハン・シュターミッツ カンツォネッタ/ピエルネ5.クラリネットのためのソナタより第1・第2・第4楽章/サン=サーンスピアノ独奏・クラリネットデュオ6.無言歌集よりop.30-3『なぐさめ』/メンデルスゾーン 恵みもて救いませ/アレッサンドロ・ストラデッラ講師演奏7.テーマとヴァリエーション/ジャン・フランセ後半クラリネットアンサンブル8.クラリネットアンサンブルバルカンダンスより/ヒケティック 第1番『幸せの踊り』 第3番『速い踊り』 歌劇『カヴァレリア・ルスティカーナ』より/ピエトロ・マスカーニ9.クラリネットアンサンブル 後宮からの逃走/モーツァルト エルザの大聖堂への行進/ワーグナー10.カーペンターズメドレー/カーペンターズ(編曲:石川亮太) レポート花のワルツ(抜粋版)オープニングは、主催の廣田先生を含む4重奏による演奏で、くるみ割り人形より花のワルツの演奏となりましたが、花のワルツの第1テーマをメインとした抜粋版アレンジで、まださくらが開花していない御代田の地にてちょっと季節を先取りした感がありました。ディズニーメドレーお弟子さんによる最初の演奏は、ディズニー音楽の有名な3曲の演奏となりました。特に星の願いは私もつい先日アンサンブルで演奏したばかりだったので、親しみを感じつつ楽しませていただきました。クラリネット協奏曲第3番より 第1楽章明るい曲調の楽曲で、とても楽しい気持ちになる感がありました。音符がけっこう細かい感じで演奏にはなかなかの技量が必要と感じましたが、しっかり吹きこなされていて、素晴らしいと感じました。シチリアーノ~クラリネット五重奏曲より Adagioおなじみのフォーレのシチリアーノですが、これまで弦楽器やオーボエでは聴いたことがありましたが、クラリネットで聴くのは初めてで、改めてクラリネットの音色と曲の相性の良さを感じました。Adagioは、ゆったりとした曲で癒しのひとときとなりました。クラリネット協奏曲ロ長調より第1楽章~カンツォネッタ1曲目は、第1楽章にありがちな明るく快活な曲調がとても印象的でした。2曲目はどこか愉快な雰囲気が楽しく、歌を連想させるものがありました。クラリネットのためのソナタより第1・第2・第4楽章この曲は私がクラリネットに興味を持った頃に初めて入手したポール・メイエのフレンチ・クラリネット・アートというCDの1曲目に入っていたことから、とても印象に残っていてその吹き出しで「あ~あの曲だ!」と探し物をみつけたようなうれしさがありました。そんなことで、CDの中の曲がリアルな生演奏で聴けて感無量でした。無言歌集よりop.30-3『なぐさめ』~恵みもて救いませMUSIK RAUMコンサート唯一のピアノ奏者による発表となりましたが、1曲目はピアノソロにて。2曲目は、廣田先生とのデュオでの演奏という構成で、その息の合った演奏は日頃のお二人のレッスンの様子を垣間見るようでした。テーマとヴァリエーション講師演奏ということで、クラリネット廣田先生とピアノ細井先生とのコラボ演奏となりました。演奏に先立って、廣田先生から細井先生に候補曲を図ったところ、細井先生から「これ面白い!」ということで決まったということと、廣田先生にとって想い入れのある曲ということでなんでも留学先の卒演コンサートのうちの1曲とのことで、小さな曲がセットになっていて聴きやすく、確かにおもしろい!と感じました。バルカンダンスより~歌劇『カヴァレリア・ルスティカーナ』より廣田先生を中心とするクラリネット4重奏チーム「ら・ら・ら・クらリネット」による演奏でバルカン半島の楽曲とのことで短めの第1番・幸せの踊りと濃厚な第3番・速い踊りの2曲の演奏となりました。続く歌劇『カヴァレリア・ルスティカーナ』よりは、おなじみのカヴァレリアの世界を堪能できる楽しい楽曲で、歌劇の世界を感じることができました。後宮からの逃走~エルザの大聖堂への行進廣田先生の指導を受けている上田ウィーンアカデミークラリネットアンサンブルによる演奏で、1曲目は、毎年取り上げているモーツァルトの楽曲で今年は後宮からの逃走となりました。この曲は、速-遅-速の構成ですが、速い部分はいかにもモーツァルトらしい明るい曲調が楽しげですが、特に遅い部分に味があり、最初こそ合わせで苦労しましたが、覚えてしまうと楽しさがあることから、この曲醍醐味は中間部というのが私の印象です。2曲目は、エルザですが、こちらは今年2月に吹奏楽版で演奏したこともあり、それだけ曲の理解も深まっている中でのアンサンブルで役割を考えつつの演奏となりました。カーペンターズメドレー締めくくりは、クラリネットメンバー全員での演奏となりました。今年から昨年までのサウンドオブミュージックに変えての新曲ということで、新たな歴史のスタートを感じつつの演奏となりました。まとめ昨年に続いてMUSIC RAUMコンサートを拝聴ならびに演奏参加させて頂いた訳ですが、廣田先生の演奏。クラリネット独奏、デュオ演奏。ビアノ演奏。クラリネットアンサンブルとそれぞれに興味深い演奏の数々を拝聴することができました。また今回は自分にとって懐かしい曲があったり、おなじみの曲も多かったこともあり、より楽しめた感がありました。
April 4, 2026

開催日:2026.3.29(日) 14:00開演場所 :上田市交流文化芸術センター サントミューゼ大ホール(1,650名収容)20年ぶりの開催となって長野大学吹奏楽部の第31回定期演奏会リメンバーコンサートに行ってきました。また縁あって演奏者として参加させて頂くことができましたので、演奏者視点でもレポートさせて頂きたいと思います。プログラム開演前サックス四重奏金管五重奏 木管五重奏第1部長野大学吹奏楽部単独ステージ1.センチュリア2.ドットイコールポップアート~ロイ・リキテンスタインのための音楽~長野大学吹奏楽部&上田市消防団音楽隊コラボステージ3.マードックからの最後の手紙第2部上田市消防団音楽隊単独ステージ4.祭-YAGIBUSHI-Brass Rock -5.ultra soul長野大学吹奏楽部現役生&OB・OG コラボステージ6.長野大学歌7.楽器紹介のための小さな世界第3部全体ステージ8.名探偵コナンメインテーマ9.昭和アイドルコレクション10.おジャ魔女カーニバル!!11.人生のメリーゴーランド12.日本を勇気づける名曲メドレーアンコール13.さくらのうた14.オーメンズ・オブ・ラブレポート開演前ミニコンサートという形式で、ステージ上にてサックス四重奏・金管五重奏・木管五重奏のチームによるアンサンブル演奏が行われました。それぞれのチームが全体演奏練習の合間を縫って練習を重ねてきた成果をじっくりと楽しませていただきました。センチュリアオープニングはスウェアリンジェンの名曲ですが、私自身これまで何度も演奏してきた楽曲であり、近々では昨年のブラスシンデレラ公演において取り上げられ、かなり音楽性にこだわって合奏した記憶もあって、そんなことを想い出しながら聴かせていただきました。スウェアリンジェンの楽曲全般に言えることかもしれませんが、技術的に無理なく演奏しやすい分、音楽性を高めることに時間をかけれるということで、音楽を楽しむ・学ぶということについてこれほどの良曲はないだろうというところです。ドットイコールポップアート~ロイ・リキテンスタインのための音楽~長野大学吹奏楽部現役生による演奏の渾身の1曲ということで、そのキレキレの演奏に度肝を抜かれた次第ですが、この曲は究極の吹奏楽~小編成コンクールと銘打って出版されている楽曲で、19名から演奏できるよう工夫されているものの、3/8を含む拍子感やテンポの変化、リズムの表現等アンサンブルを仕上げるのにかなり演奏技術を要するとの注釈が記されており、改めて長野大学吹奏楽部の演奏技術レベルの高さを感じるところなりました。マードックからの最後の手紙かねてから共演を重ねている長野大学吹奏楽部と上田市消防団音楽隊による合同演奏となりましたが、この曲は年初から佐久市消防団音楽隊、松本文化会館付属管楽アンサンブル、ウィローウインドオーケストラと演奏が続き、私自身も演奏者として取り組む機会があったことから、演奏者視点で演奏を楽しませていただきました。楽曲の低音楽器による冒頭。そして美しい弱奏部とソロ。壮大なエンディングとひとつひとつのシーンをじっくりと感じたひとときになりました。祭-YAGIBUSHI-Brass Rock -~ultra soul第2部前半は、上田市消防団音楽隊の単独ステージということで2曲演奏されました。出待ちのため舞台袖で音だけの鑑賞となったものの、日頃の防火演奏でステージを数多くこなしている音楽隊だけに、こなれたMCと聴衆を盛り上げる優れたプレゼンテーションの技量。迫力のある演奏に圧倒されたひときになりました。長野大学歌第2部後半は、長野大学吹奏楽部現役生&OB・OGコラボステージということで、まずは大学歌の演奏となりましたが、思い返してみるとたいていの学生は入学式とその後のオリエンテーション。あとは卒業式の3回しかこの曲に触れる機会が無い中で、私自身は吹奏楽部だったということで毎年の入学式・卒業式・各種式典等でこの曲に携わる機会を多く持たせていただいたこともあり、そのメロディーや歌詞にはなじみがあり、卒業後にこのような形で再び演奏できることに感無量なところがありました。演奏に先立ってのMCでは大学歌ができた経緯の説明。そして今日の特別な長野大学歌をどうぞお聴きくださいというくだりがとても感動的でした。楽器紹介のための小さな世界長野大学吹奏楽部現役生&OB・OGコラボステージ2曲目は、楽器紹介という特性から、現役生がパートごとに素晴らしい演出を繰り広げる中、OBOGがバックでその演奏を支えるという構図での演奏となりました。楽曲的には序盤の装飾こてこてのフルート。スタンダードなクラリネットと続き、曲の中盤からはジャズテイストのシーンもあるという多彩さで、数ある楽器紹介曲の中でも聴き応え見ごたえのある曲なのかなと感じました。名探偵コナンメインテーマ Ver.1第3部は、全体ステージということで、長野大学吹奏楽部・OBOG、上田市消防団音楽隊、長野県立大学、上田短期大学のメンバーが勢ぞろいして総勢80名による演奏となりました。名探偵コナンはここ最近の作品で舞台が地元になったということで話題になり、私も昨年他団体でVer.2を演奏させていただく機会があり馴染みがありましたが、今回の演奏ではまず冒頭にそもそもコナンとは?ということで前奏を繰り返す形でコナン誕生の解説MCが入りました。また曲の途中まで半照で進みおもしろメガネと題して現役生の電飾メガネなどの楽しい演出も映える形となりました。昭和アイドルコレクション令和も8年目を迎える現在。昭和時代は40年以上前となりますが、その時代のアイドル曲がこうして演奏されるというシチュエーションに感動を覚えるところですが、現役生による演出として高校時代の制服と思われるブレザーや学生服、セーラー服を着てのダンスパフォーマンスが入り場を大きく盛り上げました。おジャ魔女カーニバル!!1999年にリリースされた楽曲ということで、平成アニメソングの一角を占める名曲になりますが、構成的に昭和の次は平成というわかりやすい流れもあり、さらにその衝撃的な曲想が耳に残りやすいことから、インパクトの強い楽曲という印象がありました。この曲では全体でのスタンドプレー演出もあり、その激しい曲想にさらに拍車をかけ、とことんやる!感が強かったです。人生のメリーゴーランドジブリの楽曲の中では、難易度高めの曲というイメージがありますが、今回演奏したアレンジもなかなか骨があり、練習の中で反復練習を繰り返した印象がありますが、前日のサントミューゼでのリハーサルからエリック・ルーなど名だたるピアニストが演奏してきたピアノを使っての合奏となり、そのピアノの音色とバンドの融合の見事さに感動を覚えましたが、本番演奏ではこの難曲の完成形を演奏者の一人として見れたことがとても感慨深いものになりました。日本を勇気づける名曲メドレーメインプログラムの締めくくりにこの曲という構成の妙も素晴らしい感じましたが、冒頭の愛は勝つを聴いて、そういえば作曲者のKANさんは2023年に亡くなってしまったのだよな…とか、1991年リリースのどんなときもなど、私自身が大学時代を過ごした頃のヒット曲だったりと、演奏しながらいろいろな想い出と楽曲が組み合わさったひとときになりました。さくらのうたアンコール1曲目は、まさに近くの上田城址公園の桜が明日にでも開花しようとしているタイムリーさの中で吹奏楽曲として絶大な人気のあるさくらのうたの演奏となりました。私自身この曲は、2012年に出場したコンクール課題曲として初めて演奏してから、今回で4回目の演奏となりますが、それぞれいくつかのパートを演奏してきた中で、今回は初めて高音パートを担当させていただき、さくらのうたの新しい景色を感じることができました。オーメンズ・オブ・ラブアンコール2曲目は、おなじみの真島俊夫氏の名アレンジによるオーメンズですが、思い返せばそういえばこの曲も大学時代にやってから、少なくとも10回以上は演奏してきたはずであり、そんな名曲を世代を越えた奇跡のコラボによる80名という大人数で演奏する時間がとても幸せなものに感じられました。まとめ今回の第31回定期演奏会は、副題としてリメンバーコンサートとなっていますが、このリメンバーの意味は、「覚えている」「思い出す」「記憶している」であり、それは第30回定期演奏会が行われたのが2006年10月15日の約20年前だったことに由来するものと考えられ、本当にナイスなネーミングだなと感じました。またこの20年の間は定期演奏会こそ行われませんでしたが、学校内でのミニコンサートや上田市消防団音楽隊との演奏、イオンスタイルでのミニコンサートなど、活動の火を絶やさずにずっとリレーしてくれてきた多くのOBOGの皆さん方の存在がありました。そして何より今回のリメンバーコンサートを1から企画し実現にこぎつけた現役生の皆さんのご尽力と音楽隊やOBOG、県立大学、上田短期大学のメンバーをつないでくださった皆さんに改めて御礼申し上げる次第です。
March 29, 2026

