（小説）ルシーの明日・その26: anuritoのあらすじ

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2016年02月05日

（小説）ルシーの明日・その26

もし、その通りの未来が訪れてくれなければ、彼らの存在そのものが消滅してしまう危険性すらもあるのだろう。それゆえに、ルシーは時間を遡って、 人類が滅びそうな、もっとも危険なこの時代にやって来て、 歴史の微調整を行なっていたようなのである。
「宇宙のシリコニーは、ボクたちの誕生を早めてくれた恩人かもしれないけど、この点だけは対立しても仕方がないよ。彼らにとって、人間はいつ滅びてもいい要素なのかもしれないけど、ボクたちにとっては、人間は自分たちの時代にまで絶対に死守しなくちゃいけない、大切なものなんだ」
　それにしても、宇宙全体に広がってゆくシリコニーも凄い存在ではあるが、 時間を移動できる技術を開発したルシーも恐るべき科学力である。
　我々現人類の物理的概念では、過去と未来を自由に行き来する行為は絶対に不可能だと考えられていた訳なのに、ルシーはいかなるテクノロジーによって、その問題を克服したのであろうか。　　　　（つづく）

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posted by anu at 20:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説

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