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築40年の賃貸住宅、再生の事例です。物件は、北海道の北見市、人口12万人の地方都市です。北見市も全国の地方都市と同様、少子高齢化と、人口減少が進んでいます。この築40年の賃貸住宅。建替えか売却かで、話しが進んでいました。しかし、売却したとしても建物の価値はほとんどないこと、少子高齢化の進む地方都市の地価はそれほど高くないことから、驚くほど安い値段でしか売れない上、更に税金を取られる事になります。しかし、こういった物件は、売却するしか手立てがないのが現状です。しかし、今回は、事業性を検討した結果、建て替えでも、売却でもない方法を選びました。それは、リフォームです。リフォームというと、壁紙を貼り替えるとか、外壁を塗り替えるとか、防水をやり替える程度の事を思い浮かべる方も多いのではないでしょう。しかし、ここで考えたリフォームは、構造体をそのまま残し、その他は全て取り払ってやり替えるリフォームです。リフォームとはいえ大規模なリフォームだと、新築並みとまではいきませんが、相当な工事費が掛かることもあり、むしろ建替えたほうが、印象も良くなるし、良いのでは?と思われるのではないでしょうか?ところが、リフォームにこだわることで、出来ること、メリットが有るのです。そのメリットの一つが、補助金の利用です。今回のリフォームでは、一戸あたり最大200万円の補助金が受けられる制度を利用しました。この賃貸住宅は6戸なので、最大1200万円の補助金がもらえることになります。今回のリフォームは、総額4000万円(税別)だったのですが、実際に交付された補助金1175万円を相殺すると2825万円(税別)でできたことになります。この補助金は、大変意義深い制度だと思います。「少子高齢化に伴う空き家の増加」という問題、「古い物件をどうすることもできないオーナー」の問題、地域社会が抱える問題と、個人が抱える問題を解決することが、この制度により可能となるのですから。環境建築家 金谷直政 かなや設計
2015年08月09日
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夏い暑!いや、暑い夏!意識が混濁する様な暑さが続いています。夏に日当たりの良い建物は、太陽のエネルギーをもろに受けて外壁の温度が、あっという間に上昇してしまいます。建物の中は、もちろん冷房をつけてしっかり温度を下げますが、外の温度が高ければ高いほど、部屋の温度を快適に保つために多くのエネルギーを必要とします。例えば1.外の温度38度→部屋の温度28度だと、マイナス10度2.外の温度30度→部屋の温度28だと、マイナス2度部屋の温度は同じでも、使うエネルギーは、1の方が(下げる温度の差が大きいほど)多くなってしまいます。ということは、外の温度が低ければ使うエネルギーを少なくできます。ででは、外の温度なんて変えられる方法なんてあるのでしょうか?それが、あるんです。 壁面緑化 で下げることが可能なのです。写真は、墨田区に完成した建物です。外壁の緑化は、テイカカズラという種類の常緑のつる性の植物です。この植物は平らな壁面に絡むことはできませんが、特殊なステンレスのワイヤーを用意しておくと、ほぼ メンテナンスフリー で育ちます。植えて3年目ですがちょうどよくなってきたところです。サーモカメラで温度を図ると、緑の無いところは48度、緑のあるところは38度になっています。ちょうど10度、温度が下がっています。この温度差は、建物の中の冷房の負荷(消費されるエネルギー量)が少なくなります。つまり10度差の分だけ省エネになるのです。また、壁面が暑い街並みに比べ、緑化された壁面が続く街並みは通りの温度の上昇も抑えヒートアイランド現象を抑制する効果があります。なにより、見た目にも涼しさを感じる緑、もっともっと増えてくれると良いのになぁ。と思います。壁面緑化は広い庭も不要で見た目にも環境にもメリットの多い省エネ手法です。基本を守れば簡単です。感心のある方は、是非試みてください。かなや設計環境建築家 金谷直政
2015年08月01日
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