「コルベスさま」という話があるのですが、その内容が 「さるかに合戦」の後半部分にそっくり です。しかし、「さるかに合戦」のような前半部分が存在しないため、なぜコルベスさまが皆によってかかって乱暴されなくてはいけなかったのかが 理由が分かりません。 「コルベスさまはとても悪い人だったに違いありません」 と書き足したぐらいです。
そこで、私は、この 「コルベスさま」と「さるかに合戦」の類似性に着目して、上記のようなネタを考えました。
しかし、この話を実際に作品化できなかったのは、実は、ブックショートのコンテストは、 元ネタが何かも事前に発表する必要がありまして、しかし、それをやっちゃいますと、この話は、 最初っからオチがバレてしまう と言う大きな欠点がありまして、それで、作品化にこぎつけなかったのでした。
他にも、 「さるかに合戦」をオチに持ってきたアイディア として、 「再集結した桃太郎と犬とキジが、今度、退治に向かった相手とは、戦友の猿を殺したカニたちだった」 とか、 「西遊記」ネタで 「三蔵一行がカニや蜂や臼などの妖怪に襲われるが、彼らの目的は、三蔵法師ではなく、恨み重なる仇敵の猿=孫悟空の方だった」 などが思いついていたのですが、いずれも「コルベスさま」と同じ理由でボツにするしかありませんでした。
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