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2024.01.25
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テーマ: 読書(8637)
カテゴリ: 本日読了
2024/01/25日/木曜日/大寒の朝、水瓶に氷張る





〈DATA〉
出版社 文藝春秋
著者  絲山秋子

2023年11月10日  第1刷発行

「文學会」2021年二月号、九月号、2022年一.五.八.十一月号、2023年三、七月号


〈私的読書メーター〉 表紙を見ながら小さな木のパズルを思い出した。上手くいくとカニが仕上がる、みたいな。うんと小さな子にとって、年長の者がするするピタリとそれに到達する不思議は正に神の手だ。この物語の神もまたそんな身近な神だ。人間とは何であるか。八百万もいる神の中にあって、奇特なことに神自ら人間と彼らが暮らす日本のどこか地方、ここでは黒蟹県に住み入り人間を学ぶ。その土地の中にあるだけの素材を用いて時々神の手パズルでピタリとシンクロさせては神の恩寵の道筋を人間との間に蘇らせる。作者が与える土地、植物などの詩的な想像力が高い。〉


あーあ、消えちゃった。
うっかり者だから、ねえ。

いろいろ感想を書いたのになぁ。
とりあえず記憶に残るものを拾い集める。


建築家として世界的な賞を得て益々の、という矢先にすっかり仕事ができなくなった赤い髪の男が、実はあの、消えた幼馴染で…

彼は売り出されたガソリンスタンドを自分の手でリフォームし、クリーニング店を営み、ミシンまで踏んで暮らす。

そこに加わる誰かしらの屋台、カフェと様相が変化するのは植物層のなんとか、のようである。

人間社会層?
ある男が、今までの世の価値を捨て去った後に湧いてくる新しい世のカタチであるか。

そうして贈与交換の社会建築家となるのだが、神は何らか手を出したのか、出さなかったのか。

いやいや、そこまで行ければ去るた彦、でござる。
という。神さま、おいらたちにチャンスを。





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最終更新日  2024.01.25 19:16:37
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