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耐震強度偽装問題で、特定の構造設計士が構造計算書を偽装したことが問題になっている。これほど問題になるのは地震が来ると「危険」だからだろう。しかし、地震がきて危険なことは今回の事件に限った事ではない。阪神淡路大震災でも多くの犠牲者が出たのは偽装したからではない。合法的に建てられた建物が倒壊した。あれから10年経ったけど、建物の倒壊はおきないようになったのだろうか?実はほとんど変わっていない。学校や病院、不況下でも体力のある会社は耐震補強、免震構造への建替えを進めてきたが、多くのマンション、ビルは古いままである。特に1981年以前に建てられた建物は必要な耐震性能がないため危険なのだ建築基準法上は「既存不適格」という位置付けで「合法的に危険」なのである。マンション全体の10%、約200万戸が「合法的に危険」なのである。今回の事件で、被害者の住民に公的支援をするのは良いことだ。しかし「合法的に危険」な200万戸(人数で言えば600万人位だろうか?)はこのままでよいのだろうか?事が大きすぎて誰も言い出せない、住んでする人もあまりにも多くの人が対象なのでなんとなく安心してしまっているのではないか?アスベスト問題にしても「合法的な危険」が建築には多すぎる。建築基準法だけではなく自分の目で安全を厳しく見極めていかねばならない。
2005年11月29日
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耐震性偽造事件について、思ったことをもう少し書きたい。今回の事件で構造計算書を偽造した姉歯という一級建築士が悪いのは当然であるが、姉歯の資格を取り消しにし罪を問うことで終わりではないと思う。そもそもこういった問題がなぜ起こったのか?一級建築士の中でも構造計算を担当する技術者は専門性が高くいわゆる建築家や建築デザイナーがどんなに格好の良いデザインを考えても構造の技術者ができると言わなければ出来ないのである。そんな構造の技術者が自ら構造計算を偽造し安全性の低い建物を設計するなどありえなかったことである。一般的に頑固な構造技術者(構造技術者の方、御免なさい。悪い意味ではありませんので)が何故構造計算を偽造したのか?ひとつには、REITの影響があるのではと思う。(REITとは、Real Estate Inveestment Trustの略で、日本語では不動産投資信託)日本が長い不況に陥っている中、多くの金融商品が利率が低かったため、長期の低金利による融資によって建物を建て1年あたりの賃貸料が融資の金利を大きく上回ることから日本での不動産投資が活発になったのである。現在建てられる建物の6割(!)がREITであるという。建物を投資の対象とし、利回りと言う単純な数値に置き換えその価値を評価することが結果的に安易なコストダウンの方向への圧力となってしまったのではないだろうか?では、どうすればよいのか?
2005年11月24日
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今日、私が設計監理をしていた目黒区の住宅の工事の完了検査があった。検査は民間確認機関である。連日、マスコミをにぎわせている構造計算書を偽造した事件があってから民間検査機関への目も厳しいためか、以前は指摘されなかったようなことも指摘された。「建築基準法に出ているわけでもないですよね?」と私、「今回の事件のように、民間だから不正を見逃していると言われると困りますから」と検査員が言う。今回の事件とは、マンションの構造計算書を偽造して危険なマンションが出来てしまった件のこと。その後、工務店の担当者と3人で民間検査機関について話をして「悪意を持って構造計算書を偽造する人を見つけることはむずかしい」ということを話した。危険な建物は「新耐震前にできた建物」「バブルの頃にできた建物」の中にたくさんある。建物の構造的な安全性については、現在のような新築時の検査にとどまらずに検査する検査機関が必要だと思う。地震が起きない限り一般の人は、自分の住んでいる建物が危険だと気が付かないなんて。あまりにも切ないと思うのだが。
2005年11月21日
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連日、首都圏のマンションやホテルの構造計算書を偽造した事件が報道されています。朝日新聞の社説に、古代バビロニアのハンムラビ法典では「大工の建てた家が倒れて家の主が死んだら大工を殺す」と言う条文がある。と出ていたが、今回の場合「大工」は誰でしょうか?・企画した「事業者」か?・設計した「設計事務所」か?・構造設計をした「構造事務所」か?←ここが悪いのは間違いないが・施工した「ゼネコン」か?・確認審査した「確認検査機関」か?ハンムラビ法典ではやりすぎとは思うが、建物建設が事業化され分業化が進むことで責任の所在が不明確。不動産投資など不動産の金融商品化が進むことでコスト削減の圧力が強くなっている。発注者も自分が住まない建物なので安全への意識が低い。等が今回の事件の原因として考えられるのではないでしょうか?タイトルの答えは、建物に住む人(を使う人)のためだと思います。「大工」のためではありません。