開催日:2026.3.20(金) 13:30開演場所 :上田市文化会館(502名収容)上田高校室内楽班 第28回定期演奏会へ行ってきました。プログラム開演前コンサートA.ディヴェルティメント ニ長調 K.136 W.A.モーツァルト第1部1.弦楽四重奏曲第17番《セレナーデ》ヘ長調Op.3 No.5 Hob.III:17 J.ハイドン(R.ホフシュテッター)2.4つのヴァイオリンのための協奏曲ロ短調 RV.580 A.ヴィヴァルディ吹奏楽班によるアンサンブル 上田高校吹奏楽班プレコンサートA.サクソフォン4重奏 『来るべき日への歌』より~魂はここに、自らの喜びの為に~ D.マスランカB.クラリネット3重奏 蛇儀礼 尾崎一成第2部3.歌劇「フィガロの結婚」K.492序曲 W.A.モーツァルト4.交響曲 第25番 W.A.モーツァルト I Allegro con brio III Menuetto/Trio5.交響詩「フィンランディア」作品26 J.シベリウスアンコール6.エニグマ変奏曲 作品36よりニムロッド E.エルガー7.ラデッキー行進曲 J.シュトラウスレポートディヴェルティメント ニ長調 K.136開演前のプレコンサートとしておなじみのモーツァルトのディヴェルティメントの演奏が披露され、これから始まる室内楽特有のやさしいサウンドの調べを予感させる感じがとても印象的でした。弦楽四重奏曲第17番《セレナーデ》ヘ長調Op.3楽曲解説によれば、長くハイドンの作品として親しまれてきたが、ホフシュテッターの作品である可能性が高いとのことで、二人の生きた年代からすると、ホフシュテッターはハイドンより10歳年少であり、ハイドンを敬愛し、その作風を強く受け継いでいたとのことで、なるほどという感がありました。楽曲については、旋律の美しさと各楽器の調和が重視されている初期の弦楽四重奏に見られる娯楽性と洗練がよく表れているとのことで、安心感があり、親しみやすいさわやかな旋律が耳にとてもよく馴染んできた感がありました。4つのヴァイオリンのための協奏曲ロ短調 RV.580楽曲解説によれば、ヴィヴァルディの名声をヨーロッパ全域に広めた協奏曲集である「調和と霊感」の第10番で、特に独創的な作品とのことで、4つの独奏ヴァイオリンと全体合奏。独奏者同士の対話や競合といったじつに多彩な協奏効果があり、実際の演奏では、ビジュアル的にもその対話と競合の様がはっきり見て取れ、視覚効果と音響効果の両面から楽しめるのではないかと感じました。『来るべき日への歌』より~魂はここに、自らの喜びの為に~上田高校吹奏楽班のメンバーによるプレコンサートということで、まずはサクソフォン4重奏曲の披露となりました。この曲を作曲したマスランカといえば、2023年のサントミューゼレジデントアーティストだったアーバンサクソフォンカルテットが取り上げたマウンテン・ロードが想い出されるところですが、この時のアナリーゼワークショップでマスランカについて学んだこともあり、そんなことも想い出しつつ楽曲を楽しませていただきました。蛇儀礼上田高校吹奏楽班のメンバーによるプレコンサート2曲目は、初めて聴く曲だったので調べてみたところ、ドイツの美術史家、アビ・ヴァールブルク(1886-1929)の著書『蛇儀礼』を作曲のヒントとして作曲された曲だが、作曲の際には本の内容を題材にしたわけではなく、作曲者自身が想像した「架空」の民族的儀礼のイメージが基となっているとのことで、いわば原作の題名のみにインスピレーションを得てできた曲なのかなと思いました。はっきりした旋律が存在しないのが現代曲らしいですが、特殊奏法のようなものもあるようで、なかなか聴き応えのある楽曲と感じました。歌劇「フィガロの結婚」K.492序曲第2部のスタートはモーツァルトの生誕270周年にちなんでの選曲とのことで、モーツァルトの序曲の中でも特に有名な楽曲のこちらとなりました。フィガロの結婚といえば、つい先日の鳥羽咲音チェロ・コンサートでオッフェンバックの「フィガロの結婚」幻想曲が取り上げられたことが記憶に新しいところでしたが、今回はその元祖となる序曲を聴けたことで、元祖の曲と発展形の関係性についても考えさせられる貴重な機会となりました。交響曲 第25番数少ないモーツァルトの短調作品として有名ですが、私自身昨年はこの曲の第1楽章に取り組んできた経緯から親しみを持って聴かせていただきました。私は8重奏でこの曲を演奏したのですが、今回はその8パートが管弦楽になってどのパートに振り分けられているのか?ということを興味深く見つつ楽しませていただきました。また今回は第3楽章も演奏されるということで、第1楽章に続く楽章の構成感についても楽しませていただきました。交響詩「フィンランディア」作品26ちょっと不気味に始まる冒頭から、中盤の美しいコラール。終盤の畳みかけるような強奏と構成的にもわかりやすい楽曲ですが、私自身もこの曲は何度か演奏したことがあり、やや演奏者視点での拝聴となりました。改めて、コラールの部分は聴きどころだなと感じた次第ですが、楽曲に込められた想いを紐解くと管弦楽に歌詞はないけれど、ないがゆえに聴き手の想像力に解釈を委ねる部分も多くなり、より聴き手が自由に音楽を楽しめるのではないかと感じました。エニグマ変奏曲 作品36よりニムロッドアンコール1曲目は、一昨年、昨年に続き上品な曲調がとても心地よいニムロッドとなりましたが、この穏やかで心休まる曲を聴きながら、クールダウン的な余韻のようなものを感じたひとときになりました。ラデッキー行進曲アンコール2曲目は、ウィーンフィルでおなじみのシュトラウス1世のおなじみの楽曲ですが、フルリピートでのこだわりの演奏とともに聴き手の手拍子参加まで会場一体での盛り上がりが大変素晴らしかったです。まとめ今年も上田高校室内楽班の定期演奏会を拝聴させていただきましたが、お話の中でいつも挙がるのは入班してから弦楽器を初めて手にする生徒さんがほとんどである中で、各々が日々の活動の中で腕を磨き、このような素晴らしい演奏会に漕ぎつけていることに驚きを禁じ得ないと感じました。昨年私自身も軽井沢ファミリーオーケストラの弦楽器体験コーナーで弦楽器を手にとって見たのですが、まともに演奏できるようになるまでは相当の年月が必要だと肌で感じており、生徒さんの努力には頭が下がるところです。またこの定期演奏会の第2部では、吹奏楽班の生徒さんに加えてトレーナーの先生やOBOGの方も参加されており、世代間のとても素晴らしい交流の形も音楽というきっかけがあればこそなのかなと感じた次第です。
March 20, 2026

開催日:2026.3.15(日)14:00開演場所 : 下諏訪総合文化センター やまびこホール(700名収容)2014年以来12年ぶりに諏訪地域の中核的バンドである下諏訪町消防団音楽隊の演奏会に行ってきました。プログラム第1部1.行進曲 美中の美2.天馬の道~吹奏楽のために~3.ロマネスク4.交響組曲パイレーツ・オブ・カリビアン5.下諏訪町消防団ラッパ隊・子供ラッパ隊吹奏 ファンファーレNo.1 序奏曲No.2×速足行進曲 他第2部6.2億4千万の瞳7.青い珊瑚礁8.かわいいだけじゃだめですか?9.Bling-Bang-Bang-Born10.行くぜっ!怪盗少女11.A・RA・SHIコレクションアンコール12.宝島13.SHOW DOWNレポート行進曲 美中の美楽曲解説によれば、マーチ王のスーザが、ボストンの食品博覧会を訪れた際、一人の魅力的な女性に感銘を受けて作曲した曲とのことで、考えてみればシューマンがクララに贈った献呈やエルガーの愛の挨拶に代表されるように、音楽と色恋はかくも美しく連動する大変ロマンチックな芸術というのは全世界共通なのだなと感じました。天馬の道~吹奏楽のために~今から18年前の2008年度全日本吹奏楽コンクールの課題曲ということで、2008年課題曲をAIで検索すると、「2008年(第56回)全日本吹奏楽コンクールの課題曲は、計5曲が発表されました。朝日作曲賞を受賞した『ブライアンの休日』をはじめ、マーチ、公募作、委嘱作など多彩なラインナップで、特に片岡寛晶の『天馬の道』や、第Vの公募作品『火の断章』が人気を博しました」とあり、天馬の道は、当時私もコンクールでかなり多くの団体の演奏を聴いた記憶があり、そんな過去のことをとても懐かしく感じつつ演奏を楽しませていただきました。また隊長より「一生懸命作りましたのでどうぞお聴きください!」との曲への強い想い入れを感じる一言も印象的でした。ロマネスクアメリカの作曲家スウェアリンジェンの代表作の一つですが、私自身も昨年はセンチュリア、今年はコヴィントン広場とスウェアリンジェンの作品を演奏しており、特徴として全てのパートにおいて無理なく最もよい音をうまく引き出して融合させている感があり、技術的にも吹きづらい運指や音域とは無縁なことから、フィンガリングのための反復練習にかける時間を音楽性を追求する時間としてより多く当てられ、結果として音楽性の優れた曲の仕上がりになるのではないかということで、その対極として考えるに現代ではやたらと変拍子を使った楽曲が多いですが、アマチュアの音楽愛好家とすれば限られた練習時間の中では、その変拍子を攻略するだけで精一杯で、音楽性を高めるところまで行くのは難しいのではないか?とふと感じました。あとは自身の子供の頃の想い出として、自分の学校はコンクールの自由曲はオーケストラのアレンジもの一択だったので、スウェアリンジェンの曲をやっている学校が妙に羨ましかったことがあり、どうしてこんなに楽しそうな曲をやらないのかな?と思ったりしていたことを想い出しつつ、ロマネスクの美しい調べを存分に楽しませていただきました。交響組曲パイレーツ・オブ・カリビアン隊長がサプライズでジャック・スパロウの衣装で登場し大いに場を盛り上げてくれました。この曲のこのアレンジは、よく演奏される印象があります。私自身も10年前の2016年に演奏したことがあり、そういえばあの時ここの入りがなかなかシビアだったな…とか他パートのここが格好良かったっけ…などと改めて一度演奏した曲というものは忘れているようでも、じつは深層記憶の中にちゃんと残っていて、また同じ曲を聴いたりすると、それがキーのような役割をして戻ってくるものなのだなと感じました。下諏訪町消防団ラッパ隊・子供ラッパ隊吹奏規律がビシッと決まっていてじつに格好良いラッパ隊ですが、ユーモア感覚のあるラッパ長や、ズーラシアンブラスを想い起させる着ぐるみのラッパ手が登場したり、さらにかわいい子供たちのラッパ手が登場したりと、他の地区のラッパ隊では見かけない楽しさを感じるひとときになりました。2億4千万の瞳~青い珊瑚礁第2部のコンセプトは「アイドル」。ということで、まずは昭和アイドルから郷ひろみと松田聖子の代表曲の演奏となりました。タイミングの良いことに私自身もつい先月の演奏会で昭和アイドルコレクションVol.2を演奏し、さらにこの3月末の演奏会で昭和アイドルコレクションVol.1を演奏する予定なので、まさに昭和アイドルづくしの2026年だなと感じながら楽曲を楽しませていただきました。かわいいだけじゃだめですか?~Bling-Bang-Bang-BornCUTIE STREETのデビュー曲のかわいいだけじゃだめですか?とBBBBダンスでおなじみのBling-Bang-Bang-Bornのムービーを投影しつつ、それに合わせて演奏するというなかなかに高度な演出付での演奏となりました。このあたり、指揮者が投影されたムービーをちらちら見ながら速度を調整しているのですが、最終的には演奏とムービーが同時に終わり、お見事と感じました。行くぜっ!怪盗少女下諏訪消防といえばAKBと隊長からお話がありましたが、今年はももクロということで、ももクロといえばつい先日の3月5日にあーりんが結婚の発表したことで話題となりましたが、解説によれば、この怪盗少女の意味としては、ルパン三世カリオストロの城の終盤に銭形警部がクラリスに対して発した名言「奴はとんでもない物を盗んでいきました。あなたの心です。」ということで、財宝には目もくれず人の心を盗むのが怪盗少女の定義ということで、どこかほっこり感がありました。A・RA・SHIコレクション2026年3月についに活動終了を迎える人気アイドルグループの嵐ですが、その集大成として隊長以下選抜メンバーのキレッキレのダンスとともに繰り広げられる大メドレーは、大変聴き応えがありました。曲が切り替わる都度、嵐のアイドルグループとしての大きな功績を感じずにはいられないものがあり、最終曲が終わる幕引きには涙を感じずにはいられないところでした。宝島アンコール1曲目は、1部で共演した中学生の皆さんが加わっての超大編成での演奏となりました。隊長が言われたように吹奏楽といえばこの曲!やはり吹きたい人が多いんですよね!ということで、注目はサクソフォーンのソロを誰が吹くのか?でしたが、今回1ソロはアルト、2ソロはバリトンというサプライズがありました。SHOW DOWNアンコール2曲目は、下諏訪といえばこの曲!とのことで、調べてみたら14年前と同じであることから、そのこなれた感はもはや伝統中の伝統!とにかく太鼓が格好良すぎて、下諏訪のパーカッションここにありという存在感が強烈でした。まとめ今回、縁あって12年ぶりに演奏会にお邪魔させていただきましたが、会場の下諏訪文化センターは、耐震工事中(大ホールは工事完了とのこと)で入場口が変更になったり、トイレがリニューアルされた以外は中の構造はほぼそのままで、とても懐かしく感じました。また出演者の皆さんも見覚えのある方が何人かおられて、懐かしい気持ちになりました。そして今回第1部とアンコールで中学生の皆さんとの共演という企画がありましたが、このあたり数年前であれば「子供たちが大人バンドとふれあう」といった世代間交流が目的だったかと思いますが、今では部活動の地域移行によって「大人バンドが子供たちに音楽の楽しさを伝える」という使命にも似た役割がでてきているのかなと感じました。
March 15, 2026

