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大阪と神戸、京都を結ぶ阪急電鉄。関西の大手私鉄の一つで、大阪・神戸間なら一番の山手を走っているのでその車体色と相まって、落ち着いた感じのイメージです。
そんな阪急にも支線がいくつかありまして、この写真の列車が発着している西宮北口駅と阪神電鉄の今津駅を結んでいる今津南線もその一つです。今津南線って書いていますが、 阪急電鉄のHP
にもありますとおり正しくは「今津線」なんです。それではなぜ、今津南線と書いているか。実はこの今津線が直通運転しておらず、この西宮北口駅で分断されてしまっているのです。
かつては、今津~宝塚間を直通運転していまして、この西宮北口駅で大阪・神戸間を結ぶ神戸線と今津・宝塚間を結ぶ今津線が平面クロス、すなわち道路の交叉点のように交わっているという状況でした。路面電車なら見かけることがありますが、普通の電車が走る路線では非常に珍しい光景だったのです。それも西宮北口駅の改築工事により南北を走る今津線が分断されて今に至っている、というのが現状です。
さて、写真をみていただくと電車が停車しております。写真の向こう側が今津方面、写真の手前側が宝塚方面となります。もちろん、宝塚方面には線路はないので、今津方面から来たお客さんはここで階段を登って広い西宮北口駅構内を歩いて今津北線のホームへ向かいます。ちょっと不便ですが、構内には本屋などいくつかお店があって、にぎやかなんですよ。その分、人も多いですが。
それから、電車の右側にもう一つ線路があって、すごい角度でカーブしているのがお分かりいただけるかと思います。これは電車を回送するための引込み線なんですが、同じものが今津北線にもあります。
ところで、西宮北口駅というと、かつてのプロ野球阪急ブレーブスの本拠地だった西宮球場があったところです。写真でいえば、左の方向に白い壁の西宮球場がありました。就職した当時、入場券をもらって(生命保険のお姉ちゃんからもらった)阪急の試合を何度か見に行きましたよ。球団としてはオリックスに身売りする前でしたが、福本、山田といったベテランはもちろん、豪快なブーマー、渋い活躍をする弓岡とか熊野など上田監督の下で地味だったけど実力のあるチームでした。
そんな西宮北口駅周辺も震災で様変わりし、阪急ブレーブスはオリックスになって神戸へ移転、西宮球場も閉鎖、取り壊されてしまいました。
車窓からみえる光景はすっかりと変わってしまいましたが、今津南線の列車は今日も変わらず走っています。
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