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2026年08月29日
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カテゴリ: 本にまあ
「認知症の人、その本当の気持ち」(たっつん著、株式会社KADOKAWA)を読みました。先日読んだ、​ 認知症患者を介護する現役ヘルパー漫画家の描いた本 ​があまりに絶望的だったので、正反対の本を選びました。

介護施設で働く介護士たっつんには認知症の人の「意味わからん行動」の中には必ず本人なりの「理由がある」という信念があります。理由があるところまでは先日読んだ​ 『消えていく家族の顔』 ​でも同じなのですが、この本が違うのはそこには必ず解決策があり、実際にどうやって「意味わからん行動」を収めさせたか、その具体例が満載されていることです。

第1章では帰宅願望のある患者、夜間徘徊する患者、うんちを手渡してくる患者・・・などがこれでもかと出てきます。

でも一人一人の行動の背景を見ていくとそれぞれの行動には合理的な意味がちゃんとあり、それがわかると解決策もある、とたっつんは言います。しかしそれは口で言うほど簡単なものではありません。帰宅願望のある患者と2時間も「散歩」につきあったり、手袋越しではいやがるので患者のうんちを素手で受け取ったりしなければなりません。

こうした患者の「意味わからん」行動の本人なりの理由に徐々に近づき、解決に結びつける事例がたくさん出てきます。

私も認知症の両親の介助をした経験がありますが、ここに載せられたような「問題行動」はあまりありませんでした。それは他人ではなく家族がみていたことや施設ではなく自宅だったことも理由なのかもしれません。それでも、認知症患者の世話をするのはそれなりに大変なことでした。しかし、たっつんはそんな介護の仕事を嬉々としてやっています。



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本人にしか見えてないであろう世界に触れられることもあります。
そうしたときに何を感じるのか。
それが楽しいといえば語弊があるかも知れないけれど、ぼくからすればすごく楽しい!だからこそぼくはこの仕事を辞めたいとはおもいません。
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(p.9「はじめに」から引用)

認知症の両親とともに過ごしていた私にはこの言葉がよく分かります。私もたっつん同様、介護を楽しんでいたからです。

1時間以上かけて父の着替えを手伝ったり、下の世話をしたり、同じ話を何度もする母に対して毎回初めての顔をして聞いたり。そこには大変ながら、楽しむ要素もたくさんあると感じていました。そのあたりのことはこのブログの、私のカテゴリー「エンジョイ認知症」で綴っています。ときには私を認知してもらえないこともありましたが、認知症のおかげで実家に帰りしばらく彼らと過ごせたのは幸せでした。

先日の本があまりにも絶望的だったので、この本を読んで前向きな明るい介護士さんの話を読み、ホッとしました。





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最終更新日  2026年08月29日 16時22分23秒
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