その芸人の中に「まちゅ」という女性ピン芸人がいた。
彼女はこれまでの人生の半分が「いじめ地獄」だったと語る。
小学校でも中学校でも高校でもいじめられていた彼女。
なぜ芸人を目指したのか?
それは小学校時代にさかのぼる。
ある日、担任の先生に「内気すぎるのがいけない。みんなの前でネタを披露しろ」と言われた。
そしてみんなの前で「学校の先生のモノマネ」をした。
それがウケて人気者になれたという。
その人気は一時的なもので、中学生になるとまたいじめられることになるのだが・・・
「みんなが笑ってくれて嬉しかった」という気持ちは心に刻まれたようだ。
これをきっかけに、高校卒業後、モノマネ芸人を目指すことになる。
芸人としてデビュー後、中学校の同窓会に行ったときのこと。
同級生に「芸人になったんだって?なんかやってみろよ」と言われ、モノマネを披露したところ、盛り上がったという。
そのとき、中学時代に彼女をいじめていた男が言った。
「こいつはこれでご飯を食べていこうとしている。俺は1万円出す」
プロの芸を見せてもらったのだから、お金を払うのが当然だ、ということだろうか。
まちゅにとっては自分の芸が認められ、お金になった瞬間であった。
モノマネで人生を切り開く。これはレアなケースかもしれない。
だが私は、笑いにはすごい力があると思う。
場合によっては人生が大きく動く。
笑うこと。笑わせること。
情熱を注ぐ価値がある。
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