開催日:2026.3.14(土) 14:00開演場所 :上田市交流文化芸術センター サントミューゼ小ホール(320名収容)弦楽四重奏団のクァルテット・ソレイユの演奏会へ行ってきました。プログラム前半1.ベートーヴェン:弦楽四重奏曲 第5番 イ長調 作品18 I.Allegro II.Menuetto III.Andante cantabile IV.Allegro2.ベートーヴェン:弦楽四重奏曲 変ロ長調 作品133「大フーガ」後半3.ブラームス:弦楽四重奏曲 第2番 イ短調 作品51 I.Allegro non troppo II.Andante moderato III.Quasi Minuetto - Allegro vivace - Tempo di Minuetto IV.Allegro non assaiレポートベートーヴェン:弦楽四重奏曲 第5番 イ長調 作品18解説によれば、モーツァルトを連想させるような音楽で、モーツァルトの弦楽四重奏曲 K.464と多くの共通点があるとのことで、具体的には、同じイ長調。2楽章にメヌエットを配置。3楽章でともに主題と変奏の形式を持ち、ある意味ベートーヴェンらしくない。要するにモーツァルト的な特徴を持つ楽曲とのことでした。私事ながら、ここ数年来私もアンサンブル演奏でモーツァルトの曲に触れる機会を得ており、昨年は交響曲第25番を取り組み、モーツァルトの音楽について演じ手の立場から感じるところもあり、聴いていて確かにモーツァルトの色を感じる楽曲だなという感想を持ちました。ベートーヴェン:弦楽四重奏曲 変ロ長調 作品133「大フーガ」解説によれば、元々は弦楽四重奏曲第13番の最終楽章として作曲されていたが、あまりに難解であることを理由に新たに作った軽い終楽章と差し替えられ、この曲だけ切り離されて発表されたといういわくつきの楽曲で、ヴィオラ担当の鈴村氏いわく、すば抜けて意味の分からない曲で難解。この難曲を聴衆として挑戦してもらえるとうれしいとのことで、心して聴かせていただきましたが、イメージとしてベートーヴェンが書いた現代曲といった趣を感じました。ブラームス:弦楽四重奏曲 第2番 イ短調 作品51解説によればブラームスは、ベートーヴェンの弦楽四重奏曲を大変リスペクトしており、自身の弦楽四重奏を書くにあたって苦難し、じつに8年の歳月をかけ、それまでに破棄した作品が20曲以上ということで、生みの苦しみを経て世に出た楽曲とのことでした。そしてブラームスが40歳の時に発表された作品ということと、ヴァイオリン担当の東山氏がちょうど40歳ということで、同じ年というキーワードから演奏に向けての親しみのようなものを感じているというお話が東山氏からあり、そんな演じ手の想いを感じつつじっくりと聴かせていただきました。まとめクァルテット・ソレイユは、2004年に結成されたヴァイオリン:高宮城凌、ヴァイオリン:東山加奈子、ヴィオラ:鈴村大樹、チェロ:太田陽子で構成される弦楽四重奏団ですが、2014年度にサントミューゼレジデンスアーティストになったことやメンバーの太田氏が上田市出身ということが縁で、2017年から毎年この時期にサントミューゼで定期演奏会を開催しており、私も第4回・第5回・第7回・第8回と聴かせていただき、春先の恒例行事として今回も楽しみにしていた次第で、22年目を迎える円熟味とたいへん息のあったカルテットの演奏をじっくりと楽しませていただきました。また今回もMCでメンバー全員の生の声を聴かせていただき、さらには演奏会後は早々にお見送りもしていただき、とても親近感を感じたひとときになりました。
March 14, 2026

開催日:2026.3.8(日) 14:00開演場所 :上田市交流文化芸術センター サントミューゼ小ホール(320名収容)第30回 長野県小諸高等学校 音楽科演奏会 生徒と講師によるソロ・室内楽コンサートに行ってきました。プログラム前半1.クラリネット独奏 ハチャトゥリアンへのオマージュ B.コヴァーチ作曲2.トランペット独奏+ピアノ伴奏 アンダンテとアレグロ G.ロパルツ作曲3.サクソフォン独奏+ピアノ伴奏 プレリュードとサルタレロ R.プラネル作曲4.ソプラノ独唱 Vaghissima Sembianza(かぎりなく優雅な絵姿) Preghiera(祈り)後半5.ピアノ独奏 バラード 第1番 Op.23 F.ショパン作曲6.クラリネット独奏+ピアノ伴奏 クラリネット小協奏曲 Op.26 C.M.v.ウェーバー作曲7.サクソフォン独奏+ピアノ伴奏 サクソフォン・ソナタ Op.19 第1楽章 P.クレストン作曲8.トロンボーン独奏+ピアノ伴奏 交響的作品Op.88 A.ギルマン作曲9.講師演奏 サクソフォン・ピアノ デュオ サクソフォン 小山 弦太郎 ピアノ 奥村 友美 ファンタジー J.ドゥメルスマン作曲 スラブ幻想曲 C.ヘーネ作曲レポートハチャトゥリアンへのオマージュハンガリーのクラリネット奏者ベラ・コヴァーチによるオマージュ集でそれぞれの作曲家の特徴をとらえた無伴奏の作品集からの演奏となりました。今回演奏されたのはハチャトゥリアンの曲となりましたが、そういえば、つい先日のサントミューゼソワレ特別編でチェロ奏者の鳥羽咲音氏がハチャトゥリアンの曲を取り上げていたことを想い出し、ハチャトゥリアンの音楽は作風的にこんな特徴があるのかということを改めて感じたひとときになりました。アンダンテとアレグロ解説によれば、高校および大学レベルのトランペット奏者の定番レパートリーだとのことで、世界中の主要なコンテストやフェスティバルのリストに掲載されるおなじみの楽曲という印象がありました。楽曲は前半の遅い部分と後半の早い部分に分けられ、前半はしっとりした音色で、後半はテクニカルな感じもあって、トランペットのパンチのきいた直線的な音色が飛んでくる感がなんとも小気味よいところがありました。プレリュードとサルタレロ出版社の情報によれば、サクソフォンの現代的なレパートリーに加わるエキサイティングな作品であり、サクソフォニストを目指す人にとって見逃すことのできない作品とのことで、ウインズスコアのレベルは上級者であり、それを見事に吹きこなす確かな技量はさすが音楽科の生徒さんだと感じました。かぎりなく優雅な絵姿~祈り小諸高校音楽科の声楽部門を指導されている三井清夏氏の演奏会は一昨年拝聴させていただきましたが、その教え子さんの歌唱ということもあり、三井氏譲り伸びのある高音の張りがとても素晴らしく、日本語にない巻き舌の発音もお見事と感じました。バラード 第1番 Op.23これまでいろいろなピアニストのバラード1番を聴いてきましたが、私の中ではショパンの作品の中ではその展開に詩的にものを強く感じ、リピートして聴きたくなる1曲ということで、プログラムを手にしてこの曲があることを見て大いに楽しみでしたが、新進気鋭の生徒さんの演奏によるバラード1番の演奏はとても力強く、ドラマチックで感動した次第です。クラリネット小協奏曲 Op.26ウェーバーのコンチェルティーノOp.26は、音楽教室の発表会等では高い頻度で演奏されている楽曲で、私自身もそのメロディーラインがとても好きな曲ですが、今回の演奏で驚くべきはその早いテンポで、これまで聴いてきた演奏に比べて明らかにテンポが速く、演奏者の卓越した技量をまじまじと見せつけられた感がありました。サクソフォン・ソナタ Op.19 第1楽章こちらもサクソフォン独奏ではおなじみの楽曲かと思いますが、サクソフォンの艶深い音色と低い音から高い音まで自由自在に表現する優れた機動性を存分に生かしたじつに味わい深い演奏と感じました。伴奏のピアノとの絡みも絶妙と感じました。交響的作品Op.88人の声にも似たトロンボーンの音色は、男性合唱隊の曲を演奏するのに最も適していると感じますが、独奏だとあたかもテノールの歌唱を聴いているかのような感覚があります。スライドで音を変えるという利点にも欠点にもなる機構が特徴的ではありますが、そのあたりもうまく使いこなして曲をうまく表現していると感じました。ファンタジー~スラブ幻想曲演奏会の締めくくりは、講師演奏ということでサクソフォン小山弦太郎氏とピアノ奥村友美氏のデュオによる演奏となりました。ここまでの生徒さんたちの演奏も素晴らしいものがありましたが、講師演奏はやはり別格であり、表現、アンサンブル、超絶技巧の見事さに耳を奪われる好演でした。まとめつい先日閉校式があった小諸高校の最後の演奏会という形になりましたが、4月からは小諸義塾高校として県内唯一の音楽科のある学校として存続することは変わらないため、パンフレットには音楽科令和8年度の行事予定が記載されており、三大演奏会として10月31日(土)に第32回定期演奏会(ホクト文化ホール大ホール)。12月9日(水)に第30回卒業演奏会(佐久平交流センター)。3月6日(土)・7日(日)に第31回音楽科演奏会(軽井沢大賀ホール・長野市芸術館)があるとのことで、来年度もおおいに楽しみなところです。
March 8, 2026

