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2007.04.26
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テーマ: ニュース(95863)
カテゴリ: 社会問題
サンデーモーニング
今回の韓国留学生による銃乱射事件を受けて,ニューヨーク市民に個人が銃を持つことの是非を街頭インタビューしていました。

銃は護身のために必要である
他人の攻撃に使われる可能性があるので必要ない
銃の保持はアメリカ人の不安を表しているのではないか
といった意見がありました。

そもそもなぜアメリカで銃が広まったのか。
合衆国憲法修正第2条 には,武器保有を認めています。
自分で自分を守るということが憲法で正当化されています。


城西国際大でアメリカ文化史専門の越智先生によると,
先住民を征服し,大英帝国から独立し,奴隷に対する不安や恐怖心を克服するため,武器は身を守るための道具として定着した歴史があるということです。
そこには,不安が銃の保有をもたらし,その銃の保有によってさらに不安が増すという循環があります。
さらに,アメリカ国民の自由,自立,自己責任といった考え方と結びついている面もあります。
対立を前提とした,白か黒かをはっきり決着をつける西洋社会の考え方があるのでしょうか。

核保有をはじめとする武器の保有を通じて,アメリカ国家は不安の増大を克服しようと世界最強であり続けなければならなかった。
国が世界最強の国であるために武器保有を認めているのであるから,個人が武器保有することも正当化されている現実があります。
こうした流れを変えられないのは, 銃のビジネス化 もあるといいます。
2億3000万丁もの銃が個人で所有されているそうです。
これは一つのビジネスであって,全米ライフル協会といった銃に関連した組織が政治的発言力を増すことで,政府が簡単には銃規制に動きにくくなっていることがその背景にありそうです。

ただ銃の使用の背景にある,自分の身は自分で守るといった考え方が日本にも浸透しつつあるのではという危惧があります。
たとえば,イラクで拉致され殺害された日本人に対して,自己責任のもとで行動したので自業自得だといった非難が一斉に浴びせられました。
社会,企業,地域,国といった社会や組織の責任よりも,個人の責任に帰してしまう流れは,人間的なつながりや心といった心情的な側面を軽視することにつながりそうで違和感を覚えます。

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最終更新日  2007.04.26 10:18:20
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