2005年11月19日
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この日曜日にマサミデザインさんのオフィスでBBQ(バーベキュー)がありました。江戸時代創業のお茶屋さん、プラスチック加工の工場、保育園経営、経営コンサルタント、デザイナーで歌手の方などなど、幅広い分野の方々と楽しい時間が過ごせました。その中のお一人、高橋さんのお知り合いのUD(ユニバーサルデザイン)コンサルタントの加藤さんとお話をしました。竪川中学校の生徒さんに授業をしている方で、大手の設計事務所ともUDの仕事をしている方です。特に弱視の方にとっての・カセットテープについている溝の話。・パスネットとスイカの話。・健常者が気付かないちょっとした違いが、重要な手がかりになる。などなど教科書では聞けない面白い話を聞かせて頂きました。また、僕が以前設計した高齢者施設のサイン計画についての評価も聞けてよかったです。部屋の入り口に部屋名と同じムクの木の柱をつけ「色」「におい」「手触り」で場所を認知してもらおうとしたものです。帰り道では、ワインをたくさん飲んだ為か、ふらふらと自転車で走って帰ったのですが、先週バイクでこけた場所を通ったふと酔いがさめました。
2005年11月14日
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普段、バイクで事務所に通っている。バイクでの都内の移動はとっても便利、移動が早く、僕のバイクはビッグスクーターというタイプでシートの下にトランクがついているので資料がたくさん有っても大丈夫、しかも長い図面も入る(A1の図面までも入る!)。まさに仕事にうってつけの移動手段なのである。昨日は、墨田区(事務所)→目黒区(現場)→墨田区(区役所)→中央区(講習会)→墨田区(自宅)と一日で60km程移動しバイクの機動力を最大限に活用できた。あと200mで自宅というとき、目の前のタクシーがウインカーも出さずに急に左側に寄ってブレーキをかけたので、僕もフルブレーキ、「ガチャン・ズー」と言う音がしてあっという間に転んでしまった。タクシーの運転手さんはしきりに謝ってくれたが、バイクはプラスチックパーツが割れ当分は乗れそうもなくなってしまった。救急車に乗って病院に行き、その後警察へ、今日になってあちこち痛み出してきた。バイクは便利だけど気を付けなければ。でも、今度はアメリカンタイプにしようかな。
2005年11月11日
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良くある風景。墨田区両国の道路に架かる歩道橋での一枚。この辺りは交通量が多いため、歩道橋が設置してある。しかし歩道橋は「バリアフリー」と言う言葉のバリアに相当するものであり、高齢者や、車椅子利用者、更にはベビーカーを押す母親にもしんどいものである。しかしこの辺りは信号が無く、道路の向こう側へ渡るためには、この歩道橋をわたらなければならない。歩道橋を渡らずに道路を渡ってしまう人が多いせいか道路の真ん中には、ガードレールが設置されていて「人は絶対に歩道橋を渡らなければならない。」様になっている。ところが、写真に有るように、元気な若者はガードレールを乗り越え道路を渡り、高齢者は歩道橋を上っている。歩道橋は、人の命を守るために有るのかも知れないが、結果的に弱いものにしわ寄せが行っているのでは無いだろうか?墨田区のように起伏の無い街は高齢者には住みやすいはずなのにまちづくりでバリアを作っているのである。歩道橋を渡らなければ暮らせない街には住みたくないと思ってしまう。
2005年11月05日
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今日、栃木県足利市に行ってきた。市内で2度タクシーにった。その運転手が、2人とも「最近景気はどうですか?」と聞いてきた。これは、タクシーでの挨拶みたいなものなのか?それとも足利独自の最近の流行なのか?その「~どうですか?」の言葉の中には「最近新聞、TVでは景気が回復していると聞くが、実際はそうは思わない。お客さんの所では実際どうなんですか?」というようなニュアンスが入っているようにに聞こえた。「景気が良くなっているような話も聞きますが、あまり実感はないですね。」と答えると。「そうですよね、この辺もまったく景気が戻らないですよ」とのこと。以前は、足利市にもサンヨーとか日産とかの大企業があり、その関連の中小企業が多数あったらしいがサンヨーや日産が工場を閉鎖して以来まったく「だめ」とのこと。「だめ」の指標は「夜、飲みに出てタクシーを利用する人がまったくいなくなった。」ことらしい。自分も最近は家で飲むことがもっぱらなので妙に納得してしまった。もっとも自分の場合、飲むのも墨田区内が多いので、飲んでも歩いたり自転車で帰ってこれるのだけど。「歩いて暮らせる街」墨田は便利だ。話がそれたけど、大企業が日本を離れ海外に生産の場を移すことで企業の利益を得ることはできるようになったかも知れないが、日本国内の景気回復はまだまだなのではないだろうか?
2005年11月01日
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