開催日:2026.3.7(土) 14:00開演場所 :上田市交流文化芸術センター サントミューゼ小ホール(320名収容)徳永真一郎ギター・リサイタルに行ってきました。プログラム前半1.J.K.メルツ:「ドン・ジョヴァンニ」の主題による幻想曲Op.282.F.カルッリ:「6つのアンダンテOp.320」より第2番,第3番3.M.ジュリアーニ:「おいらはキャベツ作りの子」の主題による変奏曲Op.494.F.ショパン~J.N.ボブロヴィッツ編:4つのマズルカOp.65.J.K.メルツ:ハンガリー幻想曲Op.61-1後半6.F.プーランク:サラバンド7.D.ミヨー:セゴビアーナOp.3668.E.S.デ・ラ・マーサ:暁の瞳9.A.ホセ:ソナタ 第1楽章:Allegro moderato 第2楽章:Minueto 第3楽章:Pavana triste 第4楽章:Finalアンコール10.大坪純平:Couleurs Etranges(奇妙な色彩)11.ポンセ:エストレリータレポート徳永氏がチョイスしたプログラムは、前半に19世紀のヴィルトゥオーゾ・ギタリストの作品。後半が20世紀のフランスとスペインの近代作品ということで、大変聴き応えのある内容でした。1曲目のドン・ジョヴァンニはモーツァルトのオペラでおなじみであり、耳なじみ感あり。そして4曲目はピアノでないとなかなかその音楽的テイストを表現するのが難しいと言われるショパンの作品をギターで表現!という試みがとても興味深いものがありました。6曲目サラバンド、7曲目セゴビアは、それぞれプーランク・ミヨーが作った唯一のギター作品ということで、ギターのリサイタルでなければ聴けないという大変貴重なひとときになりました。締めのソナタは、4楽章におよぶ曲尺20分の大作で、徳永氏の集中力と聴衆の集中力がともにリンクした感のある緊張感を感じた時間となりました。アンコールでは、徳永氏が小学校でのクラスコンサートで子供たちにギターの魅力を最大限に伝えるために、いろいろな奏法が取り入れられており、ギターでこんな不思議な音が出せるのか!との驚きがあり、サプライズで作曲者の大坪純平氏の登場もありました。締めの曲は、一昨年のレジデントアーティストだった南紫音氏がプログラムで取り上げていた印象のあるエストレリータで、ヴァイオリンとギターの雰囲気の違いを楽しませていただきました。まとめ令和7年度のサントミューゼレジデントアーティストのラストを飾ったギタリストの徳永真一郎氏ですが、今回残念ながら都合がつかず地域ふれあいコンサート3公演、アナリーゼワークショップを拝聴することがてきず、締めくくりのリサイタルが初めましての公演となったのですが、地域ふれあいコンサートに行かれた方の話では、今日のリサイタルはMC少なめの演奏重視という演奏家としての気合が感じられたとのことでした。
March 7, 2026

開催日:2026.3.1(日) 13:30開演場所 :信州の幸あんずホール(千曲市更埴文化会館)(760名収容)新しい吹奏楽の風が吹くのコンセプトのもと、独自の音楽色で活動を続けるウィローウインドオーケストラの定期演奏会ですが、引き続き粟生田音楽監督のもとでの定期演奏会となりました。なお、今回は演奏者視点によるレポートとしたいと思います。プログラム開演前ロビーコンサートクラリネット四重奏(約10分)1.千と千尋の神隠しメドレー2.星に願いを第1部1.ヒル・カントリーの休日(約6分)2.付喪神(約9分)3.カウボーイ序曲(約10分)第2部4.吹奏楽のための第3組曲「バレエの情景」(約12分)5.ハリーの不思議な世界(約6分)6.マードックからの最後の手紙(約9分)アンコール7.レイダースマーチ(約5分半)8.ミセスグリーンアップルメドレー(約7分半)レポート千と千尋の神隠しメドレー~星に願いを昨年の秋から取り組んでいるウィロークラリネット有志メンバーによる4重奏アンサンブルとして、これまで2公演で演奏させていただき、せっかく練習してきたのだからという気持ちもあり、ウィロー初のロビーコンサートを行わせていただきました。開演前のロビーコンサートというと、わりとざわざわした中で演奏することも多いのですが、今回は聴衆の皆さんがとても集中して聴いて下さり、演奏者冥利に尽きた次第です。ヒル・カントリーの休日第17回定期演奏会のオープニング曲はこの曲🎵 アメリカーナと称される、西部開拓時代の精神やアメリカの広大な風景、民族や歴史のエッセンスを、魅力的なメロディー、カラフルなオーケストレーション、ユニークなリズムを黄金パターンの急-緩-急のわかりやすいテンポ感で表現した作品で、楽譜や著書の部数が計200万部を超えるアメリカの人気作曲家のロバート・シェルドンの作品群の中でもオープニング向きの1曲と感じました。付喪神シエナ・ウインド・オーケストラによる委嘱作品で2024年初演と新しい楽曲で、比較的短い2つの楽章からなり、それぞれが付喪神の幻想的な性質を表現しているとの解説ですが、演奏にあたっては幻想的な雰囲気を形づくる1つのエッセンスとして変拍子が多用されており、8分の7拍子の攻略をいかにするかということが課題という印象がありました。カウントとすれば「1と2と3とと」になる訳ですが、この8分音符が1つ足りないという前のめり感を体で覚えるまでは、飛び出しや出遅れが頻発してしまい、かつトリッキーな部分がなかなか攻略できず…。そんな練習の一幕さえも付喪神の百鬼夜行をイメージさせるものがあり、この曲については楽譜を手にした日から本番演奏まで、見えない付喪神との戦いだったのかもしれないなと感じました。カウボーイ序曲1972年に公開された映画「11人のカウボーイ」のメインテーマで、ジョン・ウィリアムズの若かりし頃の作品であり、後に「E.T.」「スター・ウォーズ」「ハリー・ポッター」といった名曲につながる源流的な曲という印象がありました。演奏にあたっては、あばれ馬🐎を感じさせる低音部の独特な動きをベースにコミカルなメロディーが特徴的で陽気なカウボーイが闊歩する様がじつに小気味よく描かれている感があり、その分楽譜に書かれている音符もあばれ馬…ということで馬から振り落とされないようどう全体の流れに乗ってゆくかを考えつつ、手綱をしっかりつかんでの演奏をひやひやしつつも楽しませていただきました。吹奏楽のための第3組曲「バレエの情景」第2部最初の曲は、バレエの情景を描いた全4曲の組曲で1981年の作品ですが、第1曲「ファンファーレと序奏」は、華やかな金管ファンファーレの後の序奏は曲調が短調に変わり、ややシリアスで格調高い雰囲気があり、第2曲「パ・ドゥ・トゥ」はフルートソロから始まる男女二人の踊りの曲ということで節目で4分4拍子を挟むものの、ほぼ4分の3拍子の優雅なワルツの楽曲。第3曲は「風変わりなポルカ」と題して、4分2拍子で始まった楽曲が風変わりな8分の5拍子を挟むことでつんのめるようなズッコケ感を演出している感がありました。第4曲は、「全員の踊り」ということで、いろいろなパートが主役ダンサーとして躍る様が浮かんでくる疾走感のある曲調ですが、この楽章を初めて聴いた時から、昨年演奏した第5交響曲「さくら」の雰囲気がちらついており、さくらが1994年発表なので、それより13年前のバレエの情景につながるものがあったのかなと感じつつの演奏となりました。この曲の演奏後には、粟生田音楽監督のMCが入ったのですが前半の付喪神と合わせて変拍子についてのお話があり、大人も努力すれば上達するというお褒めの言葉をいただけたのが感慨深いものがありました。ハリーの不思議な世界いわゆるあのハリー・ポッターの1丁目1番地の代表的な楽曲になりますが、私自身ここ数年ハリー・ポッターに縁があり、それぞれ異なる編曲版ながら一昨年、昨年と連続で演奏させていただいたのでメロディーについてはおなじみ感があったのですが、今回演奏したハリー・ポッターは、ジョン・ウィリアムズ自らが編曲したシグネチャー・エディションということで、何が違うのだろうと思って楽譜を手に取ったところ、調性は吹奏楽で演奏しやすい一般的なものでありがたかったのですが、自パートにおいてはチェロでヴァイオリンの楽譜を弾くような難しさがあり、ハリー・ポッターの世界観を楽しみつつも、悪戦苦闘した形となりました。またこの曲からはウィロー初の中学生の皆さんとの共演が実現し、8名の力強い若人が加わっての演奏となったことで、サウンドの厚みがだいぶ増した感がありました。マードックからの最後の手紙本プログラムの締めくくりは、数々の吹奏楽曲を世に送り出してきた樽屋雅徳氏の代表作の1つであり、1997年公開の映画タイタニックにインスピレーションを得て、一等航海士のマードックを主人公に描かれた作品で、スクールバンド、一般バンド問わず人気の高いこちらの楽曲となりました。ちょうど手持ちのCDにあった樽屋雅徳作品集Iにこの曲が収録されていたこともあり、それを繰り返し聴くことでまず曲のイメージを作り、イメージをもとに演奏へと入ることができました。実際に演奏した感想とすれば、しっかりとしたストーリー性に加えていろいろなパートが主役になれるような作りと、ソロの見せ場もあって、なるほど人気があってよく演奏されるのも頷けるところがありました。レイダース・マーチアンコール1曲目は、粟生田音楽監督がやってみたかった曲ということで、ジョン・ウィリアムズ特集だったとも言うべき第17回定期演奏会を象徴するところとなりました。ちなみにこちらもジョン・ウィリアムズ自ら編曲したと思われるシグネチャー・エディションと思われ、特に中間のメノモッソの弱奏部の尺がたっぷり取られていて、尺も5分半と聴き応え十分、演奏もなかなかスタミナが必要で演奏後に監督から奏者を労うお言葉もいただきました。ミセスグリーンアップルメドレーアンコール2曲目は、柳町中学校出身のメンバーがいることで知られるミセスグリーンアップルの楽曲よりケセラセラ、ライラック、ダーリン、GOODDAYの4曲のメドレーとなりました。ライラックの冒頭はソプラノサクソフォーンによるソロ。そしてGOOD DAYでは楽器を置いて歌で終わるという締めくくりとなりました🔔まとめ今回の定期演奏会のプログラムは、ウィロー初のロビーコンサート。そして後半では中学生の皆さんとの共演という初めての試みが2つあり、演奏者も聴き手の皆さんも新鮮な雰囲気を感じることができたのではないかと思いました。楽曲については、ジョン・ウィリアムズから3曲ということで、特集感がありましたが、他にはジョン・マッキーの付喪神といった最近の曲や吹奏楽の世界ではよく知られたマードックからの最後の手紙が取り上げられ、団のコンセプトである「新しい吹奏楽の風が吹く」を企画・楽曲の両面で表現できたのかなと思いました。
March 1, 2026

開催日:2026.2.25(水) 19:00開演場所 :上田市交流文化芸術センター サントミューゼ大ホール舞台上鳥羽咲音チェロ・コンサート【特別編】サントミューゼ・ソワレに行ってきました。プログラム1.アルトシューレル:ラフマニノフの主題によるメロディー2.フォーレ:エレジー op.243.ハチャトゥリヤン:エレジー4.フランク:ウァイオリン・ソナタ イ長調(チェロ版) 第1楽章 アレグレット・ベン・モデラート 第2楽章 アレグロ 第3楽章 幻想的な叙唱:ベン・モデラート 第4楽章 アレグレット・ポコ・モッソアンコール5.オッフェンバック:モーツァルト「フィガロの結婚」幻想曲6.ヨハン・シュトラウス:ロマンスレポートラフマニノフの主題によるメロディーラフマニノフの同級生であり作曲家でもありチェリストでもあったアルトシューレルが、ラフマニノフから贈られたこの曲の楽譜を紛失してしまったものの、なんと記憶から復刻したというエピソードがあったとのことで、それだけ想い入れのある楽曲だったということが推測されました。楽曲は、ゆったりとした感じで「THEチェロ!」といった存在感を感じさせるところがあり、大ホール舞台上という巨大な空間の中で光り輝いているような印象を受けました。エレジー op.24フォーレの無名時代に書かれた楽曲とのことですが、シシリエンヌに代表されるフォーレ特有の哀愁に満ちた曲想の雰囲気が色濃く反映されており、人の声に近いというチェロの声とそれに絡むピアノのアンサンブルをじっくりと堪能させていただきました。エレジー剣の舞でおなじみのハチャトウリヤンの作品ですが、フォーレとは全く違った曲想を持って悲しみを表現しているということで、その対比が印象的でした。このあたり、エレジーというテーマを持って作曲家の作風の対比をテーマアップした鳥羽氏の選曲の妙も大変素晴らしいと感じました。ウァイオリン・ソナタ イ長調(チェロ版)私的に、このフランクのヴァイオリン・ソナタの印象は、2022年の千住真理子氏の演奏に始まり、一昨年のレジデントアーティストだった南紫音氏がメインプログラムとして取り上げたことでより深く知ることになりましたが、その中でこの曲は1楽章から演奏していかないと4楽章でテンションのある演奏をすることが難しいという演奏家視点からのお話があり、そういった観点からすると、今回60分という短いコンサートの中で時間の過半を使ってソナタ全楽章を演奏するというブログラミングをした鳥羽氏のこだわりを感じるところがありました。そしてチェロ版は初めての拝聴となりましたが、ヴァイオリン版とはまた違ったどっしり感があり、改めてチェロという楽器の魅力を感じたひとときになりました。モーツァルト「フィガロの結婚」幻想曲アンコールの1曲目は、フィガロの結婚をもとにチェリストのオッフェンバックが作ったというこちらの楽曲の演奏となりました。鳥羽氏より今回はソワレという夜のコンサートだったので、色とすれば暗めの楽曲でのプログラムミングをしたが、アンコールでは明るい曲をということで、この曲を聴いてまさに一晩寝て朝を迎えたような清々しい雰囲気がありました。ロマンスアンコール2曲目は、ヨハン・シュトラウス2世の楽曲ということで、存知ない曲だったのでAIで調べてみたところ、1860年にロシアのパヴロフスクで作曲された、チェロと管弦楽のための美しい哀愁を帯びた小品(第1番ニ短調Op.243、第2番ト短調Op.255)です。ワルツ王が書いた珍しい情緒的な器楽曲で、ロシアの歌からの影響も指摘される、隠れた名作として知られています。とのことで、聴いてみるとシュトラウスらしい甘いメロディーがとても印象的で、チェロの音色とのマッチングがとてもステキでした。まとめ今回、改めて紹介はありませんでしたが、チェリストの鳥羽咲音氏とピアニストの鳥羽泰子氏は親子の関係であり、そんな母娘の共演という息の合ったコラボがとても印象的でした。そして何といっても特別編のサントミューゼ・ソワレということで、大ホールの舞台上で客席を背にする形で演奏者がいて聴き手は舞台の奥という初めての試みが大変貴重な体験となりました。考えてみれば、舞台上は演奏者のみが立ち入ることを許された特別な空間な訳ですが、その空間に同居することで演奏者が聴いている響きと全く同じものを聴けたのではないか?という感覚がありました。また私自身サントミューゼの大ホールの舞台に立ったのは2015年以来じつに11年ぶりということで、そんな懐かしさも含めて想い出に残る公演となりました。
February 25, 2026

