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2015年8月25日 13時43分05秒 (Tue)

特に、最後の寅さんの満男への台詞はすばらしかったと思います。

『男はつらいよ・寅次郎物語』

特に、
最後の寅さんの
満男への台詞は
すばらしかったと思います。


シリーズ末期の作品の中では傑作だと思います。
ラストの少年と寅さんの別れのシーンが感動的でした。




何回か見ているうちに
だんだんと好きになってきた作品です。

ドタバタ劇もほとんど無く
かなり淡々とした異色作でした。

シリーズもこの辺りになると、
もう喜劇という印象は薄くなっており、
人生の哀歌と言うか、
ペーソスの映画になっているようです。

寅さんの哀れさ、
寂しさを感じ、
しんみりした心持ちにさせる一篇でした。




御前様の寅さんへの台詞・・・
▼▼▼
『良かった、良かった。 仏様は愚者を愛しておられます。』

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

特に、
最後の寅さんの
満男への台詞は
すばらしかったと思います。

▼▼▼



満男 「おじさん、人間ってさ」
寅さん 「人間?人間どうした?」
満男 「人間は何のために生きているのかな?」
寅さん 「うん、まぁ、難しいこと聞くなぁ。 えー、何ていうかな、
ほら、 あぁ生まれてきてよかったなぁって思うことが
何べんかあるじゃない。
ね、その為に人間生きているんじゃないのか?」
満男 「ふ〜ん」(納得したようなしていないような微妙な表情)
寅さん 「そのうちお前にもそういう時が来るよ。
うん?まぁ、がんばれ、な!」
(と満男の肩をポンと叩き、一人駅に向かう悠然とした後姿) 

その後のシーンで寅さんが
「人間は何のために生きているのか」と
仲間の一人に尤もらしく問うという、
いつもの受け売りパターンがあり、
先ほどの満男との会話もパクるのかと。

でも、いいシーンでした。




マドンナについては、
今回、マドンナというほどの 出演時間ではなかったですが、
一晩一昼限りの出会いと馴れ合いながら、
隆子を演じた秋吉久美子の存在が
暖かくもあり淋しくもあり、
寅との相性の方も良さげですごくよかったです。

旅先で寅さんと出会った次の日にはもう別れてしまう。
恋と呼べる関係に発展する事も無く、
寅さんが首を突っ込む若い二人の恋も無い。

しかし旅の中のごく短い間でしたが
この二人の関係はいい味がありました。



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