「アングルと言う有名な画家が描いた『泉』と言う絵です。とっても奇麗な女の子の裸婦像で、ボクの憧れなんです。猥褻な気持ちで貼ってたんじゃありません」
彼の説明を聞いているうちに、私はすーっと酔いが醒めていったのだった。
私ったら、何て、はしたない事をしてしまったのだろう!それも、自分より下だと見下していた相手に対して。これでは、私の方がずっとイヤラシい変態女ではないか。しかも、相手が自分に惚れていただろうなんて自惚れてもいた訳だから、なおさらタチが悪い。
「ご、ごめんなさーい!」
私は、顔を伏せて、慌てて彼の部屋から出て行ったのだった。その時の私は、お酒のせいではなく、本当に顔が真っ赤になっていたに違いあるまい。 (つづく)
「ルシーの明日とその他の物語」
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