開催日:2026.2.23(月)14:00開演場所 :長野県松本文化会館大ホール(2,000名収容)昨年、団創立20周年を迎え、21年目の新たなスタートを切った管楽アンサンブルの第14回定期演奏会に行ってきました。プログラム開演前ロビーコンサート・金管チーム・サクソフォンアンサンブル・木管アンサンブル第1部 1.行進曲「K点を越えて」~1999年度 全日本吹奏楽コンクール課題曲~2.マードックからの最後の手紙~小編成版~3.風がきらめくとき4.交響曲第5番「革命」より第4楽章第2部5.ディズニー・ファンティリュージョン6.「ノートルダムの鐘」より7.名探偵コナン メインテーマ8.A Whole New World9.「千と千尋の神隠し」組曲アンコール10.コンパス・オブ・ユア・ハート11.ベイ・ブリーズレポート行進曲「K点を越えて」オープニングは、冬季オリンピックイヤーにはよく演奏されるおなじみのマーチですが、作曲者は1998年の長野五輪のジャンプチームの活躍から起草してこの曲を作ったという話もなるほどというところです。ちなみに昨年のオープニング曲は氷河特急だったので、2年続けて疾走感のある曲想にどこかつながりを感じました。マードックからの最後の手紙~小編成版~今年はこの曲がブームになっているようで、1月の佐久市消防団音楽隊の定期演奏会での演奏を皮切りに、3月にはウィローウインドオーケストラの定期演奏会と長野大学吹奏楽部のリメンバーコンサートでの演奏が予定されていますが、私自身も来週この曲を演奏するというタイミングで、全振りの演奏者のテンションで聴かせていただきました。風がきらめくとき2024年のコンクール課題曲ですが、構成的に1部の静かな曲カテゴリーという印象がありました。昨年の定期演奏会ではこの位置に星の船があったと思いますが、どこか似た雰囲気があり、美しいハーモニーを楽しませていただきました。交響曲第5番「革命」より第4楽章おなじみのショスタコーヴィチの革命ですが、豪華な金管群による前半部分の迫力に圧倒され、中間部の繊細な弱奏部を経て階段を上るようにフィナーレへと向かう様は、とてもドラマチックと感じました。ディズニー・ファンティリュージョン吹奏楽ディズニーではおなじみの曲ですが、豪華なオープニングからキラキラとしたサウンド感がとてもステキな楽曲ですが、それに加えて松本文化会館が誇る最新鋭の映像のファンタジーが演出として加わり、最高のエンターテインメントショーの幕開と感じつつ楽しませていただきました。「ノートルダムの鐘」よりディズニー作品の音楽の数多くを手掛けたアラン・メンケンにしてはシリアスな雰囲気の楽曲ですが、ノートルダムの鐘で使われている楽曲から数曲をメドレーにして、曲名とともにイメージ映像が入り、映像と音楽のコラボでノートルダムの世界へと誘われました。最も有名なあの曲は、最後に登場する構成の妙も素晴らしいと感じました。名探偵コナン メインテーマこの曲には縁があるようで、私自身2~3年前に複数回。昨年1回。今年もこれから演奏予定ありということで、楽譜が脳裏に浮かんでくるところで演奏者目線で楽しませていただきました。お決まりのパートごとのスタンドプレーも格好良く決まっていてナイスと感じました。A Whole New Worldこの曲もいろいろな編曲版がありますが、今回演奏されたのは、編曲者からハル・レナード社の洋物の楽譜と思われ、ニューサウンズインブラスの編曲版に比べると、落ち着いた感じの編曲になっていて、プログラムの中で耳休め的な楽曲の役割を担っているのかなと感じました。「千と千尋の神隠し」組曲私事になりますが、昨年2月に千と千尋の神隠しハイライトを演奏し、秋からはアンサンブルで千と千尋の神隠しメドレーを演奏した縁から、その楽曲群について耳なじみになっており、より親しみを感じながら楽しませていただきました。そして何といっても映像による演出が素晴らしく、千と千尋の神隠しの映像とともにまるで答え合わせをするように音楽を堪能させていただきました。コンパス・オブ・ユア・ハートアンコール1曲目は、アドベンチャーという言葉がよく似合う人気のディズニー曲ですが、私自身も3年前に演奏したことがあり、その当時のことを懐かしく想い出しつつ、曲想から来るわくわく感とともに楽しませていただきました。ベイ・ブリーズこの曲は、「ベイ・ブリーズ~岩井直溥氏に捧ぐ~」という副題がついた真島俊夫氏による楽曲で、決して易しくないが超格好良いラテンミュージックで、粋なソロの演出もあってアンコール2曲目のコンサートを締めくくるフィナーレの曲として華やかな雰囲気が素晴らしくマッチしていると感じました。まとめ松本文化会館付属管楽アンサンブルの定期演奏会を客席で拝聴するのは2015年の第6回以来じつに11年ぶりになりましたが、複数チームのロビーコンサートや第1部での過去の課題曲演奏。吹奏楽オリジナル曲。オーケストラアレンジ曲。そして第2部でのポップス曲ステージは、松本文化会館が誇る映像設備をフルスペックで使うという豪華演出はさすがの演目だなと改めて感じました。このあたり、会館の付属バンドだからこそできることもあるのだろうということで、そういった面では官民が力を合わせてできる至高の芸術の祭典なのかもと感じました。
February 23, 2026

開催日:2026.2.22(日) 15:00開演場所 :上田市交流文化芸術センター サントミューゼ大ホール(1,650名収容)群馬交響楽団 上田定期演奏会2026冬に行ってきました。プログラム前半ベートーヴェンピアノ協奏曲 第3番 ハ短調 作品37(約34分)第1楽章 アレグロ・コン・ブリオ第2楽章 ラルゴ第3楽章 ロンド:アレグロ後半ワーグナー楽劇《ワルキューレ》第1幕(約60分)(演奏会形式/字幕付/広島交響楽団共同制作)序奏第1場第2場第3場レポートピアノ協奏曲 第3番 ハ短調 作品2025年10月に開催された「第19回ショパン国際ピアノコンクール」で、10年越しの再挑戦で第1位に輝いたアメリカのエリック・ルーがソリストとして演奏する極上の演目ということで、前日に行われた高崎での公演に続いてのチケット完売となり、1600名を超える聴衆の中での演奏となりました。当初この演奏会では別の曲がエントリーされていましたが、ソリスト多忙のため曲目変更というアナウンスがあり、変更された曲目が昨年の群馬交響楽団のサマーコンサートの演目で鈴木愛美氏がソリストをつとめたピアノ協奏曲第3番だったということで、私的には想い出に残るあの名曲名演を今度はショパンコンクールの優勝者の生演奏で聴けるということで大いに楽しみなところでした。そして今回も運よく最前列の席を確保できたため、ピアノの生音とどこか遠くで鳴っているような感覚のオーケストラというソロ演奏全振りバランスで曲を堪能させていただき、至福のひとときになりました。楽劇《ワルキューレ》第1幕演奏会形式/字幕付/広島交響楽団共同制作というサブタイトルがついていましたが、字幕を表示させるのに舞台下手出口と上手出口にそれぞれ1台づつ電光掲示板が設置されており、歌手の歌にあわせて日本語訳が表示されるという仕組みで、ワルキューレ第1幕のストーリーをタイムリーに感じながら歌唱と演奏を楽しむことができ、クラシックマニアでなくとも楽劇の世界観を感じることができるよい企画だと感じました。印象的だったのは、歌手のお三方の表情でジークムント、ジークリンデ、フンディングというそれぞれの登場人物に与えられたキャラクターをしっかり反映しており、演奏後にそのキャラクターから解放された時の安堵感に満ちた表情がとてもステキだったこと。その後指揮者を加えて4人での繰り返しの拝礼でコンサートの締めくくりとなりました。まとめ今回、関連プログラムとして初となる公開ゲネプロが行われ、約1時間ほど拝聴させていただくことができましたが、全通しはせず、気になるところをピックアップして確認するという、最終調整的なゲネプロとなりました。想像ですが、非公開部分のゲネプロで全通しをして、公開ゲネプロは気になったところの修正をかける時間だったのかもしれません。このあたり、アマチュアでもプロでも同じ演奏会のゲネプロとすればやることは似ているのだなと感じた次第ですが、プロのゲネプロを見れる機会はなかなか無いので、とても貴重なひとときになりました。
February 22, 2026

開催日:2026.2.11(水) 10:30開演場所 :上田市交流文化芸術センター サントミューゼ小ホール(320名収容)第3回サントミューゼ 新進演奏家リサイタル 第2次選考会へ行ってきました。プログラム午前の部No.1 吉原 早紀(フルート) ピアノ:水嵜 真衣 アンドレ・ジョリヴェ:リノスの歌No.2 尾藤 あづみ(フルート)ピアノ:平野 未紗 カール・ライネッケ:バラード 作品288No.3 浅野 実咲(オーボエ) ピアノ:小林 百香 アンリ・デュティユー:オーボエとピアノのためのソナタ(全楽章)No.4 宮下 紗和(ホルン) ピアノ:大日方 里奈 カール・ピルス:ソナタ形式による3つの小品(第1楽章)No.5 中里 友泉(トロンボーン)※高校1年生 ピアノ:小宮山 愛 エルンスト・パウデルト:有名なアリアNo.6 宮本 芽衣(ソプラノ) ピアノ:荒木 優里 O.レスピーギ:最後の陶酔 中田喜直:さくら横ちょう A.ドヴォルザーク:歌劇「ルサルカ」より「月に寄せる歌」No.7 久松 晃総(カウンターテナー) ピアノ:宮下 絵美 W.A.モーツァルト:歌劇「フィガロの結婚」より「恋とはどんなものかしら」 小林秀雄:落葉松 G.F.ヘンデル:歌劇「ロデリンダ」より「生きよ、暴君よ」午後の部No.8 松下 真奈(パーカッション) 小出雅子:花街ギミックNo.9 上村 愛(パーカッション) エックハルト・コペツキ:キャンド・ヒートNo.10 岩下 柚貴(ハープ) フェリックス・ゴッドフロア:シルフィの踊りNo.11 鶴田 了友(ピアノ)※中学2年生 F.ショパン:エチュード 嬰ハ短調 F.ショパン:ソナタ 第2番 変ロ短調 作品35(第1楽章)レポート花街ギミック全身に楽器を纏い、この楽器はどんな音が出るのかな?ということに興味をそそられる楽曲であり、ビジュアル的にも華やかさを感じました。特に靴に仕込まれた音は幼少期に履いていた歩くと音が鳴る靴を想い出し、生活と音楽は常に共存しているのだなと改めて感じたひとときになりました。キャンド・ヒート複数の太鼓や缶を巧みに扱って紡ぎ出すダイナミックな演奏がとても印象的でした。基本的にはドラムスのような構成楽器かなと思いましたが、シンバルではなく缶ということで、これまで聴いたことがないようなアンサンブルの妙を感じた次第です。シルフィの踊りサントミューゼ小ホールでハープの独奏を聴くのは、2018年のリサイタルシリーズの津野田圭ハープリサイタル以来となりましたが、ハープ特有の美しい音色がとてもステキな感じで響いてきて、弱音と強音。ハープ特有のグリッサンド。重音まで、どれを取っても優雅でクリア。ハープの魅力を感じたひとときになりました。エチュード 嬰ハ短調~ソナタ 第2番 変ロ短調 作品35(第1楽章)ショパンの2曲からの演奏となりましたが、第2次選考会唯一のピアノのエントリーであり、さらに中学2年生ということで、おそらくは幼少の頃からピアノをやって来たのだろうな…という熟練ぶりがお見事と感じました。まとめ今回都合により、午後の部のみの拝聴ということで、レポートが午後の部だけになったことご容赦ください。改めて、選考会ということで、順位をつけなくてはならないリサイタルになりますが、どの奏者もそれぞれ自分の楽器の利点を最大限に伸ばしつつ、演奏者の持ち味を出してゆくという素晴らしい演奏をしており、純粋に新進演奏家の演奏を楽しむひとときとさせていただきました。
February 11, 2026

開催日:2026.2.8(日) 13:30開演場所 :小諸市文化センター(712名収容)27回目の開催となる小諸市消防音楽隊のふれあいコンサートに行ってきました。また縁あって演奏者として参加させて頂くことができましたので、演奏者視点でもレポートさせて頂きたいと思います。プログラム第1部1.THE SINFONIANS2.2025年度全日本吹奏楽コンクール課題曲I「祝い唄と踊り唄による幻想曲」3.Elsa's Procession ti the Cathedral4.MISS SAIGON第2部ラッパ隊による ラッパ吹奏第3部5.ツァラトゥストラの大作戦!6.ジャパニーズ・グラフイティXIV A・RA・SHI~Beautiful days7.ライラック8.塔の上のラプンツェル・メドレー9.L-O-V-E10.昭和アイドル・コレクション Vol.2アンコール11.ツールド・フォース12.明日はきっといい日になるレポートTHE SINFONIANSオープニングは、重厚な金管ファンファーレから始まり、中間部のピッコロ・スネアドラムのソロ。そしてお洒落なトロンボーンアンサンブル。さらに美しい木管系の弱奏部を経て、堂々たるグランディオッソという約5分半の中に音楽のいろいろな要素が詰め込まれたマーチでの幕開けとなりました。出版社webサイトではクリフトン・ウィリアムズの最も尊敬される交響的行進曲として紹介されていますが、実際に演奏してみると前述した多くの要素がじつにドラマチックで、バンドの中でバトンを受け渡しながらリレーしているかのような感覚がありました。「祝い唄と踊り唄による幻想曲」2025年度全日本吹奏楽コンクール課題曲ということで、2025年中に何度か他団体が演奏するのを耳にした記憶がありますが、その時は粋な日本文化的音楽という抽象的な印象しかなかったのですが、演奏にあたって楽譜を紐解いてみると、冒頭弱奏部の異常なまでの緊張感やテンポアップ後に多用される変拍子をいかに攻略するかという難題を突き付けられて、なかなかに苦戦した訳ですが、そこは熱心な指揮者の指導による練習の積み重ねと真摯な奏者の一体感によって攻略が叶ったという達成感がありました。Elsa's Procession ti the Cathedralエルザの大聖堂への行列は、もともとはオーケストラの曲ですが、管楽器の活躍が多い楽曲という印象があり、そういった意味では吹奏楽との親和性が高いイメージがあります。そして私自身この曲を演奏するのはおそらく3回目で、過去2回は金管セクションでの演奏であり、3回目にして木管セクションでの演奏となった訳ですが、楽譜の内容を見ても同じ曲でもずいぶん眺めている風景が違うものだなと感じたところです。とある練習で、金管奏者の方から休みが多すぎて数えるのが大変だという声も聞こえてきて、まさにオーケストラらしい贅沢な楽器の使い方をしていると感じた次第です。MISS SAIGONミスサイゴンもいろいろなアレンジがありますが、今回演奏されたのは宍倉晃氏によるもので、運よく手持ちのCDで「ミス・サイゴン 宍倉晃作品集 埼玉栄高校吹奏楽部」があったため、そちらを参考演奏として聞いて曲のイメージを作りましたが、このアレンジではピアノ、ソプラノサクソフォーン、オーボエ、ティンパニー(ヘリコプターの音)が特に活躍する形となっており、収録された5曲をじつにドラマチックに仕立てている感じが素晴らしいと感じました。演奏にあたっては、編曲者の演奏者への配慮が感じられるやさしさがあったり、中間部のサイゴン陥落では調性を変え、変拍子をたくみに使って強調した雰囲気を表現したかった感を見て取れ、これでもかという締めくくりの後、さっと調整を戻して最終曲の今がこのときに入り、感動的なフィナーレへと起承転結が見事な曲と感じました。ラッパ隊による ラッパ吹奏1部に続いて素早く舞台転換が行われての演奏となりました。ラッパ隊の吹奏といえは、おきまりの曲が披露されることが多く、それはそれで楽しめるのですが、今回はガンダムのテーマというこれまで耳にしたことがない楽曲が演奏され、出せる音が限られている消防ラッパでの編曲の妙を感じつつ、独自性を打ち出す小諸ラッパ隊の広がるその可能性に興味を抱いた次第です。ツァラトゥストラの大作戦!映画「2001年宇宙の旅」に使用されたリヒャルト・シュトラウス作曲の「ツァラトゥストラはかく語りき」、そしてトム・クルーズ主演の映画「ミッション・インポッシブル」のテーマ曲である「スパイ大作戦のテーマ」を組み合わせた作品で、いわゆるニコイチ的な楽曲ですが、やってみるとつぎはぎ感をあまり感じさせないところがあって、最初から1つの曲であるかのような自然な流れがとても印象的でした。この曲は3部のオープニングとして照明による演出もありましたが、とにかくティンパニーが格好良すぎるということで、その存在感が抜きんでているように感じました。ジャパニーズ・グラフイティXIV A・RA・SHI~Beautiful days2026年春のコンサートをもって活動を終えるということで話題の嵐のヒット曲をメドレーにした楽曲ですが、ファンク、ダンスビート、バラード、ヒップホップ、ロックといろいろな音楽の色が詰め込まれたアレンジになっており、これ1曲でいろいろな音楽が楽しめる多彩さに加えて、弱奏によるオーボエを主とする木管アンサンブル、アルトサクソフォーンによるソロと見せ場も用意されており、まさにコンサート向きの1曲と感じました。演奏にあたって特に印象に残ったのが、終盤にあるマルカートの存在で、演奏者の気持ちをよくわかっている編曲者だなという感覚があり、ずっと積み上げてきた曲の集大成としてかなり効果を発揮しているように感じました。ライラックミセスグリーンアップルの大ヒット曲ですが、私の中でのライラックはフルート奏者の日野真奈美氏の動画「真奈美先生~ライラック吹いて下さい!」が強く印象に残っていて、ライラックのイントロは手ごわいという印象があったのですが、もれなく自分のパートにもその16分音符を含んだメロディーがあって、ライラックあるあるなのかなと感じつつも楽しく演奏させていただきました。あとは、曲全体の色合いとして星野源氏のヒット曲の恋を連想するところがあり、どこか似た香りがあるのかもと感じた次第です。塔の上のラプンツェル・メドレーサクソフォーン奏者が演奏してみたい曲ベスト〇〇に入る曲だそうで、確かにアルトとテナーで際立つソロがあり納得なところです。私的には、ここ数年で数回この曲を演奏する機会に恵まれたこともあり、骨組みはよくわかっているおなじみ感の中、その都度違うパートでの参加ということで、例えれば同じ山をいろいろな登山道から登っているような感覚があり、楽曲についてちょっと掘り下げた楽しみを感じさせていただきました。L-O-V-Eジャズの定番曲ですが、ひねりのきいたやや高難度だが粋な感じがあると感じました。そんな中で、かわいく上品にという観点で見ると、この曲の魅力は弱奏部にあり!なのかなと感じました。昭和アイドル・コレクション Vol.2今年60歳を迎える隊長のチョイスによる昭和アイドルコレクションとの紹介がありましたが、夏色のナンシーでYes!。ダンシング・ヒーローでは分団長によるダンス演出あり。赤いスイートピーは、オーボエとクラリネットのコラボ。なんてったってアイドルのYeah!と見せ場も多く、コンサートの本プログラムの締めくくりにふさわしい盛り上がりを感じることができました。ツールド・フォースアンコール1曲目は、イケイケの楽曲かと思いきや、後半に弱奏でのお洒落な部分があり、アンコールという雰囲気的に全部を大きく吹きたくなる気持ちを抑えての演奏となりました。このあたり、指揮の藤牧先生より直前の指導で「本番で楽しく吹いて終わりじゃなく、後で録音などで振り返っていい演奏だったなと思えるような冷静さを持って演奏できればいい。」ということを念頭に置きつつだったので、後半の弱奏部もきちんと制御されていた感がありました。明日はきっといい日になる中盤の弱奏部でエンディングナレーションをぴったりはめこんでくる司会者の力量は毎度頭が下がるところですが、アンコール2曲目として曲名も曲想も締めくくりの楽曲としてとてもよい選曲だなと感じました。まとめ小諸市消防団音楽隊のふれあいコンサートは、1年で最も寒いこの時期の開催が恒例になりつつありますが、あいにくの積雪があった中で、多くの市民の皆さんや消防団関係者の方が来場され盛況だったと感じました。また今回のプログラムは1部は吹奏楽オリジナル+クラシックアレンジのシンフォニック寄りの楽曲4曲。そして2部はポップスを中心に馴染みのある明るい曲でまとめられたプログラムで、大いに楽しめた感がありました。
February 8, 2026

開催日:2026.1.31(土) 14:00開演場所 :上田市交流文化芸術センター サントミューゼ小ホール(320名収容)椿三重奏団リサイタルに行ってきました。プログラム前半1.ブラームス:ハンガリー舞曲 第6番2.モノー:愛の賛歌(チェロ&ピアノ)3.クライスラー:愛の喜び(ヴァイオリン&ピアノ)4.リスト:愛の夢(ピアノ・ソロ)5.シューベルト:アヴェ・マリア6.シューベルト:ピアノ三重奏曲 第2番 変ホ長調 D929-作品100より 第1楽章後半7.ブラームス:ピアノ三重奏曲 第1番 ロ長調 作品8 第1楽章 アレグロ・コン・ブリオ 第2楽章 「スケルツォ」 アレグロ・モルト 第3楽章 アダージョ 第4楽章 アレグロアンコール8.いずみたく:見上げてごらん夜の星を9.モンティ:チャルダッシュレポートハンガリー舞曲 第6番オープニングは、ブラームスのあばれ馬的なイメージがあるこちらの楽曲でのスタートとなりました。私の中ではこの曲は2022年公演のトリオカルディア(フルート・ヴァイオリン・ピアノ)による演奏のイメージが強く残っており、その際に演奏者によっていろいろなカラーが出るところが魅力的であるとの紹介があったことを想い出し、まさに今日は椿三重奏団のカラーによる演奏を楽しませていただきました。愛の賛歌ここからは、椿三重奏団のお三方が順番でソロ演奏を披露するプログラムになりました。まず最初を飾るのはチェロの新倉瞳氏による演奏で、髙橋多佳子氏の伴奏のもとシャンソンの女王エディット・ピアフの大ヒット曲を人の声に近いと言われるチェロの音色で朗々と奏でられました。そしてその深みのある演奏に強烈に引き込まれた感がありました。愛の喜び続いてはヴァイオリンの磯絵里子氏による演奏で、髙橋多佳子氏の伴奏のもとクライスラーの名曲であるこちらの楽曲の演奏になりました。この曲は、クライスラー三部作「愛の喜び・愛の悲しみ・美しきロスマリン」の中では、一番明るい楽曲になりますが、これまでいろいろなヴァイオリニストが奏でる愛の喜びの演奏を聴いてきたことを想い出し、弾き手の個性ってやっぱり音楽では大きな要素だなと感じたひとときになりました。愛の夢ピアノの高橋多佳子氏によるソロ演奏で、演奏に先立ってリストの功績についてお話をされたのですが、ショパンやシューマンなど比較的若くして亡くなってしまう作曲家が多い中で、リストは若い頃はスーパースター演奏家として鳴らしたこと。そして特筆すべきは74歳まで生きたことで、その長い時間の中で故人の楽曲を演奏して世に知らしめ続けたこと。そして後進の育成にも力を尽くしたこと。考えてみればどんなに素晴らしい作品でもそれを知らしめる表現者がいなければ埋もれてしまう訳なので、今日我々が名だたる名曲を耳にできるのもリストのような人たちがいたからこそと改めてその功績について思いをいたすこととなりました。アヴェ・マリア有名な楽曲ですが、今回三人用にアレンジしたということで、チェロのソロ、ヴァイオリンのソロの聴きどころはもちろん。チェロ奏者がソロを弾いている時は、それをヴァイオリン奏者が聴いている…。そんな三人の様子を楽しみながらの鑑賞となりました。また高橋氏より、この曲のピアノパートは重音がずっと続くので筋肉痛になるとのことで、演奏者目線のお話も興味深く感じた次第です。ピアノ三重奏曲 第2番前半の締めくくりは、昨年の秋頃に収録したという椿三重奏曲の新CDに入っている曲からの演奏となりました。そしてサプライズとしてそのジャケット写真をこのサントミューゼで撮影したというお話もあり、次回のレジデントアーティストを務める時は全楽章の演奏を!との予告もあり、未来への伏線がいくつか発信されて楽しみなところです。ピアノ三重奏曲 第1番 ロ長調 作品8後半は、今回のリサイタルのメインプログラムとなりますが、第1楽章については12月に行われた地域ふれあいコンサート2公演で2回拝聴し、アナリーゼ・ワークショップで楽譜を見ながら舐めるように勉強した曲でもあり集大成感の中での鑑賞となりました。演奏に先立って新倉氏より「聴きどころ覚えていますかね~?」ということで、軽く復習があった後の演奏となりましたが、髙橋氏いわくピアノ三重奏史上最高傑作とも言われる全4楽章をじっくりと腰を据えて隅から隅まで聞き逃さないよう集中しての鑑賞となりました。見上げてごらん夜の星をアンコール1曲目は日本の楽曲より。ここまで西洋の音楽漬けできて、日本の楽曲もまたいいものだなと感じたひとときになりました。チャルダッシュヴァイオリンのリサイタルでは定番の曲ですが、これを三重奏で演奏するとなると、音が増える分ソロには無い立体感が出てくるのかなと感じました。まとめサントミューゼのレジデントアーティストの一般公開公演である地域ふれあいコンサート2公演、アナリーゼワークショップに運よく足を運ぶことができ、それから約二カ月空いての集大成としてのリサイタルとなりましたが、改めて同じアーティストと親交を深めていってリサイタルで完結するという三本立て企画の良さを感じた次第です。また椿三重奏団のリサイタルを聴くのは2021年の岡谷公演以来5年ぶりでしたが、過去の記録を振り返ってみて、同じ曲がプログラムにあったりすると、5年前も聴いていたのかと懐かしい気持ちになったりするわけですが、やはりライブ演奏はCDなどでは味わえない一期一会であり、5年前であっても地域ふれあいコンサートの時のように2日前であっても同じ演奏は二度とないということを毎度のように感じるところです。
January 31, 2026

開催日:2026.1.25(日) 14:00開演場所 :佐久市コスモホール(800名収容)昨年に続き、佐久市消防団音楽隊の定期演奏会に行ってきました。プログラム開演前演奏1.金管八重奏のための文明開化の鐘 金管八重奏【2年1組金八先生】2.「となりのトトロ」メドレー クラリネットアンサンブル【チーム九官鳥】3.浜辺の歌 フルートアンサンブル【Argent?】4.追憶を舞う 木管五重奏【ふわふわ木管ふれんず】5.生命の奇跡 サックス四重奏【そべぇるかるてっと】第1部1.マードックからの最後の手紙2.さくらのうた3.ミュージカル「レ・ミゼラブル」より第2部ラッパ隊吹奏第3部4.ジャパニーズ・グラフィティーXIX「ザ・ドリフターズメドレー」5.塔の上のラプンツェル・メドレー6.「君の名は。」コレクション7.交響組曲「シネマ・トリロジー」 スタジオジブリ・コレクション 第2章「Intermezzo」アンコール8.ディープ・パープル・メドレー9.佐久わが市レポート開演前演奏今回の公演は、開場13時・開演14時と待ち時間が長いこともあり、着席後どう時間を過ごそうかと考えていたところ、なんと5団体によるアンサンブルチームによる1ステージのコンサートが行われ、充実したひとときになりました。また曲目とアンサンブルチーム名のパンフレットも用意されていて、いわゆる第0部の様相を呈した本格的なステージであり、このあたり来年は4部制にしてじっくり聴かせていただけたらとも思いました。マードックからの最後の手紙吹奏楽の世界ではとても人気があり、おなじみ感の強い楽曲ですが、曲の冒頭のタイタニック号の出航シーン(第1小節目の低音パートの付点2分音符は船の汽笛をイメージしたものか?)がいかにもコンサートのオープニングといった風情を感じ、この曲をこの位置で演奏するという構成の妙を感じました。さくらのうた2012年の全日本吹奏楽コンクールの課題曲という紹介がされることが多いですが、当時は勝てない課題曲、すなわち点数の取れない課題曲として選ぶ団体が少なく当時の一般の部の全国大会では、13団体中聖徳ウィンドアンサンブルと浜松交響吹奏楽団の2団体しか演奏しなかった不人気曲だったものの、コンクールが終わり、点数という呪縛から解放されたさくらのうたが、その後全国で絶え間なく演奏されるようになり、作曲者自身によるアンサンブル編成版や改訂版まで出版される名曲として知られるようになった…ということで、私自身もこの春に2公演でさくらのうたを演奏予定なのに加えて、つい先週のコンサートでクラリネット2重奏+ピアノのアンサンブルでこの曲を聴いたり、挟み込まれていた今後のコンサートのチラシにも演目曲目の予告として記されていたりと、その人気ぶりが伺える中、これだけ多数回で演奏されるとバンドのカラーを前面に出した曲作りをしてくるだろうから、より演奏を楽しめる曲なのではないかと思いながら、佐久消防としてのさくらのうたを楽しませていただきました。ミュージカル「レ・ミゼラブル」よりコンサートのメインプログラムやコンクールの自由曲として演奏されることが多い人気曲という印象がありますが、冒頭のリコーダーアンサンブルから静かに始まったと思ったら、サスペンドシンバルを合図に爆発的に始まる強奏があり、ドラを合図に次の幕が開く…そんなドラマチックな構成を感情込めて演奏されるといやおうなにしにレミゼの世界観に引き込まれる訳で、高揚感に満たされたひとときになりました。ラッパ隊吹奏昨年に続き、親しみ感のあるラッパ長のもと、ラッパのあらましをわかりやすく紹介し、聴衆の理解を深めたところで曲演奏に入りましたが、自らラッパ曲の原曲を歌唱するなど親しみやすい曲紹介をされており、今年もまたラッパ長の優れたプレゼンテーション力を感じるところとなりました。ジャパニーズ・グラフィティーXIX「ザ・ドリフターズメドレー」昭和の夜のTVのゴールデンタイムを築いたドリフターズですが、現在存命中のメンバーは加藤茶と高木ブーの両名ということで、つい先日もテレビで拝見したところで、そんなシーンを想い出しつつ楽しい演出と音楽でドリフの世界を楽しませていただきました。塔の上のラプンツェル・メドレーここ数年、私自身いくつかのバンドでこの曲を演奏する機会に恵まれており、けっこうやりこんだ感がある上、目前に迫った2月上旬にも本番の機会があり、そんな縁からとても親しみを持って聴かせていただきました。そういった意味では聴き手ながら演奏者目線になるところですが、ソリストの表現などはやはりそのバンド特有のカラーが出るものだな…と感心しつつ楽しませていただきました。「君の名は。」コレクション新海誠監督の出身地が小海町ということで、いわばご当地ソングとしての演奏となりましたが、2年ほど前に「すずめの戸締り」コレクション、「天気の子」コレクションを演奏したこともあって、この「君の名。」はコレクションをもって新海誠三部作!と自分の中では位置づけているので、やっぱり似ているのかな?と感じながら聴かせていただきました。交響組曲「シネマ・トリロジー」 スタジオジブリ・コレクション 第2章「Intermezzo」第2章「Intermezzo」は、キャラクターのテーマや、登場シーンの音楽を集めたコレクションということで、調べたところ、晴れた日に…(映画「魔女の宅急便」より)、ボイラー虫(映画「千と千尋の神隠し」より)、クミコちゃん(映画「崖の上のポニョ」より)、ポニョと宗介II(映画「崖の上のポニョ」より)、遠き時代を求めて(映画「紅の豚」より)、ゴンドアの思い出(映画「天空の城ラピュタ」より)荒地の魔女(映画「ハウルの動く城」より)、アシタカとサン(映画「もののけ姫」より)が収録された曲とのことで、スタジオジブリのいろいろな作品のシーンを回想するような印象がありました。そして昨年第1楽章「Sky-Flight」を演奏したつながりから、来年はリクエストをいただければ第3楽章「Song-Finale」を演奏する可能性ありということでした。ディープ・パープル・メドレースクールバンドのアンコールの定番曲ですが、なかなかにハードなので大人のバンドがやるにはスタミナ配分が厳しそうという印象がありますが、そこは本番ハイテンションの勢いで真っすぐに突き進むといった風情で、そのド迫力に圧倒された次第です。佐久わが市演奏会の締めくくりはおなじみのこちらの楽曲。アンケートの裏側に歌詞も掲載されており、演奏者も歌唱組と演奏組に分かれて、全員で歌唱してのフィナーレとなりました。まとめ一昨年、昨年に続いて満員御礼とのことで、その大盛況ぶりはさすがというところですが、満員を見越してホワイエにも客席が用意されパブリックビューイングができるようにして、演奏を聴きたい人たちに音楽を届けようという心意気も大変素晴らしいと感じました。そして演奏会パンフレットの表紙には指揮・音楽隊講師の内田先生の想いが記載されており、それによると毎回演奏会を終えるたびに思う事は、「今回の演奏が今までで最高」「今回はちょっと残念…」と感じたことは一度も無い。毎年毎年「最高」を繰り返し、「最高」が塗り替えられていくのだそうで、これには大変共感するところがありました。私的には、一般バンドであっても、演奏メンバーは一期一会。全く同じメンバーで演奏するというこは稀なことであり、そういったことから考えて、今年のメンバーの個性はこれ!となり、それを最高という言葉で表現しているのかなと感じた次第です。
January 25, 2026

開催日:2026.1.17(土) 13:30開演場所 :東御市文化会館ロビー(100名収容)第107回サンテラスロビーコンサート 2本のクラリネットとピアノで奏でる早春のスケッチに行ってきました。プログラム1.「歌の翼」による幻想曲 F.メンデルスゾーン2.2本のクラリネットのための演奏会用小品第2番 F.メンデルスゾーン3.岩の上の羊飼い F.シューベルト4.さくらのうた 福田洋介5.スラヴ舞曲集よりOp.46-1.2.8 A.ドヴォルザーク6.風笛~あすかのテーマ~ 大島ミチル7.情熱大陸 葉加瀬太郎アンコール8.クラリネットを壊しちゃったレポート「歌の翼」による幻想曲オープニングは、フルートの人気レパートリーでもあるこちらの楽曲ですが、クラリネット2本によるアレンジでクラリネット特有の暖かい音色とやさしい曲調がとてもマッチしていてとても暖かい気持ちになりました。2本のクラリネットのための演奏会用小品第2番メンデルゾーンがクラリネット名手の親子から作曲を依頼されて生まれた楽曲とのことで、まさに今日のコンサートの編成である2本のクラリネットとピアノのためにあるような楽曲と感じました。楽曲はPrest、Andante、Allegro graziosoの3楽章形式からなりますが、なんとなく2楽章が終わったところで曲が終わったような雰囲気があり、誤って拍手が起きてしまうハプニングもありましたが、三井氏、安藤氏、上野氏のお三方のアンサンブルはとても心地よいものがありました。演奏後に安藤氏より第1番もありますので、聴いてみてください!とのお薦めもあり、興味が湧いた次第です。岩の上の羊飼い原曲は、ソプラノ歌手、クラリネット、ピアノという編成になりますが、今回ソプラノ歌手のパートを安藤氏が担当しての演奏となりましたが、本来歌詞のある歌を音だけに置き換えることで、純粋に音だけのハーモニー感を体感することができ、こういった演奏もまたよいものだと感じたひとときになりました。さくらのうたクラリネットDuo+ピアノという編成のさくらのうたですが、原曲の吹奏楽でもAからのメロディーはクラリネットが担当しており、そういった意味では原曲のイメージを大きく崩すことなく自然とさくらのうたの世界に入ってゆける編成なのかもと感じました。その後は、吹奏楽版を連想しつつ、ここはフルート、ここはホルン、ここはトロンボーンのソロだなと楽しませていただきました。余談ながら、このさくらのうたは吹奏楽の世界では人気があり、年間を通して必ずどこかの演奏会で耳にするとともに、私自身も2012年のコンクールで演奏してから、かれこれ5回くらいはやっており、この春にも2公演の演奏を控えて改めて練習しているところで、とてもよい演奏を聴かせていただけてありがたかったです。スラヴ舞曲集よりOp.46-1.2.8有名な舞曲集ですが、その中でもNo.8は昨年上田ウィーンアカデミーで演奏したことがあり、ヤイトラー氏いわくこの曲は早く演奏する指揮者とそうでない指揮者がいるが、私は後者の方です!との言葉を想い出し、懐かしく聴かせていただきました。風笛~あすかのテーマ~かなり昔のNHK朝の連続テレビ小説のテーマ曲ですが、当時はオーボエという楽器を世に知らしめた楽曲ということで、それまではオーボエ奏者のコンサートで演奏後に「クラリネット良かったよ~!」と言われてガックリきた…でもこの曲が世に出てからオーボエとして認識してもらえるようになったそうで、そんな経緯を感じつつ、今回はオーボエの曲をクラリネットでというシチュエーションにある種の里帰り感も抱きつつ聴かせていただきました。情熱大陸締めくくりは有名なこちらの楽曲ですが、この曲は遠藤幸夫氏の吹奏楽アレンジで途中にオーボエデュオの絡みがあり、実際のところオーボエ奏者が二人いるというのがけっこうな大編成バンドでないとなかなか無い状況でもあったので、敷居が高い曲という印象がありましたが、そんな絡みをトリオ演奏で実現しているということに驚きを禁じ得ないところでした。また安藤氏のアクティブなアドリブソロが素晴らしく釘付けになった次第です。クラリネットを壊しちゃったアンコールはクラリネットといえばこの曲!との紹介があり「クラリネットいえば…クラリネットを壊しちゃったorクラリネットポルカか?」と思ったところでしたが、このクラリネットを壊しちゃったは、ワルツあり、ジャズあり、変奏ありと、なかなかに凝ったアレンジで聴きどころ満載と感じました。まとめ東御市文化会館主催のロビーコンサートですが、一昨年に行われた100回記念公演以降なかなか都合がつかず、今回久しぶりの鑑賞となりましたが、スポンサーがPresented by 株式会社協立紹介 長野興農株式会社の二社体制になるという変更がありましたが、来場者に「信州まるごとりんごジュース」のプレゼントがあり、抽選で来場者3名への豪華プレゼント(当たったことが無いのでどんなものかは不明)も続いており、その優れた企画力には頭が下がるところです。またこのロビーコンサートの特徴として完璧に調整されたPAというものがあり、演奏者の生音を聴けないのは少し残念な部分もありますが、これはサンテラスコンサートシリーズの特色として他にはないものとしてよい点なのかもと感じました。
January 17, 2026

開催日:2025.12.27(土) 14:00開演場所 :信州国際音楽村 ホールこだま(300名収容)横川晴児 75歳記念演奏会に行ってきました。プログラム前半1.F.プーランク クラリネットとピアノのためのソナタ 1.Allegro tristamente 2.Romanza 3.Allegro con fuoco2.I.ストラヴィンスキー 兵士の物語 (作曲者によるピアノとクラリネット、ヴァイオリンのための室内楽編曲版) 1.兵士の行進 2.兵士のヴァイオリン 3.小さなコンサート 4.タンゴ/ヴァルス/ラグタイム 5.悪魔の踊り後半3.J.ホロヴィッツ クラリネットとピアノのためのソナチネ 1.Allegro calmato 2.Lento,quasi andante 3.Con brio4.M.de ファリャ スペイン民謡舞曲 1.ムーア 2.ナナ 3.歌 4.ポロ 5.アストゥリアス地方の歌 6.ホタ5.B.バルトーク コントラスツ 7.ヴェルブンコシュ(寡兵の踊り) 8.ビヘネー(休息) 9.シェベシュ(速い踊り)アンコール6.J.ブラームス 2つの歌 Op.91 ・静められた憧れ ・ 聖なる子守歌レポートクラリネットとピアノのためのソナタ演奏会のオープニングは、フランス作品ということで、演奏後の横川氏のお話では1960年代に留学した際にその時点で数年前にプーランクは亡くなってはいたが、横川氏の師匠は生前のプーランクと直にやりとりしていたことがあり、その時のこぼれ話を聴けたということで、歴史の中の作曲家の生の声が反映された横川氏の演奏は、一味違う説得力があるように感じました。兵士の物語ストラヴィンスキーは、横川氏の留学中にまだ存命で、楽譜の誤りでレコード回収といったハプニングのお話もあって身近に感じられるとともに、この兵士の物語は、演奏と朗読が交互に行われるという内容で聴き手側の興味を強く引き付けるものがありました。朗読と演奏を横川氏が一人二役で行ったわけですが、その語り口は明瞭でわかりやすく、この話の結末は、日本のことわざにもある「二兎を追う者は一兎をも得ず」に通づるものがあり、強欲は戒められるべきものと感じた次第です。クラリネットとピアノのためのソナチネ後半の1曲目は、クラシックとジャズの融合をうまく成し遂げたとされるイギリスで活動した作曲家J.ホロヴィッツが1981年に世に出した作品で、横川氏の魅惑的なクラリネットの音色とそれに応える秋場氏のピアノの絡みがとてもお洒落で、強烈に引き込まれた感がありました。スペイン民謡舞曲後半の2曲目は、ヴァイオリニストの小林美恵氏と秋場氏のコラボになりましたが、演奏に先立って小林氏から全6曲の説明がありました。印象的だったのは、弾くたびにファリャって天才だと思うとのコメントで、演奏家としてのファリャを強くリスペクトしていることがよくわかりました。余談ながら、ファリャといえば先の三原未紗子ピアノリサイタル公演の中でラヴェルの1つ下で親交があった作曲家ですが、火祭りの踊りが代表作として知られる一方でこのような素晴らしい舞曲があり、それを全曲聴くことができたことがとても貴重な機会と感じました。コントラスツ演奏に先立って横川氏より楽曲についてお話があり、ヴァイオリニストのシゲティとクラリネットのベニイ・グットマンとピアノのバルトークの三人でトリオを組んで演奏してまわった曲とのことで、とにかくアンサンブルが難しいとのことでした。何が難しいかというと変拍子の嵐ということで、こぼれ話として必死で変拍子を数えている中で聴衆から手拍子が沸き起こってしまい、混乱してしまった…とか演奏家泣かせの一面も感じるところでした。演奏は、横川氏はA管とB♭管を駆使し、小林氏は調弦を変えたヴァイオリンをもう1台用意して持ち替えるというハードな内容で、1台の楽器ではこなしきれない難しさも垣間見れたような気がしました。そして、先の手拍子ご遠慮ください的なお話もあってか今日集った聴衆のみなさんは、手拍子はおろか物音一つ立てずにとても静かに集中して演奏を見守ることとなり、演奏後には演奏したお三方が「大成功でした!」とうれしい報告を聴くことができ、やっぱり演奏会は演じ手と聴き手の協力も大事なのだなと感じました。2つの歌 Op.91アンコールは、横川氏より2ソングスという紹介がありましたが、原曲がメゾソプラノとヴィオラとピアノだということで調べてみると、おそらくはブラームスの2つの歌ではないかと思いましたが、とても素晴らしいお三方の息のあった演奏で耳の保養となった感がありました。まとめ今回、横川氏の75歳記念演奏会ということでしたが、ここ信州国際音楽村での公演は3度目とのことで、私自身は2回目の2022年の公演は聴かせていただいており、横川氏の演奏の素晴らしさもさることながら、そのお話の面白さや興味深さ、そして貴重な裏話まで1回の公演でじつにたくさんのことを学べる機会になった感がありました。またチラシやパンフレット冊子に「そして、これからも!」という副題が記載されていたのですが、これはピアニストの秋場氏が起草したとのことで、普通は年齢が増すとだんだんと先細りになってしまうものだが、横川氏は常に自分に負荷をかけて上を目指しているということで、それは今日の演奏でも強く感じることができました。
December 27, 2025

開催日:2025.12.21(日) 14:00開演場所 :上田市交流文化芸術センター サントミューゼ大ホール(1,650名収容)上田市民吹奏楽団のポップスコンサート2025に行ってきました。プログラム開演前フルート四重奏 彼方の光サックス四重奏 ムーンライト伝説前半1.ディズニーランド・セレブレーション2.ぼよよん行進曲3.ケセラセラ4.スーパーマリオブラザーズ後半5.私のお気に入り6.バードランド7.ムーンライト・セレナーデ8.ミュージカル「CHICAGO」コレクションアンコール9.アメージンググレース10.ジングルベル in Swing!!レポートディズニーランド・セレブレーション演奏に先立って讃美歌の歌唱が行われ、イブの夜に寝ている子供たちへのプレゼントというシチュエーションで楽曲の演奏へと入りました。楽曲はディズニーの名曲が次々と登場するキラキラとした編曲になっており、華やかなオープニングの演出となりました。ぼよよん行進曲ここ数年あちこちの演奏会で耳にするぼよよん行進曲ですが、演奏に先立って振付の練習をして聴衆参加型の演奏となり、改めて、元気あふれる曲想に振付での参加もあって体もほぐれるとても楽しいひとときになりました。ケセラセラ今年最もよく聴かれた楽曲として、ライラックが挙がっていましたが、そのライラックを歌ったのがミセスグリーンアップルであり、その代表曲がケセラセラということで、私自身もつい2カ月程前に演奏したこともあり、おなじみ感を持って楽曲を楽しませていただきました。スーパーマリオブラザーズ音楽監督・指揮の近藤氏がマリオに扮しての演奏となりました。この曲を聴くたびに想い出すのが、東京オリンピック絡みでの安部元首相のマリオですが、日本が世界に誇るゲームミュージックという文化をオリンピックという舞台で披露できたこともよかったなという回想があり、そんなことを考えつつスーパーマリオを楽しませていただきました。私のお気に入り後半ステージのスタートは、そうだ京都に行こう!でおなじみの楽曲ですが、宮川彬氏の高難易度編曲で知られるこちらの楽曲でスタートとなりました。このあたり、洗練された上田市吹のサウンドで聴くと楽曲のお洒落感がより際立つ感がありました。バードランドアメリカのジャズ・フュージョンバンドであるウェザー・リポートの代表作ということで、どこかで耳にしたことがあるおなじみ感がありましたが、ソロ演奏もあって聴かせどころ満載のコンサート向き楽曲だなと感じました。ムーンライト・セレナーデ演奏に先立って佐藤団長の想い出話があり、ちょっと切ない青春の想い出…という空気感を経ての演奏になりましたが、このアレンジではベートーヴェンの月光が曲中に組み込まれており、ただのムーンライト・セレナーデではない!という特別感がありました。このあたり、編曲者は吹奏楽ポップスの父岩井氏ということで、それまで貴族のものだった音楽を、広く民衆のものにしたベートーヴェンへのリスペクトが含まれているのかなと感じた次第です。ミュージカル「CHICAGO」コレクションブロードウェイミュージカル「CHICAGO」の名曲を集めた華やかなメドレーという曲紹介がありましたが、まさにコンサートを締めくくるにふさわしいドンチャンさわぎ感のある楽曲で、10分超にもおよぶ大曲感もあいまってミュージカルショーを音楽で感じさせていただきました。アメージンググレースアンコール1曲目は、世界的に有名なアメージンググレースが歌唱を含めた内容での演奏となりました。コンサート中で司会者が「アメージング!」という言葉を使っていたので、その伏線回収がここで成された形となりましたが、壮大かつ美しいアメージンググレースに至福のひとときを感じました。ジングルベル in Swing!!この時期のコンサートはやっぱりクリスマス曲がよく似合う!ということで、一昨年、昨年に続いて最後を締めくくる曲として演奏され、とても楽しい気持ちで終わることができました。まとめ今回のポップスコンサートは、前半は子供たちへのプレゼントという形でイメージされたステージ。後半は、大人の雰囲気でジャズ調の楽曲を集めたステージでしたが、アメージングというキーワードを設定するなどよく考えられているなと感じました。そして今回も来場者に、退場時にアメとチョコの小袋が配られるといううれしいプレゼントがありました。
December 21, 2025
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